2013/12/30

(No.2109): 2013220428


2013の年に嘗て謳われたツイフォンの結晶を
蒸溜し、凝固し、分子構造の崩壊を促し、
持続し、分解し、そうしてここにツクグロウ鳥の
意味と存在を認識す。
鏃の先端に銀狼の宝玉をあしらい、艶獄の翠羽を
巻き付け、その柱を現世との結界の四方に埋める。
ツクグロウ鳥の囀りが表層を走る。
4410000回の連続した光波の螺旋を
電解ファリッジの鈍足に頼る。

2013年、残すところ二十数時間。
結界の淵を歩くイーコンの導に今、僕の心は踊る。



参考文献
http://lumbdewey.wix.com/dewey




2013/12/27

(No.2108): 異型番メモリ交換祭とCD店頭陳列伺祭


あれほど意気揚々として買ったメモリは
筆者のMacBookでは非対応型番であった。

× DDR3 PC3-10600
○ DDR3 PC3-8500

DDR3 PC3- まであってればいいんじゃないの
バカじゃねぇのねぇバカなの?バカですか?
駄目に決まってんじゃん。メモリだよ、メモリ。
ちゃんと対応表みたのかよ。
ちゃんと見たよ、ちゃーんと前の晩も、
いんやiPhoneに表示までさせてさ、
対応表も、現場で、店員に見せて。
じゃなんで間違えんだよ。
なんででしょうかねぇほんとに。
ほんとにじゃねぇよわかってんのか。
おほほh


MacBook(2010年mdl版)に非対応メモリを挿して
起動すると画面真っ黒のまま3秒間隔くらいで
ビー、ビー、ビーって鳴ることがわかって
良かった。

PS
(翌日、交換追加金支払いのうえ適正メモリでリベンジ完了)






deweyのCD作品「オルドビスの遺産」が
ディスクユニオン様 都内各店にて
12/25発売されたとの報を受け、
どれどんな塩梅式で店頭に晒されている
のだろうかとお忍びでお店を訪なう。

新宿本館BF日本のロック・インディーズ館。
インディーズとはいえ当然著名なアーティスト
様達の作品がジャケ面を正面に陳列されており
はてないないと探してインディーズ「て」の
棚の中に背を前に隙間に溶け込んでいたのを
発見。
我々のCDには背表紙がないので、
なんにもわからん。
まるでそこに何もないようだ。
いいぞ。



どこのお店でもそんなとこだろうと
その足で数十メートル先にある
新宿クラブミュージックショップに入る。
新品新譜系の棚を見る。
我々のCDには背表紙がないので
なかなか見つからない。
あれーないなー
売れるわけはないだろうし
まだ陳列してないのかしら。
そんなことを思いながら
そのままジャケ面正面のコーナーを見ると
「オルドビスの遺産」のジャケが目に入った。
おあふ。



しかしひっそりとしている。
いいぞ。


同時刻、taira氏よりメールにて
お茶ノ水店・ジャケ面陳列でしたの写真が
転送されてきた。



しかしひっそりとしている。
いいぞ。


ありがとうございます。



2013/12/25

(No.2107): わたくしのライブにひつようなもの


必要なものはメモリだ。
deweyのライブでぎこちなく振る舞うその
堅牢で脆弱なソフトウエアとその仲間達の
行く末を確かなるものに昇華せしめんとするなら
とりもなおさず、それはメモリを増やすほか
あるまい。
あるまい。
今は絶版となりて久しいポリカーボネイト武装の
真っ白なMacBookの2GB足る否足らずのメモリを
それでも真当なら4GBであるが故の4GB
力強い思召しを得り願っては止まぬと
ゆっているとゆっている。

(日本語訳:MacBookのメモリを4GBに増やしてぇ)
(現2GB)





必要なものは機材運搬カバンだ。
deweyのライブで必要な数多機材群の運搬に
幾年月煩悩との狭間で都度の手慰みに興じて
いたことは記憶に新しく、けだし所有する
PCカバンでは既にキャパシティは飽和を迎えるを
想像に難くなく、先鋒MICROBRUTE、次鋒MacBook、
を頭に据え、中堅オーディオI/O、後方にミキサー、
側方にテルミニやアナログディレイ、
それらの各種電源アダプタの累々など、
さらに重ねれば、いっそ軍装衣装、腕章に至るを
挙げれば枚挙に暇なく、従ってケーブル類までをも
包括する包容力を必要としたテッテテキなる
運搬技法においてのみdeweyのdeweyたる
アイデンティティを確立せしめんとする
ものであるからして
そーゆーもんを調達するほか
あるまい。
あるまい。
取りも直さず既に背負うことは叶わず、背負う
スキルも宿らず、それでも真当ならすなわち
PC運搬可能且つニ泊分容量を持つタイヤ付き
ほぼスーツケース的
を力強い思召しで得り
願っては止まぬとゆっているとゆっている。

(日本語訳:今のPCカバンひとつじゃもうどうしようもねぇ)




2013/12/24

(No.2106): 解禁 1225 Ordovician-Heritage


レディースアンドヂェントルメンアンドおとっつぁんおっかさん
グドアフタヌンザおこんにちわグドイブニングおこんばんわ
メニークルシミマス、アイムノーマネーサンザンクロース。


dewey オ ル ド ビ ス の 遺 産
2013.12.25 Now ON SALE
¥840(税込)



distributed by disk union

【取扱店舗】
お茶の水駅前店
新宿本館BF 日本のロック・インディーズ館
下北沢店
吉祥寺店
池袋店
渋谷中古センター
下北沢クラブ・ミュージック・ショップ
新宿クラブ・ミュージック・ショップ
オンラインショップ


実は宣伝のみの巻なのだ。
クリスマス発売なのだ。








2013/12/23

(No.2105): 偶発的FIAT500S試乗


プロフィールを改めて載せるまでもなく
筆者四輪はFIAT Panda100HPであり
前回オイル交換はたしか6月頃であったので
しからずんばエンジンオイルを交換したい旨
ここ数週間そのダンドリを打つためのダンドリを
妄想していたのであった。

(日本語訳:オイル交換忘れてた)

思い立ち、
10月にオープンしたというフィアット屋を訪なう。
当然であるが、予約せずに、
そう予約等一切合切せずに、その日にそのまま
オイル交換とフィルタ交換をやってくれる
そういう粋なお店であると願い、
予約?そんな野暮なもんいりやせんぜ的な
そういう心意気を願いフィアット屋の駐車場へ乗り込む。

すぐに営業さんが飛び出てくる。
クルマからお降りしな間髪入れずに筆者は言った。
「わしはつまりこう言いたいんだよ。今すぐオイル交換を
オイルとフィルタを交換をしてはくれないかね」

「今から、でしょうか?ご予約は?」
「予約ぅ?そんな野暮ってぇもんすっかこの丸太ん棒、
死んだひいじいさんの遺言で予約ぁしねぇんだこちとら」
「は、はぁ、少々も待ちください」

(日本語訳:あのーすいません、今日、今から
エ、エンジオイルとフィルタ交換ってできますでしょうか
すいません、予約してないんですぅ)


しばらくして営業さんが
「申し訳ございません、本日はもう一杯で、
で、お客様の車種のフィルタも在庫がないもので」
「なんだとぁ、飛び込みの客は帰れってか」
「申し訳ございません、ご予約は承りますが」

(日本語訳:ですよねー、すいません、それじゃ予約しますぅ)


という流れるような展開の結果、来年早々に
オイルとフィルタ交換を滞りなく予約。
見積もりもまぁ良心的だった。
しばらく営業さんとクルマ談義をぶつ。
この営業さんはバイクにも乗られているとのことで話が弾む。
マニュアル車が欲しくてPanda100HPにしたことを告げると
500にもマニュアルがありますという。
POPだのとかいう車種でしたっけと聞くと
500Sという車種とのこと。
今から試乗しますかと思いもよらない発言に
「します!乗ります!」と一気に試乗モードに突入した
という塩梅式の展開。

試乗したのはFIAT500Sというマニュアル車(5MT)
以下、感想殴り書き。
・Panda100HPとほぼ同じシャーシっぽいので
乗った時の広さ感は100HPとあまり変わらない
・運転席からの視界も同様。シートのホールド感も
すごく似ている
・ライトスイッチがONとOFFしかない(常備灯モードなし)
・アイドリングストップ機能初めて体験したが、
ちょっと怖い。ちゃんと起動するのか(信用してない)
・↑バッテリーの残量等で自動制御するらしいが
・でもアイドリングストップ機能はOFFにできるのがいい
・TwinAir2気筒875CCターボ これは最高だった
・エンジン音と振動も最高。もっとうるさくてもいいくらい
・2気筒 同爆仕様らしいので、バタバタ感が素敵
・トルクもちゃんとある。十分すぎるくらい
・セカンドでのひっぱりが楽しい、サウンドも見事
・荷物室とか細かいエクステリアを見るの忘れた
・ハンドルの太さが意外に100HPよりも太かった
・クラッチの遊びがあまりない
・燃費はだいたいリッター20Kmくらいとのこと
・ウインカー、ほんのちょっと動かしただけで
その方向にウインカが4回だけ動作するという
変なサポートシステムがついてて慌てた


あとで気付いたが興奮し過ぎて写真撮るのを
すっかりと忘れていた。


総評、かなり琴線を弾かれた。
この感覚は試乗しなければわからなかったが
これは相当好きな部類のクルマ。
容姿は当然チンクェチェントのそれだが
筆者の嗜好の最上位、自分が運転して楽しいこと
これに完全に合致した。
変なシステムが多いのも鬱陶しくて好き。
特にウインカ。
そして排気量もトルクも申し分ない。
875CCって。2気筒って。嬉しくなる。
あと、排気音サウンドと振動が素敵。
ライトスイッチがONOFFのみというのもいい。
ちなみに最近の日本車に慣れている人には
あまり向かないだろうと思う。
特にあのバタバタ感とか。

とはいえ、なんだ、一番の厄介(やっけぇ)なのはよ
高ぇこった。
高ぇよ。
二百万越えてぇなぁ低所得の身分じゃ
ちょいと手ぇはでねぇなぁ。








2013/12/19

(No.2104): 晃一郎と吉之助(二月三日提唱会告知)


いつもの階段を勢いよく駆け上がってきた吉之助は
ひんやりと静まり返った部屋の中をきょろきょろと
見渡した。
通りに面した一尺ほどの小窓は閉じられているが
波打ったガラス越しに薄日が差し込んでいる。

なんでぇ晃さんいねぇのか

ひとりごちながら吉之助は小窓を開けようと
畳の上を踏み進んだ。

なるほどしばらく留守だったとみえ
初冬の大気によって存分に冷え切った畳を感じ
改めて冬の訪れを認識するに至った。
とはいえ、小窓を開け放てば日差しのそれが
冷えた畳の上へ降り注ぎ、その有様にややもすると
小春をも想起させるそんな午後である。

久しぶりに晃一郎宅を訪なったものの
訪ねた主の留守という思いも寄らぬ仕打ちに
吉之助は、はてさてどうしたものかと小窓から
ぼんやりと表通りを眺めていた。


やっぱり寒ぃやねと口に出して言うと
小窓を閉めようと手を掛けた。
つと、通りをこちらに歩いてくる外套に
見覚えのある黒のインバネスコートを着た男が
目に入った。あ、晃さんだ

「晃さんッ晃さんッ」

吉之助が声を張り上げると、通りを歩く何人かが
周りを見渡し振り返った。
インバネスコートの男は二階の小窓を認めて
すっこんでろというような仕草でまた正面を
向いて歩きだした。


しばらくすると階段を晃一郎があがってきた。

「晃さんどこいってたんだい、おいら待ってたんだぜ
いま、しばち(火鉢)に火ぃ起こしたからよ」
「おめぇ勝手に人んちに上がり込んで何してやがんで」
「そんな水くせぇこと言いっこなしですよ」

それに構わずに晃一郎は続けた。

「で、何の用なんでぇ」
「そいつですよ晃さん、ほら今年の夏の盛りのことですよ」
「夏?あんだっけ」

言いながら晃一郎は外套も脱がずに火鉢を抱えるように
座りこんだ。それを目で追いながら駄々をこねるように
吉之助が続けた。

「もう、忘れちまったんですかい、次の提唱会
晦日ぐれぇになるってぇ話しだったじゃねぇですかい
もう晦日もでぇぶ押し迫ってきちまってますよ」
「忘れちゃいねぇよ。それよりおめぇ覚えていやがったのか」
「あたぼうですよ、だってまたあれが見られんでしょ」
「おめぇは気楽でいいな」
「また行きてぇんで、その段取りをつけやしょうよ」

晃一郎はよっこいしょと立ちあがりしなインバネスコートを
脱いで鴨居のえもん掛けに無造作に吊るした。
そのコートのポケットから一枚の紙きれを取り出した。

「あーあー、肩んとこをちゃんと掛けねぇと一張羅の外套が
シワになりやすよ、直しにゃニ円は取られる」
「おめぇ女房みてぇだな、ほら、おめぇの
行きたがってるってぇやつよ」

そう言いながらその紙きれを吉之助のひざ元に
投げるように渡した。
その紙には軍装の男二名が向かい合って喫茶している
様子の写真を背景として、こう書かれている。

『提唱会 告知』
『不忍を忍ぶ御旗は不二故に唯忍岡の号令でのみ翻るべし』





「晃さんッ、これ、て、提唱会の」
「おうさ、おめぇの欲しがってたてぇやつよ」
「晦日じゃねえんですね、・・二月三日、来年の、
来年の二月三日、場所は池袋区手刀なんでやすね」
「おれぁ今日、このビラのことで呼ばれてたんで」
「へー、で、どちらまで」

火鉢の上のやかんから湯気が立ち昇りはじめたのを
見て吉之助は湯呑に湯を注いで晃一郎のひざ元へ置いた。
それを見ながら晃一郎は続けた。

「おめぇにゃ言ってもわかんねぇだろうがよ、
九段区の電信公社に行ってた」
「で、でんしん、なんでそんなとこに晃さんが」
「あすこにゃ官吏で二乗林ってぇ古い仲間がいるんだがよ
そいつと会ってた」
「そのお人からこれをもらったてぇんで?」


晃一郎はずずっと湯をすすって口を湿らせた。

「奴の話じゃぁいよいよ単独区の独立が現実のものに
なるてぇ話だ、村岡ってぇ隠居が画策したとんでもねぇ
絵空事に軍部も法科省もそれに加担してるってぇんだ」
「ちょいと晃さん、おいらにゃさっぱりわかんねぇ」

吉之助の問いには応えず継いだ。

「だがよ、実現するためにゃ上院採決で可決させなきゃ
なんねぇ」
「じょ、じょういんさいけつでかけつ?」
「そこでその村岡ってぇ爺さんの差し金での宣伝部隊、
つまり提唱会ってぇのをおっぱじめて草案の拡散を
企てたってぇ筋書きよ」
「それがあの、軍装の二人がやってる提唱会だった
ってぇことですかい」
「おうよ、おめぇもわかってきたじゃねぇか」
「いんや、からっきしわかんねぇ」

湯を一気に飲み干すと、
晃一郎は棒読みのようにして
しゃべりだした。

「[村岡翁の草稿を電磁的に拡声]」

「なんです、それ」
「二乗林が言うにぁ草稿を電磁的に置き換えて
造語まで拵えてよ、それを拡散させるってぇはなしだ」
「よくわかんねぇけど、するってぇとどうなるってぇんです」

「するってぇとおめぇそりゃ、
・・提唱会に行ってみなきゃわかんねぇってこった」

そこまで言うと
晃一郎は吉之助から提唱会告知のビラを
奪い取り、それを持って立ち上がると一尺ほどの小窓の
窓辺に寄った。

表では北風の通り道を寒そうに襟を立てながら歩く人影
が行き来している。
それをぼんやりと眺めながら

「行ってみなけゃ、わかんねぇ か」

誰に言うでもなくそう口にした。




2013/12/17

(No.2103): dewey[デューイ] 忘年会兼レーベル会議議事録


2013年のdeweyの活動を総括するため我々は
新宿三丁目にあるとあるカフェを粛々と訪なった。

「やあやあごきげんよう」
「こんばんは調子はどうだい」

年も押し迫りつつある寒風の小夜、
この瀟洒なカフェェで相席のテーブルを囲み
電子雑音楽を操るdeweyという名のユニットに
所属する中年でうだつのあがらない男二人が
フィッシュアンドチップスや揚げ物数点、
ミネラルウォタとコヒーという
健全で健康的なる献立を組み上げ
今年の糧を祝い来年の豊富を語り合いながら
杯を酌み交わしたのだった。

「渋谷とかの小箱爆発しろ」
「販社D素人にたかりやがって」

建設的なる会話にも花が咲く。
話題は必然的に次回ライブのことに。
演出に関して両者は白熱した議論を打つ。

「ボコーダーの使い方がようやく」
「MICROBRUTEの稽古を」
「すわMCを」
「物販販売員を」

物販といえば我々のCD「オルドビスの遺産」が
ようやく正式に取り扱われることとなり
話題は必然的に販路のことに。

「ディスクユニオン様」
「ディスクユニオン様」
「3ヵ月後全品返品ですかね」
「3ヵ月後全品返品ですよね」

喧騒は静寂なり。
このカフェの中の喧騒は蝉時雨の如き
静寂の時間軸。
静寂なる余韻の調べに我々は崇高なる英志
と律するまま徒然に心の澱を発露した。

「deweyエフオピソロユニット説という」
「あり得ませんアー写サイト全てに男二名で」
「アー写tairaさん良いがエフオピ半笑い」
「新たな制服は」
「軍帽を」
「軍帽は」
「VJを渇望します」
「たれぞある」
「真面目に音楽を」
「やはり真面目ですか」
「だめですか真面目でなければ」
「いや不真面目でも」
「集客に」
「集客を」
「フライヤを」
「我々の世界観をdeweyの」
「上野区の宣伝部隊の」
「晃一郎と吉之助の」
「共通点はdewey本人ではないという視点」
「提唱会を」
「リアルの提唱会を」
「なんとなれば」

語り尽くししかし語り足らず。
そんなdeweyの男二人は意気揚々と退店。

「揚げ物と若者ばかりで吐き気がしてきました」

deweyの2014は既に始まっている。



2013/12/16

(No.2102): 不健康な発想の妄想の掟


あれすごかったよね、あれ
ロトで6億当たった人の通帳の写真、
四千何某円だったのにある日入金が六億あって

11/12          6,058
11/14          4,058
11/15    600,004,058

とかになってるのーほえー
6億あったらあれでしょ、
もう会社辞めるよね、絶対、
シャレで会社行くのもいいか
それか、ちっさい会社だから株全部買ってさー
好きなように人事するの、
気に喰わない役員とか部長を平社員にするとか
面白そう、
で、飽きたらどっかアジアの外資系にでも
売るとか、誰も買わないか、まぁいいやテキトーで、
そんでーあと1億くらいは好きなものを買おう
バイクも2台くらい買おう
でもそんなに乗れないから1台でいいや
ドカティはモンスターの新しいやつ
1200はちょっとアレだから1000でいいや
あ、でも今の696も残しておこう好きだから
クルマはもうあれでしょアバルト買おうアバルト
500アバルトね、
あと、当然機材関係ね、数十万円クラスのmoogとか
3台くらい買ってー、あとなんかアナログでつまみが
一杯ある機材とかー、ワークステーション的な
近代的なシンセよりアナログモデリングのやつ
10台くらいいっとくか、モジュラーシンセもいいんだけど
めんどくさそうだからいいや、
あ、Macもあたらしくしよう、うん、
ライブ用と家で使う用を別けよう、いいぞー
ライブ用はAirがいいね、一番高いやつ、
DAWはAbletonLiveのままがいいや
proToolsとか要らない、ぜんぜん要らない
モニターはGENELEC 8260Aをガーンと買おう
このスピーカー二つで100万は超えるなー
それで、あれだ、レーベル運営に投資しなくちゃ
そりゃもう、あれでしょライブのt
え?ちょっとまって、っていうかないじゃん、
ないよね、ないよ何にも、
え?てことは夢?妄想?そうか
忘れてたそうだそうだなーんにも
ないんだったこんばんわエフオピです。


そんな情けない妄想に浸っていたら本日、
deweyの忘年会兼レーベル会議だった。
会議の議事録は明日のこの場所で。
じゃ。


2013/12/13

(No.2101): MICROBRUTE購買奇譚


楽器屋KEY池袋店の2Fにある一コーナーは
ボタンつまみノブ類フェチの楽園である。
アナログモデリングはもとより本物の
アナログシンセ、ドラムマシンなど
所狭しと並べられており試奏も好きなだけできる。
ちなみに同じフロアの奥にはデジタルドラム群の
展示がありテンションはあがる。



池袋は筆者の普段の導線には含まれない土地
ではあるのだが、お仕事の都合でこの界隈へ
赴くことがある。
仕事終わりで、さうだ池袋のKEY楽器覗いてみやう
漏れ聞くところによればシンセなどたくさん展示
してゐるらしいのだ、ここから歩いてすぐでは
ないかこうしちゃおれぬこれは行かずばなるまい
と、訪なったことが全ての始まりだった。

Arturia MICROBRUTEをここで初めて触ったのだった。
その時の鮮烈な音象に一発で琴線をぶち切られた。
そして出音のそればかりではなく、
つまみの抵抗感とか、佇まいとかそも存在感とか、
そういう従属的ファクターも随分と是の流れを
作りだした。
この時は楽器屋をはしごしたくらいだ。
イシバシ楽器池袋店にも行った。
もう一度MICROBRUTEの出音を再確認するために。

己の見識に誤りはないか
一時の流行病であるかもしれぬ
まわりの評に左右されるのも一興とはいえ
終いまで己の全ての己の責任において
このツールがこのギアがわたくしの
わたくしとしての英知と法則と希望と繁栄を
司る唯一のマイトレーヤであるのかないのか
それは詰まるところdeweyの鍵穴に隙間なく
きつちりときつちりと埋まることができるのか
嗚呼神よ時の糧を放流するシュボダイの如く
最果ての藻屑としてこの大地に佇む身の道標を
須らく指し示し給えと唱えてからきっちり
三週間後今わたくしは平日17時以降5%OFF
タイムセールを凛として商う池袋KEYの
カウンターにて3万5千何某円を眼前の店員様に
お渡ししたところでございます。






Arturia MICROBRUTE 購った。
1行で済む話だ。









2013/12/10

(No.2100): 二千百回目の裏告知(ライブの)


気付けば今回で二千百回であるこの電網辺境
僻地最果てのさらに幾万里も離れたこの
屑ブログの地で今まさに二千百回にも及ぶ
ただただ雑音と虚構と軽佻浮薄の類であるだけの
この屑ブログの第二千百回目が始まろうとしている。

ほとんど知られていない事実だが
この屑ブログ今回までの二千百話を全て
読了した者はその瞬間に新たな次元を認識できる
能力を獲得すると言われている。
その次元とは主に次のような特徴を持つ。
・隙間音楽が好きになる





えーそうなんすよ、あの屑みたいなブログ
ですよね、読み漁りましたよ、えー
さすがに二千百話は一気には無理でしたから、
ちりぽりと読みましたよ、ひどいもんでね、
なんていうんですか、ひじょーにね、
つまらなさにね、打ち負けそうになりながらも
こっちはね、必死ですよ、えー、結局ね
ふた月と半かかりましたよ、全部ね、
読み終わるの、そりゃもう、ひどいもんでね
で、あなた、読み終わった途端ですよ、
デ、デウエイってんですか、あのブログの輩が
やってるバンドね、いやデウエイじゃなくて
デューイだった、って気付いた時にゃ、あなた
何もかも遅かったですね、だってあなた、
CDも買ってしまってですよ、オ、オルドビスの
遺産ってCDなんですけどね、
その曲を聴いたらね、これがもうね、
いいんですわ、不思議ったらなかったね、
あんなにツマラナイと思ってたんですからね、
えー、不思議なこともあるんですね、ほんとに、
だからね、来年の2月3日のライブ、
あるじゃないですか
え、知らない?、いや、あるんですよねライブ、
池袋のね、手刀ってライブハウスでね、
もうあたしゃ俄然行く気でね、えー、
なんかおかしいですよね
え、おかしいですか、おかしかないでしょう
え、おかしいですか、おかしかないでしょう

(東京都杉並区在住 46歳男性 会社役員 談)









2013/12/09

(No.2099): エフオピのテクノ前々夜


1977年12月 筆者、中学校3年生の冬。
受験勉強をラジオの深夜放送
オールナイトニッポンを聴きながら
励んでいた時分。
いや実際は励んでいなかった。
ラジオを聴くことが本職となって
勉強はほとんど手つかず。
確か初めて徹夜したのもこの頃だ。
受験勉強で徹夜したのではなくラジオを
聴いていたら夜が明けちゃったのだ。
朝焼けをみるため屋根に上り寒みー
と思った記憶。

オールナイトニッポンは
火曜の所ジョージ、水曜のタモリ、
木曜の自切俳人は欠かさなかった。
あそうだ、あと土曜の鶴光も。

自切俳人以外はなんかアンダーグラウンドな
タレントというかそういうイメージだった。
どちらもまだあまり有名ではなかったと記憶する。
特にタモリの赤塚不二夫とのエピソード話しが
変態過ぎて大爆笑しまくっていた。
全裸で横断歩道歩いてタクシー逃げたとか
バーのカウンターにウンコがどうしたとか。

一方、所ジョージのほうはラジオの中で
フォークギターを抱えてよく歌っていた。
ちょうどデビューアルバム
「現金(げんなま)に手を出せ」をリリースした
直後で、筆者は当然買ったのだけれど
その前に出ていたシングル
「ムーンナイトセレナーデ」も買っていて
当時実は筆者は既にシンガーソングライターとして
所ジョージのファンになっていた。

所ジョージがシンガーソングライターだ
ということは現在も世田谷ベースなどで
垣間見ることができる。しかし一般の人の
ほとんどはただのテレビ出てるタレントというか
芸人というかそういうイメージかもしれない。
筆者の場合の原体験からの印象といえば
やはり1970年代後半の深夜放送で
変な歌をかっこよく唄っていたお兄さん
というイメージなのだ。

所ジョージは曲も作るし歌も歌うということは
知っている人もいると思うが
ふざけた歌が多いので軽視されがちだ。
しかし実際、名曲は多いのだ。
特にファーストから4枚か5枚くらい1981年くらい
までのアルバムの中には秀逸曲がいくつもある。

「組曲・冬の情景」という有名曲もあるが
どれか一曲選べと問えば
筆者は敢えて「禁男の惑星」を選ぶ。
当時では珍しいシンセサイザーを使っている
曲だが、そこではなく、あの独特のメロディと
シュールな詞を推す。
今聴いても鮮烈だ。

ちなみに、フォークギターを買って
コードを覚えたのも所ジョージさんが
切掛けだった。
セカンドアルバムの「セロリパセリ」には歌詞カードに
コード譜がついていたし。
「正式の証明」、「花火」、「一流社員はエライ」は
今でも弾ける。(たぶん)


自切俳人は北山修先生だ。
1978年3月で自切俳人のオールナイトニッポンは
最終回を迎えるのだが、その時に流れた
自切俳人とヒューマンズー「世界は君のもの」は
あとの筆者の音楽嗜好に影響を与えた一曲だ。
(※)

正式レコード化される前の音源を放送していた
のだが、当然筆者は録音しており、
レコードが発売されるのを心待ちしながら
繰り返し聴いたものだった。
イントロはエーストーンと思われるリズムマシン
のパターンで始まり、ポエトリリーディングと
思わせておいて、絶叫リフレイン、
歪みギターと生ドラムの重厚さを挿入しつつ
バックは連綿とドラムマシンが刻むという
当時としてはかなり斬新な曲であり
YMO前夜の時代背景として、今思うと
なかなかのテクノ匂漂う名曲であった。


そしてこの3年後、筆者の音楽の方向は
著しく変化するのだった。




(※)
自切俳人とヒューマンズー「世界は君のもの」後日談

結局レコード発売の情報すら知らず何十年も経った。
ところがつい2年ほど前、iTunesStoreにて
「世界は君のもの」を発見し、感涙しながら購入。
33年ぶりくらいで初めてフルバージョンを聴いた。
そしてエンディングの珍妙なる構成を知り、
本当に当時にしては実験的な音楽だったのだなと
改めて感動した。



2013/12/08

(No.2098): 全く新しいライブ告知(テクノ専門CDショップ店主と店員の会話編)


ドカ屋へ六級改号別名ducati monster696の
定期点検で入庫する。
入庫する直前に車体をささと拭いている時
L型ヘッド接合部にオイルのそれがにじむ
いや滲むという表現も目一杯使った状態で
滴り落ちる的のオイル漏れを発見。
メカ様へ告げるのは言うまでもなくしかし
話題はブレーキディスクであり
リアブレーキディスク、パッド込み交換は
必須ですし今回は測定しないとわかりませんが
フロントディスクも交換する場合は1枚3万円2枚で6万円
と説明を聞いている途中で意識が遠のいてきたので
deweyのライブをなんとはなしに告知するします。

たれぞー、たれぞあるー






「店長、委託販売依頼のバンドから届いたCD聴きました?」
「え?、スタヴリフォーヌだっけ?」
「いや、えーっと、デ、デウェイ です」
「え、何だっけそれ」
「ほら、オルドビスの何とかっていうCD」
「オルドビス?」
「あ、えーと、、。 あ、これですこれ」




「あーこれね、聴いたけど」
「で、どうしますか」
「何を」
「いや、納品のこととかメールしておきましょうか」
「だめだよこれ」
「あ、委託やらないんですか」
「だめだよあんなゴミ音楽は」
「そうでしたか、ボクはそんなでもなかったですけどねぇ」
「だいたいねー、ウチに送れば何でも扱ってもらえるとか
思ってんじゃねーの」
「いやーどうなんでしょう」
「なんかねー中途半端なんだよこのバンド」
「歌モノ多いですけど、ボコーダーで変拍子があったり
メロディも複雑なものもあったり、聴き込めばサウンドも
それなりに印象的だし凝ってr」
「だめだね。薄っぺら。ぜんぜんだめだよ、興味はないね」
「はー、彼らのサイトみました?」
「そんなもん見てないよ、見る必要もないね」
「来年の2月3日に池袋チョップでライブやるみたいですよ」
「だから?」
「いや、ちょっと見てみたいかなって」
「おまえ、マジで言ってんの」
「行ってみませんか」
「はぁ? 行かねぇよ。暇じゃねぇしな」
「この前阿佐ヶ谷姉妹見に、店閉めてまで行ってたじゃないですか」
「おまえね。何で俺がデ、デ、? 何だっけ」
「デウェイ」
「デウェイのために店閉めなきゃなんないんだよアホか」
「うち月曜休みじゃないすか、2月3日月曜っす」
「馬鹿野郎、休みならなおさら行かねぇよ」
「いや、あの内容でライブですよ。面白そうじゃないですかー」
「どこが? しつこいねー」
「いや、だってあの音象を生で聴けるんですよ、
どんな機材でやるのかなー」
「おまえそんな趣味だったっけ。着いて行けんわ」
「ぷっくくぷー、、あの世界観わかんないんすか」
「は?世界観だ? そーゆーものはな、売れるような曲を
作ってから自然と生まれんだよ」
「ぷるぷるーぶふー」

そんなキミ達にはdeweyのライブが最適だ。
ちなみに、デウェイじゃなくてデューイだ。
覚えておこう!







2013/12/05

(No.2097): 全く新しいライブ告知(年齢不詳腐女子会話編)


ドカ屋へ六級改号別名ducati monster696の
定期点検の予約電話を入れる。お名前はの問いに
エ、エ、エ、エフオピですと快活に応える。
今週末に入庫したいのですがと聞くと
いま混んでおりましてお預かりからニ週間ほど
かかりますけどもよろしいでしょうかと言うので
よろしくはないですがよろしいでしょうと応える。
前回メカ様は次回はブレーキローター総取り換え
でしょうかなどとおっしゃっておられたのだが
よもやこれほどの困窮に見舞われようとは
思わなんだ故一切合財ミニマムでお願いしたい
ところですと言おうとしたら電話は切れたので
deweyのライブをなんとはなしに告知するします。


たれぞー、たれぞあるー




「ねぇねぇ、デ、デウェイって知ってる?」
「なにそれ、お菓子?」
「ちがうよ、バンドだよ」
「知らないー」
「変な音楽やってるの、おっさん二人組で」
「やだー変なのなんか、おっさんもやだー
なかじーがいいよ(Sexy Zoneの)」
「一人は三十代だけど、一人は五十代ー
うちのお父さんと同じw」
「なにそれー、マジやめてマジキモイ」
「自分たちはテクノだとか言ってんだけどね、
なんかぜーんぶ中途半端なのよねー」
「ダサー、テクノとか興味ねーしー」
「一回聴いてみてよーほんと後悔するからー」
「そんなん聴きたくないよー」
「来年の2月3日にさーライブあんだけどさー」
「え、なによ、行かないよ」
「ちょっとぉ行ってみようよー」
「なんでよ中途半端のなんか見たくないよ」
「なんか物販もするらしいよ、CDとか」
「えー、まさか買うのー、やめなよー」
「捨てちゃうんじゃもったいないじゃない」
「捨てちゃうの?」
「どうせ売れっこないんだからさー捨てんじゃない?」
「やめなってー、あたし行かないよ」
「えー行こうーよー」
「なんでよ、あんた後悔するって言ったじゃん」
「あとで、懐かしくなるよー」
「馬鹿じゃね?何言ってんの、そんなの見たくないよ」
「そしたら肝試しのつもりでさー」
「しつこい」
「じゃーいいよーべろべろーぶるぷるー」
「・・・・」



そんなキミ達にはdeweyのライブが最適だ。
ちなみに、デウェイじゃなくてデューイだ。
覚えておこう!



2013/12/02

(No.2096): 2096年の挑戦


「そうゆう音象も?」
「ええ、全てです」
「どうしてだね、何が駄目だと言うんだね」
「まだわからないのですか、音象がどうのという
話しではないのです」
「だからキミ、もっとわかりやすく言ってくれ」
「音には創作者或いは演者の想いが顕れるものです
謂わば心持のあり方ですよ」
「想いがないとでも言うのかね、ワシだって
想いがあってだね、」
「聴く限りッ、
そのような想いは感じられませんね、
どころか、拘りや驚き、発見もありません」
「ど、どこがだね、キミの好き嫌いの話じゃないんだよ」
「好き嫌いの話です」
「ワシは30年もやっておるのだぞ、キ、キミのような
青二才にワシの作品の、な何がわかるというのだ」
「30年だろうが100年だろうが好きにはなれないのです
それ以上でも以下でもない」
「お、おいッ 、キ、キミはワシを愚弄するのかッ」
「愚弄?愚弄というよりはツクグロウですな」
「ツク グロウ? なんだそれは」
「今から80年も前にツクグロウという名前のレーベルが
あったのですよ」
「そ、それが何だと言うのだ」
「いやね、あなたのこの作品、ツクグロウから出た作品
のようだなと思ってね、あっはっは」
「それはどういう意味だね」
「いや何ね、deweyという中途半端な連中が在籍してた
レーベルでね、そりゃ酷いもんだったそうです
ライブやりゃ集客ゼロ、レコード売りゃ1枚も売れず
100枚作ったCDも何年も売れずに最後は
燃えないゴミの日に出したそうです」
「キミ、ワシをそんなのと一緒にしないでくれ」
「あっはっはっは愉快ですね」
「し、失敬なッ もういい、帰るッ」


バタム

ドアは壊れんばかりの勢いで閉まった。
北等(キタラ)は流石に言い過ぎたかと思った。
しかし、同じような輩が次から次へと来ることに
正直辟易していたのも事実で、
だからつい本心を言ってしまったのだろうと思った。

ツクグロウか。
北等はひとりごちた。
80年前、ひっそりと存在していた幻の電子音楽レーベルだ。
確かに酷い作品ばかりだったそうだ。
先ほどの男にはああは言ったものの
古(いにしえ)の鈍作もこんな夕暮れには似合うかも
しれない。
そう思った北等は立ち上がって階下の倉庫へ向かった。
確か、好事家のニグメ氏からdeweyのCDを一枚もらっていた
しかし聴くまでもなく倉庫へ投げ入れていたのだ。

倉庫の中は年代別に綺麗に整頓されているので
それはすぐに見つかった。
埃まみれのCDのケースをふっとひと吹きした。

「2013年、か、もう83年前なんだ、えーと、
オルドビスの、遺産、か、遺産ねぇ・・・」


北等はCDを手にすると上階にあるリスニングルームへ
向かった。CDプレイヤは存在せず、CDケースごと装置の
光源に当てれば瞬時に全曲を読み取るシステムだ。

1曲目が再生され始めた。






「な、なんなんだこれは・・・」

北等は絶句した。








2013年12月
dewey 「オルドビスの遺産」
絶賛発売中




tuqugrow label.


2013/11/29

(No.2095): 現役の埃(誇)と唯一のベッドルームミュージシャン


世界のベッドルームミュージシャン。
良い音楽を創っているのにまったく陽の目を
見ずにいつしか音楽から離れてしまうという人も
大勢いるだろう。


soundcloudやらで世界のベッドルームミュージシャン
の楽曲を聴く。
うまいなーとかかっこいいとか、そりゃたくさん
存在しているのは言うまでもなく、
たいしたもんだと感心するばかりで、
当然筆者になど想像もつかないような
ハッとする音象があったり、だから
楽しいことは楽しい。

しかし、何というか、筆者の内にある
本質の琴線を弾くまでのそういう楽曲には
巡り逢えない。



唯一、ベッドルームミュージシャンで
筆者の本質の琴線を弾(はじ)きまくられた人
がいる。

その人とは1982年くらいに知り合って
一緒に音楽制作をやったりもしたし、
大学卒業後、しばらくは一緒にユニットもやった。
しかし会社勤めゆえ、その後だんだんと
疎遠になってしまった。

大学時代に彼は2枚のアルバムを制作した。
(実際はカセットテープ/ブックレット)
この2枚は筆者の中ではYMO/BGMやTechnodelicと
並ぶほどのインパクトを与えた名盤だ。
文字通り擦り切れるまで聴いた。

当時のテクノの手法を使ってはいるが
サウンドメイクはもとよりメロディも印象的で
且つそこはかとなくアカデミックな匂いのする
完成度は高いものだった。
Roland TR-808とKORG MONOPOLYのみで制作していた。
彼はシーケンサーは所持しておらず、
打ち込みと呼べるものはTR808のみであり
唯一音階のあるシーケンスといえばTR808経由での
トリガ駆動によるMONOPOLY内蔵アルペジェータのみで、
ほとんど全ては手弾きだった。

(実際、当時のベッドルームミュージシャンの多くは
同じような構成だった。筆者の場合はSH101だった。)

ノイズの使い方、声の使い方も秀逸で多くを学んだ。
彼はアバンギャルドものからポップなものまで
幅広く創っていた。
TASCAM244という4TRのカセットテープを使ったMTRで制作
されているが、今思うとクオリティも半端ではなかった。


次の新しい曲を聴きたい!
と思ったベッドルームミュージシャンは
この人を置いて他にいない。
(dewey除く テヘ)

切望してはや30年が過ぎた。



大学を出た彼は東京にある
シンセサイザーメーカーK社に就職したが
その後I県にあるコンピュータ機器メーカーへ
転職した。
ここまではメールのやりとりで連絡はついたが
その後、どうなったのか消息はつかめなかった。

そんな折、彼の消息を思いがけないところで知った。
去年、彼のことをツイートしていると思われる
ツイートを自分のTL上で発見したのだ。
昔K社にいた●●さん、今じゃ●●社の社長だ
みたいなツイート。


ええッ と思った。
しゃ、しゃちょーて・・
というか、本人?
素でツイートされるって名前知られるくらい有名?
早速、実名フルネームでぐぐったらヒットしまくり。
どうやら間違いなく本人のようだ。
コンピュータ機器関連会社の社長になっていた。



彼と「民家ッ!、民家ッ!」と
馬鹿テクノ歌謡っぽい曲を作って歌ってた30年前と
なんら変わらんことを今でも現役でやっている筆者に
比べて。



人生とは不思議なもんです。





2013/11/27

(No.2094): 速報・レコ発への道(池袋の夜)


ちょっとアレな変拍子電子音楽ボコーダ入りから
百花繚乱的電子音楽生歌唱ポエトリに至る作品集
その名も「オルドビスの遺産」と呼ばれる過剰な打ち込み
電子楽曲群4曲入りをひっさげてのレコ発ライブが
ようやく決まったようなので速報的に告知するします。


2014.02.03 (mon)
東京 池袋 手刀 chop

今後の詳細はdeweyサイトにて






2013/11/26

(No.2093): 東京モーターショーは行かない。


東京モーターショー開催中との由。
この土日でも相当な人出であったと聞く。
そして本開催前夜、1万人限定プレビューナイト
という今回初の試みは
混雑しないのであれば行ってみよう
といった層の方々がそこそこ来場したらしい。

筆者はモーターショーには目がなかった。
過去形なのは今年も含めてここ2年ほどは
行ってないのだ。

その主な理由は
数年前から東京モーターショーの
出店メーカー数が激減しているからだ。
国産四輪メーカーは当然出店しているが
問題は外国メーカーだ。
外国メーカーの参加数がぜんぜんダメ。
あと外国二輪なんてたった二つ。
(まぁ二輪は別にモーターサイクルショーがあるけどね)

こんな時こそ滅多に見られない
ヨーロッパ等の希少メーカーや
超絶バカ高級メーカーのクルマが見たいのに、
やれメルセデスだのBMWだのなんだのと
夢もチボーもないクルマを見せられても
テンションはあがらないのだ。

ドンカーブートとかUAZとか
見たいじゃない。
あと、
エコとかハイブリッドとかを推してるやつ
じゃなくて、単に変な自動車見たい。
なにこれ的なやつ。

だいたいねー
イタリアのメーカーが一社もないなんて。
フランスのメーカーはそこそこいるのに。
アルファロメオすら、ぬ。
フィアットは当然贔屓だけど、
ランボルギーニのキ●ガイみたいなクルマに
おうー!すげー!ばかじゃねーのとか言って
喜びたいじゃない。
しかもそういう超高級車って触れず乗れずで
取り巻いて見るの。
しかもそのメーカーの展示その一台だけとかね。
そういう破天荒な展示を見たい。
(数年前に実際にあった)

フィアットだって三代目パンダ売りたいなら
それなりの宣伝にもなるんじゃないの。
チンクだって人気あるんだからさー。
こんな時ならサソリマークも大々的に
推せるでしょうよ。


先立つものは金ということなのか。
出展費用もさることながら、
自分達のブース作ったり出し物考えたり
コンパニヨン姉ちゃんとかその他人件費
そういうコストが大きそうだ。
2週間程度の期間で数百万円は投資するのだろうか。
いやもっとか。


いや、待て、あれか、
そもそも「東京」というマーケットでは
出展する意味はないということなのか。
確かにロシアのメーカーが出展したって
見てる方は面白いけどやってるほうは
メリットはないかもねー
売れるとも思えず。


でもさー、そういうのが
粋なんじゃないー



2013/11/25

(No.2092): 続々・レコ発への道(ぴろーんぽろーん)


ちょっとアレな変拍子電子音楽ボコーダ入りから
百花繚乱的電子音楽生歌唱ポエトリに至る作品集
その名も「オルドビスの遺産」と呼ばれる過剰な打ち込み
電子楽曲群4曲入りをひっさげてのレコ発ライブ的な
ブッキングとか販路営業とかもうなんもかんもひっくるめまして
零細レーベル事務員兼エレクトロニック屑音創家の悲哀は
未だにこの場で大々的にCD発売もレコ発ライブも
告知できないという状況でありますところ
あと僅かにてライブの告知は叶う運びとなりそうな
そんな塩梅の予感がする11月には珍しい台風なみの
南風の強い雨の夜です。

き、近日公開。



2013/11/22

(No.2091): MICROBRUTEをさわる


Arturia MICROBRUTEをさわる。
予てからの好評判で話題沸騰中であり
youtubeでもデモ動画或いは有名アーティスト達による
レビュー動画などを見るにつけ、実機を見てみたいものだ
実音を聴いてみたいものだと常々思っていた。

たまたま仕事が空いたタイミングで
楽器屋をはしごすることができたので
それぞれのお店で思いっきり触って音を出してみた。
場所は池袋のKEYとイシバシ。
どちらもヘッドフォンでのみの試奏だった。




MICROBRUTE
大きさは、申し分無し。ライブに最適。
どちらのお店も隣にはminibruteも展示してあったので
比較できて丁度良かった。
ミニ鍵盤も良いサイズに見える。
重さは、意外と重たっかが持ち運びは屁でもない。
しかしもっと軽いものかと思っていた。(約2kg)

ノブの固さが丁度いい。
もっと軽くてもという意見もあるようだが
筆者は丁度良かった。これくらい抵抗があったほうが
いじくりがいがあるというもんだ。

しかし、なんといっても出音が素晴らしい。
チープな言い方だけど、ほんとうに音が太い。
そして不思議なことにエンベロープとの組み合わせで
驚く程音が変化する。
低域が急に出て来たり、中域が抜けたり。

オシレータの豪華さ。
Metalizerの倍音付加が凄まじい。
加えてスタイナーパーカーフィルターのえぐさ。
これら音を作る上での構成要素の一つ一つが
またよく出来ている。
筆者の音の嗜好に非常に近い。

ステップ・シーケンサーの素晴らしさ。
自分でパターンも組める。
エンベロープを弄ってもシーケンサーの出音が変わるのが
面白くて、予想もしない音に出会う。

そして全体を通して言えるのは
普通の音がしないという点。
とにかく個性的、音に汚れた美しさがある。
これ一台だけで多重録音して
ギャニュギャニュ電子音響作品を作ってみたくなる。

というかライブで使う。使いたい。
中心的に使いたい。


あと、実売価格。
ずいぶんがんばってる。


2013/11/20

(No.2090): 点検隊への道(目の下にクマを作りながら)


エフオピはもうバイクを降りたのだろうか
と、お思いの読者もいるかもしれない。
いやそもそも読者など、いぬ。犬。
こんな電網辺境のさらに奥地過疎僻地に
わざわざ足を運んでまでこんな屑ブログを
読んで頂けているなどあろうはずもない。
あろうはずもなかろう。(2回目)

誰も読んでなどいないなら、いっそ
文法崩壊でゆこう。そうしよう。
あはははこいつぁ楽しいや。
あはhはh楽しいや。
あh


さて、バイクの話しだ。
我が六級改号と呼びしducati monster696
何某之介であるが、過日バッテリーあがり
即ドナドナの術ですべからく新品バッテリー
装着の儀を経てからというもの
バッテリーはビンビンだぜ的のアレで
颯爽と毎朝毎夜50kmを走行している。
だから降りるなど滅相もない。
滅相はない。
滅相とは「有為四相の一。
現在が滅して過去にはいる相」。

総走行距離も27000kmに近づき不調もなく
快調至極このまま何万キロもいけそうな
塩梅式だ。
その塩梅式はどんな式かといえば
つまり、ちゃーんと、きちんと
て・ん・け・ん「点検」をしなくっちゃぁ
ならんのだよキミ。
そうした裏付けがあってこその
快調至極な塩梅式というわけさね。

つまりそのなんだい
快調至極てぇやつを得るためにゃ
点検てぇ塩梅式がいるってぇことかい
ちげぇねぇ
それでおめぇ点検てぇな
お足が掛かるてぇな渡世の常よ
お足てぇと銭かい
そのなんだい、銭を工面するってぇとこが
塩梅式の塩梅式たるそのーあのー
べら棒めこちとら江戸っ子なんでぇ
銭ぃ持っちゃぁ粋じゃねぇ
宵越しの銭ぁ持たねぇんでぇ
わかったこの丸太ん棒k



M696、来月点検だが金が、ぬ。
たった1行で済む話だった。



2013/11/19

(No.2089): 続・レコ発への道(乾燥肌にメンソレータムAD塗りながら)


ここ数週間、各地のライブハウスや
販路営業での各連絡先へ相当数の
問い合わせを打っているが
半数近くは無返信で音沙汰もないとは
一体何の罰ゲームなのだろうかと思う。
こちらはお仕事文体にて至極丁寧な
お伺いを立てているのは当然であるが、
お問い合わせありがとうございます
でもアンタ達の音楽ダサ過ぎて笑える
の一言もないという無礼さに
むしろ神々しささえ感じる。

返信があったはあったで、それでも話しは
頓挫する。
今回、なかなか決まらない理由の一つは
ホームグラウンド以外のライブハウスで且つ
オールジャンルブッキングはやめよう
というコンセプトを我々deweyは
立てたからなのだ。

つまり、
いつもの大塚の箱ではなく、新天地で
次フェーズをつくり出したい心持ちなのだ。
つまり、
アコギ弾き語りの後にギャニュギャニュ電子音塊
歪みエレキギター絶叫の後に不可思議電子音塊
タンクトップ半裸熱き語り部の後に硬質機械ヴォイス
というシチュエーションは
もう遠慮したい心持ちなのだ。

しかし、どんなに実績があろうと初箱出演では
オーディションを兼ねたライブがほとんどだ。
つまり、
オールジャンルでブッキングされることが多い。
だから、初めてのライブハウスでいきなり
テクノ・エレクトロニック系イベントに出たいのー
と言ったところで、どこの馬の骨か存じませんが
顔を洗って出直して来て下さい
と言われるのが落ちだ。

そこを曲げて様々なアプローチで開拓してゆく
という活動もまた、零細の零細たる掟の一つである。

さも。





2013/11/18

(No.2088): マイクロへの道(ローソン103円のほうじ茶1Lを呑みながら)


筆者などまごうことなき凡人の中の凡人であり
しかもさらにそこに輪を二重にも掛けたような
凡人であるので時勢のビッグデータ潮流と真逆の
発想などでき得るはずもなく、最長10秒で
この世から消えてなくなるというメッセージの
やりとりを発想した彼らは次世代の次世代たる
シナプスであるのだろう、たいしたたまげた
と口を半開きにして鼻くそをほじくりながら中空の
一点を焦点の合わない目で見つめている筆者は
今まさにmicrobruteの購入ボタンをプチコンと押下
しそうになっておりますこんばんわdeweyのエフオピです。

microbruteの前モデルminibruteも大変気になっていたが
結局導入には至らなかった。
機能や「音」そのものは何の問題もない。
それどころか心中絶賛の嵐が渦舞いているのだ。

ではなぜ導入できなかったのか
その理由は概ね二つある。

一つは価格。
とはいえスペックから価格相当であろうことは
理解している。他のハードウエア類と比較しても
けっして高価ではない。
そうはいっても資金が潤沢にあるはずもなく
買掛優先順位の該当枠からは外れてしまうのだ。

そしてもう一つは大きさだ。
minibruteの大きさはこの機能で特筆に値し
ミニと謳うだけあり各方面からも手ごろなサイズ、
ミニと言いながらも鍵盤は標準鍵盤を搭載しているので
演奏にも問題なしといった評価を得ていた。
筆者は昔からこだわりがある。
すなわち、ミニ鍵盤よりも標準鍵盤、
60mmフェーダーよりも100mmフェーダー
というように。

しかし、標準鍵盤を従えたminibruteは
ライブ時の取り回しやdeweyの標榜する
デスクトップ・ライブ(※)では些か大きいのだった。
そんなことを言うとあれのどこが大きいのだと
決起される諸兄も多いことだろう。

(※)
deweyのデスクトップ・ライブとは
手持ちカバン内に全ての機材が収まる機材で
行うライブのこと。



翻って、microbruteはどうだ。
大きさ、申し分なし。
それよりも、数多デモ紹介YouTube動画などで
拝見するモノフォニックとは思えぬ音象と
アナログシーケンサ搭載(minibruteにはない)
というのが筆者の琴線を猛烈にはじくのである。
ミニ鍵盤だとて何の障壁にもならず。
とにかくあの汚れた音に猛烈に惹かれるのだ。


価格。miniよりは当然安価だ。
いいじゃないか。
いいじゃないか。
そう、いつの時もついてまわる。
零細は零細なりに優先順位を採番し直す。
ぐh

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snapchatというサービス。
最長10秒間のみ画像や動画を再生できるそれ以降は
サーバはおろかそれをみているクライアントの中の
ファイルでさえ削除されるという潔いサービス。
まさにアンチ・ビッグデータ。


------------------------------------



microbrute欲しいー
10回払いか。

2行で玉砕する話だ。



2013/11/17

(No.2087): 続々・販路とレコ発への道(お酢で餃子を喰いながら)


その間、新たに見つけた流通販社Cへシフト。
手数料ビジネスには変わりはないが
零細レーベルでも運用可能な範囲である。
手続き進行中。



レコ発ライブ、ブッキング中。
好立地な箱、且つアンビエント、
エレクトロニック系イベントなど
揃い踏み的な良条件に巡り会えた。
ただ決まらず決まらずでだいぶ伸びてしまったため
おそらく2014年2月になる見込み。
レコ発なのに2ヶ月半も先という矛盾はあるが
その分ライブ準備も入念にできる。



とはいえ
現時点ではまだCDもライブも正式に告知できない状態。
ぐぬぬぬー





2013/11/14

(No.2086): 続・販路への道(抜ける頭髪を拾いながら)


dewey 4曲入CDアルバム 「オルドビスの遺産」
(iTunesStoreでも配信中)
流通販社Aと小売店Bへ音源審査依頼。

流通販社Aからは合格通知。
届いた契約案内書に目を通すが、
契約内容の大人加減に瞬時に玉砕。

しかし一晩経つと何やら機運が高まってきた
ように感じ、これをきっかけに
良い方向に転じるのではないかタハタハッと
鼻息荒くメンバーへメールを打つが、
おいこら目を覚ませこの世間知らずの銭失いがッ
と一喝され憑きものが落ちる。

ビジネスモデル自体は業界の通常の体であるが
それはあくまでも法人格相手であって
冷静に判断すれば零細レーベルでは立ちいく
はずもないことは陽を見るよりも明らかであった。




方や、小売店B。
既にサンプルとしてCD音源発送してかれこれ
10日も経つというのに未だに音沙汰なし。
当選は商品の発送をもって代えさせて頂きます
的な塩梅とみた。
すなわち、落選とみていいのだろう。
こんなクソ音楽うちじゃ取り扱えねぇなぁ
座りしょんべんでもしてやがれ
といっそ真正面から罵声を浴びせて欲しい。

ちょーっとウチの店には向かないアレですねー
くらいのお断りメールを送る礼儀もないのか
何様なんだよおめぇこのk
などとは露ほども思ってはおりません。



しかしだ諸君。
こんなことくらいではへこたれんぞ我ら。
信念に基づいた僕らの音楽を創ってゆくのだ。

細野晴臣さんもインタビューで言ってたよ。
「ぼくらは少数派の人たちに向けていたんだ」と。

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追伸
前回、ここで核Pのパラレルコザックをアルバムタイトルと
間違えて記述したと思いの方も多いと思うが
そもそも鎮Z録音技師のメールにそう書いてあったので
何の疑問も持たずにいたのだ。
それ曲名だし、ライブ公演名だし。
ギプノーザでした。

2013/11/11

(No.2085): リリパへの道(前歯に青海苔を貼り付けながら)


当然、鎮Z録音技師にCD「オルドビスの遺産」を
送りつける。
郵送後にメールにてCD送付の旨を書きつつ
ときに核Pのギプノーザは好評を
博しておりますねあたしはまだ聴いていませんが
と打電する。

数日経って、鎮Z録音技師より返信を得る。
「聴いた。”伯父の傷”が好きだ。歌唱はエフオピか」
と聞いてきたので、
いえいえ相方のtaira氏であります
わたくしはもうエクセルで罫線を引いているだけで
あります
と返した。

そんなCD「オルドビスの遺産」をひっさげて
アレだ、アレ、ライブだよライブ、ら、r
ライブやりたいよねライブゥーと頭頂部が
禿げるほどの意向もひっさげてCD販路営業の傍ら
出演交渉で右に左に奔走している僕らdeweyは
現実世界との折り合いをつけながら同時に経済的
課題をクリアしなければならぬ。

その苦行は言わば
集会所上位☆6ジンオウガ亜種を下位装備のソロで
立ち向かうことと近似。



2013/11/08

(No.2084): レーベル事務作業(日報1)(みかんの汁を目に入れながら)


お客様にどれだけメリットがあったのか、
どれだけお客様のためになったのか、
が重要であり、実現に向けた過程において
どれだけ困難だったか
どれほど苦労したのか
どれほどの壁を乗り越えたのか
そういうことは評価にはほとんど関係がない。
結果的にお客様がどれだけ満足されたのか
ただその一点のみで評価される。
それが現実の仕事だ。

しかしこれは創作物においても
あながち間違ってはいない思考である。
何故なら、目的が自慰行為のみでないなら
それは第三者の評価によって成り立つからだ。
即ち、自己の満足度ばかりに重点を置くと
世界観は孤立するのだ。

中には偶然にもその孤立した世界観に琴線を
弾かれるという事象もないことはないが
希少性はすこぶる高い。

ただ創作の場合、特殊な効果として
評価の対象が創作物というよりも
創作者自身の魅力やライフスタイルといった
分野で興味を持たれるケースもある。
この場合はその創作者の自己満足自体が
魅力あるものとして認知されるので
この限りではない。
留意すべきは、上述のようなケースは
ほんの一握りの極極一部分でしかないことだ。
同様に希少性はすこぶる高い。



創作活動における創造するエネルギーの発芽は
自分の内にあり、自分の感性やエモーションといった
正直な心の躍動を具現化するところであろう。
だから創作活動の厄介なところは、
自己を満足せしめる作用と紙一重である
という点だ。

紙一重の成果物。
音楽の場合例えばCDのようなパッケージ製品という
ことになろう。(当然ライブのようなパフォーマンスも
含まれるだろう)を以て、
他者の琴線という感性の淵を爪弾くことができれば
世界の入口に立つ事が出来る。
従って創作におけるお客様満足度というものは
リスナーの琴線を如何に大きく爪弾けるかによる
ものである。






dewey CD「オルドビスの遺産」販路営業、地道に活動中。
あなたの琴線はピクリとも動く気配はありません。


ニ行程度でぺろんぺらんと済む話だ。





2013/11/06

(No.2083): 粗忽二種スクーターの現実


六級改号別名ducati monster696何某之助
跨がりし、そこな交差点、赤信号で停車中。
筆者は四輪が二台のその後ろに停車。
正面の対向車線、先頭はパトカー。

筆者の後方右側からビビャービビャー音を鳴らしながら
原付二種スクーターが右側通行かましつつの
そのまま右折車線からの直進車線先頭へ
回り込み的右側通行&車線変更禁止違反的走行で
停止線遥か後方の位置で停車。確実に横断歩道上。

筆者は刹那に思った。
こりゃぁ正面のパトカーはここぞとばかりに摘発に
乗り出すだろうと。
対向車線のオートバイの運転手さん左に寄せてください
的な拡声アナウンスを携えつつ赤灯廻しの体で
このようなルール無視我がもの顔スクーター乗りの
捕り物見物ができましょうぞできましょうぞ
あなうれしと思った。

だいたい、こんな運転してる奴らの所為で
ちゃんとルールを守っている二輪ライダーまでもが
け、バイクかよ、ウゼーよ、的な見方をされるのが
腹立たしいのだから、こういった輩は
びしびしと取り締まってぐうの音も出ないほど
反則金でもむしり取って欲しいと思っていたのだ。
ざまーみろと溜飲の下がる思いで、
わくわくしながら成り行きを見守っていた。

ところが、

信号が青になったら、その原付二種スクーターは
そのままビビャービビャーとけたたましい音とともに
直進してゆき、対向車線先頭のパトカーは
まったく何事も発動せず、全て平和です
何の問題もありません的な佇まいを醸し出しながら
後方に走り去ってしまった。

え、ウソでしょー!
なんで捕まえないのー
筆者はヘルメット内で素で叫んだ。

溜飲は下がらず。
現実は逆の意味で厳しい。



2013/11/04

(No.2082): CD納品の儀で(コップの水をこぼしながら)


dewey CD 「オルドビスの遺産」 プレス工場より納品。
スリムケースではなく、通常のケースになっていたことを除けば
音質も含めて問題は無かった。

iTunesStore 等のネットでは既に公開されているが
物理媒体CDの流通においては
ライブ時の物販は当然として、リアル店舗での取り扱いを
目指して営業活動も順じて行うという一般的な
零細インディーズレーベルであるからして。

そんな塩梅式です。
もろもろ決まったらお知らせします。






2013/10/31

(No.2081): 遠巒の廻廊(五)(稀人の居)



まぁ落ちついて
そこに掛けたまえ。
いまお茶を淹れるからお待ちなさい。

しかしなにさね、キミもアレだね、
おかしなものにかかわるお人だね。
まぁそうせっつくない。
ほらお茶を淹れたからお飲みな。

で、どれだっていうんだい、
そのブツてぇな。
なんだいさっきまでの勢いはどうしたね
そう遠慮しなくていいさね
出しなね
出しなよ。

ほうこれが、
これがあすこから出てきたてぇのかい。
こんなものが。

随分と薄いもんだね。
触るよ。
触っていいね。

固いね。
でもへこむね。

しかしね、この絵はなんだい。
なんだか気持ちが悪いね。この絵は。
字が書いてあるね。
読めないね。
あたしらには読めんしね。

え。開くのかい。
この薄いものが開くのかい。
やってごらんよ。

お。
なんと、まぁ。

なんだいこの中の丸いのは。
取れたね。
丸いの。円盤だね。
まん丸だ。
こんなまん丸なんて見たこたぁないよ
綺麗だね。
裏の模様が細かいね。綺麗だね。


こんなもんがあすこから
出てきたってぇのかい
でもねぇ、あすこからなら
なんでも出るんだろうねぇ。

あすこからは、ときたま
変な音がするよ
嫌な音さね。
耳が遠くなっちまう音さね。
地面も動く音さね。
耳の奥が鳴っちまう音さね。


で、キミ、
これは一体何さね。

それを聞きに来たってぇのかい
あたしに。
そりゃキミだめだよ。
あたしにゃぁなにもわかりゃしねぇよ。

あたしにわかるこたぁ
あたしらの界のものじゃぁねぇってこと
くらいさね。

しかしなにさね、キミもアレだね、
おかしなものにかかわるお人だね。
こんなものを。












2013/10/30

(No.2080): iTunesStoreで(出がらしのお茶を注いで)


意味のつながらない文章を書く。
誤字だけの文章を書く。
造語。
言語体系の創作。意味を持たせるようで実は白紙。

助けのない閉じた世界観。

閉じた世界観というものも時には他者から興味の対象として
気になる存在の一端を担うこともあるが、ほとんどの場合
つまらぬもの興味対象外として処理されることが多い。
音楽の好き嫌いかっこよさ悪さ以前に真面目さの伝わらぬ
ちっぽけな作品など誰の心に止まるものか。

だから、我々は心を入れ替えて万人とは言わずとも、
意図の分かりやすい、意思の疎通が可能な、
いっそ子供にでもわかるようなそういう柔和な作品を
手がけて、一人でも多くのリスナーに聴いて頂くことで
我々deweyの存在意義があるんです

などと鼻くそほども思っていないdeweyがリリースした
初のミニアルバム「オルドビスの遺産」のMP3配信が
いよいよiTunesStoreにて配信開始しました。

iTunesStore dewey 「オルドビスの遺産」




閉じた世界観では創作者のみの世界を築くことになるため
他者からの理解はほとんど得られない。
従って、閉じた世界観から発せられる様々な表現行為や
創作活動というものを他者が理解するためには解読する
モチベーションが不可欠である。
そのモチベーションを発動するためのエネルギーを
持っている奇特な御仁の絶対数は少ない。






2013/10/29

(No.2079): 先達の録(正座でうなだれながら)


キミ、最近貧作ぢゃぁないのかね、
思うように筆が進まぬのかね、
思うようにからくりが動かぬのかね、
キミのやうな、そのなんだね、
何を書いておるのやらさっぱり要領を
得ぬ作をだね、果たして誰(たれ)が
読もうとするものなのかさつぱりと
検討も仕切れない作をだよ、キミね、
それでもさね、キミのやうな、
荒唐無稽で支離滅裂で百鬼夜行のやうな、
作なんざ、金輪際読みゃぁしねぇてぇ
はらなんだがね、でもさね、でも何だよ、
ここいらじゃたまにそんな世離れの作をさ
読みてぇてなんてことになってキミね、
あまり大きな声ぢゃ言えねぇてやつなんだがね
そうしてあたしはここに来ているんだよ。

http://lumbdewey.wix.com/dewey






2013/10/27

(No.2078): サイト更新と桜亜種装備(題名だけわりと真面目に)


約4億8830万年前にオルドビス紀の地層へ刻まれた規則。
非常階段に届けられたピザから物語られる群像劇。
放蕩に消えた伯父の足跡に込められた祈りと呪い。
サフォン語で綴られたエンネボークステルフィの秘蹟。
過剰な打ち込みと機械音声で織りなされる、4曲の計算と衝動。
dewey 「オルドビスの遺産」
© 2013 dewey(taira) © 2013 tsuqugrow label




桜レイアの轟強は回数を重ねる毎に生態を把握せしめるも
果たして単独狩演においては僅か数分のうちに戻拠と諫め
その凶暴を打つ線上でさえいくばくかのプロットを物語る故
前人の頂礼を跋扈の様と乞う。
すなわち、dewey サイトを脱す。

dewey offical ( sound )






2013/10/25

(No.2077): 台風の夜に。撹拌の体系


台風接近により、風に打ち付けられる雨音が
まるでつぶてのように夜の窓ガラスを覆う。
その音を聞きながら動作が緩慢になった我が
MacBookにこうして向かってカチコチと文章を
打っている昨日、先ずは
amazonMP3にわたくしたちのアルバムが
果たして真の電網デビューを飾ったのでした。

次はあと数日をもって
iTunes Storeにもアップロードされる手筈となっている。
そして、その後いよいよCDという物理媒体メディアとして
在庫をかかえる人生を迎える。

既にamazonMP3ではジャケットも曲も公開されているが
アルバムの詳細についてはそのCDが工場から納品
されてから大々的に行いたいとツクグロウレーベルから
言われている。

このCDはライブの物販を主軸としながらも
他の流通経路を地道に開拓しながら撹拌に努めたい。
拡販の誤字じゃないかと思われたかもしれぬが
拡販ではなく撹拌なのだ。
かきまわす如く、世に広めるための我々の手段であり
記録であり、生き様である。

撹拌の第一弾は当然電網であり、くだんの
amazon、iTunesStoreである。
第二弾としては、やはりリアル店舗だ。
しかし、そんじょそこらの店ではだめだ。
強力なフォースを持つ店でないと。
しかし当然厳しい審査が待っている。
そのお眼鏡に叶うのかどうかはこれから。

果たしてどうなるのか
続きは、また。





2013/10/23

(No.2076): 秋駆と秋音の二点。


あの灼熱地獄だったデスモドロミックエンジンを
股ぐらにお迎えした夏という季節も今や懐かしさしかなく
今夜の25Km駆走においてはデスモドロミックエンジンの
熱で暖をとる式でカテゴライズされた我が六級改号別名
DUCATI M696は先週のバッテリーあがりからの復帰にて
ビンビンのバッテリーを携えながらいい加減アレだ
キミっていう人は慣れてこなれてそんな塩梅だから適当に
駆ってるって思われているかも知れませんが毎回毎回
駆る時は真剣そのものニーグリップの基本は忘れずに
下半身で乗り背筋に注力し上半身の力みはなく
このような二輪走行技術を日々高めるための精進は
黙っててもやることは常套であるので日々修行である。




tsuqugrow label 事務作業の進捗。

・ マスターCD、発送完了。
・ CD用ジャケット制作、インナー原稿制作。
・ 同 送信完了。
・ iTunes Store 配信手続き作業完了。
・ レコ発ライブ 交渉中。
・ 流通経路確保、某テクノCDレコードショップ 交渉準備中 


配信開始の告知、CD発売の告知及び
レコ発ライブの告知は
近日公開。





2013/10/21

(No.2075): 評価の本懐(立て膝で爪を噛みながら)


dewey CD制作

とかくベッドルームムジークと呼ばれる
個に特化した音楽制作においては、
判断の基準というものは甘いことが多い。
なぜなら、創作、演奏、録音、評価
といった全ての工程を一人で行うからである。

自分以外の他者による評価というものを受けて
むしろ作品に自分の色を着けてゆくという工程は
あながち無駄ではないだろう。
自分が精魂こめて作った作品をそんじょそこらの
輩にダセー呼ばわりされたくねぇというご意見は
御尤もとしても、むしろ悪評を糧として、
他者の視点との乖離を客観的に俯瞰することで
作品に対して新たな切り口からのアプローチや
瞬発力のような創作の発芽が目覚めることを
期待したいし、そのような存在の証しを再認識
する機会と捉えたい。

deweyのような少数編成の場合も同様だ。
とはいえ一人ではなく、必ず自分以外のメンバー
による評価というものが含まれての共同プロデュース
という体であり、作品の全てにおいて両者は責任を
負うという体である。その責任こそが、
品質を担保することにもつながっている。


そこで、テクノ耳には定評のあるstereogimmikの
edieに試聴してもらい感想を聞くことにした。

感想。

1曲目
「ごちゃごちゃしてる」

2曲目
「なんかしゃべってる」

3曲目
「(笑)」

4曲目
「詞が載せられないんじゃない?」



いい評価だ。
よし、完成した。







2013/10/18

(No.2074): オルドビスのバッテリーあがり


約4億8830万年前のオルドビス紀の地層から
発見された円盤状の薄い板。
真円であるその円盤状の表面には数ミクロンという
極めて小さい凸状と凹状の突起が盤面の片側に
無数に広がっている。その突起形状は規則性を
もって円盤の円周をなぞるように配置されている。
その円盤を俯瞰すると、反射する光の周波数に
よって色の変化を観察することができる。
その極めて小さい凸状と凹状の突起は
あるアルゴリズムを用いて意味を
持たせることができる。


11月××日 発表
dewey 「オルドビスの遺産」
(C)2013 tsuqugrow-label.








イグニッションON
セル「くん  くん  くん  くん・・」

バッテリー あがり。


筆者   「もしもしバッテリーがあがったようです」
ドカ屋さん「え?バッテリーあがりですか?」
筆者   「はい、どうやらそのようです」
ドカ屋さん「あれーいつ換えましったっけ」
筆者   「いえ、まだ一度も交換をしておりません」
ドカ屋さん「えー!そうでしたっけー」
筆者   「はい、まだ一度も交換をしておりません」
ドカ屋さん「新車のときからですか?」
筆者   「はい、まだ一度も交換をしておりません」
ドカ屋さん「すごーい よく持ちましたねー」
筆者   「はい、よく持ちました」

ドナドナ。
入庫。



2013/10/16

(No.2073): 降って湧いたマスタリング日。


「もしもしー、あのー、今日電車がアレとか
台風でアレとか、ていうか面倒くさいから休みます」
「あ、はい、お大事に」

 _人人人人人人_
 >  お大事に  <
  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

そうと決まればやることは一つ。
deweyの作業を進めるにうってつけの日じゃぁないか。
鉄は熱いうちに打てというじゃぁないか。
ミックスダウンの修正などで昨晩は遅くまで
作業していたのだから、その感覚の冷めぬうちに
ここはひとつ、がーんと一発マスタリングをやって
作業を大きく進めよう。


先日のミックスダウンや昨日の修正の際でも
16bit / 44.1KHzで作成していたのだが
やはり高解像度、高レートで作業したほうが
なんか音が良さそうじゃんーという占いにより
今一度、全曲を32bit / 48KHzで再作成した。

そのファイルをマスタリング用の別プロジェクトで
読ませて、曲間も含めて時間軸で並べる。
エフェクタはマルチバンドコンプとリミッタのみ。
リミッタは最終段のマスタートラックへ挿し、
コンプは各曲ごとにトラックへ挿入。
今回、EQは挿さなかった。





低音の混ざり具合、特に、音の弾幕の下で
鳴っているキックやベースの存在感は
埋もれがちになる。
下手にEQで色気をつけると収拾がつかなくなる
ことを何度も何度も経験している。
素の状態で、よっぽどへなちょこでない限り
筆者はEQを挟まないことにしている。
今回もそのセオリーにて。
というかこの話しはミックスダウンの巻だったわ。

とにかく筆者はEQのかわりマルチバンドコンプで
音を作るようにしている。
しかし、これがまた難しい。
何度も同じ場所を確認しつつの作業なので
最後は耳がバカになるし。
最終判定のジャッジは複数人で行うことを
強くお勧めする。

8時間かかってようやく完成。
もう耳がばかばかだ。
何が良いのかさっぱりわからなくなったので
モンハン4に逃げる。

一応、マスターCD直前まで、駒は進んだ。





2013/10/14

(No.2072): dewey[デューイ] レコーディングとミックスダウンの日(そのまま)


レコーディングとミックスダウンの日。
dewey の一式。
我々はこの日のために様々な準備を整えてきた。
やんごとなき日々の定めの中、この日に向けて
各自の範囲で出来る作業も出来ない作業も
こなしつつ、果たしてスタジオ録音としての
必要な歌録りと両者の意思を反映させるための
ミックスダウンの儀を滞りなく執り行った。




筆者は真空管マイクプリアンプとコンプレッサーを
マウントした3Uラックを持参。
歌録音はやはり専用のマイクプリを通したい。
ノイズもそれなりにある安物ではあるが
やはり真空管を含むハードウエアの部品群を流れた
電気信号の色気はパソコンでのみ引き回した音に
比べて粗暴である。
整った整然とした音の中での粗暴は際立つ。
しかもこのコンプはもう20年前のものだ。




SM57は当然としてもポップガードもヘッドフォンも
ましてMac外部モニタカプラーも
一切合切スタジオ常備無償貸し出しOKという恩恵に
一筋の光を視るに至り、そうこなくっちゃそうでなくっちゃ
と勢い舞いて
我々は、崎陽軒のシウマイ弁当を使うのである。

最近のミックスダウンときたら、フェーダーの上げ下げ
なんざせんのです。
全てはオートメーションを描くのです。
オートメーションはフェーダーに限らず
眼前のいや眼前にもない、八百万のパラメタは
全能のオートメーションの配下であることを知るのです。
瞬発的な一期一会は過去のものとなりあらゆる理は
自由の手先なのです。

全てのミックスダウンはここに完了す。
あとはマスタリング、最終マスターCDを作成する
というシナリオである。


スタジオ後、続きの作業について打ち合わせ。
プレス業者の選定、デザイン案の検討、
アルバムタイトルの決定、スケジュールの確認など。
普段のdeweyらしからぬ高機能標準装備でまいる。





こんなん
(ちょっとアレな変拍子電子音楽ボコーダ入りから
百花繚乱的電子音楽生歌唱ポエトリに至る作品集)








2013/10/11

(No.2071): gip核nozaP


gipnoza



Bメロの中域ボイス四分音符ディレイのレイヤーが新鮮。
そしていつもの重くない低音キックで進行。
Pシリーズは復号16分の弾幕が多いが、逆に4分のみの
スカスカも期待したい。


2013/10/10

(No.2070): 週末の進捗の共有(VII)


dewey パッケージのための音楽制作。

メンバーtai-ra氏より送付された楽曲の
すこぶる高品位な完成度に度肝を抜かれ
球を抜かれ、身上を潰し、畳の目を正確に
数えなさいと叱責され、ここにわたくしの
わたくしとしての雑の音を如何様に
足せるものでしょうか、
果たして足せるものなのでしょうか、それが
さらなる高品位に貢献出来るものでしょうか、
わたくしのわたくしとしての
雑の音を足すことで、より一層の高みを
見ることができましょうや、いんや、いんや
見ることはかないませぬ、と思召すならば
わたくしは、ここで、サイン波を加算させる
術を以てして、しこたまにオウトメイションを
描くことで、ヴェールの影で健やかなる
生活を滞りなく成就すべく
あの手この手を探しまくるも、
リアルタイムオウトメイションの術が
まったくもって機能せず、理解できず、
もう駄目です何もかもしまいですと
tai-ra氏に打電すると、果たして
画面キャプチャを添えた命の手が差し伸べられ
沿ってオウトメイションを描ききったのですが
オウトメイションの何の罠も聴こえず
全てはトラックという大河の一滴に過ぎない
という理(ことわり)を悟ったとするなら、
最後に3連符の滴をほんの数滴
垂らして、
リズムの複合作用の欠落を推挙した
電源ケーブルを売っている店は知りませんか。







(日本語訳)
dewey制作、オンスケにて進行しているので
モンハン4に逃げる。





2013/10/06

(No.2069): 1991年某ミックスダウンの現場(その一)


もう二十数年程前になるが
鎮Z録音技師の計らいで、中野の
某レコーディング・スタジオにて
行われているあるOVA作品の
サウンドトラックの制作現場に
お邪魔したことがある。

その日はミックスダウンであった。
筆者は当然商業レコーディング
スタジオなど入ったことはなく、
数千万円もするSSLのコンソールがある
と聞いていたのでどえらく緊張しながら
スタジオ入口の自動ドアを開けた。

しかし、その緊張の本心は平沢さんに
お会いするからだったのだ。
そのサウンドトラックは平沢進さんの
作品なのである。

鎮Z録音技師はSSLの正面に陣取って
その横にMTRを操作するアシスタントの方、
ディレクター席というか後方のソファーに
平沢さんや当時の事務所の社長さんや
レコード会社のディレクターの方などが
座られていた。
筆者は部外者にも関わらず、
社長さんやディレクターの方は大変親切で、
まぁまぁゆっくりしてってください的な
フレンドリーな応対をしてくださった。

鎮Z録音技師が筆者のことを平沢さんに
紹介する。すると平沢さんは
「あーあー打ち込み野郎ですね」
と、はにかみながら仰られた。
筆者はすかさず「御意、打ち込み野郎です」
と、はにかみながら応えた。

当時、筆者のヘアスタイルは
短髪ツンツンちょっとパンクっぽく、且つ
もみあげ水平のテクノカットであった。
(今でもさほど変わらぬ)
だから余計そんな野郎的な雰囲気
だったのだろうかと思う。
しかも当時筆者は28歳の若造。



商業スタジオで聴く大音響。
ミックスダウンで変わる音の変化に
筆者はしばらく恍惚となる。

平沢さんは漫画(週刊誌)を読んでいた。
と、思いきや、唐突に鎮Zさんに
もっとこういう感じでなどと指示をされるのだ。
例えば、「ディメンジョンを使わないで
もっと広がりをつけてください」
などと言ったりする。
(ディメンジョンというのは当時Rolandから
出ていた空間系エフェクタのこと)

そう言うと、また漫画を読んだり、サンレコを
読んだりしていている。
鎮Zさんがプレイバックして、どうでしょうと
お伺いを立てると、平沢さんは何やら
メモ用紙に書いて、それを鎮Zさんに渡した。

そのメモ用紙を見せてもらったら
そこにはこう描かれてあった。
平沢さんご自身の似顔絵(似てない)が
目を吊り上げて怒っている風な絵に
漫画の台詞吹き出しがあって、その中に
「ディメンジョンを使っていることは知っている」
と書かれてあった。


(続く)






2013/10/04

(No.2068): 現行Monster我侭所感


久々にDUCATIのサイトを見たら何この
Monsterの感じ。
どうもピンと来るものが少ない。
ちなみに筆者は性能云々はどうでもいい。
見た目のみ。
そんな筆者の勝手な所感徒然。

http://www.ducatitokyowest.com/bike/lineup.php


796
排気量が696に近いだけ、ではなく
細かな部分が696と大分異なることは
周知しているが、それにしても全モデル
赤いフレームというのが筆者的にはイマイチ。
片持ちスイングアームは素敵なのに残念。
マフラーが696と同じに左右出し
というのももったいない。せっかくなら
もう少し696と差別化して欲しかった。

1100EVO
片持ちスイングアームでマフラーは片側。
流石兄貴分という心持ち。
しかし、黒モデルのフレームが灰色なのが
イマイチ。696のように全部真っ黒がいい。
それと、車高がずいぶんと高いので
全体的なバランスがどうもしっくりっこない。

Diesel
見た目は一番良い。
反重力エンジンを積んだ戦闘機みたい。
コックピットの計器パネルを覆うパーツの
デザインがかっこいい。全体の雰囲気を
司る艶消し深緑の色と、エンジンの造形に
伴う質感とのバランスが見事。
お値段だけが下品。

20th Anniversary
フレームが金色というだけで萎える。
コメントはそれだけ。

696
筆者的には一番好き。
特に黒モデルと白モデル。
現行DUCATIで一番安いバイク。
シンプル。
ただし、ミラーだけはいただけない。
これはモンスター全車種に共通して
いるが、このミラーはかっちょわるい。
だから筆者はイモラミラーに交換している。




2013/10/02

(No.2067): 雨の日常


朝、起きしなは台風の接近による小雨模様だったが
出発直前に俄に降り止んだので我が六級改号別名
ducati monster696の空冷二気筒デスモドロミックに
火を入れる。
空を仰げば、雲が細かく東へ流れて行くので
天気予報が雨とか言ってるけど降るわけないじゃん
といういつものポジティブシンキングを全開にして
颯爽と走り出したらドザーとまったくノーマルな
雨が降ってきた。

しかし筆者はまったくもって慌てるはずもなく
うふふこんなこともあるだろうと、
上下はレインスーツを着用のうえ駆っているからして、
何の心配事など、ぬ。

しかし、元ネタが台風の所為なのか
この雨の芯のあることといったらない。
秋雨のそれとはまったく別物の雨であることを確信した。
なぜなら、豪雨の中時速100kmで走った水圧にも
耐えられる、というレインスーツにもかかわらず
なんかあちこちがつべたい。冷たい。
浸水している。

極めつけはライディングシューズ。
この靴は既に賞味期限、いや消費期限切れにも
勝るとも劣らないヤレ具合であり、
購入当時はすげー防水だーぜんぜん漏れないやー
だったにもかかわらず、現在はほぼ下駄と等価。
即ち、靴下は百の確率で濡れたボロ雑巾と化す。
いい加減、ライディングシューズ買おう。


















(余談)
曇止め、雨はじき剤、の威力実感。
たまたま先週ヘルメットのシールドに
塗り塗りしたのだが、もの凄く快適至極。
視界良好の上、指ワイパーすら不要だった。






2013/09/30

(No.2066): 週末の進捗の共有(VI)


土曜の早朝、iPhoneのgmailアプリを起動すると
deweyメンバーのtai-raザッフルハンガー氏より
おめぇの稚拙曲に音を足してやったから聴きやがれ
この天地万物の創造主イエン・ガファンベルフ王の
しもべとなって汝捗捗しく我の袂へ誘(いざな)おう
と入電があった。

直ちに平伏しこれを平定すると思われたが
やんごとなき見習いに遭い一両日とて叶わぬと
書き残し、辞す。


日曜夜。
ようやくを以て、クラウドよりダウンロード。
拝聴仕るも、聴き覚えのあるものとの心積もりは
果たして導かれず、そこには拙屑曲を包容する
見果てぬ妖艶な彩りを宿したレイヤーが
映されていた。

行ける。
これで行けると確信した。


deweyの制作はいよいよ佳境をむかえる。





2013/09/27

(No.2065): YMO/BGMの和式便所の白人(おっさん)


私が入った便所は建物内にある公衆便所風。
小便器がいくつかあり大便個室も二つ三つある
白いしっくい壁の便所。

一つの個室に入る。今から大便をする。
和式便器。白い便器。
便器まで一段、階段風になって
少し高くなっている。
昔はこんな便所ばっかりだったなぁ。
床は当然板。木製。
便器の「蓋」ははじめからなかった。


ここが、「YMO/BGM」の便所だ。
瞬時に「ラップ現象」にしようと思った。
おそらくここを使用する人々は
「バレエ」とか「音楽の計画」とか
あるいは「UT」とか「マス」「CUE」
「カモフラージュ」などを選択するに違いない。

そこで私は敢えて、いや、それどころか
YMO/BGMで一番好きな曲はどれかと聞かれたら
ためらいなくこう答えるだろう
「ラップ現象です」と。
そのくらいの規模だから、瞬時に
「ラップ現象」と思ったのだ。

ズボンを脱ぎ、パンツを降ろす。
しゃがみこみながら
this is only a rumour I heard so I don't know
how much truth it has but it seems...
と歌い始めた。

唐突にしかし必然として外に人の気配がする。

個室ドアの隙間が明らかに人の影で色が
変わっているのがわかる。
そう、ドアのまん前に誰かが立っている。

上から覗かれるのではないだろうか
という心配はにわかに現実となる。
ドアの上部から側頭部に毛髪がいくらか
残っている程度の禿げたおっさんがにゅうと
顔を出したのだ。
そのおっさんは白人の外人だった。
見たこともないおっさんだ。

その外人のおっさんは
両腕をドアの上部にあてがい
まるで鉄棒の逆上がりをする前に棒の上に
あがってくるような塩梅で、ぐわーと勢いよく
ドアの上部に上半身を露見させた。

おっさんは上半身裸だった。
胸毛が若干茶色か金色っぽい。
痩せているでもなく太っているでもなく
また筋肉質でもない。


私は「ノー!ノー!」と叫びながら
なんでノックしねぇんだこいつ、
と思った。

しかし
おそらくもう数秒で尋常ではない事態に
陥るだろうということが予想できたので
脱出する算段を始めた。

眼前のドアのカギをすぐに開けなければ
なるまい。ドアのカギはスライド式のものだ。
これをすぐに開けなければ、
はやく開けなければ、
と思った刹那

おっさんがそのままの体勢で
個室の中に足から飛び込んできた。
おっさんは私の真横に立った。

その白人の外人のおっさんは全裸だった。
私はカギを開けるのも忘れて絶叫した。


・・・


猛烈な尿意と自分の発した叫び声の残響で
目が覚めた。






2013/09/25

(No.2064): MH4候由。


iOS7の細身に変身したその姿に
少なからず感動を覚えた後
著しく屈強な珈琲豆を一つ鼻の穴へ納め
その足で隣人の扉を激しく叩きした刹那
まるで濃い口醤油製造を生業としている
従兄の顔のような仕草で
モンスターハンター4の続きを打つ。
しこたまと藪から棒にMH4の続きを打つ。


今作はストーリー性の充実が図られているが
私は懐疑的な想いを抱いている。
モンスターハンターにどれほどのストーリーが
必要というのか。モンスターハンターとは、
既に出来あがっている物語を作者の意図通りに
忠実になぞっていく所謂ロールプレイングとは
異なり、ステージの設定はあるにせよ
あくまでも個々のプレイヤー自身が己の物語を
構築、展開してゆくという認識である。

従って、ストーリーなどとはt


あいや、待たれぃ。
貴殿は何か勘違いをされてはおらぬか。
あれはストーリーであってストーリーでは、ぬ。
ゲームシステムの簡潔な取説的有り様とござ
候へど、断じてストーリーでは、ぬ。
いや、重ねて言うならば、貴殿も2ndGからの
芸達者なれば存じ候由。
貴殿のホンモノの物語について。



嗚呼、そうであった。
失念していた。
今作モンスターハンター4において
大量のゲーム要素や仕組みやカラクリに我々は
翻弄されていたのだ。
全てのストーリーは本当のホンモノの
モンスターハンター4の真髄のために用意された
カリカチュアだったのだ。
つまり
本当の物語はエンドロールが流れてから始まるのだ。
そうだ、モンスターハンターとはそういう世界だった。





2013/09/23

(No.2063): キミの物語は突発的ツー行くノダという不思議な言葉で展開できる


或る日、わたくしはdeweyのために全てのdeweyのために
技量の全てを充当する術を匠に兼ね備えたわたくしの
わたくしとしての有り様を慎ましく展開しながら
奇抜な日常の一つのアレとして成就し全うしたのです。





いつしか絶海へ絶海へと誘う風と匂いといくばくかの秩序を
調合しなければ障壁の罠と遊具の掟を値踏みしはじめますので
静かな海を渡る船の人となりました。





数珠の恩恵も遠い過去のものと想いを馳せらざるを得えませぬ。
苦行を幾重にも覆いかぶせた尋常を逸する駆動の試練に耐えます。
一時の苦難もそれは血肉の証しとなるでしょう。





年輪の所為でもあるが所為でもありませぬ。
健やかに雑な接続はすました顔で日常を刻むものです。
土や砂も錆や虫も研磨や熱も雨や雪も風や太陽も秒単位の変化に
万象は全能の手の内にあることを知ります。













2013/09/19

(No.2062): アイフォーンてぇやつ


アイフォーン五シーだの五エスだのと
巷では話題になってるってぇますが
あたくしは、どれもあんまし食指が
動かねぇってやつで。
どうしてってそりゃ、あたくしは
もう持ってますからねぇ。
素の五てぇのを。
もうこれで十分なんで。

アイオーエス七てぇのも今日から
ダウンロードできるてぇますし、
あたくしはまだ落としちゃいませんが
そういうものは、ちょくちょくと
ダウンロードしてアプデを
してますから、
ガワを新しくするってぇのも
まだ早ぇかと。

ちょいと聞きおよんだ話しじゃ
なんでもアイオーエス七てぇのは
出来のわりぃアンドロイドみたいだ
てぇ話しで、
それだったらも少しあんべぇを
みようてぇはらで。


それと先達てからドコモが参戦
したてぇますが
どんなあんべぇになるのか
対岸から見物てぇやつで。
キャリアについちゃぁ別段どこか
贔屓てぇなぁねぇんですが
市場が活性化するってぇのは
わりぃことじゃねぇ気がしますんで。


こんな騒ぎもアンチアップル派に
とっちゃぁたかがアイフォーンごときで
何を浮かれてやがんでぇぐらいのことぁ
捲し立てていやしょう。
だいてぇ、馬鹿の一つ覚えじゃあるめぇし
猫も杓子もアイフォーン持ってやがって、
と啖呵の一つも切りたくなるってもんで。


あたくしはアップルだからという
わけでもねぇんですが、
奴らの作るモノてぇのがちょいと琴線に
触れるてぇやつで。
くだらねぇことぁ真顔で作ってる
ってぇのが鉢が合うんじゃねぇかと。

例えりゃぁ
ロック解除のスライドスイッチを
力任せに指でなぞるてぇと勢い余って
バウンドしちまって解除できねぇ(註1)
って動きを初めて実装してのは
アイフォーンだってぇ話で。

そんなこたぁロックを解除するってぇ時に
いらねぇはずなのに、作っちまう。
今じゃどのスマホもそんなあんべぇらしいが
一番最初にやったてぇのが粋なんで。



まぁなんだろうが
アイオーエス七が評判よくねぇんで
逆にアップデートしちまって
どんだけひでぇもんか、
あつらえてみたくなってきたてぇやつで。




(編集註1)
バウンドというよりスライドが奥まで
行かなかった場合、戻ってくる動きのこと。
勢いがあっても奥まで行けば解除できる。




2013/09/18

(No.2061): シオンの二輪と星位の寸法。


消耗品をとっかえひっかえしながら
今や25,400kmを越えている我が六級号。
別名をducati monster696と申す。
それは何だろうという読者のために
今更ながらに記すならば
排気量696ccのイタリア産の
オートバイなんである、二輪である。

さて
自動車であれば総走行距離10万キロなど
割と普通のことであろうし、20万キロという
ツワモノもいらっしゃることは周知している。
翻って、オートバイについては
その総走行距離の稼ぎという値は
どのような塩梅式が適切なのだろう。


筆者の現在の25,400kmなどというのは
まだまだひよっこなのか
しかし、キミ、中古車市場の動向を
鑑みれば、そこにある値には
やれ800kmだの1,600kmだの多くても
4,000kmだの8,000kmだのといった
極めて少量の走行距離群しかお見かけ
しない体ときている。

しかし、ワシは言う。
そんな距離など何ほどのものかと。
しっかりとメインテナンスを
メイン  テ  (ン) ナン  ス を
施してさえいれば、しっかりと応えてくれる
そういう工業製品であるとシオン時ている。

「シオン時ている」というのは
「信じている」の古代語である。

シオンは一足飛びの連鎖を末路に取り、
揚々と立ち上がる、煙幕の砦と化す。
人々の確信は、堅牢と律し、
たちどころに包容の内に配す。
けだし、我々は星位の寸法を探し、廻し、舞う。

つまり、次の点検12月の(12カ月点検)では
ガッツリと消耗品交換が待ちかまえている
ということと等価。




金が、ぬ。






2013/09/17

(No.2060): 全てに目覚めた、その時


怪獣図鑑などに付属していたソノシート以外で
初めて買ってもらったレコードは、おそらく
皆川おさむ「黒猫のタンゴ」かもしれない。
筆者が小学校1年かそこら。
33回転のドーナツ盤だと思う。
同じ頃にピンキーとキラーズ「恋の季節」。
今思うとこれは買ってもらったというより
親が買ったのだろう。

自分のお金で初めて買ったレコードは、
小学5年頃だと思う、ヘンリーマンシーニ楽団の
「刑事コロンボのテーマ」
45回転のEP盤レコード、いわゆるシングル盤。
同じく、初めて買ったLPレコードは、
おそらく、映画サントラの「ドラゴンへの道」。
当時小学六年生の筆者はこの主題歌を熱唱した。

サントラ系の嗜好が下火を迎えると
「がきデカ」のテーマソングのEP盤を買い
「え、こまわり君、こまわり君、君の相談はなんなの
え?うんうん、練馬変態倶楽部について知りたいの?
それはねこまわり君、
とーっても言い難いことなんだけどもね
花には雄しべと雌しべがあるでしょ
雄しべは雌しべがいないと寂しくて眠れないの
でもね雌しべがいればいるで眠れないの忙しくて
え?何で忙しいかって? 
君はなかなかするどい質問をするねー
それはね、めくるめく愛の世界っていうか
こんなこんなつの、痺(しんび)れる状況がたんまにあって、
もしもしもしもし、こまわり君!こまわり君!
君の声は妙に男心をそそるねぇッ 」
と、ムチャクセイキョウ先生の物まねで語り尽くし
その勢いで中学生になったら数学や英語や国語や
社会や理科では赤点を取りまくり、放課後残って
補習やるぞーと先生に言われガムを噛みながら
やってたら、
おめぇなにガム噛みながらやってんだよって
往復ビンタさせられて、半泣きになったので
オールナイトニッポンを聴きまくり
そんな中でイーグルス「ホテルカリフォルニア」を
シングル盤レコードで買って、
所ジョージの「ムーンナイトセレナーデ」を皮切りに
高校時代にかけて1979年まで所ジョージの
全てのLPレコードを買いまくり
大学に入った1981年にYMO/BGMを買って、
全てに覚醒する。





2013/09/15

(No.2059): 心象進捗報告(dewey 新譜制作の巻)


Ableton Live9を基盤としそれぞれが数小節の
クリップを作って、クラウド経由で共有プロジェクトへ
貼って行く。
両者環境ではプラグイン等での違いがあるため
全てオーディオファイルとして書き出したものを
クリップとする。

tai-ra氏の作ったクリップを聴き、それにインスパイア
された新たな風景を創作する作業が楽しい。
順当に受け答えるよりも、意外性を好む傾向に
ある我々は来るべくターンに備える。
音象とシーケンスとの総合的時空間を両者で
チャッチボールしている、という体である。

心象として、このような創作活動に身を置いていると
嘗て、4つのトラックしかなかった時代に仲間達と
試行錯誤しながら作ったホゲホゲバカテクノが
想起される。
翻り今では距離も時間も超越した夢のような環境を
享受できている。
しかし心意気だけは昔と寸分違わぬつもりだ。
なぜなら、筆者は学生時代テクノやってたよー的な
リターンクリエイターなんかではなく
30年も連綿とバカ的に続けてきた屑現役野郎だからだ。
よって社会的地位最下位。




2013/09/12

(No.2058): 3DSLLステルフィ


以前リアル集会所において
狩友から3DSLLを見せてもらい
画面広いいけど
なんだ画像粗いなーとか
重そうだなーとか
高ぇなー(価格)とか
そんな印象しかなかったものだから
先日家電量販店で3DSLLでMH3Gを
デモプレイした際の衝撃的な印象と
きたら健全なまでの操作感と
画面の綺麗さとそんなに重くない
という実感と、なにはともあれ
あの画面の広さに急激に
物欲フラグが挺立したものだから
それがトリガーとなって
得体の知れない力に突き動かされ
新宿西口ヨドバシ・ゲーム館にて
これくだせぇこれを売ってくだせぇと
なかば衝動的に自動書記の如き
滞りなく購入せり。

3DSLL


別な入り用で取っておいた
なけなしのキンスが
眼前であっという間に散財した。

嗚呼、気持ちがいい。






MH4の準備万端。





2013/09/11

(No.2057): だっせー懐古趣味だとか風を装いながら最新のdewey情報をお届けする巻


だっせー懐古趣味だとか、
昔を懐かしがっているおっさんのクソブログだとか
風を装いながら、最新のdewey情報をお届けする巻。



筆者が音楽制作というか多重録音というか
自宅録音というか、そんな世界に足を踏み入れたのは
大学2年生あたりの1982年頃だ。

前年1981年にYMO / BGMやらYMO / テクノデリックやら
KRAFTWERK / ComputerWorldやらがリリースされて
それらに触発された事実は大きい。
と書くと軽薄そうでその深さが感じられにくいが
その衝撃たるや、それまでの人生で経験のないくらいの
感覚だったのを覚えている。

そして、
「”音楽の計画”の神々しさよ!」とか
「”ラップ現象”のボイス痺れるぅー」とか
「”カムフラージュ”のリズムちびりそう」とか
「”マス”の完璧テクノこれがテクノ」とか
「”来たるべきもの”の無限音階カッケー」とか

いつしか同じような嗜好を持つ連中が集うようになった。

時を同じくして筆者は4TRのMTRを丸井のローンで購入。
これを機に皆が集まってはレコーディングと称して
得体の知れない変態音響の類やトホホテクノ歌謡などの
作品を録音していった。
時にはラジオコント風なものを録音したり
時には音楽ではなく四コマ漫画を描きあったりした。


そして、当時のレコーディングは今と随分と違う。

筆者の環境はカセットテープを媒体とした4トラックの
マルチトラックレコーダーである。
つまり
1トラックに1音だとすれば4つの音しか録音できない。
例えば
Tr1:ドラム
Tr2:ベース
Tr3:ギター
Tr4:歌
でおしまいだ。

これではあまりにも詮無いので、所謂ピンポン録音
というものを行う。
ピンポン録音とは既に録音した複数のトラックを
ステレオまたはモノラルにミックスし
それを空いているトラックへ録音することを指す。
例えば
最初にTr1のドラムとTr2のベースを録音したら
これらをミックスしてTr3へ録音する。
即ち
空いたTr1とTr2にはまた別なものを録音できる。
こんな具合に録音するのだが、
ピンポンの回数が多くなると最初に録音した音が
コモってくる。
だから初回録音時に高域を上げておくとか
ピンポン録音する時に高域をあげるなどの措置を行う。

だから録音計画的なものを事前に描いていないと
最後の最後で窮することがある。
例えば、
やべぇー、トラックなくてボーカル録音できないじゃん
とか。

そういう時は、
一回2Mixで別なカセットに録音して
それをTr1、Tr2へさらに録音してTr3、Tr4へ
歌を入れるとか、そういう手間がかかった。
そんなことざらにやった。



翻って、現代のレコーディング環境をみると。
夢のようだ。


当時24Trレコーディングなどというもの自体
我々から見れば垂涎ものであり憧れであった。
だいたいStuderの24Trテレコなんて数百万円とか
超高級外車並みの値段だった。

ところが今じゃ24Trどころか、
コンピュータのメモリの許す限り何トラックだって
録音できる。
コンプやリミッタや数々のエフェクタ類だって
使い放題。
しかも、録音失敗したらUNDOすりゃいいじゃん。
間違って消しちゃっても、UNDOすりゃ復活するし。
非破壊編集とか。
音源だってソフトウエア化しちゃって
お手軽このうえない。
まさにデスクトップミュージックだ。


しかし、なんだろう
何かが物足りない。





結論:
だっせー懐古趣味だとか、
昔を懐かしがっているおっさんのクソブログだとか
風を装った昔を懐かしがっているおっさんのクソブログの巻



忘れてた、よ。dewey最新情報。

この物足りなさを埋めるべく
deweyは現在レコーディング中です。





2013/09/10

(No.2056): ドキュメント変換の罠(遠い目をしながら)


過日、せっせと打った拙屑ブログ用の原稿を
GoogleDriveへドキュメント変換をかましながら
アップしたと思いねぇ。

帰宅後、
そのファイルをMacBookからブラウザで
見てみるってぇと文字が化け化けてぇやつで。
そんなこたぁ百も千も万も承知之介よ、
ダウンロードさえすりゃ文字化けも直るてぇ寸法よ。
そんなことくれぇおいらぁ知ってるんでぇ。

そそくさとダウンロードして、落ちて来たやつを
こうして開いてみるってぇと、・・
まだ文字が化ッけ化けになってるんで。

へっへっ、そんなこたぁ生まれるめぇから
百も千も万も承知之介てぇやつで
文字コード変換するってぇと
綺麗すっぱりと、こうして、直るってぇ話しだ。


Shift-JIS →→ UTF-8 変換


ぜんぜん文字化けしてるんですけど。まだ。




ねぇねぇこれ知ってる?
スター・ウォーズ「ジェダイの復讐」の最後の方で
惑星エンドアの電磁シールド基地の入り口で
帝国側と戦闘に陥っている時、レイアとハン・ソロが
入口のところでシャッターを開けようとしていて、
「わかった、これだ!」とかハン・ソロが叫んで
コードを繋いだら、二重だった外側のシャッターが
逆に閉まっちゃったっていうクダリ。

その時のハン・ソロやレイアの気持ちと等価です。今。




べらぼうめこんちくしょうって喧嘩売ったって
はじまりゃしねぇんで、
てぇしたことぁ打っちゃいめぇがよ、糞みてぇな
そんななりしてやがるから、うっちゃったって
そりゃかまいやしねぇんだがよ、
はばかりながらぁ2時間以上もかかって書いた
屑文ってやつだがよ、そりゃ浮かばれやしねぇんだが
Googleドキュメント変換なんか金輪際やらねぇってことよ
わかったかこの金隠し野郎がッ。



(日本語訳)
GoogleDriveへテキスト変換でアップロードしたら
文字化けで使い物になりませんでした。
結局文字コード変換もできませんでした。

三行で済む話だ。





2013/09/08

(No.2055): 動画編集への長い長い道のり


筆者は音楽制作を含む音関係の制作に携わって
今年で30年目である。細く長く連綿と続けているだけ
という消極的ながらもやはり音の取り扱いに関する知識、
ノウハウはそれなりに蓄えており、実践できていると自負する。
特に近年のコンピュータを使用した音の取り扱いについても
自分の得意とするツールの中ではあるが同様である。

ところが、映像をコンピュータで取り扱うことに関しては
実はほぼ素人に近い。
どうにかだましながらフリーの編集ソフトなんかで
日曜日のお父さん程度のことしかできない。

最近はyoutubeへdeweyライブ楽曲をアップする
という作業も多いので、そこそこには対応しているつもりだ。
しかし、専門的な 例えばビデオコーデックの種類だとか
そういうものの選択肢を提示された場合、
どれが正しい選択なのか、判断できないのだ。
グーグル先生にお伺いもたてるのは当然として
それでも、結果に問題がある場合も多い。



過日8/26のdeweyライブ。
このセットリストでは最後のライブであり、加えて
ライブ内容も充実したものだったので是非とも
youtubeへアップしておきたい。

DVDからMacへファイルとして落とす。
そのファイルを動画編集ソフトへ読み込む。
曲単位に切り出す。
たったこれだけの作業なのに、未だできないのだ。


先ず、ファイルにした際、拡張子aviにしたのが
よくなかった。

aviはMacのQTでは純正コーデック外で再生できない。
仕方が無いのでVLCというフリーソフトを使って
拡張子MOVへ変換する。
その際、秒数指定でソースの一部分を切り出せる
というオプション機能を知り、やってみるが
全然切り出せない。
開始秒数と終了秒数を入力するのだが
切り出される動画は最初から1秒程度の極端に
短い動画になってしまう。
だいたい、開始秒数もあってないじゃん。
さっぱりわからん。

もういい。次。
だったら、MOVのライブ全体のファイルを
iMovieに読み込ませて、切り出せばいい。
読み込みは正常に完了した。
念のためここでライブ動画全体をチェックしてみる。
すると、3曲目の途中から音がばっさりと
消えているではないか。
完全に無音になっている。
またまたー? と思って、ソースのaviを確認するが
こちらにはちゃーんと音は入っている。
MOVでないほうがいいのか、と思い、
MP4形式等にしたりいろいろ試すが何度やっても
同じ場所から無音になってしまう。
aviをそのまま読み込ませればいいじゃん
って思ったでしょ
でもaviはQT同様iMovieでは読めないのです。


絶望した。
あたしの手に負えない。

てか、avi以外のファイル形式に最初っから
やり直せという話しだろう。
きっとそうだ。
あーめんどい、めんどくせー、
また何時間かかるんだー
あーめんd

面倒臭いことが幸せなんだよ。






2013/09/05

(No.2054): グルーヴの経緯


僕がそそる画像をくれないかい。
僕がぐつとくる画像をくれないかい。
暮れない日のあるうちに。




ひんよ、ひんよ、ひんよと鳴る
チッポイハットの音が、
実は無意識化のビート根幹を成す
全てのヴェールだということに
気付くまで三年はかかる。

すなわち、
小尻の低音と際立つ高域に
装飾された弾力キックの存在ったら
誰でも知るところとして分かりやすいこと
このうえなし。
だけどもさ、実は全体のグルーヴを
司る魔法の味付けはそんなマジョリティの
素養にはない。
絶妙なるひんよひにょハットとの定位にのみ
構成する全ての駒の配置の妙が際立つのである。



今日はここまで。





2013/09/04

(No.2053): ガンランス竜撃砲使いの光と影


国民的ゲームとか言われて久しい、かの
モンスターハンターとかいうゲームに
うつつを抜かしている輩が右にも左にも
いるご時世だというのだが、いったい全体
モンスターハンターなどというゲームのどこに
的を突く魅力があるというのだろうかという
素朴な疑問を投げ掲げているうちに、たかが
ゲームの端くれに企業がコラボして便乗したり、
発売前からモンスター情報リークしまくりで、
新しいゲーム要素もやり込み要素満載的で
ソロ狩りもそこそこ物語性を持たせて且つ
今度はわざわざ別ルートを用意せずとも
デフォルトでWiFi接続すりゃネットで狩友とは
もちろん、知らない人とでも一緒に狩れる
という塩梅式で、とはいっても当然アドホック
通信でのリアル集会所も今まで通りやれる
という寸法だし、いやいやなんといっても
新しい武器や、いや、そも新しいモンスターの
ゴア・マガラとかガララアジャラとか
ザボアザギルとか、そうそうあとあの厄介な
テオ・テスカトルが復活するとか、
そしてキリンも登場するらしいし、
いやあんたそれよりもイャンクック先生も
ご登場されるとの報を聞かされた日にゃ俄然
張り切ってヨドバシドットコムでばっちり予約
購入して延期延期の末ようやく再来週の
9月14日、満を持して発売されるという事態に
僕はもう待ちきれない心持ちです。

モンスターハンター4

2年は遊べる!







2013/09/02

(No.2052): 晃一郎と吉之助(提唱会始末)


暦は長月に入ったとはいえ、このうだる暑さに
晃一郎は二階の部屋の通りに面した一尺ほどの
小窓を開け放ち、それでも足りずに襖も
階下の木戸も開け放ち、そして部屋の真ん中で
褌一つで大の字で突っ伏していた。

昨日買って来た氷塊を階下のひむろ(氷室)に預けて
いたが、この暑さで溶けちまうんじゃねぇだろうか。
溶けるめぇに喰っちまわねぇと。
砕いて口に放り込むってぇと随分と溜飲は
下がるだろう。
そう思って晃一郎が起き上がろうとすると
丁度階下の木戸の辺りからばたばたと足音が聞こえた。



「お、こいつぁ、おあつらえだぜ。。
おい! 吉公ッ! おめぇすまねぇが
しむろっから氷の一つも砕いて持ってきて
くんねぇかい」

晃一郎は上半身だけ起き上がって階段の下へ
届くように声を張り上げた。
すると階段の下で草履を脱ぎながら
吉之助が声を上げた。

「え、晃さん! なんでおいらだってわかったんで」

そう言うと吉之助は階段をあがってきた。

「おい、なに手ぶらで上がってきやがんでぇ
しむろっから氷持って来いって言ったろう」
「あ、めんぼくねぇ、忘れていやした」
「瞬きほどのことじゃねぇか」




菱形模様のガラスの器に入れた砕いた氷を
晃一郎と吉之助は畳の上に胡坐をかいて
頬張っている。
晃一郎は今は浴衣を羽織っている。

「あ、晃さん、ついに上げなすったね」
「あにお?」
「エイブルトンライブのこってすよ、九にあげた?」
「おうよ、提唱会も終わったてぇやつよ」

畳の上に無造作にMacBookAirとTASCAMの
オーディオインターフェイスが転がっている。
MacBookAirに映し出されているAbletonLive9の
アレンジウインドウを眺めながら吉之助は言った。

「提唱会ねぇ・・、
嗚呼今思い出しても鳥肌ぁ立っちまう」
「あんだって、おめぇ何を今更浮かれてやがんで」
「だって晃さん、あの軍装の二人の立ち居振る舞い
観やしたか」
「そりゃおめぇ、奴らの術にはまっちまったのさ」
「じゅ、術?」

器の氷はもうほとんどが溶けてしまった。
底に残った氷水を一気に口へ流し込んでから
晃一郎は続けた。

「奴らぁハッタリを得意としているれんじゅうだぜ、
手八丁なんざぁ朝飯めぇさ」
「だけども舞台の二人を思い出すってぇと、
おいらどうも気が漫ろになっちまって、
もうどうにもこうにも、仕方ねぇってやつで」
「そら見ろ、そいつが奴らの術なんでぇ。
そうやって無垢を誘い込むってぇ寸法なんだぜ」
「次の提唱会はいつなんで?」

晃一郎は立ち上がると通りに面した一尺ほどの
小窓から顔を出した。

「陽が傾くってぇといくぶん和らぐか」
「ねぇ、晃さん、次はいつなんで?」

晃一郎は吉之助を振り返って言った。

「おいらが聞いたとこによるってぇと
そいつあ晦日のあんべぇになるてぇ話だ」
「み、晦日ぁ?、そいつぁまたでぇぶ先だなぁ」
「だがよ、それまでに録を成すてぇ話も聞いたぜ」
「なんです録てぇな」

晃一郎は畳の上のMacBookAirの前に胡坐をかいて
AbletonLive9を操作しだした。



「録を成すてぇな、こういうことよ」
「めんぼくねぇが、トンチはからっきしなんで」
「トンチなんかじゃぁねぇよ、エイブルトンライブ
を使って音を残すってぇこった」
「残すったって、そりゃどうやって聴けるんで?」
「シーデーにプレスするってぇんだ」
「シーデー!」
「そいつぁ、そのシーデーはおいらでも買えるんですかい」
「そういうこともやるってぇ話は聞いたがな」

そこまで言うと晃一郎は立ちあがって浴衣に
帯を締めた。

「これから、おいやさん(銭湯)、使いに行くが
おめぇはどうする」
「おいらもちっとエイブルトンライブさわってら」
「そうかい」

晃一郎は手拭を帯に引っ掛けて階段を降りて行った。


市電の走る表通りに出ると、風はいくぶん乾いた涼しさを
伴っていた。
路面電車の軌道脇に生える犬っころ草が、市電の風で
たなびいている。晃一郎は歩きながら秋口の風情が
ゆっくりと満ちていくのを感じていた。






2013/09/01

(No.2051): 週末の進捗の共有(V)


(1)
電網上でdeweyのレコーディングの打ち合わせを打つ。
世界の情勢を鑑みつつ各人作業を集約する日に
ミックスダウンも行うという匠的な日程をブッキングする。

(2)
DUCATI Monster696は9ヶ月約6000kmも
プラグ交換していなかったことに気付き、この
酷暑の中、ナップスでプラグ交換を実施。
実はナップスかドカ屋ディーラか寸でまで迷った。

(3)
ようやくAbleton Liveをバージョン9にアップデートした。
四半世紀以上も使ってきたCubaseからLiveに乗り換えて
2年経つが最近になってやっと概念と操作性に慣れてきた。
LiveはCubaseよりもより直感的なツールで
事前の策がなくても思い付く音要素をどんどん記録できる。
ただしセッションビューにおける時間軸からの解放という
概念に慣れるまでには時間を要する。

(4)
dewey音源制作の作業。
早くもtai-raさんより素材の一部が送られて来たので
こちらも何か仕込むべくアイデアを練る。
Google翻訳の人工音声でアイスランド語をしゃべらせ
それをiPhoneでマイク録音し、その音ファイルを
gmail経由でMacのAbleton Live9へ取り込んだ。
Google翻訳のアイスランド語音声が
意外とプリミティブな機械Voiceでニヤついた。




2013/08/30

(No.2050): シウマイ旅情って言うじゃない


deweyのレコーディングでは崎陽軒のシウマイ弁当が
必須であるので、1985年くらいにRoland MC-202と
SH-101を使ってTASCAMの4TRカセットMTRで
崎陽軒のシウマイCMソングである「シウマイ旅情」を
めちゃくちゃなエレクトロニックテクノ歌謡で
レコーディングした曲をさっき発掘したので
これも素材かなんかで使おうじゃないかと
今からtai-raさんへそのMP3化したのを
送っちゃおうかという意気込みです。



2013/08/29

(No.2049): このボタン押せば音楽奏でる


(原文ママ)
もう数十年にも前になる。
我々屑雑音響電子音楽家はその
ライブ手法において所謂「打ち込み」
と呼称される音楽のライブ時の再現性
について、様々な誤解や罵倒を
黙受していた。


つまり、音楽ライブというものは
トラディショナルな楽器演奏を
伴わなければならなかった。
ステージに奇怪な機械を並べて
ボタンを押したりスイッチを入れたり、
或いはノブを回すことによって「演奏」する
という行為は、それは演奏ではないとして
否定された。
かのYMO御大であるにせよドラム、ベース、
そして鍵盤を演奏する。
ちなみにクラフトワークは例外。
このボタン押せば音楽奏でる神。


いや上述を軽やかに逸脱する音楽ライブも
あったことは事実だ。その歴史は古く
確かに一方では前衛的時間芸術というカテゴリに
おいて存在していた。たとえば、
ピアノにボールをぶつけるだけのライブとか。
(1960年代に実際にあった)
或いはジョン・ケージの「4分30秒」は
有名である。


ここで取り上げているものは、そのような
芸術作品ではなく、ベッドルームで
コンピュータやシーケンサなどで作り上げた
電子音楽をライブで再現する場合の話だ。
それらは演奏情報のデータ化が事前に
成されており、シンセサイザーなどの音源に
MIDIの演奏情報を送る事で自動演奏できる
或いは、事前に記録したオーディオを鳴らす
といった構造を持つ。

つまり、
再生ボタンを押すだけで何が
演奏なのだと、何がライブなのだと
そういう論旨だった。
つまり、
弦の一本も弾かずに何を言うか
ボタンを押すだけなら昨日生まれた赤ん坊でも
同じ演奏ができるわッたわけッ
ただのカラオケに過ぎんわ。つまらぬわ。
カラオケのほうがまだ歌えるからええわボケッ

そういう論旨だった。



時は流れた。

電子音楽の制作ツールが格段に進歩し、
奇しくもテクノロジによって
偶発性を備えた演奏要素が盛り込まれ
音楽の現場のダイナミズムの確保に成功した。

しかもそれは楽器演奏のシミュレーション
などではなく、オリジナルの電子デバイスに
(ソフトウエアにせよハードウエアにせよ)
特化した特殊な演奏方法であり、それは過日
ボタン押下やノブ回しといった機械操作で
ライブを成立させようとした想いと
等価でありしかし等価ではなかった。

つまり
その理由を突き詰めれば明らかであり、
つまり、一番の変化というのは
テクノロジの恩恵では実はなかったのだ。
すなわち、
裾野の広がった電子雑音響の世界そのものが
新しいライブ技法という概念を生み出した、
そういう環境の変化のことだった。

別の言い方をすれば、この変化は
人の意識の進化に由来するものである
とも言えよう。



(日本語訳)
deweyライブでのleapmotionのジェスチャー演奏
面白かったよねー
launchpadもそこそこハッタリきくしねー

三行で済む話だ。





2013/08/28

(No.2048): 自動運転車の未来


日産、自動運転車20年までに発売 試作車公開

子供の頃に読んだ本に透明なチューブの中を走る
自動運転自動車という絵があったが、
いよいよそれが現実となるらしい。
実際は透明なチューブすらいらない。

もはや、こうなったら僕たちの好きなクルマではない。
全く別な乗り物である。
現実世界に導入されるということは
現在の道路交通法も改正されるだろうし、
既存の手動運転車は何某かの不利益を被るかも
知れない。
例えば、税金が高くなるとか。

目的地をセットしたら、あとは自動運転モードで
機械が運転してくれるというのだから楽ちんだ。
もうオートマチックだのマニュアルだのといった
不毛な戦いに終止符が打たれ、クルマを運転するという
行為自体が過去のものとなる。

自動運転モードを切れば手動運転なので
運転免許は必要だというがいつまで続くのか。
人間は一度楽を体験したらなかなか戻って
来れない生物だ。だから最終的には電車の運転
のようにクルマを運転する事自体が
特殊技能扱いされるだろう。

当然、ガソリンを燃料としたエンジンは淘汰される。
従って、許可されるのは電気自動車のみだ。
電気モーターで駆動する乗り物。
そして、そも運転はコンピュータが行う。

さぁ長野県までドライブだー
クルマの中でDVD見たり、ゲームやったり
おしゃべりしたり、食べたり飲んだり
寝ちゃったりしたって、ぜーんぜんへっちゃら
だってー自動運転なんだもーん
さー着いたよー
温泉だー
お酒飲んじゃったっていいんだもーん
運転自動だからー
帰りは全員疲れて熟睡さー
起きたらお家の前だよーん
あーよく寝たー




つまらん、冗談じゃねぇ。
こんなんじゃ物語は始まらないじゃないか。







2013/08/27

(No.2047): 8月26日deweyライブ後説


8月26日(月)
朝起きたらdeweyのライブの日なので
若干の遅れ気味でリハスタへ向かう。
10:55 
代々木ノア着。
今日はライブですなー。
はいはいー。
leapmotion的な中空ジェスチャーと
アンテナ直立中空ジェスチャーというノリを
持って3時間滞りなくゲネプロる。
MIDIシンクの機能不全に若干の不安を残すが
大丈夫でしょうーあっはっはとスタジオを辞し
パンダ車で大塚を目指す。
14:30
存分に駐車場の始末を着けたあと
腹減ったから縄をたぐろうじゃねぇかと
蕎麦屋入店。
15:30
大塚Deepa着。
16:00
リハ開始。

なんか音が、もこもこ
中低域がもこもこ
?もこもこ?
ん、もこもこ?
という小気味良いアクセントを散りばめつつ
リハ終了。
16:30
ツイッターには
「リハ終了、完璧!エレクトロニック完璧、来るべし」
と虚勢を張る。
17:00
一旦店を出る。
暇ですな
暇ですね
カラオケ?
には短いですな
お茶?
さっき飲みましたな
歩く?
歩きましょう
17:50
あまりにもやることがないので
お店へ戻る。
18:00
開場。




19:30
deweyライブ本番。
20:00
ライブ終了。
21:20
撤収。

(所感)
リハと違い本番の音響はそこそこ良かった。
本番の音響ってスピーカーがこなれてくるのか
弾力があるように聞こえる(いつも)。
そしてleapmotion的な中空ジェスチャーは大変効果的
どうなってるんだろうと近場まで足を運ぶお客様も。
しかしテルミンは毎曲間使うと飽きられる。
最初の方だけで十分。
このセットリストではほぼ完璧に近いライブだった。
たぶんもうこのセトリはやらないと思う。
今回が最後。

残念ながら演奏時の写真は一枚もない。
いいじゃあないか。こういうのでいいんだよ。


---------------------------------------------
deweyご指名で観に来て頂いた方々
本当にありがとうございました。
感謝感謝感謝です。


deweyは今後9月10月はパッケージの
制作期間に入ります。
既存楽曲の正式版と新曲など3〜4曲の
ミニアルバムの予定。


今のところ2013年11月末か12月初頃。
そしてレコ発ライブも、たぶん、きっと。
ツクグロウ・レーベルで。












2013/08/25

(No.2046): ケムール人のコインパ探し(ライブ告知)


予てから大塚のライブハウス近辺の
時間貸し駐車場はずいぶんと不案内で
あると知りながら今まで
何もしてこなかったので
いい加減庶民の民草の懐具合で
折り合いがつけられる駐車場を
探す算段を打たないとアレだアレ
という塩梅式で明日はライブなので
ことごとく荷物をカバンに詰め込む。

ケムール人から告知を貼って
本日はおしまいとする。


















あ、軍服忘れてた。




2013/08/23

(No.2045): [予習] dewey [デューイ] 8/26 ライブのセットリスト解説


01 華と盾
(music by エフオピ)
ムッソーイの盾を傾ぐカールハンヒの拳。


02 庭師KING [ラ・ガフィナ・アストラッタ・トラック]
(music/words by 平沢進)
ラ・ガフィナ域のアストラル旋回を算出。


03 Call by dereference
(music/words by tai-ra)
リヨルドの分割とカンテウェッホの法則。


04 冬の欲望
(music/words by tai-ra)
ビカンヒ単相の重複と陰光反復の配置。


05 オルドビスの遺産
(music/words by エフオピ)
エミッタ接合を知らしめた画期的な産物。


06 エンネボークステルフィ
(music/words by エフオピ)
七分のオムニセレントを四回に分割し埋める。




2013.08.26(MON)
大塚Deepa


■title:〖masterpeace〗meets〖Bar URASHIMA〗
■OPEN/START 18:00/18:30
■ADV/DOOR ¥2000/¥2500(1DRINK CHARGE 別途¥600)
[Live]
18:30 - 19:00  Kasai (a.k.a drowsiness)
19:20 - 19:50  dewey
20:15 - 20:45  VUMF
21:10 - 21:50  nego

BAND LIVE END ~ DJ Bar URASHIMA TIME to till morning!!

[RESIDENT DJ] 
Macho
Hoshiya
広ヰ茶魔
おにる



2013/08/22

(No.2044): 土曜の昼は母の手製アメリカンドッグ


昭和40年代前半、小学2年ぐらいのボク。
親に連れられて新宿のアンダーグラウンドなバーに入る。
丸いテーブル。厚手の臙脂色のテーブルクロス。
中央にアルコールランプ。
薄明かり。
大人はワイングラスで赤いワインを飲んでいる。
ボクはオレンジジュース。
甘いだけで美味くない。
つまらない。
早く帰って怪獣ごっこしたい。



銀座の道。
親と歩道に立っている。
アスファルトというかコンクリートというか
その中間のような歩道。
細かい石のつぶつぶが断面になって
滑らかに奇麗に浮いて見える。
誰かが捨てたガムが粘着力もなくなってビターッと丸く
歩道にこびりついている。
たばこの吸い殻が多い。
こちらも歩道に踏むにじられて平たくビターッと
貼り付いている。

ほどなく歩くと瀟洒な小さいレストラン。
ナポリタンのようなカレーのような
ケチャップやカレーが焼けたような
香ばしい匂い。
お腹が空く匂い。



中央線。72系のチョコレート色。
101系オレンジ色も走ってるけど、
やっぱりリベットむき出しのチョコレート色が好き。
連結のじゃばら。
危ないからだめと親に言われるけど
連結部分の上に乗ってじゃばらを触るのが
とっても好き。


帰りは武蔵小金井の西友のおもちゃ売り場で
怪獣の人形を買ってもらう。
350円。
今日みたら大魔神があって欲しくて欲しくて。


土曜の昼は母の手製アメリカンドッグ。
見よう見まねなのか、あまり美味くはない。





2013/08/20

(No.2043): ある詩人・作曲家・演奏家・活劇家・発明家の一生


滑馬壮箆(こうま そうへい)
1898年 - 1981年
東京府出身
詩人、作曲家、演奏家、活劇家、発明家

<主な作品>

「原寸のバダイニ」1923年
「ずゐふ、法本。桑畑とデ縫」1938年
「佇立のフローレアヌ時」1963年

作曲
「Magd und Biene, flache Ufer des Flusses」1929年
「襟巻」1934年
「右腑の迷道 VII」1955年

パフォーマンス
有能ハバト 主催「第三イムターナミョナル記念塔、を」1933年
(作曲、演奏)
罪濡劇活 主催「此の陽に起つ、ザツハ」1953年-1954年
(作曲、演奏、演劇)
自主企画「ヨークヨー翁の大罪(見聞録の妙本)」1968年
(脚本、演出、作曲、演劇)


--------------------------------------------
(略歴)
滑馬壮箆は明治22年1898年、父・行部 母・さじの三男として
東京府北豊島郡岩淵町で生まれる。
本名は滑馬壮兵

15歳 
数学教師だった父・行部が他界、母親と兄弟で小石川区
大塚辻町に移り住む。

17歳
スクラルク公国の詩人ラキレーに影響されスクラルク語と
日本語の翻訳を始め、自らも詩を書き始める。

25歳
四つの広義難解散文の偶数文字のみを再配置し、それを
スクラルク語の発音を真似た日本語と組み合わせた
「原寸のバダイニ」を発表。

31歳
銅線をコイル状に何千回と巻いた筒と碍子を組み合わせた
電子雑音を発する機械を発明する。
この電気的音響を時間芸術として作品創作を始める。
同年、デュセルドルフへ渡独。33歳に帰国。

35歳
ロイシュア・アヴァングアルドに傾倒。
演出家ハバト・シュテンゼレンとともに前衛演劇集団を結成。

50歳
誘電コイルとダイオードによる電気障音発生機を製作。

58歳
スクラルク公国の作曲家カツ・ハヤダとの共作を発表。
後にカツ・ハヤダは「壮箆は会うときは必ず全裸だった」と
独白している。

64歳
自らを「得難き愚行」と称し、家財道具一式を焼き捨てる。

70歳
自ら脚本、演出、作曲、そして演技までを一人で行った
前衛舞台「ヨークヨー翁の大罪」を制作。
舞台は三部構成になっていたが、第一部は約90分間無言で
椅子に座っているだけという内容だった。
足を組み換える仕草を18分36秒おきに正確に行うという演出
だったが、観客の誰一人として理解できなかったという。



83歳
死ぬ間際「夜明けのガメーボを」と言い残したとされる。
直接の死因は誘電コイルによる感電死だという。
「ガメーボ」とはスクラルク語で「大仰な虫」という意味。







2013/08/18

(No.2042): dewey[デューイ]ライブのための個人レンシウ譚


新デバイスを二つ配し、時折訪れる犬猫用
蚊取り線香の香りを楽しみながら
dewey 8/26 ライブのための個人レンシウを
都内某所自室内studioF.o.P.にて執り行う。




諸々の大人の事情でセトリは前回と同じ構成で
お送りするのだが、しかし、まったく同じではない。
すなわち、音とそれにまつわるエフェクト関係を
ことごとく入れ替えたのだ。
(ことごとくは言い過ぎ)
且つ、冒頭の通り新デバイスによる演出、
さらに相方tai-raさんも何やらやるようなので
そうしたことを総合的に鑑みれば
楽曲自体は同じであるがライブとしては
つまり毎回違うパフォーマンスになる、
ということである。
ということである。
ということである。

音の差し替え、ライブ演奏の所作など
概ね良い塩梅式で進捗して参ったところ。
あとは来週末までに若干の修正をかけながら
8/26月曜日本番当日の午前中に
リハーサルスタジオにて音を出し合って
滞りなく最終確認を行う。全て予定通り。
腰の抜けるような完璧なエレクトロニックな
ライブをお届けできよう。


(訳)
リハスタ練習は本番当日しかないから個人練習
せっせとやって、もう細かい演奏情報のダンドリ波状攻撃で
なんかもう、バーッってなって、ガーッっとなって
ドビャーッってなっちゃったから腰が抜けた。





2013/08/17

(No.2041): クルマの話しが聞こえてきて


「マニュアル車が好きだって言ってる奴さー、
俺ぁ運転がうまいんだぜぇオートマなんかダセー
んなもんに乗れっかよ
って思ってるらしいよ」
「マジでー キモいー、じしんかじょー」
「だよなー、オートマの何がダセーの
マニュアル車乗れんだぜ俺おめぇらとはちげーよ
とか思ってるらしいよ、お前の頭のほうがダセーよ」
「あっはっはっは、そりゃええーわ」
「あっはっはっはー」

隣席の若い男達の会話が聞こえてきた。
そうか、そうだったのか。
わたしはダサいのだった。いや、いいじゃないか。
ダサくてけっこう。むしろダサくしていたい。
しかし、運転がうまいなんて思った事は
今まで一度としてない。
というか、そういうふうに思われているのかと
初めて知った。

わたしがマニュアル車が好きな理由はただ一つ。
単純に、ギアチェンジが楽しいからだ。それだけ。
オートマチックのクルマも家人が所有してるが
正直楽しくない。
それが理由。それ以上でも以下でもない。

道具として使用する場合なら走れたり荷物積めたり
目的があるので楽しさの要求は低い。
しかし、
そうでない場合の基準は「わたしが楽しいかどうか」
それが基準だ。
従って、ギアチェンジがあるなら軽トラックでもすこぶる
楽しい。
実際、軽トラを借りて東北方面に旅行したこともある。

逆に、
オートマチックで運転して楽しいクルマに乗りたい。
わたしがクルマに求める楽しさとは走りの云々とか
性能云々とかではない。
上述の通り、「わたしが楽しいと思える」かどうかだ。
それでは「わたしの楽しさ」とは何か。
簡潔に言うならば、
安全性を保ちながら面倒臭いことに関わる。
ということだろう。

オートマチック車において
安全性を保ちながらの面倒臭いこととは何だろう。
果たしてそれが楽しさになるのだろうか。
そもそも
こんなことを考えている事自体が楽しいじゃないか。
そういうモチベーションが楽しい。




2013/08/15

(No.2040): 晃一郎と吉之助(八月二十六日 提唱会前夜)


「しっかしなんてぇ暑さなんでぇ」

二階家のこの部屋の表通りを見下ろす
一尺ほどの小窓も、襖も、大仰に開け放たれ、
少しでも風を通そうとしているものの
熱気だけがむんと部屋の中に蟠っている。

晃一郎は浴衣の前ははだけさせて
ふんどしすら外そうと股ぐらをいじりだした。

「おめぇ、ちっとひとっ走り行っちくれねぇかい」

股ぐらをご執心しながら声を吉之助に差し向けた。
吉之助はといえば着物を上半身からめくりあげ、
畳の上の冷たい場所を探して蠢いていた。

「へ?こんなくそ暑いってのにどこへ行けってんで
おいら、嫌ですよ、こんな日におもてぇ出るなんて、
だいてぇ、しゃべるのも億劫ってやつで」
「そんなこと言って、おめぇはよくしゃべってるぜ」
「嫌なもんは嫌ですよ、晃さんこそ自分で
おもてぇ出てみりゃいい」
「なんでぇ今日はずいぶんとつっかかるじゃねぇか」
「だって、六月のデーブイデーまだ観てねぇんですぜ」
「六月?」
「提唱会ですよ、軍装のあの二人の」
「そいつぁ丁度おあつらいだぜ」
「へ?」

晃一郎はスリープ中のMacBookAirを叩き起こしながら
画面に黒く抜かれた鳥の印の画像を映した。

「おめぇ、ひとっ走りここへ行っちくれや」

吉之助は憂鬱そうに身を起してMacBookAirの画面を
覗き込みながら

「なんです、この黒い鳥は、ここへ行けって?」
「こいつは屋号なんだがよ、ここに八月の提唱会の
切符があるからよ、もらってきてくれよ」
「提唱会の!八月?!」
「そうかおめぇに言ってなかったか、例の六月の
提唱会に琴古主が出た話はしただろう、
そのための厄払い的な提唱会さ」
「琴古主の!」
「もっともそれは外面だけの話で、実際は
上野区独立のための街宣活動なんだろうよ」
「八月のいつなんで」
「そりゃおめぇ、八月の二十六日でぇ」
「晃さん、おいら聞いてねぇよ」
「ああだから、おめぇわりぃがよ、ひとっ走り
お願げぇしたいのよ」
「おいらも観てぇよ、生でよぉ」
「あたりめぇよ、おめぇのために言ってんだぜ」

吉之助はそれを聞いて張り切って階段を掛け降りた。
掛け降りようとしてはたと止まった。

「晃さん、ところで屋号はなんてんで?」
「屋号かい、
ツクグロウっていうんで」







2013.08.26(MON)大塚Deepa
■title:〖masterpeace〗meets〖Bar URASHIMA〗
■OPEN/START 18:00/18:30
■ADV/DOOR ¥2000/¥2500(1DRINK CHARGE 別途¥600)
[Live]
18:30 - 19:00  Kasai (a.k.a drowsiness)
19:20 - 19:50  dewey
20:15 - 20:45  VUMF
21:10 - 21:50  nego

BAND LIVE END ~ 
 DJ Bar URASHIMA TIME to till morning!!

[RESIDENT DJ] 
Macho
Hoshiya
広ヰ茶魔
おにる


2013/08/14

(No.2039): 第二四半期活動方針について(deweyの)


ライブ後の活動について会議を打つ。
ライブ後我々はパッケージの制作に遷移する。
明快にして潔い3曲入りのミニミニアルバムを
作りましょうという決議を推す。

各自1曲を作りその曲へ互いの音をレイヤーで
重ねるという構造と、完全なる両者の合作を1曲。
都合3曲という構成で8cmか12cmかは未だ不明なれど
何某かのパッケージを狙う。

各自楽曲は基本的な制作は各自で行うものとし
合作は背後にクラウドを配し両者間で双方向連携を
行う。
そして一部のレコーディングとミックスダウンは
都内某所スタジオにて集中的に執り行う予定。



その前哨戦となるであろう8/26ライブは必見との由。
新しい試みをいくつか散りばめる故。





2013/08/13

(No.2038): 無題とかいってごまかす日常を描いた大作


検閲の時代がはじまった。
投稿時は当然としても後日WEB回遊にて表示しただけで
全ての記録が収集されているのだ。
だから、この内容もきっと記録されるに違いない。
しからずんば、いつもの
日本語文法放物線投棄式にてうまい具合に投下する
塩梅式でさざれ石の上にお前は座っていいと
思っているのかという類の話を今から言って
聞かせる故そこに座れさざれ石の上に座れ。

つと、須佐まじき検閲の時代がまさか雇用とは
思わずにいた。
誤字などなんの気も使わずとも良い。
解読ならいとも容易きことなれど
具合の良い案を引きずり出すまでのあいだ
どうか心を強く持って欲しい。
どうかうちしがれていて欲しい。

ここまで。





そんなことよりも、そろそろライブモードに遷移し
心も帯域も体躯も遷移しなければいけないおろし。
なんせ、リハはライブ当日の午前中のみであり
それまでに自宅スタジオ兼犬小屋にて
しっかりと稽古を積まなければならぬ。
ならぬのだが、ならぬことが多い。
そういう時代。

ここまで。






検閲ソフトのログからこの記録された屑ブログを
見ているなんか偉そうにしているキミ。
キミのことだよ、キミ。
今すぐキミのうしろを見てみたまえ。





そんなことよりも、そろそろライブモードに遷移し
心も帯域も体躯も遷移しなければいけないおろし。





ここまで。