2013/02/28

(No.1927): 晃一郎と吉之助(小桜餅の宵口)


そろそろ夕刻ともあり下の通りの賑わいが
この部屋にも届く。
五月蠅さは感じはしないが小春の寒さを
追い出すために、晃一郎は一尺ほどの小窓を閉めた。
その雑踏の音をすんと聞きながら
湯呑の冷めかけた白湯を一口含んだ。

たんたんたんと階段を上って来る足音がする。
裸足のようだ。
外から吉之助があがってきたのだろう。
そう思って顔を襖に向けると同じくして
吉之助が威勢よくあらわれた。

「晃さん、行ってきやしたよ」
「おう、で、あんべぇ(塩梅)はどうだった」
「それが、埒ぁ明かねぇんで」
「・・ってぇと?」
「やっこさん、この”置きどころ”であってるって
言うんでさぁ」

そこまで言うと吉之助は、畳に置いてある
白湯の入った鉄瓶に口をつけて
ぐいぐいと煽りだし、しかしすぐにぶわっと吹いた。

「うへぇ、晃さんまた白湯ですかい」
「汚ねぇなぁ、なんでぇ酒かと思ったのかい」
「冷めてそうな鉄瓶だから人肌ぬるい奴かと」
「おめぇおいらが下戸だって知ってるじゃねぇか」
「だっけ、どうもこういうときは酒じゃねぇと」
「いいから、続きを聞かせろよ」
「あ、忘れてた」

そういうと吉之助は懐から笹の葉に包まれた
かたまりを晃一郎の前に突き出した。

「なんでぇ」
「へへ、桜餅で」
「おめぇおいらぁ酒は下戸だが甘ぇもんも
下戸だってぇことを忘れたのかい」
「いや、おいらが喰うんで」
「は、てぇした奴だねぇ、酒の肴が餅なのかい」
「酒はねぇじゃねぇですか、あるのは湯だ」
「そんで、その餅ぁいくらしたんでぇ」
「へい、三銭で」
「なに、三銭、もりが手繰れるじゃねぇか」

吉之助は聞こえない風体で笹葉を乱暴にはがすと
桜餅をひとつ口へ放り込んだ。
晃一郎もぐいと白湯を飲むと吉之助に向き直った。

「桜餅はいいから、続きを聞かせろよ」

もぐもぐさせながら

「だっけ、晃さん続きって言っても」
「なんでぇ、それだけってか」
「へい、それだけなんでさぁ」

晃一郎は空になった湯呑を畳に置いて
胡坐をかき直した。

「おめぇ、餓鬼のつけぇ(使い)じゃぁ
ねぇんだから・・その先を聞いちゃいねぇのかい。
だいてぇおめぇ、ちゃぁんと語ったのかい」
「あ、あたりめぇでさぁ」
「おい、ちょいと、やっこさんとこで
語ったっていうのを、いまここでやってみねぇ」

そう言うと晃一郎は畳の上にあるMacBookAirを開き
Ableton Live8を起動し始めた。

「へ、へい・・」
「ほら、やってみねぇ」





「え、えー、ボ、ボコーダーの使い方なんでやすがぁ
キャ、キャリアーに歌メロの音源トラックを
あてがいやしてぇー、
アンボイスぅはちょっと大きめでぇー
レンジは幅広くしてぇー
ビーダブルーも大きくしてぇー
デ、デ、デプスは百パーくれぇでぇー
アタック短めぇリリース長めぇー
フォールマントォは真ん中くれぇでぇ
ドライはなしでぇー
ってなあんべぇ(塩梅)で如何でやしょう」

「おめぇ、キャリアーの造作を聞いてねぇじゃねぇか」
「ぞ、造作ってぇと」
「どんな音色(ねいろ)がいいかってことよ」
「あ、忘れていやした、めんぼくねぇ」
「すぐ行って聞いて来やがれ、このすっとこどっこい」

吉之助はびくんと立ち上がり、残りの桜餅を
口に入れるとそのままどたどたと階段を駆け下りて行った。

晃一郎が一尺ほどの小窓を少し開けて
下の通りを見下ろすと、吉之助が鶏のように走って
遠ざかる後ろ姿が見えた。
僅かだが土埃の舞っているを認め
そういやぁ雨の少ねぇ春だなぁ
と晃一郎は思った。





2013/02/27

(No.1926): 小学時代は優ぅ等生ぇ


40年くらい前
T君 「ダンダンダン、バババ..」
筆者 「ねぇねぇ」
T君 「バババ バッバー バッバーババー」
筆者 「ねぇちょっと聞いて」
T君 「いま言ってんだろー バババ」
筆者 「いいから、ちょと聞いて」
T君 「バババ バッバー バッバーババー」
筆者 「トゥクゥークゥークーとかさ」
T君 「なんだよー もう」
筆者 「あのさ、だからさ、ボクーンってなる時の」
T君 「そうじゃねーよー ボキュントゥルールーだよ」
筆者 「あは、うまいねー」
T君 「バババ バッバー バッバーババー」
筆者 「ボキュンドゥルールー」
T君 「スターリング ビックモーロー!」
筆者 「あは!ビックモーロー!」
T君 「エーン リックジェースン!」
筆者 「ドゥルールー ドゥルールー」
T君 「ダッタ ダーダーダー」

<解説>
小学友達T君は米テレビ番組「COMBAT」のテーマを
歌っていたのだが
筆者がコンバットでの爆弾破裂シーンの音を
口真似でやったところ、そうではないとの指摘を受け
T君が見本をみせてくれて
ははーそうでござんすねと応じていたら
オープニングのテーマ中に流れる
アナウンスまでモノマネしたので
著しく感動した
というシチュエーションである。



題名は ハナ肇とクレージーキャッツ
「悲しきわが心」の一節とわかった人RT






じゃね









2013/02/26

(No.1925): こだわり百景


ニコニコ動画、今まで見たことがねぇ。
だっておいらはYouTube、Ustream派だ。

別にぃ外資系を支持しているつもりゃ
ねぇんだが、
コンテンツってぇか、仕来たりってぇか、
組み込み要素ってぇか、素性ってぇか、まぁ
そういう環境周りがおいらにゃ向いてるから
ってぇ単純な話しなんでぇ。
だいてぇ、見るだけなのにぃ登録が必要ってぇ
ところが粋じゃねぇ。
江戸っ子には適さねぇ、
流れを堰き止めちまう。
だからよ、見ようとしたぁリンクがよう
ニコ動だってぇと、おいら萎える。

そっから、そういう系でいくってぇと、
例えば、
よく、忌み嫌ってAppleのMacは使わない派
ってぇのがいる。
つくばの平沢のお師匠さんもそうなんだが
そういうリクツがぜんぜん理解できねぇんだ。

そもそもAppleってぇ会社自体が嫌ぇ
なんだ、
といったMacというコンピュータの本質にゃ
関係ねぇ事柄で嫌ぇなお人もいるだろう。
あとは、
Mac OS自体がつけぇ(使い)難いとか
そっから、利用できる周辺機器の何某とか
ソフトウエアの対応ってぇ技術的な事柄が
嫌ぇな理由かもしんねぇ。

でも、実際はよぉ、実はMacって良く知らねぇ、
使った事がねぇ
ってぇお人が、けっこう多いんじゃねぇかと
おいらは踏んでる。

どっちにしても
嫌ぇだからしょうがねぇってぇのはわかるが、
嫌ぇの本質が本当に真の本質なのか、
その辺りが無知蒙昧なおいらにゃ解せぬのよ。
でも、たぶん、アンチってぇものに理屈は無用之助
ってぇそういう寸法なんだろう。
つまりよぉ、それぁ、
所謂こだわりってぇやつじゃねぇかと。

なるほど、
確かに、こだわるってぇことについちゃぁ、
そりゃおいらにもわかる。
実際、おいらにも、こだわりはあらぁ。
例えば、
クルマはマニュアル車以外は興味はねぇ。
ってぇこととか。
例えば、
音楽はエレクトロニックとギャニュギャニュ音響
じゃなかったらだめなんし。
ってぇこととか。
例えば、
は? エコ?えころじ?
わりぃけどよ、エコー(echo)しか興味ねぇや。
(エフェクタのリバーブ系の)
とか。

まぁこんなのと、おんなじことなんだ
ってぇことさ。


おまいさんたち、ここまで読んでくれて
ありがてぇんだがよ、
わりぃけどよ、下げはねぇんだ。




2013/02/24

(No.1924): プリミティブな音源


deweyとしての正式な音源というものが、ぬ。
(ない の意)
ということを今更ながらに知った。
ライブハウスのブッキングなどでは
音源の入ったCDなどをお渡しして評価してもらう
といったことが定常的なのだが
私どもに至ってはそういったいわゆる
「オフィシャルなバンドの音源」というものが、ぬ。
従って、テキトーに作った(言っちゃだめ)
リハスタジオ録画またはライブ録画の
YouTube画像などといった極めてプリミティブな
音源しか手元にないのである。

余談だが、ブッキング担当者様へは
YouTubeのURLをメールに貼付けて
リンクから聴いて下さい的なアレで
不調法だろそれじゃ的なアレで
お伺いを立てているという寸法です。


さて
ここで間違えやすいのがdeweyメンバーの
公開している個々の作品についてである。
これらは正式音源として
例えばMySPaceであるとかSoundCloudといった
媒体で広く公開しているのだ。
これら楽曲はdeweyを前提で創っている曲は多いが、
しかし、あくまでも個人作品であって
tai-ra+エフオピ というdeweyとしての体ではない。

現在のdewey ver3.0 では、deweyとして
共同作曲するケースはあまりなく、
両者がそれぞれ作って来た楽曲を持ち寄って、
相手の曲に自分のアレンジを加える体で
dewey楽曲として作ってゆく。
従って、ソロ作品に相方の音やアレンジが加算された
状態がdeweyの楽曲となる仕組みだ。

そして、そのdeweyとして完成された作品の正式音源
というものは、今のところライブでのみ再現されうるもの
というスタンスなのである。
だから、そういう意味ではリハスタジオでの録音録画
というものはある意味deweyの正式音源的な位置づけである。

ここまでが前説。

というようなことで、
昨年4月のスタジオライブ的手遊び音出しから
取り敢えず2曲だけ切り出した。
現時点では正式音源的ということで。

あらかじめ断っておきますが
どっちもギャニュギャニュ音響満載です。


布陣の公式 (studio Live Edit )



華と盾 (studio Live Edit )




ついで、告知も貼っておく。
ちなみに、「華と盾」は3/3のライブでもやるのだが
studioLiveEditとアレンジが全然違う。
別な曲くらい違う。
そういうアレでひとつ。


【dewey Live情報】
2013.03.03(SUN)
大塚Deepa
OPEN 15:30 START 16:00
ADV/DOOR ¥2000/¥2500
(Live)
16:00-16:30  dewey
16:40-17:10  stroganov
17:20-17:50  THIRD THEATER
18:00-18:30  THE WORLD
18:40-19:10  BLACK CREEK DRIVE
19:20-19:50  DAISY FLAPPER
20:00-20:30  WeiCE
20:40-20:50  the Mont-Blanc fracture
21:00-21:30  secret virgin

[解説]
dewey=(MacBook+AbletonLive)×2 on ギャニュギャニュ人生。
お雛様のお祭り日、ステージ上でひなあられを
ぶつけあう男二人の16時からの30分、あなたの目は
あなたの体を離れてon ギャニュギャニュ人生。

当イベントはオールジャンルイベントのため
電子音楽系バンドは1番目と2番目のみとなります。

twitterにて @dewey_lumb_fop までリプ頂ければ
チケット取り置きします。




2013/02/22

(No.1923): 極寒を駆る理由


正常な判断を持つ者なら
外気温1度時速60kmで体感温度
マイナス15度の夜において
身一つで外界へ躍り出るなど
一体誰がやらかそうというのだろうか。
真冬夜のモーターサイクル。

おうちでストーブがんがんつけて
こたつで丸くなってるほうが
なんぼか気持ちいいことか。

全裸で駆ったら3秒ともつまい。
危険なのでけっしてやらぬように。
(誰も真似などせぬ)
それなりの防寒ツールを纏っているから
叶う所業なのである。


とはいえ、防寒ツールといえども
暖かいねーうほほーやたーうれしー
どといった極楽とはほど遠く
走行終盤ではぎりぎりのところで
正気を保つといった塩梅となる。

従って
ここだけの話し筆者の装備一式は
冒頭の言いようが霞むような
軟弱極まりないダメ人間仕様である。

すなわち
上半身、
ヒートテックのタートルネック
の上に長袖Tシャツ的なやつ、
の上にウールのセーター、
の上に長袖シャツ(襟付き)
を重ね着して、ようやく
真冬対応防寒ジャケット
(インナー付き)
を着る。

下半身は
普通のパンツ(ズボンね)
の上からオーバーパンツを履く。

肝心の手はペアスロープ製の
極寒真冬対応グローブ、
首にはペアスロープ製の
あったかフェイスマスク。

これら重装備をしてはじめて
マイナシ15度をどうにか凌げる
塩梅式となる。
↑マイナスの誤字。

これだけ武装しているのでボディは
概ね寒さを凌げるのだが
指先がどうにもこうにも詮無い。
かの
ペアスロープ製高品質グローブでさえ
いとも簡単にマヒャドを浴びる。


だから、春がいいのだ。
これだけの苦行の末だから
春の恩恵のそれが手から溢れる様に
享受される寸法なのだ。

しかも、アンタ、
その最適な気候で駆れる期間というのが
短いときている。
だって春を過ぎればすぐに雨が多くなる。
考えれば日本の四季を通じて
快適に駆れる期間というのは
正味三ヶ月あるかないかだろうか。


だから我々は真冬でも駆れるのだ。






2013/02/21

(No.1922): ツクグロウ鳥の教範


もっとちゃんとした文章を書きなさいよ
意味のわかる文章をさ
人さまに読んで欲しいんなら
もっとちゃんとした文章を書きなさいよ

という無言の淘汰圧に押し潰されそうに
なりながらも、
いや僕はこのままでいいんだ
こういうやり方でいいんだ、
わかってくれる人が今に現れるに違いない
と、日々己の信じる道を突き進んでいます。


もっとちゃんとした音楽を作りなさいよ
意味のわかる音楽をさ
人さまに聴いて欲しいんなら
もっとちゃんとした音楽を作りなさいよ

という無言の淘汰圧に押し潰されそうに
なりながらも、
いや私はこのままでいいんだ
こういうやり方でいいんだ、
わかってくれる人が今に現れるに違いない
と、日々己の信じる道を突き進んで五十年に
なりますこんにちわエフオピです。






ツクグロウ鳥の

「もう、あのさ、これしか、ぬ」
「選択肢は、これしか、ぬ」
「これしか、ぬ」

という鳴き声で目が覚める。

ツクグロウ鳥の鳴き声を反芻し
そうかと膝を打った。
昨晩、万事万象、このお店のこの製品しか
ねぇなーと想いを巡らせていたからだ。

そうだった。
アタシの望みを叶えてくれそうな
お店は、製品は、
おそらくここしかなかろうとぞ想う。

double oさん

すなわちモーターサイクル用メガネ。
「ライディング・アイウエア」と呼称する。
前傾姿勢で問題だった視界確保も
これですっかり解決しそうだ。
しかも、
このオリジナル・ライディンググラスは
見た目一般的なメガネのそれと変わらぬのだ。
ただしく棚からぼた餅。

しかし、しかしだ諸君。
問題がある。
問題はいつでもどこにでもある。
どこにでも散在している。
つまりだ。
問題は資金繰りだ。
すなわち、
このメガネは所謂「吊るし」ではなく、
「ワンオフ」なのである。
従って、「ワンオフ」なりの価格帯で
あることは想像に難くない公式が成り立つ。

嗚呼、ツクグロウ鳥よ、
願わくば
京都遠征に耐えうるだけの価格帯で
ありますように。
フォースと共にあれ。










2013/02/20

(No.1921): 機械歌唱は好き


昨日のボコーダー概論に続き
その周辺の「機械歌唱は好きだ」の巻。

機械歌唱にも大きく二通りある。
一つはボコーダーやエフェクト加工
による演奏。
一つはボーカルエンジンを使った打ち込み。

どちらをとっても最も心を鷲掴みされるのは
KRAFTWERKの作品群である。
「放射能」で聴かれる「エネルギーの声」
のようなエフェクト加工された人声は
衝撃的だった。
KRAFTWERKのボコーダー的機械歌唱は
人工的なフォルマントを全面に出す、いわば
人声を真似たものとは一線を画すあくまでも
機械によるそれとわかる発声である。

アルバム「MIX」ではボーカルエンジンによる
機械歌唱を聴くことができるが、
昨今にありがちな、いわゆるボカロ的なアレ
ではなく、ホワイトノイズと矩形波のみで
フォルマントされた絶品の人工音声歌唱である。

初期のMacintochにあったMacinTalkは
このフォルマントに近い。
余談だが筆者はこのMacinTalkを
使いたいだけのために
Macintoch Classicを未だ所有している。

筆者はこのような不完全でありながら
特徴的な音の造作を持つ機械による発声
というものに非常に興味を覚えるのである。



さて、
機械歌唱好きと豪語して憚らない筆者だが
これだけはどうしても好きになれない。
それは
いわゆる初音ミクに代表されるボーカロイドと
呼ばれるソフトウエア群による機械歌唱である。
より人の発声フォルマントに近づいていることは、
例えば医療の分野では賞賛に値する技術だが、
こと音楽制作の分野では、筆者は到底
受け入れられない。
特に擬人化している風潮を鑑みれば
なおさら素通りしたくなる。

まるで実際にそこに女の子がいるのではないか
というくらいの生々しい発声では、
筆者にとってはそもそも機械を使う意味が
ないからだ。
一聴して人工ヴォイスであるとわからなければ
筆者のディレクションではNGなのだ。
(編集註※)

声というのは非常に複雑な音の集合体である。
それを人工的に無理やり再現した場合に
生じる不自然さというものに魅力を感じる。
どれだけ不完全かということが
筆者には重要なのだ。
つまり
「不自然な音」は「聴いた事のない音」と
ニアリーイコールなのである。



そして、最後に付け加えるとするならば
亜種の話をせねばなるまい。

機械歌唱の亜種とでもいうべき
Autotuneに代表される音程補正ツールのことだ。
いわゆる
パヒューなんとかとかきゃりーなんとかとか
あちらへんの方々のメインツールというか
そもあの特徴的な音で既に一般化している
アレだ。

実は筆者はAutotuneには肯定的だ。
ケロケロサウンドなどと揶揄されているが
そこまでいかなくとも強制的に波形を変える
ある種暴力的な不自然感というものは好きだ。

ただし、現在では猫も杓子もAutotune三昧に
なってしまって、
不自然で不完全だったものが
マジョリティに昇格してしまった。
返す返す残念なことだ。

なにこの変な音(声)やだー変態とか
そういう視点がもはや存在しないのは
寂しい。


機械歌唱を聴いたオーディエンスから
ちょっとやめてよー気持ち悪いぃ

という賛辞を頂戴したいものだ。



編集註(※)
設定によっては
わざと変な発声にすることは可能である。





2013/02/19

(No.1920): ボコーダープラグイン法


deweyのライブ仕込みの作業。
仕込みどころか、既にリハを行っている段に
おいて、仕込みをナニしようとしている。

前回のリハスタのリハにおいて
平沢さんカバー曲のボコーダーが峻烈に
詮無いことといったらなかった。
平沢曲にボコーダー?と疑雲を問うた諸君、
キーを一音下げてあるにもかかわらず
それを歌いあげる余裕すらない僕らは
しこたまに機械に頼る人生を今まさに
こうして歩んでいるところでございます。


思い起こせば、
ライブハウスのブッキング担当様には
こう言い放ったのだった。

前のdeweyとは違って今回から生ドラムも
生キーボードも使いません、そして
歌もなく全編エレクトロニックで
インストのみです僕ら
というプロローグも蓋を開けてみれば
歌有り曲の方が多いという始末である。
しかし、生声は生歌は一つもなく、
全てはボコーダー歌唱ということで
お伺いを立てる塩梅式。

stereogimmikではボコーダーは
純然たるハードウエアの今はなきカナダ
Electrix製のWARPFACTORYという赤い筐体の
ものを使っていたが、
deweyでは全てをソフトウエアで対応するという
コンセプト(今思いつく)を貫くため
AbletonLiveのボコーダープラグインを
使っている。
こいつがまた、一癖も二癖もある奴で
綺麗なボコーダーにするためには少々コツが
必要だ。
そのアレやナニをしているところ。

アレやナニの成果について知りたい方は
3/3 大塚Deepaに来て頂くほかない。

deweyは16:00から



そんなの知りたくねぇし
的な方歓迎!


【dewey Live情報】
2013.03.03(SUN)
大塚Deepa
OPEN 15:30 START 16:00
ADV/DOOR ¥2000/¥2500
(Live)
16:00-16:30  dewey
16:40-17:10  stroganov
17:20-17:50  THIRD THEATER
18:00-18:30  THE WORLD
18:40-19:10  BLACK CREEK DRIVE
19:20-19:50  DAISY FLAPPER
20:00-20:30  WeiCE
20:40-20:50  the Mont-Blanc fracture
21:00-21:30  secret virgin

[解説]
dewey=(MacBook+AbletonLive)×2 on ギャニュギャニュ人生。
お雛様のお祭り日、ステージ上でひなあられを
ぶつけあう男二人の16時からの30分、あなたの目は
あなたの体を離れてon ギャニュギャニュ人生。

当イベントはオールジャンルイベントのため
電子音楽系バンドは1番目と2番目のみとなります。

twitterにて @dewey_lumb_fop までリプ頂ければ
チケット取り置きします。



2013/02/18

(No.1919): 火球の意思


ロシアに落ちた隕石のニュース。
衝撃波の威力が甚大だった。
映画などでは隕石自体が衝突した破壊力を
意識しがちだ。
しかし現実はそうではなく、秒速15kmで
厚い大気の中を滑空してくる際に生じる
衝撃波により、窓ガラス等が割れるなどして
負傷者1200人という被害を被った。
尤も本体が着弾した場所が人の住んでいない
凍った湖だったから衝撃波だけで済んだが
これが人口密集地で着弾していたら
想像するのも恐ろしいことだ。

日常に突然非日常が落ちてくる。
という質感が大きいと思うのだが、
しかしキミよく考えてみたまえ。
地球という一天体の上で暮らす我々テラヴスに
とって、キミの頭上にある宇宙というものの存在は
常に存在しつづけているという事実を
キミは認知しなければならない。

  そんなこといったって
  そんなの落ちてこないっしょ普通

キミ達現代人のほとんどの人の一生は、
自分と宇宙との関係を認知せずに終えている。
現代では認知せずとも一生を過ごせるからだ。
しかしキミ、紀元前において星々は神であり
嘗ての王であり母だった。
だから自分と宇宙との関係はしごく
日常的なものだったであろう。
なぁキミ。

そんな天から衝撃波とともに火の玉が落ちてくる。
謙虚にならない人間が果たしていただろうか。
なぁキミ。


  こいつめんどくせー
  的な




2013/02/17

(No.1918): 非楽器Ver. deweyの陣形


土曜日。
deweyのリハなのでリハをしに代々木ノアを訪なう。

今回はセットアップに90分もかけるような贅沢はできず
3時間で通しリハを4回はやりたい旨臨んだところ
結局2回しかできなかったですねーと談笑しながらも
非楽器Ver. deweyのライブ式フォーメーションの陣形が
ほぼほぼ決定したので、それはそれで良かったやー
という塩梅式を踏襲しつつしかしキミ、
ボコーダーの具合が良くないんだが
いやしかしキミ、良いものもある悪いものもある
という状況をどう打破するのかという点については
実際、来週までの宿題として僕はボコーダーの
ボコーダーとしてのアレをナニするよう
手配するつもりなんだがガソリン値上げなんとかしろ
円高の時そんなに安くなかったくせに円安になりつつ
あるからって、いやそれは中東の安定がだね
いやそれは原油価格がだね、とかどうでもいいから
給料あげろよ、法人税安くなんだろ、給料あげろよ
なにやってんだよ、いつまでここにいさせるんだよ
いい加減にしないと、屁するぞ臭いやついいのk





【dewey Live情報】
2013.03.03(SUN)
大塚Deepa
OPEN 15:30 START 16:00
ADV/DOOR ¥2000/¥2500
(Live)
16:00-16:30  dewey
16:40-17:10  stroganov
17:20-17:50  THIRD THEATER
18:00-18:30  THE WORLD
18:40-19:10  BLACK CREEK DRIVE
19:20-19:50  DAISY FLAPPER
20:00-20:30  WeiCE
20:40-20:50  the Mont-Blanc fracture
21:00-21:30  secret virgin

[解説]
dewey=(MacBook+AbletonLive)×2 on ギャニュギャニュ人生。
お雛様のお祭り日、ステージ上でひなあられを
ぶつけあう男二人の16時からの30分、あなたの目は
あなたの体を離れてon ギャニュギャニュ人生。

当イベントはオールジャンルイベントのため
電子音楽系バンドは1番目と2番目のみとなります。

twitterにて @dewey_lumb_fop までリプ頂ければ
チケット取り置きします。

2013/02/15

(No.1917): ライブのステレオ定位蓋然論


ライブにおけるステレオ定位について。

筆者はライブのとき音の定位はセンター
としている。なるべく。
エレクトロニックなライブでは音源を手元の
ミキサーでまとめていることが多いので
ミックスバランスが調整可能なのだ。
とはいっても音源(VSTiやシンセなど)
自体がステレオアウトになっている
ものがほとんどでそのアウトは必然的には
L-Rとして定位させる。
だからどちらかといえば、
モノラル音源の定位についてであろう。
モノラル音源ほとんどセンターに定位だ。

ちなみに
PAにはミキサーアウトの2ミックス
したものを渡す場合が多い。


一般的には、ライブハウスにしても
ホールにしてもステージを中心にして
左右にPAのスピーカーが積み上がっている。
PAシステムはサラウンド・マルチチャンネルで
なければ通常LRの2チャンネルである。
クラブなどではLR+Lowの3チャンネルもあるが。

音の定位を音楽表現として著しく捉えている
場合を除き、通常のステレオサウンドにおいて
ライブでのステレオ定位にはあまり関心がない。

なぜなら、ライブの場合、オーディエンスは
必ずしもセンターに位置しているわけではなく
左後方だったり右前方だったり様々な
場所で聴いているから
極端なステレオ定位で音を出したとしても
意図した音表現を伝えられない可能性が
あるからだ。
わざと極端な音象をもって聴く位置による
差異をグリップするような音響作品においては
その限りではないが、一般的な音楽の場合は
やはりどこで聴いても同じ音象で聴こえて欲しい。



センターに定位することで
ステレオ感、奥行き感が希薄、
と思われがちだが
実際ライブの場合、まさに生音(といっても
アコースティックという意味ではなく
電子音響が電気的にPAされた音)
が限られた空間内で大音響で鳴っているので
あまりステレオ感の効果はないのだ。
そうしたことも理由の一つだ。

なので逆に言うなら、
左右極端に定位させたとしても狭い空間
での大音響なれば有象無象と吸収してしまう。
センター定位もステレオ定位もあまり違いはない。
そうあまり違いはないのだ。


じゃステレオに定位したっていいんじゃんか

はーそうですねそうなりますですね

あんた相変わらず中途半端だなー

照れるなー






2013/02/14

(No.1916): オイル交換します当然


過日、
我が六級改号[ducati m696]之介左衛門の
オイルゲージ(ギアボックス的なところに
ある丸窓のアレ)を目視すると、Lo線を
僅かに超えている地点がオイル上部になっていた
ので
これは重大なオイル漏れである緊急的にドカ屋さんを
訪ないなさいというアレなので滞りなく訪なう。


ばか筆者「オイルが減っているのですが」
メカさん「え?どれくらいですか」
ばか筆者「はい、それはもうゲージでLoのところくらいまで」
メカさん「えー?それだとバシャバシャ漏れてる感じですか」
ばか筆者「いいえ、地面にオイル沁みすらありません」

 メカさんがバイクを水平にして確認する
 オイル量はゲージHiの僅かに下あたり

メカさん「・・減ってないですよ、ほら」
ばか筆者「・・・!」
メカさん「ちゃんと水平にして見てみました?」
ばか筆者「ス、スタンドに乗せて立ててみましたが・・」
メカさん「ちょっとでも傾いてると、ほら」

 バイクを僅かに傾けるとゲージのLoくらいまで下がる

ばか筆者「なんとしたこと!」
メカさん「じゃ、オイル交換しますね?」
ばか筆者「え、は、はい!オイル交換します当然です」


前回交換から3カ月経っていない、且つ
走行距離は僅かに1000kmほどだってかまいやしないさ
そうさ俺ぁいつだってスマートなのさ、だから
オイル交換お願いしまーすと満面の笑みで応えるだけさ
嗚呼楽しいじゃないか。
いつもの SHELL ADVANCE VSX 入れた。
もちろんフィルターだって新品に交換したさ。




2013/02/13

(No.1915): 色はグレーで


久々にフィアットのオフィシャルサイトをみたら
なんだこのラインナップ。

500、500C、punto

って、たったこれだけ。

まぁ細かくいえば500にもtwin airとかあるので
あとグレードなどでも選択肢はある程度あると
思うが、フィアットってもっとたくさん
ありますわよ車種。本国では。

おそらく日本じゃ売れないマニュアル車しか
設定がないからだとか、そも右ハンドルに
改造できないとか、そんな塩梅なのだろうか。

最近、どうも外国車の正規ディーラーというものが
胡散臭く見えてしょうがない。
実際は胡散臭くないのはわかっているのだが
胡散臭く見えてしょうがない。

たとえばこのサイトのかわいい感じとか
胡散臭く見えてしまうのだ。
もっと場末の油まみれの工場的な中古車屋とか
並行輸入屋とか、そういうお店の方が和む。
ナゴムレコード。

胡散臭さのアレはたぶん価格だ。
最近は円安傾向もあるが、ずいぶんと円高だった
時でさえ、価格感というものがピンとこなかった。

ディーラーと並行モノでの違いを
FIAT500 twinair POPというグレードで
比較してみると以下の通り。

並行もの
左ハンドル/5速マニュアル
189万円

正規ディーラーもの
右ハンドル/デュアルロジック
220万円

実際、189万だって十分高いと思うが
いろいろいじくられていない
(右ハンドル改造とか)分、やはり
色眼鏡で見てしまう。
だいたいマニュアル車というのが素敵だ。

ところで
もうすぐPanda3というのが出るのだ。
あまり食指は動かないが、twinairの設定も
あるとのことで、そのあたりはフィアットが
主軸としているのだとわかる。


あのさー

もっと商用車っぽいもの
とはいってもルノーのカングーのような
ポップ路線で家族向け的なほんわかムードではなく
もっと鉄板むき出しですが何か的なそういう
武骨でアンチほんわか的な、しかも当然として
ゴリゴリの5速マニュアルで椅子が3つしか
ないとか、前二つ後ろ一つみたいな、
荷物も中途半端に積めて、なんかそういう
完全な商用車にもなれなくて失敗作的な
そういうクルマ。
絶対売れないだろうな。

色はグレーで。メタリックとかはいらない。
単色のグレーで。






2013/02/12

(No.1914): 着せ替えオイル


DUCATI Monsterの着せ替えパーツ、
まだあるのだろうか。
color therapyというあの着せ替えパーツ。
まだあるのだろうか。
と調べてみたら、今は、
Monster Artというものに
なったのか。
これでさえ2011年あたりの話しらしいので
2013年の現在で取り扱いは如何に。

このMonster Artは
タンク外装、フロント・リアフェンダーを
別な色やデザインのパーツに
着せ替えられるという趣向。
パーツ代だけで8万~11万円という
けっして安いものではないので
躊躇しているあいだに、既にSOLDOUT的な
塩梅式になっているやも知れず。
デザインものの方が値段は高い。
それでも単色ものでも8万円台。

配色やデザインだけを見れば
筆者的には
Imola 72 か
Ducati Sport 100 が好み。
いっそ単色でLILLA GLAMOUR 
ムラサキ的塩梅でご機嫌を伺う的なアレ
とか。
ぜんぜんイメージに合わない的なアレ
とか。


ところで話しはぜんぜん別な方角へと
遷移するのだが、昨日、
寒風ふきすさぶ休日夕刻、
我が六級改号を無水洗車
(ウエットティッシュっぽいバイク専用
洗車拭き掃除のアレ)で掃除中に
エンジンオイルの残量が異様に減っている
さまを発見する。
サイドスタンドで傾いているからといって
こんなにオイルの上部も見えないくらいだっけ。
(クランクケースのオイルゲージの丸窓から)
と、思い、
スタンドを持ってきてバイクを立てた。
垂直状態で再び目視検査すると
オイルゲージのオイル量目安Loの線の
位置くらいである。
今すぐにナニ、というわけでもないが
明らかに減っている。

今までこんなに減ったことあったか
しかし、地面にオイル沁みがあるわけでもなく
ただ、エンジン下部に油汚れがあったのが
少々気になる。

筆者のばやい、こういう負の状態のまま
放って置くことができない性分である。
いち早くオイル交換してきれいさっぱりして
オイル減ったんじゃなくてそういうもんです的な
アレとかで落ち着きたいのに、
雪とか雨とか雪とか仕事とかでドカ屋さんとか
某ナップスとか行けないじゃん最高です。


カルト きゅーッ 






2013/02/11

(No.1913): 3月ライブ告知のアレ(その二)


【dewey Live情報】
2013.03.03(SUN)
大塚Deepa
OPEN 15:30 START 16:00
ADV/DOOR ¥2000/¥2500

(Live)
16:00-16:30 dewey
16:40-17:10 stroganov
17:20-17:50 THIRD THEATER
18:00-18:30 THE WORLD
18:40-19:10 BLACK CREEK DRIVE
19:20-19:50 DAISY FLAPPER
20:00-20:30 WeiCE
20:40-20:50 the Mont-Blanc fracture

[解説]
dewey=(MacBook+AbletonLive)×2+iPad+
(iPhone×2)+Launchpad+vocodedVoises+
on ギャニュギャニュ人生。
お雛様のお祭り日、ステージ上でひなあられを
ぶつけあう男二人の16時からの30分、あなたの目は
あなたの体を離れてon ギャニュギャニュ人生。

当イベントはオールジャンルイベントのため
電子音楽系バンドは1番目と2番目のみとなります。

twitterにて @dewey_lumb_fop までリプ頂ければ
チケット取り置きします。




【エフオピ Live情報】
2013.03.19(祝日前火曜)
MODULATION GYM
東高円寺UFOCLUB
OPEN START 24:00
¥2000(+1D¥500)


<STAGE/A>
PUNSUHUH(PUNSUCA + HUH)
gloptin
§✝§
光線獣
伊東篤宏[OPTRON]

<STAGE/B>
エフオピ(dewey)
Reizen
DJ MEMAI
β-DJaka変なドレス

VJ:TSV


[解説]
ライトストロボ映像など表現の中に光を取り入れた方々と
一癖も二癖もある音楽表現の方々で送るMODULATION GYMです。
(公式フライヤーより抜粋)

エフオピはSTAGE/BにてOPENと同時に始めます。
光は使いませんがドロンとしたドタバタ電子音響で
且つ変拍子多めのアレで最初の30分一生懸命仕事します。
来てね。









2013/02/10

(No.1912): 気付いたら小規模クロニクル的な


筆者はdeweyという馬鹿屑ギャニュギャニュ音響
ユニットの他に、開店休業の音楽ユニットに
二つ所属している。

一つはCYRKONというほぼ現dewey同系列
馬鹿屑ギャニュギャニュ音響ユニット
(deweyよりはミニマル色が強い)
を同い年のえびたさんとやっている。
いややっていた、になるのか最近は音信不通。
いつでもオK状態なので連絡乞う。

そしてもう一つ。
かれこれ始動は2002年か2003年くらいに
なるだろうか、Edieとの
stereogimmikというユニット。
このユニットはビートオリエンテッドで且つ
変態音響というのをキャッチフレーズにした
おおむねクラブ系統を制作、ライブしていた
ユニットだ。
今思うと本当にたくさんのイベントに呼んで頂いた。
カフェライブからオールナイトのクラブイベント、
当然ライブハウス、中にはキャパ数百人のハコの
イベントにも出演し、
いろいろな経験をしたユニットだ。
活動を辞めたわけではないので、再始動の準備も
あるやも知れず。

だいたい、dewey tai-raさんと知り合ったのも
stereogimmikのライブで対バンだったtai-raさん
とアレですよねナニですアレっすよねナニです的に
意気投合したからだった。

CYRKONのえびたさんしかり。
確かあれは、新宿のクラブでDJイベントの
ライブゲストとして招かれてライブをやったとき
わざわざ観に来てくれた同い年の男性がいて
ネット見て来ましたと挨拶をしてくださったのが
それがえびたさんだった。
それが縁。

だからstereogimmikというのは筆者にとって
音楽盟友を広げた媒体でもあった。


来月筆者がエフオピという名義でソロで出る
3月19日の東高円寺 UFOCLUBでのイベント、
モジュレーション・ジムの企画主催である
PUNSUCAさん(ヒトナリさんノブナリさん)達とも
stereogimmikの対バンとしてお会いしたのだった。
(PUNSUCAさん当時はTRUSH SUGARというバンドだった)
たぶん2004年かそれくらい。
確かそのイベントは池袋のクラブで行われた
イケブクノというDJイベントだったと思う。
そしてそのイベントのオーガナイザーだったのは
本間本願寺さんとDJ PANDAくんだった。


それが昨日、その本間本願寺さんとDJ PANDAくんに
久々にお会いした。
本当に久々。
本間さんとは確か2007年くらいにイベントで
お会いした以来、DJ PANDAくんに至っては
それよりもさらに前から会っていなかった。

本間本願寺さんは今ではヨーロッパのテクノレーベルから
作品リリースもしている売れっ子のクリエイターだ。
だいたい昨日のイベントは本間さんのバンド
BIG FIREのリリパであるが、同時に
ドイツのテクノ師 BeroshimaことFRANK MULLER氏の
東京公演でもあった。
そもそも一緒にブッキングするってすごい。

昔はDJ PANDAくんともいろいろ遊んだ。
蕨駅前のクラブでのDJ+ライブは未だ印象に残っている。
PANDAくんの破天荒ぶりはぜんぜん変わってなくて
もう酔っぱらってるところしか印象がなかったけど
昨日もかなり酩酊してた感じが懐かしかったよ。
また機会があったらなんかやろうね。

相変わらず支離滅裂でおわる。
じゃ。







2013/02/09

(No.1911): 同年代で電子音響


deweyライブやってるときとか、
そのライブハウスの中の人たち
(店長さんやPAさんも含めて)で
私が一番年齢が上という確立が
すこぶる高いんだけど、
この前の平沢さんライブの楽屋周辺は
一見して私よりも年上の方達が多かったから、
嬉しかった。
おっさんとおばさん(失礼)しかいない。
おばさんは言い過ぎだが、
どうみても若くない。
鎮Zeiさんだって筆者より年上だし。



もう何年も前の話し。
どこかのライブハウス(忘れた)に出た時、
リハが終わったあたりだったか
出演バンド全員の前で店長さんが
俺は今四十何歳だけど、この中で
一番おっさんなんだろうなー
あっはっはっはーおまいら若いなー
若いころに苦労しとけよー
あっはっはーはー
的なことをマイクを使って挨拶してたんだけど
いえ、私の方がアンタより年上ですよ
と心の中でつぶやいていたことを思い出す。

そういうシチュエーションはとても多い。
つまり筆者と同じ年代年齢で
ギャニュギャニュ音響的な活動をしている人は
あまりいないということだ。
というか見たことない。
アンサインドミュージシャンでは
唯一、CYRKONのえびたさんだけだ。

だからそういう場所でお会いする
ほぼすべての方々は筆者よりもお若い。
見た目のせいなのか、
特に違和感を持たれていないが
実年齢を知ったらおそらく引くだろうと思う。

しかし有名な方々においては
筆者と同じ年代でも大活躍されている。
心強い。
例えば中野テルヲさんは同じ年代だ。
学年では一個下だけど。
ケラさんに至っては、完全に同学年。
どころか、誕生日まで一日違いだ。

確かに筆者の年代で音楽をやっている方は
多いと思うが、
おそらくほとんどはロック系とか
そういう方向だろう。
AbletonLiveでギャニュギャニュ電子音響を
猛然とやっているような同年代の人、
いるのかしら。
いたら連絡ください的なアレ。





2013/02/08

(No.1910): MyBloodyValentineライブ【修業編】


My Bloody Valentine東京1日目感想。
新木場 STUDIO COAST。
My Bloody Valentineは2008年のフジロックで
観ていた。
が、実はあまり覚えていなかった。








シューゲイザーの祖的なバンドだというが
どちらかというと音響的な方面から
どんな畳みかけ方をするのだろうという
興味はあった。

以下率直な感想。
なるほど音響の弾幕を地で行く式。
曲の輪郭がよくわからないまま
大音響で畳みかける。
そも大音響自体が表現としての一要素に
なっていると思われる。
「耳栓」の無料配布もその一旦であろう。





ギター×2、ベース、ドラムという
所謂一般的なギター系バンドの構成で
ありながら出てくる音は
所謂一般的なギター系バンドのそれではない。
あの轟音の軸はギターアンプの歪みや
フィードバックを根源としていないように思う。
アンプのフィードバックではなく
純粋に増幅されたギター音自体のそれだろう。


歌はまったく聴きとれず。
しかし、周波数の帯域だけは確かに存在し
それが楽器のごとく音の弾幕の表層で
動いているのがわかる。
音響系作品に近い。

あと、非常に印象に残ったのはラストの曲
の曲間の約20分間続いた轟音の周波数帯域。
最初は中低域を強調したもので
おそらく200~300Hzあたりを中心とした轟音。
10KHz近くのシャラシャラ音もあった。
時折ベースの40Hz近辺の波の山を入れつつ
次第に中高域の音も加わり始める。
あまりの轟音で静けさすら感じる。
しかし後半の3KHzあたりの音が混ざってきた
段階で、耳にはかなり厳しい状況が
続くことになる。
頭にガンガンと響くというよりも
体を突き抜けて行く感じだ。
内臓に直撃する。


轟音の最中、数千人のオーディエンスが
ただじっと見守っている光景が異様だった。
しかし、これが醍醐味なのだろう。
これが真髄なのだろう。
非日常的特殊な環境、そういう状況を
提供してくれる。


あと、ドラム。たいそう良かった。
正確なテンポ。機械のようだった。
このような音象には機械のようなドラムが
よく合う。
ドラムパターンもロックにあるような
構成変わりにオカズ挿入的な
歌いあげる式ではなく
積み重ね式とでもいうような
ミニマルを備えたそんなドラミングだった。
このようなドラム、とても好き。
かなり好物。
自分もやりたい。


あと
曲名わからないけど
3曲目にやった曲。大好き。
演奏失敗してケヴィンが3回もやり直してたけど。
変な場所にブレイクがあって
難しそうだった。
轟音とドラムのみの部分のメリハリが
かっこいい。



ちなみに無料配布の耳栓は結局しなかった。
最後の轟音20分は途中ちょっと耳塞いだけど。
これは修業だと思った。






開演前の様子
空いている部分があるが後に
人で埋め尽くされる。









2013/02/07

(No.1909): 不確電子音響概論


狭い間口に集い漂う我々ギャニュギャニュ音響
の不確定的な「甘さ」について
おおむね以下の現象で説明できる。

旋律でない音の増幅と
突出の無い複数の周波数帯に渡って
鳴っている音の性質と音量と
旋律でない音と音との時間を
時間の経過とともに変化する音の軸を
音の軌跡を
経験としての音の過程を
言葉としてではなく
意味を持つ言葉としてではなく
突出の無い複数の周波数帯の
増幅された音と音との時間で形作られる
一つの点景としてそれは存在し
存在することにより
或る時それは著しい発見の喜びと
確立の不確かさを共有し、
内在する神秘に偶会することになる。

しかし決してマジョリティには
結しない。
結することはできない。
なぜなら数多の関わりに興じる人々は
くだんの雑多の音と時間について
「甘い」と評することを持たぬからだ。
マジョリティは確固たる確立された
安定を嗜好する傾向があり、
逆説的に説えば確立された安定こそが
「甘い」と評されるのである。

従って不確立の上に成り立つ我々の
ギャニュギャニュ音響においては
妖界の果てを進軍することが常である。




2013/02/06

(No.1908): 放屁レベルの基準を再定義


バツラバツラバツラという三連を
歌いながら右手をカマキリのポーズに
左手をOKサインの形にして
首をモールス信号の「ロ」の符号で
上下に動かすとき、とっておきの
キャプチャが手に入るという。

ちなみにモールス信号の「ロ」は
・ー・ー
だ。
ちなみに「ロジョーホコー」と覚える。

キャプチャの世界をないがしろにした
先鋭Aの住人は、放屁の段階について
7つの理を示しているという。
すなわち、無音無臭のレベル0から
爆音激臭のレベル6までの7段階である。

今日、いみじくも、先鋭Aの住人である
ナシ・ソガイフ氏を筆頭とした合衆集団
カレンウィーウッネは
東京市南豊島郡の放屁レベル基準学会を
訪れた。
ナシ・ソガイフ氏によれば、
放屁レベル2の取り扱いについて
新たな咀嚼の意義を定義したい旨
申請を行ったという。
すなわち、一般的な放屁状態の平均を
放屁レベル2の中で秩序として定義し
以降の放屁状態の価値を重ねるよう
定義するすべきだ、とした。
これに対し放屁レベル基準学会は
ナシ・ソガイフ氏の意見を全面的に
取り入れた新しい基準作りに着手する旨
公式発表を行った。

しかしそれらが、
美しい声であるという現象を
そのままにしていることは
あまり知られていない。




2013/02/05

(No.1907): 途中からキャラ設定の変わる人


あーチミ、deweyとしてね
いわゆる箱ライブね、ライブハウスで
やったのはいつだったっけねぇ
ねぇチミいつだったっけねぇ
ねぇチミいつだったぁ、ねぇ
ねぇ、ねぇと聞いておる。


はッ
 シュタッツ
おそらくこの2011年8月14日の記事が最後で
であります。


ちょっとぉぉ
そんぢゃ、何ー、1年半も
やってないっていうのかしら、
1年半もやってないっていうのかしら
おい、チミぃ、どうなんだよ。


はッ
 シュタッツ
ですから先ほどから
申し上げております通りですね
この2011年8g


えーいしゃらくさいわい、
それじゃ何だって、1年半も
何をやっていたのだ、
何をやってたっていうのだ
言ってごらんな。チミ。
言うてみなはれ。チミ。


はッ
 シュタッツ
deweyのアレはもう既成の楽器とかですね
もう、なんちゅうか放物線投棄的にですね
捨てちゃってですね、壊してですね、
燃やしてですね、売り飛ばしてですね、
楽器じゃないものでそのアレをナニするために
1年半かかったって
そういうことにしておくっていうのは
如何なもんでござんしょ。


えー、そんなこと言ったってどうせ
あれなんでしょ、
パソコンとかなんちゃらタブレット的な
もんとか、そうそうアイパッドとか
そーゆー誰でも考え付くモノ使うんでしょ
そうに決まってるわ、
しかも、アレでしょ
ピョロピョロとかギャニュギャニュとか
そんな箸にも棒にもかからない
ゴミ音の寄せ集めなんでしょ
きっとそうよ、そうに決まってるわ
そんなんじゃ
ぜんぜんインパクトも野糞も放屁も放尿も
ないじゃない、
アホくさだわ、臭いわ。


はッ
 シュタッツ
まったくもってその通りでございます。
どれくらいアホ臭いかはここで見られますゆえ。
ここで、
はッ
 シュタッツ



【dewey Live】
3/3(日)
大塚Deepa

OPEN START (coming soon)
ADV/DOOR ¥2000/¥2500


(Live)
dewey
WeiCE
stroganov
DAISY FLAPPER
the Mont-Blanc fracture
BLACK CREEK DRIVE
THE WORLD


どれくらいアホ臭いか
見にってあげるわ。
deweyの出順は1番目ね。
笑点は見られないけど
鉄腕ダッシュには間に合いそうね。






2013/02/04

(No.1906): メガネ問題とヘルメット交換


約4年半ぶりにヘルメットを新調した。
オートバイのヘルメットには3年間という
賞味期限があるのをご存じだろうか。

3年の経年劣化により衝撃パーツが
安全基準を満たさなくなってくる。
確かそんな理由だったと思う。
だから、つまり、ヘルメットというのは
消耗品なのだ。
しょ、消耗品なのだ。
革ジャンのように一回買ったからって
何十年も使えるものではないのだ。
たった3年で交換しなければならない。
た、たった3年で交換しなければならない。

とはいうものの、千円二千円で
買えるシロモノではないので、
はい3年経ちました
って右から左に新品が買えるほど
贅沢はできぬ。
だって君、フルフェイスでそれなりに
ちゃんとしたものであれば
最低でも3万円はするのだから。
だから結局4年半近くも使っていた。
本当はいけないのだが。

ちなみに
今使っているヘルメットはArai製だが
今回買ったものはSHOEI製になった。
特にどこでもよいのだが物色していたら
結局SHOEIになった。
これ









筆者が屑ツイートしたように
あまねく前傾姿勢オートバイに乗っている
メガネ友軍達よ、あなたたちのその
メガネ問題はどのように解決しているのか
言って聞かせてもらえないだろうか。
すなわち、メガネ装着において
バイクの前傾姿勢の上目遣い角度における
レンズ通過経路が、すっかりとレンズ外に
なっている状況をどのように打破したのかを
聞かせて欲しいということなのだ。

有力候補だったJのスポーツタイプはもはや
取り扱い終了ーおしまいー的な塩梅にて、
えーマジですかそれじゃこの花粉防衛メガネも
このカーブ具合が前傾姿勢にだいぶいいようなので
これに度をつけてくらさいとお願いしたら、
こんな急カーブのレンズに度を付けられるわけ
ねーだろすっこんでろと言われそうだったので、
その足でZに行き同じく花粉防衛メガネを
指さしてこれに度を付けてちょうだいと告げると
馬鹿じゃねぇのこんなのに度付きできるわけ
ねーじゃんしねばいいのにと言われそうだったので
途方に暮れています今。



2013/02/01

(No.1905): うぬの後ろを見よッ


昨日のtwitterサーバ障害中のタイミングで
この屑ブログリンクをPOSTしたためなのか
どうなのかは定かではないが、
最高にクールなシライケンさんのイラスト
貼ったにも関わらずPV数 6 って、
なんなのお前らこんばんわエフオピです。

平沢さんライブネタの記事は既に
600PVを超えているというのに。
筆者のこの辺境屑糞ブログにおいては
ここ1~2年での平均PV数20/日後半から
30/日前半くらいである。
従って、平沢さんライブネタ記事は
記録的ヒットである。
だいたい一日で480PVほど稼いでいたと
記憶している。
すごい威力だ。

拙屑糞ブログは日に数千数万とヒットする
数多有能有用面白ブログではないので
そもそも零細PV数なら自信満々という塩梅式。
とはいえ、昨日のアレには目を見張った。
一桁を記録したのは数年ぶりだ。
笑いが止まらぬ。


実際、平沢さんライブの話しの記事は
なるべく現世の方々にわかるように
文法になぞらえるよう注力した。
いつもの日本語文法をゴミ箱放物線投棄式
であると、こいつキモイしねばいいのに的な
賛辞を頂戴しかねないと思い
小心者としては心底フツーの文体で臨んだ
という塩梅式の結果である。

嗚呼どうだ諸君、
この駄文余文の重なり具合は。
よし、今日もエフオピ世界炸裂だ。
後悔しても遅いわッ うぬの後ろを見よッ





ところで諸君は真冬の夜の二輪について
想いを馳せたことはあるだろうか。
ぬくぬくと暖かいお部屋の中で
ごろごろと転がりながら放屁しながら
ふぐりをまさぐりながら恍惚とした
状況においては
体感温度マイナス15度という想像を絶する
その非日常の体験はきっと心に残る事だろう。
即ち
指先が冷たくなる→かじかむ→痛む→
激痛→無痛→解放→次元移行→フラクタル変換
というシーケンスを体験できる。

寒いってどういうこと?

よし、今日もエフオピ世界炸裂だや。
後悔しても遅いわッ うぬの後ろを見よッ