2013/07/30

(No.2029): FRF13 帰還(2)


オレンジコート

そういう機会がなかったら
絶対観ないだろうというバンド。
中南米の音楽、ノリノリの。
演奏するのは初老のおじさん達。

こんな雨の中あんたたちクレイジーだうれしいよ

そんなやりとりがあって、僕らは
雨に濡れるのも気にしないで
軽快なラテンのリズムで踊りまくる。






ジプシーアバロン

高校生の頃フジロックに来て、
まさか自分達がここでできるなんて。
僕達音楽でしか生きていけない体になりました。
と言って紡ぐのはシューゲーザー仕様で
サイケデリックな3ピースの日本のバンド。
青年達。






フィールドオブヘブン

32分ハットのグルーヴで一気に持って行かれた。
エレクトロ・ファンク。
基本インストだが、ボーカルもあり。
そのボーカルはバックトラックで再生されている。
と思う。
電子音かと思うとギターバンドの体であったり
色彩豊か。
BPM80~300まで縦横無尽。






雨、雨








2013/07/29

(No.2028): FRF13 帰還(1)




FUJI ROCK 2013 帰還。

総括。

もう、あれだ、5年越しのモンベルのカッパじゃだめだ。
来年は上下わかれてるレインスーツじゃないとだめだ。
水をはじくどころか、しみてきやがって、
それよりも、下は無防備なのでズボンがえらいことになった。
パンツも濡れた。
雨が上がれば、自然と乾くとはいえ
濡れたまま、12時間。

筆者は今年でフジロックは13回目(連続)であるのだが
今までこんなに濡れまくったことはなかった。
特に下半身。

フジロックは雨がつきもので、何年か前に
夜が寒くて寒くてところ天国で焚き火していたくらいだ。
(主催側が焚き火用意してくれたってことね)
今年は気温的にはそれほど低くなかったが、
とにかく豪雨を耐える的な塩梅だった。
なんせ雨粒がでか過ぎる。

特技は雨が入らないように食べられること。

以上、総括。
おしまい。

え?  音楽のこと?
えーっと、何観たっけ

















2013/07/24

(No.2027): 都々逸大会(deweyの巻)


「スタジオリハで デバイス試し 本番ライブで 音鳴らず」

「歌のバランス あれほどみても 本番ライブは 聴き取れぬ」

「スタジオ練習 4時間だから 入るやいなや すぐ休憩」

「エイブルトンの 同期設定 今じゃスタジオ 来て2分」

「エイブルトンの 真骨頂は 未だに使えぬ セッションビュー」

「かっこいいから 軍服着れば コスプレ厨と 客帰る」

「アカペラみたい デカ過ぎたのか オケが聴こえぬ ボコーダー」

「なんと読むのか 何度も聞かれ ふり仮名ふったよ 名はデューイ」




番外編

「去年の晴れは 奇跡と呼ばれ 毎年大雨 フジロック」

「ウォークボードで 山道行けば 夜のヘブンは フジロック」

「人ごみだらけで トイレも並ぶ Mの巣窟 フジロック」

「誰が出るのか 興味はねぇが 行けば楽しい フジロック」




以上、お粗末でした。

(C)2013 dewey都々逸の会. エフオピ




2013/07/23

(No.2026): 都々逸大会(DUCATI Monster696の巻)


「前傾姿勢 鋭角シート 跨げば誰もが 金当たる」

「夏の日差しの 大渋滞を 耐えて股ぐら 金ムレる」

「乗っちゃいけねぇ 雨マンホール しっかり滑って 金縮む」


「匂う匂うぞ この良い匂い ドカはほんとに いい匂い」

「匂いの秘密は おそらくこれだ Shellのオイルの 匂いだろ」

「匂い嗅ぐなら ドカ屋に行きな 夢の香りに 住みつきたい」


「僕のバイクは ドナドナ知らず インジェクションも 絶好調」

「イタリアバイク 信頼置けぬ 故障もせずに ニ万越え」

「リアのウインカ ポキンと折られ 直すつもりが ショートテイル」


「青に変わって アクセル開けりゃ 三輪バイクに 抜かされる」

「レコード盤か フロントローター 次回交換 六万円」

「六九六は 見た目がテクノ だっておいらは テクノ民」




以上、お粗末でした。

(C)2013 dewey都々逸の会. エフオピ







2013/07/18

(No.2024): キトロー


おいキトロー(目玉おやじの声で)聞いとるのか
そんな最近のあんたのこの屑ブログは全然文法投棄的な
アレになってないじゃないかアレに、
そんなチンケな真っ当を通したアレじゃ埒が明かんだろう
おいキトロー(目玉おやじの声で)聞いとるのか
聞いておるのか、聞いておるのかとゆっている
と、キトローが捲し立てるので私はそそくさと席を立った。

「実際、キトローの所為ですわよ」

エレナは板橋区農業協同組合の徳用マッチ箱を抱えて
空に向かって慟哭した。

「実際、キトローの所為ですわよ」

ふいに静寂が訪れた。
その「シーン」という静寂に
「ねぇ、シーンっていうSE、くださらない」と
懇願するエレナ。

キトローは腕立て伏せを20回やったことにしながら言った。
「いま、シーンというSE出すから、出すかr」



この展開を如何に収束へ導くかはキミの腕にかかっている。
さぁ、思う存分キミの能力を発揮したまへ。
わしか?わしやぁ今から録画してある孤独のグルメを
観るんじゃよ。

じゃなキトロー。








2013/07/17

(No.2023): 音楽流通業界の噺


一般に流通業態にある音楽CDは音楽作品ではなく、小売業の扱うただの商品である。
何がいつどれくらい売れるのかという分析にはじまり適切な在庫を持ち、如何に機会損失を防ぎ利益を上げられるか、CDショップはそういう店舗経営が必要なのだ。
だから主に売れ筋商品を仕入れる。

年に1枚も売れないようなマニアックな電子音響作品などを在庫にしようものならデッドストックとなり、棚の肥しと化す。肥やしだけならまだいいが、在庫は資産計上されてしまうためそういうことがないように棚の肥しは全て耕され、駆逐される。
つまり売れ筋しか在庫させない。
生活するためには売らなければ食っていけないので当然売れる商品しか仕入れない。それが現在の日本の一般的なCDショップだ。

それでは売れている商品は音楽として良いものなのだろうか。たくさんの人々が買っているから良い音楽なのだろうか。マジョリティの意思によって我々は正しく導かれるのだろうか。


音楽として良い作品というものの基準はそもそも主観でしかない。
つまり、こういうことだ。
私はこのサウザンドオールスタアズが好きで良いと思っているから買っているわけで、deweyの変態電子雑音響なんか糞がッ雑音がッ誰が買うかッボケッということと等価だ。

つまり主観だからこそ、音楽の嗜好は千差万別十人十色であり、それを前提とすればマジョリティの意思が全てだとは到底思えないのだ。
そういうスキームに対してアンチの姿勢で活動されているお店もあるにはある。
中野ブロードウエイにあるショップメカノさんは有名だろう。
俯瞰してみればそのようなマイノリティ専用店ともとれる店の存在は音楽流通業界の歪を矯正するカンフル薬なのかもしれない。バランスを保っている的な。とはいえ、バランスを保っているのは一部と言わざるを得ないだろう。

あとは、むしろ巨大なCDショップ。当然ばかばか売れるJ-POP系の商品もたくさんあるがmouse on mars のアナログ盤もひょいと置いてあったりする店。しかしこういうお店は特殊で、主に売筋主力商品の売上げで店舗経営が可能でその分、マニアックな客向けにもそういう作品を在庫できる体力があるということだろう。


何れにしても、我々の欲する作品を探そうとしたら一般の普通のCDショップには影も形も、ぬ(ないの意)。
ということなのだ。









2013/07/16

(No.2022): 音を紡ぐ単機能機械の慈愛


やれ、ケーブル配線が多いとセッティングが面倒だとか、やれ、機材が多いと重いし運ぶの大変だとか、やれ、演奏後の機材撤収がぐちゃぐちゃになって気が遠くなるとか、そんなことでハードウエアを持ち出さないなんて、あんた本気で電子音楽やる気あんの
という罵声を自分自身に投げ掛けながら日々の生活を粛々と過ごしております。

やはりハードウエアの特に単機能のハードウエアの存在というものには惹きつけられる魅力がある。ここで重要なのは、上述の通りハードウエアといっても単機能であるということだ。所謂オールインワン的な音楽制作ステーション的な重厚なシンセサイザーは目的から逸脱するため除外したい。


例えば、ギター用のコンパクトエフェクタの類。フェイザーだけとかワウだけとかディストーションだけとか。或いは、テルミンのような楽器、或いはメモリー機能のないアナログのモノフォニックシンセサイザーとか。或いは再生スピード調整可能なカセットテープレコーダーとか。壊れた回路を持つ電子ブザーとか。ボリュームがガリっているラジオとか。

このようなブラックボックス化されていない、ただしくWYSIWYGのインターフェイスを持ち、全てのパラメータは眼前に用意され、ただし整理されずに、演者はただひたすらに、それらパラメータを演奏して音を送出するやりかた。
つまり、このようなパフォーマンスをオーディエンスは音楽を聴くというよりは、音を送出している演者の一挙手一投足を観察するという目的で肯定することができる。

偶然か必然かは演者の裁量とし、或いは見ている者の主観で物語り、その中にあって繰り返す音の一端を認識したならば、それを利用して演者もオーディエンスも音象の幅を広げることが容易であるし、けだし繰り返しが途切れたとしてもきっとその後の展開は、嬉しい裏切りに満ちているはずである。









「なるほど、要点はわかった。するとキミはこう言いたいんだね。deweyのライブではそういうハードウエア群を使い倒すのだ、と」


「いいえ。 重いからMacBookのみです」











2013/07/13

(No.2021): ブレーキパッドがなくなりましたーって言ったらぜんぜん残ってますよってまたしても裏をかかされた日


過日、我が六級改号別名ducati monster696之介左衛門のブレーキパッドが、なくなりつつあるのではないかという危惧に苛まれ、オイル交換のタイミングをはめ込みつつその時に併せてご機嫌を窺おうとドカ屋さんを訪なう。


「オイル交換をば所望致す」
「銘柄は何にします」
「無論VSXにて候」
「いつものですね」
「あいやメカ殿待たれぃ、ブレーキのパッドが心許なくなって参ったと存分に。フロントの」
「え、本当ですか今何キロです?」
「二万四千キロを超えており申す」
「はーずいぶん走りましたねー」
「左様、駆って候」

「エフオピさん、ぜんぜん減ってないですよ」
「マジですか」
「ほら、正面から見ると溝が見えますよね」
「ははぁーあのコの字の刻みのことでござるか」
「あの溝がなくなったら交換です」
「見ればまだ大分残っておる、左右両方」
「たぶん4mmは残ってますね、新品で5mmです」
「幾分も減ってはおらぬということでござるな」
「普通、3万キロで半分は減るんですけどねー」
「拙者は2万4千キロも駆っておるというに、まるでブレーキ使ってない的な塩梅式で候折」
「優しい運転してるんですねー」
「ぐふ、や、やさしい、とな」

拙者心の声
「あの程度の急制動繰り返しても屁でもねぇってことか」

「あーでも、フロントのローターレコード盤みたいに溝が酷いですね」
「左様、拙者も気にはなっていたところでござる」
「雨の日とか走ります?」
「当然、なんの隔たりも無く駆り候由」
「その所為ですねー」
「とは、如何なる所存でござろうか」
「雨で泥とか汚れに含まれる小さい石とか粒がローターに着いて、そのままパッドで挟み込まれてローターを削り取っていくんです」
「なんと、斯様な仕組みであったとは」

「この感じだとあと1万キロは持たないと思いますね」
「左様ですか」
「次回12ヶ月点検の時に交換するかどうかですね」
「して、それにはおいくら程のキンスが要りましょうや」
「フロントのローターは純正品は高いんです。一つ4万します」
「ビャギェーー二つで8万! 無謀です」
「なので、半額くらいのサンスター製をお勧めしています」
「ぎりぎりゲンジツ世界に留まれそうです」
「あと、ブレーキパッドも純正品は高いです。2枚で1セットですが1万3千8百円します、それが2セット」
「ビャギョエーーー2万7千6百円! ローターと合算すると不可能です」
「なので、ウチはデイトナ製のをお勧めしています。1セット4800円です」
「なんとかゲンジツ世界に留まれそうです」


最後はお侍言葉がどっか吹っ飛んで行った。








2013/07/11

(No.2020): アナログ・シンセは諸行無常


ちょっと目を離している隙になんなんだこの一転回帰現象は。怪奇現象ではない。いや、実質は外れてはいまい。
すなわち、いま巷で盛り上がっておるアナログシンセ祭り(流行り)。

しかし、筆者は知っている。
似非アナログシンセ祭りだということを。誤解を招くので訂正しよう。正確には、筆者指定のホンモノもあるが筆者認定のニセモノもある、のだ。

言い募れば筆者の独断と偏見により定義されたアナログ・シンセサイザーという楽器には音色メモリーなどない。ましてや、液晶画面なぞを付けて情報量を多くしたりするそういう合理性など、一切合財いらぬ。
でもアルペジェーターはあってもよい。

つまり、LFO、VCO、VCF、VCA、ENVというシンセサイザーのフォーマットは全てアナログ部品で実装されているにもかかわらず音色メモリーだの、各ノブの値を液晶デジタル表示するような、そういった機能を持つシンセは、筆者のアナログシンセのカテゴリにはない、ということだ。
でもアルペジェーターはあってもよい。


それと、これは当たり前過ぎて書くのも憚られるがノブやスイッチがズラーっと並んでいるからといって、アナログ・シンセサイザーとは限らない。
つまりオシレータがDCOであとはVCFとかのやつ。これは所謂アナログモデリングでありデジタル楽器である。
例えば、NordLeadとか。ちなみにNordLead2持ってるけど、素晴らしい楽器だ。


VCO(ボルテージコントロールドオシレータ)はだいししょいしチューニングという儀式が必要だ。DCOではそのイラつく時間を持たない。
ったく、なんだよチューニング合ってねぇじゃん
とか、
さっき合わせたのに暖まってきたから
フラットしてきたよ
とか、
そういう非合理性は、DCOにはない。いつでもどこでもビシっとAの音は出る。

だから、真の漢のアナログシンセというものはこうでなくてはいけない。即ち、LFO、VCO、VCF、VCA、ENVなどを駆使して丹精込めて作り上げた音のパラメタ群、長時間かけて作ったであろうその各種設定値、それはその時だけのものであってそれを記憶させておこうなどと思ってはいけない。
一期一会だ。

次の音を作る時には、今のその設定はイニシャライズしなければならない。この世から消えてなくなる。

つまり、アナログシンセは諸行無常であるべきだ!

「ドドーーーーン」
「ピーガーーーーー」

(波の打ちつける陸橋を列車が走ってくる図)
(ドドーンは波の音、ピーは汽笛、ガーは列車の音)
(泉昌之風に)



それじゃライブで使うのは不便だと?何を言っておるのだ。音を作る工程すらライブじゃないかねキミ。


なお、最後に言っておくがアナログ・シンセ信仰ではない。アナログ・シンセ、当然好きではあるがライブのこと考えると萎える。だってー持ち運ぶのも重いしー、だいたいセッティングでの配線地獄は身をもって体験している。
音の存在感は抜群だけど、いちいちチューニングなんぞしてられっか、それだったらむしろ狂ったキーのまま演奏する的な筆者指定の諸行無常はこんな感じ。

DOEPFER MS-404
DOEPFER Dark Energy
Arturia MiniBrute
MFB NANOZWERG


あとこれはアナログシンセではないがめちゃくちゃマニアックで素敵な機械。現在は生産中止なのが寂しい。こういうのもう少し安価で出ないかしら。

FLAME Midi Talking Synth











2013/07/10

(No.2019): (2013.06.24 Live Edit [抜粋]) / dewey



オルドビスの遺産 (2013.06.24 Live Edit) / dewey




冬の欲望 (2013.06.24 Live Edit) / dewey




庭師KING ( 平沢進 cover - 2013.06.24 Live Edit) / dewey





2013/07/09

(No.2018): 酷暑都内渋滞大型自動二輪の人


毎年毎回同じことを重ねて書いている。

曰く、この猛暑、外気温35度超、炎天下、我が六級改号別名ducati monster696之介左衛門に跨りて、東京都内を駆ることは即ち、井の頭通り環八交差点の渋滞にて、取り巻く大気中の熱波、空冷デスモドロミック股ぐらの灼熱地獄、おそらく金星も越え水星の民草となりつつある勢いを、ほぼ気の遠くなる頃合に、もうあと数分で間近という頃合いにて、やうやうと渋滞を抜けて走り出す時の命の尊さを実感できるサービスを受けられます是非キミもどうぞ。




2013/07/08

(No.2017): 食の軍師漫ろ覚書


今月の10日から「孤独のグルメSeason3」が始まる。
実写でありながら原作者である久住さんが脚本チェックをされているというので、原作の質感の乖離もあまりなく楽しめる内容だ。
今回もそのようだ。
井之頭五郎たる松重さんのキャラも板についてきた感もあり、楽しみなのは間違いはない。しかし、筆者としては久住テイストのいや「泉昌之」の世界観というものにたいへん惹かれているわけで、それをあますことなく受けられる作品は、「食の軍師」ほかあるまいとみている。
(たべもの関連の漫画として)

確かに、「孤独のグルメ」は面白い。原作の漫画もドラマも。
その面白さの要素の一つとして、リアリズムがあげられるだろう。つまり、現実社会にてこのような食とのかかわり方をする人はいるだろうという事。しかも取り巻く環境すら現実的だ。
例えば、五郎さんの職業のこととか。

翻って「食の軍師」には「孤独の~」にはないいい加減さがある。いい加減さもまた重要な魅力の一つだ。
例えば、主人公・本郷さんの職業は不明だ。この人は「泉昌之」1981年デビュー作「夜行」で駅弁を感動的に食べる人で出演している最古参だ。
職業不詳の本郷さんが、三国志をモチーフとしながら食を戦ととらえ、メニューの吟味、注文の仕方、食べ進み方などを様々な角度から実践するという、書くだけでもどうでもいいような物語である。
ライバルの力石がまたいい。彼との対決が一人相撲的を装いを呈しながらも、しっかりと相手にしている風を成しているところが良い。
この非リアリズム感がいいのだ。

「食の軍師」には名台詞が多い。筆者の一番好きな台詞。

「こっちに持ってくる」

※ビジホの朝食バイキングにてスクランブルエッグやベーコン、ウインナーといったパン系統のおかずに醤油をかけることで、ご飯系統(こっち側)にもってくるという意味。


嗚呼、「食の軍師」も実写化して欲しい。







2013/07/07

(No.2016): 跋扈の兵仗


自分のことを棚に上げるのは好きだ。文句ばっかり言ってるけど自分はどうなんだと言われれば、ぐうの音も出ない。ソッコウ負ける。
しかし、負けると分かっていても言わなければならない時もある。
負ける。
おおいに結構。
己の正当性を説き、相手を論破し、勝って常識の道を歩んで行くよりも、論理的に反撃できず、感覚と行き当たりばったりの物言いの所為で言ってることがわかんねぇよと罵られ、結果負けて非常識の道を歩む方が千倍いい。
なぜなら、物語の本質は後者にしかないから。



2013/07/06

(No.2015): 電子雑音響ライブのための機材運搬のアレ


dewey ver3.になってからライブ時の持ち込み機材が非常に減った。とは言ってもver2.まではドラム担当だったので、スネアとペダルとスティックとか小物、あとバックトラック用MTRとモニター用小型ミキサー、それとヘッドセット、それらをつなぐケーブル類くらいなものだった。

MacBook+電子デバイスのver3.になってからはすこぶるシンプルだ。
まず、機材用のカバン一つになった。
いや、ケーブル類のみをいれたフジロック袋があったか。
それでも、その二つだけだ。
機材用カバンの中には、MacBook、Launchpad、ミキサー、オーディオインターフェイス、Macとミキサーの電源アダプタ、USBケーブルが入る。
重い。


過日、花とワルツ。さんとの対バンのおり、リハを拝見していると割と大きいエフェクタケースから機材を出してセッティングされていた。
その後、そのケースがスタンドの上のテーブルにもなる
という一石二鳥的な使い方を見て、我々は、おほーこれからはイフェクタケースですなイフェクタケース、と呼び合いながらすぐさまサウンドハウスで物色を開始した。

1万ちょいという金額でよさげなものを発見。
ARMOR ( アルモア ) / PS2

が、ケースだけで5kg。
機材全部入れたら、10kgは普通に超えそう。どうせならケーブル類もぜーんぶ入れたいじゃん。意外と重いんだよ、ケーブル。
1本や2本じゃないからねぇ。10本くらいある。もっとあるか。だとすると全部で13〜4kgくらいにはなるかしら。

買ったはいいけど、結局重くて持って歩けない、とかそういうオチを期待している。





(改行方式を変更してみたけど、こっちのほうがよい塩梅)




2013/07/05

(No.2014): 痛い序列と境遇の狭間で(メインはあんたじゃない)


一日の、いやさ、一週間の大半を過ごす場所。
いわゆる生活の糧を得るための場所。
生活の糧はもとより、電子雑音響の活動の軍資金を
得るための場所。
だから、痛い序列と境遇の狭間でモチベーションを如何に
高めながら、日々を送るかという命題に曝されている。
今時、そしていい歳をして「忍耐」という文字を笑顔で
静かに刻む。笑顔で。
そんなことおくびにも出さず。
常にクールに振る舞う。
だけど、感づかれる。
なぜなら、顔にそう出てる。
「メインはあんたじゃない、電子雑音響活動なのだ」、と。

誰も知らない。
軍服を着て、腕章を着けて、
電子雑音塊をこねくりまわして機械音声で歌い上げ
低域と高域の弾幕を張り、自照式デバイスで演奏して
場末のステージに立っていることを。




dewey [デューイ] 次回ライブ
2013.08.26 (MON) 大塚Deepa

エレクトロニカ改。





2013/07/04

(No.2013): わたくしのブレーキパッドの残量を


今回2013回!今年2013年! だから?何なの?
という質問にわたしは六級改のタンクをギュッと抱きしめて
こう言った。
「ごめんな、そんな質問させて」

からの、
我が六級改号別名ducati monster696之介左衛門も
消耗品の補給の塩梅はそろそろ時期に差し掛かる時分
である。
少し気になるのはブレーキパッドの奴ら。
リアに限らずフロントも。
何しろあまり削り過ぎる、いや削り過ぎなくとも
ローターの深く刻まれた円弧制動痕により
「これはローター交換すね」
という衝撃を、ディーラー・メカ様より打たれる前に
打つ。
とはいうもののブレーキパッドの交換だけでも
それなりの出費だ。工賃はもとより、
ブレーキパッド自体がけっこう高い。
だからそれにローター交換まで来た日にゃ。

ちなみに、2年くらい前、オイル交換した時に
エフオピさんこりゃローター交換しないとだめっすよ
ってなって一度交換している。リアのローターね。



最近、停車する間際に、フロントからビビビと
振動が伝わる事がある。毎回ではないのだが。
原因は不明だが、何となくブレーキパッドの振動
ではないだろうかという気がしている。
ブレーキパッド、かなり減っているのだろうか。

ブレーキパッドの残量は目視確認できるのだが、
はっきりいって見難い。
それを口実にあまり確認していない。

いや、そんなんではいかん。
いかんよキミ。
さっそく確認してみたまえ。
確認してみよう。
そしてげっそりと減っている状況を目の当たりにし
その場で腰が砕けるだろう。



いざ。
いざ、いざ。




2013/07/03

(No.2012): 八月のdewey[デューイ]の様子


かの劉備玄徳が、名軍師・諸葛亮孔明の名を
初めて聞いた際の司馬徽のことば「伏龍 鳳雛」
の如く、
或いは、魏の曹操が北方に逃れた袁熙、袁尚を
追い攻めようとしたとき、軍師・郭嘉奉孝から出たことば
「兵は神速を尊ぶ」
の如く
我々は次のライブの算段を電網伝搬を用いながら
つぶさにこれを考拠した。

重力の歪みによる兵糧攻めに遭い、或いは
RMIポート重複によって陣営の周囲を取り囲れながらも
一つづつの焦慮を的確に排除し、果たして、
一筋の道を残しつつ、つぶさにこれを結願し
布陣の公式を解いた。

ゆえに、

2013年8月26日 月曜日 大塚Deepa
(東京都豊島区南大塚3-49-10 大塚鈴本ビルB1f)

待っているエレクトロニカ改の布陣に。






deweyの次のライブは8/26(月)でーす。
イベント詳細はまだでーす。

ニ行で済む話だ。






2013/07/01

(No.2011): 渋谷www mouse on mars な夜。


mouse on mars のライブを観に渋谷WWWを訪なう。
オープニングアクトに砂原良徳氏。

砂原氏のMacBook+MIDIコントローラによる
重低音グリッチ含みましてのテクノ。
VJの方(と思われる)と二人によるステージ。
華麗だった。美しかった。
これで終わっても、それはそれで満足なライブ。


転換後、mouse on mars。
後方に長四角のVJスクリーンを立て、
機材の配線ケーブルがぐちゃぐちゃしたテーブルの
前方左右にもVJ用の小さいスクリーンを配し、
AbletonLiveとWretchUpと小物機材群が奏でる音楽たるや、
唯一無二、変態的音響が、しかも稀に見る大爆音で
オーディエンスを襲う式。

一曲目が始まったとたんに、筆者は
にやにやしっ放しだった。嬉しくて。





ライブ後の機材テーブル近影。
テーブルの前方左右に見える白い板はMacBookにあらず。
VJ用の小スクリーン。
MacBookはその後方に鎮座していたと思われる。


セットリスト的には、Parastrophicsを中心としながら、
WOWからと思われる楽曲、インプロバイズ性が強いので
知っている曲も途中から魑魅魍魎と変化する楽しさ。
まったくもって揺るぎない。

そしてPAスピーカが割れるほどの大轟音。
しかしこれはちょっと出過ぎだったと思う。
久しぶりに、低周波で風を感じた。



アンディ・トマさんとヤン・ヴェルナーさんの
操作演奏の妙。
所謂トラディショナルな楽器の類はなく、
カオスパッド系やMIDIコントローラ、
あるいはiPhone、そしてミキサーといった機材群
を操作演奏する彼らの恰好の良さといったら
右に出るものはいないだろう。
クラフトワークのように直立不動微動だにしない的な
演出も悪くはないが、それはやはり、
クラフトワークというブランドないしは
ネームバリューがあってこその賜物と言えよう。
つまり、dewey、もっと動け。

さて、昨年のTAICO CLUBの時もそうだったのだが
ライブを前半後半と2セクションに分けているようで、
それぞれに楽曲群を一つのプロジェクトファイルに
まとめていると思われる。
従って、後半に移るときにはMCが入る。
ヤンさんのMC中に、アンディさんがプロジェクトファイルを
読み込む作業を行う。
という情景を今回も筆者は見逃さなかった。

23時よりBar何某でジャパン・ツアーのアフターパーティを
催しされるとのこと。しかもエントランスフリー!
mouse on mars のお二人もDJsetにてさらに
やってくれるという。
普通なら二つ返事で参加するところであるが
翌日が何故か仕事なので、無念の帰宅を期する。