2013/08/30

(No.2050): シウマイ旅情って言うじゃない


deweyのレコーディングでは崎陽軒のシウマイ弁当が
必須であるので、1985年くらいにRoland MC-202と
SH-101を使ってTASCAMの4TRカセットMTRで
崎陽軒のシウマイCMソングである「シウマイ旅情」を
めちゃくちゃなエレクトロニックテクノ歌謡で
レコーディングした曲をさっき発掘したので
これも素材かなんかで使おうじゃないかと
今からtai-raさんへそのMP3化したのを
送っちゃおうかという意気込みです。



2013/08/29

(No.2049): このボタン押せば音楽奏でる


(原文ママ)
もう数十年にも前になる。
我々屑雑音響電子音楽家はその
ライブ手法において所謂「打ち込み」
と呼称される音楽のライブ時の再現性
について、様々な誤解や罵倒を
黙受していた。


つまり、音楽ライブというものは
トラディショナルな楽器演奏を
伴わなければならなかった。
ステージに奇怪な機械を並べて
ボタンを押したりスイッチを入れたり、
或いはノブを回すことによって「演奏」する
という行為は、それは演奏ではないとして
否定された。
かのYMO御大であるにせよドラム、ベース、
そして鍵盤を演奏する。
ちなみにクラフトワークは例外。
このボタン押せば音楽奏でる神。


いや上述を軽やかに逸脱する音楽ライブも
あったことは事実だ。その歴史は古く
確かに一方では前衛的時間芸術というカテゴリに
おいて存在していた。たとえば、
ピアノにボールをぶつけるだけのライブとか。
(1960年代に実際にあった)
或いはジョン・ケージの「4分30秒」は
有名である。


ここで取り上げているものは、そのような
芸術作品ではなく、ベッドルームで
コンピュータやシーケンサなどで作り上げた
電子音楽をライブで再現する場合の話だ。
それらは演奏情報のデータ化が事前に
成されており、シンセサイザーなどの音源に
MIDIの演奏情報を送る事で自動演奏できる
或いは、事前に記録したオーディオを鳴らす
といった構造を持つ。

つまり、
再生ボタンを押すだけで何が
演奏なのだと、何がライブなのだと
そういう論旨だった。
つまり、
弦の一本も弾かずに何を言うか
ボタンを押すだけなら昨日生まれた赤ん坊でも
同じ演奏ができるわッたわけッ
ただのカラオケに過ぎんわ。つまらぬわ。
カラオケのほうがまだ歌えるからええわボケッ

そういう論旨だった。



時は流れた。

電子音楽の制作ツールが格段に進歩し、
奇しくもテクノロジによって
偶発性を備えた演奏要素が盛り込まれ
音楽の現場のダイナミズムの確保に成功した。

しかもそれは楽器演奏のシミュレーション
などではなく、オリジナルの電子デバイスに
(ソフトウエアにせよハードウエアにせよ)
特化した特殊な演奏方法であり、それは過日
ボタン押下やノブ回しといった機械操作で
ライブを成立させようとした想いと
等価でありしかし等価ではなかった。

つまり
その理由を突き詰めれば明らかであり、
つまり、一番の変化というのは
テクノロジの恩恵では実はなかったのだ。
すなわち、
裾野の広がった電子雑音響の世界そのものが
新しいライブ技法という概念を生み出した、
そういう環境の変化のことだった。

別の言い方をすれば、この変化は
人の意識の進化に由来するものである
とも言えよう。



(日本語訳)
deweyライブでのleapmotionのジェスチャー演奏
面白かったよねー
launchpadもそこそこハッタリきくしねー

三行で済む話だ。





2013/08/28

(No.2048): 自動運転車の未来


日産、自動運転車20年までに発売 試作車公開

子供の頃に読んだ本に透明なチューブの中を走る
自動運転自動車という絵があったが、
いよいよそれが現実となるらしい。
実際は透明なチューブすらいらない。

もはや、こうなったら僕たちの好きなクルマではない。
全く別な乗り物である。
現実世界に導入されるということは
現在の道路交通法も改正されるだろうし、
既存の手動運転車は何某かの不利益を被るかも
知れない。
例えば、税金が高くなるとか。

目的地をセットしたら、あとは自動運転モードで
機械が運転してくれるというのだから楽ちんだ。
もうオートマチックだのマニュアルだのといった
不毛な戦いに終止符が打たれ、クルマを運転するという
行為自体が過去のものとなる。

自動運転モードを切れば手動運転なので
運転免許は必要だというがいつまで続くのか。
人間は一度楽を体験したらなかなか戻って
来れない生物だ。だから最終的には電車の運転
のようにクルマを運転する事自体が
特殊技能扱いされるだろう。

当然、ガソリンを燃料としたエンジンは淘汰される。
従って、許可されるのは電気自動車のみだ。
電気モーターで駆動する乗り物。
そして、そも運転はコンピュータが行う。

さぁ長野県までドライブだー
クルマの中でDVD見たり、ゲームやったり
おしゃべりしたり、食べたり飲んだり
寝ちゃったりしたって、ぜーんぜんへっちゃら
だってー自動運転なんだもーん
さー着いたよー
温泉だー
お酒飲んじゃったっていいんだもーん
運転自動だからー
帰りは全員疲れて熟睡さー
起きたらお家の前だよーん
あーよく寝たー




つまらん、冗談じゃねぇ。
こんなんじゃ物語は始まらないじゃないか。







2013/08/27

(No.2047): 8月26日deweyライブ後説


8月26日(月)
朝起きたらdeweyのライブの日なので
若干の遅れ気味でリハスタへ向かう。
10:55 
代々木ノア着。
今日はライブですなー。
はいはいー。
leapmotion的な中空ジェスチャーと
アンテナ直立中空ジェスチャーというノリを
持って3時間滞りなくゲネプロる。
MIDIシンクの機能不全に若干の不安を残すが
大丈夫でしょうーあっはっはとスタジオを辞し
パンダ車で大塚を目指す。
14:30
存分に駐車場の始末を着けたあと
腹減ったから縄をたぐろうじゃねぇかと
蕎麦屋入店。
15:30
大塚Deepa着。
16:00
リハ開始。

なんか音が、もこもこ
中低域がもこもこ
?もこもこ?
ん、もこもこ?
という小気味良いアクセントを散りばめつつ
リハ終了。
16:30
ツイッターには
「リハ終了、完璧!エレクトロニック完璧、来るべし」
と虚勢を張る。
17:00
一旦店を出る。
暇ですな
暇ですね
カラオケ?
には短いですな
お茶?
さっき飲みましたな
歩く?
歩きましょう
17:50
あまりにもやることがないので
お店へ戻る。
18:00
開場。




19:30
deweyライブ本番。
20:00
ライブ終了。
21:20
撤収。

(所感)
リハと違い本番の音響はそこそこ良かった。
本番の音響ってスピーカーがこなれてくるのか
弾力があるように聞こえる(いつも)。
そしてleapmotion的な中空ジェスチャーは大変効果的
どうなってるんだろうと近場まで足を運ぶお客様も。
しかしテルミンは毎曲間使うと飽きられる。
最初の方だけで十分。
このセットリストではほぼ完璧に近いライブだった。
たぶんもうこのセトリはやらないと思う。
今回が最後。

残念ながら演奏時の写真は一枚もない。
いいじゃあないか。こういうのでいいんだよ。


---------------------------------------------
deweyご指名で観に来て頂いた方々
本当にありがとうございました。
感謝感謝感謝です。


deweyは今後9月10月はパッケージの
制作期間に入ります。
既存楽曲の正式版と新曲など3〜4曲の
ミニアルバムの予定。


今のところ2013年11月末か12月初頃。
そしてレコ発ライブも、たぶん、きっと。
ツクグロウ・レーベルで。












2013/08/25

(No.2046): ケムール人のコインパ探し(ライブ告知)


予てから大塚のライブハウス近辺の
時間貸し駐車場はずいぶんと不案内で
あると知りながら今まで
何もしてこなかったので
いい加減庶民の民草の懐具合で
折り合いがつけられる駐車場を
探す算段を打たないとアレだアレ
という塩梅式で明日はライブなので
ことごとく荷物をカバンに詰め込む。

ケムール人から告知を貼って
本日はおしまいとする。


















あ、軍服忘れてた。




2013/08/23

(No.2045): [予習] dewey [デューイ] 8/26 ライブのセットリスト解説


01 華と盾
(music by エフオピ)
ムッソーイの盾を傾ぐカールハンヒの拳。


02 庭師KING [ラ・ガフィナ・アストラッタ・トラック]
(music/words by 平沢進)
ラ・ガフィナ域のアストラル旋回を算出。


03 Call by dereference
(music/words by tai-ra)
リヨルドの分割とカンテウェッホの法則。


04 冬の欲望
(music/words by tai-ra)
ビカンヒ単相の重複と陰光反復の配置。


05 オルドビスの遺産
(music/words by エフオピ)
エミッタ接合を知らしめた画期的な産物。


06 エンネボークステルフィ
(music/words by エフオピ)
七分のオムニセレントを四回に分割し埋める。




2013.08.26(MON)
大塚Deepa


■title:〖masterpeace〗meets〖Bar URASHIMA〗
■OPEN/START 18:00/18:30
■ADV/DOOR ¥2000/¥2500(1DRINK CHARGE 別途¥600)
[Live]
18:30 - 19:00  Kasai (a.k.a drowsiness)
19:20 - 19:50  dewey
20:15 - 20:45  VUMF
21:10 - 21:50  nego

BAND LIVE END ~ DJ Bar URASHIMA TIME to till morning!!

[RESIDENT DJ] 
Macho
Hoshiya
広ヰ茶魔
おにる



2013/08/22

(No.2044): 土曜の昼は母の手製アメリカンドッグ


昭和40年代前半、小学2年ぐらいのボク。
親に連れられて新宿のアンダーグラウンドなバーに入る。
丸いテーブル。厚手の臙脂色のテーブルクロス。
中央にアルコールランプ。
薄明かり。
大人はワイングラスで赤いワインを飲んでいる。
ボクはオレンジジュース。
甘いだけで美味くない。
つまらない。
早く帰って怪獣ごっこしたい。



銀座の道。
親と歩道に立っている。
アスファルトというかコンクリートというか
その中間のような歩道。
細かい石のつぶつぶが断面になって
滑らかに奇麗に浮いて見える。
誰かが捨てたガムが粘着力もなくなってビターッと丸く
歩道にこびりついている。
たばこの吸い殻が多い。
こちらも歩道に踏むにじられて平たくビターッと
貼り付いている。

ほどなく歩くと瀟洒な小さいレストラン。
ナポリタンのようなカレーのような
ケチャップやカレーが焼けたような
香ばしい匂い。
お腹が空く匂い。



中央線。72系のチョコレート色。
101系オレンジ色も走ってるけど、
やっぱりリベットむき出しのチョコレート色が好き。
連結のじゃばら。
危ないからだめと親に言われるけど
連結部分の上に乗ってじゃばらを触るのが
とっても好き。


帰りは武蔵小金井の西友のおもちゃ売り場で
怪獣の人形を買ってもらう。
350円。
今日みたら大魔神があって欲しくて欲しくて。


土曜の昼は母の手製アメリカンドッグ。
見よう見まねなのか、あまり美味くはない。





2013/08/20

(No.2043): ある詩人・作曲家・演奏家・活劇家・発明家の一生


滑馬壮箆(こうま そうへい)
1898年 - 1981年
東京府出身
詩人、作曲家、演奏家、活劇家、発明家

<主な作品>

「原寸のバダイニ」1923年
「ずゐふ、法本。桑畑とデ縫」1938年
「佇立のフローレアヌ時」1963年

作曲
「Magd und Biene, flache Ufer des Flusses」1929年
「襟巻」1934年
「右腑の迷道 VII」1955年

パフォーマンス
有能ハバト 主催「第三イムターナミョナル記念塔、を」1933年
(作曲、演奏)
罪濡劇活 主催「此の陽に起つ、ザツハ」1953年-1954年
(作曲、演奏、演劇)
自主企画「ヨークヨー翁の大罪(見聞録の妙本)」1968年
(脚本、演出、作曲、演劇)


--------------------------------------------
(略歴)
滑馬壮箆は明治22年1898年、父・行部 母・さじの三男として
東京府北豊島郡岩淵町で生まれる。
本名は滑馬壮兵

15歳 
数学教師だった父・行部が他界、母親と兄弟で小石川区
大塚辻町に移り住む。

17歳
スクラルク公国の詩人ラキレーに影響されスクラルク語と
日本語の翻訳を始め、自らも詩を書き始める。

25歳
四つの広義難解散文の偶数文字のみを再配置し、それを
スクラルク語の発音を真似た日本語と組み合わせた
「原寸のバダイニ」を発表。

31歳
銅線をコイル状に何千回と巻いた筒と碍子を組み合わせた
電子雑音を発する機械を発明する。
この電気的音響を時間芸術として作品創作を始める。
同年、デュセルドルフへ渡独。33歳に帰国。

35歳
ロイシュア・アヴァングアルドに傾倒。
演出家ハバト・シュテンゼレンとともに前衛演劇集団を結成。

50歳
誘電コイルとダイオードによる電気障音発生機を製作。

58歳
スクラルク公国の作曲家カツ・ハヤダとの共作を発表。
後にカツ・ハヤダは「壮箆は会うときは必ず全裸だった」と
独白している。

64歳
自らを「得難き愚行」と称し、家財道具一式を焼き捨てる。

70歳
自ら脚本、演出、作曲、そして演技までを一人で行った
前衛舞台「ヨークヨー翁の大罪」を制作。
舞台は三部構成になっていたが、第一部は約90分間無言で
椅子に座っているだけという内容だった。
足を組み換える仕草を18分36秒おきに正確に行うという演出
だったが、観客の誰一人として理解できなかったという。



83歳
死ぬ間際「夜明けのガメーボを」と言い残したとされる。
直接の死因は誘電コイルによる感電死だという。
「ガメーボ」とはスクラルク語で「大仰な虫」という意味。







2013/08/18

(No.2042): dewey[デューイ]ライブのための個人レンシウ譚


新デバイスを二つ配し、時折訪れる犬猫用
蚊取り線香の香りを楽しみながら
dewey 8/26 ライブのための個人レンシウを
都内某所自室内studioF.o.P.にて執り行う。




諸々の大人の事情でセトリは前回と同じ構成で
お送りするのだが、しかし、まったく同じではない。
すなわち、音とそれにまつわるエフェクト関係を
ことごとく入れ替えたのだ。
(ことごとくは言い過ぎ)
且つ、冒頭の通り新デバイスによる演出、
さらに相方tai-raさんも何やらやるようなので
そうしたことを総合的に鑑みれば
楽曲自体は同じであるがライブとしては
つまり毎回違うパフォーマンスになる、
ということである。
ということである。
ということである。

音の差し替え、ライブ演奏の所作など
概ね良い塩梅式で進捗して参ったところ。
あとは来週末までに若干の修正をかけながら
8/26月曜日本番当日の午前中に
リハーサルスタジオにて音を出し合って
滞りなく最終確認を行う。全て予定通り。
腰の抜けるような完璧なエレクトロニックな
ライブをお届けできよう。


(訳)
リハスタ練習は本番当日しかないから個人練習
せっせとやって、もう細かい演奏情報のダンドリ波状攻撃で
なんかもう、バーッってなって、ガーッっとなって
ドビャーッってなっちゃったから腰が抜けた。





2013/08/17

(No.2041): クルマの話しが聞こえてきて


「マニュアル車が好きだって言ってる奴さー、
俺ぁ運転がうまいんだぜぇオートマなんかダセー
んなもんに乗れっかよ
って思ってるらしいよ」
「マジでー キモいー、じしんかじょー」
「だよなー、オートマの何がダセーの
マニュアル車乗れんだぜ俺おめぇらとはちげーよ
とか思ってるらしいよ、お前の頭のほうがダセーよ」
「あっはっはっは、そりゃええーわ」
「あっはっはっはー」

隣席の若い男達の会話が聞こえてきた。
そうか、そうだったのか。
わたしはダサいのだった。いや、いいじゃないか。
ダサくてけっこう。むしろダサくしていたい。
しかし、運転がうまいなんて思った事は
今まで一度としてない。
というか、そういうふうに思われているのかと
初めて知った。

わたしがマニュアル車が好きな理由はただ一つ。
単純に、ギアチェンジが楽しいからだ。それだけ。
オートマチックのクルマも家人が所有してるが
正直楽しくない。
それが理由。それ以上でも以下でもない。

道具として使用する場合なら走れたり荷物積めたり
目的があるので楽しさの要求は低い。
しかし、
そうでない場合の基準は「わたしが楽しいかどうか」
それが基準だ。
従って、ギアチェンジがあるなら軽トラックでもすこぶる
楽しい。
実際、軽トラを借りて東北方面に旅行したこともある。

逆に、
オートマチックで運転して楽しいクルマに乗りたい。
わたしがクルマに求める楽しさとは走りの云々とか
性能云々とかではない。
上述の通り、「わたしが楽しいと思える」かどうかだ。
それでは「わたしの楽しさ」とは何か。
簡潔に言うならば、
安全性を保ちながら面倒臭いことに関わる。
ということだろう。

オートマチック車において
安全性を保ちながらの面倒臭いこととは何だろう。
果たしてそれが楽しさになるのだろうか。
そもそも
こんなことを考えている事自体が楽しいじゃないか。
そういうモチベーションが楽しい。




2013/08/15

(No.2040): 晃一郎と吉之助(八月二十六日 提唱会前夜)


「しっかしなんてぇ暑さなんでぇ」

二階家のこの部屋の表通りを見下ろす
一尺ほどの小窓も、襖も、大仰に開け放たれ、
少しでも風を通そうとしているものの
熱気だけがむんと部屋の中に蟠っている。

晃一郎は浴衣の前ははだけさせて
ふんどしすら外そうと股ぐらをいじりだした。

「おめぇ、ちっとひとっ走り行っちくれねぇかい」

股ぐらをご執心しながら声を吉之助に差し向けた。
吉之助はといえば着物を上半身からめくりあげ、
畳の上の冷たい場所を探して蠢いていた。

「へ?こんなくそ暑いってのにどこへ行けってんで
おいら、嫌ですよ、こんな日におもてぇ出るなんて、
だいてぇ、しゃべるのも億劫ってやつで」
「そんなこと言って、おめぇはよくしゃべってるぜ」
「嫌なもんは嫌ですよ、晃さんこそ自分で
おもてぇ出てみりゃいい」
「なんでぇ今日はずいぶんとつっかかるじゃねぇか」
「だって、六月のデーブイデーまだ観てねぇんですぜ」
「六月?」
「提唱会ですよ、軍装のあの二人の」
「そいつぁ丁度おあつらいだぜ」
「へ?」

晃一郎はスリープ中のMacBookAirを叩き起こしながら
画面に黒く抜かれた鳥の印の画像を映した。

「おめぇ、ひとっ走りここへ行っちくれや」

吉之助は憂鬱そうに身を起してMacBookAirの画面を
覗き込みながら

「なんです、この黒い鳥は、ここへ行けって?」
「こいつは屋号なんだがよ、ここに八月の提唱会の
切符があるからよ、もらってきてくれよ」
「提唱会の!八月?!」
「そうかおめぇに言ってなかったか、例の六月の
提唱会に琴古主が出た話はしただろう、
そのための厄払い的な提唱会さ」
「琴古主の!」
「もっともそれは外面だけの話で、実際は
上野区独立のための街宣活動なんだろうよ」
「八月のいつなんで」
「そりゃおめぇ、八月の二十六日でぇ」
「晃さん、おいら聞いてねぇよ」
「ああだから、おめぇわりぃがよ、ひとっ走り
お願げぇしたいのよ」
「おいらも観てぇよ、生でよぉ」
「あたりめぇよ、おめぇのために言ってんだぜ」

吉之助はそれを聞いて張り切って階段を掛け降りた。
掛け降りようとしてはたと止まった。

「晃さん、ところで屋号はなんてんで?」
「屋号かい、
ツクグロウっていうんで」







2013.08.26(MON)大塚Deepa
■title:〖masterpeace〗meets〖Bar URASHIMA〗
■OPEN/START 18:00/18:30
■ADV/DOOR ¥2000/¥2500(1DRINK CHARGE 別途¥600)
[Live]
18:30 - 19:00  Kasai (a.k.a drowsiness)
19:20 - 19:50  dewey
20:15 - 20:45  VUMF
21:10 - 21:50  nego

BAND LIVE END ~ 
 DJ Bar URASHIMA TIME to till morning!!

[RESIDENT DJ] 
Macho
Hoshiya
広ヰ茶魔
おにる


2013/08/14

(No.2039): 第二四半期活動方針について(deweyの)


ライブ後の活動について会議を打つ。
ライブ後我々はパッケージの制作に遷移する。
明快にして潔い3曲入りのミニミニアルバムを
作りましょうという決議を推す。

各自1曲を作りその曲へ互いの音をレイヤーで
重ねるという構造と、完全なる両者の合作を1曲。
都合3曲という構成で8cmか12cmかは未だ不明なれど
何某かのパッケージを狙う。

各自楽曲は基本的な制作は各自で行うものとし
合作は背後にクラウドを配し両者間で双方向連携を
行う。
そして一部のレコーディングとミックスダウンは
都内某所スタジオにて集中的に執り行う予定。



その前哨戦となるであろう8/26ライブは必見との由。
新しい試みをいくつか散りばめる故。





2013/08/13

(No.2038): 無題とかいってごまかす日常を描いた大作


検閲の時代がはじまった。
投稿時は当然としても後日WEB回遊にて表示しただけで
全ての記録が収集されているのだ。
だから、この内容もきっと記録されるに違いない。
しからずんば、いつもの
日本語文法放物線投棄式にてうまい具合に投下する
塩梅式でさざれ石の上にお前は座っていいと
思っているのかという類の話を今から言って
聞かせる故そこに座れさざれ石の上に座れ。

つと、須佐まじき検閲の時代がまさか雇用とは
思わずにいた。
誤字などなんの気も使わずとも良い。
解読ならいとも容易きことなれど
具合の良い案を引きずり出すまでのあいだ
どうか心を強く持って欲しい。
どうかうちしがれていて欲しい。

ここまで。





そんなことよりも、そろそろライブモードに遷移し
心も帯域も体躯も遷移しなければいけないおろし。
なんせ、リハはライブ当日の午前中のみであり
それまでに自宅スタジオ兼犬小屋にて
しっかりと稽古を積まなければならぬ。
ならぬのだが、ならぬことが多い。
そういう時代。

ここまで。






検閲ソフトのログからこの記録された屑ブログを
見ているなんか偉そうにしているキミ。
キミのことだよ、キミ。
今すぐキミのうしろを見てみたまえ。





そんなことよりも、そろそろライブモードに遷移し
心も帯域も体躯も遷移しなければいけないおろし。





ここまで。





2013/08/12

(No.2037): 08.26.dewey.Live.TimeTable


2013.08.26のタイムテーブルが発表されましたので
以下に正式告知致します。


2013.08.26(MON)大塚Deepa
■title:〖masterpeace〗meets〖Bar URASHIMA〗
■OPEN/START 18:00/18:30
■ADV/DOOR ¥2000/¥2500(1DRINK CHARGE 別途¥600)
[Live]
18:30 - 19:00  Kasai (a.k.a drowsiness)
19:20 - 19:50  dewey
20:15 - 20:45  VUMF
21:10 - 21:50  nego

BAND LIVE END ~ 
 DJ Bar URASHIMA TIME to till morning!!

[RESIDENT DJ] 
Macho
Hoshiya
広ヰ茶魔
おにる

------------------------------------------------------
[dewey] 読み:デューイ
deweyを構成する人々
①tai-ra(担当:圧力鍋、バルサミコ酢、ブフブルギニオン)
②エフオピ(担当:六角レンチ、チェーンルブ、シェルアドヴァンス)
やってる音楽:電子雑音響に機械歌唱と生声混成の建て付けの悪いアレ
衣装:ヨーロッパ方面軍装と腕章




2013/08/09

(No.2036): dewey - CM 2013 August -


オルドビスの遺産 (2013.06.24 Live Edit)



冬の欲望 (2013.06.24 Live Edit)



華と盾 (2012.07.14 studio Live Edit )



predirect (2010.07.11 Live Edit)




© 2013 by dewey, tsuqugrow label
http://lumbdewey.wix.com/dewey










2013/08/08

(No.2035): エフェクト・リターン捻出の計


なるほど、2980円のデジタルディレイは
ちゃーんとディレイしはるわー
ちゃーんと鳴りはるわー
と似非関西弁風を装いつつ私はキミに問いたい、
このデジタルディレイをどのようにライブシステムに
組み込もうというのかね、テルミン(テルミニ)との
突合は如何様になり得るのかね、陣を敷いてみよ。


おそらくキミはこうするだろう。すなわち、
テルミンのOUTをデジタルディレイのINへ挿す、
デジタルディレイのOUTをミキサーの7-8INへ
ステレオ入力で挿す、と。

たしかに間違いではあるまい。
こんな安価な2980円のデジタルディレイでさえ
OUTは二つある(ステレオ仕様)のだから
ステレオで受けた方が艶も増そうというもの。
そして、当然としてテルミンのためのエフェクタ
としてテルミンOUTを入力とする。
たしかに間違いではあるまい。

しかし、キミ、それだけじゃぁ甘いよ。
せっかくのエフェクタをテルミンだけじゃ
もったいないじゃないか。
いっそのこと、立ち上がっている音源全てに
自由に適用できればさらに深みにはまる事が
できるんじゃないかね。
つまり、
AUX SENDをディジタルディレイのINと
繋ぐことで全ての音源でAUX SENDボリューム
さえ使えばディジタルディレイへ信号を送る事
ができるのだ。

いやいやいやいやいやいや、だって
AUX RETURNがないじゃないかこのミキサー。
ディジタルディレイのOUTをどこで受ければ
いいんだ。
というドヤ顔のキミを想像することができる。

専用のリターン入力など使う必要はない。
だって通常のINが使えればそれで受ければ
いいだけのことだ。
つまり、AUX SEND - エフェクタ - 7-8IN と
すればOK。
この陣を人呼んで
「エフェクト・リターン捻出の計」 と言う。

ただし、
7-8INのAUX SENDは必ず0にしておく。
7-8INのAUX SENDあげると無限フィードバック
して発信してしまうからだ。
それは最後の最後まで取っておこう。
(え?やるのか?)


筆者のバックトラックやtai-raさんの演奏や音源
までにもエフェクトを掛けられる式。
だからそんなこんなのミキサーばみりシールの
様子はこんな感じ。











2013/08/07

(No.2034): 2980円で来る正式エフェクタの装備


中空の奏演を図るならテルミンを導入しよう
と思い立ち、しかし正式な塩梅式テルミンは
持ち合わせどころか演奏技法もままならぬので、
過日stereogimmikにてしこたまにハッタリを
かましまくりながらの飛び道具的な玩具楽器の
体であったテルミ[ni]をば、召還願う運びとなる。


テルミ[ni]の使用方法を熟考するにつけ
素のままの体では存在の存在たる技量が半端なく
我々の周囲を襲うことになることは必至である
という勧告を受け、やはり、後段においてエフェクタの
類で何らかの変化(へんげ)を施した方が弾幕を
張れるだろうとの見解に達した。

つまり、そのためのソリッドステイトなる
ハードウエアの類たぐいを準備せねばなるまい。
しかしそのような手持ち機材はなし。

新たに購うことに何の躊躇がありましょうか。
すなわち、前提条件としては以下の通り。

1. 単機能であること
2. 持ち運びできること(小さいこと)
3. 操作域がライブ向けであること
4. 比類なく低価格であること


そして、上記前提を全てクリアしたものを
何の躊躇いもなくポチりしたのが昨日。
今日、あっというまに着荷した。

これだ。
PLAYTECH / DIGITAL DELAY






2980円のデジタルディレイを買った。
嬉しかった。

ニ行で済む話だ。





2013/08/05

(No.2033): 帯域の人格とうわばみの薬


周波数帯域の人格。

 40Hz:神域に生息し振動の風を操る
 60Hz:太い弾力を持つ門番
120Hz:雑駁ながら浅黒い働き者
200Hz:眼光冴える初老の紳士
800Hz:刺青を背負う陸上選手
 1KHz:中肉中背詐欺師風の優男
 5KHz:颯爽と二輪を駆る革装備女性
10KHz:白Tを着た足の速い短髪少年
14KHz:輪郭のはっきりした長髪美少女
20KHz:神域に生息し透明な存在で無菌





新たな仕来たりを創造したり、
現状の働きを救いながら邁進させたり、
或いは、立ち居振る舞いを際立たせたり、
斯様にも役割は多様化している。
だから、その中にあって
仕来たりや救いや立ち居振る舞いではない
より本質的な万物の道理を紐解くことに
何の躊躇いがあろう。

繰り返して言い募れば
人の立ち居振る舞いとは無縁では
あるものの、仕組みの道理や根拠の
謎解きに従事するということは
そいう上辺を支える底辺の撃力ほか
ないのではないだろうか。


(訳)
落語「そば清」のオチを思い出せなくて
youtubeで確認したら、うわばみの消化薬で
人が溶けちゃうっていうシュール落ちだったのを
思い出して溶けそうになった。






2013/08/04

(No.2032): 二つの小道具(玩具電子楽器編)


ポケットドラム。



片手で持ち、指でスイッチを押下すると
該当の打楽器音を発する。
ハットを刻みながらキックとスネアを
打つのは至難の業。
まったく使い道のない玩具電子楽器。
使い道がないということはとりもなおさず
即deweyで使用できることを意味している。





テルミニ。



過日stereogimmikでも使用していた飛び道具。
いわゆるテルミンではあるが、粗い設計であり、
チューニングも不可能な半分玩具電子楽器。
中空の手を動かさずともどんどんピッチが動く
中途半端さ。
中途半端ということはとりもなおさず
即deweyで使用できることを意味している。






2013/08/03

(No.2031): 四輪履歴二輪履歴


1981 スズキ フロンテクーペGXCF
1983 トヨタ マークII
1983 ミツビシ セレステ
1984 スバル R2
1986 ホンダ Z
1986 ホンダ N360
1987 フォルクスワーゲン Type3
1988 ルノー5GL
1989 オースティン ミニ メイフェア
1994 ローバー ミニ メイフェア
1996 ローバー 200
1998 フォルクスワーゲン ポロ
2005 フィアット プントHLX
2008 フィアット パンダ100HP




2005 ホンダ APE50
2005 カワサキ エストレヤ
2007 DUCATI M400
2010 DUCATI M696+




2013/08/01

(No.2030): いつもの僕(突飛なライブ告知含)


本日の拙屑ブログは
mouse on marsの音楽みたいな文章で
綴る塩梅式でお送り、する。
変な場所に読点を打つ、やりかた打つ。
つ。
そんでさー、あーーーーぬ  ん  ぐ  ふ。

実は今日のこの拙屑ボログソは
FRF13帰還(3)なんかをやろうかと
撮った写真なんかを
物色してる場合じゃぁねぇんだ。だって
8月。なんたって、
あーた、あなた、あんた、きみ、そなた、
8月26日はdeweyのライブがありま す の 
ぞむじで。
zojhim-dde

それで、積もる話しは横に置いておいて
つまり、こういうことだ、
きみのイワンとしている事は
つまり、こういうことだ、
だ、つ。(句読点のサダ吉と清子の端くれ)

そのライブ準備の話しがまた面白れーんだ、、、
れーn
だって、あんた、あれcよ 
スタジオ練習はさ、ライブ当日の午前中に
やるだけなんだよぐぬふぬ。
ghnguf/nu

新しい機械も入れるのか入れないのか
入れるのか入れるのか入れないのか
入れないのか入れないのか入れるのか
入れないのか入れないのか
ここまで一回も間違わないでブラインド達で打てたよ

ブラインド達って、ブラインドっていう者どもが
大勢的なそういう光景を思い浮かべながら
ブラインドタッチっていうことだったから
代々木ノアでスタジオ練習してから
大塚Deepaに移動する的な時間とか
ケツカッチンで、MIDI同期も緩い塩梅式で
こういう文章のようなライブをお届けしるます。

突飛な。

【dewey Live】
2013.08.26(MON)大塚Deepa
OPEN / START 未定
ADV/DOOR ¥2000/¥2500

[Live]
■nego
■VUMF
■dewey
...and more!!

[DJ]
■Macho
■Hoshiya
■広ヰ茶魔
■おにる