2014/12/25

(No.2285): 「エラー」からのライブのお知らせ


歳相応という言葉がある。
年齢に似つかわしい服装や髪形のこととされるが
当然考え方や立ち居振る舞いも含まれよう。

歳相応でない場合に人から
「いい歳してお前は何をしているのだ」と
罵殺されることがある。
この発語シチュエーションを考察すると
「歳相応」の是は常態の範囲内で認知される。
だからその「歳相応」という実態は
齢(よわい)を重ねるほど澱みの混じらぬ
清らかなイメージを持つ。

しかし見方を変えると別な側面が表れる。
即ち、その発語の根拠は
「皆と同じでいろ」「突出するな」
といった社会的没個性感覚に基づいている。
けだし営利目的の組織では組織的な活動に
よって利益を得る必要があるため
それを阻害するような「歳相応」でない者は
そのスキームから外れ「エラー」扱いとなる。

しかしだ諸君。
「エラー」はけっして悪いことではない。
なぜなら我々の進化とはエラーの積み重ねに
よって生まれてきたものだからだ。






「いい歳してお前は何をしているのだ」と
罵殺してください。

2015.01.30 金曜  
渋谷LastWaltz

東京ガジェット VOL.11

OPEN  18:30
START 19:30 

Live:
メテオール
コルネリ
dewey



2014/12/19

(No.2284): 遠巒の廻廊(十一)


しかし眠くなる。
あのあと、男の持ってきた質素な食事、
玄米と味の濃い煮しめと葉物を食べ、
すぐに眠くなって寝てしまった。

今度は夢も見ずに朝まで熟睡したのだろう
気付くと部屋の中は明るかった。
しかしいくらでも眠れそうだ。
布団の中でまどろんでいると襖の向こうから
男の声がした。

「旦那、お目覚めかい」
「ああ、起きてる」

男が手ぬぐいを持って部屋に入ってきた。

「まだ眠てぇだろう、こっちぇ来たてぇ奴は
みんな暫くぁ眠気が取れねぇんだ」
「こっち?この江戸ってことか?」
「ああ、何故だかぁおいらにゃわかんねぇがよ
何百年も飛んで来らぁ体もおかしくなるんだろう」
「俺以外にも来た奴がいるというのか」

男はわたしの質問に答えずに続けた。

「この手ぬぐいを使っておくんない、それと
着替えはくれぐれも頼んだぜ、夕べみたいに
あの恰好でおもてぇ出られちゃぁかなわねぇからな」

ああわかったと応えわたしはおとなしく着替え
始めた。下着も脱げと促され、所謂下帯を付ける。
案内された便所で用を済ませた。
下帯は小便するのには具合が良い。
便所脇にある大きな瓶の水で顔を洗っていたら
なぜか涙がこぼれてきた。





寝ていた部屋とは別の大広間に案内された。
ざっと二十畳はあるだろうか。
部屋は襖で仕切ることができるようだが
全て開け放たれており、襖自体もない。
ただ鴨居が仕切りの天井にあり、
その立派な彫り物に目を奪われた。
奥の床の間に軸が一本さがっている。
幽霊画のようだが不思議と不気味さはなく
逆に荘厳な雰囲気を立ち昇らせている。

「いま、朝餉ぇ持ってくっから待ってな」
「この家にはあんたしかいないのか?」
「いるよもう一人。そっちが飯なんかを
こさえてらぁ。おいら飯は作れねぇ
もっぱら喰うだけよ」
「あんた、名前は何ていうんだ」
「藤助」
「とうすけ?もともとここの人か?」
「そうよ、生まれも育ちも江戸冬木町よ」
「藤助さんよ俺はなんでここに来たんだ」

直球を投げてみた。

「やっと信じておくんなすったかい。けどなぁ
その理屈はぁおいらにもわかんねぇんだ」
「なんで」
「お上のやるこたぁわかんねぇ・・
お上っても江城にいるれんじゅうじゃぁねぇがな」
「江城って?」
「千代田のお城のことよ、おめぇ見たことねぇのか」
「ああ、江戸城ね。今は皇居になってる」
「こうきょ?」
「ここは百八十年前だったか?それだとあと四十年か
五十年もしたらそうなる」
「あ、いや、すまねぇあんたらのことは
聞かねぇ仕来たりなんだ、そうきつく言われてる」
「その聞くなと言ってるお上っていうのが
俺をここに飛ばしたのか? 菅井って奴じゃないか?」
「菅井という奴ぁ知らねぇ」
「もう一度聞くが俺はどうやってこの家まで来たんだよ」

藤助に詰め寄ろうとすると襖が開いて
女が入ってきた。お膳を抱えている。
よくみたらまだ十二三歳の少女のようだ。
細かい格子模様の入った薄茶色の小袖にお下げ髪。

「この子が?」
「ああ、お松だ、ほれ挨拶しねぇか」

お松と呼ばれた娘は玄米と椀と香の物が乗った
お膳をわたしの前に置くと、その場で額を畳に
すりつけながらお松ですとだけ言うと
踵を返して襖の向こうへ行ってしまった。

「お松は何も知らねぇんで、旦那を二本差しだと
思ってるんで」
「二本差し?」
「お武家のことよ」
「ああ侍か」
「この屋敷にいりゃぁ食べるのも寝るのも
困りゃしねぇんで、お達しのあるまでせいぜい
ゆっくりしておくんねぇ」
「お達し? があるのか?」
「たぶん」

往来から棒手振の売り声が庭を越えて小さく
響いてくる。
「たいやたい、なまだこ、まだいー」




「この屋敷の裏庭に蔵がありやしてね」

玄米を頬張っていたら藤助がふいに言った。

「その蔵の中に旦那はいたんでさ」
「蔵?」
「普段は鍵ぃかかっててね誰も入れねぇんで、
でも事があるてぇときだけ扉が開くんで」
「自動ドアってことか、でも俺は記憶にないぜ
気が付いたらあの部屋で布団に寝てたんだから」
「おいらとお松が蔵から運び出したんでぇ、
たいがいおまいさん達は眠ってて起きねぇんだ」
「それ、それ、」

わたしは思い出して箸を置いて言い募った。

「俺以外にもここに来た奴がいるんだろう」
「言っていいものやらわかんねぇんだが」
「教えてくれよ」

躊躇しながらも藤助は話してくれた。

「もう半年も前(めぇ)になるがな、おいらぁ
一人世話したんだ」
「どんな奴だ、今どこにいるんだよ」
「慌てなすんな、そいつぁもういねぇよ」
「いないって?」
「ああ、たぶんまたどっかの時代(じでぇ)に
飛ばされちまった」
「・・・・ なんだよそれ」
「そいつぁな、日本の奴じゃぁなかったよ」
「本当かよ、何人だった?」
「なにじん?」
「どこの国かって聞いてんだよ」
「そんなの知らねぇ。でも身体がまっちろでな
髪が茶色でよ、目が窪んでて鼻がとんがった男だった」
「西洋人だな、若い奴か?」
「若かねぇ。旦那くれぇの歳だと思うがよ、
奴ら歳がわかんねぇ」
「でもよく話せたな」
「おいらは話せねぇよ、変な言葉を使う役人みてぇのが
ここにやって来てな、そいつが相手してたぜ、
俺は奴の身の回りのことをやってただけだ」

これまでの藤助の話しを半信半疑で聞きながらも
外に出てやはり自分の目で確かめたいという欲求は
高まってきた。

「ああ、そういや奴の名前がへんちくりんだったぜ」
「その西洋人のか」
「せ、せじゅいち、ばるぶ、ばるぐ、とか」
「なんだよそれ、せじゅいちばぐる? かい 
たしかにそいつあ大層な名前だな」
「あははは」
「あははは」

久しぶりに笑った所為か気持ちが少し晴れてきた。



(続く)



2014/12/17

(No.2283): 小学五年の僕と火星の地表


子供の頃、21世紀なんてものすごく
未来な感じがしててさー
だいたい2000年代自体がまるで
SFの世界のように感じられた。

筆者が子供の頃、例えば筆者が
小学校5年だと西暦1973年頃。
「21世紀のぼくらの生活」みたいな
小学生向け雑誌の巻頭カラーページなんかに
21世紀は空飛ぶ自動車とか普通にあって
宇宙旅行も一般市民が普通に行けて
僕らは家にいてもなんか宇宙服みたいの
着てて、嗚呼21世紀になったら
こんな生活になるのかぁすげーなー
と半ば真剣に思っていた。

実際は当時とさほど変わっていないのだ。
いやある意味相当変わったか。
文化もファッションも音楽も街並も
科学技術も相当変わった。
しかし、筆者が子供の頃にみた
空飛ぶ自動車も宇宙旅行もまだない。

火星に微生物あり(かも)とのニュース

火星の地表

火星のネズミ



2014/12/15

(No.2282): あのときのラーメンライス(再)


ハタと思い出し、ググってみた。
それらしいものは見つけられなかった。
何をググったのか、というと、
検索キーは T県 K町 ○○ である。
○○に入る文字はある食堂の屋号。
(実はこの話しは以前にも書いたかも
しれないがまた書く)


1983年あたりだから今から30年以上も
前の話しだ。
筆者が大学生だった時のこと。当時筆者は
電子音楽ユニットを組んでいたT氏と鉱泉や
温泉を巡る旅行を頻繁に実践していた。

それは
軽トラックでF県まで旅行したときの事だ。
二人とも360ccの軽自動車ばかりを
乗り継いでいたのだが、
その流れであろう、軽トラックって
格好いいよねーというノリで
知り合いの人から軽トラックを借りて旅行に
繰り出したというわけだった。

その旅行の復路。途中寄ったT県のK町が
まるで、つげ義春氏の漫画に出て来そうな
雰囲気を醸し出しておったので車を停めて
町を少し散策したのだった。

埃っぽい町だったが、葬列に遭遇したり、
不思議な共同便所で大便をしたりと、
本当につげ義春氏の漫画の世界のような
なかなか味わいの深い体験をした。

その食堂はそんな町の辻にあった。
全体的に白らっちゃけ朽ち始めている
木造平屋だった。
屋号の書かれてある大きな看板は
文字がほとんど消えかかっており
どうにか読む事ができる程度。
しかも戦前の「右読み」であった。

波打つガラスの嵌った格子引き戸を
開けるとチープなパイプ椅子が散在し
板の薄いテーブルが二卓ほど
配置されていた。
お店には割烹着姿のお婆さんが一人。

おそらく食堂なのだが筆者はなぜか
ラーメンとライスを注文した。
出て来たラーメンのなんとうまかったことか。

しょう油の普通のラーメン。
おそらく業務用のタレとスープ、そして
カンスイ臭いちじれ麺、近所のスーパーで
買ったであろう鳴戸巻き、
桃屋のシナチク、貼り付いた海苔
どうにかぎりぎりひからびてないネギ、
各パーツ単体ではどうにもこうにも
成り立たないほどの酷さであるが
それがラーメンとして集まった時の
破壊力が尋常ではなかった。

おまけに、丼に盛られた大盛りの
冷えたご飯の鈍い輝き。
人工着色料で真っ黄色に染まっている
沢庵の漬け物が数枚、丸い小さい
醤油皿に横たわっている。

ご飯もスープも飲み干し完食。
飲み干したラーメンどんぶりの底には
体に悪そうな得体の知れない
砂利のような香辛料のようなアレが
ざらっと残っており、それを
僅かのスープとともに流し込む至福。


その二年後、再びT県K町を訪れた。
当然、目的はまたあのラーメンライスを
食べるためだった。ところが、そのお店は
既に閉店していたようだった。
さらにその数年後、三度訪れた時には
そのお店自体があとかたもなく消えていた。




ということをハタと思い出し、ググってみた。
それらしいものは見つけられなかった。




2014/12/12

(No.2281): 四題楚歌


1.
年末まで忙殺の勢いにてまったく音楽に
携われず筆者TL上のやれライブだの
やれライブだのといった賑やかなる告知に
すげーとかかっけーとかうらやましーとか
指をくわえておるわけであります。

2.
とは言うものの先日のdewey2015年
活動要綱会議の通り既に次のライブのための
動きを開始してはいるのですがそれはそれ
なかなか思うような結果を得ず作戦を
練り直しているところであります。

3.
とは言うものの年末年始においては
なんとか時間を造り出し予てから妄想と
想像と発想を持って繰り出しては消え
消えては繰り出すというエレクトロニック
であり電子音響であるところの
所謂新曲をば数曲を制作する予定で
ToDoリストやリマインダーにそのように
記録しておるところであります。

4.
新曲の構想は妄想は果てしなく広がり
もはや頭の中では完パケているのですが
実際に作り始めるとそのイメージとは
遠くかけ離れた音像になってしまうことを
知っておりますゆえ今回の課題はどこまで
イメージを具現化できるかという視点を
持つ事が重要であると曾祖父から耳打ち
されたという夢をみたところであります。



2014/12/10

(No.2280): 二輪四輪ダブル車検(四輪車検入庫見積り 編)


最近怠慢に怠慢を呼んでろくすっぽ書かなくなって
しまったこの辺境屑ブロギーの中でもさらに人気薄な
例の二輪四輪ダブル車検シリーズであるが、実は
先週末我がパンダ車であるところの
FIAT Panda100HPを車検に出したのだが
交換箇所などを調べてからお見積り金額をご連絡します
というその言葉通り仕事中にフィアット屋より入電。

総見積額を聞いてわたくしはその場に崩れ落ちた。
Dark Energy2(税込)を4台買ってもまだお釣りが来る金額。
その明細は各種フィルタ類交換、ワイパーゴム替え、
プラグ交換、各種オイル交換(エンジンオイル除く)、
バッテリー交換、前輪ブレーキディスクとパッド交換、
タイミングベルト一式交換、そして車検整備費用と
車検代行料で、締めてDark Energy2(税込)×4台+何某
との由。
ちなみにエンジンオイルは今年のパンダリーノの
景品として当たったものを持ち込んだので0円。


子供銀行券でのお支払いでも大丈夫でしょうか
と問うと、申し訳ございませんが子供銀行券の
お取り扱いはございませんという。
ならばモンハンのZ(ゼニー)通貨では如何でしょう
とさらに言い募ったが、申し訳ございませんが
生憎とそのような得体の知れぬ貨幣もどきの
お取り扱いはしてございませんゆえファッ○ン
と仰るので、仕方なく今すぐ交換しなくても塩梅が
悪くなりそうもないものを検分する。
結果、ブレーキディスク交換は今回は実施せず
しかしタイミングベルト一式は交換することになった。

過日、さんざっぱら脅かされていたこともそうだが
事前に電網から教わった詔によれば、やはり最悪の
事態としてタイミングベルト切断時の修理は
概ねデカ二本以上確実とのことで、しかも100HP
のそれはただのベルト交換のみならずウォータポンプ
込み込みの塩梅式にて相当に交換作業も難易度
高しなのでありましてこの機会にやることで手を打つ。

なおこちらの個人様ブログではそれを交換されて
いるくだりにて。
http://minkara.carview.co.jp/userid/398935/blog/25113003/
こちとらド素人ゆえフィアット屋さんに
お願いするしかあるまい。


顛末としてそれでも
Dark Energy2(税込)×3台+何某
くらいになった程度。


年末ジャンボ、滞りなく買いました。




2014/12/07

(No.2279): dewey2015年活動要綱会議


金曜日の夜、deweyの2015年活動要綱を
取りまとめるため新宿三丁目のとある居酒屋へ
筆者とtaira師は参集した。
筆者は当然としてもtaira師までも酒ではなく
烏龍茶を注文しつつ先ずは2015年の
deweyライブ指針について白子の天ぷら、
ラム肉と玉ねぎの生姜炒め、肉シュウマイ(4個)、
まぐろのメンチカツ、野菜だけのサラダ
(オリーブ油とレモンドレッシング)などを
食べながら「やべマジウメーこの白子天ぷら」
「なにこれまぐろメンチ?うますぎ」
と活発な意見を交わす。

会議の詳細は機密事項であるため
ここでは記さないが、ニュアンスとしては
以下の通りである。



多くの目に曝す義を均す。
嗜好の研究。
統一非統一未だ決着をみず継続的調査。
圏外活動の初動。


2015.dewey();





2014/12/03

(No.2278): ゴム製の蛇腹式を


我がFIAT Panda100HP別名パンダ車は
6速のマニュアルシフトだ。
筆者のマニュアル好きな要素として
シフトブーツのぐにょぐにょ感というのがある。





シフトブーツというのは
ギアレバーが生えているところの袋のことだ。
そのシフトブーツが破けた。
棒側ではなくコンソール取り付け側の方。
バックギアに入れるとけっこう無理な方向に
シフトブーツが引っ張られるので
長年の運用により劣化し破けた。

Panda100HP同士こちるさんが
イタリア自動車雑貨店でシフトブーツを
交換していたのを思い出して調べたが
既に完売で在庫なし。
このシフトブーツのメーカーもイタリア。
本国のそのメーカーのサイトをみたら
まだあったのだが、イタリア語の敷居は高く
しかし英語ページモードもあってなんとか
いけるかとも思ったがPayPalもはじめて
だったり、肝心な記入ページがまた
イタリア語に戻ったりとなんかもうモチベ
なくなり断念。

いっそ、接着剤で直そうかとも思っている。

その前に、シフトブーツ屋さんってあるのかと
ググったところ、あった。
http://www.5038.net/index2.htm

オーダーメイドのシフトブーツってすごい。
ニッチな産業。
少し検討。
本革製でちゃんとしている。
本当は、ゴム製の蛇腹式のやつに変えたいのだが。

筆者は子供の頃からゴム製の蛇腹のシフトブーツが
大好きだった。特にバスのシフトギアとか。
油まみれの木の床から破れたゴムの蛇腹ブーツが
ぐにょっていう感じの。
嗚呼堪らん。








2014/12/02

(No.2277): 過去日記から発掘シリーズ(2)


過去から日記の第二回。

今からちょうど10年前の今日。
2004年12月2日の記事を掲載してみる。
さてさてどんなことを書いていたのかと
改めて読んでみれば
2004年11月頃に購入した筆者初イタリア車
FIAT PUNTOのことを書いていた。
あいかわらずといったところか。

少し長い記事なので抜粋にてお届けする。

————————————————————————

fop 2004,12,2

<fop>
・cpt1
10年ほど前オースチンローバミニに乗っていた
時分はミニの様々なアクセサリ類を物色するのが
好きだった。
実際に取り付けたのはフロントグリルやミラー、
マフラーなんかだが、2代目ローバミニの時は
フルノーマルであった。

さてFIATも様々なアクセサリ類があり、純正メーカ
オプションからイタ車レアパーツ扱い店のエンジン
パーツに至るまである。最近のクルマは昔のミニ
のように片手間でいじることができないので
付けるならメーカものにしたい。

〜 中略 〜

筆者のクルマ眼は性能よりもそのデザイン性と
存在すること自体で発せられるオーラにより
決定される。ただしデザインは奇抜だから好む
というわけではなく、同じFIATでも旧Multiplaの
ような顔は好きではない。
また日本車のデザインを蔑視しているわけでもなく、
1970年代の日本車は名車揃いであると思う。

〜 中略 〜

実際、筆者は70年代のクルマを何台も
乗り継いできた。メーカー(設計者)のクルマに
対する想いというものが昨今のものと比べると
明らかに70年代の方が熱い。
それはオーラとなって放たれ、同じ感性を持つ
人々に受け入れられ感応し続けてきた。
現在このようなオーラを発しているクルマが
どれだけ存在しているのだろうか。

〜 中略 〜

筆者のメーカ別カテゴライズは以下の通りである。
シトロエン(いかりや長介)
フィアット(加藤茶)
ルノー(仲本工事)
フォルクスワーゲン(志村けん)
プジョー(荒井注)
メルセィデス(高木ブー)

————————————————————————


そうか、今年は筆者がイタ車の乗り始めて
10年目の年だったのか。
それにしても最後のメーカー別云々のくだりは
変わってないなぁと心底思う。
「感性の程度」が。


2014年の今ならこんな感じ。

ケーニグセグ(いかりや長介)
ダチア(加藤茶)
ドンカーブート(仲本工事)
ウアズ(志村けん)
カヴァーリ(荒井注)
メルセィデス(高木ブー)






2014/11/30

(No.2276): 二輪四輪ダブル車検(二輪車検完了 編)


我が六級改号別名ducati m696+
之介左衛門何某の車検が完了する。



恐れていたデカ二本(注1)コースは
回避され3万キロを越える車体にしては
ブレーキ周りの消耗は酷くはなく
デカ二本コースの元凶であるところの
フロントブレーキディスクは交換せずに済んだ。
まだまだイケルとの事。
とはいえデカ一本(注2)は越えた金額にて
なかなか手応えがあったことは言うまでもない。
(注1)二十万円の意
(注2)十万円の意

くだんのタイミングベルトを挟むプーリー
ベアリングについても異常なしとのことで
特に交換もしなかった。
主な交換部品は以下の通り。
タイミングベルト
オイル、オイルフィルタ
エアフィルタ
フュエルフィルタ
ブレーキ、クラッチフールドオイル

上記に加えて、21項目の車検整備一式、
車検代行料、自賠責、重量税、など
合計で11.6万(税含まず)ほど


メカYさんより作業詳細のお話をお聞きする。
面白かったのはタイミングベルトのテンション
調整の話し。
タイミングベルトは熱で膨張するとテンション
が高くなり冷えると張りが弱まる。
この張り具合でいろいろ不調も出るらしい。
だから丁度良いテンションになるよう
張り具合を調整する必要があるのだが
その合わせ方は音の周波数で調整する
のだそうだ。

光で測定するというその測定器はディーラに
のみあるとのこと。
完全に冷えた状態でタイミングベルトに
その測定器から光を当てる。
そしてタイミングベルトを指で弾く。
その音の周波数が規定値の範囲内であるか
どうかを調整するのだそうだ。

面白いねー
音の周波数で調整するというのが
非常にわくわくする。


ところで、話題のMonster821の実車を見た。
色は好みのDarkだった。
水冷であり、フレームもマフラーも696とは
まったく異なるが、なかなか素敵な車体だった。
タンクが鉄なんですと言われて
これもまた驚いた。
でも、696より軽いかもと。
これもまた驚いた。



そんで、今週末は四輪の車検入庫だ。
パンダ車の。
フィアット パンダ百HPの。
です。

2014/11/26

(No.2275): 34年間の電子雑音集積(無駄)


前回ライブ後から音楽とはほど遠い
生活を送っているわたくしは、しかし
次作の構想を練りに練っているつもり
になって相方taira師へおいら次は
すんごいテクノでテクノがテクノ
背負って激走してくるテクノを作る気
まんまんっすと打電し悦に入っていた
矢先、taira師の新曲を聴いてその
音像の高尚具合に嗚呼これでdeweyも
安泰だわたくしにはもはや出張る居所は
ない、かくなるうえは爪に火を灯しながら
貯めたなけなしの蓄えを二輪や四輪の
ために切り崩し、この寒空に寒いよ寒いよと
震えるような声で静かに慟哭する日々を
粛々と送っておりますこんばんわ。




deweyのオモテはtaira師に委ね一方
わたくしといえば乏しい旋律に勢いだけの
変態電子雑音を重ねるという手法で
deweyのウラ担当を生業っております。
陰陽は万物の定理。自然の摂理。
影もまた必要なのです。

しかし思い起こせばわたくしはこのような
電子雑音演奏制作をはじめて来年で
34年目を迎えようとしております。
年数ばかり喰ってまったく進歩もなく
1981年にテクノ人となった時分と
なんら変わることなく傍若無人で
非論理的な思考の元、電子雑音を
積み込んで行くという手法は今も
変わりません。

制作環境は激変しましたが
不思議なもので生身の人の感覚
というものはあまり変わらないようです。




ちなみに制作環境(レコーディング環境)の
変遷の概略は以下の通り。


1981年頃 カセットデッキ2台でのピンポン (全て手弾き)
1983年頃 4TRカセットMTR (ドラムマシン以外基本全て手弾き)
1986年頃 1/2インチ8TR MTR + デジタルシーケンサー
1990年頃 1/2インチ8TR MTR + Cubase (Mac)
1994年頃 ハードディスク8TR MTR + Cubase2.0〜(Mac)
1998年頃 CubaseVST〜SX (Windows)
2006年頃 Cubase4〜5 (Windows)
2010年頃 AbletonLive8〜 (Mac)




2014/11/24

(No.2274): 二輪四輪ダブル車検(四輪タイヤ交換 編)


我がパンダ車であるところのFIAT Panda100HPの
タイヤがもうアレでやばそうなので車検通らない
確率97%くらいじゃねぇかという事態に遭遇し
ディーラだとタイヤは割高であろうきっとたぶん
そうだろうということで某タイヤ優良量販店で
見積もり後のタイヤ交換を予約したことは
記憶に新しくその体で昨日滞りなくタイヤ交換
が完了したのでここで報告するアレです。

交換したのはYOKOHAMAのDNA ECOS

なんたって選択肢がない。
195/45R15 というサイズがぜんぜんない。
国産ではヨコハマタイヤのみ。一社のみ。

装着感、かなり良い。
音は静かだし、なんか軽い。気がする。
いい調子だ。




タイヤ交換作業後、メカ様よりバッテリーが
けっこうヤバそうですまじでとお聞きする。
確かにそろそろ交換しないとヤバそうだと
筆者も思っていたのだ。
合うバッテリーはどんなですかと確認すると
これとかこれとかと指し示すそれは
3まん9せんえんとか4まん何某とか
しゃっくりも止まってしまう程の価格だったので
お礼を言って辞す。

たしか、パンダ車に合うBOSHのバッテリーは
2.5万円くらいだったと記憶していたが
調べてみると円安の所為かかなり高騰
していることがわかった。

このままだと車検時にはバッテリーも交換に
なるだろうからディーラのバッテリー価格を
確認しておこうと思いディーラに電話確認する。

たぶんディーラの方がかなり高そうなので
金額を確認したら、カー用品量販店で
バッテリー交換してしまおうかと。

ところが、驚いた事に量販店よりも
ディーラの方が安いという結果になった。
某量販店で3まん9せんえんだったのが
2まん7せんえんくらい、だったからだ。



PS
ついでにゴムの割れたリアワイパーの替えゴムを探しに
カー用品量販店を探したが、フィアット パンダ100HPの
替えゴムなんてあるわけなかったのだ。
希少車ゆえ。





2014/11/19

(No.2273): MH4G 「矛盾の悦楽」考


モンスターハンター
という携帯ゲーム機のゲーム。
筆者はPSP時代の2G(セカンドG)からやっている。
だからプラットフォームがニンテンドーDS/
3DSに移った時は正直萎えた。

PSP=大人のゲーム機(というか通信端末)
DS=子供のゲーム機(というか玩具)

という公式がまことしやかに流れていたからだ。
DSのOSはお子様向けの可愛らしい感じだったり
漢字にはふりがなふってあったりそういう
ところが筆者にはどうも合わない。
だから今でも3DSよりもPSPの方が好きだ。
機械的に。マシンとして。
しかしもっとがんばれSONY。
プレステも素敵なんだから。


さて話をゲーム自体に戻す。
筆者は今モンスターハンター4G
MH4Gをやっている。
所謂「モンハン」と呼ばれるゲームだ。
ゲームに興味のない人は当然として、
ゲーマーにも意外とアンチモンハンの人は
多いと聞く。

流行りモノ自体を避けたがる主義の人ではなく、
ゲームとしてモンハンが嫌いな方々の理由
としてあげられるのが狩猟したモンスター
から得られる血肉や皮で防具や武器は
作れないだろうという主旨。
世界観の矛盾というか設定に違和感を持つ
という。

なるほど確かにわからないでもない。
しかしだ。
たかがゲームである。
つまりはそんなこと、どうでもよい。

曰く、
「歴戦の漆黒皮」×5、「ドス黒い血」×4、
「恐暴竜の宝玉」×1、「希望の証」×3で
「暴銃槍グラグリード」から「業銃槍ディグラトニ」 に
改良できる。

それでいいではないか。


では聞こう。
一体モンハンの何が面白いのか。
答えてみよ。

と聞かれれば筆者にとっての面白みとは
以下の通り大きく三つある。
一つは、先ほどの素材の話にも関連するが
自分なりの目的を設定してそれを達成するための
素材集めである。
つまり素材を求める為のクエスト攻略。

二つ目は、そのクエスト自体がめっぽう
難しいことだ。

そう、このゲームの醍醐味の一つは
簡単ではないということだ。
ただし初めから難しいのではない。
最初は簡単にできる。
しかし、だんだんと難しくなってくる。
ランクがあがればあがるほど
素材集め(狩り)は難しくなる。
(正確に言うならば、
モンスターが強くなってくる
という意味だ)

難しさの内容としては
モンハンのクエスト攻略はRPGのような
コマンド式ではなく、あくまでも現実世界の
ボタン操作等のアクション性が重要なので
身体的能力を必要とする。
つまり筆者のように「鈍臭い」奴にとっては
ムツカシイのだ。

かといって子供ができるのかと言えば
そうともいえぬ。
小学生くらいの子供にはできまい。
なぜなら、子供だとアイテム自体の
漢字が読めない。いんや大人でも読めぬ。
ふりがなもふってない。

例えば
「黒蝕竜の惨爪」とか
「天廻龍の鋭浄爪」とか
「奇猿狐の堅長骨」とか

また、一人ではどうしても難しいこともある。
だから、最大4人までのパーティでクエストが
できる。チームプレイもまた醍醐味の一つだ。
筆者のような小心者はリアルでも知り合いの
方々とパーティを組むが、強者になれば
いわゆる「野良」として見知らぬ方々と
プレイしているのだ。


そして、最後の三つめ。
それはモンスターそのものの生態のリアルさ。
数多いるそれぞれのモンスターの特徴ある
生態、動き方、攻撃方法など非常に多彩。
怖いモンスターは本当に怖い。
大きいモンスターは本当にでかい。


というリアルさを持ちながら
肉で防具を作ってしまうという
非リアルさとの掛け合いこそ
矛盾の悦楽なのだ。
愉しい。




2014/11/18

(No.2272): mom 「間」考


mouse on marsの新譜をまだ買ってない
なんてmouse on mars好きの風上にも
置けないわたしだ。

mouse on marsの曲って他のエレクトロニックや
テクノや桜デンブや藁納豆やそういった方向の
曲と一線を画していると思っている。
mouse on marsの曲を言葉にするととても
貧弱な表現になってしまうのであえて言葉に
するなら「リアルエディット」であろうか。
直訳するなら「契機観測法」である。

「契機」を摘み取って時間軸に散りばめる的な。
非採用級の「音」も彼らのカンバスの上では
最上級に昇華する。とても不思議な。
とても不思議なトエリックです。
エキセントテネンターです。

特に近年のmouse on mars作品は
是非ヘッドフォンでもお聴き頂きたい。
非常に細かい部分にゾワっとする要素が多い。
しかし全てが計算されているのかというと
決してそうではないと思う。
根拠は無いがその半数は偶然によって
生まれた「間」なのではないか。

「間」が重要なのだ。
聴いたことのない音の「間」に
ゾワっとするのだ。
聴いたことのない電子音の波形に
彩られた「間」にゾワっとするのだ。
「間」の存在が必要なのだ。

新しい音楽のカタチが好きだ。
懐古はそれはそれとしてリスペクトするが
やはり聴いたことのない「間」に
筆者の嗜好は向くのである。



2014/11/16

(No.2271): 二輪四輪ダブル車検(二輪入庫/四輪タイヤヒビ割れ 編)


なんかさー、またバイクとか車のはなしー?
興味ねー
というお客様の声をしりめに今回も継続。



15日 土曜日 快晴
六級改号DUCATI Monster696之介何某
ドカティTYOウエストへ車検入庫。

メカY氏と諸事確認。
フロントブレーキディスクはぎりぎり、
しかし入庫後の検査でどうなることか。
それとタイミングベルトも交換することにした。

なぜならメカY氏から聞いた話によると
M696のタイミングベルトを挟んでいる
プーリーという回転ローラー二個に
最近故障が多く見受けられるという。
回転すべきローラーのベアリングが
崩壊することで回転軸がずれてローラーが
動かなくなってしまうのだ。

この故障の怖いところは、仮にそうなっても
ライダー自身は気付き難いということ。
エンジンは普通にかかるし当然走行可能
だからだ。

しかしタイミングベルトを挟んでいる
プーリーという回転ローラーが回転
していないのでタイミングベルトと
ローラー部分に摩擦が生じ熱を持ち、
タイミングベルトを削ってしまうのだという。
そのまま放置すればタイミングベルトが
切れるか或いは熱で発火でもしてしまう
のではないかとさえ思う。

実際にそのようになったプーリーを
みせてもらった。ベアリングが飛び出て
変形しておりローラの回転軸が歪んでいた。
また削れてしまったタイミングベルトも
併せて見せてもらった。

そしてこの故障はタイミングベルトを
交換する時でないと発見できないのだという。
おそらく新車時から換算して5年以上経過した
個体に発生しやすいのではないかと推測する。
そうなる前に交換必須。




16日 日曜 快晴
FIAT Panda100HPの車検前に気になっていた
タイヤ交換の有無について。

タイヤ交換しなければ車検が通らない
などという事態を避ける為に事前に
安価タイヤ専門店で可能なら交換してしまおう
という作戦。
FIAT Panda100HPのタイヤのサイズは
大変珍しいもので取り扱っているメーカーは
3社ほどしかない。
195/45R15 というサイズ。

某有名カー用品量販店で見積もりを取る。
思った以上に高い金額だった。
もうひとつ別の会社、タイヤで有名な
カー用品量販店で見積もってもらう。
同じタイヤなのに2万円近い差が出た。
即決。

何より、タイヤを診断してもらったら
溝はまだ残ってはいるがヒビ割れが激しいため
交換時期はもうとっくに過ぎています危険
ということだった。
したがって車検も当然通らない。
功を奏した。

パンダ車、来週、タイヤ交換。


2014/11/11

(No.2270): 二輪四輪ダブル車検(四輪ディーラー見積り 編)


現状で一番近いFIATディーラを訪なう。
このお店は出来てまだ1年半程だが、
既に2回訪れている。
最初はFIAT500twin-air5速MTを
試乗したとき。
次は我がPanda100HPのオイル交換を
お願いしたときだ。

車検の見積りをと問うとメカさんが来て
基準価格表を示した。それによると、
国に支払う税金や自賠責保険、車検代、
ディーラーの車検整備や代行などを
合わせると約13万円だった。
当然、某カー用品販売量販店よりは高い。
しかし、ディーラーにしてはまぁ良心的な
価格である。国産車の車検でも一般的な
街の車検整備工場ではこの程度かかる
ケースは珍しくない。

とはいえ少しでもなんとかできないものか
と基準工程の詳細を点検してみる。
「下回り洗車」1万何某円とある。
そうそう前々から感じていたのだ。
確か、前のディーラーで車検やったときも
この「下回り洗車」なるものが含まれておった。
洗車で1万円ってぼったくりじゃねぇか。
これなんすか、いらないっすよねこんなの
と直球で問うた。

メカさん曰く、オイル漏れ等の検査のために
洗車をするのです。ご自分で洗車してきて
もらってもかまいませんが、ジャッキアップ
して下を奇麗に洗車しないと故障などが
わかりずらいのです云々という。

さすがにジャッキアップして洗車は無理だ。
1万円。つまりそういうことか。。。
わかったようなわからないような
悶々とした心持ちでいたら、

「何回目の車検でしょうか」
「今回で3回目です」
[タイミングベルトは交換しましたか?」
「いいえ変えていません」
「それでは変えておいたほうが良いでしょう」
「はぁそれはいかほどのものでございましょうか」
「工賃込で7万円くらいです」
「は?高ッ!7万?タイミングベルトですよね?」
「はい」
「あれって1万円くらいのパーツですよね」
「はい、タイミングベルトはそれくらいですね」
「じゃなんで7万円もすんの?」
「あのクルマは構造上ウォーターポンプも
同時に交換しなければならないのです、
それで諸々バラシての交換ですので
工賃込で7万円ほどになります」
「えー、じゃあ交換しません高すぎる」
「お客さんのもう7年ほど経ってますから
そろそろ交換したほうがよろしいかと、
タイベル故障するとエンジンがかからなく
なりますし、そうなってからですと
2〜30万かかってしまいますよ
年に1台くらいですがそれで入庫する
お客様もおります。今やっておくか
故障して2〜30万かけるかですね、
まぁお預かりして検査しないと
交換が必要かわかりませんけど」
「ぐぐぐぬぬn・・・・・」

それって結局交換せざるを得ない的な
展開の巻というやつでしょ?

しかし某カー用品販売量販店や街の
自動車整備工場では、仮に交換できたと
してもあとで何かあった時に結局修理に
2〜30万かかってしまうかもしれない。
冷静に鑑みればFIAT Panda100HP
などというレアなクルマに乗っている
自分の所為なのだ。


諸事検討の結果、結局後日、
ディーラーへ車検入庫の予約を入れた。


そして今週末は二輪の奴の車検入庫
なのです。ドカテー696の奴の。


めくるめく。




2014/11/09

(No.2269): deweyの2014年のライブは終了しました。


deweyの2014年のライブは終了しました。
蓋を開けてみたら今年は2006年の結成以来
最多のライブ回数でありました。

-2014.11.05 渋谷Last Waltz  ”東京ガジェット”
-2014.10.15 新宿WildSideTokyo
-2014.07.16 池袋 手刀
-2014.06.27 渋谷Last Waltz  ”東京電極”
-2014.05.28 渋谷Last Waltz  ”東京ガジェット”
-2014.04.24 池袋 手刀
-2014.02.03 池袋 手刀
(deweyオフィシャルサイトより抜粋)


2014年ライブ(提唱会)の総括はまた年末に
やるとして、ひとことだけ加えるなら
良いライブハウスと素敵な共演者の方々に
出会えたこと。

ライブハウスでいえば、ラストワルツさんはじめ、
手刀さん、WildSideTokyoさん、
どちらも大変に素晴らしい箱でした。
特にラストワルツさんでの「東京電極」出演は
我々にとってエポックといえるイベントでした。




そしてぼくらこんなライブやってました。


forces :平沢進さんのカバー (2014.10.15 新宿WildSideTokyo)



腐肉 (2014.10.15 新宿WildSideTokyo)



Phoenix :Soft Ballet カバー (2014.10.15 新宿WildSideTokyo)



そのためのバンパー (2014.10.15 新宿WildSideTokyo)
(VJ送出ミスで途中で映像が消えて復活したかと思ったら
CDの宣伝POP一瞬表示しちゃったというレア動画)



そんなdeweyは現在、2015年1月以降のオファーを受け付けております。
こんな塩梅のギャニュギャニュ系電子雑音生歌とボコーダ
含みの稚拙映像同期ライブでよろしければ
オファーお待ちしております。

deweyのオフィシャルメールアドレスはこちら。
lumb.dewey@gmail.com


次も新しいことしてがんばります。




2014/11/07

(No.2268): 11.05deweyライブ後記(写真のみ貼付け編)




電光浴(susumu hirasawa cover)



forces(susumu hirasawa cover)



腐肉



オルドビスの遺産



phoenix(softballet cover)



そのためのバンパー













SPIKYSさん




tugaiさん




Leafy Satori Risk さん
(from Los Angeles)



all photo by edie.s(stereogimmik)




2014/11/06

(No.2267): 11.05deweyライブ後記(適当に殴り書き編)


dewey 2014年最後のライブを終えた。
11/05 渋谷ラストワルツにて。
東京ガジェットVol0.






電子雑駁音も投影塵映像も出来る限りの
客観視を動員させてみれば概ね及第点を
頂けるくらいの完成度を築けたのでは
なかろうかという想いを巡らせてはみたものの
筆者標榜の非日常感の達成にはまだ程遠く
それはステージとの結界がおしなべて希薄で
物理的な恩恵が叶わない分驚愕あるいは
呆然とさせうる強靭な異端性を発揮せざるを
得ないという結論に達しつつある筆者の
ライブ所感。

(日本語訳:MCでラストワルツさんありがとう言うの忘れた)



ご一緒して頂いた
SPIKYSさん、tugaiさん、Leafy Satori Riskさん、
渋谷ラストワルツ マルタ店長様はじめスタッフの方々
そしてお越し頂きましたお客様、ありがとうございました。


dewey は現在2015年1月以降のライブオファー
受け付けております。
宜しくお願い申し上げ候。




出番直前に撮影。
渋谷ラストワルツさん 楽屋にて


その他ライブ写真なんかは、(写真のみ貼付け編)
をお待ちください。




2014/11/04

(No.2266): 見たこともない新しいテクノライブの告知(曾太郎と祥之介 編)


「嫌、僕は何も俎豆するつもりは毛頭なゐんだよ
だがね君、君の言ふ怠忽的というのとは何と言ふか
少々違ふと想うんだがね」

「わたくしが言っているのは容姿を観て音を聴いて
只其れだけのことで怠忽であると想った
なんということではありゃあしないよ」

「調戯ってはいけなゐよ曾太郎君。君は今仕方
はつきりと言い放ったではなゐか」

「嗚呼、祥之介君のやうな空下駄な聯想の持ち主と
論を交わすのは骨が折れるよ」

「曾太郎君ね、君の物言いは天賦の情合を
一滴も持たないね」

「想い出し給へ。彼らの井出達をあの電気雑音響を、
あれが怠忽でなかったら何が怠忽なんだい」

「そうらまた君は恰好や音だけの事ではなゐと
そう言ったばかりぢゃなゐのかい」

「そのやうに揚げ脚ばかりを取ってちゃあいけなゐよ
午餐を振舞うやうなおほらかな心持ちで観なければ
聴かなければね」

「僕だって骨惜をせずに今一寸一所彼らのことを
うんと想ってゐるんだよ」

「ほんたうかい。それぢゃあ、かうしよう。
明日彼らの怠忽具合を観に行こうぢゃないか。
渋谷ラストワルツにね。話はそれからだよ」

「お々それは良案だね、いかう、いかう」

「いかう、いかう」





2014.11.05 (水)
渋谷 Last Waltz
http://lastwaltz.info/2014/11/post-13450/


OPEN 18:30
ADV ¥2,000
DOOR ¥2,500
(Drink別)

19:00 - SPIKYS
19:45 - dewey
20:30 - tugai
21:15 - Leafy Satori Risk (from Los Angeles)




2014/11/01

(No.2265): 二輪四輪ダブル車検(導入編)


さていよいよ車検ダブルブッキングの儀が
開催される。実は既に二輪については
入庫日も決定している。
二輪である六級改号別名ducati m696は
いわゆるドカ屋さんと呼ばれるディーラー
で車検を受けることにした。というか
今までもそうであるし、いくら資金不足と
いえどもやはり二輪は命に直結する比重が
大きいため、非専門で安価なところでは
随分と心許ない。
車検時は工賃も割安で純正部品も20%OFF
ということなのでむしろドカ屋さんの方が良い。
もっともいつものドカ屋さんには六級改号の
主治医も数人在籍しておるという事もあり
もはや選択肢はないのだ。

問題は四輪だ。
我が四輪であるところのFIAT Panda100HP
は今回で3回目の車検。
最初の車検及びその後の点検などは全て
購入店であるフィアットディーラーにお願い
していた。
しかし、4年程前にそのディーラーが閉店。
別の都内の店舗にお客様情報も移行された
のだが相当遠い場所になってしまったため、
いちいち赴くのが面倒になったのでその
ディーラを使わなくなった。

そこで前回の車検では知人の紹介で
街の外車整備工場で車検をお願いした。
当然ディーラよりは安価であった。
その後の2年間走行でも特に不具合は
出ていない。しかし、前回車検では
車検検査のみであり整備類はまったく
行っていないため、今回は専門的な整備も
行えるディーラーも選択肢に入れて見積り
を取る布陣を敷いている。

とはいえやはり資金不足が前提の話しであり
だから先ずは、某有名カー用品販売量販店で
WEBと電話にて車検見積もりを得た。
結果、前回の街の外車整備工場車検よりも
約4万円近くも安価。
フィアットのニューパンダですが特別仕様車
なので部品交換時に部品が手に入らない
かもしれません、と伝えたら、
いえ大丈夫ですなんとかかんとかなので
手配できます(なんと言っていたのか失念)
という回答に予約しそうになった。
安価は安価なりのクオリティを肝に銘ず。

一応ディーラーでの車検見積りも取ってから
検討しようと思う。
とはいえディーラーのだいたいの予想はつく。
予想を下回る事を願って止まない。

しかし、キミ、車検の時期をね、なんとか
ずらせないものだろうか。
だって考えてもみたまえ。
二輪と四輪のダブル車検を同月に一気に
賄うのは相当無理があるよ。
せめて半年ずれてくれないものかのう。


(四輪ディーラー見積もり編 に続く)


2014/10/30

(No.2264): ステージの上で。


ステージの上。
Macから音が出ない。
私はとても焦っている。
なぜならもうライブは始まっているからだ。
しかし、Macから音が出ない。
一向にその気配がない。

マウスポインタはくるくると回転している。
そのまま何の反応もない。
下手側の相方taira師の機材テーブルに
taira師の姿がない。
たしか今日はdeweyのライブのはずだ。
本番だというのになぜいないのだ。
もう幕は上がっているのにどこに行って
しまったのだろう。
KEY楽器にでも行ったのだろうか。

私はとても焦っている。
音が鳴らない。
ミキサーのフェーダはあがってる。
だのに音が出てない。
客席側は暗くてよく見えない。
しかしたくさんの頭の影が揺れている。
珍しく満員に近い。
皆が固唾をのんで見守っているのがわかる。

私はネジを巻いている。
ゼンマイのネジだ。
けっこう大きい箱にネジが飛び出ていて
それを回している。
かなり重い。
お客はその様子を見ている。
私は得意げになってネジを回す。

子供のころゼンマイ仕掛けのおもちゃの
ネジ巻きは手が痛くなってぜんぜん
巻けなかったことを思い出す。
よく父親に巻いてもらったっけ。

嗚呼そうか忘れていた。
VGAケーブルを繋いでいなかった。
だから絵が出てないのだ。
しかしVGAケーブルは持ってきてなかった。
買おうと思って新宿ヨドバシへ行ったのは
一昨日だったか、その前だったか。

あの時はほら、タンタルコンデンサを
見つけてさ、僕ら笑ったじゃないか。
あったよ、キミ、ほらご覧よ。
緑色の。

真空管も一緒に買おうとしたけど
なくてねぇ。
足を棒にして探したんだけど
三共電気にもなくてさ
サンエイパーツセンターに戻ったほうが
いいだろうってキミは言ったね。



起床。
7時AM


2014/10/27

(No.2263): アカシックローダ


数百年も前の石彫や建物などを間近に見て触る時
静物でありながら非常に躍動的な時代感を
感じる。それはおそらく数百年もの時間をかけて
幾人もの人生を通過した何某かの想いが
静かにとても静かに伝わってくるからだろう。


















2014/10/24

(No.2262): 遠巒の廻廊(十)


前回:遠巒の廻廊(九)

「心当たりはありませんな」

片言の英語を話す初老の東洋人は
そういうとそそくさと扉を閉めようとした。

「あ、待ってください!」

ワイマールは扉の隙間に顔を挟みながら
続けた。

「夜分にぶしつけで恐縮です、でも人が
行方不明なんです、なんでもいいですから、
気付いたことがあれば、教えてもらえませんか、
2月の16日の午後三時半くらいにこのあたりに
中年の男性が歩いてきたはずなんです
見かけませんでしたか?」

ワイマールは一気にまくしたてた。

「ですから、心当たりはありません」
「だって、そいつの、行方不明になった友人の
iPhoneにこのお宅までの行き方が留守電で
残っていたんですよ」
「行き方?」
「はい、奴の家の前から正確に北北東に113歩と
いう留守電が入っていたのです」
「なんですかそれは」
「北北東に113歩歩くと、こちらの家の前に出るんです
それで我々がお尋ねしたというわけです」
「私は英語がよくわかりません、失礼」

言い終える前に扉は閉まった。
ワイマールは食い下がろうとしたが深更でもあり
今日は諦めようとヤン・ヨークビンセントが促した。

二人はとぼとぼともと来た道を歩き始めた。

「何か、手掛かりがあると思ったけれど、
まぁ映画じゃあるまいし、そんな都合良くいかないな」
「今のおじさん、中国人ですかね」
「なんでだい?ヤン君」
「それとも日本人かな」
「なにか気になるのかい?」
「いえ、別に。このあたりじゃ東洋人は珍しいですからね」
「そうかい?ウチの研究室にだって日本人はいるぜ」
「・・・あの家に引越して来たばかりなのかな」
「なぜだい?」

ヤン・ヨークビンセントは立ち止まった。
ワイマールがそれに気付かず二三歩あるいたところで
いきなりヤン・ヨークビンセントが言い募った。

「やっぱりおかしいですよ!」
「お、おい、どうしたヤン君」

ワイマールが振り返るとヤン・ヨークビンセントが
顔を僅かに赤らめて中空を凝視していた。

「ドアの隙間から部屋の中がちらっと見えましたが
人が住んでいる様子ではなかったですよ」
「部屋の中?」
「見た時はさほど変には思わなかったんですけど
今改めて思い返すと、あれはまるで売物件の部屋の
中ですよ」
「え?家具類が何もなかったってことかい?
そりゃ玄関だからな、調度品なんて何も置いてない
家なんかざらにあるだろう」
「いや、違うんです。玄関の奥の部屋も見えましたが
窓しかなかった。テーブルも椅子さえもなかった」
「いや、ドアの隙間からだしね、見えないところに
あったんじゃないかね、それかアジアでは家具無し
の内装が流行ってるとか」

ヤン・ヨークビンセントはワイマールのつまらない
ジョークを飲み込むと踵を返して先ほどの家へ歩き出した。

「お、おい、ヤン君!」
「ワイマールさん、確かめて来ます」
「確かめるって、何を?、おいキミ、ヤン君、
ちょっと待ってくれ」

足早に歩くヤン・ヨークビンセントの後を
追うようにワイマールも歩き出した。

その家の前で二人は立ち止まった。
幸いにまだ家の中の明かりは落とされていなかった。
時計は既に午前0時30分をまわっている。

「何を確かめるつもりなんだい」
「先生の居場所を知っている気がします」
「おい、早まるなよ」

ヤン・ヨークビンセントが呼び鈴を鳴らした。
二人は緊張した面持ちで待った。
奥から足音がしてこちらに近付いてくる。
先ほどの初老の東洋人の男の声だけが扉の
向こうから片言の発音で叫んだ。

「あんたたち、いい加減にしろ、警察呼ぶぞ」
「申し訳ありません、あと一つだけお聞きしたいの
ですが」

ヤン・ヨークビンセントが猫なで声で諭した。

「なんだ」
「失礼ですが、こちらには長いのでしょうか」
「あんたたちに話す道理はない。帰ってくれ」
「は、帰ります、どうも申し訳ありませんでした
ミスター?」
「スガイだ、もう寝るから帰ってくれ」

そう言うと、奥に行ってしまったようで
玄関の灯りも消えた。

「彼の名前、スガイ、と言いましたね」
「ああ、どこの国の名前だろう」
「わかりませんが、明日あの家の事を調べてみます」
「うむ、頼むよ、スガイとやらが住んでいるかどうか」



遠ざかる二人の後ろ姿を暗い部屋から見つめている
初老の東洋人の男。彼らが戻ってこないことを確認すると
男は奥の寝室へ入って行った。
ベッドもテーブルも椅子もないただの四角い部屋。
部屋の入り口のすぐ脇に旅行用スーツケースが
置かれている。
男はスーツケースを開けて、中から小さな
アタッシュケースを取り出すと床に置いた。
アタッシュケースはダイアル式暗証番号でロック
されているが男は慣れた手つきで解除し開けた。
その中には分厚い本のような体裁ではあるが、
紙ではなく獣の革に鉱石を解いた溶液で記述
してある古文書があった。
フェルディナンド・セジュウィッチバーグ博士が
発見した例の古文書である。

スーツケースの中の楕円形の機械が発光し
合図を送った。菅井はその機械の上面にある
いくつかのタッチセンサーを指でなぞって
合図へ応答した。

「まったく、予定外のことになった」

菅井は日本語でひとりごちると再びタッチセンサーを
指でなぞりはじめた。




(続く)



2014/10/22

(No.2261): 10/15ライブ後記と11/5ライブ告知


10/15ライブの後記も文章では書かず
なにやら写真のみという体たらくぶりに
相方taira師のブログがもう大層盤石なので
是非ともご覧頂くとして10/15ライブは
なかなか新しい事が目白押しのアレで
なかなか面白かったり厳しかったりしたので
とりとめもなくいまから短編をしたためる。

あたらしのこと二選。
3人編成deweyとして初舞台を踏むmieuさん
と彼女の操るUltranova音の圧倒的な存在。
そして音に同期する映像の運用。
しかし映像についてはまだまだ課題が多い
ことを知った。







以下映像の課題についてのアレ。
映像の制御方法は一応企業秘密的な取り扱い
とさせて頂くが、などと言う程大したアレではなく
逆に書くのが恥ずかしいくらいなので隠しておく
ものであり、その恥ずかしさの分だけ
ライブ中の操作が雑然としているのだ。
このあたりはもう少し合理的に整理しなければならぬ。

なぜなら、ライブ最終曲「そのためのバンパー」
の映像が途中で消えてしまったからだ。
しかも復帰させようとあれこれ操作していたら、
あろうことか突然我々のCD「オルドビスの遺産」の
宣伝用ポップが大写しになるというまったく予定に
ない映像が出てしまい、マジでパニクった。

あとで撮影を依頼しているedieに、
あれはわざと宣伝を挿入したのか?ぷふッダサッ
と聞かれたがまったくそーゆーことではなく、
筆者の操作ミスによるものだ。
見えぬ場所を薮から棒にダブルクリックしたので
宣伝用画像ファイルでも開けてしまったのだろう。
曲の後半から映像はなんとか復帰できたのでほっとした。
しかし恐ろしいことだ。

そんな逆境も何事も失敗を重ねて育ってゆくのだ
というポジティブシンキングで乗切った。
ははは愉快愉快。

そんな愉快な次回deweyのライブは再び二名編成
に戻りますが映像同期電子雑音ライブはそのまま。
ラストワルツさんでのVJ付き電子雑音ライブは
必見です。マジで。
共演させて頂くSPIKYSさんもtugaiさんも格好良い
独創的な音楽をやられています。
そして何より素敵な方ばかりです。
ロスからもLeafy Satori Riskさんが来日!
よしなに。


2014.11.05 水曜
渋谷Last Waltz

東京ガジェット vol.10
開場18:30 開演19:00
全席自由 ご予約 ¥2,000 当日¥2,500(税込み ドリンク別)

[Live]
Leafy Satori Risk (from Los Angeles)
SPIKYS
tugai
dewey

2014/10/20

(No.2260): EV考(そりゃそうだもの編)


だんだん寒くなってくると
鼻が詰まりはじめるですこんばんわ。
ところでフォルクスワーゲンからUP!の
EV版(電気自動車)が日本発売される
というではないですか。

かねてから筆者が申し述べているように
既発のハイブリッドカーとかEVだとか
にはぜんぜん興味が湧かないのです。
否、正確にはその技術的側面では
大いに興味はありますが、特に完全な
電気自動車のカテゴリにおいては
期待するばかりであります。
補足するならば、
エコ信仰などではなく純粋に技術的興味と
単純に面白そうだからなのです。
だって充電して動くなんて面白いじゃ
ないですか。


ではなぜぜんぜん興味が湧かないなどと
不埒なことを言うのかといえば
それはつまりガワの問題なのです。
ガワ、すなわち外見、容姿、カタチ。
筆者のクルマ基準の一つは
筆者嗜好合致の見た目なのです。

例えばEVではなくハイブリッド車ですが
トヨタプリウスのコンビニ的形状、
EV、日産リーフの日曜日のお父さん的形状、
など筆者琴線にまったく触れぬ加減は
枚挙に暇がありません。
まだ三菱i-mievのコロコロ感の方が
好感が持てます。

新しいモノという発想からか
デザインの方向がどうにもこうにも
筆者にはダサく感じられてしまうのです。
いや失敬。
大企業が満を持して世に送り出している
のですから、それなりの関門をくぐり
抜けて来たカタチなのでしょう。
しかしながら大変申し訳ありませんが
筆者にはその格好良さがわかりません。

だから既存のデザインでEVを出せば
どうなのだろうか、という思いは
前々からありました。

実は既に外車では例があります。
メルセデスのsmart。
smart自体に興味がないので
どうもこうもないのですが、
しかし既存のガワでEVを作る
という発想は素敵です。

そして冒頭のフォルクスワーゲン
UP! EVの記事に繋がるのです。
UP!は人気車だしそこそこ需要も
稼げてEVマーケットの様相が変化する
可能性もあるでしょう。


などと調べていたら、FIAT500eなるEVが
あるではないですか。
FIAT500は筆者の大好きなクルマです。
日本発売はないようですが、アメリカでは
2013年夏に既に発売されているようです。
迂闊でした。
押さえていませんでした。

2013年5月の試乗レポ

日本に入ってきたらかなり食指が
動くことは間違ありません。
ガワは大事です。
しかし満充電での走行可能距離数が
140kmはまだまだ少ないです。
それでも現存するEVの中では長距離のようですが
やはり実用性には今ひとつ乏しい気がします。
もう少し技術の進歩を待ちましょう。

ちなみにモーター駆動の場合の
トランスミッションはないのだそうです。
よって1速のみでギアチェンジの概念はありません。
それもまた一興。




2014/10/17

(No.2259): 3人deweyライブ写真集


10/15 ワイルドサイドトウキョウ 19:20























all photo by edie.s (stereogimmik)
-------------------------------------------------------


ライブ直前、ステージ上でセッティング中。
PAスタッフの方々と。
上手のエフオピ立ち位置から撮影。
(撮影:エフオピ)



バックステージパス。
dewayというレアなパス。
(撮影:エフオピ)



出番直前に楽屋で。
punsucaのノブナリさんに撮影して頂いた。
(撮影:ノブナリさん(punsuca))




2014/10/14

(No.2258): 欠番だったけど大巾カットで密かに復活


HSさん+ Pmodelのライブを拝見しに品川ステラボールを訪なう。関係者受付にてdeweyのエフオピですと告げると二階ですと案内される。



オールスタンディングだと思っていたので(前回の核Pライブがそうだった)どぎまぎして間違えて普通の二階席へ行く。スタッフの方に関係者席はあちらですと促される。カーテンで仕切られた小部屋になっていてそこに専用トイレも冷蔵庫もソファもある。その先が観覧席になっている。席には見たことある方々が座っておられてたいへん恐縮する。

開演。
白髪HS博士と1号氏の寸分狂わない挙動が全て組み込まれたシークエンスの一部であることを彷彿とさせうるに十分な活躍。記憶量はさぞ膨大であったろうと思う。そしていつもの鮮烈なHSさんの生歌。完璧なピッチと声量は匠的職人の域である。人間国宝級。

加えて品川ステラボールの音響は大層良かった。重低音から高域までよくでており中低域のもこもこ感もなくすっきりしていた。何より筆者好みの弾力のある低域が嬉しかった。

筆者胸熱だった曲。パラレルコザック、SPEED TUBE、庭師KING、TOWN-0 PHASE-5
SPEED TUBEは驚いた。まさかやるとは。でも懐かしかった。個人的には特別な想いのある庭師KINGが聴けて大満足だった。


終演後。鎮Z技師から入電。
「いまどこにいるのだ?」
「えーと関係者席の控え室です」
「上手の下通路からまわってきなさい」
うへー
鎮Z技師と合流し、HSさんの楽屋へ。挨拶してきなさいと促されたが周りはもうバリバリの関係者ばっかりの中にしょぼくれたおっさんが迷子になってる風。HSさんに「あうふ、おうふ」とご挨拶してあっという間に退室。相変わらずすごいオーラ、そして白髪!綺麗!

< 以下 大幅カット >

それにしても今回もいろいろ勉強になった。
日々精進日々精進


2014/10/12

(No.2257): キカイダー01とT池と胸元


小学生4年か5年か位の頃「キカイダー01」という
所謂仮面ライダー亜種のテレビドラマがあった。
その前に「キカイダー」があっての続編だったと思う。
特にファンではなかったがある切っ掛けで
観るようになった。
(筆者は変身ヒーローものよりも
昭和三十年代の東宝円谷怪獣が好きだった)

筆者の地元から自転車で1時間ほどのところ
東京と埼玉の県境にある人口湖のある場所。
その中に埋もれるように小さな自然の沼があった。
この沼は子供達の間では「たっちゃん池」と呼ばれていた。
小学生の頃友達とここによくザリガニ釣りに来た。
噂ではたっちゃんという子が溺れて亡くなったから
そう呼ばれているのだと言われていたが真相は知らない。

最寄りに私鉄の駅はあったがそこから小高い
山というか丘があって「たっちゃん池」はその先に
あった。周りは鬱蒼とした森の中で、歩道は
ある程度整備はされていたが当時は当然未舗装である。
このあたりはやけに湧き水がありあちこちに
水がしみ出していた。ちょっとした水たまりを
作っている窪地などもあった。所謂湿地帯的。

その日はいつものように友達数名とチャリンコで
麓まで来て、そこから「たっちゃん池」まで歩いた。
ところが来てみると、大勢の大人が池の周りに
いるではないか。
釣り客ではないだろうし、なにごとだと、僕らは
遠巻きにして見ていた。
それはなんと、キカイダー01の撮影だったのだ。

池の淵の護岸のところに一人の女優さんが
寝そべっているのを見た。
それを至近距離でカメラ撮影している。
レフ板の人が数名。

その女優さんは志穂美悦子さんだった。
そう、ビジンダー役の人だ。
しかもそのシーンは胸元を大胆に広げていたのだ。
子供心にこれは見てよいものなのかと思ったが
それでも視線は釘付けになり目に焼き付いた。
実はそれ以外あまり記憶に残っていない。
それほどドキドキしたことを覚えている。
それ以来キカイダー01は毎週観た。

いま調べたら志穂美悦子さん当時18歳くらい
だった。筆者と7〜8歳しか違わなかったのか。


最近たまたま「たっちゃん池」付近を通ったので
寄ってみた。約40年ぶりだ。
未だに森の中ではあるが道は大変綺麗に整備されて
公園化されていた。
今では岸辺には入れなくて柵が出来てしまっていたが
志穂美悦子さんが横たわっていた護岸は
今も残っていた。





2014/10/09

(No.2256): お酒が飲めない噺(その三)


筆者はお酒が全く飲めない。
このテーマは既出である。
しかも何度も書き示している。
そして違う視点でまた書く。

大学生や社会人成り立ての頃は
大人になった気分がまだ残って
いたので、アルコール類を少しは
飲んだりしていた。
しかし、ビール僅かコップ一杯で
顔は真っ赤になり鼓動は早鐘を打つ。
それで終わればマシな方でほぼ毎回
気持ちが悪くなる。
それでも我慢して飲み続けると吐く。

人はお酒で気持ちが良くなるというが
あれは嘘だった。
逆だ。
気持ちが悪くなる。
著しく辛い。

社会人2年目の時、飲み会の帰り
電車の中で卒倒したことがあった。
乗客は誰一人近寄らず筆者の周りには
空間ができた。
阿佐ヶ谷駅のホームに這いずって
途中下車。ベンチに横臥。
しばらく気絶した。
早鐘鼓動に煽られ悪寒と吐き気と眩暈。
もう金輪際アルコールの摂取は
やめようと誓った。

おそらく筆者はアルコールを分解する
酵素が極端に少ないのだろう。
亡き父は酒豪だったのに息子は下戸だ。
しかもどんなに深酒をしてもいつも
ジェントルな人だった。
だから酩酊しているところを一度も
見たことはない。
晩年などは昼間っから水割り飲んでたし。
そんなに飲んで酔っぱらわないのと
聞いたら、これっぱっこで酔うかよ
としゅっとしていた。
もっとも父はその酒に命を取られたのだが。

ところで、前にも書いたことがあるが
筆者はこの歳になっても一人で酒場に
入ったことがない。
かの井の頭五郎さんのように下戸でも
食事のために酒場に入るという度胸もない。
赤ちょうちんとか全く無縁。
そうゆう文化が一切ない。
まったく別の世界の話しだ。

だから実は羨ましいのだ。
一人でふらっと入る酒場。




2014/10/07

(No.2255): SCRAMBLER所感


ようやく姿を見せたDUCATI SCRAMBLER.
どうやら4つのモデルがあるようだ。
icon
urban enduro
classic
full throttle

リンクはfull throttle
http://scramblerducati.com/en/bike/full-throttle

今までのDUCATIにはないカジュアルな感じ。
もともとSCRAMBLERというモデルは
1970年代にあったというがその復刻とも違う。
kawasakiのTRのようなトラッカーという
ジャンルに近い容姿なれど、そことも若干違う
気がする。
不思議な新しいカテゴリ。

4つのモデルはそれぞれ少しずつ違っており
筆者的にはfull throttleモデルが好み。
筆者嗜好は性能云々ではなくあくまでも
「見た目」が好きか嫌いかのみである。
full throttleモデルは全体的な見た目の
バランスが良い。
エンジン付近のぎゅっと詰った感じがいい。
ローハンドルも好き。筆者ならさらに低く短く
したい。テルミニョーニのマフラーが
標準装備なのもよろしい。短いマフラー
かっこいい。
車体長さが短く見える。実際短い。
昆虫みたいでかっこいい。

そして最新なのにいつもの
L型空冷2気筒デスモドロミックエンジン。
803ccという排気量も良い。

写真で見ると、クラッチは油圧ではなく
ワイヤーで直接式なのかしら。
シリンダーが見えない。
一応ACPTクラッチみたいだから
軽いのだろうが。
何れにしてもMonsterに次いで筆者的にはヒット。



2014/10/06

(No.2254): 腰痛:Lv2(C1近影付き)


黒柴C1号もうすぐ14歳13Kgの奴を持ち上げた
ときはなんともなかった。毎日毎日やってるの
が逆に油断だった。奴は噛むクセがあり持ち上
げるのもちょっとしたコツを要する。それは噛
まれないようにいや、奴の名誉のために付け加
えておくならやたらめったら無駄に噛むのでは
なく脅威を払うために噛むのである。従って奴
に脅威を与えなければ十分に大人しい奴なので
あってそれを流すような体勢で持ち上げたのは
いつものことだったはずなのに奴を解き放した
あと異変に気付いた。腰にぴりぴり感が走る。
この感じは数年前の感じと同じ感覚ではないの
か。そうあの時は重いものを持ったわけでもな
く急に所謂ぎっくり腰的な腰痛に見舞われあた
ふたと翻弄したものだったがそれと同じ感覚じ
ゃないかこれはマジでかマジかそれはマズイじ
ゃないかと思っていたら時間の経過とともに痛
みはホンモノへと変わっていった。屈めぬ。腰
をやっちまった。ライブまでに治さねばならぬ。


意外と重いC1号近影 後ろは超軽いC2号

2014/10/02

(No.2253): 江戸ことばあすび(一)


今回は江戸のことば、文化について
お話ししましょう。
この話しをするってぇとあたしは江戸弁に
なっちまうんで、ひとつご勘弁くだせぇ。

語源の話しでもあるんですが、
今はもう使わなくなりましたけれども
昭和のはじめ頃までは使われていたんですね。
何かてぇと、
例えば、お店で買い物しておあしを払おう
てぇときにお勘定が足りなかったとか、
あるいは、財布を忘れてきちゃったてぇことぁ
たまにあるもんです。
江戸の頃ぁこんなとき、お店の人が
お客さんのお宅まで一緒に行って
お勘定払ってもらうんですね。このとき、
お宅まで一緒に付いて来る人のことを
「馬」と言ったそうです。

「こないだ俺ぁ財布忘れて馬ひっぱってきちゃった」
「なんでぇみっともねぇ真似すんねぇ」
なんて使われてたんですね。

なんでこの人のことを「馬」と言ったか。
これは「なか」のことばだったんですね。
「なか」てぇと今の台東区千束三丁目あたり
このあたりは昔は吉原と呼ばれていたところ
になります。

昔ぁ吉原へ馬で通ったてぇ時代があったそうです。
日本橋、神田界隈から吉原へ出掛けることに
なりますってぇと必ず通るところが今で言う
蔵前通りの駒形橋あたり。
ここから松の並木道が続いていたそうで
ここに馬子さんがいて、吉原まで馬に乗って
行けたんだそうです。

それで吉原の入り口大門(おおもん)で馬を
降りるんですね。
一晩遊んで朝んなって、お店にお金を払うんですが
あすび過ぎ呑み過ぎでおあしが足らねぇてぇことに
なるってぇとお店の人がお客さんと一緒に大門まで
来て、帰りの客を待ってる馬子さんに
「ちょいとすまないけどねこのお客さまはねゆんべ
うちの店であすんでくだすったの、ちょいとね
お勘定が足らないの、すまないけれどもお供して
お勘定もらってきておくれ」
馬子さんは、お客さんを馬に乗せてお宅まで
行くんですね。馬は家に入れませんから
お勘定もらうまでの間、脇に馬をつないでおくんです。
だから、
「おー、トメんとこの角にまた馬がつないであるよ
こないだもそうだよ、あんちくしょうはよく馬を
ひっぱってきやがんな、しょうがねぇ野郎だ」
なんてことを言われるんですね。

で、馬子さんが預かったお勘定をお店に渡すと
お駄賃を頂けるというそんなシステムだったそうです。
ところが、お客の中には悪い奴もいて馬子さんを
まいてだまして逃げちまうなんてのもいたらしいんですね。
馬子さんの方でもちょっとまとまったお勘定もらったら
むらむらっと妙な了簡起こして店へ届けないで
そのまんまどっか行っちゃったなんてことも
たくさんあったそうです。
そういうことが度重なるってぇとこれじゃいけねぇ
ということで、もう馬子さんをあてにしないで
店の方から人を出そうということになり、今度は
店の若い衆(し)が付いて来る。
だから、馬の代わりに付いて来たんでその人のことを
ぞくに「馬」てぇことを言ったそうです。

この若い衆(し)のことを妓夫太郎、
詰めて「ぎゅう」なんてぇいいましてね、
「ゆうべ格子ですすめた妓夫(ぎゅう)が 今朝はのこのこ馬になる」
なんてぇ都々逸も残っておりまして本日は江戸のことば
「馬をひっぱる」についてのお話でした。
そりではまた。




2014/09/29

(No.2252): リラティフィテェトゥシュセオリー


リラティフィテェトゥシュセオリー

颯爽の磁場を 橋で渡る
万象の理は 容赦なく降り
回転を早むれば 揚々と遊ぶ
時は緩徐と進み 異事は軟柔と縮む
さぁハーフェルとキーティングで
その証を

光速の不変を 成して切る
条理を敬へば 黄昏と去り
慈しむ相対を変え 結界で問う
時は緩徐と進み 五地は軟柔と縮む
さぁハーフェルとキーティングで
その証を

交わる太古 抗わず行く路
競って 極め
極めて 励め 

交わらぬ塔 回路を絶つ意思
黙して 競え 
競って 悟れ 





(C)2014 dewey.fop



2014/09/28

(No.2251): 寡黙なゲール(第四話)


「ゲール、ゲールはいずこぞ」

「はは、ここに控えおりまする」

「おおゲールよ、ときにおまいさん、
十月の十伍日なんてぇ日はどうなんだい」

「は、どう、と申しますと」

「じれったいねぇおまいは、十月の十伍日だよ」

「は、十月十五日と申されますと、えー、 
あ、あ、わかりましてございます」

「おーそうか、それでどうなんだいおまいは」

「は、わたくしはサザエのつぼ焼きをば
ご相伴に預かりとうございます」

「何を言っておる」

「は、この日は角上魚類への買い出しの日では」

「そんなもん知らん知らん、そうではない」

「申し訳ございません、あ、あ、あ、わかった、
思い出しましてございます」

「うむ、で、おまいはどうする」

「は、わたくしはやはりセパハンにするのがよろしいかと」

「何を言っておる」

「オートバイの車検の予約日では?車検ついでに
セパハンに変えるとかって」

「ぜーんぜん違うし、そんでなんでセパハンなのよ」

「も、申し訳ございません、えー、十月十五日いー
十月十五日とぉー、えー、はー、えー」

「もう、よい、ゲールには聞かん」

「あ、思い出しましてござりまする、今度は
間違いございませぬ」

「ふーん、で、おまいはどうするのだ」

「は、わたくしは行きまする、ライブに行きまする」

「おうーそうか、行くか、よし、わしもゆくぞ」

「しょこたんのライブ見たかったのでございます」

「何を言っておる」

「え? しょこたんのライブですよねZeppの」

「知らんわそんなの、しかもしょこたんライブは
十月の十二日と十三日だし日程違うわボケッ」

「重ね重ね、も、申し訳ございません、ええー
十月十五日とぉー、えー、はー、ぐぬぬ」

「もう、よいわ、たわけめ」

「すわ、はッ、ぬはッ、
今度こそ思い出しましてござりまするぞ」

「なんじゃ」

「dewey読みデューイのライブにござりまする、
場所は確か、新宿のワイルドサイド東京でございます」

「おおおー、なんと、よく思い出したな、そうじゃ、
十月十伍日はdewey読みデューイのライブじゃ、
そいでおまいは当然ゆくのだな」

「いえ、わたくしは行きませぬ、彼奴らには
まったく興味がありませぬゆえ」

「     」


2014/09/26

(No.2250): 夜復路の場合


この外気温22度湿度68%の大気に
繰り出す六級改号の機影が織り成す
最高の季節到来で年間のうち
こんな塩梅式の駆りはほんの僅かの
間に過ぎず真夏の炎天下の灼熱
地獄も夢のあとという感慨に耽つつ
しつこく繰り返しながら言うなれば
まったくもって二輪駆るには良い季節。

筆者は夜復路の場合先ず以て
すり抜けはしない。
四輪の後ろをちんたら走る。
しかし98%の確率で他のバイクは
皆左側をすり抜けをする。
信号待ちで四輪の後ろにいる筆者に
気を使ってか、たまに左側を走ってきた
原付が筆者の左斜め後ろで停まることもある。
しかし、筆者がちんたらしてるものだから
業を煮やして次の信号では原付は左側を
すり抜けて先頭へ行く。
だからピザーラお届け屋根付き三輪原付
にすら軽く抜かされるのだ。
基本的には複数車線走行時に一気に
抜かさせてもらう。
流石に50ccや125cc等の排気量では
六級改号の加速には追いつけない。
ところが、車線が一つに戻ったあとの
信号待ちでは、再び彼らに左側から
すり抜けてもらう。
さっきドカティに抜かされちゃったけど
抜き返してやったぜ何するものぞッ、
ウキー
という優越感を彼らに感じて頂くためだ。






2014/09/25

(No.2249): 都々逸大会(deweyの巻 その弐)


「音が出てぬと MCで言われ ミキサーよく見りゃ ノブ下がり」

「初めてVJ 確認すれば 外部モニタの 口合わぬ」

「借プロジェクタ VGAと思いきや またもや違い HDMI」

「慣れぬVJ ケーブル探し 買ったはいいが また違い」

「使えぬケーブル 家には3本 いつか使おと ポジティブに」

「あんたのサビは 裏メロですよ 言われても気付かず ドヤ顔で」

「ホースのついた 軍装衣装で 街を歩けば 白眼視」




以上、お粗末でした。

(C)2014 dewey都々逸の会. エフオピ

2014/09/23

(No.2248): CoRoT-7b 旅人の記録



その地の刃境に咲く花はみなもの鏡。
Nelumbo Nuciferaは夜ごと2KHzの
サイン波をささやく。




ポテサラ、焼きなす、ねぎま、釜飯、烏龍茶
の注文に、地の酒場の喧噪が
静かに鼓膜を突く。




波が合わぬ嫌悪を受動する才が有る人と無い人。
非の有無ではなく心の目の行方を己に問へ、と
千年師匠の声を聴く。




吉之助は晃一郎に頼まれてお使いにやってきたが
生憎と店は閉まっていた。




海岸の日常。朝、昼、夕、夜、それぞれに人との
かかわり。波の音と磯の香りと風の情動と
星の運行と空と陽。
眼前の光景がPMBOKの思考と同じ時空に存在し
得ることは奇跡の範疇である。




3D彫師にして途絶なく遷ろう修験の道に
いま降り注ぐ結願の調べ。




六級改号近影。
CoRoT-7b コォトノンマァムァ陵








2014/09/19

(No.2247): モンスとナンシ(1)


ギャテのモンスはロコポッツを一目見て
気に入りました。
ギャテのナンシもロコポッツを気に入りました。
二目も三目も四目と重ねても気に入りました。
ロコポッツもギャテのモンスとナンシを
気に入りました。
五目の時ギャテのモンスはロコポッツを
嫌いになりました。
ギャテのモンスはギャテのナンシに言いました。
ロコポッツのトグルスイッチが嫌いだ。
ロコポッツのトフルスイッチが嫌いだ。
ナンシは困りました。しかしナンシも歩道橋が
気になっていました。
ナンシは言いました。
変換の奥義を習うまで待とうよ。
ロコポッツは嫌われたことを知りません。
丸い台の針が天から降りて来て地に向いた時
ロコポッツは変換の奥義を見せました。
ギャテのモンスはロコポッツに言いました。
奥義のあらましが流れているね。
ギャテのモンスはロコポッツを気に入りました。
ギャテのナンシは言いました。
スグニツの丘で会おう。
六目、七目、八目、九目とギャテのモンスは
ロコポッツを気に入りました。
十目でまた嫌いになりました。
ロコポッツのトグルスイッチが嫌いだ。
ロコポッツのトフルスイッチが嫌いだ。
ロコポッツは嫌われたことを知りません。
ギャテのナンシは困りました。
ギャテのナンシは最後の箱を開けました。
黒い闇のフェテが箱から出て来ました。
フェテの闇は本当の闇です。
本当の闇はスグニツの丘を越えてやってきます。
本当の闇はスグニツの丘を越えてモンスの
足下までやってきました。
本当の闇の本当の理由をモンスは知りました。
スグニツの丘には陽が昇っていました。
ロコポッツは笑っていました。





2014/09/18

(No.2246): 方針の肩車 (なるへそ大使編)


朝晩の駆走において寒いという感覚が
懐かしい9月後半の我が六級改号別名
DUCATI M696之介も遥遥と三万一千
八百キロメートルを越えもう重ねた歳の
ようにある程度までいっちゃったらもうあ
とはだいたいでいいや的なそんな塩梅
てぇやつなもんで年末に控えし車検の儀
で発生するコストの鬱陶しいインシデント
に戦々恐々とするならいっそ糸目を細め
しっかりとしたメンテナンスで何万キロも
自分の道を走破できる性能品質を担保
させる。

信号待ち、横に停まった
ドゥカティストリートファイターを視姦。
まるで戦闘機だ。



(眠くて半分寝ながら執筆による新しい文法放棄の文)
(そんな文章なので人目につかぬようにイミフなタイトルにした)


2014/09/16

(No.2245): deweyのあの時の一日(9/15編)


deweyアー写の刷新を謀り図り測り
東部池袋地区方面の撮影スタジオにて
カメラマンstereogimmik.edieによる撮影を
執り行う。
詳細はtai-ra師のブログに詳しい。

この際せっかくだからとプロジェクタから
VJ投影光を浴びながら撮影した我らは
妖気の絶海に立つ香具師群のようだった。


photo by edie.s(stereogimmik)



アー写撮影後、
deweyのCD「オルドビスの遺産」800円(税抜)
絶賛発売中を取り扱って頂いている
東池袋TokyoFutureMusicさんにステージ衣装
のまま詣でる。
詳細はtai-ra師のブログに詳しい。

胸の音感式赤色LEDも点きっ放し状態。
店長様にご挨拶しながらずうずうしく
お店の中で私服に着替える。
サンイ帳に書かさせて頂き(mieuさんが)
我ら如きの醜劣団体を撮影して頂き、
ありがとうございました。


photo by クヌースPさん (TokyoFutureMusic)



遅い昼食でいつものビッグボーイを訪なう。
taira師の肉+肉の皿にmieuさんがスマホの
シャッターを切る。
詳細はtai-ra師のブログに詳しい。


photo by mieu (dewey)



代々木ノア。定宿ならぬ定スタジヨ。
いよいよ電子雑音系三名編成での音出しアンド
VJ映像投影の並走を試す時間。
詳細はtai-ra師のブログに詳しい。

tai-ra師も述懐しているようにmieuさん音源が
加わることで確実に空気感が多彩になった。
それはdeweyの色合いが180度変わったと
いうことではなくむしろ同じベクトルで
深まったようだ。
なにより感心したのは、出音の細かな打ち合わせを
経たわけではないのに一癖もあるような音響を
被せて来なさる。


photo by エフオピ (dewey)



deweyスタジオの風景

t 「サビが高い音域で私は歌えません」
f 「え、そんなことないすよtairaさん歌えますよ」
t 「いやこの高さは出ません、私音域狭いんです」
f 「だってAメロよりも低いじゃないですか音域」
t 「低くないです」
f 「え、だって、こうこうこうでしょ(鍵盤で弾く)」
t 「それはサビの裏メロです。下の方です」
f 「は? 裏メロ? 下? 何言ってんの」
t 「サビはこうこうこうです(鍵盤で弾く)」
f 「お、それ聴いたことある、でもただの装飾音でしょ」
t 「違いますよ、これがサビのメロディです」
f 「いやいやいやいやいや、マジでマジで違うっしょ」
m 「エフオピさんのサビの裏メロです。下の方です」

終了

t: taira
f: エフオピ
m: mieu


次回deweyライブ
2014.10.15 新宿 ワイルドサイド東京
お楽しみに。



マジで違うっしょ。





2014/09/13

(No.2244): 映像用IF規格の旅


deweyライブでVJ映像を音と同期して
投影することになった。
VJといってもリアルタイムではなく事前に制作して
仕込む式のもの。
コンテンツもさることながら未経験の映像関係で
ここ今週はすったもんだの状態だった。

すなわち
手持ちMacBookでは外部モニタやプロジェクタへ
映像を出力するにはVGAやHDMIへの変換が必要。

先ずは外部モニタ(VGA)でそもそもVJ映像を
表示できるのかといった基本的なことを検証するため
mini display port からVGA変換(D-sub)アダプタ購入。
その後外部モニタでの確認は完了した。

スタジオでは実際に映像を映しながらリハをやりたい。
プロジェクタは持っていないので仕事関係の知人より
モバイルプロジェクタを借りる。
VGAであったがD-subではなく専用インターフェイス。
そのプロジェクタの入力はその他にHDMIがあったので
VGAからHDMI変換をすれば使えるだろうと
さっそく”HDMI to VGA”(D-sub)を購入。
ところが
VGAからHDMI変換が必要だったのに間違えて
HDMIからVGA変換アダプタを買ってしまった。
”HDMI to VGA” ×
”VGA to HDMI” ○

しかしこれはまた何かの機会で使えるに違いない
とポジティブシンキングを発揮しすぐに
VGA to HDMI変換を探す。
しかし、よく考えたら2回も変換しなくとも
Mac to HDMIでいいじゃんという結論になり
mini display port からHDMI変換アダプタ購入。

プロジェクタの動作確認完了。
壁に写った大きな映像を眺めて目を細める。
イマココ

2014/09/12

(No.2243): 0913シーケンス


明日の献立。
・黒柴C1ヨーキC2の周回軌道
・HDMIケーブル(安価のみ許可)の装い
・最終変換miniDisp->HDMIの訳解
・借用プロジェクタ稼働確認の印旛
・黒柴C1向け滑り止めワックスの発注
・シャンサツーリングの為の整備一式
・パンダ車後部リヤゲート内アー写のための一掃
・deweyライブの機械操作記録
・CZ技師返信待ちの佇




2014/09/08

(No.2242): 徒然ドラムからの履歴


自称似非ドラマーというのも過去の話。
もはや似非でもなくなり、今じゃ
ドラマーでもなんでもなくただの人だ。
いやただのおっさんだ。
ただの初老のおっさんだ。
ただの初老のうだつの上がらないおっさんだ。
ただの初老のうだつの上がらないショボクレた
おっさんだ。


思い返せば1981年よりテクノ電子音楽畑を
耕していた筆者が突如2002年頃からドラムに
目覚め、結果的に10年と少し細々と
ドラム業を生業っていた。
しかし、しかしだ諸君。
現在はほぼ休止状態という体たらく。

もともとはロック・ブルーズ系、とか
サイケデリック系のバンドでドラムを
始めたのがきっかけだった。
だからその当時のままであまり近況を
お伝えしていない方と久々にお話しすると
ドラムやってる?
などと聞かれることが多い。
いやもう最近はアレですエイブルトンライブで
こーしてあーしてギャニュギャニュンしてまーす。
・・ふーん。。。
という痛い流れにはだいぶ慣れてきた。


ドラムは楽しく苦しい。
凡人の場合、テクニックを維持するため
日々練習が必要である。怠るとまたたくまに
演奏に影響する。
筆者はドラムの通信教育を受けた。
ルーディメンツを日々こなしていたが結局
基本的なパラディドル止まりで
左手のダブルストロークの壁を越えられず
そして挫折した。

エフオピさんのドラムのタイム感が好きです
という評価を受けたこともあったが、
所詮電子音楽畑テクノ野郎の手慰み程度ゆえ
単純にドタバタ感が新鮮だったのかもしれぬ。

筆者はドラムをやっている時は音楽ジャンルに
貴賎はなかった。
読者には到底信じてもらえないだろうが筆者は
X JAPAN hideのコピバンでドラムで参加
ライブの経験もある。スタジオ練習の時に
高速BPMと手数の多さに酸欠で倒れたことも
今では素敵な思い出だ。

数多のギター系バンドでドラムをやったが
どれも楽しかった。
ライブ時のドラムの位置も大好きで
バンドメンバーを前方に俯瞰しながら
奥まったところに収まる自分の存在が
なんとも居心地が良い。
ハコによってはキックの低域をかなり
強調するPAさんもいて自分が踏むキックで
ズシンズシンと地鳴りするのも楽しかった。


5人編成時のstereogimmikでは立ちドラム
(シンセドラム)もやっていたが
やはり本格的に電子音楽系に生ドラムを
からめたのはdewey ver1.0〜2.0であろう。
それまでロック系のみでしか生ドラムを
やっていなかったので、好きなテクノ音楽で
シーケンサ、コンピュータとの同期演奏は
標榜の一つだった。

しかしこれがさ、あんた、
聞くと演るとでは大違いなのよ。実際。
ってことで、その話はまた別の機会でね。



などと徒然と書いていたら
ドラムセットの前に久々に座りたくなってきた。
ドラム椅子(スローンと呼ぶ)に座って。
考えてみたら、もう2年くらいドラムセットを前に
していない。
次回スタジオでちょっと遊んじゃっても
いいでしょうかよしスティック持っていこう
っとうほほいー


自粛


2014/09/05

(No.2241): dewey.次回ライブ.新フェーズ


deweyは次回ライブから新しいフェーズに遷移。
[ 次回ライブ:10/15(水)ワイルドサイド東京 ]


其の一
女性の新メンバー[mieuさん]が登場する。
ライブ時のdewey楽曲がどのように変化するか
我々もまだ未知の領域である。
deweyのあの軍装を着るのか着ないのか。
奇天烈な装置を装着するのかしないのか。
ライブをご覧ください。

其の二
セットリストを一部を残し刷新する。
それはdeweyのdeweyとしての刷新である。
次回アルバム制作にも関係した重要な刷新である。
刷新はカバー曲を含んでいる。
カバー曲はdeweyサウンドに変異する。
カバー曲はルートを辿るように平沢進氏、そして
ソフトバレエを配す。
ライブをご覧ください。

其の三
リハを今月中旬より開始するため不確定要素も
多いが、敢えて公表することでそれは義務となる。
VJを導入する。
自前制作VJは初の試みゆえ鬼が出るか蛇が出るか。
ライブをご覧ください。




2014/09/04

(No.2240): オープニングの活躍


過日、平沢進さんがライブ出囃子+1曲目のみを
まとめたCDをリリースした。
「LIVEの方法2『導入のマジック』」CHTE.0074

面白い着眼点。
このCDに収録されてはいないが
平沢さんライブの出囃子で一番好きなのは
1990年「世界タービンツアー」オープニングの
流れだ。
場所は渋谷公会堂。
このライブは筆者は観た。
梅津さんがゲスト。
戸川純さんは病欠だった。

暗転、アンビエント音の中、せり舞台で
奈落からゆくりと現れる平沢さん、そのまま
FGGを歌いあげ、アウトロでステージ下手に
一旦ハケる。
そのまま機械リズムがはじまり、
舞台は陰板のまま、出囃子リズムが
流れている。
アミーガのロボットヴォイスで
順番にバンドメンバーの紹介。
名前を呼ばれると舞台に登場する式。
梅津さんのフォーンが出囃子と絡まって
絶妙な高揚感を味わう。

最後に「ヒラサワススム」とアミーガが
しゃべると平沢さんが下手より歩いて登場、
舞台中央に来て「ハッ」の発声とともに
照明がステージを照らすと
バンドメンバーの後方には白衣のナースさん
たちのオーケストラが階段状にずらっと勢揃い。
圧巻だった。
ハルディンホテル演奏。

これが筆者のベストオープニングだ。





2014/09/01

(No.2239): 八月最終週末の顛末


0829
曇天ながらも薄日の射す富士山の麓。
日中は暑さも感じられたが
夕方から小雨もまじり、とにかく寒い。
8月というのに暖房を焚いた。
長袖を二枚重ね着してもなお寒い。
つい先達ての溶けてしまうほどの酷暑が
遠い昔のようだ。
持参したMacBookで次回ライブ用楽曲の
VJを途中まで制作する。


0830
夕刻、富士山の麓より戻った黒柴C1号は
高揚した勢いで階段最上段より落下。
慌てふためきかかりつけの獣医に駆け込む。
全身レントゲン写真の結果異常はなかった。
先週再発した前庭疾患も今はだいぶ治って
きたとはいえ老犬であるから肝をつぶした。
黒柴C1号の健康で長生きを願い祈る。


0831
8月最終日六級改号ducati m696の
エンジンオイルとフィルタとプラグを
交換しにドカ屋を訪なう。
走行距離3万キロ超に驚かれる。
駆ってこそでしょう飾ってたって
屁の足しにもなりゃしません
などと偉そうに発言し、あとで後悔する。
ついでに12月に控える車検で
交換した方がよいであろう部品代の
見積もりをしてもらった。宝くじを
当てないと支払えないことがわかった。
夜半、制作途中だった某曲のVJを仕上げ
メンバーに送付。





2014/08/31

(No.2238): 過去日記から発掘シリーズ(1)


嘗てstereogimmik.comというサイトを運営していた。
このサイトはstereogimmikという筆者がやっていた
テクノユニットのオフィシャルサイトであり且つ
エフオピの個人サイトでもあった。
stereogimmik.comは諸事情により閉鎖したが
コンテンツは全てバックアップしてあり今でも
中身の調査は可能な状態である。
今日はそこから発見したお話を一つ。

このサイトで始めた日記がそのままサーバを
乗り換えて今もあなたが目にしている
このブログになっている。
筆者の書いた日記で一番古い記事は
2002年6月25日だった。
実際は6月23日の日記が一番最初なのだが
この日記はエフオピではなくedie嬢が執筆していた。
当時はバンドメンバーが自由に書いていたから。

ところで、deweyの相方taira師が筆者の日記に
登場するのはいつからだったろうか、と
調べてみたら驚いた。

最初に登場するのが2002年11月5日の日記だった。
その原文を一部抜粋してお届けする。

(11/3に大塚CAVEにてライブがありその後に書いている)
———————————————————————
〜中略〜
そして、毎回見に来て頂いている、「チリコパスタ」の平さん。
いつもありがとうございます。チリコパスタさんは
テクノなトラックに詩の朗読がからまるといった個性的なユニットです。
たしか、平さん歌も歌われていましたよね。
Edie嬢がヨカッタ~って言ってたのを覚えてます。
次回ライブは同じく大塚CAVEにて1月11日だそうなので
stereogimmikは雁首揃えて拝見拝聴させて頂きます。
平さん、今度、都内楽器屋ツアーでもやりましょう。
ただ、機材とかいぢって、楽器屋さん見てまわるだけですが・・(笑)
〜中略〜

———————————————————————

2002年(すでに12年も前!)にも驚いたが
日記初登場にもかかわらず既にお友達のような言い回し、
「毎回見に来て頂いている」
ということはこの時点で既に知り合っていたということであろう。

残念ながら日記開始からこの2002年11月5日まで
taira師の名前は登場していないので、知り合った時の
様子がいまひとつわからない。

くだんの大塚CAVEで対バンしたことがきっかけなのは
間違いないがそれがいつだったのか、
stereogimmikのライブ履歴を調査したところ
おそらく2002年3月17日のライブだったと判明した。

ライブ履歴にはこのライブは2名編成で(この当時の
stereogimmikは3名編成だった)トリだったこと、
そしてお客さんがいなかったこと等が記録されていた。
なぜ判明したのか。
そうそうこのライブ覚えてる、たしかマウスオンマーズの
カバーを2曲やったライブ。edieがベースギター弾いて。
このライブで唯一のお客さんが対バンだった
チリコパスタさんだったのだ。
それは覚えていた。

この出会いが全ての始まりだったのだ。
これ以降筆者の日記にtaira師はたびたび登場するようになる。

2003年12月14日の日記
———————————————————————
〜中略〜
土曜日の14:30新宿西口、さくら屋眼鏡館前にて
チリコパスタ平さんと会う。
そのままカレー屋ボンベイへ。
平さんは直前に立ち食いそばを食べたそうだが
カレーもペロリとたいらげていた。しかも徹夜明けとの由。
その後、楽器系を見にヨドバシへ入ったが、あまり物色するものも無く
以前入った茶屋へ行き、アメリカン(筆者)と野菜ジュース(平さん)で
音楽制作談義をぶつ。

全員がノートPCによるライブの構想をお聞きする。
VSTLinkによる同期。バンドの如き各担当楽器然とする配置により
ドラム、ベース、ギターなんかのパートをそれぞれ
ノートPCにより何やら操作するというライブは、
それでいてけっこう面白そうだなと思う。
〜中略〜

———————————————————————

さくら屋眼鏡館ももうない。
ボンベイはある。
立ち喰い蕎麦のあとにカレー完食。
ただしくtaira師たる所以だ。
そして、全員ノートPCでVSTLink のくだり!!
まさにクラフトワークのライブ構成だが、
現在のdeweyは全員ノートPC(MacBook)だ。(注1)
VSTLinkではなくMIDIシンクだけど。

感慨も深い。



(注釈1) 
次回展開する3名編成deweyにおいてはその限りではない。



2014/08/25

(No.2237): 色付き眼鏡のその理由


筆者はライブ以外でも普段から色付き眼鏡を
掛けていることが多い。
もちろん度が入っているものである。
視力はそれほど悪くはないが運転免許は
眼鏡使用フラグだ。

色付きはグレー系や茶色系など数本持って
いるが真っ黒ではなく概ね25〜50%程度で
薄く色が入っているレンズ。

何故色付き眼鏡を掛けているのかというと
それには理由がある。
今さらオシャレというわけではない。
いや、今時色付き眼鏡掛けてるなんて
オサレでもなんでもない、むしろ
ダサい系に分類されよう。
むしろダセー。
従って、
あーこーゆー奴いるいる的一体何の
つもりなのーダセーを強調する
ために掛けているのだ。

もう一つ理由がある。
実はこちらが本命なのだが、すなわち、
目の下のクマを隠すために掛けているのだ。
どうだね驚いたかね諸君。


筆者は若いころから目の下にクマが酷い。
若いころといっても二十歳やそこらの話ではない。
なんと小学生の時からだ。
だから筆者は素では著しく不健康に見える。
キミらの周りにもいるでしょ、
目の周りが黒い奴って。
例えば金八先生に出ていた数学教師の
乾先生が有名だ。

さて、あれは忘れもしない筆者が
小学校3年くらいの時のこと。
エフオピくんは夜寝てないの?
と担任の小林(仮名/女性教師)先生から
尋ねられたことがあった。
なんでですか?って聞いたら
だってクマがすごいんだもの
とのお言葉に幼心にショックを受けた。

オ、オレにゃクマがあんだ
ちゃーんとぐっすり寝てんのによぉ
オレにゃクマが出てるんだってよぉ
クマがよぉ。。

江戸っ子の母親からも罵られる。
あんた子供のくせになにクマつくってんの
みっともないったらありゃしない
夜遅くまで起きてるからでしょ。

いや母さん、ボクは早寝だよ。


大人になればクマがあっても平気だろうと
思っていたがそうではなかった。

エフオピさん顔色悪いですね
ちゃんと寝てるんですか?
具合悪いの?
などなど枚挙に暇がない。

そんな塩梅だから本当に寝不足の時なんか
そのクマたるや尋常ではない。
歌舞伎の隈取を文字通り素でいけそうな勢いだ。


曰く
クマなんか気にするこたぁねんだよ。
自分だけがそう思ってるてぇやつだ。
ねぇ。
誰ぇも気にしちゃいねぇよ。
それによぉクマくれぇあったからって
てぇしたことじゃねぇじゃねぇか
そんなもん屁みてぇなもんよ
うっちゃっておきゃぁクマのほうから
逃げてくってやつで、ねぇ親方。

そう助言を頂戴することもまぁあります。
でもね、あっしゃこんな技法を試したことも
ありやした。

日焼け。
顔を日焼けしちまって、クマだか日焼けだか
わかんなくしちまうてぇやり方。
これがね、旦那さんの前(めぇ)だが
塩梅(あんべぇ)がよくねんぇで。
目の下もおんなじに日焼けしちまうんで、
余計黒くなっちまうってぇやつで。

だから今度はそれこそ色付き眼鏡掛けてね、
目の部分を焼かねぇで顔を焼くんですよ。
するってぇと、こんどぁ、眼鏡の輪郭に沿って
変な焼き目が付いちまうてぇやつで、
もうねぇ、どうにもこうにもならねぇんで。

コンシーラ。
ご婦人が使うコンシーラっていうシミ隠し
あれでクマを塗りたくって
隠しちまおうてぇやり方。
あれはね、塗りすぎるてぇと
ピエロになりますんで。
目の周りだけが変に白くなっちまって
もうなんか戦前の日本映画の俳優の化粧
みてぇでね、そりゃもう、


結局、色付き眼鏡で隠すっていう。



2014/08/22

(No.2236): 遠巒の廻廊(九)


「すぐにでも戻って来るような感じですね」
「ああ、マグカップにコーヒーの残りが固まっちまってるがね」
「洗ってない食器もそのままだし、机の上には書類の
束が開いたまんまですよ」

ワイマールとヤン・ヨークビンセントはフェルディナンド・
セジュウィッチバーグ博士の自宅を訪れていた。


研究所のあるロンドンから車で約1時間半ほどの
ケント州東部カンタベリーにセジュウィッチバーグ
博士の自宅はある。
まるでテーマパークのような中世の街並の続く
目抜き通りと並行に通る生活道路に面して建つ、
十八世紀に建てられた古い建物を借りて住んでいる。

ワイマール達がセジュウィッチバーグ博士の自宅に
到着したのは23時を過ぎていた。
予想はしていたが案の定呼んでも返事はなかった。
家の照明も点いていない。
合鍵があるはずもなく二人はしばらく途方に暮れたが
裏へ回ってみると幸いにも窓の一つがわずかばかり
開いているのを見つけた。
その窓を開けて細身のヤン・ヨークビンセントが家の中へ
ようやく入る事ができたのだった。

失踪などではなく万が一病気で倒れてはいないだろうか
そういう可能性も含めて家の中を二人はくまなく見て回った。
しかしセジュウィッチバーグ博士の姿はどこにもなかった。


家の中は荒らされたり或いは争った形跡などは
一切なかった。鍵はかかっていたので
セジュウィッチバーグ博士は確かに外出したのだろう。
しかしそれは僅かの時間でそのため食器等もそのまま
だったのだろうと推測できる。
つまり、すぐに戻る予定だったということだ。
ところがいなくなって既に2ヶ月になる。

「ヤン君、やはりあのブツもどこにもないね。
フェルディが持って出て行ったのだろうか」
「ワイマールさんにだけ教えていたようですけど
他に調べてもらうあてがあったのでしょうか」
「ううむ、ヤン君、キミは書斎をもう一度調べて
くれないか。私はリビングの周囲をみてみるよ」
「わかりました」

しばらくすると書斎からヤン・ヨークビンセントが
大声を出して走ってきた。

「ちょっ! ワイマールさん!ちょっとこれ!」
「おお、なんだ!どうした!」
「これ、iPhoneですよ」

ヤン・ヨークビンセントの手にはiPhone5Sが握られていた。

「これ、先生のです!机の上にありましたよ、
書類の山に埋もれてました」
「ほ、ほんとうかね、もうバッテリーはないね」
「車の中にアダプタがあるので持って来ます」

二人はリビングのソファーに座って固唾を見守った。
暗証番号ロックはかかっていなかったので
iPhoneは無事起動した。

「着信履歴にはボクの着信が続いています」
「キミがあのメールを受信した日を覚えているかい
その日の着信はどうなってる?」
「あ、そうですね。それと途中だったあのメールの
後半が残っているかも知れませんね」

”あのメール”とはセジュウィッチバーグ博士が
ヨークビンセントに宛てた調査依頼メールのことだ。
しかし何故か途中で送信してしまっているようだった。
(メール本文)
<ヨークビンセント君 至急調べてくれ 古代ケルト語の
亜種、サフォン語のことを。そのなかの体系にデュイという
文字があれば   >


ヤン・ヨークビンセントが慣れた手つきで人差し指で
スクロールしてゆく。

「ありました! 2月16日です。着信がありますね」
「キミ、キミがメールを受け取った時間は?」
「え?えーとちょっと待って下さい、自分の携帯を見てみます。
えーと、、 2月16日の、15時32分ですね」
「フェルディのiPhoneにあるその電話の着信時間は?」
「あ! 15時32分です!」
「そうか、その電話に出るときに間違えてメールを
送信してしまったのかもしれないね」
「でも、そうならその後でさっきのは途中で間違えて
送ったと言ってもよさそうなもんでよね」
「そう。でもそれができなかったのだろう。何かの理由で」
「そもそもこの着信番号ですが、こんな時間ですが
念のため電話してみましょうか」
「うむ、奴が失踪する直前の電話だし、何か手掛かりが
あるかもしれないな」

ヨークビンセントは着信の番号に電話をかけた。
呼び出し音はするが出ない。
しばらく待ったが、夜中ということもあり諦めて切った。
その時、電話アイコンに留守録音マークがあるのに気付き
ヨークビンセントは留守録を再生した。

「留守録か。何か手掛かりになるかな」
「あ! ワイマールさん! 2月16日の14時に同じ番号の
着信から留守録になって残ってるのがありますよ!」
「よし、聞いてみよう!」

音声が聞こえる。
どうやら女性の声で合成音声のようだ。
最初は留守録のガイダンスかと聞き間違えたほどだ。

[家の前から北北東の方角に向かって113歩]

と聞こえた。

「こ、これは、なんなんですかね」
「北北東の方角に向かって113歩、と言っていたよな」
「はい、ですね」
「家の前から歩けということか?」
「先生はこれを聞いて?」
「なるほど、そうか、北北東の方角に113歩、、」
「え? 行ってみるんですか!?」
「手掛かりがあるかもしれない」
「もうスコットランドヤードに連絡したほうが
いいのではないでしょうか」
「キミの心配もわかるんだが、しかしあの
古文書のことが知られたらいろいろと
厄介なことになりそうなんだ。
大丈夫、フェルディは無事さ。そんな予感がするよ」

ワイマールとヤン・ヨークビンセントは玄関の前に立ち
方位を確認した。
北北東というと丁度前の道を右に歩く方向だった。
113歩あるいたところには、同じような古い建物がある。
当然誰かの住宅である。
玄関のランプも灯っており人は住んでいるようだ。
道から見上げるとまだ窓に灯りが見えるので
寝ていないようだ。
ワイマールは意を決して玄関を叩いた。
すぐに反応があった。
男性の声だ。

「夜分恐れ入ります」

重厚な扉を開けて顔を覗かせたのは
六十歳台と思しき東洋人だった。
意外な人物の登場にたじろいだワイマールと
ヤン・ヨークビンセントだった。



(続く)



2014/08/21

(No.2235): deweyコマンドリファレンス(.VJ)



.vj


【機能】
deweyライブにVJを加える


【書式】
  dewey.live [ .add ] .vj [ abletonlive ] { -e | -r }
  .add 省略可能


【返値】
完了ステータス
  0 ”成功”
  2 ”失敗(作品的に)”
  3 ”失敗(マシントラブル的に)”


【引数】
  abletonlive   ”Ableton Liveを使用する”


【オプション】
  -e  ”外部モニタに出力(出し方がわからない)”
  -r  “レイテンシー半端ない(映像読み込み遅い)”


【例文】
1 
switch (dewey.live .vj abletonlive ){
case 0:
dewey.hitpoint("いやーかっこいいライブでしたよ");
break;
case 2:
dewey.hitpoint("ダセーなんだいありゃ消えろ");
break;
case 3:
dewey.hitpoint("やべぇ、Mac落ちた!しかも起動しねぇ");
break;
}



if (dewey.live .vj.hispecmac abletonlive == 0) {
dewey.hitpoint(“さすがのマシンスペック");
    } else {
     dewey.hitpoint(“トホホ”);
}




2014/08/19

(No.2234): 現象の夏のオートバイの秘密


またかと。
またその話しか、と。

しかしだ諸君。
今日のような地獄酷暑日の体験は記録して
おきたいのだ。なぜならば言って聞かせよう。
真冬の体感温度マイナス10度を駆り、
指先が寒さを通り越して激痛になる頃合いに
これを読み返して「暑さってなんだっけー」という
リアクションを打つために記録するものである。

体感外気温40度で我が六級改号別名
ducati m696之介を駆りし午前8時48分
井の頭通り環八交差点手前の渋滞中に
おいて跨がる人をしてさらに体感の温度を
すこぶる上げている原因は、股下のアレだアレ
すなわち空冷2気筒デスモドロミックエンジン
の艶やかでどす黒い鉄塊の脈動から生じる
熱線熱波熱塊が大規模な熱量を携えて
周囲の大気を時空を歪めているからである。


夏のオートバイ。
さぞかし気持ち良さそうだ、とお感じ読者の皆様。
それは何キロ走っても信号一つないワインディング
ロードを軽快に駆る姿を想像していないだろうか。
高原の緑の森の中を涼やかに、とか。

照り返し100%灰色のアスファルト。
30mおきの信号機。
炎天下の渋滞。
そういう環境下でのオートバイのことを指す。
夏のオートバイとはそういうことだ。(都内近郊)

その停車中、太陽の直射熱も相当なダメージだが
何よりキツイのは股ぐらにあるエンジン熱だ。
以前より何度も何度も何度も書いているが
石油ストーブを股ぐらに挟んでいる、
と思ってもらってさほど誇張はない。

真夏の炎天下のアスファルトでストーブを
がんがんに焚いて、長袖着て厚手のズボン履いて
そのストーブの上を跨がっててください。
だいたい60分くらい、そのままじっとしててください。
それと等価。


課題は如何に涼を稼げるかだ。
我々は過去にもいろいろな方法でエンジン熱と
闘ってきた。エンジン熱が通り抜けるトレリス
フレームの隙間を革の端切れで塞いでみたり、
カチンカチンに凍らせた保冷剤をズボンの
ポケットに入れて走ってみたり。
しかしどれも今ひとつだった。
いや、というか全く役に立たなかった。

今、一つ試みようと検討しているのが
やはり保冷剤を使う方法だ。
しかしカチンカチンになるタイプのものではなく
凍っても柔らかいままのタイプのもの。
アイスノンみたいな冷凍マクラみたいなやつ。
それを二つ用意し、それぞれを太ももか
足の付け根あたりへ巻き付ける
という案を検討中だ。

これは大きな効果を得ることができるだろう
と我が研究所では期待している。
しかし課題はある。
つまりそれを付けたままニーグリップできるか、
ということと、
走り始めは不要で、熱値が高くなった時点で
装着したいので、二輪を降りる事無く装着
できるのか、ということだ。


引き続き実証実験を進める。

以上、経過報告 (ホー35)






冬の寒さってなんだっけー

2014/08/17

(No.2232): 「東京電極」vol21を訪なう


先週金曜日、渋谷ラストワルツ
「東京電極」vol21 を訪なう。
前回vol20ではdeweyも出演させて頂いた
ありがたくもお世話になっている良イベントである。
このイベントは最初から拝見したかったので
スタート前には入店を果たした。

特に今回はバチバチソニックさんやomodakaさんの
ライブを堪能しつつ、あくまでもついでに
dewey営業関連業務を滞りなく遂行するという副題
もあった。
しかし、出鼻一発目でそれは挫かれた。
店長マルタ様より「前回CDを忘れて行ったでしょう」
それをお聞きし、目が点になる。
あろうことか物販用CDを忘れて帰ってしまった
という前代未聞の失態。
全て返却して頂く。
穴があったら全身すっぽりと入り蓋をしっかりと
閉めて写経したい心境だ。

気を取り直してバチバチソニックの方々へご挨拶。
しかし動揺は収まらず、酷くしどろもどろで
へなちょこ初老男の展開にpevo1号さんの失笑を買う。
いよいよ順調な滑り出しだ。
くだんのdeweyのCD「オルドビスの遺産」を
さきほどの返却されたCDではなく
ちゃんと在庫から出したCDを数枚持参していたので、
もしよろしければお聴き頂ければ幸甚です
燃えないゴミの日とかに出してください
と、ありがた迷惑を承知で伊藤さん、Y子さん、
pevo1号さんへお渡しした。

バチバチソニックさんのライブ、
景色がぱっと変わる印象で貫禄というか風格を
感じる圧倒的なライブ。
テクノなバックトラックも秀逸。
お三人の演奏も佇まいも格好良く、
Y子さんのキュートでパワフルな歌と
伊藤さんの渋い立ち居振る舞いでしかし
動きのあるベースと
pevo1号さんのそれはそれは盤石なギター。
pevo1号さんが間違えてバックトラック
停めちゃってやりなおしたことも逆に
ライブ感あって良かった。


Omodakaさんライブ、印象的だったのは
ライブ開始時にオーディオインターフェイスの
ドライバが外れてしまったトラブル。
対処のMacBook再起動諸々で10分くらい待ち。
abletonの起動の遅さが客席からも
見えていたのでこっちもハラハラした。
明日は我が身的な。
しかし、その間もMCで笑わせたり対応しつつも
復帰後のそのライブの出来が大変素晴らしく
前回拝見したときよりもなぜか印象が
随分と違っていた。セトリは同じだと
思うのだがテクノ色が強めに感じた。


全ての出演者様の感想は載せていないが
なるほど「東京電極」というイベントに
相応しいアクトばかりであった。
楽しいイベントだと改めて再認識した。

そしてイベント終了後、
dewey営業に余念のない筆者であった。



2014/08/16

(No.2231): 箱の中の人


ディズニーランドに存する
ビッグサンダーマウンテンに搭乗する時に
歩くアトラクショ内の建造物や
建物内のようなところ。
そもそも遥か昔からここにあった建物なのか
それともテーマパークにあるように人工的に
作られたものなのか判然としない。

わたしはそこを歩いている。

わたしは確認をしなければならない。
何をどのように確認するのか思いだせない。
しかし確認が必要なのだ。
確認が必要なのだ。
しかも困ったことに小便がしたくなってきた。
まだ耐えられるだろうが
今のうちにしておかないと厄介だ。


天井はよく見ると洞窟の天井のような感じ。
床も土のようだ。といっても固く
踏みしめられた土間の地面のようだ。

木の箱。
長方形で長い。
それがこの土間のような場所に置かれている。
高さは40cmくらい
幅も40cmくらいで長さが2mくらいある。
木目もわかる木の箱。

その木の箱の上の面に、5cm×20cm
くらいの大きさの四角い穴が開いている。
いや正確には穴ではなく、四角く切り抜いた
あとに、その抜いた四角い部材を一回り削って
少し小さくなった四角い板をはめ込んである。
そして四角の四つの角は丸く加工してある。
その四角の嵌め板が箱の上面に等間隔に
いくつも並んでいる。



一番左の四角の嵌め板のところが若干濡れている。
見知らぬ男がやってきてわたしの右側に立った。
その男はカーキ色の厚手の布のようなものを
纏っている。
その所為か全身のフォルムが判然としない。
その男が、濡れている一番左の四角の
嵌め板のところを手でなでている。

わたしは思った。
「汚いなぁ、これは便器なのに」

何故そう思ったのかわからない。
しかし気付くと何人もの男がそこへ
小便をしている。
ほらやっぱり男性用小便器じゃないか。

わたしもさっきから小便がしたいのだ。
これはおあつらい向きだ。
ここで小便を思いっきりしようじゃないか。


一番左に立ってさぁ小便をしようと
四角の嵌め板のところを見ていると
その四角い板が上下に動いているではないか。
よく見ると、その四角い板の下に人が居て
その人が微妙に動いているのだ。
その板は「中の人」の頭頂部に
取り付けられている。



そうか、40cmの高さだが
箱の下に人が立てるくらい土の下を掘って
あるのか、と合点がいった。
しかし小便をすれば「中の人」に必ず
かかってしまうのではないか。

いくら仕事とはいえそれは可哀そうだろう。
ここで小便はしないことにしよう。




猛烈な尿意で目が覚めた。
「中の人」がいなかったら
あぶなく寝小便をするところだった。



2014/08/13

(No.2230): tugaiさんとの密会の日


六級改号別名ducati m696をいつもの
バルト9前バイク駐車場に突っ込んで
まだ待ち合わせには20分もあるから
ぐるっと歩いて行けばいいかと
新宿三丁目駅へ降り地下街をあちこち
歩いていたら案の定迷子になって
あたふたとしていたら眼前に待ち合わせ店
ルノアールを発見しあーよかったよかった
と店に踏み込む刹那おいここは
ニュー新宿三丁目店じゃねーぞ
と気付き一旦地上へ出てみたら
ぜんぜん方向がちげーよなにやってんだよ
とファミマでトイレを借りようとしたら
人が入ってるし四面楚歌四面楚歌と
奇声を発しながら当該ルノアール店へ
転がり込むと既にtugaiさんお二人と
taria師が談笑していた。
すいません遅れました。

先日、イギリスのライブハウスにてライブをされ
しかも現地のラジオ番組にも出演されたという
tugaiさん達は、以前渋谷ラストワルツで
deweyとご一緒させて頂いたflower years oldさんの
ギター・ボーカルとベース・ボーカルのお二人。

deweyとtugaiさんの初会合密会。
非常に有意義で楽しい時間を過ごした。
あっという間の2時間だった。
電子音楽界隈の辺境にひっそりと佇む
我らdeweyにご興味をお持ち頂き
恐縮するばかりであるが、今思い返すと
筆者はべらべらとどーでもいいことを
しゃべり過ぎた感満載。
反省しきりである。

嬉し楽しい時ってなんか喋り過ぎちゃうんだよねー
昔からのクセ。

それにしても
tugaiさんらの真摯に音楽と向き合う姿勢に
襟を正す思いである。
そして同時に今後の展開に心は躍るのだった。



「あのシューゲーザーで有名なバンド、外国の
あの、なんだっけ、ど、ど忘れしました」
「マイブラですか?」
「あッそうそうマイブラ、マイブラ、それが、
ピンで来た時見たんですけど、えーと、
なんつったっけ、なんちゃらコーストっていう
ライブハウスっていうかホールっていうk」


物忘れひど過ぎ。
もうぜんぜんだめだ。



2014/08/12

(No.2229): 仮想ラジオdeweyのあらマし(第二回)


本日はお忙しい中、はたまた
生活の苦しい中お聞き頂きまして
まことにありがとうございます。

ウルトラノヴァなのにミニノヴァって
いつまでたっても間違えるボク。
マイクロブルートなのにミニブルートって
いつまでたっても間違うキミ。
そうゆう属性でお送りする仮想ラジオ
deweyのあらマしのお時間です。

そりではさっそく最初のお便りです。
埼玉県春日部市「ロープーえりくい」さん。

「deweyはどうやってできたのですか」

はい。えーとですね、
deweyのエフオピとtairaは2004年頃に
東京豊島区にあった大塚の今はなき
CAVEというライブハウスで知り合います。

当時tairaさんはテクノトラックに
ポエトリリーディングを絡めるという
ユニークなスタイルのchili-co-pasta
というユニットをkbysさんという方と
二名でやっておりました。

わたくしエフオピはですね
stereogimmikという
ビートオリエンテッドなクラブ対応
トホホテクノユニットをedie.sと
をやっておりまして、このedieは
今もdeweyライブで写真撮影とかして
もらったりしてますけど、
ちなみにstereogimmikは実はまだ
開店休業扱いなんですが、
そんで、この二つのバンドがですね
たまたま大塚CAVEで対バンになったのですよ。

その日、stereogimmikはトリだったのですが
まさかのお客さん1名ステージ2名という
シチュエーションに悶絶していると
演奏を終えてもう帰ろうという体のtairaさんが
フラっとフロアに入って来たのでした。
これでお客2名になったのでやれ嬉しと
嬉々として演奏したことを覚えています。
終演後tairaさんから声を掛けられて
意気投合し、半ば社交辞令であった
また会いましょうが社交辞令ではなくて
本当にそれからことあるごとに密会を
持ちまして、
いよいよ2006年、
二人で何かやりませんか
突拍子もない何かを一緒にやりませんか
と、どちらからともなく話しがまとまり
二人でやるから数字の2の辺りで
なにかよいユニット名はないものかしら
と電網にお伺いをたてつつあーでもない
こーでもないと探しまわったところ
ポラリ語という隠語で使われる数字の
用法が面白いことを知りまして、
その体系にでてくる「2」をdeweyと
言うらしいよ、それ採用
というイキサツなんですね、、

えー、それからはもう皆さん知っているとおり
バーってなってガーってなって
ギャニュギャニューってなって
今があります。


そりでは次のお便りです。

東京都調布市「背中のウチワは3メートル」さんから。

「なんで軍服なんですか」

はい。
あれはね。軍服ではないんですね。
あれはdeweyの制服なんです。
せーふく。
だから、いろんなものが付いてるでしょ。
クサリとか光る基盤とかホースとか。

 _人人人人人人_
 > ホースとか <
  ̄^Y^Y^Y^Y^Y ̄


はい、ということで、
そりではお時間のようです。
またお会いしましょう。
お相手はdeweyのエフオピでした。
ごきげんようさようなら。



2014/08/10

(No.2228): 時系列日記(0809-)


10:00
コーナントリルにてエッフェソンゼと
ヴォンスカルミューンを購入。
エッフェソンゼは駆動軸の微調整が楽しい。

12:00
deweyライブ用カバー曲プロジェクトファイルを
修正。コンプガイザの圧縮率を上げると
些かに低音の復活を成す。
金ものディケイを短命に書き直す。

15:00
霊園内C1号C2号のお供。
芝生、スエント方簿、夏草の自生する地の
湿度もこなれる。

23:00
バイオハザード6。
ジュアヴォの接合。
融解。

13:00
バイオハザード6。
ラスラパンネの分離。
打壊。

15:30
灰色50%レンズの日常使い眼鏡受け取り。
いい具合に見えない。ボーシュナイの変化。
設計通り。

17:00
モンハン展。
想像し創造する過程の点と線を見る。
火竜の逆鱗。
世界の仕組みを具現化する行程は
未だブラックボックスだが思いの
部品化が成功した例。

22:00
deweyライブ用楽曲エラー修復。
ゼンジィファッジを入れ替え。
ジッターの多い画。

24:00
執筆。