2014/01/31

(No.2129): 音楽ライブ原体験からの


筆者は大学1年(1981年)からテクノ民草に
なったのだが、それ以前ではあまり
所謂音楽ライブというものを訪なった
ことはなかった。

そんな筆者の最初の音楽ライブ体験は
小学校5〜6年生時分(1974年くらい)、
友人のS君と一緒に観たフィンガー5や
森進一らの出る歌番組の公開収録だった。

S君の出した観覧希望ハガキが
当選したのだ。
ニ名ご招待というので、
いやもーなんちゅうんですかねひじょーに
タエコちゃん(※)好きなんですわ
という筆者の懇願を聞き入れてくれ
一緒に観に行ったというわけだ。

(※)タエコちゃん
フィンガー5の紅一点末っ子
当時10歳くらい、
筆者と同い年なので今ではもう
立派なおばさんだろう。

しかし演目の内容はほとんど覚えておらず
入場時にもらったポスターを丸め、
席から立ってそれを高々と上げて奇声を発して
いた事だけはよく覚えている。
むしろ演目よりも、
歌手が歌を歌っているという様子が眼前で
しかも普段聴くことがない大きな音で
繰り広げられているという状況が
それが単なる歌謡曲ショーとはいえ、鮮烈な
非日常としての記憶として残っている。
奇声を発したという事象を鑑みても
ここが非日常であるからに由来している
ように思う。
これが筆者の音楽ライブの原体験である。


鮮烈だった非日常の記憶は、その後の
音楽活動を通していつしか日常のひとコマ
という感覚に変わっていった。
とはいえ今でも観る方も演る方もそれぞれに
鮮烈で刺激的な瞬間は当然ある。

ですからdeweyをご覧頂く皆様方におきましては、
やはり同じような鮮烈でサイケでテクノで
エレエレで、アヴァンギャルドでなんだこいつら、
馬鹿じゃね、うるせーやめろ、もういいわかった、
もういい、マジゆるしてもういい
という非日常感覚のほんの一端でも担えることが
できますればそれはわたくしたちの本望であります。



からのライブ告知という塩梅式で。





電子雑味雑音ユニットdewey[デューイ] のライブ
02.03 (mon)
池袋 手刀

open  19:00 
start 19:30

adv.  ¥2,000(+1d)
door  ¥2,200(+1d)

19:30-20:00 dewey
20:10-20:40 Ryo Fujimura
20:55-21:20 Take E Lee
21:30-22:00 erasers

このリンクのdeweyサイトにあるメアドから
チケット取り置きできます。
お名前と枚数をメールで送ってくらさい。



twitterでもよござんすー

エフオピ(dewey_lumb_fop)

平(dewey_taira)




なにとぞよしなに。




2014/01/29

(No.2128): 晃一郎と吉之助(二月三日提唱会告知 其の弐)


大寒を過ぎた東京市は雪こそ降ることは少ないが
乾いて冷え切った大気に加え、北風の強襲を受ける
ためすこぶる寒い。
表通りを駆け抜けるオロシアからの突き刺す寒風に
行き交う人の影は皆、外套の襟をスタンドカラーに
作り変えている。

通りに面した一尺ほどの小窓は閉じられているので
いつものこの二階屋の六畳間ではそんな強靭な寒さも
いくぶん穏やかである。

火鉢を大事そうに抱えながら晃一郎はヘッドフォンを
装着し、目を閉じている。
晃一郎の前の丸いちゃぶ台の上には小さなCDプレイヤー
がぽつんねんと置かれている。ヘッドフォンは
そこに繋がっている。

晃一郎の横では吉之助が畳に寝そべりながら、
地下置きしたMacBookでAbletonLiveを弄っている。
こちらは小さなモニタースピーカーを畳に置き、
バリバリとけたたましい音を鳴らしている。

「おい、おめぇもちっと小さくできねぇのかい
こっちが聞こえやしねぇ」

晃一郎はヘッドフォンから片耳を外しながら
吉之助を見やった。
薄暗くなった部屋の中でMacBookの液晶ディスプレイの
灯りに吉之助の顔だけがぽうと白く浮き上がって見える。

「おい、聞こえねぇのか、もちっと小さくしろい」

吉之助はその声にすわっと我に返って目に光が戻った。
慌てて手を振りながら

「ぬわふ、晃さんすまねぇ、つい夢中んなっちまって」

言いながら目をぱちくりさせている。

「おめぇひょっとして寝てたんじゃねぇのかい」
「このコンプの効きが面白くてついデケェ音ぁ出しちまった」
「弄るのはかまぁねえが、もちっと音ぁ低くしてくれ」
「めんぼくねぇ」

吉之助は畳に座りなおして続けた。

「で晃さんは何を聴いてるんで?」

横目で吉之助を睨みながら

「つまんねぇもんよ」
「つまんねぇもんって?」
「つまんねぇもんはつまんねぇもんよ」

吉之助を無視してヘッドフォンを着けようとする
晃一郎に食い下がった。

「晃さんそりゃねぇよ、気になって仕方ねぇ」
「なんだよ、知りてぇのかい、これよ」

晃一郎は懐からCDケースを取り出すと吉之助の
目の前に差し出して見せた。



CDケースを手に取り、つぶやいた。

「オ、オルドビスの遺産?誰のシーデーなんで?」
「そこに書いてあんだろ」
「デ、デ・ウ・エイ? 誰なんで?」
「おめぇも呆れた奴だな。二月の三日は何の日か
てぇことは覚えてんだろ」
「二月の三日ってぇと、節分ですかい?」
「節分にゃ違ぇねぇがな」

晃一郎は苦笑した。

「ちょいと、晃さん謎掛けは苦手なんで」
「謎掛けたぁ驚いたな、おめぇあれほど
行きたがってたじゃねぇか」

そこまで言うと晃一郎はヘッドフォンをつけ直した。

「おあふ!晃さん! て、提唱会!」





吉之助は晃一郎のヘッドフォンを無理矢理剥がして
叫んだ。
辟易した晃一郎は諦めて吉之助に向き直った。

「こいつぁよ、二月三日池袋区手刀での提唱会の
あの軍装のれんじゅうの音源さね」
「そんなもん、どこで手に入れたてぇんです」
「内藤宿(新宿)のデスクユニヲンてぇ音売屋よ」
「おいらにも聴かせておくんない」

火鉢のやかんから白湯を湯呑につぎながら
晃一郎は言った。

「奴ら提唱会を前にしてこんなもんを拵えやがった」
「どんな音が入ってるんで?」
「そりゃおめぇ、提唱会でやる演目だてぇこった」
「そいつぁ聴きてぇ」
「村岡翁の草稿を電磁的に拡声てぇ触れ込みも
あながち法螺じゃねぇと踏んでたんだが」
「おいらにゃぁそこんとこがよくわかんねぇんだけど」

白湯をずずっと啜って晃一郎は続けた。

「こいつを聴くってぇと上院採決の切り札だてぇ
評判さえも、マブだてぇことさ」
「そうすっとどうなるんで?」
「どうって、おめぇ、村岡爺さんの描いた筋書きが
現実になるってぇことよ」

しかしそこまで言うと晃一郎は不思議な高揚感に
包まれているのを感じた。
実現を望んでいるってぇのか、自問自答を繰り返し
ながら、そして思い出したように付け足した。

「そういやぁ二乗林が言ってやがったよ、
軍装の奴らデューイに新しい”をみな”が入るてぇ話だ」
「”をみな”?、その”をみな”てぇな何なんです」

晃一郎はその問いが聞こえなかったかのように
湯呑を持ちながら立ち上がった。
そのまま通りに面した一尺ほどの小窓から表通りを
眺めた。
外は相変わらずの寒さなのだろう道行く人もまばらだ。

「次の提唱会のあと、か」

と、ひとりごちた。






2014/01/28

(No.2127): 音圧感知式赤色発光共鳴機withタキオン粒子送出管


dewey taira氏の新曲を打っているという
ブログを読んで感心した。
筆者などは到底できぬ所作だ。
ライブ前は楽曲を演奏するシークエンス
(ダンドリ)など覚える事項が
山ほどあるので、それを記憶して
おかなければならない。筆者の場合、
極めて単一の記憶領域なので既に飽和に
近い状態である。その領域にだねキミ、
何だね、新しい発想を生むようなね、
そんな土壌をね、耕すてぇことぁ
ちょいとね、そりゃぁね、キミ、
無茶といふものだよ、いいかい
すこーし考えてもみ賜え、
ボクはね、えーと、キミ、
何て言ったかね、キミの名前ね、
え?さんじゅう?さんじゅうにぎが?
あそうそう
三十二戯臥くんだね、そうそう、
キミね、三十二戯臥くんね、
あの軍装のね、宣伝部隊の
連中だけどもね、ね、いいかい、
提唱会のためにさね、いよいよ、
お、おんあつかんちしき、せきしょく、
えー、ちょっと待ってくれ賜え、
うーんとね、あーそうそう、
音圧感知式赤色発光共鳴機といふ
機械をね、何やら実装しよる
っちゅう話しでね、それでね、
いいかい三十二戯臥くんね、
しかもそいつにゃ、た、た、
タキオン粒子、そ、送出管てぇもんも
取り回して容赦がないてぇやつだね、
まったく、ねぇ、聞いてる?
ね、三十二戯臥くん、いやね、
この話ぁね、あれですや、
九段区電信公社の二乗林さんからね
聞いたてぇやつなんだけどもね、
二乗林さん知ってる?
あ、知らない、あーそう、
知らないね、そうなんだよね
知らないんだよね、
そうなんだよね、
ところでさね、ちょいとねぇ
ねぇてば、ねぇ、聞いてる、ねぇキミ、
ねぇ、三十二戯臥くん、ねぇ








2014/01/27

(No.2126): タイムテーブル。2月3日ライブの


最近いつもの日本語文法解体的
無秩序論理思考廃棄式のあの
ブログは少し影を潜めているのは
このdeweyとかいう奴らのブログは
何が書いてあるのだろうかと
審査される体であったり
なかったりしているものだから
いつものような言語崩壊的日本語
文法放物線投棄式はちょっとアレな奴
だと思われるからやめようと
思っていたのだけれどそれはまるで
自動書記の如くほらこうして
いまわたくしの眼前をわたくしの
意思とは違う力が作用して淀みなく
打ち進められているお探しの
屑ブログラルモノグラムはここです
こんばんわエフオピです。


今日は突っ込みもなくすんなりと
ライブ告知。素で。





電子轟剰雑音ユニットdewey[デューイ] のライブ
02.03 (mon)
池袋 手刀

open  19:00 
start 19:30

adv.  ¥2,000(+1d)
door  ¥2,200(+1d)

19:30-20:00 dewey
20:10-20:40 Ryo Fujimura
20:55-21:20 Take E Lee
21:30-22:00 erasers

このリンクのdeweyサイトにあるメアドから
チケット取り置きできます。
お名前と枚数をメールで送ってください。



twitterでもいいよー

エフオピ(dewey_lumb_fop)

平(dewey_taira)




なにとぞよしなに。


2014/01/25

(No.2125): 元轟音ギタリストN部長とラストワルツ行(二幕構成)


第一幕
午後の方針なんちゃら会議で年下のN部長の
ものすごいエネルギーに満ちた発表を聞いていると
彼がまだブルースロックバンドで爆音ギターを
かき鳴らしていた頃を思い出して懐かしくなった。
彼はギターの上手さもさることながら拘りについては
右に出る者はいなかった。

「エフオピさんこの真空管ね1960年代のなんですよ!
これがまたいい音するんです!」
アンプも1960年代のものを使ってた。
ライブの時アンプの電源がショートしてPAが2回も落ちた。
あんなことアレが最初で最後だろう。
あの時バンドでは筆者はドラマーだった。

レコーディングの時、ローリングストーンズの
写真集を譜面立てに立て、それを見ながら
ギターを弾いていたっけ。
「気合い入れます」とか言って。
彼のアンプから出る爆音は凶器だった。
あまりの轟音弾幕で気持ちが悪くなる程だった。

音楽のジャンルは交じり合う事はなかったが
マニアックさを持ちつつ音楽にストイックだった
そんな昔の彼が懐かしい。

あの音楽に対するマニアックさというか拘り
あるいは興味というものが今はそのまま仕事に
移っているのだろう。
音楽よりも仕事自体の面白さに気付いて
今は仕事が楽しくてしょうがない。
彼の発表を聞いててそんなことを思った。
もう音楽には戻っては来ないのだろう。

残念だ。






第二幕

deweyの二者が打ち揃って週末の渋谷で
待ち合わせ、渋谷ラストワルツを訪なう。

話しは10日程前に遡る。
dewey taira氏より渋谷のラストワルツという
ハコでヒラサワ関連のイベントがあるようです
しかも1/24には知り合いの方のレンダさんという
バンドがワンマンやるんですが男女二名
打ち込み系この構成でワンマンをこなせるとは
一体どのような技をお持ちなのでしょうだから
僕らはそのなんたるかを拝見拝聴しにゆこうでは
ありませんかどうですかどうなんですか
ゆくのですかゆくのですかとゆっているので
滞りなくゆくことになった。


結果から言うと時間の都合で最後まで
拝見できなかったのが悔やまれるほどの
ハイクオリティだった。
曲が始まると一気に世界観が形作られる。
ピッチの安定した美しいボーカルを軸に
振り付けも相まって世界観が形作られる。
その発展が見事。
演奏というか演技を見ているような感じ。
勉強になった。
トラックの作りも大変素晴らしかった。
ボーカルを引き立てつつしかししっかりと
存在感もあり、あれは音の分離の良さが
際立っていた所為ではないかと思う。
勉強になった。

レーザーハープ、平沢さん以外で初めて見た。






2014/01/23

(No.2124): DUCATI M696 改めの徒然


我が二輪であるところの
六級改号別名ducati monster696何某に
乗り始めて早5年目になる。
総走行距離もあと2千キロほどで3万キロに達する。
近年のDUCATIにしては走っている方だと思う。
実際筆者の通うドカ屋ディラにおいて
ウチの店のモンスターの中で一番走ってますよ
という勲章を得たのは記憶に新しい。
とはいえ、消耗部品の数々を定期的に
とっかえひっかえしているので
状態はすこぶる快調である。

そんな六級改号であるが、どうなんだい
そろそろ新しいバイクが気になって
来るてぇことぁないのかい
という心の声に耳を傾ける。

しかし、一向に他のオートバイが眼中に
飛び込まない。
強いてあげればTriumph THRUXTONくらいか。

ちなみに、今のDUCATIの新車各車も同様。
Monsterシリーズくらいしかピンとこない。
しかしM1200が水冷だと知ってちょっと引いた。
筆者の場合基本空冷。
L型ヘッドを取り囲むように掘られた
フィンの形状を持つエンジン造形が好み。

だから
DUCATI Monster696は筆者の嗜好に
寸分の違いもなく納まっているのだ。
だから、全く飽きない。
もうわたくしの身体はMonsterの搭乗姿勢が
沁みついてしまっている。

DUCATI Monster696の好きなところ徒然。

【全体のフォルム】
六級改号は黒いタンクのため全体的に甲虫を
思わせる。
且つ、六級改号は
ハンドル位置の低さとバーの短さ、それに
ミラーをイモラミラーに交換し、且つ且つ
リアフェンダーレスキット装着の由にて
甲虫フォルムがより一層際立っている。
ブーチン(メスのカブトムシ)とか
カナブン系統。
または蜂系統。




【音】
六級改号はノーマルマフラーである。
そもそもオリジナルのエキゾーストノートが
素晴らしい。
特に太くて丸い低域サウンドが魅力だ。
そこにデスモドロミックの機械音が加わり
排気音を構成している。




【搭乗姿勢】
基本は前傾姿勢。(軽めの)
M696のハンドル高さは意外と低いので
日本人はアップハンドルに交換する方が多い。
なぜなら楽な運転姿勢になるからだ。
しかし我が六級改号は敢えてハンドルの
高さはノーマルのままとした。
且つ、ハンドルの長さをかなり短くしたので
一見するとセパレートハンドルに見える。
従ってライポジは前傾姿勢をとる。
しかし前傾のほうがニーグリップや
下半身重心がしっかりできるから好きだ。




【操作性】
よくDUCATIは曲がり難いと評されることが
多いが、筆者は曲がり難いと思ったことが
一度もない。
当然ライテクなど無に等しい筆者である。
そんなド素人が言うのだからむしろ
間違いではあるまい。
当然サーキットでの話ならば当てはまる
はずもないが、街中の交差点での超低速
直角曲がりなど、そのバランス性能は
大変優秀だと思う。
ふらついた事など一度も、ぬ。
ニーグリップと目線をしっかり基本通りに
操れば、すこぶる安定している。
Monsterは高速ばかりではなく、いや
超低速でこそ優秀なバンランス性能を
持っているのではないだろうか。


【エンジン機関関係】
湿式クラッチとはいえ空冷L型2気筒
デスモドロミックエンジンは多少なりとも
クセを持っている。
ホンダの優秀エンジンとは雲泥の差。
(ホンダ>ドカ)
しかしこの味に魅了されればこっち側の
人間に成り下がる式。
ちなみにオイル漏れ上等の式



【匂い】
最後は、匂いだ。
オートバイのカテゴリで「匂い」とは。
この筆者の屑ブログにことあるごとに
吹聴してまわっているように
筆者はDUCATIの「匂い」が好きなのだ。
特にドカ屋のショールーム内の匂いは
タマラナイ。
(ショールームでは半分くらいは
タイヤ匂なんだけどねー)
走行後、エンジンを切ってカバーを
掛けようとしている時、
はんなりと香る、陶酔するあの、
あの、匂い。
おそらくはSHELL ADVANCEのオイル匂
なのではないかと推測するが
とにかくエンジン周辺から立ち込める
魅惑の香り。
タマラナイ。






2014/01/22

(No.2123): guidelines for our new layer (we are looking for Möwe.)


継続中の案件。

機械分解音声と低中周波発声とに混在した
現状のプリミティブな静的ブルーバに対し
新たなフォルマントと動的パーカンという
スキームに移行するため物理的存在としての
「möwe(メーベ)」を発掘せよ。
(No.2115): 三種の謀(副題:deweyの略式謀略)より。


まずもって
歌唱の才を有しこれらキーワード(参考資料1)を
総じる御をみな様は当世に存在し得るだろうか。
否であろうことは想像に難くない。
もしこの内幾ばくかでも嗜好コネクタに合致する場合、
速やかにその旨を我々に飛報願い奉り候由。



(参考資料1)
【deweyの新レイヤーに求むるキーワード一覧】
(順不同)

mouse on mars
新宿ゲバルト
ATOM TM
BOOM BOOM SATELLITES
平沢進
YMO
椎名林檎
戸川純
昭和初期
杉浦日向子
よしながふみ
つげ義春
孤独のグルメ
酒場放浪記
ザガットサーベイ
DUCATI




2014/01/21

(No.2122): 月賦で購入(フレミングの左手の法則を唱えながら)


関東、特に東京をはじめとした太平洋側では
真冬といえば乾燥した晴れの日が多い。
そんな東京都下、陽が沈めば気温は0度近くまで
下がる日もある。
雪の多い地域に比べれば東京など暖かい
とはいえこの気温での真冬のオートバイという
シチュエーションはすなわち過酷である。

嗚呼辛い。
何が辛いってライダーの表面温度はマイナス12度。
以上、いや以下か。
つまりそれなりの武装をしなければ詮無いことに
なるのだ。キケンですのだ。


筆者の二輪歴は実は年齢の割には
それほど長くはない。
しかし真冬も駆りたい。駆らねばならぬ。
そうした問答から毎冬も駆ってきた。

しかし、ある時は寒冷による指先痛で
クラッチをにぎれず、
ある時は寒冷により指先の感覚が喪失し
クラッチをにぎれず、
またある時は寒冷により手そのものが
ヒトデの死骸と化しクラッチをにぎれず、
つまり、何が辛いって真っ先にマイナス12度の
餌食になる手だ指だ、その重要なパーツが
今まさにわたくしのわたくしとしての存在から
解き放たれ無限の時を貪ろうとしているのです。
のです。

だから我々は戦うのです。
思い返せば今までにいろいろな戦法を、
そして陣を敷いて参りました。

二輪乗り始めの頃はそんなの厚手のグローブで
いいんでやんしょ的な安売りの手袋をして
速攻異次元移行の洗礼を受け
失神しそうになってこれでは死ぬると思い、
専用の真冬グローブを二輪量販店関連らで
仕度し、さらにそば屋の出前カブのような
ハンドルカバーまで動員してはみましたが
数年間はこれぞというグローブには会えずに
いながらも、ここはやはり電熱でしょう
と息巻いて配線を身体に装着した
インナータイプの電熱グローブを
付けたことがありますが、あまり暖かくなく
しかも配線が意外と厄介であり
これは少々厳しいねーとごちつつ
しかし近年僅かながらも性能も
向上しペアスロープの真冬用がなんとか
しのげるかと思い、しかしやはり夜間での
連続駆動では大凡1時間が限界であり
指先の指先としての尋常ならざる状況は
最終的には回避できないでいたのでした。



そこへ持ってきてあなた、
満を持さないでこれを買いましたの
実際はこのひとつ下のグレードのやつね。


これ
ものすごいです。
今までの全ての業を綺麗に落とされました。
カッキテキです。
配線なし。
バッテリー内蔵。
充電式。
自照式LEDボタンもかっこいい。
ヒーターは手の甲と指の周りにあり
温度設定は三段階。LED色は緑→橙→赤。

まさにウェアラブル。
これつけてライブやりたいぐらい。
いや、何よりも、あなた、暖かいのです。
マイナス12度を躍り出れば、やはり
冷たさは隠せません。
しかし、その冷たさ加減が今までのモノとは
一桁いや二桁は違うのです。


真冬を駆る人、ひどくお薦め。
これで指先はもうこっちのもんです。






でも月賦で購入。




2014/01/20

(No.2121): 500msecの達眼


手前味噌ではあるが
dewey相方taira氏の作る楽曲は
よく商業音楽のそれと見紛う事が多い。
いや聴き紛う事が多い。

商業音楽といっても当然巷にあるような
売れているどうでもいい音楽のことではなく
然るべき人々が然るべき体で好んで聴く
テクノ・エレクトロニックの音楽群を
指している。

つまり、習作なんだがまぁ聴いてくれと
以前渡された楽曲が、iPhoneのランダム再生
で久しぶりに唐突にかかるってぇやつで、
え、これ誰?カッケーとか思うわけです。
でiPhoneのロック画面を見るってぇっと
taira (dewey) とか載ってるわけです。
そういうことがしょっちゅうあります。

その理由の一つとしてあげられるのは
taira氏楽曲の音像の多様性だと思っている。
うまく表現できないが、強いて言えば
曲中数多鳴っている音の中に特徴のあるものと
ないものが程良く分布しているからだろうか。

別な言い方では例えば、ある音色を
単体で聴くと、こんなのどう使えば
いいのだろうという音。
そういう音の使い方、配置がうまい。
あやかりたいところだ。



ところで
筆者の好きなエレクトロニック楽曲は
概ね以下のような感じが多い。
何事もないような振りをして
実は非常に拘っているあるいは凝っている。
しかしスーっと聴けてしまう。
そういうものは逆に心に残る。
そういう曲。
マウスオンマーズが好きな理由も
そんなことが垣間見えるからだ。

少々趣は異なるが漫画もそういうことが
あるのではないかと思う。
作者渾身の1コマであっても物語の中では
1シーンでしかなく、読み手の意識が
留まるのはほんの0.5秒程度だろう。
しかしその500msecのためにどれほどの
時間と創造力が使われたかは我々は
知る由もないのだ。





deweyの楽曲制作は所謂YMO亜種方式である。
つまり 各自自作曲を持ちより
相手の曲に自分の何某かの色を付ける
というやり方だ。
つまりtaira氏の楽曲に筆者の「汚穢」が、
筆者の楽曲にtaira氏の「凄艶」が
それぞれ入ることで、deweyという状態を
形成している。

そんなdeweyのライブはこちらになります。




dewey Live
2014.02.03 mon
池袋 手刀

dewey
erasers
Ryo Fujimura
Take E Lee

■open 未定 / start 未定
■adv. ¥2,000(+1d) / door ¥2,200(+1d)





2014/01/17

(No.2120): MIDIに想う。


MIDIが未だに5ピンDINコネクタという
物理インターフェイスのみで、且つ
同時相互通信はできずにINとOUTは物理的に
別に実装されているという旧態依然とした
フォーマットであるのはなぜなのか
という疑問を持っている諸兄も多いだろう。

当世の技術力をもってすれば技術的課題は
ほぼないのではないかと思うのだが。
例えばUSBと同化しても良さそうだろう。
MIDIのクロックなど屁のような遅さであるし
扱う情報量とて32bitましてや64bitの配下と
あれば余裕のよっちゃんであろう。

MIDI制定が1983年頃だと思うが
30年も経ってるのに
なんで未だにDINコネクタなの、
なんでINもOUTも別々なの。

筆者が電子音楽やりはじめた頃はまだ
CVとGATEだった。今でもアナログシンセでは
この規格を引き継いでいるものもある。
MIDIが出た時は、こりゃすんごい便利だー
と思った。その理由は物理的な構造よりも
取り扱える情報量が圧倒的に増えたからだ。
だから内容は現在でも耐え得るのだろう。
しかし物理環境といったら30年前と毛ほども
変わっていないのだ。
繰り返すが未だにDINコネクタケーブル2本
必要なのだ。(送受信するには)

USBみたくなるとか、或いは有線でも
無線でもIEEEみたくなるとか
なんでもできそうなのに。


しかしこれほどまでに定着して全ての
電子楽器、MTR、エフェクターにまで
MIDI入出力が装備されている現状では
新しい物理規格を導入しにくいのもあるだろう。
いや利用者のことを慮るのであれば
いっそ潔い決断が欲しい。

実は既得権益を守りたい的な
大人の事情だったりするのだろうか。
そうではないことを祈りつつ
今日も僕らは数メートルのMIDIケーブルを
何本も持ってINとOUTを挿し間違える旅を
続けるのだ。



同期しませんねー
あ、OUTに入れてたー
あっはっはh



2014/01/16

(No.2119): 体感温度はマイナス12度


いいかい今日は真冬のオートバイの話を
何のオチを見出さぬまま展開しようじゃないか。

考えてみりゃ
今年はまだ2回しか駆ってない。
20時過ぎ東京都内とはいえ外気温4度いや
中央線に沿って西方面へと進むにつれて
氷点下へと近付く。

そこへ持ってきて、キミ、時速50キロで
身一つで駆っていると思いたまへ。
外気温1度湿度20%時速50Kmで
体に刺さる大気層の体感温度はマイナス12度だ


従って、それなりの武装をしなければ
危険なのである。キケン。
とりわけ、操縦に関係する部位については
注意が必要だ。
なかでも風が直接あたる指先は重要なパーツだ。

これが先ずイカレル。
ちぎれそうになる感覚はある意味新鮮である。
当然そうならないように施しのある
冬対策用グローブを装着するのは前提での話だ。
しかしこの指先地獄は数多高機能グローブでも
だいししょいし付いてまわるのだ。

ある程度の「ちゃんとした」オーバーパンツや
冬用ライジャケというのは実は非常に高機能で
路面が凍結していないなら氷点下でも
体自体が寒くなるということはそれほどないだろう。
(当然インナーとか厚着する前提で)
ただしそれでも連続航行は2時間程度が限度かも。
だから上述したように、指先のような
末端部位処理を如何にフォローできるかが鍵だ。


今のところ完璧な解決策は、ぬ。
(電熱線内蔵のグローブがあるではないか!)
(高価なり)
つまり、ひたすら耐えるのだ。
つまり、以下のような指先地獄巡りのフローを。

寒いー → 痛いー → 痺れるー → 別次元



さぁ今夜も痺れる指でクラッチを握ろう。




2014/01/13

(No.2117): フィアット。オイル交換とdewey。リハ


ブログタイトルによりアクセス数が変化する事象は
今に始まったことではないので半直球系タイトルを
掲げてご機嫌を伺う。



連休初日、昨年オープンしたという
井の頭通りにあるフィアットディーラを訪なう。
この店はもともとイタリア車を中心とした
並行輸入車を取り扱っていたと思う。
そのままディーラに昇格したということか。
昨年末飛び込みで入店し、オイルと
フィルタ交換を依頼したがさすがに
その日に作業というのは難しいとのことで
予約をしたのだった。

オイルはセレニアではなくバルボリンを
入れられた。その所為かどうか、
税込みで10900円くらいだった。
予約時、13000円くらいかかるかもしれません
とのことだったが結果的に安かった。
ディーラにしては安い。
ちなみにオートバックスでやれば7000円くらい。
ただし筆者のPanda100HPのオイルフィルタは
オートバックスにはないのでフィルタ交換時は
必ずディラである。ディラ必須。
というわけで
ここのディラ、
意外と好印象なのでしばらく様子をみる。



連休最終日、dewey 2/3ライブ用リハ。
ライブまでにリハはたった2回。
今日と本番当日の午前中のみだ。
前回もそのようなシチュエーションで
好成績だったので、流れ的には問題ない。

さて、今回のセットリストについては
既にライブでは何度もやっている曲もあるが
今回初めての曲もある。
それでもいきなり通しリハを行う習わしが
我々deweyである。
それで各自一気に「感じ」をつかむ。

課題はすぐに顕われた。
大きく二つ。
一つは
新機材MICROBRUTEのチューニングだ。
電源入れてすぐでは相当狂う。
自宅でもまめにチューニングをしながら
使っていたが改めて実感した。
電源投入後、暖まってくるとなんとか
安定はするのだが余談を許さぬ。

二つ目はLive9のボコーダー設定。
今回は両者でボコーデッドするのだが
リハスタで出す音の大きさも関係してか
奇麗なボコーダー音にならない。
酷い時はフィードバックしてノイズ状態になる。
そこまでひどくならないにしても
声以外のトラック音をマイクが拾い過ぎて
それでボコーデッドされてしまうから
汚い音で発声も聴き取り難い。

課題解決のための技法
その一
チューニングする。簡単な話しだ。
ライブ中だろうがなんだろうが
チューナーまたは他音源からの音で
チューニングを行う。
これしか、ぬ。

その二
この課題は本当は随分と前から存在していた。
しかしその都度紙一重的な対応でなんとか
乗り切っていたのだ。
例えばオーディオIOのマイクゲイン絞り込みや
ボコーダーパラメタ(センスやゲート)の調整。
これは多少効果はあるが根本の解決には
繋がらない。
ゲートの開放時では集音率は同じであるし
センスも同様だ。
一番効果が高いのはやはり
口元にへばり付けられる単一指向性の
マイクを使いながら上記を実践することだろう。
複合技。
ヘッドセットマイクが一番都合は良い。

よし決まった。











2014/01/12

(No.2116): 連休中日の小品


先ずは新規導入した機材運搬キャリーに
deweyエフオピライブセットが滞りなく
収まるをみて胸を撫で下ろす。
MacBook、MICROBRUTE、ミキサー
オーディオIO、電源アダプタ各種、
アナログディレイ、シールド十数本が
一つにパッケージされるさまは粋だ。

余白も多少はあるのでまだ小物類は
収納可能である。
ただし流石に衣装は入らなかった。
きたなく押し込めると入らなくもないが
衣装がシワになるしそれより何より
衣装に装着した新規導入装置が
壊れてしまうかもしれない。
こいつは演奏機材以上にデリケートなのだ。

ところで
次回ライブのセットリストは既にフライヤに
告知記載されており、すなわち
CD「オルドビスの遺産」全曲+カバー曲
という構成である。
このうちカバー曲に関して直前ではあるが
リズム関係データを全て作り直した。
元々原曲は表拍にアクセントがあるのだが
この曲はバックビートになっていたため
イマイチなじめなかったからだ。
直球のビートに変えたらスキマ感はだいぶ減った
と思うが、ライブでは二者の音が複合するので
また違ったビート感が生まれるだろう。
そんな楽しみもある。

そんな塩梅式にて明日13日、
リハーサルスタジオにてdeweyのライブリハを
執り行う。
諸々。


個人レンシウ中の作業机近影。
MICROBRUTEにはアナログディレイ。
アナログ同士でよく響き合う。




アナログディレイかと思ってたけど
デジタルディレイだったや
アナログとデジタルでよく響き合う。







2014/01/09

(No.2115): 三種の謀(副題:deweyの略式謀略)


わたくしはそんなに人より不出来でしょうか
わたくしはそんなに人より劣っているでしょうか
そりゃキミ何さねこんなこと書いるようじゃ
誰だって首を傾げるってもんさね
という夢をみたのだけれどどんな運勢か占って
くれたまへこんばんわエフオピですい。い。


新年の挨拶もそこそこに僕らはメールを通して
2014年deweyに関する極めて重要な謀を
忌憚なく打ち込み合った。

すなわち、
先鋒、
今以上に偏った指向を嗜好を志向を打ち出すために
襟章及び胸襟に自己顕示を具現する名称を著した
サイネージ類を求めよ。

次鋒、
提唱会に向け軍装の二者を制御するための
音圧感知式発光ダイオードを持つウェアラブル
ディスクリート電子基盤とそのタキオン粒子排出用
保護チューブを手繰りてその一切を実装せよ。

主鋒、機械分解音声と低中周波発声とに混在した
現状のプリミティブな静的ブルーバに対し
新たなフォルマントと動的パーカンという
スキームに移行するため物理的存在としての
「メーベ」を発掘せよ。




このうち先鋒と次鋒タスクについては
次回2/3ライブにて実現する前提である。


あげてー、さげてー
あげてー、さげてー





2014/01/07

(No.2114): ライブ準備(其の壱)と新たな活路


2月3日deweyライブのための個人レンシウを
年末年始の力を借りて執り行う。
蓋を開けてみれば今回からほぼ
MICROBRUTEにつきっきりとなる。
あと歌的なボコーダー的な。

というか他の事ができぬ。
MIDIシンク系では筆者がマスターを担当するので
キュー出しトラック送出は行うが
例えばLaunchpadによるギミック操作等は
健やかにやる暇がない。

総合的な演出等については
1月13日のリハーサルスタジオにて両者の音を
出し合わねば正確なところは手に入らぬが
2月3日deweyライブは「オルドビスの遺産」
レコ発的なリリパ的なアレをそこはかとなく
醸し出す雰囲気で臨むものであるからして
そのリハーサルとしてはシウマイ弁当を
使うための休憩時間は長めに摂る。

だからライブ準備として先ずは
衣装に装着する機械を作成する。


話しはそれからだ。







そんな安穏とした日々を送っていたところ
メンバーtaira氏より打電。
おめぇいい加減目を覚ませ
俺達にはもう華はねぇんだ
おっさん二人が俯いて寡黙にツマミを
にじっていたところで埒は明かねぇ
新たな華を摘みに行こうじゃねぇか
と。
もちろん、異論など挟む余地はない。
明らかに正論である。御意と応答。
ただし、巷でわけもわからず流行っている
消耗音楽のような体でなければ
と添えた。
つまり
同じ華ならdeweyという世界観を構築、
展開できる軽佻浮薄音楽を標榜しよう
と。

我々にはきっとできるはずだ。
ううんそうなの。


2014/01/06

(No.2113): 新年初走行(寒)二輪噺


ティガレックス希少種、
デカイし赤いし黒いし固いし、
爆発粉じん撒き散らすし、
激突突進してくるし、
咆哮ブレスは爆風だし、
まったくもって勝ち目なしです
こんばんわエフオピです。




約二週間ぶりの二輪。
我が六級改号と名乗りし
ドカティアモンスタル696という
二輪にて総走行距離既に27700kmを
悠々自適とは真逆を突き進む、って感じ?
みたいな
我が道を行く、って感じ?
みたいな
という言い方がウゼーだろ、って感じ?
みたいな
さぁ今日も久々に毎度のエフオピ難解
文法放物線投棄地獄が幕を開けたでござる。
何行も書き連ねようと露ほどの意味もない
捨て文章をお求めの方、ようこそ。


さて、
バッテリーは新品につき早朝外気温1度なれど
一発始動での快音をマフラから轟かせ
一滴のオイル漏れもないデスモドロミック
で駆る2014年の都内初日は通常日なれど
公道がらがらの体でやれうれしの図を描く。

真冬のライダーたるもの、寒みーとか
言ってはいけない。
などという不埒な心根は一切合財廃棄と掃け、
つま先から頭頂部に至るまで防寒の名の元、
テッテ的に積み上げた結果、鼻水が垂れる
くらいの体で納めつつ往復50kmを駆る。


そんなおり、過日、
二輪専門ショップ・ナップスにて
電熱線バッテリ内蔵暖かくなるグローブを
観賞する。
今までの電熱グローブといえば
グローブインナー式で、且つバッテリーは
外付け式が多かった。
さらにバッテリー間のコードが長くて
からまったり使うまでのダンドリが面倒で
お世辞にも使いやすいものではなかった。
しかし、このグローブは見た目は普通の
グローブでしかない。
コード類も何にも飛び出ていない。
見た目は普通のグローブだ。

このグローブ、
手の甲の下あたりに自照式のボタンがあって
それを押下することで発熱を開始する。
ヒーターは手の甲にあるのみだが
そこを熱源として指先まで加熱できるとの由。
いい。
いいぞ。
寒さゆえに、ち斬れんばかりの指先にも
このグローブさえあればと、つい願ってしまう。
しかし問題はお値段だ。実売2万円弱。
いいグローブなら2万くらいは承知している。
高いのか高くないのか微妙な塩梅なれど
しかし二の足を踏むことを請け負う。


良き観賞だった。
さぁ、現実に戻り外気温4度、
走行時体感温度マイナス14度の外界へ
いざ繰り出そう。










2014/01/05

(No.2112): これで機材運びは万端です。


一月の四日、艾服に一つ歳を重ねる。
つい先日ラジオで劇団出身某女優さんが
お話ししていたのだが、その女優さんが
小学生時代、五十歳を過ぎた人なんて
もう人間じゃなくて別な生き物だと思っていた、
しかし今自分は五十もずいぶんと過ぎているが
十八歳くらいのまんま何にも変わっていないのよねー
と仰っていたことはそのまま筆者の感慨に近い。

そんな不出来な筆者の社会との関わり方は
deweyとかdeweyとかdeweyとかくらいしか
ないことに気付き、それじゃこの膨大でもないけれど
しかし一つずつを運ぶのには少々面倒である
ライブ用機材のあれやこれやそれといったものを
どうにか一つにまとめて手繰ればダンドリよくさー
なんちゅうんですかひじょーダンドリよくさー
何言ってるんあんたクルマに積めば済んじゃうじゃん
といった向きもあるやも知れず、
しかししかーしクルマから箱やスタジヨに
運ぶ算段といふものがとてつもなく過酷n


機材運搬用キャリーバッグを購った。
一行で済む話しだ。




これがキミ達のお父さん(会社で部長クラス)と
同い年の文章だということを知って驚愕しているだろう。
もうここへは来るんじゃないぞ。



2014/01/03

(No.2111): Visage、初来日するとの由


2014年、年始一発目でVisage初来日の報は
強烈衝撃的であり、生Visage、
生Steve Strangeさんが見られるなんて
俄に信じ難い。
筆者がVisageに出会ったのは大学1年1981年
だった。その頃丁度、YMO/BGMや
Kraftwerk/ComputerWorldに影響を受け始めた
時期で、同時にUK NewWaveの旗手Visageや
Ultra Voxにも当然食指は伸びた。

昨年29年ぶりの新譜が出たことで
うすうす感付いている諸兄も多かろうが
その背景を鑑みれば当然よくあるような
80年代バンドの再結成的なチープな
塩梅式だろうけれど、そんなこたぁ関係ないのだ。
チープだろうが胡散臭かろうがかまいやしない、
だってあんたVisageなんだから。
1980年当時は化粧してたけどライブでは
どうなんだろうかと思い巡らせつつ
昨年の新譜のジャケ写を見て流石と
思った諸兄も多かろう。
まだ化粧してる。

とはいえ、やはり1980年「Visage」と
1982年「The Anvil」の衝撃が大き過ぎて、
後年リリースした曲はどちらかといえば
筆者嗜好から少し遠い。
だからアルバムでは懐古と罵られようとも
やはり初期にミッジ・ユーロ在籍時分の
「Visage」と「The Anvil」が好きだ。
Visageで一番好きな曲と言えば
「モスクワの月」だし。歌ないけど。

で、Youtubeを検索したら最近のライブ映像
なんかがアップされており、往年の曲もさることながら
しっかりと生演奏バンドの体となりてそれはそれ
見応えはありそうだ。
化粧はしてなかった。
いずれにしても来日楽しみ。
これを機にフジロックにも来ないか。
ベタな流れで。

1980年代のもの。





最近のライブとの由。






2014/01/02

(No.2110): 2014年所信表明


電網最果ての淵から暗号化ともとれる難解な
言語体系で綴られる2013年最後の
当ブログンロッタに記載のある通り昨年、
我々はツクグロウ鳥の生誕年を祝い
ツクグロウ鳥を頂いた音楽作品を世に発表し
レーベルという土壌を育んだ塩梅式にて
明けましておめでとうございます賀正。




「キミ。キミはそんな言葉使いをしていたらいっそ
誰も見向きもしなくなってしまふよ。
キミの物差しはだね、尺度はだね、
隣の人々とは違ふやうだから、いっそ
気を付け賜へ。
だけどもね、その尺度といえばさね
無二とは言えずのものだから、キミの
釈然としないキミの因数に照らしてみるまでは
瞬きの一切が解かれることはなかろうて
本年も宜しくお願いします」



日本語訳:
2014.02.03  deweyライブ
池袋手刀 19:30 -