2014/04/30

(No.2178): 三方の検智 (解析編)


嘗て満杯に、向かう階段にすら溢れ、
ははーと感心しきりの妙は、なるほど
ショウのショウたる面白さを感じるその
立ち居振る舞いはしかし、僅かも
吾が琴線には触れぬ系統なれど
下着の空を舞う様やモッシュの体を
鑑みれば、肖る望みを想う。

テクノやらというがまるでカラオケと
何がどう異なるのやらたかが珍妙なる
服飾と言動とがオーディエンス弄りにしか
過ぎぬと想われし孤高の輩はしかし
類い稀なキャラクタの持つ情動の一途を
してファン獲得の妙たるや初見の演出に
なるほどと膝を打つ。

電子音楽を操る者として登竜門と
呼ばれし箱のワンマンでさえ売切れご免
の報をつぶさに認められるその力量は
如何なるものと電網における数々を動画を
拝見拝聴するも何が一体その力量なるや
吾が嗜好には全く合致せずお世辞の
一つも出ぬほどの低品質に奇術の如き
摩訶不思議なるものと鑑みれば
吾が感性もここまでと悟。

しかしとはいえその想いも刹那に過ぎず
改めれば容易き吾の信念曲がらずに
貫かんと欲す。





2014/04/29

(No.2177): ライブ課題対応報告書(メール文面式編)


いつもお世話になっております。
deweyのエフオピと申します。

先日のdewey[デューイ]のライブにおける
機材トラブル等の対応につきまして検討内容を
まとめましたのでご報告致します。


【概要】
4月24日公演 dewey提唱会(ライブ)の
機材トラブル等の原因につきましては
以下の二つの課題と認識しております。
1 安定した運用環境の構築
2 演者によるリアルミックスの重要性

上記課題に対しまして以下の対応策を
実施するよう考えております。

なお、機材トラブル等詳細事象につきましては
先日の報告書に記載がありますので省略させて
頂きます。


【対応内容】
1 安定した運用環境の構築
  1) 対象
    (1) tairaシステム(ステージ下手)
  2) 課題の詳細
    (1) MIDIキーボードUSBインターフェイスコネクタの破損
    (2) アドホック不安定によるiPad上touchableの接続不可
  3) 対応
    (1) MIDIキーボードUSBインターフェイスコネクタの破損
        ① MIDIキーボードの購入
        ② 破損防止策
            ・雑に扱わない
            ・急かない
    (2) アドホック不安定によるiPad上touchableの接続不可
        ① アドホック通信を使用するiPadは使わない
        ② 各種デバイスは有線で結線する
    (3) 全般的な安定化を実現するためにWindows7からMac OSX
          へ移行する

2 演者によるリアルミックスの重要性
  1) 対象
    (1) エフオピシステム(ステージ上手)
  2) 課題の詳細
    (1) 全音源のミックスバランスの確保
  3) 対応
    (1) 全音源のミックスバランスの確保
        ① ステージ用にミキサーを導入し全音源を演奏中に
            ミックスする
        ② ボーカル用マイクは直接PAへ渡す
        ③ エフェクト内蔵ミキサーを前提とし、音源に
           エフェクトをかける
  4) 懸念点
    (1) バランスを取る視点は上手演者側のモニタに
          依存する
  5) 補足
    (1) 前々回ライブまでに使用していた超安価なミキサー
          では音痩の原因である狭帯域性が顕著であるため
          採用不可とする
    (2) 一般のライブ出力に耐えうるだけのダイナミック
          レンジと低滞留ノイズが保たれた品質の
          ミキサーのみ採用する
           (詳細データ仕様は別紙)


【対応時期】
次回ライブ 2014年5月28日


以上、宜しくお願い致します。


dewey .efuopi

2014/04/27

(No.2176): 先日ライブに想う(キミのお父さん編)


まるで自分の子供くらいの年齢の人達が
繰り出すライブの品質を目の当たりにして
ただただ感心するのみだった。
これ即ち「老い」ということなのだろうか。

先だってのライブで対バンの方々の
皆さんなんとお若いこと。
しかし、若いからといってその中身が
稚拙かといえば、全くそうではない。
ジャンルこそ筆者達とは違えるものの、
むしろその発想力と音楽性と世界観に
驚いた。
既成の枠に囚われない自由な発想。
素晴らしい。

翻って、
軍装に身を包み、怪しげな機械群を
弄くりながら、機械音声で歌い上げる
筆者を見た対バンの方々が
まさか皆さんのお父さんと同級生とは
知る由もないであろう。
いやマジで、
きっと筆者と同い年のお父さんは
キミ達の中にいると思う。



キミのお父さんが軍服着てLED基盤を胸に
つけてホース巻き付けて変なシンセ弾いて、
ボコーダーで歌う姿を想像してみるがよい。





どうだね?
愉快な気分になるだろう?


2014/04/25

(No.2175): 04.24 dewey ライブの顛末(けっこう面白いよ)


何の脚色もなく何の演出もなく
ありのままを認(したた)めましょう。

(うそ、多少の脚色あり)

吾、一瞬にして状況が暗転するという事態を
暇なく2回も体験した貴重な日。
dewey[デユーイ]といううだつの上がらぬ
電子雑音を発するグループのライブが
4月24日池袋 手刀さんにて行われたのでした。



晴天の午前中、スタジオでの完璧といえる
ゲネプロの塩梅式を繰り出した我らは
遅い昼飯これ即ち肉と肉を頬張りながら
時間通りライブハウスに入ったのでした。

リハ。
ステージ上で機材セッティングのおり、
相方taira氏の呻き声とともにそれは
始まりました。

taira氏のUSB接続のMIDIキーボードが
著しく無反応。そして無反応。
血の気が引くとはまさにこのこと。
百のテンションが一気にゼロに。

MIDIキーボードのUSBポートの口金が消失、
コンピュータ(Mac on Windows7)と
正しく結線できていない。
さっきのスタジオでは全く問題なかったのに
なんだよこれふざけんなよと半ギレるtaira氏。

コンピュータ(Mac on Windows7)からも
音が出ない。そもそも鍵盤もさることながら
新機材beatstepまでもが使用不能なのですから
もはや筆者側からの音だけという体なのです。

もうこれ以上リハができないのでPA様に
リハ順番の変更を懇願しました。
他のミュージシャン様方の冷笑を受けつつ
ステージを降り、MIDIキーボードについてる
別のUSBポート用のUSBケーブルを
買いにtaira氏は池袋駅前へ飛んだのです。

17:30までにリハができなければ、
もうおしまいだから、おまいら
と、PA様からの詔を頂戴し、御意ッ
と平伏しtaira氏の帰りを待ちました。

待つ事約40分、taira氏はUSBケーブル
ではなくMIDIキーボード自体をKEY楽器の
黄色い袋に入れて買って帰ってきました。
えええMIDIキーボード買ってきたの!と
驚いている間もなくさっそく結線し、
iPadとコンピュータ(Mac on Windows7)
とのアドホックも問題なく全てのパラメタは
息を吹き返しました。

あっはっはー、やっぱりMIDIキーボードの
USB口が壊れてたのでそのせいで
システムが死んでたんだねー
あっはっはーよかったねー

と笑っていられたのはほんの10分くらいで
それじゃおまいらリハ少しやってみろよ
というPA様からのありがたいご配慮で
ステージ上でシステムを再度組み上げたら、
またしても無反応。

サイン波の波形の山と谷の如く
一気に谷底へ落つる。
もうPA様を正視できない状況でした。
もう我らの残す道は本番までになんとか
直すしかないのでした。


腹をくくりました。
不幸中の幸いでバックトラックは全曲筆者の
Macから送出するセットリストでしたので
taira氏には歌に専念してもらって
あとは「やってるふり」で凌いでもらおうと。

しかし今度はなぜ無反応なのか
MIDIキーボードは新品じゃないか
と聞くと、不具合はUSB関連ではなく
今度はアドホック通信関係なのだ
というのです。
iPadとコンピュータ(Mac on Windows7)は
アドホックで接続しているのですが
それがどうも不安定で接続ができぬとのこと。
もうそんな不安定なシステムはやめてしまえ
と叫びそうになるのを堪えてなんとか
解決方法を見出ださねばと気が焦りました。

wi-fiアクセスポイントがハコ内にあることを
知り、アドホックからwi-fiに切り替えたところ
安定して接続ができることがわかりました。

やったーこれでなんとかイケそうですね
と胸を撫で下ろしたものの、いよいよ
リハなしでぶっつけ本番になるのでした。


転換時。
ステージ上で確認。一応動作している。
なんとか大丈夫そうでした。
ギリギリの感じ。

本番。
tairaさん側音も出ています。
ちゃんと同期もしています。
よかった。
と思っていたら、思わぬ伏兵に遭いました。

今回は実は手元にミキサーを置かずに
全ての音源をPA様へ渡していたのですが
予想以上の意図しないバランスになってしまい
かなり焦りました。
いや、当然PA様の所為ではなく
リハを満足にできなかった我々の落ち度であり
意図しないバランスは予想はしておりましたが
やはり手元ミキサーを持参すべきでした。

そしてそして、案の定危惧していた問題は
三たび訪れました。本番中にtaira氏のiPad系が
システム離脱。
MC後の「オルドビスの遺産」から接続
できなくなったようでした。
ですから最後の2曲はtairaさん側音が
かなり静かになっていました。




とはいえ、
そんな逆境のさなかでさえ
ライブは成立させたのです。
楽しいね。



ラップトップミュージシャンシステム構成教訓。
一つ
さっきまで安定しているからといって
次も安定するとは限らない。


deweyのライブシステム教訓。
各種音源は手元ミキサーでまとめよう。
でもボーカルマイクは個別にPAへ。



2014/04/23

(No.2174): ライブ週間の(ぜんぜんふつうのライブ告知編)


dewey[デューイ]のライブのお知らせ

2014.04.24 (木)
池袋 手刀 
■  OPEN 18:30 / START 18:50
■  adv. ¥2,000 (+1D) / door ¥2,200 (+1D)

18:50-19:20    なったむ(Blue Vision)
19:30-20:00    殺生に絶望
20:10-20:40    ある日蔵の中
20:50-21:20    dewey
21:30-22:00    カタカナ





街の皆さんのフライヤー感想

「なにこれ、うよく?、このセリフなに?うよく?」
東京都 女性 34歳

「マイクスタンドがメインなんですか?」
東京都 男性 29歳

「て、提唱会って?なにそれ宗教?」
埼玉県 男性 37歳

「なんかスーパーのチラシっぽい」
東京都 男性 55歳

「昭和?っていう感じ?てか興味ない」
神奈川県 女性 23歳

「ちょ、マジやべぇぞこれ、てかやばくね」
東京都 男性 14歳

「確実に来てますね、食わず嫌いはいかんよ」
東京都 男性 49歳








2014/04/20

(No.2173): ライブ週間の(師匠弟子編)



携帯ストラップ紐作りの名工
ミグタソウスケ師匠と弟子のセギタカヒロ、
師匠の工房にて


弟子 「いやもうびっくりしましたよ」
師匠 「でしょう?」
弟子 「ぴったり合うんすよね師匠の作ったやつ」
師匠 「もうね、君ねボク何年やってきてると思ってんの」
弟子 「いやもうわかんないすけど」
師匠 「もうね、君のね、生まれるずーーっと前からよ」
弟子 「え、携帯ストラップってそんな昔からあったんすか?」
師匠 「もうね年季違うから、君、セギ君、いくつだっけ」
弟子 「28っす」
師匠 「あ、もうね全然ね、え28?」
弟子 「はい」
師匠 「あーそう・・」
弟子 「あの、師匠、何年間やられているんですか」
師匠 「君ね、セギ君ね、何年やってきたかとかってね、そーゆーんじゃないんだよ、わかる?」
弟子 「・・・・」
師匠 「・・・・」
弟子 「いや、今、師匠私の生まれる前からやってたって」
師匠 「君ね、そういう過去の事にこだわってちゃダメよ」
弟子 「いや、ちょっと、意味わかんないすけど」
師匠 「君にはまだ早かったね、すまなかった」
弟子 「・・・・いや、そうゆーんじゃなくて・・・」
師匠 「まだ早かった」
弟子 「・・・・」
師匠 「そんなことよりセギ君、今週の木曜の夜は空いておるのかね」
弟子 「おるのかねって・・・、木曜はすいません用事がありまして」
師匠 「なんだ君、師匠のわたしがだね、直々に誘っておるというのに断るっていうのはどういう了簡なんだ」
弟子 「すいません、もう用事がありまして、その・・」
師匠 「君、セギ君。セギ君、それはあれかカノジョと逢うのだろう?」
弟子 「師匠、ちょっとプライベートなんでそこは勘弁してください」
師匠 「君、セギ君、たとえ用事があったとしてもだね、先ずはどんなお誘いか師匠に伺うのが筋じゃぁないのかね、え?セギ君よ、ん?」
弟子 「あ、いや、それは失礼しました、えー木曜の夜何か?」
師匠 「君は、ギャニュギャニュ電子音楽は好きかね」
弟子 「は? 唐突ですね、あまり好きではないです」
師匠 「好きではない、というのだね」
弟子 「え?ギャニュギャニュって?」
師匠 「デューイというバンドのライブを観に行かんかねとゆっておる」
弟子 「それが、ギャニュギャニュなんですか?」
師匠 「4月の24日木曜日、池袋の手刀(チョップ)というライブハウスでやるんだがね、どうだね、一緒に」
弟子 「・・・・」
師匠 「時間は20時50分だ」
弟子 「え? いやいやいやいや、ちょっとそういう音楽は苦手で」
師匠 「食わず嫌いはいかんよセギ君」
弟子 「苦手以前に用事があるって言ってるじゃんか」
師匠 「・・・・」
弟子 「・・・・」
師匠 「セギ君、携帯電話の紐作りを舐めてるんじゃないのかね」
弟子 「・・・・」



池袋・手刀 
■ OPEN / START 
OPEN 18:30 / START 18:50
■Fee 
adv. ¥2,000 (+1D)  / door ¥2,200 (+1D)
■ Live
18:50-19:20    なったむ(Blue Vision)
19:30-20:00    殺生に絶望
20:10-20:40    ある日蔵の中
20:50-21:20    dewey
21:30-22:00    カタカナ
 








2014/04/17

(No.2172): ライブ週間の(男子中学生編)


中学2年 コマとシゲゾウ
コマの部屋にシゲゾウが遊びに来ている


コ 「ねぇシゲ、これさ」
シ 「うん?」
コ 「これ、聴く?」
シ 「いいよマンガ読んでっから」
コ 「俺の兄ちゃんがさ、集めてんだけど」
シ 「なによ」
コ 「変なCD、これめっちゃエグイぜ」
シ 「おめ、エグイとかって何その言い方」
コ 「え?だめ? エグイ とかって、言わない?」
シ 「おもしれー、なんかそれ、あれじゃん」
コ 「エグイ?」
シ 「そ、うん、あれじゃんちょっとクロウトっぽくね?」
コ 「・・・ クロウト?」
シ 「エグイって」
コ 「エギューイ とか?」
シ 「意味わかんねぇけど俺も使っていい?エグイ」
コ 「いいけどさ、これ聴こうよ」
シ 「なにそのCD」
コ 「だからさー兄ちゃんがこんなの集めてんの」
シ 「誰れよこれ」
コ 「・・・ デ、デ、読めねぇ」
シ 「ちょっと見してみ」
コ 「何て読むの?」
シ 「・・デ、デウェ」
コ 「デウェ?」
シ 「こんな単語習ってねぇよ」
コ 「マジ習ってねぇし」
シ 「んでこれ、ボカロっぽいの?」
コ 「ぜんぜん違う」
シ 「なに、どんなのよ、ミスチルっぽい?」
コ 「ぜんぜん違う、説明できねぇよ、いいから聴こうぜ」
シ 「マジで、いま?」
コ 「オルドビスの、き、きさん?っていうやつ」





ガチャガチャ
プチ

<1曲目再生>


シ 「・・・キメー、何これ!」
コ 「・・・キメー!」
シ 「ちょ、次の曲は?」

プチ

<2曲目再生>


シ 「ちょ、マジやべぇぞこれ」
コ 「やべぇな」
シ 「やべぇやべぇ、ガチやべぇ」
コ 「兄ちゃんがさ、こいつらのライブ行くって」
シ 「マジで? なんで?」
コ 「なんかさぁ、フライヤー持って帰ってきてた」
シ 「なに、フライアーって?」
コ 「チラシ、チラシ、宣伝の、ライブの宣伝の」
シ 「怖くね? ライブなんて」
コ 「コウェーよ」
シ 「だよな、一回も行ったことねぇしライブ」
コ 「いく?」
シ 「え? マジで?」
コ 「ほら、これフライヤー」





シ 「キメー、オッサンじゃんこいつら」
コ 「ほら4月24日、池袋 ・・・ て、てがたな?」
シ 「これなに、コスプレ? 何のコスプレ?」
コ 「知らね」
シ 「だって、ライブなんてさー」
コ 「なに」
シ 「大人がいねぇと無理じゃね?」
コ 「兄ちゃんにくっついてってさ」
シ 「おめぇの兄ちゃん大学生だっけ」
コ 「そう」
シ 「えーマジで、マジ行くの?コウェー」
コ 「行こうぜぇ」
シ 「え、ちょ マジ? え、マジで? ね、マ

2014/04/16

(No.2171): ツクグロウレーベルの紋章


一昨日晩は火星が地球に最接近したというので
これは鼻毛を切る絶好のタイミングであると
言い放つ巳の刻、鼻毛カッターの電池を買いに
ネスコイプスタズルの小間物屋に来てみれば
シライ画伯からロゴできましたという報が
寄せられているというので、こうしちゃおれぬ
とツクグロウ鳥を頭頂に乗せ、浮立つ足を
絡ませながらファイルを落とし、そして
いよいよ数点の作品を拝謁させて頂ければ
どれも静謐で高尚な作品群であり、今まさに
奇怪電子音珠をけたたましく配置する
この世界の末席に存する我らdeweyのもとへ
その御姿をしてツクグロウレーベルの証と成す。



©シライケン


deweyサイトも紋章換装




2014/04/14

(No.2170): 閃きの輻輳


熱病のようにあれほど浮かれていた
マルチIOのオーディオIF物色だったが
おまえさまはそんなものを購っている
ほど潤沢な資源があるというのかい
余りある資源などあるというのかい
あるわけはないぢゃないか
あるわけはないぢゃないか
どうなんだよおいどうなんだよ
どうなんだよとゆっている
と泣き叫ぶラスラパンネの上半身に
襲われそうになったのでその資源は
曾祖父の遺言通り六級号の
タイヤ交換へと消えていった春の宵。



従って今一度AbletonLive9の
ライブ用セットを具に検証し、
LRの一空間でのみ成立せしめるための
音と音との関わり方が堅気になるような
セットに各パラメタを調整をして
憤死しないための技法を探る。

パラメタの群れを口半開きでぼうっと
眺めていたとき、突如降りてきた閃きに
我ながら失禁寸前だったことを
ここで明かそう。
いや実際少し漏れた。

そうか、なんで今まで
気付かなかったのだろう。
しかしとは言ってもその効果は
おそらくビフォアアフタでの比較では
ほとんど変わらないだろうと思う。
いや出音の違いはほんの僅かで
あろうことは百も承知のうえだ。
心のよりどころとしては
充足の効果を満たす。

鍵は余計な音を流さない
ということだ。
次のスタジオで、
そしてライブで試す。




2014/04/13

(No.2169): 後輪破断降臨(2. タイヤ交換の計)


前回までのあらすじ。
木造二階建てボロ安アパートの四畳半の
部屋で、メトロン星人と向かい合うモロボシダン。
やけに蒸し暑い初夏の夕暮れ。
部屋の中は西陽のオレンジ色に染まる。
隣室からはラジオの野球実況が聞こえる。
静かに語り合う二人。
自分の星へ帰れと諭すダン。
しかし二人の話し合いは決裂する。



自走は既に困難であったので
今回は二輪保険の無料ロードサービスを
手配。



ドカ屋さんへは事前連絡してあり
車両のみ入庫。


メカ様より入電。
パンク直す前にヒビ割れ酷いので次回
車検通らないとの由。
そりゃもう交換する旨を伝えたが
金がまったくないので
金がまったくないなりの交換を依頼。
丁度メッツラーの型落ちで在庫処分品が
前後セットで2万円台!であるとのことで
一も二もなく購入。これ。
Sportec M3


数日後、作業完了の由、出庫。



数キロの走行で感じたこと。
前のタイヤよりグリップ感が若干弱い。
まだ皮むき前だから?



2014/04/11

(No.2168): いつもの僕2 (突飛なライブ告知含)


その弐式の貳

紺取るコントルシフトセミコロン。
だいいてだって抱いて偉大な奔放の
そげなこつなかとですたいという
出鱈目な言葉遣いをキミのキミたる
主に問えん、ぬふ、それが言うが侭。

あのね、もうね、こんな塩梅式で
ハナっからすっ飛ばして行くんで
追っ付いて来られねぇようなそんな
すっけらかいなキミのキミたるキミ達は
置いて行ってしまうんでね、
という三流のいや四粒の言い方でも
それでもまだ足らぬほどのライブ告知を
今から行って聞かせるからね、
そこにね、すわyってくなんしょ。

y

deweyと書いてデューイと
発音するキミのキミたるキミに
其の発音をさねも一回やってみては
くれまいかと大沢田等冬(きねかづ)が
問へば、
いみじくも遥遥と繰り越しながら
「拙の愚、如何の見当も遇って面貌の
不偏を正さんと決す」と、半鐘の音を
軽くダウンコンバートする素子を振る。

此れ即ちdeweyの奇怪電子音珠の
発布元を空気振動の波を泳ぎきった
刹那の居合に等しく、
さらに具に事調べきれば時、
二千十四年四月二十四日
頑に木曜の二十時五十分
東京市池袋区に存する音処手刀にて
催す式。

簡略図式は下弦の様。

池袋・手刀 
■ OPEN / START 
OPEN 18:30 / START 18:50
■Fee 
adv. ¥2,000 (+1D)  / door ¥2,200 (+1D)
■ Live
18:50-19:20    なったむ(Blue Vision)
19:30-20:00    殺生に絶望
20:10-20:40    ある日蔵の中
20:50-21:20    dewey
21:30-22:00    カタカナ
 














あ、醤油取ってくれる?



2014/04/09

(No.2167): 後輪破断降臨(1. ハンドルを取られながら)


夜、井の頭通り、三鷹方面へ向けて
六級号(DUCATI M696)を駆っている時
浜田山近辺を通過中、車体が意に反して
かしぐ様を感じる。
路面がでこぼこ状の部分を走ったから
だろうと思った。しばらく走っていると
ハンドルが重く感じて来た。
なんか今日は駆る感じ方が違う、
なんというかいつものフィーリングではない、
なんだろう、うまく言葉にできぬが
何か違う、いや、気のせいかしらん
などと思いながら、環八交差点を通過。

左側に四輪が停車していたので
内側車線へ車線変更したら、
明らかにおかしい、変だ、確実に変だ
ハンドルが取られる、バランスがおかしい。
パンク?か?
信号で停まったおり、前輪を確かめた。
指で押してもみたが、パンクしていない。
大丈夫だ。
青信号で走り出す。
が、やはり何かおかしい。ハンドルが
取られる「ような気がする」。
右折してみる。
「!、曲がれない!」完全におかしい。
赤信号で停まった時、また前輪を確認する。
まったく問題ない。
ブリッジか?(ハンドルと車体を繋ぐ部品)
いやネジが緩んでいるということもない。
もしや後輪?
後ろを振り返ると、タイヤがぺしゃんこ。
「なんだとー」
声に出して絶叫する。
まだ家まで10キロはある。

タイヤはまだ完全に空気が抜けていた
わけではなかったのでソロソロと走って
なんとか帰着。
しかしもはや自走は不可能だ。

うへー、レッカーか、レッカーか
パンク修理じゃだめだろうなー
タイヤ交換か、金かかるのか
うへー
ダンドリにつぐダンドリかー


(続く)



見た目わかんないけど
ズバリ、パンクしているでしょう。


2014/04/07

(No.2166): 庶民慾食


deweyのtaira氏は肉好きで知られている。
「肉必須、野菜は青汁でいい」という名言や
ステーキ大盛のお伴にハンバーグを注文するという
野生派だ。
曰く「ご飯でお腹が一杯になるならその分
私は肉を喰いたいのです」。
非常に明確でこれだけ徹底されると
たいへん気持ちが良い。

しかもtaira氏は食べる量もしこたま多い。
しかしスリムな体形を維持されている。
体質もあるのだろうが「努力している」
というからさらに輪を掛けてすごいと思う。


翻って筆者の場合どちらかと言えば
肉派ではない。
とはいえ献立に肉がないと少しだけ
残念な気持ちにもなる。
しかし肉を食べなくても別段困らない。
さりとて魚介類が好きかと言われれば
そうでもない。
肉の種類で言うなら筆者の場合
鶏>豚>牛という格付けだ。
鶏肉が一番好き。
豚は脂身以外なら好き。
牛は美味いとは思うが肉の味が
リアル過ぎて進んでは食べない。

ちなみに鳥の祖先は恐竜というが
恐竜も鶏肉みたいな味だったのだろうか。


ところで、筆者は嫌いな食べ物は
そう多くはないと思うのだが、
所謂酒飲みや大人が好きなものは苦手だ。
例えば、「いかの塩辛」、「蟹みそ」、
「いくら」や「すじこ」、あるいは
「生レバー」など。
焼き肉の「ホルモン」も苦手。
あの脂が胸焼けする。

「いかの塩辛」に至っては中学生頃
まではむしろ好きだった。
特に、ご飯にのせて上からお湯を
掛けてたべる「いかの塩辛のお茶漬け」
は好物だった。
逆に大人になってから美味く感じなく
なってきて、今ではほとんど食べない。

「牡蠣」も苦手だ。「生牡蠣」は特にだめ。
カキフライは食べられないことはないが
進んで食べない。
冷めたカキフライほど不味いものはない。
あと、生卵もあまり好きではない。
特に白身。あのドロドロがどうも。
しかし、
旅館の朝食では「たまごかけご飯」が
美味いから不思議だ。


筆者はこの歳になっても
子供の好きなメニュウが大好物だ。
カレー、ラーメン、ハンバーグ、
スパゲティは男の子の王道だろう。
チャーハンもピラフも餃子も好きだ。

しかし食材ジャンルであげるとするなら
穀物、豆、野菜を好む。
筆者の食事では、野菜は必須だ。
特に生野菜。
外食ではサラダは必ず注文する。
生ではないがほうれん草の
おひたしも好き。かつぶし掛けて。


そんなおまえさまの一番好きな食べ物は
何なのだ問われれば
わたくしは躊躇せず「納豆」と答える。

とはいえ、納豆オムレツだの
納豆サンドだの、納豆何某という
小洒落た食い物には興味はない。

「ごはんに納豆をかける」一択のみ。
(納豆ごはんという言い方は好きでない)
(なんか混ぜご飯みたいだから)
(納豆かけたら混ぜない)

次いで炊き立て白米は言うに及ばず、
味噌汁と来る。
東京だから鰹だしに合わせ味噌、
具は豆腐とあぶらげ、わかめを散らす。
大根の千切りもいい。
そして脇役には、胡瓜と茄子の
ぬか漬けがいい。青く瑞々しい胡瓜を
所望する人が殆どだろうが、
漬かりすぎて酸っぱくなったのもオツだ。
茄子の紫のグラデーションも食欲を
そそる。

「ぬかみそへ思ひ切る手の美しさ」


「ごはんに納豆をかける」のアテは
夏なら冷奴。
薬味は葱と生姜と茗荷だ。
同じ大豆なので納豆と豆腐はよく合う。
茗荷の存在が豆腐を惹き立てる。
初夏の茗荷は格別に美味い。

あと、目玉焼き(黄身が半熟)を
「ごはんに納豆をかける」に乗せて
食べる美味しさ。
はふはふ言いながらかっこむ。

生卵を納豆に入れる式もあるが
上述の通りわたくしは生卵が苦手
なので卵は目玉焼きにする。
これがまた納豆にすこぶる合う。

従って目玉焼きは醤油で喰う派だ。







2014/04/06

(No.2165): 提唱会告知(其の弐)


dewey ライブ 情報


2014.04.24 (木)

池袋・手刀 

「しびれる日」

■ OPEN / START
OPEN 18:30
START 18:50

■Fee
adv. ¥2,000 (+1D)
door ¥2,200 (+1D)

■ Live
18:50-19:20    なったむ(Blue Vision)
19:30-20:00    殺生に絶望
20:10-20:40    ある日蔵の中
20:50-21:20    dewey
21:30-22:00    カタカナ
 





2014/04/04

(No.2164): ぼくのすきなかいじゅうえいが


昭和30年代〜40年代前半の
東宝の怪獣映画は素晴らしい。
現代の映画のようなCGだか実写だか
わからんくらいのハイクオリティでもないし
だから当然リアリティもないし
かといって派手さもない。

しかし他を寄せ付けぬ独特の世界観がある。
怪獣の着ぐるみとジオラマでの特撮。
街並は昭和30年代の日本。
飛行機や尻尾にはピアノ線が見えるし
着ぐるみの背中にはチャックがある。
僕らが子供の頃はそういうことも含めて
楽しんでいた。

筆者の一番好きな円谷英二/本多猪四郎の作品。
その予告編。「サンダ対ガイラ」 1966年



1966年だから筆者3歳の時の映画。
ガイラの顔、シビれる。カッケー。
この二匹の佇まいが未知の世界観を築く。
ガイラがメーザー光線に焼かれるシーンが秀逸。
あと、羽田空港に上陸するシーン。
予告編にはないが、ビルの屋上のビアホールの
客が逃げ惑い、その客を喰っちゃうところとか
子供心にコウェーって思った。

小学1〜2年くらいにリバイバル上映か
なんかで武蔵小金井にあった場末の映画館で
観た記憶あり。
しかし全編をちゃんと観たのは社会人になった
1980年代前半にこの映画のVHSビデオを
買ってからだった。



2014/04/02

(No.2163): マルチアウトのオーディオI/O譚


deweyのライブでは筆者エフオピ側に
設置する安価なミキサーに全ての音源を
立ち上げ、それをリアル2MIXしてLRを
PAさんへ渡している。
従ってそのミックス加減は筆者の裁量ひとつ
であり、つまりそのミックスの根拠は、筆者の
立っている場所のコロガシ(ステージモニター)
の音が要であり、つまりそんな安直な出来事で
deweyの外音は支配されているのである。
しかしこれは、一般的なデスクトップミュージック
のライブ、コンピュータを主軸とした
ライブ現場では別段珍しいことではない。

ライブパフォーマンスとしてステージ上の
ミキサーを操作すること自体はむしろ是であり
かのThe Chemical BrothersやUnderworld
などのライブではミキサー操作自体が演奏と
等価になっていることは周知の事実である。

ところがここに来てステージ上でミックスし
2MIXのみをPAへ送ること自体に少々疑念を
筆者は持ち始めた。
それは、二つの理由による。

一つは、音質。
これは「良い音」という意味ではなく「正しい音」
という意味。
つまりdeweyとして創られた音がその想いも
含めて正しくオーディエンスへ伝わっているか
ということ。
せっかく想い描いた音を造り出しても
ライブ時にダイナミックレンジの狭いノイジーな
安価ミキサーに通してしまったらそれは
変化してしまうのだ。
オーディオI/Oから直接聴く音は広大で弾力が
あるのに、ミキサーを通した結果ぺらぺらに
薄くなってしまう、という経験をした。
しかしこの問題は音質変化の少ない高品質な
ミキサーを導入すればある程度は解決できる。
が、高品質な高級ミキサーを導入する
そんなお金はまったくない。

もう一つの理由はミックス加減。
上述でも書いたように演者によるリアルミックス
には難点もある。それはつまり正しいモニター
環境でミックスしているわけではないからだ。
ステージ上のコロガシのみでモニターするので
偏ったミキシングに陥る事が多い。
実際、前回のライブ動画を確認したら、
平さんバックトラックが大きくなりすぎていた
曲があった。
まぁそれこそがライブである、
という考え方もあるにはある。
実際、今まではそのような趣旨を持っていた。

或いはヘッドフォンでモニターすればミックスも
良い塩梅になるのではないかと思う方も
多いだろう。それは確かに一理あるのだが、
deweyライブ演出上諸々の事情があり
ヘッドフォン装着は実現が難しい。

筆者がドラマーの時はヘッドフォンでモニター
していたが、それとこれとは話しが違う。
ステージ上でミックスするのだから
ドラム演奏のためにクリック聴くのとは訳が違う。
バランスなどわからない。


以上の理由により、ステージミキサーの使用を
やめて、その代わり全音源をPAへ送ってしまう
ということを考えている。
バランスはライブハウスのPAエンジニアさまに
委ねるという塩梅式である。
(ライブって普通そうなんだけども)

ただし、そこで気になるのはオーディオI/O
からの出力である。現在筆者の使用している
オーディオI/Oの出力は2個である。つまりLR。
これはバックトラックにボコーダーを生演奏
する場合、ボコーダーもAbletonLive内で
2MIXされるのだ。
当然AbletonLive内のミキサーでバランス
調整はできるのだが、
やはり「音の分離の良さ」「太さ」いわゆる
「正しい音」を考えれば、すなわち
オーディオI/Oの出力を別けたいと思う。
つまり別々のBUSとして出力しPAへ送りたい。

これを実現するには出力がすくなくとも
4個あるオーディオI/Oが必要になる。


USB2.0 バス駆動、マルチアウト
(何れもアナログ出力で4OUT仕様)、
その他巷のお噂何かを総合すると以下の製品群
が浮き上がった。


Focusrite Scarlett 2i4

Native Instruments KOMPLETE AUDIO6

behringer U-PHORIA UMC204





マルチアウトのオーディオI/O欲しい。
1行で済む話しだ。





2014/04/01

(No.2162): 皐月ツーリング概要


フォーマルハウト「b」への
皐月ツーリング概要。

地球より「みなみのうお座」の方向に
直線で約25光年離れたA型主系列星
フォーマルハウト、その周囲を
公転している惑星「b」が目的地だ。

前回のケプラー22bよりも至近距離のため
大型光速艇航行は伴わず、全行程を
スピダーバイクのみで敢行する。
とはいえ航路中域に
スニヤエフ・ゼルドビッチ効果による
CMBスペクトルの歪みが生じている銀河団が
あるため、その周辺を迂回する距離を総じると
240光年近くにのぼる。
この銀河団周囲は高エネルギーの電子が光子に
転移するためその影響を受けないためのルートを
捻出する必要があるのだ。

その全行程をスピダーバイクで航行するため
事前にいくつかのメンテナンスを施す。

其の壱。
反重力デスモドロミックブースタ
モジュールへ充填する粘度15W-40潤滑途
液体物質の交換。

其の弐。
重力遮蔽円形回転式圧縮空気圧、
前方後方2.4kpaの加圧減圧調整。

其の参。
反重力駆動伝達経路軸のクリーニング。

其の四。
外洋用宇宙線防御洗車。

其の伍。
フェルミオン粒子充填。