2014/12/25

(No.2285): 「エラー」からのライブのお知らせ


歳相応という言葉がある。
年齢に似つかわしい服装や髪形のこととされるが
当然考え方や立ち居振る舞いも含まれよう。

歳相応でない場合に人から
「いい歳してお前は何をしているのだ」と
罵殺されることがある。
この発語シチュエーションを考察すると
「歳相応」の是は常態の範囲内で認知される。
だからその「歳相応」という実態は
齢(よわい)を重ねるほど澱みの混じらぬ
清らかなイメージを持つ。

しかし見方を変えると別な側面が表れる。
即ち、その発語の根拠は
「皆と同じでいろ」「突出するな」
といった社会的没個性感覚に基づいている。
けだし営利目的の組織では組織的な活動に
よって利益を得る必要があるため
それを阻害するような「歳相応」でない者は
そのスキームから外れ「エラー」扱いとなる。

しかしだ諸君。
「エラー」はけっして悪いことではない。
なぜなら我々の進化とはエラーの積み重ねに
よって生まれてきたものだからだ。






「いい歳してお前は何をしているのだ」と
罵殺してください。

2015.01.30 金曜  
渋谷LastWaltz

東京ガジェット VOL.11

OPEN  18:30
START 19:30 

Live:
メテオール
コルネリ
dewey



2014/12/19

(No.2284): 遠巒の廻廊(十一)


しかし眠くなる。
あのあと、男の持ってきた質素な食事、
玄米と味の濃い煮しめと葉物を食べ、
すぐに眠くなって寝てしまった。

今度は夢も見ずに朝まで熟睡したのだろう
気付くと部屋の中は明るかった。
しかしいくらでも眠れそうだ。
布団の中でまどろんでいると襖の向こうから
男の声がした。

「旦那、お目覚めかい」
「ああ、起きてる」

男が手ぬぐいを持って部屋に入ってきた。

「まだ眠てぇだろう、こっちぇ来たてぇ奴は
みんな暫くぁ眠気が取れねぇんだ」
「こっち?この江戸ってことか?」
「ああ、何故だかぁおいらにゃわかんねぇがよ
何百年も飛んで来らぁ体もおかしくなるんだろう」
「俺以外にも来た奴がいるというのか」

男はわたしの質問に答えずに続けた。

「この手ぬぐいを使っておくんない、それと
着替えはくれぐれも頼んだぜ、夕べみたいに
あの恰好でおもてぇ出られちゃぁかなわねぇからな」

ああわかったと応えわたしはおとなしく着替え
始めた。下着も脱げと促され、所謂下帯を付ける。
案内された便所で用を済ませた。
下帯は小便するのには具合が良い。
便所脇にある大きな瓶の水で顔を洗っていたら
なぜか涙がこぼれてきた。





寝ていた部屋とは別の大広間に案内された。
ざっと二十畳はあるだろうか。
部屋は襖で仕切ることができるようだが
全て開け放たれており、襖自体もない。
ただ鴨居が仕切りの天井にあり、
その立派な彫り物に目を奪われた。
奥の床の間に軸が一本さがっている。
幽霊画のようだが不思議と不気味さはなく
逆に荘厳な雰囲気を立ち昇らせている。

「いま、朝餉ぇ持ってくっから待ってな」
「この家にはあんたしかいないのか?」
「いるよもう一人。そっちが飯なんかを
こさえてらぁ。おいら飯は作れねぇ
もっぱら喰うだけよ」
「あんた、名前は何ていうんだ」
「藤助」
「とうすけ?もともとここの人か?」
「そうよ、生まれも育ちも江戸冬木町よ」
「藤助さんよ俺はなんでここに来たんだ」

直球を投げてみた。

「やっと信じておくんなすったかい。けどなぁ
その理屈はぁおいらにもわかんねぇんだ」
「なんで」
「お上のやるこたぁわかんねぇ・・
お上っても江城にいるれんじゅうじゃぁねぇがな」
「江城って?」
「千代田のお城のことよ、おめぇ見たことねぇのか」
「ああ、江戸城ね。今は皇居になってる」
「こうきょ?」
「ここは百八十年前だったか?それだとあと四十年か
五十年もしたらそうなる」
「あ、いや、すまねぇあんたらのことは
聞かねぇ仕来たりなんだ、そうきつく言われてる」
「その聞くなと言ってるお上っていうのが
俺をここに飛ばしたのか? 菅井って奴じゃないか?」
「菅井という奴ぁ知らねぇ」
「もう一度聞くが俺はどうやってこの家まで来たんだよ」

藤助に詰め寄ろうとすると襖が開いて
女が入ってきた。お膳を抱えている。
よくみたらまだ十二三歳の少女のようだ。
細かい格子模様の入った薄茶色の小袖にお下げ髪。

「この子が?」
「ああ、お松だ、ほれ挨拶しねぇか」

お松と呼ばれた娘は玄米と椀と香の物が乗った
お膳をわたしの前に置くと、その場で額を畳に
すりつけながらお松ですとだけ言うと
踵を返して襖の向こうへ行ってしまった。

「お松は何も知らねぇんで、旦那を二本差しだと
思ってるんで」
「二本差し?」
「お武家のことよ」
「ああ侍か」
「この屋敷にいりゃぁ食べるのも寝るのも
困りゃしねぇんで、お達しのあるまでせいぜい
ゆっくりしておくんねぇ」
「お達し? があるのか?」
「たぶん」

往来から棒手振の売り声が庭を越えて小さく
響いてくる。
「たいやたい、なまだこ、まだいー」




「この屋敷の裏庭に蔵がありやしてね」

玄米を頬張っていたら藤助がふいに言った。

「その蔵の中に旦那はいたんでさ」
「蔵?」
「普段は鍵ぃかかっててね誰も入れねぇんで、
でも事があるてぇときだけ扉が開くんで」
「自動ドアってことか、でも俺は記憶にないぜ
気が付いたらあの部屋で布団に寝てたんだから」
「おいらとお松が蔵から運び出したんでぇ、
たいがいおまいさん達は眠ってて起きねぇんだ」
「それ、それ、」

わたしは思い出して箸を置いて言い募った。

「俺以外にもここに来た奴がいるんだろう」
「言っていいものやらわかんねぇんだが」
「教えてくれよ」

躊躇しながらも藤助は話してくれた。

「もう半年も前(めぇ)になるがな、おいらぁ
一人世話したんだ」
「どんな奴だ、今どこにいるんだよ」
「慌てなすんな、そいつぁもういねぇよ」
「いないって?」
「ああ、たぶんまたどっかの時代(じでぇ)に
飛ばされちまった」
「・・・・ なんだよそれ」
「そいつぁな、日本の奴じゃぁなかったよ」
「本当かよ、何人だった?」
「なにじん?」
「どこの国かって聞いてんだよ」
「そんなの知らねぇ。でも身体がまっちろでな
髪が茶色でよ、目が窪んでて鼻がとんがった男だった」
「西洋人だな、若い奴か?」
「若かねぇ。旦那くれぇの歳だと思うがよ、
奴ら歳がわかんねぇ」
「でもよく話せたな」
「おいらは話せねぇよ、変な言葉を使う役人みてぇのが
ここにやって来てな、そいつが相手してたぜ、
俺は奴の身の回りのことをやってただけだ」

これまでの藤助の話しを半信半疑で聞きながらも
外に出てやはり自分の目で確かめたいという欲求は
高まってきた。

「ああ、そういや奴の名前がへんちくりんだったぜ」
「その西洋人のか」
「せ、せじゅいち、ばるぶ、ばるぐ、とか」
「なんだよそれ、せじゅいちばぐる? かい 
たしかにそいつあ大層な名前だな」
「あははは」
「あははは」

久しぶりに笑った所為か気持ちが少し晴れてきた。



(続く)



2014/12/17

(No.2283): 小学五年の僕と火星の地表


子供の頃、21世紀なんてものすごく
未来な感じがしててさー
だいたい2000年代自体がまるで
SFの世界のように感じられた。

筆者が子供の頃、例えば筆者が
小学校5年だと西暦1973年頃。
「21世紀のぼくらの生活」みたいな
小学生向け雑誌の巻頭カラーページなんかに
21世紀は空飛ぶ自動車とか普通にあって
宇宙旅行も一般市民が普通に行けて
僕らは家にいてもなんか宇宙服みたいの
着てて、嗚呼21世紀になったら
こんな生活になるのかぁすげーなー
と半ば真剣に思っていた。

実際は当時とさほど変わっていないのだ。
いやある意味相当変わったか。
文化もファッションも音楽も街並も
科学技術も相当変わった。
しかし、筆者が子供の頃にみた
空飛ぶ自動車も宇宙旅行もまだない。

火星に微生物あり(かも)とのニュース

火星の地表

火星のネズミ



2014/12/15

(No.2282): あのときのラーメンライス(再)


ハタと思い出し、ググってみた。
それらしいものは見つけられなかった。
何をググったのか、というと、
検索キーは T県 K町 ○○ である。
○○に入る文字はある食堂の屋号。
(実はこの話しは以前にも書いたかも
しれないがまた書く)


1983年あたりだから今から30年以上も
前の話しだ。
筆者が大学生だった時のこと。当時筆者は
電子音楽ユニットを組んでいたT氏と鉱泉や
温泉を巡る旅行を頻繁に実践していた。

それは
軽トラックでF県まで旅行したときの事だ。
二人とも360ccの軽自動車ばかりを
乗り継いでいたのだが、
その流れであろう、軽トラックって
格好いいよねーというノリで
知り合いの人から軽トラックを借りて旅行に
繰り出したというわけだった。

その旅行の復路。途中寄ったT県のK町が
まるで、つげ義春氏の漫画に出て来そうな
雰囲気を醸し出しておったので車を停めて
町を少し散策したのだった。

埃っぽい町だったが、葬列に遭遇したり、
不思議な共同便所で大便をしたりと、
本当につげ義春氏の漫画の世界のような
なかなか味わいの深い体験をした。

その食堂はそんな町の辻にあった。
全体的に白らっちゃけ朽ち始めている
木造平屋だった。
屋号の書かれてある大きな看板は
文字がほとんど消えかかっており
どうにか読む事ができる程度。
しかも戦前の「右読み」であった。

波打つガラスの嵌った格子引き戸を
開けるとチープなパイプ椅子が散在し
板の薄いテーブルが二卓ほど
配置されていた。
お店には割烹着姿のお婆さんが一人。

おそらく食堂なのだが筆者はなぜか
ラーメンとライスを注文した。
出て来たラーメンのなんとうまかったことか。

しょう油の普通のラーメン。
おそらく業務用のタレとスープ、そして
カンスイ臭いちじれ麺、近所のスーパーで
買ったであろう鳴戸巻き、
桃屋のシナチク、貼り付いた海苔
どうにかぎりぎりひからびてないネギ、
各パーツ単体ではどうにもこうにも
成り立たないほどの酷さであるが
それがラーメンとして集まった時の
破壊力が尋常ではなかった。

おまけに、丼に盛られた大盛りの
冷えたご飯の鈍い輝き。
人工着色料で真っ黄色に染まっている
沢庵の漬け物が数枚、丸い小さい
醤油皿に横たわっている。

ご飯もスープも飲み干し完食。
飲み干したラーメンどんぶりの底には
体に悪そうな得体の知れない
砂利のような香辛料のようなアレが
ざらっと残っており、それを
僅かのスープとともに流し込む至福。


その二年後、再びT県K町を訪れた。
当然、目的はまたあのラーメンライスを
食べるためだった。ところが、そのお店は
既に閉店していたようだった。
さらにその数年後、三度訪れた時には
そのお店自体があとかたもなく消えていた。




ということをハタと思い出し、ググってみた。
それらしいものは見つけられなかった。




2014/12/12

(No.2281): 四題楚歌


1.
年末まで忙殺の勢いにてまったく音楽に
携われず筆者TL上のやれライブだの
やれライブだのといった賑やかなる告知に
すげーとかかっけーとかうらやましーとか
指をくわえておるわけであります。

2.
とは言うものの先日のdewey2015年
活動要綱会議の通り既に次のライブのための
動きを開始してはいるのですがそれはそれ
なかなか思うような結果を得ず作戦を
練り直しているところであります。

3.
とは言うものの年末年始においては
なんとか時間を造り出し予てから妄想と
想像と発想を持って繰り出しては消え
消えては繰り出すというエレクトロニック
であり電子音響であるところの
所謂新曲をば数曲を制作する予定で
ToDoリストやリマインダーにそのように
記録しておるところであります。

4.
新曲の構想は妄想は果てしなく広がり
もはや頭の中では完パケているのですが
実際に作り始めるとそのイメージとは
遠くかけ離れた音像になってしまうことを
知っておりますゆえ今回の課題はどこまで
イメージを具現化できるかという視点を
持つ事が重要であると曾祖父から耳打ち
されたという夢をみたところであります。



2014/12/10

(No.2280): 二輪四輪ダブル車検(四輪車検入庫見積り 編)


最近怠慢に怠慢を呼んでろくすっぽ書かなくなって
しまったこの辺境屑ブロギーの中でもさらに人気薄な
例の二輪四輪ダブル車検シリーズであるが、実は
先週末我がパンダ車であるところの
FIAT Panda100HPを車検に出したのだが
交換箇所などを調べてからお見積り金額をご連絡します
というその言葉通り仕事中にフィアット屋より入電。

総見積額を聞いてわたくしはその場に崩れ落ちた。
Dark Energy2(税込)を4台買ってもまだお釣りが来る金額。
その明細は各種フィルタ類交換、ワイパーゴム替え、
プラグ交換、各種オイル交換(エンジンオイル除く)、
バッテリー交換、前輪ブレーキディスクとパッド交換、
タイミングベルト一式交換、そして車検整備費用と
車検代行料で、締めてDark Energy2(税込)×4台+何某
との由。
ちなみにエンジンオイルは今年のパンダリーノの
景品として当たったものを持ち込んだので0円。


子供銀行券でのお支払いでも大丈夫でしょうか
と問うと、申し訳ございませんが子供銀行券の
お取り扱いはございませんという。
ならばモンハンのZ(ゼニー)通貨では如何でしょう
とさらに言い募ったが、申し訳ございませんが
生憎とそのような得体の知れぬ貨幣もどきの
お取り扱いはしてございませんゆえファッ○ン
と仰るので、仕方なく今すぐ交換しなくても塩梅が
悪くなりそうもないものを検分する。
結果、ブレーキディスク交換は今回は実施せず
しかしタイミングベルト一式は交換することになった。

過日、さんざっぱら脅かされていたこともそうだが
事前に電網から教わった詔によれば、やはり最悪の
事態としてタイミングベルト切断時の修理は
概ねデカ二本以上確実とのことで、しかも100HP
のそれはただのベルト交換のみならずウォータポンプ
込み込みの塩梅式にて相当に交換作業も難易度
高しなのでありましてこの機会にやることで手を打つ。

なおこちらの個人様ブログではそれを交換されて
いるくだりにて。
http://minkara.carview.co.jp/userid/398935/blog/25113003/
こちとらド素人ゆえフィアット屋さんに
お願いするしかあるまい。


顛末としてそれでも
Dark Energy2(税込)×3台+何某
くらいになった程度。


年末ジャンボ、滞りなく買いました。




2014/12/07

(No.2279): dewey2015年活動要綱会議


金曜日の夜、deweyの2015年活動要綱を
取りまとめるため新宿三丁目のとある居酒屋へ
筆者とtaira師は参集した。
筆者は当然としてもtaira師までも酒ではなく
烏龍茶を注文しつつ先ずは2015年の
deweyライブ指針について白子の天ぷら、
ラム肉と玉ねぎの生姜炒め、肉シュウマイ(4個)、
まぐろのメンチカツ、野菜だけのサラダ
(オリーブ油とレモンドレッシング)などを
食べながら「やべマジウメーこの白子天ぷら」
「なにこれまぐろメンチ?うますぎ」
と活発な意見を交わす。

会議の詳細は機密事項であるため
ここでは記さないが、ニュアンスとしては
以下の通りである。



多くの目に曝す義を均す。
嗜好の研究。
統一非統一未だ決着をみず継続的調査。
圏外活動の初動。


2015.dewey();





2014/12/03

(No.2278): ゴム製の蛇腹式を


我がFIAT Panda100HP別名パンダ車は
6速のマニュアルシフトだ。
筆者のマニュアル好きな要素として
シフトブーツのぐにょぐにょ感というのがある。





シフトブーツというのは
ギアレバーが生えているところの袋のことだ。
そのシフトブーツが破けた。
棒側ではなくコンソール取り付け側の方。
バックギアに入れるとけっこう無理な方向に
シフトブーツが引っ張られるので
長年の運用により劣化し破けた。

Panda100HP同士こちるさんが
イタリア自動車雑貨店でシフトブーツを
交換していたのを思い出して調べたが
既に完売で在庫なし。
このシフトブーツのメーカーもイタリア。
本国のそのメーカーのサイトをみたら
まだあったのだが、イタリア語の敷居は高く
しかし英語ページモードもあってなんとか
いけるかとも思ったがPayPalもはじめて
だったり、肝心な記入ページがまた
イタリア語に戻ったりとなんかもうモチベ
なくなり断念。

いっそ、接着剤で直そうかとも思っている。

その前に、シフトブーツ屋さんってあるのかと
ググったところ、あった。
http://www.5038.net/index2.htm

オーダーメイドのシフトブーツってすごい。
ニッチな産業。
少し検討。
本革製でちゃんとしている。
本当は、ゴム製の蛇腹式のやつに変えたいのだが。

筆者は子供の頃からゴム製の蛇腹のシフトブーツが
大好きだった。特にバスのシフトギアとか。
油まみれの木の床から破れたゴムの蛇腹ブーツが
ぐにょっていう感じの。
嗚呼堪らん。








2014/12/02

(No.2277): 過去日記から発掘シリーズ(2)


過去から日記の第二回。

今からちょうど10年前の今日。
2004年12月2日の記事を掲載してみる。
さてさてどんなことを書いていたのかと
改めて読んでみれば
2004年11月頃に購入した筆者初イタリア車
FIAT PUNTOのことを書いていた。
あいかわらずといったところか。

少し長い記事なので抜粋にてお届けする。

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fop 2004,12,2

<fop>
・cpt1
10年ほど前オースチンローバミニに乗っていた
時分はミニの様々なアクセサリ類を物色するのが
好きだった。
実際に取り付けたのはフロントグリルやミラー、
マフラーなんかだが、2代目ローバミニの時は
フルノーマルであった。

さてFIATも様々なアクセサリ類があり、純正メーカ
オプションからイタ車レアパーツ扱い店のエンジン
パーツに至るまである。最近のクルマは昔のミニ
のように片手間でいじることができないので
付けるならメーカものにしたい。

〜 中略 〜

筆者のクルマ眼は性能よりもそのデザイン性と
存在すること自体で発せられるオーラにより
決定される。ただしデザインは奇抜だから好む
というわけではなく、同じFIATでも旧Multiplaの
ような顔は好きではない。
また日本車のデザインを蔑視しているわけでもなく、
1970年代の日本車は名車揃いであると思う。

〜 中略 〜

実際、筆者は70年代のクルマを何台も
乗り継いできた。メーカー(設計者)のクルマに
対する想いというものが昨今のものと比べると
明らかに70年代の方が熱い。
それはオーラとなって放たれ、同じ感性を持つ
人々に受け入れられ感応し続けてきた。
現在このようなオーラを発しているクルマが
どれだけ存在しているのだろうか。

〜 中略 〜

筆者のメーカ別カテゴライズは以下の通りである。
シトロエン(いかりや長介)
フィアット(加藤茶)
ルノー(仲本工事)
フォルクスワーゲン(志村けん)
プジョー(荒井注)
メルセィデス(高木ブー)

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そうか、今年は筆者がイタ車の乗り始めて
10年目の年だったのか。
それにしても最後のメーカー別云々のくだりは
変わってないなぁと心底思う。
「感性の程度」が。


2014年の今ならこんな感じ。

ケーニグセグ(いかりや長介)
ダチア(加藤茶)
ドンカーブート(仲本工事)
ウアズ(志村けん)
カヴァーリ(荒井注)
メルセィデス(高木ブー)