2017/03/30

(No.2517): TMCS2017雑感


先週金曜日、東京モーターサイクルショー2017を訪なう。
ディーラー様より招待券を頂いていたのでプレス入場の時間帯に入れた。以下、気になったバイクの写真のみ掲載。






Triumph StreetCup の東京エディションなるモデル
タンクのカラーがカタログ外であることを除けば、オフィシャルなオプション改造パーツを組み合わせたと思う容姿。フェンダーレスキットが装着されていたが、実物を見てもやはりこのパーツってフェンダーレスじゃないよなと思った。取り付けパーツ候補だったが却下。
しかしこのスタイルは本当に筆者嗜好ど真ん中だ。買ってよかった。






同じくTriumph  Thruxton
跨るとそれはもう自分のStreetCupとは別物と感じる。おなじカフェレーサースタイルだがやはりThruxtonの方がホンモノなのだろう。しかし高価。

ちなみに、Triumphの隣はDUCATIブースだった。もちろん見て回ったがMonster以外に気になったバイクはなかった。いやMonsterでさえ水冷になってからというものは正直筆者の琴線を揺らすことはなくなってしまった。Monsterを降りたからということもないのだが、筆者の乗っていたM696は今でも大好きだが、あの容姿を持つマシンはもうDUCATIにないのが寂しい。






Husqvarna Vitpilen 401
非常にコンパクトでタンクの四角い形状やリアビューなども斬新。Husqvarnaはオフ車ばかりだと思っていたが、ロードバイクっぽいのもあるんだ。排気量は400cc未満だから普通二輪免許でもいける。






VYRUS モデル名不明
イタリアのVYRUS社、反重力エンジン搭載 的な雰囲気ばりばりの機体。フロントフォークはなく、近影すると前か後ろかわからなくなる。こんなの街中走ったら超目立つだろうなと妄想しつつ。






SWM GRAN MILANO 400
こちらもイタリアのメーカーとのこと。このモデルは日本市場狙いなのか400cc未満。他に440ccもありこちらは大型二輪免許必要。タンクの形状がユニークだけどフォルムはクラシックな印象。日本で人気になりそうな予感。シートもふかふかそう。


2017/03/23

(No.2516): 0319deweyLive


2017年最初のライブはHALL OF GLASS さん主催の「暗闇の旋律 VOL6」でした。@池袋REDZONE
開場後次から次へとお客様が来場され席が埋め尽くされてゆきます。ほとんどのお客様ががこの「暗闇の旋律」というイヴェント自体のファンの方だということをHALL OF GLASS の Kazurouさんからお聞きし、感心しきり。中には月に10回もいろいろなライブを見ているお客様もいらっしゃるとのこと。耳が肥えている方ばかりで、なるほどそれなりの年齢層の方々が多くいらっしゃる(わたくしとほぼ同年代、いや年上の方も)。

今回、共演させて頂いた方々も、皆すごいセンスの方ばかりの充実具合でした。
とくに印象に残った深々と。さんは女性お一人のユニット、緻密で大胆なエレクトロニカトラックに芯のある歌が乗る 非常に完成度の高い音楽をされていました。
The Vioさん、エモーショナルエネルギーを感じる楽曲、ボーカルさんの妖しい魅力に魅せられるファンも多くいそうです。
HALL OF GLASSさん、激しかったり緩やかだったり、熟達の域に達した演奏が安定感を醸し出しています。6拍子?でサビが3拍子?の曲がとても印象的でした。Pochikoさんのボーカルの素晴らしさにしばしぼうっとなりました。そしてKazurouさんとは同い歳ということもわかり、わたくしのいる電子音楽界隈では同い歳の方とお会いすることなどまずあり得ないので非常に嬉しい思いを致しました。


さてdeweyですが、今回は事情で映像の投影ができませんでしたが、LED照明による演出が妙に合ってて身内スタッフからは絵がなかったので音に集中できたという感想をもらいました。なるほど、絵なしも良いなと。
実際、我々は映像よりも音が第一義なわけなのです。映像はあくまでも音の補完、音のイメージなのですがもう一つ、deweyのライブはあまり人の動きがないので、絵の動きでそれも補完しているという意味もあります。

終演後、たくさんのお客様からお声を掛けて頂き、また新譜CDもお手に取ってもらえました。
この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。




最後に少しお知らせ。
新譜CD「提唱録 壹」は6月に全国発売します。(たぶんw)
ディストリビューターレーベル様情報や発売日、等は後日発表致します。正式発売まではライブでの手売りのみとなります。(物理CD)



そして
次回deweyライブは
4月1 日 土曜
エッグマントーキョーイースト
「エイプリルグール2017」
メテオール/横川理彦/Julian Picotette(ex.ピコテッツ)/dewey
op18:00/st18:30




2017/03/12

(No.2514): 杯の道 (streetcup顛末記) 其の七


筆者の灰黒路号別名Triumph Street Cupの事象を記録するもの也。
前回のドナドナ以来すこぶる快調である。

そしてついに慣らし運転期間は終了した。規定の1600Kmを超えた。のだが、960Kmになったら6000rpm、1280Kmから7000rpmというStreet Cup慣らし運転指針の通りにはいかなかった。
なぜなら6000rpmなど普通の道で回せるもんじゃない。2速で6000回すと90km/hは出る。もうこの領域は高速道路でやらなければならない。ましては7000rpmはStreet Cupではレッドゾーンなのだ。
時間がなくてStreet Cupでまだ高速道路に乗っていない。寒いし。寒いし。寒い。



そんなこんなで街では一切見かけない、見かけたことがまだ一度もない、フィアットパンダ100HPなんかよりもさらに希少種であろうことは間違いない我Triumph Street Cup納車3ヶ月半になる時点での独断インプレ気になるところを記録す。
概ね前車のDUCATI Monster696との比較になってしまうのだが。


・加速感
M696と比べるともう圧倒的に弱い。もわーという加速。しかしもうだいぶ慣れた。
Street Cupは大凡900ccもあるというのに国産400ccいやさ125cc原付2種にも追いつけないくらいのスタートダッシュ。安全この上ない。
しかし、この3ヶ月でそれなりに乗り方を会得した。このエンジンは2速のエンジンの回り方が素晴らしく特に4000rpmを越えると強力なトルクが発生する。その加減をうまく使えば、もっさり感はほぼない。きびきびとした走りに変わる。
2速でひっぱると体が置いていかれる感あり。


・ライポジ
やはり前傾姿勢は楽しい。乗り始めの時ステップがもう少しバックステップが良いのではと思っていたが、この位置がベストであることに気付かされた。なぜなら、これよりもバックにするとニーグリップが完全にできなくなってしまう。日本人は。

そして実は一番恩恵を感じているところ。それは股間問題である。Street Cupになってその問題は一切合切なくなったのである。
どんな問題だったかというとこうだ。
前車M696のときはタンクとシートの角度が急襲の鋭角V字型であり、そのVのところに跨るので己の股間が当たる。タンクにしこたま打ちつけられるのであった。そのときの己股間のそれの位置によっては尋常ならざる事態に陥る恐れもあり、いや実際何度もあった。そしてそれが今や解放されたのだ。
Street Cupはタンクとシートの角度はかなり鈍角なため股間問題はまったくない。どちらかというと尻の方だろう。こちらはロングツーリングでもやらないとわかりずらい。
股間と尻は大事だ。







2017/03/07

(No.2513): 90年代のころ


今思えば1990年代はほとんど新しい音楽を聴かなかったように思う。聴いていたのは80年代テクノと自分の曲だけだった。
特にその10年間はライブもやらず曲ばかり作っていた。世間の潮流はもとより新しい音楽など一切耳にしなかったので作る楽曲のマイノリティ具合は今聴いても半端ない。
ただこの時期は坂本龍一氏のFM番組に曲を送ったり、そんな音楽仲間の交流は盛んだった。

まだホームページを作る人もまばらなインターネット黎明期に筆者は自前のサイトを立ち上げ、そこでリアルオーディオ(今や死語)による音楽配信を行っていた。
それを聴いて連絡してくれた方が家に遊びに来てくれたりして、しかもその方は坂本龍一氏のFM番組でたびたび優秀曲として放送されていたユニットの方だったことを知り、僕も選ばれたんですよ放送はされなかったけどーなどとと盛り上がったという思い出もある。

世間の音楽事情などほとんど認知していなかったので、いわゆるテクノはもう80年代で終わったのだとずっと思っていた。YMOもいないし、KraftwerkもTHE MIX以降パッとしないし、などと思っていた。(*1)

ところが1999年頃から新しい音楽を聴くようになって、正直驚いた。
テクノが派生されて形を変えてたくさん生まれていたのだ。そんなことになっているなどとはほとんど知らなかった。特に驚愕したのはドイツのmouse on marsを聴いたときだ。一聴して僕は彼らの虜になったのだ。それは今でもずっと続いている。


momで一番好きな曲。sui shop





(*1)
Kraftwerkの最近のライブ多さ。少し前の連続来日公演など当時は夢のまた夢だった。ありがたいはなしです。

2017/03/03

(No.2512): 「嵯峨塩倶楽部」のころ


今夜、奇しくも前回のこの屑ブログで書いた旧友と地元の焼き鳥屋で飲んだ。(ウーロン茶を。筆者は。)

旧友Oは1984年に「嵯峨塩倶楽部」というユニットを一緒にやっていた男で、現在は行政書士であり某大学の教授でもある。
彼は作詞担当で、筆者が楽曲制作全般を担っていた。数年前まで彼の実名を楽曲とともにwebにあげていた時期があって当然彼の承諾済みだが、学生が目ざとく見つけて、先生ってこんなことやってたんですか?と言われることがあったと嬉しそうに言っていたのだ。
むしろ今夜も、なんで俺の名前消したのだもっと晒せと言っていた。いやおまえの名前はググると出てるくらいだから、周辺がいろいろとわかってしまう可能性もあるので消したのだ。
旧友Oとは幼馴染であり同い年で小学校1年からの付き合いだからもう50年近い。最近は年に1回会えばいいほうだが。


1984年は筆者たちは大学3年から4年でバイトと音楽に明け暮れていた時代だ。今でいう就活などぜんぜん眼中になかった。
当時筆者は「嵯峨塩倶楽部」の他に「古湯坊」という4人編成くらいのバンドもやっていた。くらいというのはコアメンバー筆者入れて2名(旧友Oとは別の男)とあとは流動的に人が入ったり出たりしていたから。
そのほとんどを制作活動に重点をおいて作品作りに没頭していた時期だ。

「嵯峨塩倶楽部」は旧友Oが作詞してそれに筆者が曲をつけるというスタイルで始めたユニット。もともと詩があったのではなくユニットのために彼が書き下ろしたのだが、できあがった詩を見て筆者は爆笑した。彼の詩は通常流通に乗せにくい非常にマニアックなもので、方向性としては様々な性を題材にした内容が多かった。
曲は詩をもらってから作ったので、先に曲からできたことはなかった。

「嵯峨塩倶楽部」は1枚のカセットブックを発表したあと自然消滅してしまったが、実はその中の何曲かは自分でも気に入ったものがあったのでその十数年後の1997-8年頃にアレンジを変えて当時買ったばかりのVS880で作り直したのだ。それは今でもよく聴いている。


そんな「嵯峨塩倶楽部」のカセットブックからタイトルのみを以下に記す。

スポーツで発散させなさい
ツエツエバエの唄

野草
毛出もの
背の高ヰ人


「ツエツエバエの唄」と「野草」以外は取りようによってはだいたいエロい詩。

またいつか音源と合わせてどこかで公開したい。
楽曲的にはdeweyでもいけそうだが、なんせ詩がアレなのでそんなに危なくなさそうなものを。ちなみに旧友Oはどんどんやってくれと言っている。



秘蔵蔵出し 1984年「嵯峨塩倶楽部」のカセットブックの手作り感満載ブックレット
詩など主なテキストは旧友O自らの毛筆による手書き。アー写は地元の神社で撮影した。