2017/08/30

(No.2541): dewey中央制御箱交代奇譚


筆者担当であるところのdewey中央制御箱はライブ時の最終送出音を司る箱として機能性、操作性に優れ且つ癖のない良音質の箱としてそれは君臨していた。
故に塵ほどの不満も不服もない。

がしかし塵よりも小さな不満はあった。
このクラスにしてはデカくね?重くね?

何を言ってやんでぇこれくれぇ頑丈さがなけりゃレーブ(ライブ)にゃ使えめぇ。
いや然し君ね、よく考えて揉みたまえ。
揉む?

数多機材運搬は我々電子音楽楽団の宿命ではないのかね。多少重いからといってだね大きいからといってだね。
いや待っておくんない。
確かにでけぇとか重いとかもあるにゃあるんですがね、旦那のめぇですがね、実を言いやすと、エヘクトぉ 掛けてぇんでさ、マイクロブルートとかにエヘクトを。バックトラックなんかにも。

でもそんだったら、ベット、別途ラックマウントとかのエフェクタを持ち込むてぇやりようがありやすがね、こちとらそんな野暮はやりたくねぇんで。

いや、そっちの方が粋じゃねえのかい。

もう登場人物が何人いてとか設定がどうとかいうよりも、旦那聞いておくんない。
dewey中央制御箱を変えます。

え?え?塵ほどの不満も不服もないのにですか?

いいかいキミね、人生とは矛盾の連続体なんだよ。矛盾はつきものさ。
だってキミね考えて揉みたまえ、キミがこれからさk
揉む?

(中略)


ライブ用ミキサーをALLEN&HEATHからALLEN&HEATHへ変えます。
1行で済む話だ。


2017/08/22

(No.2540): 0820deweyライブ@DEMP@HOLIC祝開催200回記念


一方その頃、暴電子音塊放物線投棄による心身誤操作研究所から二名の研究員が送り込まれた。
さう訊けばかろうじて彼等が白衣の研究員の其れとして認識は出来るものの、然し観察の度合いを深めれば出自の解せぬ得体の知れぬ物品を纏っていることに気付くだらう。
一名の右腕には何をか隠蔽すべく如き不自然な革のベルトを巻き付け、もう一名の左手首に目を転じれば奇怪なる機械を装着せしむるを認む。
加えること彼等の前にはさらに怪しげな電気式機械や装置器具、数多電線ワイヤーなどが魑魅魍魎と計りに蟠って居る。彼等は其のやうな機械群を著しく企てて操練し展開し、極めて不快なる電子音塊音響を大音量で生じせしむるものである。
嗚呼、彼等の音響を前にしたならば我々の知性が激しく衰退してゆく様をだうか体現してみて欲しい。


「だいたい君たちね、何処をどんな具合に見ても薬局の人、それとしか見えないのだがね」
「過日、8/20日曜 DEMP@HOLIC  祝開催200回記念に出させて頂きました」
「もう完膚なきまでに薬局の人さね」
「素晴らしきイベントでございました。DJの皆様、お客様も200回記念を楽しんでおられました。SOSUKEさんのお人柄なのでしょう200回ですよ200回、偉業ですよ」
「しかし君らは薬局の人だったね」
「ハコ様と志ん朝さんの話ができてね、もうね、ヒコさん紳士だしね、レンダさんのライブ妖艶で圧巻でね」
「ななをさんDJかっこよかったしねガムランからのテクノ低域が、もうね」
「YAZROCKETTのハイラさん、メイド姿にもうね」
「しかし君らは薬局の人だったね」
「モモさんDJの細かいエフェクトとかね、もうね」
「CDご購入頂いたお客様とか、ありがたくってもうね、あ、shotaroさんアオバシアワーの方?とか嬉しかったし、もうね」
「茶箱エージさんにはもうほんと親切にして頂いて、もうね」
「ツイッターのフォロアー様方々ともお会いできたし、もうね」
「しかし君らは薬局の人だったね」
「ほんとありがとうございました」




撮影:葉介さん




撮影:ななをさん






撮影:茶箱 エージさん


撮影ありがとうございます!
(twitterにあがっていた写真を使わさせて頂きました)
(問題がありましたらお知らせください)








「ねぇねぇ一番最後の写真の人、電卓をはじく薬局の人、成立だよね」
「うむ。このボタン押せば音楽奏でる」

2017/08/18

(No.2539): 「軍装」を解き

次回deweyライブは8/20日曜 DEMP@HOLIC 開催200回記念特別編に出演させて頂きます。

前回ライブ「カレヰドスカフ的邂逅」でもご一緒した、ライブで レンダさん!、DJで ななをさん、一日茶箱店員としてYAZROCKETTのHIGHRAさん、再びご一緒します。なんと我々得な。
そしてそしてDJ電波さんmomoさんはじめDJ陣の皆様もとてもとても楽しみでございます。


ところでdeweyは前回ライブまで着用していた「軍装」を解き、次回以降新たな装いで臨む所存でございます。
軍服系を取り入れたのは2014年と記憶しております。それ以来全てのライブで着用を義務付けており(とはいえ例外アリ)、軍装故の様々な物語を輻輳させながらこの数年間を紡いで参りましたが、いよいよ精も魂も肉も酒も尽き果て、電気式信号宣伝部隊は滞りなく解体の運びとなりました。

一方その頃、暴電子音塊放物線投棄による心身 誤操作研究機関から、己自身の心身を滞りなく誤操作させるべく二名の研究員を送り込んできました。彼らの稚拙で奇怪な装いに、もはや為す術はありません。


如何にも。

2017/08/11

(No.2538): 叶うミキサー評価譚

deweyライブ要望箇条書き
01. 今のより一回り小さく軽く (1点)
02. ステレオインプット3つ以上 (3点)
03. モノラルインプット4つあればOK (2点)
04. AUX OUT 1つ以上 (2点)
05. FX 送りエフェクト内蔵あればよろし (2点)
06. フェーダ式がよいがノブ式でもまぁ可 (1点)
07. メインアウトはXLR (1点)
08. USBオーディオインターフェイスは不要 (2点)
09. 電源は内蔵(ACアダプタでないタイプ) (2点)
10. 実売2万円代 (3点)

( 点)は重み付けによる評価点とし以下の製品に対し嗜好叶う評価を行う


・ MACKIE MIX12FX



01. 小さい 1点
02. ステレオインプット数 3点
03. モノラルインプット数 2点
04. AUX OUT 0点
05. FXあり 2点
06. フェーダ式 0.5点
07. XLR OUT 0点
08. AudioI/O不要 2点
09. 電源内蔵 2点
10. 価格 3点
合計:15.5点
(寸評)
特筆はステレオ入力が4つあること。
ステレオ入力にEQがないのは残念。
AUX OUTもない。
メインが60mmフェーダなので0.5点とした。




・ MACKIE ProFX8v2



01. 小さい 1点
02. ステレオインプット数 3点
03. モノラルインプット数 1点
04. AUX OUT 2点
05. FXあり 2点
06. フェーダ式 1点
07. XLR OUT 1点
08. AudioI/O不要 0点
09. 電源内蔵 2点
10. 価格 3点
合計:16点
(寸評)
フェーダーなのに大きさは現状よりも若干小さい。
オーディオインターフェイス内蔵、モノラルインプットが2系統なのがマイナスだがステレオリターン入力もあるしメインアウトのGEQも良い。
実際16点以上の評価。




・ ALLEN&HEATH ZEDi-10



01. 小さい 1点
02. ステレオインプット数 3点
03. モノラルインプット数 1点
04. AUX OUT 2点
05. FXあり 0点
06. フェーダ式 0.5点
07. XLR OUT 1点
08. AudioI/O不要 0点
09. 電源内蔵 2点
10. 価格 3点
合計:13.5点
(寸評)
モノラルインプットは4だがラインレベル2系統のみで残り2系統はギター用HiZ受け用とのことなので減点。
現在使用しているモデルの後継機種。




・ YAMAHA MG10XU



01. 小さい 1点
02. ステレオインプット数 3点
03. モノラルインプット数 2点
04. AUX OUT 1点
05. FXあり 2点
06. フェーダ式 0点
07. XLR OUT 1点
08. AudioI/O不要 0点
09. 電源内蔵 0点
10. 価格 3点
合計:13点

比較対象用に評価してみたが意外と入力系統は充実している。
がAUX系がFXと併用やACアダプタ使用がマイナスポイント。



2017/08/07

(No.2537): 表に「WbenS」


2009年8月8日

表に「WbenS」、裏に「Wir bauen eine neue Stadt」と書いてあるTシャツ。
2009年のフジロックで買った石野卓球のTシャツである。

「Wir bauen eine neue Stadt」は「我々は、新しい都市を造ります」と自動翻訳できたドイツ語。しかし「WbenS」の方は訳せなかった。何かの造語だろうか。解せない。



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edie wrote:
WbenS
・・・Wir bauen eine neue Stadt のそれぞれの単語の頭文字だと思うんですが。
2009/08/08 0:28:00


エフオピ wrote:
ぐおんなるほどー!てことは鈴木式頭接文字の一種ということだね。
2009/08/08 0:35:00


taira wrote:
いやいや、グリエルモ・シュワディラナヒカ語の豚述形式かもしれません
2009/08/08 18:24:00


エフオピ wrote:
ぐおんなるほどー!てことは新小岩駅内公衆浴場の太肚君形式と新大久保駅前コロンビア学院の太原君形式の差ほど違うということですね。
2009/08/09 1:52:00




2017/08/01

(No.2536): 私歴18年目のFRF(荷解き編)


ヒカシューには間に合わず、寒さと体力消耗でトミー富岡さんは観られず、LCD SOUNDSYSTEMはなかったようにAPHEXTWINへ流れ、そして毎年のように卓球さんの出演時間に嘆く。
私歴連続18年目の今年のフジロック17雑感。

最終日かろうじて戸川純 with VAMPILLIAは滑り込む。会場のCafe de Parisは超満員で、小屋の外から戸川純さんを一瞬だけ拝謁できたものの基本音のみ。しかし、玉姫様を生で拝聴できる幸せ。VAMPILLIA編曲も素晴らしくバイオリンの調べがなんとも儚い。バーバラセクサロイドのシャウトも健在だった。
小屋の中に入れないので少し離れて座って聴いていたら前方に巻上公一さんが立っておられるのに気付く。曲が終わったあと、デヘデヘと握手して頂いた。


そんな今年のフジロックの筆者ベストアクトは、蓋を開けてみれば、1日目深夜レッドマーキーでの yahyel(ヤイエル)だった。
まったく存じ上げなかったが、ちょっと聴いたことのないエレクトロニック音楽。弾力ある重低音低域(キック+ベース?)とハーモナイザーを通したボーカルと電子音の渾然一体感。そしてこれまた見たことない洗練されたVJ。後で知ったのだけれど、この方たち去年ROOKIE A GO-GOの出演者だった。確かにこれだけの音楽をやられるのだからレッドマーキー昇格も納得。



フジロックってロックという名前だけど所謂純粋なロック系はそれほど多くないように思う。むしろ(筆者は)聴いたことのない世界の音楽が満載。ここに来ないと普段聴くこともないような音楽があちこちにたくさん在って。
筆者は昔から思っていることなのだが、音楽を作っている人は絶対来た方がいいと思う。嗜好以外の音楽もとても魅力的で、そういう体験は何か血肉になっていくようなそんな気がしてならない。

あと音楽じゃないけど
ところ天国の落語 鈴々舎馬るこ師匠も良かったなー
古典もたくさんやってほしいなー。付き馬とか大工調べとか居残り佐平次とか。