2023/09/13

(No.2644): フジロック2023

フジロック2023の感想。
そのメモをまたここに書き忘れていたので忘れないうちに。
というかもうすでに忘れかけている。


ところで、
先日NHKで放送した「ドキュメント72時間」のフジロック取材。
こんなことを言っては何だが
少々薄っぺらい内容だったように思う。

前夜祭の尺は長いし、最終日の朝でもう番組エンドロールじゃん。
木曜から取材入ったんならまぁ仕方ないのか。
あと権利関係か何か知らないが、外国アーティストとかまったく
俎上にのぼってなくて、あの有名大物日本人ロッカーが
やたらとフィーチャーされてた印象。
フジロックを何も知らない人があの番組みたら
勘違いしちゃいそうな気がした。



そんなことより自分のフジロックのことを。
いつもの写真のみでの簡潔メモでお送りする。

毎年、木曜の前夜祭から参加しているのだが
今年は諸事情で金曜の午後からの参加。
期間中珍しく一滴の雨も降らなかったのだが、
唯一の雨が現地へ行く途中の越後湯沢から苗場への道で遭った
ゲリラ豪雨。
苗場に着いたら雨は上がっていた。




今年のゲート。有名な写真撮影スポット。




夕暮れと夜のフィールドオブヘブン(FIELD OF HEAVEN)。
雰囲気が好ましいステージ。
コロナ前の方が周囲にお店がたくさんあって
夜はお店の灯りでもっと幻想的だった。





深夜にはところ天国で映画上映(富士映劇)もある。
金曜は2011年フジロック出演のYMOライブ、
土曜は「男はつらいよ・寅次郎恋やつれ」などを上映。
YMOライブを観る。
3人がステージに並んだの見たら涙が出た。
終演後、拍手が鳴りやまなかった。




老体に鞭打って25時レッドマーキーのOVERMONOを。
この時間帯でのテクノ。
昔はクラブで午前3時から出演とか
やってたのをしみじみ思いだす。
終演後外に出たらレッドマーキー前で
Hello1103のyukakoさんとばったりお会いする。
来場されていたのは存じ上げていましたが
この人ごみの中よくまぁお会いできましたすごいー




筆者の土曜のメインはTESTSET。ホワイトステージ。
ホワイトステージはテクノ系ライブも対応している
低域が豊かなメリハリのある音響が特徴。
音響的に良い場所で体験したかったので30分前からPA前に。

とても良いライブだった。
筆者の標榜するドラマーのいるテクノバンドの好例。
今井氏のボーカルもイっちゃってるカッコ良さ。

そして砂原氏の演奏するシンセベースの重厚な低域に圧倒される。
こんな太っとい低域を出すのはどこのシンセなのだろうかと
砂原氏が演奏しているキーボードの背面にあるメーカー名を
見たが読み取れず、形状からも機種が判明できなかった。

後日「FILTER」誌に砂原氏のインタビュー記事が載っていた。
あのシンセベースはソフトウエアであることを知り驚愕する。
ホワイトステージの豊かな低域再現力かもしれないが
それにしてもソフトウエアの音であれだけの存在感は
正直びっくりぽんだ。
そう言われてみれば演奏していたのはMIDIキーボードだったのか。
恐れ入りました。
(MIDIキーボードはNektarTechnology、ソフトウエアシンセはUVIとのこと)




もう10年近くも前だろうか、
初めてトミー富岡さんのステージを見たのは
フジロック場外パレスオブワンダーのさらに場末の
「フジウジ」という看板が出ていた
いかがわしい謎の見世物小屋の中。

放禁エロ満載なのにむちゃくちゃ上手い歌と演奏に
一見でファンになった。
その後トミー富岡さんは毎年フジロックに出演されており、
現在は苗場食堂ステージのオオトリにまで出世なさった。

その謎の見世物「フジウジ」が復活するというので
ところ天国の寄席に向かったが着いたときは終演間近だった。

交通費はおろか宿泊代も自腹、物販売り上げだけが望み
というので当然トートバッグを買ってお布施する。
サインもしてもらう。
昔のフジウジから見てますよと伝えたら
「ああ初期フジウジ組ですね」と言ってた。


とはいえステージは見られず不完全燃焼だったので
翌日日曜昼のトミー富岡さんソロステージは
最前列かぶりつきで堪能。
筆者のリクエストを無視するプレイを頂いた。
最高だった。





日曜日の日中。
グリーンステージ後方からホワイトステージへ行く道の
途中にある”トイレの丘”の上からグリーンステージを撮影。
ちょっと見にくいが、左下に見える白く積みあがっているものは
ペットボトルの山だ。
3日目になると山のように積みあがる。




最終日の夜。場外パレスオブワンダー。
アフターコロナで復活したエリア。
今年はサーカスが来ていた。
いつも疲れてへとへと状態でこのエリアに来るので
さらっとみて帰っちゃうことが多い。
なお、ルーキーアゴーゴーのステージもここにある。
ルーキーアゴーゴー:フジロックオーディションに合格したアーティストが出演できるステージ。





ところで、
トミー富岡さんのステージを是非とも地上波で流して欲しいなー
コンプライアンス的に100パー無理だけど。
また来年。


2023/09/08

(No.2643): 床屋を訪なう。(奮闘編)

若干の「男はつらいよ」風サブタイトルを装ってみた。

今回は(今回も)筆者の完敗だった。
そもそも最初のイベントで大敗したのだ。

いつもの床屋さんを訪れたのは平日の夕刻。
月末のせいなのかお客さんで混んでいた。
今回もアノ大柄な店長っぽい理容師さんだった。

椅子に座った最初のイベント儀式として、
温かいタオルで頭髪を蒸すのだが、
頭に巻かれた白いタオルは「温か~い」じゃなくて
熱湯茹でたて「激熱ッ!」だった。

しかも、普段なら頭に巻いてから、
垂れ下がった余分な部分を
耳の上あたりで巻いて直接耳にあたらないように
整えてくれるのだが、
なぜか今回は余分な部分をそのままにしてるものだから
両耳に激熱タオルが触れているのだ。
耳が火傷する!
「あっつ!!」
熱さで悲鳴を上げるところだった。

髪を蒸らす時間が必要なので
理容師さんはすぐにその場を離れてしまった。

これはマジで危険だと思い、耳のタオルを自分で外そうとしたら
手がケープに阻まれて動かなかった。
手を外に出すのも気が遠くなりそうな動作に感じられた。
万事休す!熱ちっ助けてぇ~! と叫ぼうとしたら
理容師さんが、スンッとタオルを取ってくれた。

その刹那、苦痛から解放された安堵感と
こんな雑な扱いされた僕って、、と思ったら
笑いがこみ上げて来て止めることができなかった。
ぐふへふふふぐふふふ
と笑ってしまった。しっかりと。
完敗した。

笑い顔を見られないために下を向いたら
ぐいっと顔をあげられた。
理容師さんは不審な目を筆者に注いでいる。

いつもはもっと長い時間タオルで髪を蒸しているのだが
きっとお客さんが多くて立て込んでいるので
蒸らす時間を端折ったのだろう。
逆に助かった。。


この後も数回にわたって「口角が上がる」「薄く笑う」出来事があった。
詳細を記すと長文になるので省略するが概ね以下の事象であった。

・洗髪 →ろくに拭かずに上体を起こすからびちゃびちゃ服が濡れた
・マッサージ →痛いのは承知の上だが今回はほぼ殴打
・髭剃り →力で押し付けて且つ超高速なので痛いし危なっかしい


この床屋さんは、雑なところもあるけど
どの理容師さんも散髪自体の技術は高いと思う。
とはいえ一般の感性をお持ちの人は、
上述のような仕打ちをされたらもうこんな床屋行くもんかと
怒り出すかもしれない。
それでいてここの床屋さんはけっこうお客さんが多いのだ。
素晴らしい。


まったく富士急ハイランドよりわくわくする遊園地だ。
次回が楽しみだ。