2013/12/30

(No.2109): 2013220428


2013の年に嘗て謳われたツイフォンの結晶を
蒸溜し、凝固し、分子構造の崩壊を促し、
持続し、分解し、そうしてここにツクグロウ鳥の
意味と存在を認識す。
鏃の先端に銀狼の宝玉をあしらい、艶獄の翠羽を
巻き付け、その柱を現世との結界の四方に埋める。
ツクグロウ鳥の囀りが表層を走る。
4410000回の連続した光波の螺旋を
電解ファリッジの鈍足に頼る。

2013年、残すところ二十数時間。
結界の淵を歩くイーコンの導に今、僕の心は踊る。



参考文献
http://lumbdewey.wix.com/dewey




2013/12/27

(No.2108): 異型番メモリ交換祭とCD店頭陳列伺祭


あれほど意気揚々として買ったメモリは
筆者のMacBookでは非対応型番であった。

× DDR3 PC3-10600
○ DDR3 PC3-8500

DDR3 PC3- まであってればいいんじゃないの
バカじゃねぇのねぇバカなの?バカですか?
駄目に決まってんじゃん。メモリだよ、メモリ。
ちゃんと対応表みたのかよ。
ちゃんと見たよ、ちゃーんと前の晩も、
いんやiPhoneに表示までさせてさ、
対応表も、現場で、店員に見せて。
じゃなんで間違えんだよ。
なんででしょうかねぇほんとに。
ほんとにじゃねぇよわかってんのか。
おほほh


MacBook(2010年mdl版)に非対応メモリを挿して
起動すると画面真っ黒のまま3秒間隔くらいで
ビー、ビー、ビーって鳴ることがわかって
良かった。

PS
(翌日、交換追加金支払いのうえ適正メモリでリベンジ完了)






deweyのCD作品「オルドビスの遺産」が
ディスクユニオン様 都内各店にて
12/25発売されたとの報を受け、
どれどんな塩梅式で店頭に晒されている
のだろうかとお忍びでお店を訪なう。

新宿本館BF日本のロック・インディーズ館。
インディーズとはいえ当然著名なアーティスト
様達の作品がジャケ面を正面に陳列されており
はてないないと探してインディーズ「て」の
棚の中に背を前に隙間に溶け込んでいたのを
発見。
我々のCDには背表紙がないので、
なんにもわからん。
まるでそこに何もないようだ。
いいぞ。



どこのお店でもそんなとこだろうと
その足で数十メートル先にある
新宿クラブミュージックショップに入る。
新品新譜系の棚を見る。
我々のCDには背表紙がないので
なかなか見つからない。
あれーないなー
売れるわけはないだろうし
まだ陳列してないのかしら。
そんなことを思いながら
そのままジャケ面正面のコーナーを見ると
「オルドビスの遺産」のジャケが目に入った。
おあふ。



しかしひっそりとしている。
いいぞ。


同時刻、taira氏よりメールにて
お茶ノ水店・ジャケ面陳列でしたの写真が
転送されてきた。



しかしひっそりとしている。
いいぞ。


ありがとうございます。



2013/12/25

(No.2107): わたくしのライブにひつようなもの


必要なものはメモリだ。
deweyのライブでぎこちなく振る舞うその
堅牢で脆弱なソフトウエアとその仲間達の
行く末を確かなるものに昇華せしめんとするなら
とりもなおさず、それはメモリを増やすほか
あるまい。
あるまい。
今は絶版となりて久しいポリカーボネイト武装の
真っ白なMacBookの2GB足る否足らずのメモリを
それでも真当なら4GBであるが故の4GB
力強い思召しを得り願っては止まぬと
ゆっているとゆっている。

(日本語訳:MacBookのメモリを4GBに増やしてぇ)
(現2GB)





必要なものは機材運搬カバンだ。
deweyのライブで必要な数多機材群の運搬に
幾年月煩悩との狭間で都度の手慰みに興じて
いたことは記憶に新しく、けだし所有する
PCカバンでは既にキャパシティは飽和を迎えるを
想像に難くなく、先鋒MICROBRUTE、次鋒MacBook、
を頭に据え、中堅オーディオI/O、後方にミキサー、
側方にテルミニやアナログディレイ、
それらの各種電源アダプタの累々など、
さらに重ねれば、いっそ軍装衣装、腕章に至るを
挙げれば枚挙に暇なく、従ってケーブル類までをも
包括する包容力を必要としたテッテテキなる
運搬技法においてのみdeweyのdeweyたる
アイデンティティを確立せしめんとする
ものであるからして
そーゆーもんを調達するほか
あるまい。
あるまい。
取りも直さず既に背負うことは叶わず、背負う
スキルも宿らず、それでも真当ならすなわち
PC運搬可能且つニ泊分容量を持つタイヤ付き
ほぼスーツケース的
を力強い思召しで得り
願っては止まぬとゆっているとゆっている。

(日本語訳:今のPCカバンひとつじゃもうどうしようもねぇ)




2013/12/24

(No.2106): 解禁 1225 Ordovician-Heritage


レディースアンドヂェントルメンアンドおとっつぁんおっかさん
グドアフタヌンザおこんにちわグドイブニングおこんばんわ
メニークルシミマス、アイムノーマネーサンザンクロース。


dewey オ ル ド ビ ス の 遺 産
2013.12.25 Now ON SALE
¥840(税込)



distributed by disk union

【取扱店舗】
お茶の水駅前店
新宿本館BF 日本のロック・インディーズ館
下北沢店
吉祥寺店
池袋店
渋谷中古センター
下北沢クラブ・ミュージック・ショップ
新宿クラブ・ミュージック・ショップ
オンラインショップ


実は宣伝のみの巻なのだ。
クリスマス発売なのだ。








2013/12/23

(No.2105): 偶発的FIAT500S試乗


プロフィールを改めて載せるまでもなく
筆者四輪はFIAT Panda100HPであり
前回オイル交換はたしか6月頃であったので
しからずんばエンジンオイルを交換したい旨
ここ数週間そのダンドリを打つためのダンドリを
妄想していたのであった。

(日本語訳:オイル交換忘れてた)

思い立ち、
10月にオープンしたというフィアット屋を訪なう。
当然であるが、予約せずに、
そう予約等一切合切せずに、その日にそのまま
オイル交換とフィルタ交換をやってくれる
そういう粋なお店であると願い、
予約?そんな野暮なもんいりやせんぜ的な
そういう心意気を願いフィアット屋の駐車場へ乗り込む。

すぐに営業さんが飛び出てくる。
クルマからお降りしな間髪入れずに筆者は言った。
「わしはつまりこう言いたいんだよ。今すぐオイル交換を
オイルとフィルタを交換をしてはくれないかね」

「今から、でしょうか?ご予約は?」
「予約ぅ?そんな野暮ってぇもんすっかこの丸太ん棒、
死んだひいじいさんの遺言で予約ぁしねぇんだこちとら」
「は、はぁ、少々も待ちください」

(日本語訳:あのーすいません、今日、今から
エ、エンジオイルとフィルタ交換ってできますでしょうか
すいません、予約してないんですぅ)


しばらくして営業さんが
「申し訳ございません、本日はもう一杯で、
で、お客様の車種のフィルタも在庫がないもので」
「なんだとぁ、飛び込みの客は帰れってか」
「申し訳ございません、ご予約は承りますが」

(日本語訳:ですよねー、すいません、それじゃ予約しますぅ)


という流れるような展開の結果、来年早々に
オイルとフィルタ交換を滞りなく予約。
見積もりもまぁ良心的だった。
しばらく営業さんとクルマ談義をぶつ。
この営業さんはバイクにも乗られているとのことで話が弾む。
マニュアル車が欲しくてPanda100HPにしたことを告げると
500にもマニュアルがありますという。
POPだのとかいう車種でしたっけと聞くと
500Sという車種とのこと。
今から試乗しますかと思いもよらない発言に
「します!乗ります!」と一気に試乗モードに突入した
という塩梅式の展開。

試乗したのはFIAT500Sというマニュアル車(5MT)
以下、感想殴り書き。
・Panda100HPとほぼ同じシャーシっぽいので
乗った時の広さ感は100HPとあまり変わらない
・運転席からの視界も同様。シートのホールド感も
すごく似ている
・ライトスイッチがONとOFFしかない(常備灯モードなし)
・アイドリングストップ機能初めて体験したが、
ちょっと怖い。ちゃんと起動するのか(信用してない)
・↑バッテリーの残量等で自動制御するらしいが
・でもアイドリングストップ機能はOFFにできるのがいい
・TwinAir2気筒875CCターボ これは最高だった
・エンジン音と振動も最高。もっとうるさくてもいいくらい
・2気筒 同爆仕様らしいので、バタバタ感が素敵
・トルクもちゃんとある。十分すぎるくらい
・セカンドでのひっぱりが楽しい、サウンドも見事
・荷物室とか細かいエクステリアを見るの忘れた
・ハンドルの太さが意外に100HPよりも太かった
・クラッチの遊びがあまりない
・燃費はだいたいリッター20Kmくらいとのこと
・ウインカー、ほんのちょっと動かしただけで
その方向にウインカが4回だけ動作するという
変なサポートシステムがついてて慌てた


あとで気付いたが興奮し過ぎて写真撮るのを
すっかりと忘れていた。


総評、かなり琴線を弾かれた。
この感覚は試乗しなければわからなかったが
これは相当好きな部類のクルマ。
容姿は当然チンクェチェントのそれだが
筆者の嗜好の最上位、自分が運転して楽しいこと
これに完全に合致した。
変なシステムが多いのも鬱陶しくて好き。
特にウインカ。
そして排気量もトルクも申し分ない。
875CCって。2気筒って。嬉しくなる。
あと、排気音サウンドと振動が素敵。
ライトスイッチがONOFFのみというのもいい。
ちなみに最近の日本車に慣れている人には
あまり向かないだろうと思う。
特にあのバタバタ感とか。

とはいえ、なんだ、一番の厄介(やっけぇ)なのはよ
高ぇこった。
高ぇよ。
二百万越えてぇなぁ低所得の身分じゃ
ちょいと手ぇはでねぇなぁ。








2013/12/19

(No.2104): 晃一郎と吉之助(二月三日提唱会告知)


いつもの階段を勢いよく駆け上がってきた吉之助は
ひんやりと静まり返った部屋の中をきょろきょろと
見渡した。
通りに面した一尺ほどの小窓は閉じられているが
波打ったガラス越しに薄日が差し込んでいる。

なんでぇ晃さんいねぇのか

ひとりごちながら吉之助は小窓を開けようと
畳の上を踏み進んだ。

なるほどしばらく留守だったとみえ
初冬の大気によって存分に冷え切った畳を感じ
改めて冬の訪れを認識するに至った。
とはいえ、小窓を開け放てば日差しのそれが
冷えた畳の上へ降り注ぎ、その有様にややもすると
小春をも想起させるそんな午後である。

久しぶりに晃一郎宅を訪なったものの
訪ねた主の留守という思いも寄らぬ仕打ちに
吉之助は、はてさてどうしたものかと小窓から
ぼんやりと表通りを眺めていた。


やっぱり寒ぃやねと口に出して言うと
小窓を閉めようと手を掛けた。
つと、通りをこちらに歩いてくる外套に
見覚えのある黒のインバネスコートを着た男が
目に入った。あ、晃さんだ

「晃さんッ晃さんッ」

吉之助が声を張り上げると、通りを歩く何人かが
周りを見渡し振り返った。
インバネスコートの男は二階の小窓を認めて
すっこんでろというような仕草でまた正面を
向いて歩きだした。


しばらくすると階段を晃一郎があがってきた。

「晃さんどこいってたんだい、おいら待ってたんだぜ
いま、しばち(火鉢)に火ぃ起こしたからよ」
「おめぇ勝手に人んちに上がり込んで何してやがんで」
「そんな水くせぇこと言いっこなしですよ」

それに構わずに晃一郎は続けた。

「で、何の用なんでぇ」
「そいつですよ晃さん、ほら今年の夏の盛りのことですよ」
「夏?あんだっけ」

言いながら晃一郎は外套も脱がずに火鉢を抱えるように
座りこんだ。それを目で追いながら駄々をこねるように
吉之助が続けた。

「もう、忘れちまったんですかい、次の提唱会
晦日ぐれぇになるってぇ話しだったじゃねぇですかい
もう晦日もでぇぶ押し迫ってきちまってますよ」
「忘れちゃいねぇよ。それよりおめぇ覚えていやがったのか」
「あたぼうですよ、だってまたあれが見られんでしょ」
「おめぇは気楽でいいな」
「また行きてぇんで、その段取りをつけやしょうよ」

晃一郎はよっこいしょと立ちあがりしなインバネスコートを
脱いで鴨居のえもん掛けに無造作に吊るした。
そのコートのポケットから一枚の紙きれを取り出した。

「あーあー、肩んとこをちゃんと掛けねぇと一張羅の外套が
シワになりやすよ、直しにゃニ円は取られる」
「おめぇ女房みてぇだな、ほら、おめぇの
行きたがってるってぇやつよ」

そう言いながらその紙きれを吉之助のひざ元に
投げるように渡した。
その紙には軍装の男二名が向かい合って喫茶している
様子の写真を背景として、こう書かれている。

『提唱会 告知』
『不忍を忍ぶ御旗は不二故に唯忍岡の号令でのみ翻るべし』





「晃さんッ、これ、て、提唱会の」
「おうさ、おめぇの欲しがってたてぇやつよ」
「晦日じゃねえんですね、・・二月三日、来年の、
来年の二月三日、場所は池袋区手刀なんでやすね」
「おれぁ今日、このビラのことで呼ばれてたんで」
「へー、で、どちらまで」

火鉢の上のやかんから湯気が立ち昇りはじめたのを
見て吉之助は湯呑に湯を注いで晃一郎のひざ元へ置いた。
それを見ながら晃一郎は続けた。

「おめぇにゃ言ってもわかんねぇだろうがよ、
九段区の電信公社に行ってた」
「で、でんしん、なんでそんなとこに晃さんが」
「あすこにゃ官吏で二乗林ってぇ古い仲間がいるんだがよ
そいつと会ってた」
「そのお人からこれをもらったてぇんで?」


晃一郎はずずっと湯をすすって口を湿らせた。

「奴の話じゃぁいよいよ単独区の独立が現実のものに
なるてぇ話だ、村岡ってぇ隠居が画策したとんでもねぇ
絵空事に軍部も法科省もそれに加担してるってぇんだ」
「ちょいと晃さん、おいらにゃさっぱりわかんねぇ」

吉之助の問いには応えず継いだ。

「だがよ、実現するためにゃ上院採決で可決させなきゃ
なんねぇ」
「じょ、じょういんさいけつでかけつ?」
「そこでその村岡ってぇ爺さんの差し金での宣伝部隊、
つまり提唱会ってぇのをおっぱじめて草案の拡散を
企てたってぇ筋書きよ」
「それがあの、軍装の二人がやってる提唱会だった
ってぇことですかい」
「おうよ、おめぇもわかってきたじゃねぇか」
「いんや、からっきしわかんねぇ」

湯を一気に飲み干すと、
晃一郎は棒読みのようにして
しゃべりだした。

「[村岡翁の草稿を電磁的に拡声]」

「なんです、それ」
「二乗林が言うにぁ草稿を電磁的に置き換えて
造語まで拵えてよ、それを拡散させるってぇはなしだ」
「よくわかんねぇけど、するってぇとどうなるってぇんです」

「するってぇとおめぇそりゃ、
・・提唱会に行ってみなきゃわかんねぇってこった」

そこまで言うと
晃一郎は吉之助から提唱会告知のビラを
奪い取り、それを持って立ち上がると一尺ほどの小窓の
窓辺に寄った。

表では北風の通り道を寒そうに襟を立てながら歩く人影
が行き来している。
それをぼんやりと眺めながら

「行ってみなけゃ、わかんねぇ か」

誰に言うでもなくそう口にした。




2013/12/17

(No.2103): dewey[デューイ] 忘年会兼レーベル会議議事録


2013年のdeweyの活動を総括するため我々は
新宿三丁目にあるとあるカフェを粛々と訪なった。

「やあやあごきげんよう」
「こんばんは調子はどうだい」

年も押し迫りつつある寒風の小夜、
この瀟洒なカフェェで相席のテーブルを囲み
電子雑音楽を操るdeweyという名のユニットに
所属する中年でうだつのあがらない男二人が
フィッシュアンドチップスや揚げ物数点、
ミネラルウォタとコヒーという
健全で健康的なる献立を組み上げ
今年の糧を祝い来年の豊富を語り合いながら
杯を酌み交わしたのだった。

「渋谷とかの小箱爆発しろ」
「販社D素人にたかりやがって」

建設的なる会話にも花が咲く。
話題は必然的に次回ライブのことに。
演出に関して両者は白熱した議論を打つ。

「ボコーダーの使い方がようやく」
「MICROBRUTEの稽古を」
「すわMCを」
「物販販売員を」

物販といえば我々のCD「オルドビスの遺産」が
ようやく正式に取り扱われることとなり
話題は必然的に販路のことに。

「ディスクユニオン様」
「ディスクユニオン様」
「3ヵ月後全品返品ですかね」
「3ヵ月後全品返品ですよね」

喧騒は静寂なり。
このカフェの中の喧騒は蝉時雨の如き
静寂の時間軸。
静寂なる余韻の調べに我々は崇高なる英志
と律するまま徒然に心の澱を発露した。

「deweyエフオピソロユニット説という」
「あり得ませんアー写サイト全てに男二名で」
「アー写tairaさん良いがエフオピ半笑い」
「新たな制服は」
「軍帽を」
「軍帽は」
「VJを渇望します」
「たれぞある」
「真面目に音楽を」
「やはり真面目ですか」
「だめですか真面目でなければ」
「いや不真面目でも」
「集客に」
「集客を」
「フライヤを」
「我々の世界観をdeweyの」
「上野区の宣伝部隊の」
「晃一郎と吉之助の」
「共通点はdewey本人ではないという視点」
「提唱会を」
「リアルの提唱会を」
「なんとなれば」

語り尽くししかし語り足らず。
そんなdeweyの男二人は意気揚々と退店。

「揚げ物と若者ばかりで吐き気がしてきました」

deweyの2014は既に始まっている。



2013/12/16

(No.2102): 不健康な発想の妄想の掟


あれすごかったよね、あれ
ロトで6億当たった人の通帳の写真、
四千何某円だったのにある日入金が六億あって

11/12          6,058
11/14          4,058
11/15    600,004,058

とかになってるのーほえー
6億あったらあれでしょ、
もう会社辞めるよね、絶対、
シャレで会社行くのもいいか
それか、ちっさい会社だから株全部買ってさー
好きなように人事するの、
気に喰わない役員とか部長を平社員にするとか
面白そう、
で、飽きたらどっかアジアの外資系にでも
売るとか、誰も買わないか、まぁいいやテキトーで、
そんでーあと1億くらいは好きなものを買おう
バイクも2台くらい買おう
でもそんなに乗れないから1台でいいや
ドカティはモンスターの新しいやつ
1200はちょっとアレだから1000でいいや
あ、でも今の696も残しておこう好きだから
クルマはもうあれでしょアバルト買おうアバルト
500アバルトね、
あと、当然機材関係ね、数十万円クラスのmoogとか
3台くらい買ってー、あとなんかアナログでつまみが
一杯ある機材とかー、ワークステーション的な
近代的なシンセよりアナログモデリングのやつ
10台くらいいっとくか、モジュラーシンセもいいんだけど
めんどくさそうだからいいや、
あ、Macもあたらしくしよう、うん、
ライブ用と家で使う用を別けよう、いいぞー
ライブ用はAirがいいね、一番高いやつ、
DAWはAbletonLiveのままがいいや
proToolsとか要らない、ぜんぜん要らない
モニターはGENELEC 8260Aをガーンと買おう
このスピーカー二つで100万は超えるなー
それで、あれだ、レーベル運営に投資しなくちゃ
そりゃもう、あれでしょライブのt
え?ちょっとまって、っていうかないじゃん、
ないよね、ないよ何にも、
え?てことは夢?妄想?そうか
忘れてたそうだそうだなーんにも
ないんだったこんばんわエフオピです。


そんな情けない妄想に浸っていたら本日、
deweyの忘年会兼レーベル会議だった。
会議の議事録は明日のこの場所で。
じゃ。


2013/12/13

(No.2101): MICROBRUTE購買奇譚


楽器屋KEY池袋店の2Fにある一コーナーは
ボタンつまみノブ類フェチの楽園である。
アナログモデリングはもとより本物の
アナログシンセ、ドラムマシンなど
所狭しと並べられており試奏も好きなだけできる。
ちなみに同じフロアの奥にはデジタルドラム群の
展示がありテンションはあがる。



池袋は筆者の普段の導線には含まれない土地
ではあるのだが、お仕事の都合でこの界隈へ
赴くことがある。
仕事終わりで、さうだ池袋のKEY楽器覗いてみやう
漏れ聞くところによればシンセなどたくさん展示
してゐるらしいのだ、ここから歩いてすぐでは
ないかこうしちゃおれぬこれは行かずばなるまい
と、訪なったことが全ての始まりだった。

Arturia MICROBRUTEをここで初めて触ったのだった。
その時の鮮烈な音象に一発で琴線をぶち切られた。
そして出音のそればかりではなく、
つまみの抵抗感とか、佇まいとかそも存在感とか、
そういう従属的ファクターも随分と是の流れを
作りだした。
この時は楽器屋をはしごしたくらいだ。
イシバシ楽器池袋店にも行った。
もう一度MICROBRUTEの出音を再確認するために。

己の見識に誤りはないか
一時の流行病であるかもしれぬ
まわりの評に左右されるのも一興とはいえ
終いまで己の全ての己の責任において
このツールがこのギアがわたくしの
わたくしとしての英知と法則と希望と繁栄を
司る唯一のマイトレーヤであるのかないのか
それは詰まるところdeweyの鍵穴に隙間なく
きつちりときつちりと埋まることができるのか
嗚呼神よ時の糧を放流するシュボダイの如く
最果ての藻屑としてこの大地に佇む身の道標を
須らく指し示し給えと唱えてからきっちり
三週間後今わたくしは平日17時以降5%OFF
タイムセールを凛として商う池袋KEYの
カウンターにて3万5千何某円を眼前の店員様に
お渡ししたところでございます。






Arturia MICROBRUTE 購った。
1行で済む話だ。









2013/12/10

(No.2100): 二千百回目の裏告知(ライブの)


気付けば今回で二千百回であるこの電網辺境
僻地最果てのさらに幾万里も離れたこの
屑ブログの地で今まさに二千百回にも及ぶ
ただただ雑音と虚構と軽佻浮薄の類であるだけの
この屑ブログの第二千百回目が始まろうとしている。

ほとんど知られていない事実だが
この屑ブログ今回までの二千百話を全て
読了した者はその瞬間に新たな次元を認識できる
能力を獲得すると言われている。
その次元とは主に次のような特徴を持つ。
・隙間音楽が好きになる





えーそうなんすよ、あの屑みたいなブログ
ですよね、読み漁りましたよ、えー
さすがに二千百話は一気には無理でしたから、
ちりぽりと読みましたよ、ひどいもんでね、
なんていうんですか、ひじょーにね、
つまらなさにね、打ち負けそうになりながらも
こっちはね、必死ですよ、えー、結局ね
ふた月と半かかりましたよ、全部ね、
読み終わるの、そりゃもう、ひどいもんでね
で、あなた、読み終わった途端ですよ、
デ、デウエイってんですか、あのブログの輩が
やってるバンドね、いやデウエイじゃなくて
デューイだった、って気付いた時にゃ、あなた
何もかも遅かったですね、だってあなた、
CDも買ってしまってですよ、オ、オルドビスの
遺産ってCDなんですけどね、
その曲を聴いたらね、これがもうね、
いいんですわ、不思議ったらなかったね、
あんなにツマラナイと思ってたんですからね、
えー、不思議なこともあるんですね、ほんとに、
だからね、来年の2月3日のライブ、
あるじゃないですか
え、知らない?、いや、あるんですよねライブ、
池袋のね、手刀ってライブハウスでね、
もうあたしゃ俄然行く気でね、えー、
なんかおかしいですよね
え、おかしいですか、おかしかないでしょう
え、おかしいですか、おかしかないでしょう

(東京都杉並区在住 46歳男性 会社役員 談)









2013/12/09

(No.2099): エフオピのテクノ前々夜


1977年12月 筆者、中学校3年生の冬。
受験勉強をラジオの深夜放送
オールナイトニッポンを聴きながら
励んでいた時分。
いや実際は励んでいなかった。
ラジオを聴くことが本職となって
勉強はほとんど手つかず。
確か初めて徹夜したのもこの頃だ。
受験勉強で徹夜したのではなくラジオを
聴いていたら夜が明けちゃったのだ。
朝焼けをみるため屋根に上り寒みー
と思った記憶。

オールナイトニッポンは
火曜の所ジョージ、水曜のタモリ、
木曜の自切俳人は欠かさなかった。
あそうだ、あと土曜の鶴光も。

自切俳人以外はなんかアンダーグラウンドな
タレントというかそういうイメージだった。
どちらもまだあまり有名ではなかったと記憶する。
特にタモリの赤塚不二夫とのエピソード話しが
変態過ぎて大爆笑しまくっていた。
全裸で横断歩道歩いてタクシー逃げたとか
バーのカウンターにウンコがどうしたとか。

一方、所ジョージのほうはラジオの中で
フォークギターを抱えてよく歌っていた。
ちょうどデビューアルバム
「現金(げんなま)に手を出せ」をリリースした
直後で、筆者は当然買ったのだけれど
その前に出ていたシングル
「ムーンナイトセレナーデ」も買っていて
当時実は筆者は既にシンガーソングライターとして
所ジョージのファンになっていた。

所ジョージがシンガーソングライターだ
ということは現在も世田谷ベースなどで
垣間見ることができる。しかし一般の人の
ほとんどはただのテレビ出てるタレントというか
芸人というかそういうイメージかもしれない。
筆者の場合の原体験からの印象といえば
やはり1970年代後半の深夜放送で
変な歌をかっこよく唄っていたお兄さん
というイメージなのだ。

所ジョージは曲も作るし歌も歌うということは
知っている人もいると思うが
ふざけた歌が多いので軽視されがちだ。
しかし実際、名曲は多いのだ。
特にファーストから4枚か5枚くらい1981年くらい
までのアルバムの中には秀逸曲がいくつもある。

「組曲・冬の情景」という有名曲もあるが
どれか一曲選べと問えば
筆者は敢えて「禁男の惑星」を選ぶ。
当時では珍しいシンセサイザーを使っている
曲だが、そこではなく、あの独特のメロディと
シュールな詞を推す。
今聴いても鮮烈だ。

ちなみに、フォークギターを買って
コードを覚えたのも所ジョージさんが
切掛けだった。
セカンドアルバムの「セロリパセリ」には歌詞カードに
コード譜がついていたし。
「正式の証明」、「花火」、「一流社員はエライ」は
今でも弾ける。(たぶん)


自切俳人は北山修先生だ。
1978年3月で自切俳人のオールナイトニッポンは
最終回を迎えるのだが、その時に流れた
自切俳人とヒューマンズー「世界は君のもの」は
あとの筆者の音楽嗜好に影響を与えた一曲だ。
(※)

正式レコード化される前の音源を放送していた
のだが、当然筆者は録音しており、
レコードが発売されるのを心待ちしながら
繰り返し聴いたものだった。
イントロはエーストーンと思われるリズムマシン
のパターンで始まり、ポエトリリーディングと
思わせておいて、絶叫リフレイン、
歪みギターと生ドラムの重厚さを挿入しつつ
バックは連綿とドラムマシンが刻むという
当時としてはかなり斬新な曲であり
YMO前夜の時代背景として、今思うと
なかなかのテクノ匂漂う名曲であった。


そしてこの3年後、筆者の音楽の方向は
著しく変化するのだった。




(※)
自切俳人とヒューマンズー「世界は君のもの」後日談

結局レコード発売の情報すら知らず何十年も経った。
ところがつい2年ほど前、iTunesStoreにて
「世界は君のもの」を発見し、感涙しながら購入。
33年ぶりくらいで初めてフルバージョンを聴いた。
そしてエンディングの珍妙なる構成を知り、
本当に当時にしては実験的な音楽だったのだなと
改めて感動した。



2013/12/08

(No.2098): 全く新しいライブ告知(テクノ専門CDショップ店主と店員の会話編)


ドカ屋へ六級改号別名ducati monster696の
定期点検で入庫する。
入庫する直前に車体をささと拭いている時
L型ヘッド接合部にオイルのそれがにじむ
いや滲むという表現も目一杯使った状態で
滴り落ちる的のオイル漏れを発見。
メカ様へ告げるのは言うまでもなくしかし
話題はブレーキディスクであり
リアブレーキディスク、パッド込み交換は
必須ですし今回は測定しないとわかりませんが
フロントディスクも交換する場合は1枚3万円2枚で6万円
と説明を聞いている途中で意識が遠のいてきたので
deweyのライブをなんとはなしに告知するします。

たれぞー、たれぞあるー






「店長、委託販売依頼のバンドから届いたCD聴きました?」
「え?、スタヴリフォーヌだっけ?」
「いや、えーっと、デ、デウェイ です」
「え、何だっけそれ」
「ほら、オルドビスの何とかっていうCD」
「オルドビス?」
「あ、えーと、、。 あ、これですこれ」




「あーこれね、聴いたけど」
「で、どうしますか」
「何を」
「いや、納品のこととかメールしておきましょうか」
「だめだよこれ」
「あ、委託やらないんですか」
「だめだよあんなゴミ音楽は」
「そうでしたか、ボクはそんなでもなかったですけどねぇ」
「だいたいねー、ウチに送れば何でも扱ってもらえるとか
思ってんじゃねーの」
「いやーどうなんでしょう」
「なんかねー中途半端なんだよこのバンド」
「歌モノ多いですけど、ボコーダーで変拍子があったり
メロディも複雑なものもあったり、聴き込めばサウンドも
それなりに印象的だし凝ってr」
「だめだね。薄っぺら。ぜんぜんだめだよ、興味はないね」
「はー、彼らのサイトみました?」
「そんなもん見てないよ、見る必要もないね」
「来年の2月3日に池袋チョップでライブやるみたいですよ」
「だから?」
「いや、ちょっと見てみたいかなって」
「おまえ、マジで言ってんの」
「行ってみませんか」
「はぁ? 行かねぇよ。暇じゃねぇしな」
「この前阿佐ヶ谷姉妹見に、店閉めてまで行ってたじゃないですか」
「おまえね。何で俺がデ、デ、? 何だっけ」
「デウェイ」
「デウェイのために店閉めなきゃなんないんだよアホか」
「うち月曜休みじゃないすか、2月3日月曜っす」
「馬鹿野郎、休みならなおさら行かねぇよ」
「いや、あの内容でライブですよ。面白そうじゃないですかー」
「どこが? しつこいねー」
「いや、だってあの音象を生で聴けるんですよ、
どんな機材でやるのかなー」
「おまえそんな趣味だったっけ。着いて行けんわ」
「ぷっくくぷー、、あの世界観わかんないんすか」
「は?世界観だ? そーゆーものはな、売れるような曲を
作ってから自然と生まれんだよ」
「ぷるぷるーぶふー」

そんなキミ達にはdeweyのライブが最適だ。
ちなみに、デウェイじゃなくてデューイだ。
覚えておこう!







2013/12/05

(No.2097): 全く新しいライブ告知(年齢不詳腐女子会話編)


ドカ屋へ六級改号別名ducati monster696の
定期点検の予約電話を入れる。お名前はの問いに
エ、エ、エ、エフオピですと快活に応える。
今週末に入庫したいのですがと聞くと
いま混んでおりましてお預かりからニ週間ほど
かかりますけどもよろしいでしょうかと言うので
よろしくはないですがよろしいでしょうと応える。
前回メカ様は次回はブレーキローター総取り換え
でしょうかなどとおっしゃっておられたのだが
よもやこれほどの困窮に見舞われようとは
思わなんだ故一切合財ミニマムでお願いしたい
ところですと言おうとしたら電話は切れたので
deweyのライブをなんとはなしに告知するします。


たれぞー、たれぞあるー




「ねぇねぇ、デ、デウェイって知ってる?」
「なにそれ、お菓子?」
「ちがうよ、バンドだよ」
「知らないー」
「変な音楽やってるの、おっさん二人組で」
「やだー変なのなんか、おっさんもやだー
なかじーがいいよ(Sexy Zoneの)」
「一人は三十代だけど、一人は五十代ー
うちのお父さんと同じw」
「なにそれー、マジやめてマジキモイ」
「自分たちはテクノだとか言ってんだけどね、
なんかぜーんぶ中途半端なのよねー」
「ダサー、テクノとか興味ねーしー」
「一回聴いてみてよーほんと後悔するからー」
「そんなん聴きたくないよー」
「来年の2月3日にさーライブあんだけどさー」
「え、なによ、行かないよ」
「ちょっとぉ行ってみようよー」
「なんでよ中途半端のなんか見たくないよ」
「なんか物販もするらしいよ、CDとか」
「えー、まさか買うのー、やめなよー」
「捨てちゃうんじゃもったいないじゃない」
「捨てちゃうの?」
「どうせ売れっこないんだからさー捨てんじゃない?」
「やめなってー、あたし行かないよ」
「えー行こうーよー」
「なんでよ、あんた後悔するって言ったじゃん」
「あとで、懐かしくなるよー」
「馬鹿じゃね?何言ってんの、そんなの見たくないよ」
「そしたら肝試しのつもりでさー」
「しつこい」
「じゃーいいよーべろべろーぶるぷるー」
「・・・・」



そんなキミ達にはdeweyのライブが最適だ。
ちなみに、デウェイじゃなくてデューイだ。
覚えておこう!



2013/12/02

(No.2096): 2096年の挑戦


「そうゆう音象も?」
「ええ、全てです」
「どうしてだね、何が駄目だと言うんだね」
「まだわからないのですか、音象がどうのという
話しではないのです」
「だからキミ、もっとわかりやすく言ってくれ」
「音には創作者或いは演者の想いが顕れるものです
謂わば心持のあり方ですよ」
「想いがないとでも言うのかね、ワシだって
想いがあってだね、」
「聴く限りッ、
そのような想いは感じられませんね、
どころか、拘りや驚き、発見もありません」
「ど、どこがだね、キミの好き嫌いの話じゃないんだよ」
「好き嫌いの話です」
「ワシは30年もやっておるのだぞ、キ、キミのような
青二才にワシの作品の、な何がわかるというのだ」
「30年だろうが100年だろうが好きにはなれないのです
それ以上でも以下でもない」
「お、おいッ 、キ、キミはワシを愚弄するのかッ」
「愚弄?愚弄というよりはツクグロウですな」
「ツク グロウ? なんだそれは」
「今から80年も前にツクグロウという名前のレーベルが
あったのですよ」
「そ、それが何だと言うのだ」
「いやね、あなたのこの作品、ツクグロウから出た作品
のようだなと思ってね、あっはっは」
「それはどういう意味だね」
「いや何ね、deweyという中途半端な連中が在籍してた
レーベルでね、そりゃ酷いもんだったそうです
ライブやりゃ集客ゼロ、レコード売りゃ1枚も売れず
100枚作ったCDも何年も売れずに最後は
燃えないゴミの日に出したそうです」
「キミ、ワシをそんなのと一緒にしないでくれ」
「あっはっはっは愉快ですね」
「し、失敬なッ もういい、帰るッ」


バタム

ドアは壊れんばかりの勢いで閉まった。
北等(キタラ)は流石に言い過ぎたかと思った。
しかし、同じような輩が次から次へと来ることに
正直辟易していたのも事実で、
だからつい本心を言ってしまったのだろうと思った。

ツクグロウか。
北等はひとりごちた。
80年前、ひっそりと存在していた幻の電子音楽レーベルだ。
確かに酷い作品ばかりだったそうだ。
先ほどの男にはああは言ったものの
古(いにしえ)の鈍作もこんな夕暮れには似合うかも
しれない。
そう思った北等は立ち上がって階下の倉庫へ向かった。
確か、好事家のニグメ氏からdeweyのCDを一枚もらっていた
しかし聴くまでもなく倉庫へ投げ入れていたのだ。

倉庫の中は年代別に綺麗に整頓されているので
それはすぐに見つかった。
埃まみれのCDのケースをふっとひと吹きした。

「2013年、か、もう83年前なんだ、えーと、
オルドビスの、遺産、か、遺産ねぇ・・・」


北等はCDを手にすると上階にあるリスニングルームへ
向かった。CDプレイヤは存在せず、CDケースごと装置の
光源に当てれば瞬時に全曲を読み取るシステムだ。

1曲目が再生され始めた。






「な、なんなんだこれは・・・」

北等は絶句した。








2013年12月
dewey 「オルドビスの遺産」
絶賛発売中




tuqugrow label.