2012/02/29

(No.1647): ドカ印度化計画の瞻望


ドカ屋さんからDMが来る。
Streetfighter848デビューしましたので
ひとつよろしゅう旨。
心臓部はテスタストレッタ11° L型2気筒
4バルブ 849.4cc デスモドロミック 水冷。

ブラックマットのダークステルスなんか
ガチで戦闘機のようだ。
街中ではひどく注目されるだろう。
乗れる免許だから、試乗でもしてみたいものだが
とてもじゃないけど筆者には扱いきれなさそう。

最近のドカはこの手の機種でもクラッチは
湿式になっているから例のガチャガチャ音は
あまりしないのだろう。
と思うと少し寂しい気がする。


ところで、DUCATIの身売り先は
決まったのだろうか。
というかマジで売っちゃうのか。
どうなの。
独VWとかBMWが買うんじゃなかろかとか
噂が立っていたが、どうなったのだろう。
イタ車がドイツ車になっちゃうのか、
英ミニみたいに?
いっそカワサキ買ってくんないかな
そしたらすげー、
カワサキのドカとか、
もうわけわかんなくなる。
DUCATI KH500とか出して。

うむ、記事を読むと、んは?なに?
イ、インドのマヒンドラ?
なんじゃそりゃ
おいおい、マジでか、
あっはっはっ愉快愉快。
ロイヤルエンフィールドと同じ
インド車になるか。

いいじゃないか。
それはアリじゃないのか。
(井の頭五郎 松重豊氏の物まねで)

いや、カレー好きだし、ナンだって好きさ、
本当さ、ぜ、ぜんぜん平気だよ、
何言っちゃってるんだい平気だy

毎日カレー喰ってやる。
撃沈。







2012/02/28

(No.1646): 音塊群制作奇譚


今週中に曲を完成させると息巻いていたが
かなり怪しい雰囲気になってきた。
仕事から帰って諸々の後にやるものだから
全然時間がない。
寝る間も惜しんで、などと多重録音を
はじめた30年前じゃあるまいしそんなの
できるはずもなく、1日の制作時間は
せいぜい1時間がいいとこだろう。

前にも記したがAbletonLiveは
曲の構成などは度外視してクリップと
呼ばれるフレーズをどんどん作っていく
やり方なので、後先考えずに思いつく度に
作っていけるところが性に合っている。

現在は主にMIDIで作っており音源は
全てソフトウエアシンセやドラム系である。
ただ、ドラムの打ち込みをしても
鳴らす音源はドラムじゃない。
正確にはドラム音源だけど、ハイハットに
ハイハットはアサインしない。
キックにキックはアサインしない。
スネアにスネアはアサインしない。
何かわかんない民族打楽器風の音なんかを
これまた複数のあれやこれやのエフェクト群に
通してビョギャーギャビョーといった
この世のものとは思えない音塊となって
ハットの発音で鳴るといった塩梅式である。
筆者の場合、音の骨子となるものは
こうして崩壊してゆくのだ。

しかし、
やはりマイクで空気振動は録音したい。
これほど自由で難解で画期的な音源はない。
自分を含めて周りの音を集音する。
一番奇怪なのは「声」だ。
人声ほど複雑な倍音とそしてフォルマントの
織り成す音塊はない。
声を加工する。
ストレッチの妙。
肝心の波形の編集がAbletonLiveは
いまひとつ不自由だが、
それをおして、なお、魅力的な素材である。

歌。
AutoTune的なエフェクトも巷では
一般的になってきたので
今更感は満載であるゆえ、
敢えて、ピッチずれずれのショボイ歌
というのもエグイかもしれないと
思い始めてシャットダウンする。







2012/02/27

(No.1645): 黒い廊下の先(夢記)


旅館、日本旅館、古い。
板の廊下。黒っぽい色。
暗い。
廊下の天上には白いガラス製と思われる
割れた傘を持つ裸電球がぽつぽつ。
夜か。
板の合わせ目が合っていないところが
散見できる板の廊下。

その廊下を歩いてゆくと、廊下横に
面して幅の広い下り階段がある。
その階段の一つづつの段の端の
壁伝いに、何か雑駁なものが置かれてある。
雑誌を束ねたものとか、
風呂敷をかけた壺のようなものとか。

階段の四~五段降りたあたりの頭上は、
戸袋のような箪笥のようなものを階段の
天上としている。
そこからの高さは随分と低くなっている。

その階段を降りる。

全部で八~九段くらいか。
降り切った場所も黒い廊下。板の間。
薄暗い。
少し進むと、左側に畳の部屋。
八畳ほどだろうか。
灯りがともっている。
廊下と部屋の仕切りには
襖のようなものはなく廊下から
そのまま部屋の中が丸見え状態。
部屋の明かりで廊下側も仄明るい。

少し先を歩いていた人が
その畳の部屋の中を見て叫んだ。
「○○○○○○○○○!!!」
(何を叫んでいたのか思い出せないが
怖いものを見た時の叫び)

私は畳の部屋の中を見ないように
早足でその前を通る。
部屋の中に人の気配がしたが、
気にせずに先を歩く。



まるで銭湯の番台のような建具。
その番台の中に、赤い模様の入った
着物を着ている女性が一人座っている。
髪がボサボサだ。硬そうな髪。

この改札のようなところを
通り抜けなくてはならない。
少し先を歩いていた人が、言った。
「あ、さっきの人だ。やばい」

何がヤバイのだろう。
私がその番台の前を通った刹那
番台に座っていた女の人の髪の毛が
ひとりでに動いて逆立ってきた。
ザンバラ髪というのはあのような
状態のことなのだろうと一方では
冷静に分析しつつ、しかし恐怖で
声も出ず、一目散に先へ走った。

先程の女の人はあの部屋から
瞬間移動したのだろうか、
本当にこういうことはあるんだな。
未知の素粒子が関係しているのだろうか。
そう思った。


場面が一転して、布団部屋の中。
布団がうずたかく積まれており
私はそこをよじ登っている。
敷き布団と思われるがせんべぇ布団だ。
この旅館の布団だろうと推測する。
かび臭い。
ほぼ90度なのに、全然落ちる気がしない。
しかし一向に登ることができない。








2012/02/26

(No.1644): 時間軸から自由になる


信じられない事に拙屑ブログのお題としては
三日連続で音楽関係という奇跡。
本日はAbleton Live8の某でご機嫌を伺います。

最近になってようやく、そのアラマシが
わかってきたように思う。
何がわかってきたのかといえば、
一家に一台Ableton Live8の仕様がである。
約25年に渡って使用してきたSteinbergCubase、
嘗ては、MacintoshClassicにて
白黒モードでMIDIシーケンサーとしての
Cubaseから始まって以来、
現在の完全なるレコーディングシステムに
至るまでの長い長い歴史をリアルタイムで
体験した筆者にとって
全く異なる概念のAbletonLiveに乗り換える
という技法はただしく試練の連続だった。

導入当初は、Cubaseのサブ環境的な
補助的な、或いはライブ演奏用に特化した
少々規格外のような塩梅式で使ってみよう
などといった甘い了簡だった。

ところが、紐解くうちに
サブ環境ではなく、メイン環境として
必要十分な機能とパフォーマンスを
備えていることに気付く。
確かに、名前通り、まさにライブ演奏が
できるように最適化され設計されている
音楽制作ソフトウエアなのだが、
そもそも音楽制作の発想がCubaseと
ずいぶんと異なっているのだ。

Cubaseは昔ながらのMTR方式であり
いわばテープレコーダーに多重録音するのに
似ている。
(他の一般的なDAWはみなこの方式だ)
一方AbletonLiveは、MTR式に加えて
フレーズのパターン化(クリップと呼ぶ)
という概念を備えている。
もちろん
Cubaseでもフレーズをパターン化して
配置することも可能だが、AbletonLiveは
それ専用のUIを備えているところが違う。




音楽を作るという場合、今のところ
まだ筆者はCucaseに軍配を上げてしまう。
しかしこれはあくまでも作業効率といった
合理的な考えのもとの話しである。
AbletonLiveはCubaseでは発想できないような
視点があるのではないかと思ってる。

例えば、AbletonLiveは曲の構成などを
考えずに楽曲制作が出来る。
この発想はCubaseでは基本的にはない。
つまり、肝要なことは時間軸との関係だ。
時間軸に縛られる事無く、
クリップだけをどんどん量産することができる。
どのクリップをどのように再生し構築していくかは
それこそライブ演奏の時に練ればいいのだ。




時間軸から自由になる。
これは音楽制作においてはある意味
コロンブスの卵的発想だと思うのだ。







2012/02/25

(No.1643): 揺れるドラマーの点景


下記、youtubeリンクのシリーズ、
前にEテレでやってたスコラという番組、
YMOの方々がそれぞれ出演されてた回。
改めてユキヒロさんのお話を聞き
やっぱりドラムっていいなーと思った。
グルーヴという観点から見れば、筆者の2・4の
遅れたスネアだって、アリなんじゃないだろうか。
そんな気がして来るから不思議だ。
かのチャーリーワッツだって、スネアの
タイミングでハット抜きなんていう
癖のある叩き方だし。
あんまり関係ないか。

やっぱり、なんといっても最後の動画にある、
細野さんの「走る魅力」のお話に尽きる。
音楽演奏は走ってナンボの世界だ。




それにしても最近の拙屑ブログでは珍しく
二日連続でドラムのお話だった。
ことドラムに関しては、基礎練習が大事だとか
日々練習、毎日15分はルーディメンツだとか
そういう試練がついてまわる楽器だ。

そうしないとイザという時に演奏できない。
ということは十分にわかっているのだが
どうも、本質を見失っていないか。

昨日の拙屑ブログで自分のドラムの下手さ
加減に爆笑して笑いションベンをしながら
歩き屁をかました話しを書いたが
うまいへたの前にもっと重要なことが
あったのを失念していた。

これら動画を見て、思い出す事が出来た。
そうさおいらはドラマーだ。







2012/02/24

(No.1642): 久々ドラムを効く


はたと気付けば、もう数ヶ月もドラムを
叩いていないではないか、その体たらくに
ついちゃおまいさん、一体どんな了見なんだい、
そこへ直って、そこぉえーへりくだって、
その了見とやらを、え、聞こうぢゃぁないか
聞こうーぢゃぁー なーいーかー。

何を歌舞伎調に文字列を打ち込んでやがんでぃ
こりゃぁいかんいかんと反省しながら、
筆者過去作品群、特にライブでのdewey、とか 
CYRKON とか、あと古いところでは
フジオフィーバーとか、そんな筆者の
バカドラム加減のご機嫌を伺ってみりゃ
え?マジでこれほど酷かったっけと
爆笑のうちに幕は降ろされたのです。

実は一番マシなのは(マシに聴こえるのは)
フジオフィーバーのドラムだったというオチに
ドラムをやるならやっぱりギターバンドが
最強説を説こうと思い至ったのだった。

次に良かったのは、CYRKONか。
特に、ベース+絶叫歌唱のさんたさんが入った
3人構成の時のライブ。
あれは代々木Bogalooでやった時のライブだと
思うが、その時のドラムはエビタさんの
カオシレータに人力同期で叩くシンプルで
オカズも少ない筆者好みの
エレクトロニック的ドラミングだった。
カオシレータの低音とキックの低音の
タイミングがかなり音楽的にマッチしていた。


そして、長いキャリアであるところの
平さんとのコンビネーションdeweyの心。
このバンドの筆者ドラムは酷い時と
良い時の差が激しくて、
酷いときは、もうドラミングが楽曲の中で
線となって’歌っていなくて、パーツがただの
点というか単点になってしまっていて
「流れ」が感じられないのだ。
筆者の場合スネアのタイミングが全てにおいて
遅れ気味、ハットの粒が揃ってない。
というお恥ずかしい醜態なのですら。
良い時は、バックトラックの中に溶け込んでいる。

こんなことをそぞろ書いていたらそろそろ
ドラムセットで叩きたい心持ちになったよ。







2012/02/23

(No.1641): ミイラ取りがミイラになる


会社の人からMac使い心地どうですかと聞かれた。
なんでもサブノート的にはじめてMacを検討中
なのだという。
最近筆者は家ではほとんどMacBookである。
WindowsXPノートもあるのだが、こちらは
もはや件(くだん)のUstream配信専用マシン
になってしまっている。
その会社の人はMacBookAirがいいなと
思っているとのこと。
そうすよねーアレいいすよねー

そう、アレはいいのだ。
数多ある工業製品の中でもずば抜けていると思う。
ノートパソコンとかそのカテゴリの中で
ずば抜けているのではない。
全ての工業製品の中でずば抜けているのだ。
そう思う。

家電量販店のMac売り場か、Appleストアで
実機を触って欲しい。
最初に見て触ったときは感動した。
この感動は工業製品に対して思い描く
感情ではない。工業製品を逸脱している。
なんだろう、この質感は。
この質感を商品として成立させてしまう
スキルはただしくAppleの真骨頂だろう。

MacBookAirは薄さとかそういうものに
目がいってしまいがちだが、
いや、もちろん驚愕する薄さなんだけど、
それよりも全体のフォルムというか質感が
なんというかもう尋常じゃない。
部品一つ一つが手を抜いていない。
歌っている。

この感動は大小あれど、筆者の現在の、
まさにこの文章を打っているマシンである
このMacBookにおいても同様であった。
ポリカーボネートのボディがまた
しゃらくさいほどに逸品なのだ。
本当によくできている。

このハードウエアにしてこのMacOSという
陣形は、やはり一つの完全なカタチとして
成立している。
ブートキャンプでWindowsを立ち上げている
としてもだ。

というわけで、本日は
ミイラ取りがミイラになるの典型をご紹介した。
って
MacBookAir、欲しいー!







2012/02/22

(No.1640): 停泊の仕様概要


<駐留概論>
artium-zoac 451(アーティアム・ゾア451)
全長9千メートル以上ある巨大な船だ。
過重力のない恒星間の航行専用に設計されており
厚い大気を持つ重力のある惑星の空は航行できない。
従って停泊地である各種惑星に駐留する場合は、
その惑星の凡そ3万キロメートル上空の軌道上に
静止して駐留する。
なお、
駐留には静止軌道が必要なためこの軌道の高度は、
停泊地惑星の大きさにより変化する。

参考文献:「惑星停泊


<駐留仕様>
・静止点
高度凡そ3万キロメートルの静止軌道にて固定する。
この時、地上の停泊港との距離を短くするため
停泊港を基点に約82.5度の上空で静止する。
静止ポイントは、船尾スロップ点と船首のビーター線
との交差ポイントを基準とするウエッフ法を用いる。

・ロック機構
惑星遠心力による静止点ロックに加えて停泊港からの
ホジトリ輸ライン(捕船レーザー)を取り込む。
通常、セード値は100~230が許容値。


<停泊港降下仕様>
・医療処置
下船希望の居住者は最低2時間前までに
停泊惑星及び停泊地への医学的対応処置を
行う必要がある。

・ライオラート
下船希望の居住者にはライオラート渡航証明IDを
発行する。

・軌道輸送シャトル
約100人乗車可能な反重力エンジン搭載の
小型クルーザー。
下船希望の居住者は、このシャトルに乗船し
惑星へ下降する。
また、本船へ帰還する場合にも同船に乗船する。

・シャトル諸元
artium-zoac 451には以下のシャトルが配備されている。

TIMPY社 TMHF-Uoop1 及び 2 (8艘)
(主軸動力:oirle50 反重力エンジン)

Conus社 ALCP-1008 エリハフト (11艘)
(主軸動力:TIM4793 反重力エンジン)

地表間の航行時間はおよそ40分。
(本船高度3万キロの場合)










2012/02/20

(No.1639): ある種の二輪雑感


自分にとっては日常である六級改号別名
ducati m696++を駆っているその様子は
初見であるところの路上歩行市民或いは
四輪運転手の方々には、一瞬のみの気付きを
与えているということを認識した。

即ち、その気付きの民草においては、
全てがオートバイに気があるお人である。
逆に言うならば、オートバイに気がない
方々には、ノーリアクション、もしくは
ガタガタうるせぇな早く消えろやこの
着膨れ刈り上げ野郎がッと寒々しく
罵られるのが関の山だ。


さて、しかし、ちょびぃいとでも
オートバイに嗜好のある方は、まずもって、
六級改号の排気音、正確には
デスモ機械混合音に敏感に反応される。

すわッと振り向く人。
目で追う人。
中指をおっ立てる人。
RPGで砲撃してくる人。
様々だ。


二輪同士の場合。
ライバル視されることが多い。
例えば、交差点先頭。
こちらはまったくその気はないのに
緑色フルカウルのその二輪はこちらを
意識している。青信号の刹那、
緑カウルは猛然とスタートする。
しかし一人相撲状態。
なぜならこちらは、ピザーラお届け
3輪原付バイクにすら抜かされているのだ。

こんな一般道で一体何をしようと
言うのでしょうか。
危険回避時など必要な時は出すが、
それはここではないのです。


とはいうものの、ちんたら走るだけではなく
教習所でも習ったメリハリのある運転は
重要だと思う。適材適所で、且つ
周りを見る運転を心掛けている。

流れを読むっていうか
気を感じるっていうか
蟠りを事前に察知するっていうか
そういう感覚。

ことオートバイは大気中を生身で
走行するものだから
季節との相性も良い。
匂い、柔らかさ、とか。
そういう感覚も澄む。


っていうか、
今夜はわりと寒くはないが
早く暖かくなってー。
春来い。








2012/02/19

(No.1638): 妖怪展にて


子供の頃に見た妖怪図鑑。
そこには江戸時代と思われる古書からの
図案が抜粋的に掲載されており
子供心に、マジで昔はこういう妖怪が
いたんだなと思った。
特に、水木しげる氏の漫画に登場する
妖怪はこの古書類に出ている彼らと
非常に似ていたので、
ちゃんと昔の資料をもとに作画しているんだ
と感心したものだ。

子供の頃に見た妖怪図鑑に掲載されていた
江戸時代の古書、
今回その原画を生で見る事が出来た。
練馬区石神井公園ふるさと文化館において
江戸の妖怪展」が開催されている。
この展示は1600年代から1800年代の貴重な
妖怪に関する古書や浮世絵、或いは大衆芸能に
おける妖怪に関する資料が展示されている。

生原稿の「朧車」とか感動すること間違いなし。
それにしてもオリジナル原画は、
すごい細かく描いている。すごい丁寧。
妖怪ファンは一度は訪れることをお薦めする。


筆者がこれら図版に惹かれるのは
妖怪そのものの姿だけではない。
妖怪が出現しているその場面には必ず
江戸時代の人々の暮らし、言うなれば
日常風景が描かれているのだ。
そのことによって非常にリアリティが
増していると思われ、その日常の中の
唐突性に惹かれるのだ。







(写真は会場で購入した図録より)


例えば、「狐者異」の絵にはうどん屋さんの
道具が’描かれている。
なんで、うどん屋さんなのだ。
この脈絡の無さ、これこそがリアリティなのだ。

「歯黒べったり」は神社の鳥居の手前に佇む
というシチュエーションだ。
「ぬらりひょん」の奥の座敷には火鉢が
置かれているのが見える。
このような日常の風景も丁寧に描かれている。

つまり、怪異とは、日常のシーケンスでは
予想できないタイミングと意図によって
紡がれる自然の理なのだ。

日常の中にそれは常に「ある」のだ。
つまりそれは「自然」と同義である。
だから自然に対する畏怖の念は
忘れずにいたいものである。







2012/02/17

(No.1637): 航海日誌(2)


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0386/06/05/E
バモヤ-2 / ハル 記録
07:31

起点修正の後、ゴア類の破片17個を回収。
サプ類の配合を試験する予定。
破片のうち、3個に貴重な有機フェ酸化合物を確認。
先のエッレ塩基と同様に抽出には57時間ほどかかる見込み。



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0386/06/13/T
ルーシナ-4 / バフェッノ 記録
12:45

前回の停泊地グリーゼ581の惑星「g」を出てから
約7ヶ月が過ぎた。ようやく次の停泊地への軌道変更
タイミングが近づいてきた。
が、その前にあと1回、光速航行を実施する予定。
今日はこのあと午後から光速航行の準備として
航行シーケンスの組み上げと、
メソニカ・ブースタモジュールのメンテナンスを実施予定。
メソニカはタキオン照射型なので、タキオン残留量の
調整が必要。
本国では新しい希タキオン放射型が出たらしい。
なお、アーシメント不活性式の重力基盤の調整は明日以降。

座標位置の障害物、タイムカット波、電子陽子風の計測。
時間誤差の影響調査。



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0386/06/20/H
ルーシナ-4 / バフェッノ 記録
08:11

本日、13:04より光速航行を実施する予定。
現在タキオン注入量は68%、規定値まで15%。
光速航行シーケンス座標計算完了。
座標位置の障害物、タイムカット波、電子陽子風の計測。

08:00に全居住区及び第1、第2、第3ラドラ、
スモーンラクーン台地には外出禁止サインを掲示。
治安保安員の配備を指示。



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0386/06/20/H
ルーシナ-4 / ロイ 記録
11:47

タキオン注入量は89%、上限域。
ブリッジ以外は全て封鎖。
全乗組員にアイラットスキルの携帯を指示。
座標位置の障害物の確認完了。
シーケンスの補助入力実施。



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0386/06/20/H
ルーシナ-4 / バフェッノ 記録
12:50

タキオン注入量は97.4%、注入抑止。
レベル1でブースタモジュール始動。
加速開始。
座標位置の障害物の再確認。



------------------------------------------
0386/06/20/H
ルーシナ-4 / ロイ 記録
12:54

レベル4でブースタモジュール活性。
光速の53%で推進。
完全光速移行まであと、87ゲール。



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0386/06/20/H
ルーシナ-4 / ロイ 記録
13:01

レベル5でブースタモジュール活性。
光速の90%で推進。
記録保存、ここまで。



------------------------------------------
0386/06/20/E
ルーシナ-4 / バフェッノ 記録
19:29-(enk修正時刻+-201.4m)

ブースタモジュール活性率0.3%、タキオン排出停止。
本船周囲306flmに物質塊の影響は確認されず。
光速航行終了を宣言。
全方面へ閉鎖解除の通達。
サービススタッフにマフコロッソ回収を指示。
空間異常と重力変化及びレッソ変換異常の有無の
確認指示。
なお、磁気サイオン原基については以下の通り。
フュール値 0.2jt
ライカウ値 20068mk/p
(全てブリッジ計測)








2012/02/16

(No.1636): 31年前の自動車教習所


筆者が自動車の運転免許を取ったのは
今から31年前の1981年だ。
当時の自動車教習所は怖ーい教官が
沢山いらっしゃった。
どのくらい怖いのかといえば、
後述するが、今じゃ考えられないぐらいに
理不尽と不条理に満ちていた。

筆者は2005年、二輪免許のために24年ぶりに
教習所に通った。
その時、自動車教習を遠まわしに
見ていたのだが、その変わり様に、
腰が砕けそうになった。

教習時間になると、教官がクルマのドアを
開けて、「教習生サマをお待ちしているのだ」
まるで、お抱え運転手が、ご主人サマを
お迎えするように。
しかも、「笑顔」でだ。

おそらく、教習所ビジネスの
生き残り作戦として、教習生に
気持ちの良い教習をしてもらおう、
そういう主旨なんではなかろうかと思う。
あすこの教習所は、いいよー
と口コミでも広がれば教習生も増えるし
利益になる
そんな塩梅式ではなかろうか。

だから、
教習生はご主人サマ的にお迎えするのだ。

いや、全然いいんじゃないでしょうか。
全く問題ございません。
しっかり教習さえして頂ければ
何も問題ございません。




31年前の筆者の通っていた教習所。
教官は全員パンチパーマ。
男の教官が多かったが女性の教官もいた。
おばさんだったが、当然、その方も
パンチパーマだった。

棒を持っている教官もいた。
木刀までは長くなくて警棒みたいなやつ。
それで、左足(クラッチ)をグリグリと
苛められる。
発進時ガタンとエンストすると
「ッらーッ」とか言われて
警棒で左足をこずかれる。

教習車は日産グロリアだったか、
前進3速のコラムシフトで、
ハンドブレーキはT字のレバーが
ハンドル左下あたりから
にょきっと出ているクルマだった。


そんな31年前の自動車教習所での
一番理不尽だった思い出。

教習開始の時、よろしくお願いしますッと
元気よく挨拶し、運転席に座る。
(元気よく挨拶しないと怒鳴られる)
手に持っていた上着を後部座席に置いた刹那
それまでにこやかだった教官(男性)が豹変した。

「おいコラてめぇ何やってんだ十年早ぇんだよ」

最初、意味がわからなかったが
どうやら、運転席に座ったままで
上着を後部座席に置いたのが
いけなかったらしい。

だはッ、す、すすいませんと
取り乱しながら上着を取って
後ろに入れ直そうとクルマから降りようとしたら
「おいッドア開ける前に後ろ確認せいッボケッ」
とまた怒鳴られ
「もういいッ時間なくなるッ チッ」
と舌打ちまでされた。

上着を運転席から後部座席に置くには
10年のスキルが必要なのだ
ということを学んだ。


自動車教習所とは
そういう場所だと思っていた。

今思うとこのような理不尽とさえ見紛う
行為には、理由があったのだと思う。
当時、所謂暴走族が大ブームで
18才前後の筆者のような生意気そうな
若造には特に厳しかった。
(筆者は暴走族ではなくヲタクだったが)
そんなことされたことないよ
と言う友人もいたが、筆者の周りでは
ほとんど
教習所=ウザイ+恐怖という式が
成り立っていた。



教官がクルマのドアを開けて、
「教習生サマをお待ちしているのだ」
全く問題ございません。







2012/02/15

(No.1635): 回線の鮮度


インターネットの回線環境。
筆者は未だにADSL(50Mbps)である。
電気代のことでもないのだが
使用しない時はモデム、無線ルータ共に
電源はOFFにしている。
使用する場合のみ電源を入れる。

ここ2年近くになるだろうか、
5回に1回いや、3回に1回の割合で
電源を入れてもモデムの挙動が
おかしい時があり、
ネットに接続できないという現象が起こる。

しかも、そうなると、電源を抜き差しを
数回繰り返してもネット接続不可となってしまう
ケースが頻発している。

かくゆう、今も、30分くらい

また繋がらねぇったくしょーがねぇなー
(電源入れ直し1回目)
まだだ、まだ繋がらねぇ、くそッ
(電源入れ直し2回目)
サエズリ、タイムアウトになりやがった
(電源入れ直し3回目)
ブラウザにルータ設定画面出やがった
(電源入れ直し4回目)
これで繋がらなかったら線切る

と、電源抜き差し→確認の
スパイラルループに突入後
4回目でようやく繋がったという塩梅式。


原因は不明だが、起動のタイミングに
由来するのか、はたまた当局の仕業なのか
ADSLモデムの挙動に異常が起こる。

稀に発生するというならまぁ百歩譲って
様子見様子見と流す事もできるのだが
一日おきとか、連日なんかしょっちゅう。
温厚な筆者でさえ殺意を覚えるに至る。


年貢を納めに、アレにするか、アレに。
つまり「光」に。
筆者プロバイダのお伺いを立てつつ
調べたら、上り下り100Mbpsで約6000円
という試算。もちろん使い放題系。

しかし、実際現状ではいくら払っていただろうか
と明細を確認したら驚愕した。

1260円。

安い。
っていうか、こんなに安かったか?
しかし、間違いなさそうだ。

ということは、光にしたら、
今の約4.7倍のランニングコストを払う事になる。
二の足を踏む。

現行帯域でも遅いと感じることもあまりない。
上述の障害を許容することができれば
今のままでもいいんじゃないだろうか。

という、
おいお前さん、ずいぶんとまぁ大人になった
もんじゃないかぁ。

そうさ、このままでいいさ。
いいさ。







2012/02/14

(No.1634): facebookのこと


ご存知のようにfacebookは実名登録が基本だ。
有名人や商売関係或いは企業ではなく
一般市民が実名をネット上にさらすことに
ついては、特に日本人は抵抗を強く感じるだろう。
こと匿名性の高い他のSNSを使っている利用者なら
なおさらである。
しかし、近年、それこそfacebookの影響だろうか
twitterにおいても顔写真付きで実名で
登録しているユーザーも少なくない。

筆者は、過日、ひょんなことからfacebookに
登録した。
当然のことながらユーザー名は実名である。
facebookの扉を開けて、いろいろ観察して
わかったことがある。
そもそもfacebookでは実名でなければ
意味を成さない、という構造になっているのだ。
そういう仕組になっているのだ。

その根拠として概ね以下の4つの要素が
考えられる。

・facebookユーザー7億6百万人全員が実名である
これは自分だけユーザー名がエフオピとか
だったりするとかなり浮く。
見渡す限り、実在する「人」なのだ。


・そもそも変な名前は登録できない
人の名前ではなさそうな文字列を入力すると
登録できませんと怒られる。


・名前の変更には更新回数制限がある
ユーザー名の変更には更新回数制限が
あるらしい。頻繁に名前を変えていると
変更できないように機能をフリーズしてしまう。


・知り合いを探す
お互いが本名実名でないと成り立たない。



このように不正な登録者を排除するような
仕組みが組み込まれている。
だから、
寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の~
っていう実名の人は気をつけたほうがいい。
名前登録ワーニングが出ると思う。



この仕組は、電網という性質の中で考えれば
非常に画期的で驚くべきことだ。
何故なら著しく個人情報性の高い「実名」を
無防備なインターネット上に流している
という事実になるからだ。

しかし、実際は厳格なセキュリティポリシーに
基づいているということがわかる。
先ず、facebookユーザーは登録情報、或いは
アカウント情報に関して、非常に細かな
開示設定を行うことが出来る。
その中で最も有効なのは
実名であるユーザー名自体を
facebook以外のインターネットへ
公開するかしないかを選択できることだ。

つまりfacebookの中だけに公開すれば
安全性は桁違いに保たれるはずだ。
しかも、ちゃんと非公開が
デフォルト設定になっている。
従って「ユーザーの意思で」どの情報を
どこまで公開するかを設定できるのである。



名前検索したら
大学時代のバンドやってた友人を見つけた。
幼馴染の合気道の師範も
facebookやってたのを見つけた。



しかし、筆者はまだfacebookってどこが
面白いのか、何が出来るのか、
どう使っていくのか、全然わかっていない。









2012/02/13

(No.1633): FIAT3種動画貼り大会


youtube見てたら拙屑ブログ書くの
面倒くさくなっちゃったぁあっはっはっ。
だから今日は動画貼り大会としよう。


ABARTH500

インプレのおっさんのコメントがいちいち憎い。
やっぱりアバルトは憧れる。
一度は乗ってみたい。


FIAT500 TwinAir

インプレしているこのお姉さん、
なんかイマイチ加減満載の雰囲気が駄目。
TwinAirの感性は一般の日本人にはまだ早い。
今乗ってる人は流石です。同じベクトル。
コメントにも多数見受けられるが
3ペダルMTでアイドリングストップ機構がなければ
ものすごく欲しい。
2気筒0.9CCでターボ付きってもう最高です。


おまけ
FIAT Panda100HPとフェラーリの
タイムアタック?の動画。
このインプレのお姉さんのテンションが素敵。
FIAT Panda 100HP

FIAT Panda100HPは六級改号さんのお友達で
筆者の四輪。







2012/02/12

(No.1632): iCloudの何某


筆者のiPhoneは4だがiOS5を入れてある。
従ってiCloudを使用している。
iCloudといっても写真ファイルを
アップしているだけであり、
いうなれば外付けHDD的なアレ
という使い方。

iCloudは文字通りクラウド上に
画像ファイルをはじめ連絡先情報や
カレンダー予定表、メモ、メール
などをアップロードし、
自分の持ってる複数のデバイスから
それらデータを共通に使う事ができる
という仕組みである。
しかし、iCloudを使うためには
対応したOSを搭載したデバイスで
なければならない。
すなわち、iPhoneやiPadはiOS5、
MacはMacOSX10.7(Lion)、
Windowsの場合はWindows7が必要である。

筆者の場合、iPhoneはiOS5であるが
MacBookのOSは10.6シリーズの
Snow Leopardであり、Windowsは
XPである。
これじゃせっかくiCloudにデータが
あっても、iPhone以外じゃ使えない。

そういう利用からMacBookのOSを
10.7 Lionにアップデートした。

AppストアでLionを買う。
安い。
たったの2600円。
購入するとダウンロードが始まる。
サイズは3.7GB。
約2時間かけてダウンロードし、
終了すると自動的にインストール
ウイザード的なウインドウがあがるので、
そのガイドに従って、操作。
インストールのプログレスバー表示、
約40分後に終了。特に問題もなく、
OSバージョンアップは完了した。

バージョンアップも終わったし、どれ
例の写真データでもMacBookから見てみよう
と思って、ブラウザからiCloudにアクセス、
ログインして写真データを探す。
ない。
そもそもiCloudのトップ画面に
写真データっぽいアイコンがない。

iCloudのデータを使う場合って
iCloudにある写真データを自分の
MacBookへダウンロードするんじゃないのか?
と思って調べてたら、目から鱗が落ちた。
上述のような考え方は一般の人の
考えではないというのだ。

つまり、
写真を利用するというシチュエーションは
画像アプリ等で編集とか印刷とかする場合だから
画像アプリからデータを選択できればいいという
考え方だ。
写真データを使いたいときにわざわざ
クラウドへ接続してそこから写真データを
ローカルに落とす、
なんていう操作は不要ということだ。
クラウドを意識させないという方針。
なるほど徹底している。

調べてみるとiPhotoという備え付けの
画像編集アプリがその任を受けているとのこと。
なるほどiPhotoからiCloudにある写真データが
選択可能になっているではないか。
素晴らしい。

しかし一難去ってまた一難。
iCloudには150枚近くの画像が
アップされているのだが、参照できる
データが過去30日以内になっていて
45枚程度しか表示されないのだ。
もっと古いデータを使いたいのに。

目的地はまだ先だ。






2012/02/10

(No.1631): 上半期参加イベント予定一覧


UTF-8でURLエンコードしろやボケッと
適当に突っ込まれながらあたふたと
リクエストを投げてみたら、
物凄い速度でびっしりと埋まった
XMLが返って来たので、
へっへっこりゃどうもありがてぇこって
と中を確認しつつ、
同じ事を本サイトでやってみたら
こりゃまた同じ速度で同じ内容で瞬時に
返って来たので
へっへっこりゃどうもありがてぇこって
と中を確認しつつ、いくらだい、
へい十六文になりやす
細っけいからよ手ぇだしてくんない
ひーふーみーよーいつーむーななやー
今なんどきだい、へいよっつでやす
いつーむーななやー・・・・。




六級改号別名ducati m696
久々に指先の感覚がなくなったわい。
冬。しかし真冬は過ぎ去った。
と思いたい。思う。念じる。祈る。
立春も過ぎ。
あともう少しで冬装備も外れるだろう。
とはいえ1ヶ月半かもうちょっと先か。

そ、そ、そして、その頃合いには
件(くだん)の東京モーターサイクルショー
なのです。
前も書いたけど、昨年は震災の影響で
開催中止になったので、今年はもう
2年分の厚みで畳み掛けるように
お願い申し上げます。
もう今からわくわくしているよ。
なんかしんないけど。

そんな君達へのイベント案内として
3月の東京モーターサイクルショーを皮切りに
5月末パンダリーノ
6月頭(たぶん)フィアットフェスタ
7月末フジロック
という流れるようなダンドリは今年も健在。

既に布石を投じている。

なお、
フィアットフェスタとほぼ同時期の
タイコクラブは初参戦してみたいと
薄ら想うが、かなりの強行軍。

起承転結じゃなくて
起承結転な感じでひとつ。







2012/02/09

(No.1630): 新しいFIAT Panda


なに、新しいFIAT Pandaじゃないかッ
http://www.fiatpanda.it/
偶然、本国イタリアのFIATサイトを見たら
Panda専用サイトができているではないか。
予てから噂は聞いていたが、
NewPandaの新しいPandaがついに出たのか。
実際、もう「New」は付かないようだ。
いっそPandaで統一。

そして
オープニングの動画がまたカッコイイ。
今までのNewPandaといえば、ほんわかクルマの
イメージがあるが、このPVはちょっと硬派だ。

新しいPanda、一目瞭然。
カタチが、変わった。
既存のPandaの風貌は残しつつ
フロントが伸びている印象、
ちょっとルノーに似ている?
リアもちょっとメガーヌっぽい。








搭載するエンジンは本国では
3種類あるようだ。
・1.2 Fire (1242cc 51kw)
・1.3 Multijet II (1248cc 55kw)
・TwinAir Turbo (875cc 62.5kw)

1.3 MultijetとTwinAir Turboには
スタートアンドストップ機構が
付いているらしい。
(アイドリングストップ機能)

500で採用されたTwinAir Turboが
新しいPandaにも採用された。
以前、拙屑ブログでもこのTwinAirに
ついて同一ベクトル合致好き好き大好き
信号を送出したことは記憶に新しい。
しかし筆者の場合、エコだから云々という
理由ではなく、あくまでも
小排気量+2気筒+ターボという
粋な仕様に喝采を贈ったのである。
このTwinAir Turboは今後のFIAT車の
主軸として形を変えながら
採用され続けるのだろう。

トランスミッションは5速MT、
カタログPDFでは室内写真が5速MTで
掲載されている。さすが、ヨーロッパ。
マニュアル大国だ。




さて、この新しいPanda。
日本への導入はどうなのだろうか。
当然MTでね。








2012/02/08

(No.1629): シートバッグの憂鬱


それはそうと、
今更ながら気になることがある。
拙屑泥ブログの(No.1495): 後座席鞄
書いている、シートバッグのことだ。

このシートバッグは大変優秀で
普段乗りからツーリングまで幅広く
対応し、積載能力も必要にして十分。
お前さん、一体何が気になることが
あるっていうんだい。


実は、乗車する際に多少問題があるのだ。
しかも、限定された場所、いや地形の
場合、その問題は顕著になる。

通常、オートバイに乗車するときは
オートバイの左側に立って、
左足を軸足にして右足を上げつつ
くるっと回してバイクに跨るのだ。

このシートバッグをリアシート部に
装着すると、バッグの高さ分だけ高くなる。
当たり前だ。

そこで、シートバッグ装着時に
バイクに乗車しようとした場合、
右足を上げつつくるっと回した時に
このバッグにぶつかってしまって
バイクを跨げないのだ。
だから、
いつも以上に右足を高く上げて
バッグにぶつからないようにして
跨ぐ、というやり方をしないと
バイクに乗車できないのだ。

しかし、筆者の場合幸いに、
普通の地面、つまり平地の場合は、
仮面ライダーのライダーキックの要領で
シュタッ と足を上げつつ回せば
問題なく跨げるのだ。


ところが、
地面に軽く傾斜、それも前方が低い
地形の場合、後部部位の高さが
それ以上に上がっているため、
いつも以上に右足を上げていかないと
バッグに足がぶつかる上、
バランスを失って転倒しそうになるのだ。
今までに何回ヒヤッとしたことか。

答えは簡単だ。
そんな危なっかしい地形で
跨がなければいいのだ。
それだけのことだ。

終了。


いや、終われないのだ。
肝心なわりに詳細な説明が困難なので
全て省くが、
六級改号別名ducati m696を出動させる時
この地形の場所でしか、乗車できないのだ。

だから、
毎回跨る時の気合は殺気立っている。
立ちゴケするか、しないかの
二つのうちのどちらかだ。


そいやッ
と叫んで跨っている。








2012/02/07

(No.1628): 1983年のシビレた話


昨夜の加藤賢崇さんサエキけんぞうさんの
けんぞう-けんそうのHELLooニューウェイヴ

ほぼ30周年USTREAMを拝見する。
毎週?やっていると思われるが今回初めて
拝見した。
先日お亡くなりになった川勝正幸さんの追悼
スペシャルであった。1980年初頭から中盤に
かけてのニューウェイブシーンの舞台裏、
表のお話しは、リアルタイムに体験した
我々世代にとってはひどく濃い内容だった。
完全に筆者が電子音楽人に傾倒する
タイムラインと合致しており大変興味深く
聴かせて頂いた。

特に1981年は筆者が完全にテクノ人になった
年で、それに続く1982年83年そして84年は
筆者が大学生だった時期と重なっており
今思い返すと、電子音楽、電子音響漬けの
毎日だった。

しかし、残念なことに
今思えばヨダレが出るほどの様々な
ライブやイベントが数多く開催されていた
というのにもかかわらず、
ほとんど行かなかったのだ。
いや、行けなかった。

1981年といえば
YMOのウインターライブ、
クラフトワーク来日、
なんで行かなかったのだ私。
タイムマシンがあったら当時の筆者を
ひっ捕まえてこりゃチケット買えこの
一人遊び野郎がッ
と罵倒するに違いない。


その理由とは
全く奇異な想いがあったからなのだ。

普段レコードやテープで聴いている
数々の電子音楽やエレエレな音楽。
そういう音楽が好きでたまらなかったが、
その音楽を実際創った人々、
演奏している人々、
そんな人達を生で見ることが出来る上
同じ空間で同じ空気を吸うこと自体が
アンバランスの世界であり、
異常事態であり、非日常であり、
一切の常識が崩壊するようなそんな
衝動を持っていた。
レコードの中の存在との差異。
当時筆者はそういう屈折した心象で
満たされていたのだ。


だから、
1983年11月
渋谷パルコ・パート3で行われた
「モダン・コレクションVol.4」
にて、初めて細野晴臣さんを生で
見たときには
気が狂いそうになったことは言うまでもない。

この時は既に散開ツアー中だったから
自分にとってはYMO(第一期)として、
ぎりぎりYMO結成中のホソノさんを生で見た
記念のイベントなのだ。
だから生涯忘れることのないライブの一つだ。


このライブはコシミハルさん
(当時は「越美晴」と表記)のtutuという
テクノ人デビューアルバム?の
レコ発ライブ的な側面もあったライブで
ゲストに細野晴臣さんがご出演されていたのだ。

バックトラックは8TRのハーフインチの
MTRから送出していた。
最初ステージ上にはホソノさんはいない。
シンセの前にマネキンが置いてあった。
数曲演奏後、暗転。
明るくなったら、マネキンが細野晴臣さんに
入れ替わっていた、という演出。

シビレまくった。
箍が外れた。

筆者のもう一つシビレたライブは
実はそれから20年も経った2002年のことだった。
その話はまた別の機会で。









2012/02/06

(No.1627): Lionの予感


過日、
iPhoneのOSバージョンアップに際して
iPhone内に貯めていた写真の全てが
この世界から消え去るという事態に直面し
自分自身でさえも信じられなくなり
関東九十一薬師霊場を巡る旅に出たのが
7万8千年前
あれから数え100万年、相変わらずの日照りだが
君は進化の度合い二歩と半分
もっと賢く逃げて頂く。
ハイッ (C)susumu hirasawa

と大声で叫んだのはケラさんだったか
と思い出し笑いをしながら消えてしまった
懐かしい写真どもの思い出を反芻していたら、
拙過去ブログにその片鱗が
数枚残っていたのを発見し落涙する。

特に、一昨年の夏に訪れた中国大連での
写真はいろいろ感慨も深いもので、
数枚でも救済できたことには意義がある。
何故なら大連への渡航はまんじりともしない
中途半端なプロジェクトでの上陸作戦であり、
しかもそのプロジェクト自体が不戦敗だった
という、吉本新喜劇でさえ取り扱わない
喜劇だったからだ。
全てのサーブレットをinvokerに設定する。
というような行為と等価だ。


さて、前説の喜劇の話とは
あまり接点を見い出せないまま
次のくだりへとなだれ込む仕来りが
この筆者屑糞ブログの特長であり、
だから、唐突に
拙MacBookのOSをここでLionなるものに
入れ替えようと思ったり思わなかったり
しているのだ。
何故ならと問われれば、ひとつ、
例の iCloudを使うためだ。

iPhoneはiOS5にしたため
滞り無くiCloudを使っている。しかし、
このままではiCloudのiCloudたる
恩恵がまったく授受できないでいるのだ。
即ち、クラウド上にアップされた写真等が
今はまだiPhoneでしか利用できない。
iPhoneでアップしてiPhoneでしか
利用できない。
これじゃクラウドの意味がねぇ。
バックアップとしての意味はあるが。

windowsマシンはXPだし、
MacBookはSnow Leopardだし。
どれもiCloudが使えない。
windowsXPを7にする気は全く無いので
ここはやはり、
MacBookをLionにするしかあるまい。

懸案のAbletonLive8も
今のバージョンではLionに対応しているし
大丈夫だろうて。
もはや消えることはあるまいて。
しかもLionは2600円って
OSなのにシェアウエア並のお値段。

ではいざ、いざいざ。
いざー




撃沈。








2012/02/05

(No.1626): 一昨年来二輪ショー


すわ、失念していた。
今年もあと2ヶ月弱でこいつの季節だ。
東京モーターサイクルショーでしょう。
昨年は3.11の震災の影響で
開催が中止になったのだった。
そうだ、そうだった。

だから、だから、
その代わりといっちゃ何だが
四輪の方のモーターショーには
すごく期待していたというのに。

昨年の四輪の東京モーターショーは
ひどかった。
何故ならフィアットをはじめ
イタリア勢が全然出展なしという事態。
従ってもはやモチベーションは急下降し
誰が行くもんかいと
鼻息も荒く過ごしたものだった。
話題の目玉とか新機種とかそんなものが
積極的に見たい訳ではない。
ただ我々は贔屓のメーカーの
生き様に触れたいだけなのだ。
その想いに触れたいだけなのだ。
だから出展なしだなんて
そいつはあんまりだよ。

それに比べて、
東京モーターサイクルショー2012。
トップページにはこれでもかという
やる気がビンビンと伝わってくる。
当然贔屓の各社は全て顔を揃えて来る。

そうこなくっちゃ。
3月23日〜25日。
待ち遠しい。
当然、今年も行く。もちろん
六級改号別名ducati m696を駆って。

なんたって、二輪ショーはさー
試乗会があるもんねー







2012/02/04

(No.1625): 交差点の点景


夜、凡そ20時半、外気温2度、都内、
六級改号別名ducati m696で快走。
寒くもなく暑くもなく、
強いてあげるなら
指先がもう痺れきって
感覚ないじゃんってそれって
寒いってことなんじゃねぇの
ちげーよーばか
そんなこと言ってねぇーじゃん
ちげーよーばか
と無限ループを回していたら
前方の交差点の信号が黄色に変化したので
はいはいと速度を緩めて制動姿勢に入る。

筆者の前を走っていた黒いBMWが、
(セダンではなく車高の高いやつ)
その交差点を左折しはじめた。
まぁ微妙なタイミングではある。
交差点進入時は信号は黄色だったと思う。
直進の横断歩道の信号は既に赤だった。
交差点では普通、
歩行者用信号は先に赤になる。

そのBMWが左折している最中に
歩行者が渡ってきた。
歩行者は若い男性らしい。
マフラーと帽子とコートを着ていた。

その歩行者がBMWに向かって
ガンを飛ばしながら、なんか言ってた。
たぶん人が横断してるのに危ないとか
そんな事だと思う。
BMWの運転手も窓を開けて
なんか言ってた。
まぁわりとよく見かける
言い合いの風景だ。

ところが、
それで終わりかと思ったら
そのBMWが、左折した直後にあった
コンビニの駐車場に無造作に停めて
30歳代後半と思われるちょっと強面の
運転手がドア開けっ放しで飛び出してきて
歩行者はもうどんどん先を
歩いていたのだが
そこまで走って行って
歩行者の前を塞いで

てめぇ待てコラ、おいコラ
謝れコラ、謝れッ
おめぇに言われる筋合いなんぞねぇ
てめぇ信号赤だったろうがおいコラ
こっちはその前に曲がってたんだよ
ふざけんなコラ
どんだけジコチュウなんだよてめぇ
おいコラふざけんなコラ

などと大声で喚き散らしていた。
筆者のフルフェイスごしでも
聞こえたくらいだ。

一方、歩行者の方も猛然と
応戦しているようだったが
残念ながら声は聞き取れなかった。

そうこうしているうち
信号が青になったので
それを横目で筆者は走り去った。


仮に筆者がクルマ側であのような
状況になった場合、あの運転手みたいに
外に出てまで責め立てたかどうか。
もう、あんな状況になってしまうと
非があるのはどっちだろうか
というのも馬鹿馬鹿しくなる。
だいたい、お互いが相手が
悪いと思っているから始末が悪い。

自分に非がないと信じ込んでいる人は
猛然と立ち向か。
何故なら、自分が正義なんだから。
矢でも鉄砲でも持って来いって感じだ。








2012/02/03

(No.1624): 表現の手順


水木しげる氏の漫画、
ゲゲゲの鬼太郎や悪魔くんの背景は
概ね地蔵の点在する田舎の風景だったり
あぜ道だったり、掘っ立て小屋だったり
そういう情景が点描画で描かれている。
子供の頃、妖怪はもとより、
あの情景に心を鷲掴みにされた。
なんというか、心がロキロキする。


それから約15年後、遅ればせながら
いい大人になってから、
つげ義春氏の作品と出会う。
あの1960年代後半の
ゲゲゲの鬼太郎の背景は
全てではないにしろつげ義春氏が
描いていたということを知る。

そんなことがきっかけで
筆者は20歳代後半からつげ作品を
むさぼり読んだ。
古くは貸本時代の作品から
最新(1980年代後半)まで。
1990年代後半くらいまでの
単行本化されている作品は全て
所有していると思う。
持っている作品でも文庫化された場合
それらも集めた。
つげ作品だけではなく、
つげ義春評論関係の本も
いくつか持っている。


旅ものの心象風景。
夢などを描いたシュールな作品。
暗く質素な生活憚。
仄かな安堵感を伴う日常。
石を売る人。

それぞれの感想というか
批評については数々の
有識者達に任せるとして、
どの作品も
私は心を揺さぶられるのです。


筆者のつげ義春作品セレクト。
(順位なし順不同)

・コマツ岬の生活
・李さん一家
・ゲンセンカン主人
・西部田村事件
・窓の手
・隣りの女
・夜が掴む
・ほんやら洞のべんさん
・初茸がり
・必殺するめ固め
・日の戯れ
・紅い花
・ねじ式









2012/02/02

(No.1623): ロッソオーラとUK


やっぱりカラーリングを見たら
696がいいなー
1100の黒もいいんだけど、
そんなに排気量いらないなー
排気量的には796なんてオツな
塩梅だけど、黒796のフレームだけ
赤ってのがどうもしっくりこない。
参考文献:DUCATI Monster


我が六級改号別名ducati m696は
このうちどれになるのかといえば
ただしく、696になるのだ。
こいつに乗る前は一世代前の機種で
m400だった。旧Monsterは
フォルムとしてバランスとして
デザインとして、かなり完成度が
高いと思う。
未だに中古市場では大人気機種だ。
特にS4Rなんか惚れ惚れする。

旧Monsterの完成度の高さゆえ
現行Monsterは発表当時は
賛否両論あった。
実際、筆者も雑誌で見た感想は
芳しいものではなかった。
しかし不思議なもので、いつしか
虜になっていることに気付く。

ソリッドステイトな場合、得てして
容姿や性能というスペックに
とらわれがちだが、
必ずしもそうではなく、
例えば空気感とか対流とか俯瞰とか
或いは人との関わり方とか、
取り巻く環境から得られる感覚を通して
本質を見極める必要があると感じる。
それらを以て「存在の理由」という
証を認識するに至った。


そんな意味不明なことを呪文の
ように繰り返していたら、
筆者的嗜好枠として同じベクトルを
示している機種があった。
Triumph Thruxton だ。

ホンモノのカフェレーサー。
むしろ容姿にとことんこだわりたい
と思わせてしまうほどの容姿だ。
車体からオーラが発せられている。
イタリアのロッソオーラとはまた
少し違うUK匂のオーラだ。
この佇まいは、希有だ。
カッコイイという言葉が一番似合う。







2012/02/01

(No.1622): 冬バイクのアレ


もう2月か。
約2週間なんなんとする間
我が六級改号別名ducati m696の
空冷696ccL型2気筒デスモドロミック
エンジンを回していないのである。
のである。

貴様寒さに怖じけずいたか、ふぉッ
と冬将軍様に耳元で囁かれようと
けっして微塵もそんな理由ではない。
ではない。

この大寒波カンパの中にあって
ピタリとエンジンを回していないという体
であるからして、ちょびっと心配なのが
バッテリーの人々である。
である。

先日といっても数週間も前だが、
バッテリー電圧14Vなんていう
有り難く頼もしい数字を
我が六級改号別名ducati m696の
コンパネ液晶パネル上に燦然と表示して
おったことを、一筋の光明として
今わたくしは心の支えとしている。
している。

禁断症状のアレ。

あの(寒い)風の中の
颯爽とした、あの、アレ
振動と、排気音のハーモニー、アレ
バランス、重心の制御、アレ
コントロールの、アレ
メガネが真っ白に曇り、アレ
指先痛し、かじかむ指先、アレ
ドカ匂、あの恍惚のドカ匂い、アレ。

矍鑠。
↑この漢字読めるかい