2017/01/27

(No.2507): siriよ、なぜわからぬ


筆者のオートバイのヘルメットはフルフェイスである。そろそろ新しいヘルメットに変えなければならない。ヘルメットの耐用年数は約3〜4年くらいなので時期が来れば新品に交換しなければならないのだ。インカムを装着しているので変えるとなると付け替えなどいろいろ面倒なこともある。
そしてこのインカムはおまけながらbluetooth接続で音楽を聴けるのだ。


dewey 3rd 勢威制作中であり、ラフとはいえそれなりのミックスダウンを行ったので可能な範囲の様々な環境で音の確認を行っている。当然日夜我がtriumph streetcupを駆りながらくだんのbluetoothでiPhoneと接続し試聴するしかない。

ところが、オートバイに跨ってから、目的の曲を探すことができない。というかやるなら相当面倒だ。iPhone自体はショルダーカバンの奥底だから、路肩に止まってグローブ外してカバンからiPhone出してなど実質面倒臭い。
だから前もってアルバム単位で曲出しておけばヘルメット横に取り付けているインカム本体のボタンをクリックするだけで再生できるのだ。

しかしその準備を忘れることの方が多い。そんなときはsiriだ。iPhoneにはsiriが搭載されている。siriに目的の曲を探してかけてもらえばよいのだ。


bluetooth通信でヘルメットに取り付けているマイクからにsiriへ語りかけた。
「アルバム 提唱録を再生」
すると「近代案出(6)」というタイトルの曲をかけはじめた。6(ろく)しかあってないじゃん。しかもアルバム名じゃないし。「ろく」という単語が入ると必ずこの曲を再生してしまうので「ろく」を抜かして言ったみた。
「アルバム 提唱を再生」
「天正は見つかりませんでした」

いや、テンショウじゃなくてテイショウだよ。
わたくしの滑舌が悪かったのだろうと「て・い・しょう」とはっきり言ったら「でしょ は見つかりませんでした」と返してきた。滑舌よ。

ちなみに、アルバム名ではなく、曲名で言えばいいじゃないか、と思われている諸兄もいらっしゃるだろう。実は曲名が「smpl_ほにゃらら」形式となっており、これもまた一苦労すること必至なのだった。当然「えすえむぴーえるを再生」とかもやってみた。
「えすえむぴーえるは見つかりませんでした」
はいはい。


そうか 「提唱」を「ていしょう」と読めないのか、「提」は「さげる」とも読むからとりあえず「アルバム さげる を再生」と言ってみた。
そしたら「聖馬蹄形惑星の大詐欺師」を再生はじめた。どうやら「さげる」を「詐欺師」と間違えたようだ。
面倒だからそのまま聴いた。
良い曲だ。



2017/01/12

(No.2505): dewey 3rd 進捗報告 (2017.01.11版)


deweyは2006年に結成したので昨年で丸10年になりました。2017年は11年目のスタートを切ったわけです。10周年記念というわけでもないのですが昨年末から3枚目になるアルバムを制作しております。
deweyは現在まで2枚の音源をリリースしております。2作品とも収録曲は5曲前後なのでiTunesなどではシングル盤扱いになっておりますが、今回は10曲入りですので「アルバム」扱いになるだろうと思います。

一般的な音楽活動における新譜というのは文字通り主に未発表の新曲を制作して収録するものでありまして、そして新譜発売後にはライブやツアーなどで演奏して拡散してゆくものです。
ところがdeweyの場合はライブが活動主体であるためそれが逆になります。つまり新曲は先ずライブで演奏されます。ライブの度毎に少しずつ新曲が追加されてゆきます。そうしてある時、ライブでのみ演奏されていたそれら楽曲を正式にレコーディングして音源化するのです。
そんなやり方があってもよいかなと僕らは思っています。

ところで、過日、次回音源は物理メディアはなく配信にするかもしれないということを書いたと思いますが、紆余曲折後結果的に通常の物理CDを製作することに決定致しました。
そしてまだ詳細は発表できませんが今回はジャケットのアートワークにも注力しております。
実はこのアートワーク、まだ完成前ですが出来栄えが素晴らしく、これは配信のおまけ的なアートワークではもったいないちゃんと実体のあるもので作るべきだ、と我らは思ったのです。


今月末は制作工程の最終段階としてスタジオでのレコーディング&ミックスダウンが行われ、そして2月からはマスタリングそしてアートワークの納品後にプレス業者用デザインデータ作成などが続きます。

そんな中、唱和玖什貳年第壹回dewey逼塞諮問会議によりアルバムタイトルは決定しました。

dacha(polari);



発売は3月の中旬頃になる見込みです。
乞うご期待


2017/01/08

(No.2504): 杯の道 顛末記 其の伍


思えば昨年初冬、現代科学で解明できない得体の知れない力によって灰黒路号Triumph Street Cupの衝動的購買関数(返値void)を実行したことは記憶に新しい。
あれから数え一ヶ月、走行距離は560Kmほどに達し、予定調和的所謂初回点検の儀にてトラ屋入庫。そして90分ほどで点検終了。特に問題なし。
初回なのでオイルとフィルタを交換。Triumphの指定オイルはCastrol POWER1

請求伝票をみたらけっこう高い。初回点検自体は無料だがオイル交換は実費。オイル交換だけなのにドカティよりも高ぇなと思い、明細をよく確認するとオイル単価が2,800円/Lもするではないか。MOTUL並みの単価。

明細に書いてある粘度が10W-50となっており、streetcupは10W-40だと思ったのでメカさんに確認すると、空冷エンジンなら50番がオススメ水冷なら40番でも大丈夫とのこと。(streetcupは水冷)
入庫時はメカさんがおらず営業の方とのやりとりだけだった。メカさんが入庫時に不在だったことを詫び、本当ならオイルの説明もきちんとするはずでしたとのこと。こちらが特にオイルの指定もせずにいたので良い方のオイルを入れてしまった模様。
というか、10W-40なら単価2,000円くらいらしいのでだいぶ安くすんだはずだ。次回からは10W-40入れるが、まーまだエンジンもウブだから一番良いオイルでご機嫌を伺おうというポジティブシンキング。

オイル交換だけならナップスや自分でやってもよいのだが、問題はドレンワッシャなのだ。ドレンワッシャとはオイルパンのドレンボルトに嚙ます金属製リングのこと。
ドカの時もそうだったが、外国車は一般的に日本で流通しているドレンワッシャでは径が合わない場合が多い。だから外したワッシャをそのまま利用することがある。一応裏返したりして取り付けるのだが、使いまわすとオイル漏れを起こすことがよくある。だから毎回新品が必要になるのだ。
外国車の場合この新品ドレンワッシャが手に入らないという理由でディーラー(または専門店)に行かざるを得ないケースが多い。世の中うまくできている。


さて、そんな灰黒路号(StreetCup)人生を始めたところで、これまでの走行での所感を以下に述べたいと想フ。

1)
アクセルスロットルのレスポンスがあまりよくない。
アクセルスロットルはライドバイワイヤと呼ばれる電子制御である故なのか、はたまたECUのセッティングなのかわからないが、「もわ〜」という感じの加速感。
そもStreetCupはモダンクラシックというモデルでありその設計上の特性なのだろうが、前車DUCATI M696と比べるのは失礼と承知の上で云えばDUCATI M696は走り始めは「ズドン」という感じの加速だったから余計に鈍足に感じるのである。
とはいえアクセル開度を広げればそれ相応な加速は得られるのも事実。ライポジの所為だろうかむしろDUCATI M696よりも身体が置いていかれるGを感じることもある。
「レスポンスはあまりよくない」のだが街乗りでは必要にして十分といったところ。




2)
ライポジ(ライディングポジション)。バックステップ欲しい。
着座姿勢は前傾。まさしくカフェレーサーのそれである。筆者的にはライポジは素晴らしい戦闘機然としているのだが一つだけ不満な点がある。
ステップの位置だ。あれだけ攻め込んだ前傾姿勢になるというのに、足の位置がノーマルStreetTwinと同じというのは如何なものか。せっかくステップのペグをスラクストンと同じ部品にしたのならステップ自体の位置ももう3〜4cm後方に取り付けて欲しかった。
ただし、バックステップにするとニーグリップとの微妙な位置関係もあるにはあるが。



3)
素敵すぎる容姿。
筆者の二輪嗜好プロセスにおいて最重要項目の一つである「見た目」においては過去所有した二輪の中でもトップに君臨するのは間違いない。
云うなれば、上述で語った1)や2)などは当章ひとつで吹き飛ぶほどの破壊力を持つ。所謂オートバイ然とした全景ではあるが、腰下に目を転じればエンジン部分のぎゅうと詰まったメカニカルな装い、カフェレーサーのスタイルを踏む低く垂れたハンドルとシート。至極格好よろしい。
水冷なのにフィンなぞ切って空冷っぽくしていることには古くからのボンネビルファンは好ましく思っていないだろうが、筆者は一切気にならない、むしろそこが格好良いとさえ思う。
しかしこのこじんまりとまとまった車体で排気量900ccというのが驚きだ。大型バイクに見えない。しかもほぼリッターバイクなのに、400ccですといっても通るだろう。








灰黒路号はハイクロロ号と詠む。

2017/01/04

(No.2503): 齢インクリメントのご挨拶


ハイリハイリフリハイリホーハリハリフレッホッホー大きくなれよーとツクグロウ鳥が鳴くものですからdeweyと云フ奇怪な唄モノ電子音塊楽団に席を置く正真正銘うだつの上がらぬエフなんとかオピという輩がこの度齢をさらに一つ重ねたことを此処に雑報として書するもの也。
(日本語文法放物線投棄式文章拡散評議会推薦 既出)

同年同月生まれの人
松重豊氏
片桐はいり氏
ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏





(筆者近影)

2017/01/01

(No.2502): 2017年 新年のご挨拶


もっともーっとタケモットー電話してちょーだいーそのとーり とツクグロウ鳥が鳴くものですから五十路をへろへろと突き進むうだつの上がらぬエフなんとかオピという輩が身を沈めているdeweyと云フ唄モノ付き電子音塊楽団を2017年も隅から隅までずずずいっとお引き回しの上回して回してオン願い上げ奉り候謹賀新年。

(日本語文法放物線投棄式文章拡散評議会推薦)





(著者近影)












しゃしん ちがくねぇか