2023/08/25

(No.2642): お酒のこころだーの巻

 先日マネジャー氏を車に乗せているときお酒の話しになった。
筆者はまったく、ひとっ垂らしも飲めないので
マネジャー氏の酒逸話を聞くにつけすごいなーと思う。

筆者はお酒が美味しいと思ったことはほとんどなく、
ビールならコップ半分もいかないうちに顔が真っ赤になり
気持ちが悪くなる。
コップ一杯のんだら確実に嘔吐。

筆者にはお酒は毒水なのだ。
なぜなら筆者はアセトアルデヒドを分解する酵素がほぼない。
このアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が低い人は
いくら訓練を積んでもお酒に強くなることはないとのこと。

よく、無理して飲んでたら飲めるようになったという話があるが
それは元々アルデヒド脱水素酵素を持っていた人である。

さらに、この酵素の活性は両親や祖父母からの遺伝子の影響を受ける。
筆者の場合、おそらく母親の遺伝情報を受け継いだのだろう。
母親はまったく飲めない人なのだ。
しかし、父親はたいへんな酒豪だった。
父の遺伝情報を貰っていれば筆者も飲めたんだろうか。



父はいくら飲んでも顔色ひとつ変えなかった。
酔っ払った父を一度も見たことがない。

仕事をリタイヤした後は家で一日中飲んでいた。
朝からよくカランカランとコップに氷を入れる音がして
ウイスキーをロックで嗜んでいた。
そのお酒が原因で父は肝臓癌であっけなく亡くなった。

お医者さんが、原因はアルコールですと言っていたので
お酒さえ控えてくれていればまだ生きられただろうと思う。
母親にもお酒はほどほどにと注意されていたが
好きな酒を我慢する方がストレスになる!と
豪語してたのでお酒で死んだのはある意味本望だろう。

だいたい、亡くなる少し前、意識が朦朧とした中でも
「今日は飲むぞー」と譫言を言っていたので、
本当にお酒が好きだったんだなと思う。

そういえば、8月は父の命日の月なのだった。
来年は十三回忌。