2014/08/31

(No.2238): 過去日記から発掘シリーズ(1)


嘗てstereogimmik.comというサイトを運営していた。
このサイトはstereogimmikという筆者がやっていた
テクノユニットのオフィシャルサイトであり且つ
エフオピの個人サイトでもあった。
stereogimmik.comは諸事情により閉鎖したが
コンテンツは全てバックアップしてあり今でも
中身の調査は可能な状態である。
今日はそこから発見したお話を一つ。

このサイトで始めた日記がそのままサーバを
乗り換えて今もあなたが目にしている
このブログになっている。
筆者の書いた日記で一番古い記事は
2002年6月25日だった。
実際は6月23日の日記が一番最初なのだが
この日記はエフオピではなくedie嬢が執筆していた。
当時はバンドメンバーが自由に書いていたから。

ところで、deweyの相方taira師が筆者の日記に
登場するのはいつからだったろうか、と
調べてみたら驚いた。

最初に登場するのが2002年11月5日の日記だった。
その原文を一部抜粋してお届けする。

(11/3に大塚CAVEにてライブがありその後に書いている)
———————————————————————
〜中略〜
そして、毎回見に来て頂いている、「チリコパスタ」の平さん。
いつもありがとうございます。チリコパスタさんは
テクノなトラックに詩の朗読がからまるといった個性的なユニットです。
たしか、平さん歌も歌われていましたよね。
Edie嬢がヨカッタ~って言ってたのを覚えてます。
次回ライブは同じく大塚CAVEにて1月11日だそうなので
stereogimmikは雁首揃えて拝見拝聴させて頂きます。
平さん、今度、都内楽器屋ツアーでもやりましょう。
ただ、機材とかいぢって、楽器屋さん見てまわるだけですが・・(笑)
〜中略〜

———————————————————————

2002年(すでに12年も前!)にも驚いたが
日記初登場にもかかわらず既にお友達のような言い回し、
「毎回見に来て頂いている」
ということはこの時点で既に知り合っていたということであろう。

残念ながら日記開始からこの2002年11月5日まで
taira師の名前は登場していないので、知り合った時の
様子がいまひとつわからない。

くだんの大塚CAVEで対バンしたことがきっかけなのは
間違いないがそれがいつだったのか、
stereogimmikのライブ履歴を調査したところ
おそらく2002年3月17日のライブだったと判明した。

ライブ履歴にはこのライブは2名編成で(この当時の
stereogimmikは3名編成だった)トリだったこと、
そしてお客さんがいなかったこと等が記録されていた。
なぜ判明したのか。
そうそうこのライブ覚えてる、たしかマウスオンマーズの
カバーを2曲やったライブ。edieがベースギター弾いて。
このライブで唯一のお客さんが対バンだった
チリコパスタさんだったのだ。
それは覚えていた。

この出会いが全ての始まりだったのだ。
これ以降筆者の日記にtaira師はたびたび登場するようになる。

2003年12月14日の日記
———————————————————————
〜中略〜
土曜日の14:30新宿西口、さくら屋眼鏡館前にて
チリコパスタ平さんと会う。
そのままカレー屋ボンベイへ。
平さんは直前に立ち食いそばを食べたそうだが
カレーもペロリとたいらげていた。しかも徹夜明けとの由。
その後、楽器系を見にヨドバシへ入ったが、あまり物色するものも無く
以前入った茶屋へ行き、アメリカン(筆者)と野菜ジュース(平さん)で
音楽制作談義をぶつ。

全員がノートPCによるライブの構想をお聞きする。
VSTLinkによる同期。バンドの如き各担当楽器然とする配置により
ドラム、ベース、ギターなんかのパートをそれぞれ
ノートPCにより何やら操作するというライブは、
それでいてけっこう面白そうだなと思う。
〜中略〜

———————————————————————

さくら屋眼鏡館ももうない。
ボンベイはある。
立ち喰い蕎麦のあとにカレー完食。
ただしくtaira師たる所以だ。
そして、全員ノートPCでVSTLink のくだり!!
まさにクラフトワークのライブ構成だが、
現在のdeweyは全員ノートPC(MacBook)だ。(注1)
VSTLinkではなくMIDIシンクだけど。

感慨も深い。



(注釈1) 
次回展開する3名編成deweyにおいてはその限りではない。



2014/08/25

(No.2237): 色付き眼鏡のその理由


筆者はライブ以外でも普段から色付き眼鏡を
掛けていることが多い。
もちろん度が入っているものである。
視力はそれほど悪くはないが運転免許は
眼鏡使用フラグだ。

色付きはグレー系や茶色系など数本持って
いるが真っ黒ではなく概ね25〜50%程度で
薄く色が入っているレンズ。

何故色付き眼鏡を掛けているのかというと
それには理由がある。
今さらオシャレというわけではない。
いや、今時色付き眼鏡掛けてるなんて
オサレでもなんでもない、むしろ
ダサい系に分類されよう。
むしろダセー。
従って、
あーこーゆー奴いるいる的一体何の
つもりなのーダセーを強調する
ために掛けているのだ。

もう一つ理由がある。
実はこちらが本命なのだが、すなわち、
目の下のクマを隠すために掛けているのだ。
どうだね驚いたかね諸君。


筆者は若いころから目の下にクマが酷い。
若いころといっても二十歳やそこらの話ではない。
なんと小学生の時からだ。
だから筆者は素では著しく不健康に見える。
キミらの周りにもいるでしょ、
目の周りが黒い奴って。
例えば金八先生に出ていた数学教師の
乾先生が有名だ。

さて、あれは忘れもしない筆者が
小学校3年くらいの時のこと。
エフオピくんは夜寝てないの?
と担任の小林(仮名/女性教師)先生から
尋ねられたことがあった。
なんでですか?って聞いたら
だってクマがすごいんだもの
とのお言葉に幼心にショックを受けた。

オ、オレにゃクマがあんだ
ちゃーんとぐっすり寝てんのによぉ
オレにゃクマが出てるんだってよぉ
クマがよぉ。。

江戸っ子の母親からも罵られる。
あんた子供のくせになにクマつくってんの
みっともないったらありゃしない
夜遅くまで起きてるからでしょ。

いや母さん、ボクは早寝だよ。


大人になればクマがあっても平気だろうと
思っていたがそうではなかった。

エフオピさん顔色悪いですね
ちゃんと寝てるんですか?
具合悪いの?
などなど枚挙に暇がない。

そんな塩梅だから本当に寝不足の時なんか
そのクマたるや尋常ではない。
歌舞伎の隈取を文字通り素でいけそうな勢いだ。


曰く
クマなんか気にするこたぁねんだよ。
自分だけがそう思ってるてぇやつだ。
ねぇ。
誰ぇも気にしちゃいねぇよ。
それによぉクマくれぇあったからって
てぇしたことじゃねぇじゃねぇか
そんなもん屁みてぇなもんよ
うっちゃっておきゃぁクマのほうから
逃げてくってやつで、ねぇ親方。

そう助言を頂戴することもまぁあります。
でもね、あっしゃこんな技法を試したことも
ありやした。

日焼け。
顔を日焼けしちまって、クマだか日焼けだか
わかんなくしちまうてぇやり方。
これがね、旦那さんの前(めぇ)だが
塩梅(あんべぇ)がよくねんぇで。
目の下もおんなじに日焼けしちまうんで、
余計黒くなっちまうってぇやつで。

だから今度はそれこそ色付き眼鏡掛けてね、
目の部分を焼かねぇで顔を焼くんですよ。
するってぇと、こんどぁ、眼鏡の輪郭に沿って
変な焼き目が付いちまうてぇやつで、
もうねぇ、どうにもこうにもならねぇんで。

コンシーラ。
ご婦人が使うコンシーラっていうシミ隠し
あれでクマを塗りたくって
隠しちまおうてぇやり方。
あれはね、塗りすぎるてぇと
ピエロになりますんで。
目の周りだけが変に白くなっちまって
もうなんか戦前の日本映画の俳優の化粧
みてぇでね、そりゃもう、


結局、色付き眼鏡で隠すっていう。



2014/08/22

(No.2236): 遠巒の廻廊(九)


「すぐにでも戻って来るような感じですね」
「ああ、マグカップにコーヒーの残りが固まっちまってるがね」
「洗ってない食器もそのままだし、机の上には書類の
束が開いたまんまですよ」

ワイマールとヤン・ヨークビンセントはフェルディナンド・
セジュウィッチバーグ博士の自宅を訪れていた。


研究所のあるロンドンから車で約1時間半ほどの
ケント州東部カンタベリーにセジュウィッチバーグ
博士の自宅はある。
まるでテーマパークのような中世の街並の続く
目抜き通りと並行に通る生活道路に面して建つ、
十八世紀に建てられた古い建物を借りて住んでいる。

ワイマール達がセジュウィッチバーグ博士の自宅に
到着したのは23時を過ぎていた。
予想はしていたが案の定呼んでも返事はなかった。
家の照明も点いていない。
合鍵があるはずもなく二人はしばらく途方に暮れたが
裏へ回ってみると幸いにも窓の一つがわずかばかり
開いているのを見つけた。
その窓を開けて細身のヤン・ヨークビンセントが家の中へ
ようやく入る事ができたのだった。

失踪などではなく万が一病気で倒れてはいないだろうか
そういう可能性も含めて家の中を二人はくまなく見て回った。
しかしセジュウィッチバーグ博士の姿はどこにもなかった。


家の中は荒らされたり或いは争った形跡などは
一切なかった。鍵はかかっていたので
セジュウィッチバーグ博士は確かに外出したのだろう。
しかしそれは僅かの時間でそのため食器等もそのまま
だったのだろうと推測できる。
つまり、すぐに戻る予定だったということだ。
ところがいなくなって既に2ヶ月になる。

「ヤン君、やはりあのブツもどこにもないね。
フェルディが持って出て行ったのだろうか」
「ワイマールさんにだけ教えていたようですけど
他に調べてもらうあてがあったのでしょうか」
「ううむ、ヤン君、キミは書斎をもう一度調べて
くれないか。私はリビングの周囲をみてみるよ」
「わかりました」

しばらくすると書斎からヤン・ヨークビンセントが
大声を出して走ってきた。

「ちょっ! ワイマールさん!ちょっとこれ!」
「おお、なんだ!どうした!」
「これ、iPhoneですよ」

ヤン・ヨークビンセントの手にはiPhone5Sが握られていた。

「これ、先生のです!机の上にありましたよ、
書類の山に埋もれてました」
「ほ、ほんとうかね、もうバッテリーはないね」
「車の中にアダプタがあるので持って来ます」

二人はリビングのソファーに座って固唾を見守った。
暗証番号ロックはかかっていなかったので
iPhoneは無事起動した。

「着信履歴にはボクの着信が続いています」
「キミがあのメールを受信した日を覚えているかい
その日の着信はどうなってる?」
「あ、そうですね。それと途中だったあのメールの
後半が残っているかも知れませんね」

”あのメール”とはセジュウィッチバーグ博士が
ヨークビンセントに宛てた調査依頼メールのことだ。
しかし何故か途中で送信してしまっているようだった。
(メール本文)
<ヨークビンセント君 至急調べてくれ 古代ケルト語の
亜種、サフォン語のことを。そのなかの体系にデュイという
文字があれば   >


ヤン・ヨークビンセントが慣れた手つきで人差し指で
スクロールしてゆく。

「ありました! 2月16日です。着信がありますね」
「キミ、キミがメールを受け取った時間は?」
「え?えーとちょっと待って下さい、自分の携帯を見てみます。
えーと、、 2月16日の、15時32分ですね」
「フェルディのiPhoneにあるその電話の着信時間は?」
「あ! 15時32分です!」
「そうか、その電話に出るときに間違えてメールを
送信してしまったのかもしれないね」
「でも、そうならその後でさっきのは途中で間違えて
送ったと言ってもよさそうなもんでよね」
「そう。でもそれができなかったのだろう。何かの理由で」
「そもそもこの着信番号ですが、こんな時間ですが
念のため電話してみましょうか」
「うむ、奴が失踪する直前の電話だし、何か手掛かりが
あるかもしれないな」

ヨークビンセントは着信の番号に電話をかけた。
呼び出し音はするが出ない。
しばらく待ったが、夜中ということもあり諦めて切った。
その時、電話アイコンに留守録音マークがあるのに気付き
ヨークビンセントは留守録を再生した。

「留守録か。何か手掛かりになるかな」
「あ! ワイマールさん! 2月16日の14時に同じ番号の
着信から留守録になって残ってるのがありますよ!」
「よし、聞いてみよう!」

音声が聞こえる。
どうやら女性の声で合成音声のようだ。
最初は留守録のガイダンスかと聞き間違えたほどだ。

[家の前から北北東の方角に向かって113歩]

と聞こえた。

「こ、これは、なんなんですかね」
「北北東の方角に向かって113歩、と言っていたよな」
「はい、ですね」
「家の前から歩けということか?」
「先生はこれを聞いて?」
「なるほど、そうか、北北東の方角に113歩、、」
「え? 行ってみるんですか!?」
「手掛かりがあるかもしれない」
「もうスコットランドヤードに連絡したほうが
いいのではないでしょうか」
「キミの心配もわかるんだが、しかしあの
古文書のことが知られたらいろいろと
厄介なことになりそうなんだ。
大丈夫、フェルディは無事さ。そんな予感がするよ」

ワイマールとヤン・ヨークビンセントは玄関の前に立ち
方位を確認した。
北北東というと丁度前の道を右に歩く方向だった。
113歩あるいたところには、同じような古い建物がある。
当然誰かの住宅である。
玄関のランプも灯っており人は住んでいるようだ。
道から見上げるとまだ窓に灯りが見えるので
寝ていないようだ。
ワイマールは意を決して玄関を叩いた。
すぐに反応があった。
男性の声だ。

「夜分恐れ入ります」

重厚な扉を開けて顔を覗かせたのは
六十歳台と思しき東洋人だった。
意外な人物の登場にたじろいだワイマールと
ヤン・ヨークビンセントだった。



(続く)



2014/08/21

(No.2235): deweyコマンドリファレンス(.VJ)



.vj


【機能】
deweyライブにVJを加える


【書式】
  dewey.live [ .add ] .vj [ abletonlive ] { -e | -r }
  .add 省略可能


【返値】
完了ステータス
  0 ”成功”
  2 ”失敗(作品的に)”
  3 ”失敗(マシントラブル的に)”


【引数】
  abletonlive   ”Ableton Liveを使用する”


【オプション】
  -e  ”外部モニタに出力(出し方がわからない)”
  -r  “レイテンシー半端ない(映像読み込み遅い)”


【例文】
1 
switch (dewey.live .vj abletonlive ){
case 0:
dewey.hitpoint("いやーかっこいいライブでしたよ");
break;
case 2:
dewey.hitpoint("ダセーなんだいありゃ消えろ");
break;
case 3:
dewey.hitpoint("やべぇ、Mac落ちた!しかも起動しねぇ");
break;
}



if (dewey.live .vj.hispecmac abletonlive == 0) {
dewey.hitpoint(“さすがのマシンスペック");
    } else {
     dewey.hitpoint(“トホホ”);
}




2014/08/19

(No.2234): 現象の夏のオートバイの秘密


またかと。
またその話しか、と。

しかしだ諸君。
今日のような地獄酷暑日の体験は記録して
おきたいのだ。なぜならば言って聞かせよう。
真冬の体感温度マイナス10度を駆り、
指先が寒さを通り越して激痛になる頃合いに
これを読み返して「暑さってなんだっけー」という
リアクションを打つために記録するものである。

体感外気温40度で我が六級改号別名
ducati m696之介を駆りし午前8時48分
井の頭通り環八交差点手前の渋滞中に
おいて跨がる人をしてさらに体感の温度を
すこぶる上げている原因は、股下のアレだアレ
すなわち空冷2気筒デスモドロミックエンジン
の艶やかでどす黒い鉄塊の脈動から生じる
熱線熱波熱塊が大規模な熱量を携えて
周囲の大気を時空を歪めているからである。


夏のオートバイ。
さぞかし気持ち良さそうだ、とお感じ読者の皆様。
それは何キロ走っても信号一つないワインディング
ロードを軽快に駆る姿を想像していないだろうか。
高原の緑の森の中を涼やかに、とか。

照り返し100%灰色のアスファルト。
30mおきの信号機。
炎天下の渋滞。
そういう環境下でのオートバイのことを指す。
夏のオートバイとはそういうことだ。(都内近郊)

その停車中、太陽の直射熱も相当なダメージだが
何よりキツイのは股ぐらにあるエンジン熱だ。
以前より何度も何度も何度も書いているが
石油ストーブを股ぐらに挟んでいる、
と思ってもらってさほど誇張はない。

真夏の炎天下のアスファルトでストーブを
がんがんに焚いて、長袖着て厚手のズボン履いて
そのストーブの上を跨がっててください。
だいたい60分くらい、そのままじっとしててください。
それと等価。


課題は如何に涼を稼げるかだ。
我々は過去にもいろいろな方法でエンジン熱と
闘ってきた。エンジン熱が通り抜けるトレリス
フレームの隙間を革の端切れで塞いでみたり、
カチンカチンに凍らせた保冷剤をズボンの
ポケットに入れて走ってみたり。
しかしどれも今ひとつだった。
いや、というか全く役に立たなかった。

今、一つ試みようと検討しているのが
やはり保冷剤を使う方法だ。
しかしカチンカチンになるタイプのものではなく
凍っても柔らかいままのタイプのもの。
アイスノンみたいな冷凍マクラみたいなやつ。
それを二つ用意し、それぞれを太ももか
足の付け根あたりへ巻き付ける
という案を検討中だ。

これは大きな効果を得ることができるだろう
と我が研究所では期待している。
しかし課題はある。
つまりそれを付けたままニーグリップできるか、
ということと、
走り始めは不要で、熱値が高くなった時点で
装着したいので、二輪を降りる事無く装着
できるのか、ということだ。


引き続き実証実験を進める。

以上、経過報告 (ホー35)






冬の寒さってなんだっけー

2014/08/17

(No.2232): 「東京電極」vol21を訪なう


先週金曜日、渋谷ラストワルツ
「東京電極」vol21 を訪なう。
前回vol20ではdeweyも出演させて頂いた
ありがたくもお世話になっている良イベントである。
このイベントは最初から拝見したかったので
スタート前には入店を果たした。

特に今回はバチバチソニックさんやomodakaさんの
ライブを堪能しつつ、あくまでもついでに
dewey営業関連業務を滞りなく遂行するという副題
もあった。
しかし、出鼻一発目でそれは挫かれた。
店長マルタ様より「前回CDを忘れて行ったでしょう」
それをお聞きし、目が点になる。
あろうことか物販用CDを忘れて帰ってしまった
という前代未聞の失態。
全て返却して頂く。
穴があったら全身すっぽりと入り蓋をしっかりと
閉めて写経したい心境だ。

気を取り直してバチバチソニックの方々へご挨拶。
しかし動揺は収まらず、酷くしどろもどろで
へなちょこ初老男の展開にpevo1号さんの失笑を買う。
いよいよ順調な滑り出しだ。
くだんのdeweyのCD「オルドビスの遺産」を
さきほどの返却されたCDではなく
ちゃんと在庫から出したCDを数枚持参していたので、
もしよろしければお聴き頂ければ幸甚です
燃えないゴミの日とかに出してください
と、ありがた迷惑を承知で伊藤さん、Y子さん、
pevo1号さんへお渡しした。

バチバチソニックさんのライブ、
景色がぱっと変わる印象で貫禄というか風格を
感じる圧倒的なライブ。
テクノなバックトラックも秀逸。
お三人の演奏も佇まいも格好良く、
Y子さんのキュートでパワフルな歌と
伊藤さんの渋い立ち居振る舞いでしかし
動きのあるベースと
pevo1号さんのそれはそれは盤石なギター。
pevo1号さんが間違えてバックトラック
停めちゃってやりなおしたことも逆に
ライブ感あって良かった。


Omodakaさんライブ、印象的だったのは
ライブ開始時にオーディオインターフェイスの
ドライバが外れてしまったトラブル。
対処のMacBook再起動諸々で10分くらい待ち。
abletonの起動の遅さが客席からも
見えていたのでこっちもハラハラした。
明日は我が身的な。
しかし、その間もMCで笑わせたり対応しつつも
復帰後のそのライブの出来が大変素晴らしく
前回拝見したときよりもなぜか印象が
随分と違っていた。セトリは同じだと
思うのだがテクノ色が強めに感じた。


全ての出演者様の感想は載せていないが
なるほど「東京電極」というイベントに
相応しいアクトばかりであった。
楽しいイベントだと改めて再認識した。

そしてイベント終了後、
dewey営業に余念のない筆者であった。



2014/08/16

(No.2231): 箱の中の人


ディズニーランドに存する
ビッグサンダーマウンテンに搭乗する時に
歩くアトラクショ内の建造物や
建物内のようなところ。
そもそも遥か昔からここにあった建物なのか
それともテーマパークにあるように人工的に
作られたものなのか判然としない。

わたしはそこを歩いている。

わたしは確認をしなければならない。
何をどのように確認するのか思いだせない。
しかし確認が必要なのだ。
確認が必要なのだ。
しかも困ったことに小便がしたくなってきた。
まだ耐えられるだろうが
今のうちにしておかないと厄介だ。


天井はよく見ると洞窟の天井のような感じ。
床も土のようだ。といっても固く
踏みしめられた土間の地面のようだ。

木の箱。
長方形で長い。
それがこの土間のような場所に置かれている。
高さは40cmくらい
幅も40cmくらいで長さが2mくらいある。
木目もわかる木の箱。

その木の箱の上の面に、5cm×20cm
くらいの大きさの四角い穴が開いている。
いや正確には穴ではなく、四角く切り抜いた
あとに、その抜いた四角い部材を一回り削って
少し小さくなった四角い板をはめ込んである。
そして四角の四つの角は丸く加工してある。
その四角の嵌め板が箱の上面に等間隔に
いくつも並んでいる。



一番左の四角の嵌め板のところが若干濡れている。
見知らぬ男がやってきてわたしの右側に立った。
その男はカーキ色の厚手の布のようなものを
纏っている。
その所為か全身のフォルムが判然としない。
その男が、濡れている一番左の四角の
嵌め板のところを手でなでている。

わたしは思った。
「汚いなぁ、これは便器なのに」

何故そう思ったのかわからない。
しかし気付くと何人もの男がそこへ
小便をしている。
ほらやっぱり男性用小便器じゃないか。

わたしもさっきから小便がしたいのだ。
これはおあつらい向きだ。
ここで小便を思いっきりしようじゃないか。


一番左に立ってさぁ小便をしようと
四角の嵌め板のところを見ていると
その四角い板が上下に動いているではないか。
よく見ると、その四角い板の下に人が居て
その人が微妙に動いているのだ。
その板は「中の人」の頭頂部に
取り付けられている。



そうか、40cmの高さだが
箱の下に人が立てるくらい土の下を掘って
あるのか、と合点がいった。
しかし小便をすれば「中の人」に必ず
かかってしまうのではないか。

いくら仕事とはいえそれは可哀そうだろう。
ここで小便はしないことにしよう。




猛烈な尿意で目が覚めた。
「中の人」がいなかったら
あぶなく寝小便をするところだった。



2014/08/13

(No.2230): tugaiさんとの密会の日


六級改号別名ducati m696をいつもの
バルト9前バイク駐車場に突っ込んで
まだ待ち合わせには20分もあるから
ぐるっと歩いて行けばいいかと
新宿三丁目駅へ降り地下街をあちこち
歩いていたら案の定迷子になって
あたふたとしていたら眼前に待ち合わせ店
ルノアールを発見しあーよかったよかった
と店に踏み込む刹那おいここは
ニュー新宿三丁目店じゃねーぞ
と気付き一旦地上へ出てみたら
ぜんぜん方向がちげーよなにやってんだよ
とファミマでトイレを借りようとしたら
人が入ってるし四面楚歌四面楚歌と
奇声を発しながら当該ルノアール店へ
転がり込むと既にtugaiさんお二人と
taria師が談笑していた。
すいません遅れました。

先日、イギリスのライブハウスにてライブをされ
しかも現地のラジオ番組にも出演されたという
tugaiさん達は、以前渋谷ラストワルツで
deweyとご一緒させて頂いたflower years oldさんの
ギター・ボーカルとベース・ボーカルのお二人。

deweyとtugaiさんの初会合密会。
非常に有意義で楽しい時間を過ごした。
あっという間の2時間だった。
電子音楽界隈の辺境にひっそりと佇む
我らdeweyにご興味をお持ち頂き
恐縮するばかりであるが、今思い返すと
筆者はべらべらとどーでもいいことを
しゃべり過ぎた感満載。
反省しきりである。

嬉し楽しい時ってなんか喋り過ぎちゃうんだよねー
昔からのクセ。

それにしても
tugaiさんらの真摯に音楽と向き合う姿勢に
襟を正す思いである。
そして同時に今後の展開に心は躍るのだった。



「あのシューゲーザーで有名なバンド、外国の
あの、なんだっけ、ど、ど忘れしました」
「マイブラですか?」
「あッそうそうマイブラ、マイブラ、それが、
ピンで来た時見たんですけど、えーと、
なんつったっけ、なんちゃらコーストっていう
ライブハウスっていうかホールっていうk」


物忘れひど過ぎ。
もうぜんぜんだめだ。



2014/08/12

(No.2229): 仮想ラジオdeweyのあらマし(第二回)


本日はお忙しい中、はたまた
生活の苦しい中お聞き頂きまして
まことにありがとうございます。

ウルトラノヴァなのにミニノヴァって
いつまでたっても間違えるボク。
マイクロブルートなのにミニブルートって
いつまでたっても間違うキミ。
そうゆう属性でお送りする仮想ラジオ
deweyのあらマしのお時間です。

そりではさっそく最初のお便りです。
埼玉県春日部市「ロープーえりくい」さん。

「deweyはどうやってできたのですか」

はい。えーとですね、
deweyのエフオピとtairaは2004年頃に
東京豊島区にあった大塚の今はなき
CAVEというライブハウスで知り合います。

当時tairaさんはテクノトラックに
ポエトリリーディングを絡めるという
ユニークなスタイルのchili-co-pasta
というユニットをkbysさんという方と
二名でやっておりました。

わたくしエフオピはですね
stereogimmikという
ビートオリエンテッドなクラブ対応
トホホテクノユニットをedie.sと
をやっておりまして、このedieは
今もdeweyライブで写真撮影とかして
もらったりしてますけど、
ちなみにstereogimmikは実はまだ
開店休業扱いなんですが、
そんで、この二つのバンドがですね
たまたま大塚CAVEで対バンになったのですよ。

その日、stereogimmikはトリだったのですが
まさかのお客さん1名ステージ2名という
シチュエーションに悶絶していると
演奏を終えてもう帰ろうという体のtairaさんが
フラっとフロアに入って来たのでした。
これでお客2名になったのでやれ嬉しと
嬉々として演奏したことを覚えています。
終演後tairaさんから声を掛けられて
意気投合し、半ば社交辞令であった
また会いましょうが社交辞令ではなくて
本当にそれからことあるごとに密会を
持ちまして、
いよいよ2006年、
二人で何かやりませんか
突拍子もない何かを一緒にやりませんか
と、どちらからともなく話しがまとまり
二人でやるから数字の2の辺りで
なにかよいユニット名はないものかしら
と電網にお伺いをたてつつあーでもない
こーでもないと探しまわったところ
ポラリ語という隠語で使われる数字の
用法が面白いことを知りまして、
その体系にでてくる「2」をdeweyと
言うらしいよ、それ採用
というイキサツなんですね、、

えー、それからはもう皆さん知っているとおり
バーってなってガーってなって
ギャニュギャニューってなって
今があります。


そりでは次のお便りです。

東京都調布市「背中のウチワは3メートル」さんから。

「なんで軍服なんですか」

はい。
あれはね。軍服ではないんですね。
あれはdeweyの制服なんです。
せーふく。
だから、いろんなものが付いてるでしょ。
クサリとか光る基盤とかホースとか。

 _人人人人人人_
 > ホースとか <
  ̄^Y^Y^Y^Y^Y ̄


はい、ということで、
そりではお時間のようです。
またお会いしましょう。
お相手はdeweyのエフオピでした。
ごきげんようさようなら。



2014/08/10

(No.2228): 時系列日記(0809-)


10:00
コーナントリルにてエッフェソンゼと
ヴォンスカルミューンを購入。
エッフェソンゼは駆動軸の微調整が楽しい。

12:00
deweyライブ用カバー曲プロジェクトファイルを
修正。コンプガイザの圧縮率を上げると
些かに低音の復活を成す。
金ものディケイを短命に書き直す。

15:00
霊園内C1号C2号のお供。
芝生、スエント方簿、夏草の自生する地の
湿度もこなれる。

23:00
バイオハザード6。
ジュアヴォの接合。
融解。

13:00
バイオハザード6。
ラスラパンネの分離。
打壊。

15:30
灰色50%レンズの日常使い眼鏡受け取り。
いい具合に見えない。ボーシュナイの変化。
設計通り。

17:00
モンハン展。
想像し創造する過程の点と線を見る。
火竜の逆鱗。
世界の仕組みを具現化する行程は
未だブラックボックスだが思いの
部品化が成功した例。

22:00
deweyライブ用楽曲エラー修復。
ゼンジィファッジを入れ替え。
ジッターの多い画。

24:00
執筆。




2014/08/07

(No.2227): 仮想ラジオdeweyのあらマし(第一回)


えーそりでは次のお便りです。
千葉県南流山市ラジオネーム「エンちゃんはごろも」さんから。

「次回のdeweyはいろいろと変わるって聞いたのですが
何がどう変わるんでしょうか、
つまらなくなるんでしょうか、今もつまらないですが」

はい、ということなんですが、
えー、まず大きく変わることといえばですね
一人増えます。三人になります。
ライブのハの字ホーメーションがコの字に
なります。
あとはですね、セットリストを刷新します。
あ、でも以前からライブでやってた曲も
ちょっとは残そうと思ってます。
そんな感じのところへ新曲を大幅に
ドバーっと導入する式というわけです。

つまらないかもしれませんが
つまらなくないかもしれません。


はい、えーそりでは次のお便りです。
東京都杉並区「そりゃあんた毛の10倍は太いよ」さんから。

「deweyは二人でどーやって曲を作っているのでしょうか」

ですね。はい。それはですね、tairaとエフオピが
それぞれが好き勝手にですね作りたい曲を
作ってくるんですね。先ずは。
あ、二人ともAbletonLiveっていうDAWを使ってます。
そんで、その曲に制作者以外のメンバーが
何某か音を足すということをするんですね。
これも各自勝手に好きな音を足します。

でも一応、曲の方向性なんかは基本的に
その楽曲を制作した人がプロデュースする体
なんですが、ソロの作品ではないですから
あくまでもdeweyとしてのバンドカラー的な
サウンド的なアレも視野に入れているという体
なんです。
テイです。テー。


えー最後のお便りです。

東京都八王子市「ベラミー栄太郎」さんから。

「はじめまして。CD「オルビスの遺産」は
燃えないゴミの日に出しました。
ところでつぎのライブはいつでしょうか。
行きませんけど」

はい、えーとですね、、
あのー「オルビス」じゃなくてね
「オルドビス」なんですね、一応ね
アレなんで訂正しておきますけどね、アレなんで。

はい、そいで、次のライブはですね、今のところ
10月15日水曜日となっております。
場所は、ここは僕たちも初ハコなんですが
新宿WILD SIDE TOKYOさんというライブハウスです。
この日はエレクトロ、ノイズ系のイベントとのことなので
いまから楽しみです。
ということなんでね、みなさんもね
来てみませんか、ねぇ、
たのしいよ。

はい、ということで、
そりではお時間のようです。
またお会いしましょう。
お相手はdeweyのエフオピでした。
ごきげんようさようなら。



2014/08/06

(No.2226): ザンボラー譚


彼誰時七時の階層でさえ外気温三十六度を
なんなんとするこの大気の精霊よ
エロイムエッサイム我は求め訴えたり
万人の父の名のもとに我が六級改号別名
ドカティm六九六之介左衛門卿に跨り
駆るうちに灼熱の地獄と化すを知り得ても
なお行く我が心の導きはなんぴとたりとも
解せぬ心意気を占う下知にて三千六百秒も
滞空せしめるはくだんの股間下に置かるる
六百九十六ccの鉄塊の如き
デスモドロミック朕を従えた熱線を
ゆるやかにしかし沸点を越えたるを以って
著しく急務に粘膜を焼き尽くしてなお
続けざまの炎天下低酸素の強襲に
今にも異次元へと船出の汽笛を翳し
追ってつぶさに見聞拝領しこと
必ずや与えられし身分と成るを
本懐と語れ。



(日本語訳)
こんな暑い日にバイク乗ったら
すこぶる危険なのだった。




ザンボラーとは








2014/08/04

(No.2225): Roland SH-101の写真を貼りたいためだけの巻


懐古趣味が進行した我々オヤジの昔話ほど
どうでもいい話しはない。
我々が昔語りをすれば気を使って
若者はさも興味がありそうな雰囲気を
作ってくれるから、空気の読めない我々は、
ここぞとばかりに調子に乗るのだ。
聞き上手が多いから、なんだー興味を
持ってくれてるのかーよーしそれなら
話し甲斐があるってぇもんよ

もう33年も前。筆者が大学1年生の頃。
カシオトーン一台でテクノはじめた。
カセットデッキ2台でピンポン録音。
バイトして金貯めて初めて買ったMTRは
TASCAM234。初めて買ったシンセは
Roland SH-101(まだ持ってる)。



側面に貼ったYENレコードのステッカーが
誇らしい。(自慢)

と赤面勘違いを思う存分発揮しながら
鼻毛を一本ぴろーんと出し唾をぴしぴし
飛ばしつつさも自慢げにしかもデカイ声で
話し始めるのだから本当に始末が悪い。




(初心を貫かんと欲す。)


2014/08/03

(No.2224): there along with the "electronic music" is my life.


ある目標があったのだが取り巻く状況と
その状況を取り仕切る者の発言により
モチベーションは一気に冷めた。
しかし逆にその発言により本当の目標を
認識することができた。
確かに長い間安穏としていたのだろう。
しかしそれでも常に上昇の意識は
持っていたつもりだった。
だがしかしそれは現実味を持たずまるで
逃げ水のような蜃気楼だったのかもしれない。
だから良い意味で捉えればこの状況を
気付かせてくれたともいえる。
本当の目標はゴールではなく
むしろ始まりのそれだ。その始まりに向けて
今、動き出そうとしている。