2011/10/31

(No.1537): 螺子刺突


朝、某所にて六級改号別名ducati m696+を
動かそうとずりずりと後退させたら、
フロントタイヤに松ぼっくりが貼り付いていたので、
おほほほ、こりゃまた風流な、と独りごちながら
しゃがみ込んだと思いねぇ。
指でほいと触っただけで松ぼっくりは、
すとんと地面に落ちたのだが松ぼっくりが
貼り付いていたそのすぐ下あたりのタイヤに、
あるはずのない光景を目の当たりにした。

ネジだ。
ネジの頭が奇麗に貼り付いている。
貼り付いているのではなく、刺さっている。
タイヤに。フロントタイヤに。
8月末に交換したばかりの新品のタイヤに。
8月末に交換したばかりの新品のミシュランの
タイヤに。
8月末に交換したばかりの何万円もした
新品のミシュランのタイヤに。

絶叫する。

ひとしきり絶叫したあと、しかし、なんでまた
こんなことにと物思いに耽る。
最近この辺りでバイク盗難が発生したんですよ
と聞いていたので、もしや夜間、やられたのか、
とも思ったが、ネジの刺さっていた位置からして
タイヤの角度はちょうど地面あたりだったし
ハンドルロックはもちろん、ギアも1速に
入れておいたし、何より動いた跡がなかった。

だいたいパンクさせるつもりならタイヤの横に
穴を開けるだろう。ネジの刺さっている位置から
考えて、筆者が走行時に踏んでしまったのだろう。
なぜなら、タイヤの頭頂部ちょっと左付近
だったからだ。
そして、且つ、そのネジの頭は平型プラスネジ
(木ネジ)なのだが、その頭が走行跡で
ならされているのだ。
この状態で、
高速とかびゅんびゅんと走ったのだ。

絶叫する。

ひとしきり絶叫したあと、冷静に鑑みると
ネジは刺さってはいるが、空気は全く
抜けていないことに気付く。
不幸中の幸いだ。
出先のことだったのでバイク屋さんを探す。
街の自転車屋さんでホンダの原付なんかも
扱っているお店を発見する

すいません、ネジが刺さっちゃったんですけど
修理して下さいと懇願する。

早口の初老の主人が親切に応対。
もうドカティだとか何だとか関係ない。
チューブレスタイヤのパンク修理なんぞ
わしゃもう40年もやってるんだ。
だから頼もしく感じるはずだったのだが
なんか手つきがちょっと大丈夫かなー
といった塩梅式でゴム製三角錐的な部品を
緑色の接着剤的なものでぐりぐりと
パンク穴に差し込まれ、ハイで来ました。
ネジを抜いた直後、シューシュー抜ける
空気にちょっと慌てちゃってたり。

でべそ的なぼっこり部分を残したまま
このまま走ってれば一体になりますと
聞いていたのだが、あれから
200Km以上は走ったているはずだが
一向に「一体化」しない。
しかし空気はぜんぜん漏れていない。

もうちょっと走れば一体化するかしらん。





2011/10/30

(No.1536): 海辺生活


著しく体力と気力が消耗しているので
さっさと終わらせて落ちる事にする。
すなわち、
薮から棒に素晴らしいコースを立案する。
実施。
案の定、ボカァ天才じゃないだろうか
と馬鹿丸出しの回答を二つ三つ放り出したので
列挙する。
・海上の二輪再び
・海岸線のワインディング、全て忘れる
・海の洞窟、船旅
・ネジが留められたタイヤ
・出会い、おじさんおばさん、商売丸出し
・海の国津神
・凍える雨の峠越え

詳細は後日。
でわ、明日もはりきってー






2011/10/28

(No.1535): 挑戦主義


おそらくは適材適所にはなるだろう。
実際、筆者もそう発言し、
他意のないことを強調したつもりだ。
しかし、本心は違う。

もう今までの環境とかそういうのはいいんじゃないかと
せっかく新しいことができるのに、何で今更、
同じような内容をやろうとするのか。
とは言うものの、確かに既存と同様であれば
いろいろ周りが見えるというメリットはある。
正確な見積もりもできるし、何より実績がある。
スキルがある。
特に、カットオーバーが決まっている場合は
それが最優先になるだろうし、そうなればその中で
実現できる方法が選択されるべきだ。
定石として。
だから、理屈はわかっているつもりだ。

しかし、それを踏まえたとしてもだ。
変わっていかなくては将来がないと思うのだ。
だから、そんなことを毎回やっていたら
いつまでたっても変われないではないか。
時には冒険も必要だ。

お前が責任とるわけではないから
そんな軽口が言えるのだ。と聞こえる。
そうだ。その通り。当たり前だ。
だから、むしろ言い募るのだ。

せっかくのチャンスではないか。
そうそうあるものじゃない。
変わるのだ。
食わず嫌いはもう止めよう。
新しい事に挑戦するのは勇気のいることだ。
でもだから面白いんじゃないか。
いつやるかって?
今でしょう。





2011/10/27

(No.1534): 難解生八


あうーあうー、もう盛り沢山で、素敵ー
すてきー
あうー、あうー

気でもふれたか、ついに。
と勘違いしてしまいそうなほどの高機能なのだ。
Ableton Live8。
細かなマイナーバージョンアップもあり
現在は8.2.6という。

過日、おもむろにダウンロードしつつ、そのページには
他に無償で2GB音源10月31日までフリーDLとの文言に
すわこうしちゃおれんと、だらりんだらりんと落として、
落としたその「物体」をクリックしようものなら
勝手にLive8が起動しつつ、インストールしますか
などと聞いてくるものだから、え?ってどういう意味
どーゆー意味なんすか、もう齢四十八のこの
最近腹回りが少々気になってきた正調おっさんの
このシナプス加減ではどうにもこうにも
さっぱりと要領を得ない塩梅式にて
Live8本体アプリにずぶずぶずぶと
このフリーダム2GB音源15,000個以上の音源ファイルを
組み込むというのですか
組み込んでしまうというのですか
それでは、それで是非ともお願い致しましょう
と鼻息を荒げて、インストールボタンをポチンと押せば
ざくざくざくとプログレスバーがバーバーとゆっくり時間をかけて
して、にしらは出来上がったそのアプリの容量がさぞかし
さぞかし、もう、2GBなんぞすっかり超えていよう
どれだけの大きさに成長したのか、楽しみだわい、と
覗いてみりゃ、あんた、ぜんぜん増えてないじゃん
どこにインストールされたんすか、長時間かかって
でも、Live8のブラウザ画面にはすっかり現れているのだが
色気を出して×ボタンを押したら
もうどこへ行ったのやら、行方知れず
と思ったら、なんか奥の方にありそうな感じで

つまり、

今日のこの拙屑難解コラムと同様に
もう、ぱりさつムツカシイのであります。

あ、なんだぁーそういうことだったんだー
あっはっはっ
って早く言いたい。大声で。





2011/10/26

(No.1533): 他転車憚


自転車の歩道走行禁止のニュース
歩道を自転車が走るのは禁止されるので
自ずと車道を走行することになるのだろう。
現状でも、車道を走行している自転車は多いが
車道を走るなら、是非とも交通規則は守って
欲しいと切に願う。

オートバイやクルマで日々公道を走っていて
思うことがある。
自転車がどれだけ真面目に交通ルールを守って
いるだろうか、ということを。
特に、通勤などでMTBやスポーツタイプ系の
自転車に乗ってる人。
先ず、赤信号で止まっている自転車が少ない。
赤信号無視違反ばっかり。
ちゃんと交通ルールを守って止まっている
自転車もいるのに。

しかも、一番危険なのは
赤信号交差点で止まっているクルマの右側から
回り込む形で前へ走り出ること。
これは数えきれないくらい経験している。
特に、青信号になる直前に突然、右側後方から
ビャーと飛び出して、自分の前を通って
左側前方へ向けて走り去るので何度も
ヒヤッとしたことがある。

前方はもとより左右を確認して発車するのが、
オートバイやクルマの規則なので、
これで自転車を轢いてしまったら、
オートバイやクルマが概ね悪いということに
なってしまうだろう。

もしもここで人が飛び出してきたらとか
もしもここで自転車が飛び出してきたら
という事態を考慮して安全運転するのは当たり前で
あるのだが、しかし、それでも、
発車時に突如右後方から飛び出してくる自転車には
躊躇なく驚いてしまう。
だから、せめて信号だけは守ってほしい。

わかる。
確かに、オートバイは道の左側を走行して、
無理に四輪を追い越したり、交差点でも車線間で
止まっていたり、停止線無視だったり
交差点30m内で車線変更したり、といった
交通違反をする輩も多いのは間違いない事実だ。

だから一概に自転車が悪いのではない。
そんな迷惑オートバイを避けようとしている
自転車も多いと思う。
むしろ、だから信号を守って自身の安全を
確保してもらいたい。
オートバイもクルマもそして自転車もだ。
そして、可能なら車道には自転車専用レーンを
作ってもらいたいところだ。
全部は無理だけど。
ここはオートバイは走ったらダメなのよ。
あと、
自転車だって違反すればいろいろある


ちなみに
自転車の運転免許制度には筆者も賛成だ。
小学生でも試験に合格すれば
免許は取れるようにすればいい。
カッコイイ。
オレ、免許持ってんだぜーとか
学校で自慢できる。
一目置かれる。









2011/10/25

(No.1532): 要約四界



dubstep bass with triggered kick


タイム感の申し子。
ダブと生きる。



Vermona Mono Lancet Demonstration


貧者なミニマル物語。
バリアブル教授の生活。



monofon | doepfer dark time


或いは展開を挟む。
ステップとステップの行方。



waiting for MEET THE KNOBBERS liveset!!!


ベッドルームクリエイターの変遷。
深夜3時の定石とベッソ臨界。





2011/10/24

(No.1531): 四→五憚


iTunesで足でまとったあと、
ここぞとばかりにiPhone4にiOS5の
アップデートを執り行う。

至極、簡単。iTunesを立ち上げ、
MacBookにiPhone4を接続する。
すると、勝手に、
バージョンアップするか問い合わせが来るので
ダウンロードしてインストールを選択する。

そしてそのまま放置。
インストーラーが勝手にいろいろやってくれる。
あー便利だ。
最初のバックアップの時間にもよるが
小一時間程度だったろうか。
そんなにかかってなかったか?忘れた。


そして、初回のiOS5起動時は
ウイザード形式での各種設定を行う画面が
立ち上がっている。
AppleIDの入力を促される。
いつものIDを入力したら、セキュリティのために
メールアドレス形式でなければだめ
とのメッセージが表示される。

筆者の既存AppleIDはそうじゃなかった。
しかたなく、もう一つのiPhoneアプリ開発用で
登録してあったAppleID(これはメアド形式)
を入力。
しかし今度はパスワードが弾かれた。
パスワードを忘れた。
仕方なくパスワードを変えてから再度トライ。
今度は無事通過した。

そしていくつかの設定後、
晴れてiOS5が使用可能となった。

おもむろにiPodを覗く。空っぽ。
ビデオを覗く。空っぽ。
アプリを起動すると一瞬で異常終了。
全てのアプリを試すが全て同じ。
iPhone4を真っ二つにへし折り
二階の窓から、世界の平和を願って
放物線投棄。

終了。



ここで終了したら平和は訪れないので
気を取りなおして、iTunesでiPhoneの中身を
みてみる。
iPhoneデバイスを選択し、容量確認のための
データ種別に色分けされているバーグラフを
確認する。
音楽データもアプリも全て無い。
しかし、「その他ファイル」などという
得体のしれない領域が数GBも存在している。
なんかバックアップ的なものなのかどうなの。

もうなんかよくわからなくなったので
恐怖の「同期」ボタンを押下する。
何のためらいもなく。
もはや何者かに操られている。

するとどうだろう、一瞬にして、先の
「その他ファイル」が消えて、
その分の領域が音楽データや動画データに
変化したではないか。

すわ、確認してみると
全てが元通りに戻っている。


ぜんぜんもんだいないよ。







2011/10/23

(No.1530): 窓→林檎


iPhone4のOSをiOS5にアップデートしようと思い立つ。
が、その前にやっておきたいことがあった。
iTunesの諸々を、WindowsからMacBookに移行する
ということなのだ。
今後はApple関係は全て、MacBookにお任せしたい。
であるからして、iTunesの諸々も引っ越し願うという
塩梅式である。

最新のiTunesには「ホームシェアリング」という共有
機能がある。これは同一ネットワーク内のiTunesを
複数のコンピュータで共有できるという仕組みである。
これを使えば、異機種間でのデータ移行も簡単に行えるのだ。

すなわち、Windows側のiTunesをマスターとして
Mac側はログインする的な形となる。
Mac側のiTunesにwin側のデータが表示されるので
そこから音ファイルや動画ファイルを選択して
D&Dすればいい。
アプリもコピーするのを忘れずに。
(※アプリはiPhoneからwinのiTunesへコピーね)
コピー時間はけっこうかかるが待っていれば
そのうち終わる。

コピー完了後、iPhoneをMac側に接続し、iTunesの
同期を実行。
現在のiPhoneと中身は同じはずだから何も起きない
と思っていたら、進行状況に何故か
「アプリの削除〜云々」が出ている。。
ぬほ?んほ?と訝しんでいると
購入アプリが全て奇麗さっぱりとなくなってしまった!
ちゃーんと、アプリもコピーしておいたのに!
どぼじてッ
焦る。

iTunes内でアプリをiPhoneデバイスの上にD&Dして
インストール。
結局新規インストールになってしまった。
おかげで今までの設定内容とか全部白紙。
一番ショックだったのは、画像ファイルが消えてしまったこと。
筆者はカメラロールではなく、写真管理アプリを使っていたので
保存画像ファイルも全て消えてしまった。
通常写真を撮るとカメラロールに常に保存されるのだが、
筆者の場合アプリで管理した写真は、容量の都合で
カメラロールからは手動で消していたのだ。
ショック。。。

なんとか復旧できないものかと調べたら、
iTunesのバックアップファイルからリストアできるらしい
7月前半のバックアップファイルがあったので
そこからカメラロールの画像ファイルをいくつか復旧できた。
しかし、大事な写真と動画が数十枚復旧できなかった。
むっむむ。。

そんなこんなで出鼻を挫かれた格好なのだが
その後、iPhone4にiOS5を入れた顛末については明日。

そいじゃ。




2011/10/22

(No.1529): 二郎生郎


ことラーメンという食べ物に関して
何度かこの屑コラムにも殴り書いているように
ラーメン嗜好(指向)というものは人それぞれに
すこぶる細かいものだ。
特定のラーメンに対しヘビーなマニアに
なるほど、アンチ派や一見などを嫌う傾向にある。
それほどベクトルの角度は鋭い。
なので、角度はゆるゆるの方向で記す。


筆者の嗜好に合致するラーメンといえば
今更聞きたくねぇや感をまるごと背負い込みつつ
言い募るなら、以下の通りである。

・永福町大勝軒
・永福町大勝軒を祖に持つ全ての大勝軒
・草むら(永福町大勝軒の祖であり且つ別系)
・中華そば みたか(江ぐちニアリーイコール)


次点として80年代にしこたま訪れた
うまいラーメンショップ系列のねぎラーメン
それと、マンシュウぎょうざ系列の味噌ラーメン。


ところで、ラーメン二郎。
実は筆者は大変魅力的なラーメンだと思っている。
しかし、これまで一度として食したことがない。
だからランキングにすら載せられないのだ。
食べてみたい。

筆者宅近所にもお店は存在し、常時客が列を
なしているのを確認しているし、
そも例の注文時のコールであるとかも承知している。
そういう所謂「仕来り」的なことも
敷居が高い理由の一つなのだが、やはり恐るべきは
あの量とアブラの凄さではないだろうか。
少食の筆者であれば
せいぜい1/3が限度かと思っている。

過日、dewey平さんが練習前に食し、スタジオで
卒倒していたという場面を目の当たりにしている。
あの平さんをしてどれだけ過酷な食べ物であるのだろう。
その時は心底思った。

一見がちょいと食べるということが辛そうな
ラーメンというのも面白い。
が、未だに食べる勇気が出ないのだ。

ちなみにこのサイト ラーメン二郎PC店は必見。
見てるだけで満腹だ。









2011/10/21

(No.1528): 夢記絶界


最初は緩い登りだったが進むにつれ
傾斜角がキツくなってきた。
天気は晴れ。
青空に白い雲が流れている。
どこかの山というか高原というか。

周りに高い木立はなく、道の両脇には
ツツジ然とした背の低い植物が
どこまでも茂っている。
花は咲いていない。
道は未舗装。
土とも砂利とも違い、粒の細かい砂の
ようなものがパラパラと存し、
しかし、地面は固い。
薄い薄い茶色。

あまりの急な坂に体を地面へ押し付ける。
そうしないと下へ滑り落ちそうだ。
頂上は見えている。
その先には蒼空と雲が流れている。
坂はさらに急角度になってきた。
もはや体を密着させ、踏ん張らないと
転げ落ちる。

落ちそうなので、道の脇にある
ツツジ然とした植物にしがみつく。
ここから先は、坂の角度が90度を越えて
反り返っているではないか。
もはや坂という名詞では立ちいかない。
崖だ。

あと一かきすれば頂上に登れる。
しかし、
ツツジ然とした植物にしがみつくのが
精一杯で、もはやこれ以上、先に
手を伸ばすことができない。

そう思っていると真横を青年が
颯爽と駆け上がって行くではないか。
ズサササーと砂埃を巻き上げながら
頂上の上に消えた。
その青年は淡い紫色の線のチェックの
カッターシャツに白い運動靴を履いていた。
(上まであがれて)すごいなー
いいなーと羨望している。


そうこうしていると大地がグゴゴゴゴと
動き始めだではないか。
あなやッ
反り返る角度がさらに増してきた。
限界だ。
もう冷や汗をかきながら、もはやこれまで
と思い、ツツジ然とした植物をグツと掴み
エイヤッと体を反転させて上へ伸び上がった。


物凄い尿意で目覚める。
放屁&放尿後、二度寝。









2011/10/20

(No.1527): 生八鍛錬


おい、おまえ、一体いつになったら
ちゃんとやれるんだ、おい、
おい、とゆっている。
ははッ何のお話しでございましょうか。
そんなこともわからんでのこのこわしの前に
やって来たというのかこの揉み上げ表具野郎がッ
オまえオまえドしてヤらねダつつヤらねダつつ
という先頭アクセントの3連符で
まくし立ててからのAbleton Live8何某。

先ずは、過日CYRKONエビタさんより送られてきた
素材MP3の2曲を、チュートリアル的にLive8にて
あーでもないこーでもないと弄っている。

しかし、どうにもこうにも良い塩梅にならない。
良い塩梅というのは、つまり、
ぐッちゃぐちゃに磨り潰してペースト状にして、
皮の固いパンの上に塗り塗りして、
塩と黒胡椒を一振りし、270度加熱済みの
オーブンへ投入後14~5分焼き上げる式の音塊。


オーディオエフェクトをいろいろ試しながら
ぐちゃぐちゃ加減を体験していく。
CubaseにはないVSTもあってなかなか興味深い。
エフェクタの選択はエフェクター毎ではなく、
場面に特化したプリセットが登録されている。
例えば、キックにかけるEQ、2Mix用に設定された
リミッターとか。

トラックの概念はCubaseと同じなので
ぐちゃぐちゃ加減の種類を増やすには
トラックを増やさなければならない。
ただし、延々再生しつつその中で
リアルタイムでエフェクト等の抜き差し、
且つパラメタの加減などを操作した
その過程の音自体を外部に保存できるなら
それが、焼き上がった証左だ。

ただし、同じ事をもう一度やって欲しい
というリクエストには応えることが難しい。
何故なら、アレンジビューへの録音や、
オートメーションを書く、といったことを行えば
トータルリコールは可能なのだろうが、
筆者の今のスキルではそれはできないからだ。
まるで
四半世紀以上前の筆者の制作環境のようである。
即ち、メモリのないモノフォニックシンセで
一期一会的な音色を作り出す所業に似ている。
あの音、どうやって作ったっけ、という始末。



おいおい、何を言い出すかと思えば、
これが欲しいだのと、10年早いわッ
その前に基本くらいマスターしろ。
ははッ御意。


ちらッ
でもかっこいいなー。。







2011/10/19

(No.1526): 常時逓伝


それにしても、
1年前に一体誰が予想しただろうか。
日常的に生活圏の放射線量を
計測することになろうとは。


暁に喰み、黄昏に散る。
違命の果ては、三界の壁。






<レギュラー陣>

・その一(髭のセパハン)
黒のYAMAHA SR400。
リアフェンダーを外し
(或いは小さいものに交換?)、
そしてセパレートハンドルを装着。
このセパハンの垂れ角がキツイ。
40度くらいは下を向いている感じ。
タンクに干渉しないのか。
ライダーは髭を蓄えた三十路後半
と思しき男性。
肩掛けカバン(防水)と半分ライダー
専用防具的な感じのする扮装。
靴はブーツ。
運転はわりと真面目だが
無理な追い抜きをすることもある。




・そのニ(虚勢の虎)
メーカー不明、国産原付2種。
改造箇所なし。
めがね顔のおじさんライダー。
といっても
筆者よりも若干若い気がする。
四十前半くらいか。雨でもないのに
黒いレインスーツ系を着用。
かなり粗い運転だったが、
大人しい乗り方に激変した。
おそらく捕まって残り点数が厳しいとみた。
しかし
最近また粗暴が目立つようになっている。




・その三(白の轟音姫)
白のYAMAHAドラッグスタークラシック。
30歳代前半と思われる髪の長い
女性ライダー。
マフラーを替えているのか
かなりうるさい排気音。
遠くからそれとわかる音。
ハンドルも交換したのだろう
左右に大きく張り出している。
白のライダージャケットの腕には
西部劇のガンマンのような短冊ひらひらが
ついている。
大きく張り出したハンドルの所為か
至極安全運転。




・その四(我儘ムルティ)
赤のDUCATI ムルティストラーダ。
見たところフルノーマル。
ライダーは不明。おそらく男性。
後方から韋駄天の如く抜き去るシーン多数。
運転はかなり粗い。車線無視。
無理な割り込み多し。




・その五(六級で十分だ)
黒のDUCATI モンスター696+。
ハンドルを高さノーマルでショートに替え
ミラーはイモラに、シートをドカパフォに
変更。
ライダーは四十代後半の冴えない男。
股間の状況を常に気にとめつつ
運転はメリハリを心掛けている。
低速バランスとニーグリップに拘る。











2011/10/18

(No.1525): 以後仮想


2007年頃に日本でも取りざたされた件。
すなわちリンデンラボのセカンドライフ(SL)。
公式サイト wiki

やり始めた頃の拙屑コラムにも
いくつかの記事を読むことが出来る。
2007年~2008年くらいまでは筆者も活発に
活動していた。
些かに土地を取得し、8部屋の二階建て
アパートを自作し、アパートの賃貸事業を
展開していた。
後に、土地も扱うようになった。
(結局売れなかったけど)

最盛期には、アパートは満室御礼状態で
日本人以外の住人もいたりでけっこう
賑やかだった。

しかし、その後インする時間がだんだん
減ってきて、去年には512sqmの自宅のみを残し
全ての土地を処分した。
今年などは2回程しかインしていない。


あれほど各種メディアからも注目されていた
セカンドライフは今どうなっているのだろう。

今のセカンドライフに関するブログや記事いくつか
(2008年当時の記事も含む)

セカンドライフの失敗から学ぶユーザビリティ
今セカンドライフはどうなっているのか?実際に始めてみた
セカンドライフは成長を続けていた
Second Lifeは終わらない
増えるユーザー、成長する経済



平等をきすため否定的な記事と肯定的な記事を貼った。

何が起こったのか。
2008年あたりから、参入していた大企業が
ぞくぞくと撤退をはじめ
そしてユーザー達は一様に「つまんねぇッ」、
「時間の無駄ッ」「何をすりゃいいんだッ」という
捨て台詞と共に去って行った。
そして昨年は
SecondLife運営のLinden Lab、CEOが退任
SecondLife運営会社が従業員を削減
といったニュースもあった。



そんななか昨日、久々にSLにインした。
MacBookから。
Macからは初めてだったが、ビューワーアプリを
ダウンロードし、ログインするまでたったの数分。
何の問題もなく自宅前に出現した。
新しいビューワーのおかげなのか
以前にもまして描画もさくさくと動き、
随分と軽い。

人が減ったと聞いていたわりには
筆者自宅周辺には7~8人が活動していた。
これだけいれば十分だ。
筆者の自宅があるのはメインランドのAxelという
名前のSIMで、レーティング区分General(昔のPG)
である。
ちなみにここら辺りは日本人は滅多にいない。

久々に戻ってみれば、自宅庭に誰かのクルマが
捨て置かれていた。
ポルシェだった。
ここに置かれては困るので返却してあげた。

しばらく辺りを飛行してみる。
(SLではプレイヤーは空を飛べる)
随分と景観が変わっていた、特に気になったのは
立ち入り禁止設定の土地が増えていること。
あっちもこっちも。
だから飛んでててもすぐに境界ラインに
ぶつかってしまう。
ふーん。

懐にある、お気に入りURLから
日本人SIMへテレポートする。
もうすっかり様変わりでもしているだろう
と、思っていたのだが
驚くべき華麗に昔の日本の街が再現されており
長屋然としたものが全てショッピングモールに
なっていた。
しかし、23時なのに人っ子一人いない。
それでも、懐かしくていろいろ見て回る。

噂によると、一般人はみな退会してしまい、
残っているのは3Dクリエイター等の方々が
多いという。あとは物好きな輩など。

筆者は3Dクリエイターではないが、
この世界に何か惹かれるものを感じてしまうのだ。
何故そのように思うのか、その原因が
わからないので未だ留まっている。

最期にこちらのブログを紹介。
現役のSLer様と思われる。
2011年にセカンドライフを始める人へ










2011/10/17

(No.1524): 昭和物品


昭和非合理的素敵生活物品の探検シリーズ。
其ノ二。


・汲み取り便所の蓋

いやいや、これは極めて合理的な仕様である。
何故なら、汲み取り式所以に開口部からの糞尿臭
を遮断させるための「蓋」だからだ。
筆者宅では、確か木の蓋だった。
取っ手が四角い木片になってて蓋自体は木の板。
そういえば、「蓋」は用を足している最中は
どこに置いておくんだっけ。
横の壁とかに立て掛けるんだっけ?
忘れちゃった。



・汲み取り便所の戸

金かくし便器正面の壁下部に、
もう床ぎりぎりの位置に建具として
高さ三寸程の引き戸が左右一対に
備えられているのだ。
それを開ければ、外の世界だ。
つまりしゃがんでいる前方下部に戸があり
それを開けることで空気が入れ替えられる
という趣向だ。

この扉はそういう使い方なのか、
或いは便所の飾りなのか、
目的は定かではないが、実は筆者はこの建具が
大変好きだった。
子供の頃、うんこしながらよく開け閉めした。
通常の引き戸のミニチュアのようなものだが
ちゃんと開閉出来るし、作りも見事だったので
子供心に妖怪の出入り口ではないかと
思っていた。




「便所の蓋」と「戸」
「ちり紙」と「ちり紙の台」も写っている





・汲み取り便所の煙突

汲み取り式便所の糞尿を溜める便槽が埋まっている
上に立っているもの。
頭頂部には傘がついており、
扇風機みたいな羽がカラカラと回る式の煙突。
おそらく、便槽から発生するガスの類を抜く
ための装置だと思う。
消臭の意味合いもあるかもしれない。
従って、極めて合理的なものだ。
全然非合理ではない。
少々趣旨とは異なるがそれもまた良い塩梅だ。




こういうもの










2011/10/16

(No.1523): 非携帯憚


iPhone4S、予約一日だけで100万台(世界で)。
蓋をあけてみたらこんな塩梅式だった。
ことAppleという会社には世界中にアンチ派も大勢いる
というのに、この勢いは商売的に考えたら、
ガチで大勝ちしたのと同義だろう。

日本もついにauでも発売したし、
ガチで「売れる」商品という図式は
揺るぎないものとして、しかし、内情は
Appleからの条件などで、
四苦八苦といったところだろうか。
au、SBの合戦が個人的には楽しみだ。
やはりライバルがいなければ消費者への還元も少ない。


さて、筆者は去年の夏前頃からiPhone4を使っている。
iPhone4にするまではauの0円ケイタイだった。
0円ケイタイというのはいわゆるガラケーとも違う。
すなわち、
ワンセグもお財布ケータイも何にもついていない
ただのメール&電話機能のみの、
何世代も前のケータイのことなのだ。
だから、筆者にとって、ケータイというのは
メールが使えればあとは必要がない。
電話なんかもほとんどしない。
まして、「ケータイ」についている
それ以上の機能など全く興味もない。

だから、ケータイは捨てた。
もう必要ない。
ケータイを捨てて、iPhoneにした。
iPhoneは筆者にとってケータイではない。
iPodのような音楽プレイヤーとか或いは
Macintoshの一種というカテゴリだ。

メール機能自体がおまけ的存在で、
電話などはおまけのおまけのおまけくらい
なくてもいい。
メインはやはり音楽プレイヤーだったり、
電子楽器アプリだったり、Twitterクライアントだったり
動的な地図帳だったり、デジカメだったり、調べもの用の
ブラウザだったり、アプリ開発関係の諸々だったり
つまりそういうもの。

しかし、そんな機能を飲み込むべく、
筆者がiPhone4で一番気に入っているのは、
Retinaディスプレイだ。
この美しさを見てしまうと、他のスマートフォンの液晶や
ガラケーの液晶に薄い白い膜が一枚がかかっているように
見えてしまう。
いや冗談ではなく、本当にそう見える。
それほど鮮烈だ。

その次に気に入っているのはバッテリーの持ち時間だ。
普通に一日使っていて、70%を切ることがほとんどない。
電波強度が貧弱な地域の場合は比較的電力消費が
激しいが、それでも50%台くらいしか経験がない。

信じられないかもしれないが、筆者の場合
朝出掛けに100%満充電なら夕方になってようやく
95%くらいになっている、という状況がほとんどだ。
日常だったら3日くらいは普通に持つだろう。

ちなみに、4Sにはしない予定。(希望的観測)
筆者の場合、4で十分。(希望的観測)
でもiOS5にはいずれアップデートする予定。





2011/10/14

(No.1522): 旧態街佇


事情で山梨方面を訪なう。
復路、少し遠回りをする。

いつも使用している高速道路には乗らず、
下道で回ってみる。
奇麗なバイパスができていて
ああ、イマイチな道になってしまったなと
思っていたのだが、数キロ進むと
昔の旧道然とした国道に戻った。

途中、いくつかの街では昔の佇まいが
ちりぽりと散見できてはいたが、
やはり2011年ともなれば、
ほとんどが新しい街に生まれ変わっていた。

そして、T市に入ったのだが、
街全体の佇まいに息を飲んだ。
というのも、そもそもT市というのは
そこそこ大きい街であるし、
それこそ新しい町づくりが行われている街
と、ずっとそう思っていた。

ところが、主要国道が目抜いた軒が並ぶ
街の中心街において、一世代いや二世代前
ともいえるほどの街の佇まいが
繰り広げられていた。

あのタバコ屋の佇まいはなんだ。
昭和三十年代ぢゃないか
あの雑貨店の家屋ははなんだ、
昭和三十年代ではあるまいか
いや、建物ばかりではない。
扱っている商品がまるで年代物ばかりではないか。

もちろん、最近オープンしたと思われる
小奇麗なシャレたお店も存在している。
しかし、圧倒的に昔の佇まいの軒が
連綿と続いているのである。
角を曲がっても、まっすぐ行っても、
もう街全体が、そんな塩梅式なのである。

これは、今度、旧友Nとじっくりと調査を
しに来ないとならないだろうと誓った。
普段、高速道路ではこのあたりなどは一気に
通り過ぎてしまっていた場所である。
高速の下にこのような素敵な街が存在していたとは。。

いや、実を言うと今から15年ほど前、
それこそ旧友Nと別件でここを通った際、
「見知らぬ街の床屋で散髪しよう」
というイベントを執り行った街だったことを思い出した。
しかしあの時は今ほど、この街の素敵さ
を感じ取れなかった。

なお、今回その床屋さんも発見したが、
しかし既に店をたたんだようだった。







2011/10/12

(No.1521): 林檎雲海


実は最近の拙屑コラム(これ)の執筆は
MacBookでやらかしている。
それは、くだんのAbleton Live8を某しないと
いけないので、某ついでにWindowsマシンを
いちいち立ち上げるのが面倒だからなのである。
こういう日本語文法がちょっとアレな塩梅もまた
オツなところだ。

さて、
巷ではくだんのiPhone4Sを試してみました的な
記事などもちらほら散見できるご時世、
どんな塩梅式なのでしょうかとつらつらと
読み込んでみると、やはり、キーワードは
iOS5とiCloudである。

筆者は特にiCloudに関心を寄せる。
無料のストレージサービスは掃いて捨てるほど
あるが、それらとはやはり一線を画す仕組みのようだ。
しかも説明によると、Appleデバイス以外にも
Windowsマシンからでさえも使用できるというのだ。

写真や動画、音楽データ以外でも
連絡先、カレンダー、Eメールなどのデータを
クラウドに保存でき、それを自分の他の
デバイスからでも利用できる。

例えば
iPhoneで撮影した写真をその場でMacからでも
閲覧でき、且つMac上で編集したものを
iPhoneでも見られるとか、
iPhoneで撮影した動画をその場でiPadからでも
鑑賞できるとか
そういった使い方ができる。
つまり、iPhoneからiPadへデータを移動したり
或いはコピーしたりすることなく共有できている的な
塩梅式なのである。

そして、特筆すべきはこれら一連の動作の中で
どこかのサーバーにログインしたり、認証したり
する作業が一切なく、全てはいつも通りのやり方で
良いというのだ。
つまり、
ユーザーはクラウドを意識することなくクラウドを
利用できる。
ただし、5GBという範囲である。
それ以上は有償である。

このモデルこそ、真のクラウドを実現できている
のではないかと思う。
元々クラウドというのは、自前でサーバーを運用する
ことが専門的で難しいため、
サーバー管理をしなくても利用したいといった
ニーズが形になったサービスである。
従って、iCloudはただしくそれを実現できた
クラウドサービスの一つだと思う。





2011/10/11

(No.1520): 小津二編


筆者は
1953年 小津安二郎監督の「東京物語」に
笠智衆演じる主人公の平山周吉の次男で
戦死した昌二の妻、原節子演じる平山紀子が
務める会社の風景に、ひどく心を寄せている。

すなわち、皆一様にデスクに座り
パチパチパチとソロバンを弾いているだけ
なのだ。
一体何の仕事なのだろうか。
ちなみに電話は各自の机にはなく、
壁に掛けてある電話機だ。
誠に落ち着く風景だ。
あすこで働きたい。


筆者は
1959年 小津安二郎監督「お早よう」の
舞台となっている東京新興住宅地の
5軒並びの建売住宅の風景に、
ひどく心を寄せている。

すなわち、お腹を壊してパンツを
汚してしまう子供を叱りつける杉村春子と、
オナラが呼びかけられた声と勘違いして
何よと何度も聞き返す高橋とよに、
心が和んでいるのだ。
誠に落ち着く風景だ。
あすこに住みたい。











2011/10/10

(No.1519): 本田終了


ホンダ、二輪終了のお知らせ
というのはこの記事のコメントの大多数が
ホンダへの苦情であるからして。

どちらかといえば筆者もコメント群に賛同する。
確かに、オートバイの市場はニッチであると思う。
それだからこそ作り手はバイク作りの心意気を
我々にみせて欲しいのだ。
こんなこと言われちゃったらミモフタモナイ。

コメントにもあったが、DUCATIやBMWや
HDは作り手自身もバイク乗りでバイクが好きで、
そんな連中がとことん納得して作っているのだ。
この記事を読むと今のホンダはバイク好き、
或はバイク乗りがバイクを作っていないのではないか
と思えてしまう。

確かに筆者も高出力高回転バイクがいいとは思わない。
しかし、
DUCATIやBMWなどを「盆栽のようなもの」
と発言しているこの人は、おそらく
DUCATIに乗ったことがないのだろう。
そんな盆栽のようなバイクは
「ホンダには作るのは無理」と言っているが、
当たり前だ。心意気の次元が違う。
取締常務執行役員だか何だか知らないが
もしかしたら、このおっさんは
二輪の免許すら持っていないのではないだろうか。
今すぐ出直してこい。

と、いいたいところだが、文末の
「700ccエンジンを新開発」は気になる。
素敵な排気量だと思う。
だから、粋なバイク、作ってよ。
そのホンダの素晴らしい技術で。期待しています。






2011/10/08

(No.1518): 昭和入庫


パンダ車別名FIAT Panda100HPの
クラッチリレーズシリンダー交換のため
フィアットディーラーを訪なう。

過日グリスアップを施してからは
顕著な不具合をみせていないのだが
1年前からの症状であり、やはり長時間
または渋滞時などでシリンダーが暖まると
クラッチペダル踏み込み奥に抵抗を感じるし、
戻りも渋くなってくる、であるからして
ここで部品交換によって完全に
払拭したいという心持ちだ。

土曜午後のフィアットディーラーには
何組かのお客さんもおり
やはりFIAT500人気の衰えはまだ感じられない。
店内展示車両のほとんどがFIAT500シリーズで
埋め尽くされている。
アルファロメオは2台くらいだったか。
パンダなど、面影すらない。

パンダ車を入庫させ、JRの駅まで歩く。
駅までの裏道はお気に入りのコース。
そのコースの途中に、
昭和の面影が小さく残っている場所がある。
昭和30年代に建てられたと思しき木造の
民家があるのだ。
その家屋の雨戸の造形が素晴らしい。
写真を撮ろうと思ったが、お店でもなく
普通に人がお住まいの民家なので写真は
遠慮した。

ちなみに、
この街は北側の一部が古道具屋街でも
有名なのだが、そういったお店の
店構えなどにはそれっぽい昭和の匂いを
感じさせる作りが多い。
しかし、このお宅は古道具屋さんではなく
ただの普通の民家のその佇まいが
なんともいえず自然の存在感なのだ。

筆者の子供の頃、昭和40年代前半では
こんな風な家ばっかりだったように思う。
そういえば筆者自宅もそうだったなーと
感慨深い。

ちなみに、この民家の少し先に
やはり昭和30年代〜40年代のものであろう
住所看板のホーロー看板が板塀に
打ち付けられている場所がある。
住所表記が昔のままだと思われる。
極めてレアだ。

それにしても、
東京23区内であるにもかかわらず、
このあたりはよい環境が残っていると思う。





2011/10/07

(No.1517): 二十人格


先日朝、地元私鉄ホームにていつものように
旧友Nに会う。


n 「あんたに問う。坂田なんとか」

f 「さかた?」

n 「昔あんたに聴かせてもらった坂田なんとかの
アルバムを探しているんだけどさ」

f 「坂田って坂田マンボ之介?うふふ」

n 「誰?ちがうちがう、臭せェッこれ腐ってる
とかさコントみたいのが入っているやつ、
ラーメン屋かなんかの」

f 「あーあー、坂田明ねあったあった!」

n 「そ!坂田明!あれさ何ていうアルバムだっけ」

f 「懐かしいねーあんたあれ僕達が高校の時だよ
タイトルなんだっけかー忘れた」

n 「臭せェッこれ腐ってるとか言ってるやつ」

f 「トラック運転手で轢き殺すぞババァとかも
入ってるやつな、何ってったっけ」

n 「いっひっひっひ、そんなのもあったね」

f 「確か、高校ん時に友達から借りたんだったよ
でテープに録音したのをあんたに聴かせたんだと
思うよ、よくまー覚えてたね」

n 「あんたネットで探してみてよ、聴きたいや」

f 「わかったけど、あんた坂田明ってジャズ
ミュージシャンだよ」

n 「あーそうだった、知ってた」

f 「確かミジンコ研究家でもあった」

n 「あ、それも聞いたことある」

f 「タモリとかそっち方面の関係もあったよね」

n 「あんたそのアルバムのタイトル知りたい」

f 「僕も知りたい」


48歳のおっさん2名が朝の通勤時の駅のホームで
こんなやりとりをしていると思いねぇ。
こんな大人にやぁ金輪際成りたかねぇ
といったオーラをびんびんと発する通勤客。

事後、ググったら一発。
坂田明/20人格 だった。

スネークマンショーよろしく、ギャグ的なコント
と音楽がサンドイッチされているアルバム。
この時点で曲をまだ聴いていないので
記憶のみだが、相当面白い。
ジャズ本来を楽しみにしていた場合は
すこぶるがっかりする作品だ。
このアルバムは1980年らしいから、
高校3年生の時だ。


そりでは
さっそく音を見つけに出よう。







2011/10/06

(No.1516): 偉容偉功


Steve Jobs氏が亡くなった。
奇しくもお亡くなりになった10月6日は
(現地時間は5日)
iPhone4Sの発表の翌日だった。
「5」ではなく「4S」だったのは
For Steveという意味だったのか。

本日、ネット上を流れた数々のメッセージは
ジョブス氏を惜しむ声で埋め尽くされていた。
好き嫌いは別にして、いろいろな意味で
偉業を成し遂げた人であろう。
惜しまれて当然である。

ガレージから世界一の企業に成ったという
経営戦略手腕よりも、筆者は氏の技術者と
芸術家との両方の能力が開花した
初代Macintoshの世界観に強烈な印象を
持っている。

それは、たかが工業製品でありながら
熱狂的なファンを世界中で数多く獲得し、
そして彼らがMacエヴァンジェリストとして
布教していた、という事実からわかるように
その世界観は他者(社)と一線を画していた。

吐露すると、筆者は嘗て稀代の
Macエヴァンジェリストだった。
かれこれもう20年も前の話になる。
この話はこの拙屑コラムでも幾度となく
扱ったお題なので、目にしたことも
あると思うが、追悼の意を込めて改めて記す。


筆者のファーストアップルは
1990年のMacintosh Classicである。



Cubaseを走らせるためのコピュータとして
導入したが、それ以降Macintoshという
魔法の虜になり、続け様にMacintosh LC、
Macintosh IISi、PowerBook270c、と導入した。

しかし仕事の関係から、それ以降は
Windowsの人となる。

2003年頃にiPodminiを求め、
久しぶりにApple製品を手にする。
選曲時のクルクルと指で回す動作に
Appleらしい新鮮味を覚える。

2010年、携帯電話をiPhone4に替える。
賛否両論ある操作性でも
ここかしこにAppleらしさが出ている。

例えば、操作ロックを解除する
ロック解除のソフトウエア・レバー。
左から右方向へ指でなぞれば
レバーが右側へ動きロックは解除する。
しかし、勢いつけて右へビュッと
指を動かすと、一旦右側へ行ったレバーが
反動で跳ね返って来てロック解除されずに
戻って来るのだ。

システム要件から考えれば
「レバーを右へ動かしてロック解除」
としただけで機能は満足させられる筈なのに
加えて
「ユーザーが力よく動かした場合は
反動でレバーを元に戻す」
「しかも重力を考えてちゃーんと
バウンドさせてね」

などというロック解除の機能には
関係のない要素を組み込んでいる。
これがAppleという会社の品質なのだ。


そして今年、約15年ぶりに
Appleコンピュータを買った。MacBookだ。
ハードウエアの完成度に驚く。
MacOSXも初めて触った。
長年のOS戦争でWindowsもMacOSも
それなりに成熟しており
どちらが使いやすいとかということは
あまりなくなったように思う。

しかし、やはりMacOSはWindowsにはない
世界観を持っている。
好例はフォントだ。
例えばブラウザでサイトのページを見る。
見慣れたWindowsでは別に何も感じないが
同じページをMacで見ると違和感に気付く。
MacOSではフォントが美しいのだ。

Macで見たあと、Windowsで見ると
まるでコンピュータ黎明期のような
ゴツゴツビット荒削りフォントだったことに
気付く筈だ。

イラレやフォトショ系アプリでなければ
別にゴツゴツフォントでも問題はないのだが
こういうところを拘っている姿勢が
すなわちジョブスAppleなのだと思う。

ジョブス氏亡き後もAppleにはこの世界観を
是非とも踏襲していって頂きたいと願う。
スティーブン・ポール・ジョブズ氏の
ご冥福をお祈りいたします。









2011/10/05

(No.1515): 音楽具備


おーい、聞こえるー?

といういつもの枕で始めながら
粛々と打つ。

筆者はSteinberg Cubaseを20年以上
使ってきた。
だからCubaseでの作業は自分の庭を
散策するかの如くであり、
やりたいことが音楽的思考のまま
解決できる。
どうやれば実現可能かということを
調べる必要がない。
これは創造過程において強大な力である。

翻って、Ableton Live8においては
初心者マークを3枚くらい額に貼って
おきたい心境のスキルしかない。

未だに
セッションビューとアレンジビューの
関係が自分の言葉で説明できない。
こういうことをやりたいんだけど
そのためにはどうすればいいのか
という逆引き的な問い合わせを
ネット上に投げると、スペシャリストの
方々が教えてくれる。
そういう手法を駆使しつつ
正規のマニュアルを読みつつ
実際の作業を行いつつ
試行錯誤の繰り返しである。


まだ満足に曲を制作するという段階には
到達できていないが、Ableton Live8を
ここまで弄ってきた感触を列挙すると
概ね以下の通りである。

・機能が豊富すぎて全体を把握し難い
・直感的なUIであるが、基本概念を
 抑えておかないと何もできない
・オーディオファイルのBPM合わせの処理
 (ワープ機能)は秀逸
・MIDI打ち込みがし難い
・エフェクトのインサートはD&Dで直感的
・制作なのかライブ用なのか目的を
 はっきりさせておかないと作業し難い

こんな感じだろうか。

そもそも
Ableton Liveには「PCDJ」という言葉が
よく用いられるように、DJツール的な
要素を色濃く感じる。
一応はDAWというカテゴリでありながら
CubaseやLogic、ProToolsなどとは
別ジャンルのソフトウエアだと思う。
何はともあれ新しいことに挑戦するのは
楽しい。



Ableton Live8 難しいけど面白い。
一行で済む話だ。








2011/10/04

(No.1514): 心乃旅路


今朝の拙twitterにも書いたのだが
最近、といっても既に1年近くになるか
毎朝、駅までの道の途中で見かける
おっさんの話し。

そのおっさんは、毎朝筆者の歩く道の
途中にあるセブンイレブンの横からひょいと
出てくる。
いつも白っぽい麻のジャケットに
青黒いズボンを穿いている。
既に涼しくなったにもかかわらず
まだ麻のジャケットを着ている。
鞄の類は持たずに手ぶら。

毛髪はかなり少ない。
禿といえばそういうジャンルだろう。
年齢は60歳を少し越えていると思われる。
割りと大柄な人。


そのおっさんは毎朝、
同じ電車で出掛けて行く。
どこに出掛けているのかは不明だが
会社員風ではある。
しかし、
そのおっさんは変な癖を持っている。

人が何かをやっているとお構いなしに
覗き込むのだ。
或いは、いつもと状況の違う場面に出食わすと
その傍で具にあちこちを凝視するのである。


以前、筆者が駅のホームでiPhoneを使っていたら
顔を至近距離まで近づけて覗き込んできた。
そして無言なのだ。奇声を発することもしない。
その時はうわっなんじゃこのおっさんッ
と思ったが、
すぐに向こうへ歩いて行ってしまった。

ははぁ、この人はこんな風な世界の人なのか
と思ってから、
そのおっさんを観察するようになった。



そして今朝。
何かの施設を建設している工事現場が
駅へ行く途中にあるのだが、
その工事現場で作業員さん達の朝礼の輪の中に
くだんのおっさんが混じっている!のを目撃した。

周りの作業員さん達は、誰?このおっさん的な
オーラびんびん発散させており
親会社の人?土地のオーナー?といった具合に
皆さん顔を見合わせているのだった。


その光景を見て
え?マジ?何やってんのおっさんッ
と思ったらぷふーと笑ってしまった。

そんなとこで朝礼に出てたら電車に間に合わないよ
と思っていたら
いつの間にかちゃーんとホームに現れていた。
流石です。









2011/10/03

(No.1513): 謙虚謙恭


例の「ニュートリノは光速を超える」件に
関して筆者は一つの持論を得た。

現代の科学が万能だとか全能だとか
心のどこかでは妄信していたのだが、
それはやはり全く違っていたのだ。
人間の知性を越える現象は確かに
存在するのだということを確信した。
しかも普通に存在しているのだと。

確かに、
ニュートリノが光よりも速いからといっても
「今の科学」ではそれでタイムマシンが
作れるだの、或いは惑星間ワープ航法が
できるだのといった開発は不可能である。

今回の件でわかったことは
現在の科学の全てが絶対ではなかった
ということだ。
だから、ずっと遠いどこかの惑星の知的生命が
ニュートリノを応用して次元移動の技術を開発
したとしても何の疑問も持たない。
なぜなら我々の科学力など自然の理からみたら
ほんの僅かな部分しか解明できていないと思うからだ。

この先、きっと我々は自然の理を少しずつでも
解き明かしてゆくことだろう。
今までの科学では到底証明できなかった様々な
現象や事象が、どのような仕組みや理論で
成り立っていたのかということが
明らかになってゆくだろう。

我々の存在する世界は
広大な空間と気の遠くなるような時間とが
織り成すこの宇宙の一部であり、
そこには我々が認知可能なレイヤーばかりでは
ないことを理解しよう。

深海の魚が陸の生活を知ることが出来ないのと
同じ理屈だ。
だから我々は謙虚にそして真摯に過ごすべきだ。










2011/10/02

(No.1512): 在庫僅少


FIAT Panda100HPのクラッチ不具合の件。
古くは2010年9月、そして1年後の
2011年9月にクラッチを踏み込むと異音
アンドクラッチ繋ぎ周辺で戻り渋さの症状。

2010年9月の時点ではグリス塗布により
改善完治したが、今回の2011年9月の際には
同様の処置を施したにも関わらず直ぐに再発。

直ぐ加減が半端ではなかった。
フィアット屋ディーラーで対応後
帰路途中であっという間に再発した。

そしてその時は店に戻るのもやっかい
だったので、繰り越して今週末に再び
フィアット屋さんに訪ったという塩梅。

症状としては以下の通り。

・エンジン始動~8kmほどは全く問題ない
・エンジンがというより
 クラッチレリーズシリンダーが
 温まってくると、クラッチペダルを踏んだ時に
 「キーキー」という音がエンジンルームより
 聞こえる
・そのうちクラッチを踏み込んだ奥のほうで
 引っかかるような感触を得る
・さらにその後クラッチを繋ごうとペダルを
 半クラッチ状態まで戻そうとすると
 戻りにくく「渋く」なってくる
・特に渋滞などで半クラッチを多用すると
 すぐに現れる


クラッチレリーズシリンダーの交換が決定。
しかも部品の在庫が1個だけあるという。
100HP専用の部品なので在庫などないと
思っていたが、あった。流石フィアット。


入庫は今週末。