2017/12/19

(No.2555): 寒駆英国二輪とdewey2017年納めライブ の巻


東京都下AM6:50 気温マイナス0.2度でも暖気運転を必要としないTRIUMPH StreetCupに跨り、朝日に向かって駆る冬の朝。眼鏡もシールドも曇っちゃって何も見えません。おはようございます。

最近このブログでは二輪のことがさっぱり登場していないので知らない方も多いと思われるが、筆者はオートバイに乗っている。英国のオートバイメーカーTRIUMPHのStreetCupという車種だ。



このオートバイは所謂モダンクラシック的なカフェレーサーに属し、搭乗者は前傾姿勢を強いられる。本来ならカフェレーサーに似合う恰好(ゴーグル+革ジャン+スカーフ的な)で駆るのが粋なのだろうが、筆者には似合わないこともさることながら、この寒さのためつま先から頭頂部まですこぶる重装備である。
どんな装備かというと、グローブはバッテリー内蔵の電熱線が仕込まれた電気グローブ、下半身はズボンの上から履く分厚い黒のオーバーパンツ、上半身はセーターの上にユニクロの黒いライトダウン、その上にふかふかインナー付き真冬対応黒いライディングジャケットを着用し、首にはペアスロープ製の黒い首巻き、それをヘルメット内にも伸ばしつつ送り込んで密閉させるため、走行中は風が1ミリも侵入しない防寒装備なのだ。
はたから見るとスピーダーバイクに乗る黒いストームトルーパーだ。
とはいえ、やはり寒さはモチベーションを削ぐことに容易く、以前なら真冬でも嬉々として駆っていたが歳の所為か最近は腰も重い。

しかし真夏の炎天下よりは冬の寒さの方が好きだ。
何故なら上述通り真冬でもそれなりの装備をすれば寒さを和らげることができるし、何よりStreetCupは跨ると膝辺りがエンジンに直接触れるためエンジン熱が足まわりに伝わるのだ。
これは非常に助かる。冬でもエンジンはすこぶる熱い。だから、逆に真夏ではその熱さがデメリットになるのだ。

夏、街で見かけるバイク乗りが半そで短パン軽装である場合は多いがこれは危険、真似しないように。
オートバイという乗り物は自動車以上に危険と隣り合わせであり、走行中コケただけでも相当なダメージを喰らう乗り物だ。だから真夏であろうと、グローブやヘルメットはもちろん長袖長ズボン必須である。筆者の場合は夏でも背中プロテクタの入った長袖ライディングジャケットを着る。別途胸プロテクタも着用する。

はっきり言って真夏でこの装備は辛い。炎天下都内渋滞で上からは真夏の太陽、下からはエンジン灼熱地獄となれば熱中症になってしまう可能性もある。唯一の解決策は走って風を浴びることだが、そも渋滞で風がないどころか走ったとしても温風である。
だから、だから、冬の寒さの方が圧倒的に好きなのだ。夏の熱さに比べたら冬の寒さなんて、寒さなんて、寒さなんて、寒さなんて、寒さn と言い聞かせる。
言って聞かせる。

ちなみにdewey taira氏もオートバイ乗りである。
そんな単車乗り員で構成するdeweyの2017年ライブ納めが、去る12/14 新宿MERRY-GO-ROUNDにて行われた。的確なライブレポについてはtaira氏の報告をご参照頂ければ幸甚に存ずるのでここでは筆者一行簡潔所感でご機嫌を伺う。

Hello1103 さん、「何人も聴くべしこの音響音像世界観サウンドクオリティは既にフェス級」
The Defector Frequency さん、「首まで締めたアディダスジャージの佇まいと野太いベース&キックにUKを想う」
dewey さん、「白衣のおじさんたちによる雑草テクノな中域もやもや感」
村上ユカ さん、「”雲色のじょうろ”のテクノ+美しさは村上ユカさんの真の凄さを感じる」
スーパークリーム  さん、「フルートの無垢な音像や実力派テクノの強靭な構成力に魅入る」

素晴らしいイベントでした。我らこれからも精進します。
そんな中域モコモコバッサリカットするぜぇと言い放つdeweyは 2018年3月17日Sonikovev伊藤さんとの2マン!
高円寺AMP CAFE で。
ご予約お待ちしておりまーすぅ!
2018 3/17 Sonikovev × dewey







おまけ
2月もライブ調整中。。。



2017/12/04

(No.2554): dewey式ライブの方法(師走ライブお報せ編)


40代〜50代のSEで、キーボードでカチャカチャカチャって打ってからエンターキーを思いっきりパーン!って叩く人は、昔、汎用機やってた人多し。こんばんわエフオピです。ダム端知ってる人も少なくなりました。


deweyの曲作りは特に指定がなければ各メンバーが自由に作ります。そして、taira特技研究員の作った曲にエフオピがキックやボコーダーを入れたり、エフオピが作った曲にtaira特技研究員がコードやシーケンスを足すなどして、各自の曲にdewey色を加算していきます。
基本はライブで演奏することを前提としますが、実際はそういうこともあまり考えないで作っちゃったりします。だから出来あがった曲を前にして、dewey二者途方に暮れることもしばしば。

なので、ライブ用にミックスを変えることもありますし、結局トラックを若干作り変えることも侭あります。元々入っていた音を抜いてミックスしそのパートを生演奏するという定石通りもやりますが、ミックスはほぼそのままで無理やり新たに生音をライブで重ねるというのもよくやります。

ご存知の通りtaira特技研究員はdeweyボーカルの主軸であり、指運巧みな鍵盤プレイヤーでもあり、言うなればライブのメインアクターであります。翻ってわたくしはdeweyの裏担当として、あちこち散在しているボコーダー兼”変な音”発信を担っております。
エフオピ機材の楽器系ではmicrobruteが主軸となっておりましてメインはシーケンスフレーズの送出、或いはノイズ発生機に徹しつつ、僅かながら手弾きバッキングかメロ補佐的なものを演奏するといった塩梅式であります。

そんななか最近Teenage Engineering POシリーズを導入してから、リズム系を叩きこむのが面白くなってきたのです。わたくしは嘗てドラマー(似非)だったこともありリズム系が好きなのですが、電子機材ガジェットから演奏するリズムはいわゆる生ドラムの心構えではなく、「このボタン押せば音楽奏でる」のソレと近似であります。いや等価であります。
まさにドラマー(似非)にはもってこいといったところでしょうか。


そんな似非なdeweyの次回ライブは こちら


2017.12.15 (金)
新宿御苑MERRY-GO-ROUND

Hello1103
村上ユカ
スーパークリーム
The Defector Frequency
dewey




めっちゃ




2017/11/30

(No.2553): 「parallel rebirth」拝見と2018年3月ライブのお知らせ


先日、高円寺amp cafeにてSonikovev お披露目ライブ「parallel rebirth」
Sonikovev(伊藤英紀さん)+UD-ZERO(成田忍さん)の2マンを拝見。

テクノポップなトラックにeチェロそしてベースと、トラックの音像と間近での演奏、見どころ聴きどころ満載でした。高橋ユキヒロさんの「extra-ordinary」のカバーも聴けるなど。
ライブの1曲目は「engineer&architect」だったのですが、Sonikovev CDR 「plot module」に収録されておりますれば、テクノ王道8ビートベースと80sテイストをそこはかとなく感じるえらくかっこ良い曲です。


(すいません写真なんかブレちゃってます)


そして成田さんのキャリアを感じるいぶし銀なテクノトラック、それに溶けて馴染む歌声、ギター、素晴らしかったのです。
オーディエンスの手拍子に合わせた曲がこれまたヨーロッパ系テクノな感じで、ある種のミニマルというものはライブでは高揚感を生み出すものなのだと、僭越ではありまするが改めて感じた次第です。
っていうかさ、4-D mode1、!URBAN DANCE !! 嗚呼ってなるよね。






そして、Sonikovevライブ最終曲「月へ」での音消えトラブル3回。伊藤さんの慌てずクールなリカバリにお客さんたちの写真撮影タイムが逆に和む瞬間でもありました。
とはいえ、ライブ本番中での音消えトラブルはガクブルものなのは同じテクノを演る者として痛いほど承知しております。事象をまさに「テクノ」と呼称するに相当であることも合点の行くところであります。我らも今後は「霊障」ならぬ「テクノ」と呼ぶことに致しましょうとtaira研究員と頷いたのでした。

実は成田さんもエフェクト掛け間違い?で曲が唐突に終わったというか音が止まってしまったのですが、その時の成田さんのリアクションが最高でした。
マイクに向かってしばらく無言。。そしてニヤっとするという、なんでしょうか、笑いに変換するこの「間」というか、円熟こそのパフォーマンスだなと思った次第です。






そしてSonikovev 次のライブではdeweyがご一緒させて頂けることになりました。エレクトロニック要素をさらに盛った新しい曲も交えたいなと画策しておりますれば。

2018年3月17日(土) 、高円寺amp cafe

前売りのメール予約は12/9からです。
ご予約はこちら

Parallel Architect
2018/3/17 (sat)
KOENJI AMP CAFE


open/start 18:30/19:00
adv/door 2500円/3000円+1D


よろしくお願いいたします!!






2017/11/23

(No.2552): 繋ぎとしての休題(嗜好変歴編)


小学生のころ、木のお風呂でね、バスクリン入れると緑色のお湯になってさ。真緑。綺麗でね。
そうそう木のお風呂って焚く釜の上に上がり湯用の蓋付きの槽があってさ、湯船のお湯より熱くて、それ掛けてからあがれって親に言われるんだけど、それが熱いのよ。熱くてやだなって思ってた。



うちは東京都内だけど、小学校2年くらいのころまで家に井戸があった。昭和44〜45年くらいかしら。
あと便所は中学になってから水洗になったかも。
それまでは汲み取り式。バキュームカーが好きでね。あの吸ってるときのホースがびゅるびゅる動くのが好きだった。確かホースの先端には野球ボールみたいなのが吸いついてて。
大人になったらバキュームカーの人になるって言ってたよね。



同じ時代の思い出といえば、家の前はバスも走る舗装道路なんだけど、ところどころ穴だらけで、雨降るとでっかい水たまりがあちこちに出来てた。
昭和40年代前半ってそんな道路ばっかりだった気がする。
バスは黒い排気ガス出して、ぐらんぐらん左右に振られて走ってた。もうボンネットバスは走ってなかった。

バスの運転手も憧れだった。あのギアチェンジの仕草が恰好好くてね。白い手袋で操作する運転手さん。かっこよかった。
ギアレバーの根元のシフトブーツの蛇腹が何故だかひどく好きで、ちょっと異常なくらい好きだった。
そこから電車の連結部の蛇腹も好きになって。蛇腹フェチな子供。

バスは好きだったけどよく酔ったので鉄道の方が好きだった。電車だとぜんぜん酔わなかったし。
線路フェチだった。これは今でもゾクゾクするけど。
特にポイントフェチ。ポイントって線路が分岐してるところね。特にクロッシング部(註1)が大好物。
ごちゃごちゃ感が心をくすぐる。
モジュラーシンセとかのごちゃごちゃ感が好きなのも同じ軸にあるのかな。





それと、路面電車の線路。路面電車の線路のポイント。
路面電車の場合、特殊な構造になっていることが多くて、非常に興味が湧く。それに加えて、道路に鉄の線路を埋め込んでいるという非日常的な光景が好きなのかも。道路に埋め込まれた線路にゾクゾクする。





あと、軽便鉄道。いや、これはもっと大人になってから好きになったか。
こちらも路面電車の嗜好とほぼ同じ系列なんだけど、道路と専用軌道の区別が「曖昧」でバラスト(砂利ね)もなく、なんかいい意味で「適当な感じ」感がたまらなく好き。線路幅も国鉄など一般鉄道よりも狭いので車両自体も小さい。バスのような地元に根付いた庶民の足。







そんな感じでもうなんだか収集つかなくなってきたのでおしまい。
じゃーねー





あ、そうそう、次回ここで
来年のおおきなライブ告知するよーdeweyの








(註1)クロッシング部




2017/11/01

(No.2551): 情報解禁 12月15日ライブ お報せとか


あれ、もう11月じゃん。
最近このブログぜんぜん更新しなくなっちゃったけど前みたいに毎日更新してると、適当に殴り書いててもすぐに翌日に新しい投稿になるからどんどん埋もれていっちゃって、旅の恥はかき捨て的な塩梅式が成立してたんだけど、
月に数回しか更新しないと、たまにこうやって書くと、なになにどんなこと書いたのーとか期待されちゃったりして、いやしてないか、
とにかくこのような文法放物線投棄式書き方だとみなさんガッカリしちゃうだろうから、ちゃんとしたもの書かないとなーとか思っちゃったりすると
また逆に書かなくなっちゃってー

という理由じゃなくて、毎晩PS4でMGS5をやってるのでブログ更新する暇がないのでした。あはははー
ぱぱーん


そんなCQC使いエフオピ今日この頃の中、ライブ情報の解禁となりましたのでここにお報せおばさせて頂きます。です。


2017.12.15 (金)
新宿御苑 MERRY-GO-ROUND

OPEN 18:00 / START 18:30
ADV:¥2000 / Door:¥2500


[Live]

村上ユカ
Hello1103
スーパークリーム
The Defector Frequency
dewey






——————————————————
村上ユカさん、Hello1103さん、またご一緒させて頂けて嬉しー、むちゃくちゃ楽しみでしかないうえにテクノ界隈でお名前をよく拝見するスーパークリームさんと初共演、The Defector Frequencyさん、SCで拝聴、かっちょいいエレクトロニックサウンド、いやもうぜったい、素敵なイベントになります
年の瀬を押し迫ってまいりますが、厄落としに是非ともお越しください!

2017/10/13

(No.2550): 10月9日ライブの前の裏話と


新たに導入したdeweyライブ用ステージミキサーAllen&Heath ZEDI-10FXのオーディオインターフェイスは秀逸(当社比)。
AbletonLiveの設定で24bit 44.1KHz、256サンプルでもレイテンシーが6〜7msec程度なのでライブ時のプラグインボコーダーの反応はまったく問題はない。肝心のバックトラックの音質もクセがなく良い評価。
ミキサー内蔵のオーディオインターフェイスも近頃の製品は優秀になった。確かに10万円クラスのRME Babyfaceなどと比較すれば足元にも及ばないが上を見ればキリがない。

さてこれで、今までライブ用で使っていたオーディオインターフェイス PRESONUS AudioBox iTwoも用済みだ。ライブ機材も様々取り合わせて増えてきているので減るのは物理的体力的にも助かる。

10月8日、ライブ前日。
ライブ機材の詰め込み作業、スタンドや板などを車へ積み込む。
以前、別のミキサー内蔵のオーディオインターフェイスを使っていたときライブ中に音切れのトラブルがあったので、保険として PRESONUS AudioBox iTwoを持って行こうかなと頭をよぎったが、いやそんなことにはなりますまいと、何の根拠もない理由で機材バッグには入れなかった。
機材が一つ減った。その分余裕ができる。心の。演奏の。ということで落ち着く。

10月9日 ライブ当日。
午前中、代々木ノアにてリハ。
スタジオに入り、タイムラインが9曼荼羅53歳美魔女いや男性の話で埋め尽くされていますなどと話しながらお互いそれぞれの機材を組んでいたら、taira上級研究員が聞いてきた。

「この同期用MIDIケーブル、どこに挿せばよいでしょうか」

その一言を聞いた瞬間、事態が把握できた。今ここにMIDIインターフェイス的な機器は、ない。

やべぇMIDIのことすっかり忘れとった。
deweyのライブシステムは筆者エフオピのMac(AbletonLive)をマスターとし、taira特別上位研究員のMac(AbletonLive)をスレーブとしてMIDIシンクして演奏するのだ。
なんとしたことか、その基幹システムであるところのMIDI同期部分をすっかり忘れるなどという大失態。
そもそも、前回まで使っていた PRESONUS AudioBox iTwoにはMIDIの入出力があり、使う理由の半分はMIDIのそれが決め手だったのだ。翻ってAllen&Heath ZEDI-10FXにはMIDIの口、、挿す口、そんなものはどこにもない。

「そんなことにはなりますまい」、と嘯いていた12時間前の自分をここに連れてきて、ねぇよくみてごらん何がみえるかなお星様?ねぇなにがみえるかなお月さま?
と心底問いただしたい想いで胸が締め付けられるので、わたくしは往路タクシーを拾いその足で新宿西口ヨドバシカメラに向かい、北館5FでUSB-MIDIインターフェイスケーブルをむしり取るように買い求め
(しかしここで冷静にもMIDIオス同士になるのでMIDIメスメスの変換プラグも併せて購入)
復路タクシーを拾うも戻るその道ルートがすっげー遠回りしちゃってくれてもう身も心もズタボロ的な心境をもってスタジオへ戻って練習再開。
1時間ロスしたものの、無事にリハもでき。当然MIDI同期もバッチリのチリ。


いやいや、キミね、バッチリのチリとかね、もうね、キミねぇ、何年テクノとかエレクトロニック音楽やってんの。
MIDIシンク(同期)は我々の生命線じゃないかね。それをね、忘れるなんてキミねぇ、乳酸菌足らないんじゃないのかね。



四谷ロータス Electric Lotus verB-13
そんな荒波を乗り越えつつライブは無事成功しお届けできまして感無量でございます。お越し頂きましたお客様、CDも買っていただいたり本当にありがとうございました。そして数多気付きを与えてくださった素敵かっこいい共演者の皆様、ロータス スタッフの皆様お世話になりました。ありがとうございました。




Hello1103さん、VJありがとうございました。
Hello1103さん主催、「霧の塔」コンピレーションに参加させて頂いております。
その特設サイト、本日10.13オープン
60秒トレーラー、かっこいい






2017/10/05

(No.2549): 歩く、こと (二)[タイムラインの北北西]


GoogleMapにタイムラインという機能がある。設定をしてあれば移動の軌跡を地図上で残し、あとで見ながら、こんなとこ歩いたかーとか何キロ歩いたぜとか悦に入ることができる機能だ(うそ)
その機能は知っていたのだが、今まで使っていなかった。過日のブログでも書いたようにここ数年街歩きをしているので、そうか、歩いたルートをあとで見られるのは落ち着くぢゃないか、うむ設定しようと息巻いて設定した。
筆者のスマホはiPhoneSEなので、[設定]-[GoogleMaps]-[位置情報] を「常に許可」に設定し、GoogleMapアプリ側のロケーション履歴を「この端末」でONにする。
これで、日別に軌跡データを採取できる。

そもそも位置情報を「常に許可」にすると逐一Googleへデータ送信が行われるらしく、なんかきっとそういうのもビッグデータとして使われてしまうのだろう、
ということよりも、自分の今いる場所的な情報もあげてしまうのに些かの躊躇もなかったかといえばウソになるが、とりあえず歩き終わったらOFFにすればいいだけのことなのでくどくど言いますまい。
という思考を0.5秒で処理し、サクッと設定する。


どれどれ、歩きはじめる。しばらくして、奇跡を確認すると、なるほどなるほどちゃんと軌跡になっておる。

が、その後、また暫くして確認すると、道路ではない場所に直線的に線が引かれておる。ショートカットして歩いたような。
なんというかGPSで場所を記録した地点がそうとうに粗いというか、その記録した地点毎を単に直線で結んでいるに過ぎない。これじゃ、実際の軌跡じゃないじゃん。




で、ググってみると確かにiPhoneだと同じ現象の方もいらっしゃる様子。
やはりGPSでの記録頻度に問題がありそうだ。とはいえ、地図情報があるのだからそのあたりは、「うまく」道路上に線を沿わせるとかさ、そういう機能があってもいいんじゃないのかしら。
無料アプリだけども。

粗い場合は、こまめに立ち止まればGPS記録もされて正確な軌跡になるらしいのだが、数分間立ち止まりが必要らしいので、それってちょっと現実的ではないかなと思うのです。
無料アプリだけども。


イングレスやってればいいのかの声あり。
アンドロイドだとそういうこともなく、速く移動してもちゃんと軌跡残るのかしら。

しかしこれじゃ意味ない。軌跡になってないし。そもそも距離計算がおかしい。ショートカットしちゃってるので、えらく短いのです。
なんとかなんないかしら。




2017/10/03

(No.2548): 嗜好的電子音塊活性機械群



DRUM 1.1 Trinity by Bastl Instruments



Make Noise 0-COAST



softPop - psychedelic analog noise creature



Dreadbox NYX



Arturia DrumBrute and Pittsburgh Modular Lifeforms SV-1 Analog Synthesizer



Stekker 2015: Colin Benders Modular Setup



2017/09/30

(No.2547): 今夜の出来事(詰んだ状態でもライブお知らせ)


レーベル運営+音楽活動資金獲得のための労使契約がらみの或る飲み会、といってもそもそも取引先様主催の会だったのだが、その席上でのこと。

もう15年くらい前に一緒にお仕事をさせて頂いた取引先の方から「エフオピさんまだバンドやってるんですかテクノの」と聞かれ、
「やってます、っていうかよく覚えてましたね、っていうかテクノやってるって言いましたっけ私」
「はい、テクノカットはそのためにしてるんです的な話もされてましたよ」
「うへぇ」
「ライブやってるんですか」
「やってますね」
「どんなペースでやってるんですか」
「次は10月にあります」
すると筆者後輩が
「エフオピさんのバンドのCD、全国流通(実際は別の言い方だが業界素性がわかってしまうのでこの表現で表記)してるんですよ」
などというものだから周辺の方々が反応し出したので、全力で話題を別な方に仕向ける。


帰りしな、つい最近までお仕事を一緒にさせて頂いていた取引先のマネージャの方と挨拶したとき
「エフオピさんのブログたまに見ていますよ」
と仰るものだから、激しく動揺し笑顔のままフリーズして、詰んだ。



みてますかー
つぎのライブはこれですー
dewey[読み:デューイ]っていう名前のやつです

10/9 祝月 四谷LOTUS
15:00-22:00

Jeuli-Joie
jack of all trades
Hello1103
Cuicks
dewey
yumegiwatone
キャサルン。
ノボ
ODOLLELA


deweyは18:20くらいからですー



完璧だ。

2017/09/23

(No.2546): 音楽創環境埃概論


音楽を作る物理的環境。
スタジオ然とした環境を好み、卓を中心としシンセやら録音機材を周囲に配し、そしていつでも音が出せるよう各種ケーブルも常に接続した状態だった。
こいつは見た目にもやる気創作のモチベーションを向上させるのに叶った環境であり、思い立ったらすぐに創作作業に取りかかれる環境を目指した。




しかし、そんな状態で2週間もほっておくといいだろう。すぐに埃がたまる。ホコリくらいなんだ。と思う諸兄もいらっしゃるとは思うが、機材に埃が溜まるのはカッチョ悪いうえに気分的にも萎えるし、何よりミキサーのフェーダの隙間とかノブとかガリが出るし、ケーブルのジャックの接点不良にもなる。

人が居るのだから汚れるのは当り前である。だから毎日掃除していれば気にすることもないだろう。
いやー毎日掃除はできないよなぁ、多くて週一かなー。
いや、もう僕は埃なんか気にしないもんふふふーん。と自分に言い聞かせる。
さうだ、キミ、機材の上に埃よけの大きな布とかカーテンの切れ端とかを掛けておけばよいぢゃないか。これで解決だ。

しかしそうは問屋が卸さない。布とか掛けてたとしても埃ってやつは溜まるものなのです。

こまめに掃除しなくても埃がたまらない方法は何か。
詰まるところ、機材、ケーブル類はケースにしまう。作業のときに、ケースから機材を出し、ケーブルを接続し、組み上げる。
この環境なら使う時だけおもてに出すのでほとんど埃がたまらないのだ。

いやー、こりゃええがな。
機材もしっかりとしまってあるので、いつ使っても新品みたいに綺麗だ。うほほー、ほ、ほ。。。

いや、ちょっと待った。そいつは本末転倒じゃねぇか。だって思い立ったらすぐに音が出せる環境を目指してるんじゃぁないのかい。
しかも、音楽制作するたびに、ケースから機材を出し、ケーブルを接続し、組み上げ、終わったら逆の工程でまたしまうなんて、そんなのを創作のたびにやってごらんなせぇ、あーもうめんどくせぇ、、、ってなる。
そもそも音楽を作るという主目的をめんどくせぇとか思うようになったら、もうおしまいでしょ。お前様はいったい何がしたいのだねという状況に陥ってしまう。

その機材組み上げを儀式だと思えばいい。そう思ったこともないわけではない。逆にわくわくしながら組み立てる。そんな時期もあった。
しかしねキミ、、いやもう何も言いますまい。



私の音楽制作環境はこの二極を行ったり来たりしながら30数年も経つのだ。

そして、現状はこれ。






2017/09/19

(No.2545): 最近思い出したYMO体験のこととか


先日BSのM社長さんがYMOは六本木系でフュージョンだから聴かなかったというツイートをされていました。
それはファーストとセカンドアルバムのことだと思うんですよね。いや、細かく言うなら「ライディーン」だの「テクノポリス」だのといった巷で超弩級に有名になった曲の印象だと思うんです。

私はM社長さんよりも二つ歳上ですしYMOは主に大学生時代にど真ん中リアルタイムで経験したので敢えて言及させて頂くならば、私もかの有名楽曲群については、当時全くと言っていいほど興味はありませんでした。
実際はYMOのファーストとセカンドアルバムが出た時は私は高校生でした。しかも当時私は鉄道模型とアマチュア無線にどっぷりハマったヲタクでありましたゆえ、YMOなどというものはほとんど知らないでいました。
確かになんかメカニカルなヒュージョン音楽っぽいくらいにしか思っていなかったと記憶しています。ちなみにP-MODELも知ってましたが、所ジョージやつボイノリオなどと同じ変わった音楽をやってる人達だと思ってました。(この話は別の時に)
YMOは「公的抑圧」というライブ盤のあと1980年にスネークマンショーをカップリングした「増殖」を出します。が、実はこの時まだ私はYMOに興味がなっかたので全くのスルーでした。


1981年大学に入った年の7月、友人からカセットテープに録音したスネークマンショー「急いで口で吸え」を聴かされたのがきっかけでした。
そこに収録されていた「開け心 磁世紀」を聴いて、これがあのヒュージョンやってたイエローマジックなんとかというバンドの曲なの?と知って驚いたのです。この機械的な反復とガチャガチャとした音像。好き。

YMOってヒュージョンやってたバンドじゃなかったっけと思って、改めてYMOを調べたら、この年の冬に「BGM」というアルバムが出ているのを知ります。
レコード屋へ行こうとしたら、父親がこれ聞かないからお前にやるとくれたカセットテープがなんと「YMO/BGM」でした。(録音したものじゃなくてカセットテープの品種で売られていたもの)
「なんで親父がこんなの買ってんの」
「BGMって、これぜんぜんBGMじゃねぇから」


で、部屋に戻ってカセットデッキに入れてプレイボタンをガチャっと押し込むんですよ。そしたら、もうね、ガクブルしました。音楽で震えたのは初めてでした。なんじゃこれって思った。
いわゆる当時の時代でいうBGMという概念じゃないわけですよぜんぜん、、いやそんなことよりも、当時私の周りの連中が聴いている音楽とは全く別なものでした。これが初めて「テクノ」音楽を体験した瞬間でした。

まずもってピコピコしてない。
生ドラムだけどサウンドは生ドラムじゃない。
声が機械加工。歌詞は英語。
ギターがない。
これ重要だからもう一回。ギターサウンドではない。
乾いた音と湿った音のバランスが良い。
全体的に暗い。
どんより。
アンニュイ。

この年の11月に出た「テクノデリック」でもう完全にやられました。私にとって「BGM」と「テクノデリック」は血肉になりました。この2枚に出会わなかったらきっと音楽やってなかったでしょう。
ちなみに特に好きな曲は「Mass」、「灰色の段階」、「ラップ現象」、「カモフラージュ」かな
ほとんど細野さん楽曲。あと幸宏さん。

結局、YMO好きになってから「増殖」はもとよりファーストもセカンドも聴き込んだのでした。simoonなんか名曲ですよ。あのハットの打ち込みとか70年代で既に完成されてるとか魔法か。




だからM社長さん、「BGM」とか「テクノデリック」聴かなかったのかなと思った次第。
まぁ確かに”新宿”っぽくはないけどねぇ。



2017/09/14

(No.2544): 歩く、こと (一)


いわゆるウヲーキングという部類に入るのだろうか。数年前からタイミングが合えば長い距離を歩くようにしている。とはいえ、スポーツというほどストイックなものではない。比較的長い距離を街を散策しながら歩く散歩の範疇である。

とくにここ数カ月は週3回ほど4〜5Km/回 歩いている。せいぜい4Km程度だからたいした距離ではない、が実際歩くとそこそこ疲れる齢。
普段スポーツもせず、移動にはバイクやらクルマやら電車やらが多いので、運動不足であるが、その改善のためというよりは散策しながら歩くのが好きなだけだ。
実際、電車で仕事帰りには手前の駅で降りて歩くとか、オフ日はちょいと歩きに出るとか、そんな程度だ。

歩く時は音楽もラジオも一切聴かないのが筆者流。しかも歩きながら考え事もほとんどしない。ただ只管に歩くルートの選定と街を探検すること、そして「呼吸」に集中する。
(あ、あとたまにingressもね)

GoogleMapを見ながらこっちが面白そうだとか、こんな道あったんだとか、そんな感じで適当にルートを決める。だからなるべく新しい道を、踏み入れたことのない場所を歩くようにしている。


そんなある夜のこと。
仕事帰り、某駅で下車し自宅までの4kmほどの道のりを歩いていた。駅から1kmも歩くと急に人通りも少なくなってくる。
ここを曲がったことないな、その先はI街道に出るし、よし行ってみよう。
都内といえどこのあたりは雑木林や畑も散在し、住宅街ではあるが外灯はちらほらとしかなく薄暗いところ。夜は歩いている人もいない。

しばらく歩いていると右上方向からお婆さんと思しき声が聞こえて来た。誰かと会話をしているのかと思ったが、そうではなくよく聞き取れないが、なにかを繰り返し言っている。右側には二階建ての老人ホーム風な建物。
耳をそばだてるとそれは、「おかえりなさいー」「おかえりなさいー」だとわかった。声のする方向を凝視すると、果たしてその二階の一つの部屋の窓から人の顔が突き出ているのを見た。
「!」一瞬びっくりした。
その部屋の灯りの逆光で顔まではよく見えないのだが、どうやらその部屋に入居しているお婆さんのようで窓から顔だけを突き出して筆者を見下ろし、「おかえりなさいー」「おかえりなさいー」と言っていたのだ。

筆者は軽く会釈をしてその場を後にした。


あのお婆さんは前の道を人が通るたびに、ああして「おかえりなさい」と声を掛けているのだろう。

その声はしばらく続いていた。



2017/09/12

(No.2543): 今は昔のテーな物語(其の壱)


テクノやってるのに同期できずほとんど手弾きだった1983〜4年。
貧乏大学生では満足な機材も買えなかったが、某球場整理員と運送屋のバイトで貯めた金でどうにかTASCAM234と同じくTASCAM 106 6chミキサーを購入。
TASCAM234は4トラックのカセットMTR。







楽器はカシオトーンMT60と壊れて正しく打ち込めないBoss DR-55のみ。






自動演奏はDR55のリズムボックスからのチャカポコ音とMT60の内蔵リズムくらい。エフェクターは唯一キットで自作したフェイザー一つ。

それでもそれまではカセットデッキ2台のピンポン録音だったから、「ちゃんとした機材」としての4トラックのカセットMTRは天国のようだった。
だってちゃんと「多重録音」できる!
たった4つのトラックだけど僕らには広大なキャンバスだった。
Tr1 リズムボックス、Tr2 ベース これをミックスしてTr3へトラックダウン。Tr4 シンセ1 Tr1 シンセ2 を録音。これらあとで右に振るからまとめてTr2へミックス、Tr1 シンセ3 録音したら、Tr4に歌を録音。
あーすごいなー夢のようだ。


その後もバイトしまくってBoss DR110とRoland SH101を購入。SH101は128音の”デジタル”シーケンサーを内蔵していた。





(このSH101は実機。今でも所有。この写真も今撮影したものだよ)


シーケンサーというはじめての自動演奏体験に興奮した。そして念願のドラムマシンとの同期もできた。

DR110にはトリガーアウトがあって、アクセントを打ち込んだタイミングでトリガーパルスを出力し、それをSH101のトリガーINで受けられたのだ。
YMO/BGMの「バレエ」のイントロなんかを再現して悦に入っていた。

しかし、しばらくすると少し不満がもやもやと。
その原因はシーケンサの記録できる音数が少ない・・・・、ではなく、”複数パートの同期”ができないことだった。つまりDR110ドラム+SH101シーケンスを録音してしまうと、その録音した音に新たに同期演奏ができないのである。

つまりこういうことだ。
最初はDR110がマスターとなりSH101をスレーブとして同期し、ドラム音とSH101音をMTRに録音する。で、次に別のシーケンスを録音しようと思ったら、そのドラム音とSH101音に同期してシンセを発音させなければならない。
しかし!、録音した音とSH101を同期する方法がない!
であるからして、自動演奏できるのは曲中一つのパートのみであり、残りは全て手弾き演奏するしかないのだった。
嗚呼、でもいろんなシーケンスをたくさん録音したいじゃん。でもそれができないのよ。だってもう同期できないんだもん。

なんとかならんかなー、
今度はその録音した音をマスターとし、つまりMTRをマスターとしSH101をスレーブ同期させたいのだよ。

1984年当時SMPTEがもう話題として出ていたか忘れたがサンレコ誌によるとテープシンクするには一つのトラックにタイムコードを録音し、それを元にして同期運転させるのだという。そんなのRoland MC-4とかプロの使う機材ならできるんでしょうが僕たちのチープな機材じゃぜんぜんできっこないっす無理。

しかし、そこをなんとかできないものかと研究に研究を重ねた結果(うそ)、不安定ながらもテープシンクと呼べるようなやりかたを発見したのである。(ドヤ)
とは言え、今思えば実際ベタな方法なのだが。。。
その方法とはDR110のトリガー信号自体をMTRの1トラックに録音するだけなのだ。で、その録音したトリガー信号のトラックのみを個別に出力し、SH101のトリガーINに入れる。
このとき録音レベルをかなり大きくして録音していないとうまく同期できないこともわかった。

SH101のシーケンサをスレーブスタートし、MTRを再生させるとSH101が録音済みテープの音に同期して発音した。
もうね感動したよね。ほんとに。

今は昔の物語。





ちなみに、それから数年後ハーフインチの8TrMTRにグレードアップしたときには普通にSMPTEを使うようになっていた。



2017/09/01

(No.2542): 杯の道 (streetcup顛末記) 其の拾


我が黒灰杯号Triumph StreetCupの夏も終わり、
灼熱地獄もいまや懐かしく、
などとこの涼しさを励みに言ってはみたものの、
まだ九月あたまだというから、
この後まだまだ容赦はないだろう、
いや真冬でもあんなに熱かったじゃないか、
と中空をぼうっと見つめるうちに、
私はあの時の、
そう、
8月9日あたりの最高気温37度酷暑日の、
その夜の、
鉄馬黒灰杯号Triumph StreetCupとの思い出を、
夜だというのに、
気温33度、
湿度80%、
などと大げさなくらいあって、
それだけでもひと汗かくというのに、
そこえ持ってきて、
我が鉄馬、
黒灰杯号Triumph StreetCupのエンジン熱ったら、
200度もあろうかという灼熱の鉄の塊が、
わずか数センチの距離で、
実際にはわたくしの膝に密着し、
いや密着せずともそも熱波が、
めくるめく熱波が、
わたくしの下半身に襲いかかる様は、
想像を絶する温度であり、
そして、
それが短時間ならまだしも、
まだ我慢もできようものの、
1時間以上も股ぐらに挟み込んだ、
あの前傾姿勢とあらば、
いやバイクなんだから、
走れば涼しいのではという堅気な人々は
皆口を揃えるが、
走っても熱風、
停まっても熱風、
灼熱の鉄の塊を股ぐらに挟み込み、
いつしかわたくしの意識は、
逃げ水のようなマイトレーヤを
どこまでも追っている。

1906年 海槇夫鈷流 著「花紅柳緑之神韻」より
(にほんご文法放物線投棄述式特許出願精査中)





———————————————————


本日付けでTriumph日本サイト更新。
Triumph StreetCup リコール情報

このブログの通りメーカーから部品設計には問題なしとかなんとか言って製造工程での品質のバラつきであるとの回答だったが案の定そうではなくやはり設計上の問題だったのか。

なに?ハザードランプが点かなくなるだと?
そんな甘っちょろいもんじゃなかった。
最初に起きた時はメイン電源が断線してエンジン不動。
二回目はウインカー沈黙不動。
だった。
筆者の場合はハザードは正常に動作していたと記憶している。メインハーネスだから断線箇所によっては症状が違うのだろうか。なんにせよ、認めてリコールだしたのはよかった。

2017/08/30

(No.2541): dewey中央制御箱交代奇譚


筆者担当であるところのdewey中央制御箱はライブ時の最終送出音を司る箱として機能性、操作性に優れ且つ癖のない良音質の箱としてそれは君臨していた。
故に塵ほどの不満も不服もない。

がしかし塵よりも小さな不満はあった。
このクラスにしてはデカくね?重くね?

何を言ってやんでぇこれくれぇ頑丈さがなけりゃレーブ(ライブ)にゃ使えめぇ。
いや然し君ね、よく考えて揉みたまえ。
揉む?

数多機材運搬は我々電子音楽楽団の宿命ではないのかね。多少重いからといってだね大きいからといってだね。
いや待っておくんない。
確かにでけぇとか重いとかもあるにゃあるんですがね、旦那のめぇですがね、実を言いやすと、エヘクトぉ 掛けてぇんでさ、マイクロブルートとかにエヘクトを。バックトラックなんかにも。

でもそんだったら、ベット、別途ラックマウントとかのエフェクタを持ち込むてぇやりようがありやすがね、こちとらそんな野暮はやりたくねぇんで。

いや、そっちの方が粋じゃねえのかい。

もう登場人物が何人いてとか設定がどうとかいうよりも、旦那聞いておくんない。
dewey中央制御箱を変えます。

え?え?塵ほどの不満も不服もないのにですか?

いいかいキミね、人生とは矛盾の連続体なんだよ。矛盾はつきものさ。
だってキミね考えて揉みたまえ、キミがこれからさk
揉む?

(中略)


ライブ用ミキサーをALLEN&HEATHからALLEN&HEATHへ変えます。
1行で済む話だ。


2017/08/22

(No.2540): 0820deweyライブ@DEMP@HOLIC祝開催200回記念


一方その頃、暴電子音塊放物線投棄による心身誤操作研究所から二名の研究員が送り込まれた。
さう訊けばかろうじて彼等が白衣の研究員の其れとして認識は出来るものの、然し観察の度合いを深めれば出自の解せぬ得体の知れぬ物品を纏っていることに気付くだらう。
一名の右腕には何をか隠蔽すべく如き不自然な革のベルトを巻き付け、もう一名の左手首に目を転じれば奇怪なる機械を装着せしむるを認む。
加えること彼等の前にはさらに怪しげな電気式機械や装置器具、数多電線ワイヤーなどが魑魅魍魎と計りに蟠って居る。彼等は其のやうな機械群を著しく企てて操練し展開し、極めて不快なる電子音塊音響を大音量で生じせしむるものである。
嗚呼、彼等の音響を前にしたならば我々の知性が激しく衰退してゆく様をだうか体現してみて欲しい。


「だいたい君たちね、何処をどんな具合に見ても薬局の人、それとしか見えないのだがね」
「過日、8/20日曜 DEMP@HOLIC  祝開催200回記念に出させて頂きました」
「もう完膚なきまでに薬局の人さね」
「素晴らしきイベントでございました。DJの皆様、お客様も200回記念を楽しんでおられました。SOSUKEさんのお人柄なのでしょう200回ですよ200回、偉業ですよ」
「しかし君らは薬局の人だったね」
「ハコ様と志ん朝さんの話ができてね、もうね、ヒコさん紳士だしね、レンダさんのライブ妖艶で圧巻でね」
「ななをさんDJかっこよかったしねガムランからのテクノ低域が、もうね」
「YAZROCKETTのハイラさん、メイド姿にもうね」
「しかし君らは薬局の人だったね」
「モモさんDJの細かいエフェクトとかね、もうね」
「CDご購入頂いたお客様とか、ありがたくってもうね、あ、shotaroさんアオバシアワーの方?とか嬉しかったし、もうね」
「茶箱エージさんにはもうほんと親切にして頂いて、もうね」
「ツイッターのフォロアー様方々ともお会いできたし、もうね」
「しかし君らは薬局の人だったね」
「ほんとありがとうございました」




撮影:葉介さん




撮影:ななをさん






撮影:茶箱 エージさん


撮影ありがとうございます!
(twitterにあがっていた写真を使わさせて頂きました)
(問題がありましたらお知らせください)








「ねぇねぇ一番最後の写真の人、電卓をはじく薬局の人、成立だよね」
「うむ。このボタン押せば音楽奏でる」

2017/08/18

(No.2539): 「軍装」を解き

次回deweyライブは8/20日曜 DEMP@HOLIC 開催200回記念特別編に出演させて頂きます。

前回ライブ「カレヰドスカフ的邂逅」でもご一緒した、ライブで レンダさん!、DJで ななをさん、一日茶箱店員としてYAZROCKETTのHIGHRAさん、再びご一緒します。なんと我々得な。
そしてそしてDJ電波さんmomoさんはじめDJ陣の皆様もとてもとても楽しみでございます。


ところでdeweyは前回ライブまで着用していた「軍装」を解き、次回以降新たな装いで臨む所存でございます。
軍服系を取り入れたのは2014年と記憶しております。それ以来全てのライブで着用を義務付けており(とはいえ例外アリ)、軍装故の様々な物語を輻輳させながらこの数年間を紡いで参りましたが、いよいよ精も魂も肉も酒も尽き果て、電気式信号宣伝部隊は滞りなく解体の運びとなりました。

一方その頃、暴電子音塊放物線投棄による心身 誤操作研究機関から、己自身の心身を滞りなく誤操作させるべく二名の研究員を送り込んできました。彼らの稚拙で奇怪な装いに、もはや為す術はありません。


如何にも。

2017/08/11

(No.2538): 叶うミキサー評価譚

deweyライブ要望箇条書き
01. 今のより一回り小さく軽く (1点)
02. ステレオインプット3つ以上 (3点)
03. モノラルインプット4つあればOK (2点)
04. AUX OUT 1つ以上 (2点)
05. FX 送りエフェクト内蔵あればよろし (2点)
06. フェーダ式がよいがノブ式でもまぁ可 (1点)
07. メインアウトはXLR (1点)
08. USBオーディオインターフェイスは不要 (2点)
09. 電源は内蔵(ACアダプタでないタイプ) (2点)
10. 実売2万円代 (3点)

( 点)は重み付けによる評価点とし以下の製品に対し嗜好叶う評価を行う


・ MACKIE MIX12FX



01. 小さい 1点
02. ステレオインプット数 3点
03. モノラルインプット数 2点
04. AUX OUT 0点
05. FXあり 2点
06. フェーダ式 0.5点
07. XLR OUT 0点
08. AudioI/O不要 2点
09. 電源内蔵 2点
10. 価格 3点
合計:15.5点
(寸評)
特筆はステレオ入力が4つあること。
ステレオ入力にEQがないのは残念。
AUX OUTもない。
メインが60mmフェーダなので0.5点とした。




・ MACKIE ProFX8v2



01. 小さい 1点
02. ステレオインプット数 3点
03. モノラルインプット数 1点
04. AUX OUT 2点
05. FXあり 2点
06. フェーダ式 1点
07. XLR OUT 1点
08. AudioI/O不要 0点
09. 電源内蔵 2点
10. 価格 3点
合計:16点
(寸評)
フェーダーなのに大きさは現状よりも若干小さい。
オーディオインターフェイス内蔵、モノラルインプットが2系統なのがマイナスだがステレオリターン入力もあるしメインアウトのGEQも良い。
実際16点以上の評価。




・ ALLEN&HEATH ZEDi-10



01. 小さい 1点
02. ステレオインプット数 3点
03. モノラルインプット数 1点
04. AUX OUT 2点
05. FXあり 0点
06. フェーダ式 0.5点
07. XLR OUT 1点
08. AudioI/O不要 0点
09. 電源内蔵 2点
10. 価格 3点
合計:13.5点
(寸評)
モノラルインプットは4だがラインレベル2系統のみで残り2系統はギター用HiZ受け用とのことなので減点。
現在使用しているモデルの後継機種。




・ YAMAHA MG10XU



01. 小さい 1点
02. ステレオインプット数 3点
03. モノラルインプット数 2点
04. AUX OUT 1点
05. FXあり 2点
06. フェーダ式 0点
07. XLR OUT 1点
08. AudioI/O不要 0点
09. 電源内蔵 0点
10. 価格 3点
合計:13点

比較対象用に評価してみたが意外と入力系統は充実している。
がAUX系がFXと併用やACアダプタ使用がマイナスポイント。



2017/08/07

(No.2537): 表に「WbenS」


2009年8月8日

表に「WbenS」、裏に「Wir bauen eine neue Stadt」と書いてあるTシャツ。
2009年のフジロックで買った石野卓球のTシャツである。

「Wir bauen eine neue Stadt」は「我々は、新しい都市を造ります」と自動翻訳できたドイツ語。しかし「WbenS」の方は訳せなかった。何かの造語だろうか。解せない。



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edie wrote:
WbenS
・・・Wir bauen eine neue Stadt のそれぞれの単語の頭文字だと思うんですが。
2009/08/08 0:28:00


エフオピ wrote:
ぐおんなるほどー!てことは鈴木式頭接文字の一種ということだね。
2009/08/08 0:35:00


taira wrote:
いやいや、グリエルモ・シュワディラナヒカ語の豚述形式かもしれません
2009/08/08 18:24:00


エフオピ wrote:
ぐおんなるほどー!てことは新小岩駅内公衆浴場の太肚君形式と新大久保駅前コロンビア学院の太原君形式の差ほど違うということですね。
2009/08/09 1:52:00




2017/08/01

(No.2536): 私歴18年目のFRF(荷解き編)


ヒカシューには間に合わず、寒さと体力消耗でトミー富岡さんは観られず、LCD SOUNDSYSTEMはなかったようにAPHEXTWINへ流れ、そして毎年のように卓球さんの出演時間に嘆く。
私歴連続18年目の今年のフジロック17雑感。

最終日かろうじて戸川純 with VAMPILLIAは滑り込む。会場のCafe de Parisは超満員で、小屋の外から戸川純さんを一瞬だけ拝謁できたものの基本音のみ。しかし、玉姫様を生で拝聴できる幸せ。VAMPILLIA編曲も素晴らしくバイオリンの調べがなんとも儚い。バーバラセクサロイドのシャウトも健在だった。
小屋の中に入れないので少し離れて座って聴いていたら前方に巻上公一さんが立っておられるのに気付く。曲が終わったあと、デヘデヘと握手して頂いた。


そんな今年のフジロックの筆者ベストアクトは、蓋を開けてみれば、1日目深夜レッドマーキーでの yahyel(ヤイエル)だった。
まったく存じ上げなかったが、ちょっと聴いたことのないエレクトロニック音楽。弾力ある重低音低域(キック+ベース?)とハーモナイザーを通したボーカルと電子音の渾然一体感。そしてこれまた見たことない洗練されたVJ。後で知ったのだけれど、この方たち去年ROOKIE A GO-GOの出演者だった。確かにこれだけの音楽をやられるのだからレッドマーキー昇格も納得。



フジロックってロックという名前だけど所謂純粋なロック系はそれほど多くないように思う。むしろ(筆者は)聴いたことのない世界の音楽が満載。ここに来ないと普段聴くこともないような音楽があちこちにたくさん在って。
筆者は昔から思っていることなのだが、音楽を作っている人は絶対来た方がいいと思う。嗜好以外の音楽もとても魅力的で、そういう体験は何か血肉になっていくようなそんな気がしてならない。

あと音楽じゃないけど
ところ天国の落語 鈴々舎馬るこ師匠も良かったなー
古典もたくさんやってほしいなー。付き馬とか大工調べとか居残り佐平次とか。














2017/07/27

(No.2535): 私歴18年目のFRF(荷造り編)


一昨年、去年とは珍しく天候に恵まれたと記憶しておるが、今年は慣例通り雨の中で飯を貪るのかしら最高。
毎年ほぼ全日程で訪なっているフジロック。でも今年は諸事情により前夜祭は欠席。今年で連続18年目。

筆者はフジロックだけはお目当てのアーティストを観にゆくといったこととは無縁。極端なことを言えば音楽はオマケみたいな感じ。オマケとは少し言い過ぎか。
やはり音楽は中心にはあるものの、あらかじめ決まった音楽があるのではなく、あくまでその場その場の行き当たりばったり的に体験することが醍醐味。
自然の中で浴びる音楽とかそんなチープなフレーズも存在はするが、それに加えて最近の筆者の興味はサウンド、音響の体験だ。

フェスのサウンドはやはり別格。けっして爆音ではないが、普段聴けないような重低音と音像の体験は素晴らしい。聴く位置にもよるがエレクトロニック系全般であればブーミーで弾力ある低域、山林空間に溶け込み馴染む電子音の流れはフジロックでしか味わえない。 (他フェスもあるけど筆者はフジロックしか経験なし)
特にホワイトステージの低域のチューニングは筆者好み。
しかし実は、特に魅力的なサウンドと言ったら生ドラムのキック音なのだ。フェス仕様のPAでサウンドトリートメントされるキックの音といったらあんた。

あとDAY DREAMING and SILENT BREEZEみたいなちいさいステージでもちゃんとクラブの音がするのもすごいよ。

FRF17会場の図


そして次の興味はやはりフェスごはん。今年はワールドレストランエリアがなくなるらしいのでプロバンス風チキンソテーがどうなるのか気になる。


そんなこと言いつつ今年のお目当て(敬称略)
・戸川純
・ヒカシュー
・石野卓球
・LCD SOUNDSYSTEM
・トミー富岡


そいじゃ行ってきます。


2017/07/17

(No.2534): 7/14 『カレヰドスカフ的邂逅』 渋谷ラストワルツ (deweyもでたよー)


人生は矛盾だらけじゃないかといったのは誰だったかと思い出せずにあれ以来悶々としていたがようやく思い出した。

昭和三十三年の小津安二郎監督作品「彼岸花」の平山(佐分利信)の台詞だった。
恋愛は自由、親の言うことなんか聞かなくていいと相談された知り合いの娘にはアドバイスするにもかかわらず、自分の娘が勝手に結婚相手を決めたことに怒り猛反対する頑固親父をコミカルに描いた作品。その頑固な父親の平山(佐分利信)が娘 節子(有馬稲子)のことで妻(田中絹代)と口論するシーン。
「それは親としての愛情なんだ。それをお前は矛盾だっていうのか」
「そうよ。矛盾よ。もし愛情があったら俺には責任がないなんて、おっしゃれないはずよ。矛盾してるじゃありませんか」
「そんな矛盾なら誰にだってある。ないのは神様だけだ。人生は矛盾だらけなんだ。人生は矛盾の連続だと言った学者もいたはずだ」


普段から矛盾を常として人生を送っているdeweyにとっては詔の如くそれは光を放つのでした。
(映画のお話は、でも結局娘の結婚を許す)

矛盾だらけの人生を送っているdeweyは7/14 『カレヰドスカフ的邂逅』 渋谷ラストワルツ ななをさんの素晴らしいイベントに参加させて頂きました。
deweyオフィシャルライブ報告はtaira准将の記録をご参照ください。

憧れのレンダさんともようやくご一緒でき、名古屋から参られたYAZROCKETTさん共々親交を深めることができました。たくさんのお客様ともお話ができ、本当に良いイベントでございました。
そしてVJ担当頂いたHello1103さん、ありがとうございました。動画撮影を拝見し、polariの歌詞が映ってる!地味に感動しました。


さて
軍服を脱いだdeweyは制作期間に入りますが、実は8月20日に一つ決まりましてございます。
詳細は追ってお知らせいたします。
こちらのイベントも非常に楽しみでございます!乞うご期待



2017/07/10

(No.2533): 7/14『カレヰドスカフ的邂逅』渋谷ラストワルツ(deweyも出るよー)


昔はこの屑ブログなぞ毎日書いてたもんだから意外とテキトーに書き殴っても読者の方々はささっと目を通すだけの代物だったはずで流し流されてゆくものであったと推測するもののしかし最近のこの貧作の有様では投稿されたときの期待感みたいなものがあったりするかもしれないいやあるはずもないが仮にあったりするならばこんな書き出しに遭遇している読者は無言のまま閉じるボタンをポチッとすることこれ疑いもなしとゆっているとゆっている。こんばんわdeweyのエフオピです。

今日も日本語文法放物線投棄式(特許出願外)述によってこの辺境屑ブログっぽいものは記録されてゆきます。もうご承知の通りこのような読み難い何人(なんぴと)たりとも足を踏み込むことに躊躇してしまう文章表現は、システム開発における概要設計書などとは真逆の書き方に成増。(東武東上線式述)


さて前置きはこれくらいにしましょう。
さて本題です。


7月14日 (金) 渋谷ラストワルツ
『カレヰドスカフ的邂逅』
YAZROCKETT/レンダ/dewey (VJ:Hello1103)
DJ:ななを
開場 18:30/開演 19:00
予約 3000円/当日 3300円(D別)
予約 nacht.licht.770@gmail.com






過日taira准将の記事の通り憧れのレンダさんとの共演、そしてYAZROCKETTさんYoutubeで拝聴しむちゃくちゃカッコええ。。
素晴らしい方々との共演でばつぐんに楽しみでございます。そして、ななをさん、素敵なイベントへのお誘いありがとうございます。

してから
deweyの音楽はこの今日の「まくら」の如き混沌としておりますが新しい曲を交えつつ、映像はいつものdewey式ではなくHello1103さんのVJとコラボさせて頂きます。
Hello1103さんの音楽作品「AIのための6つの感情曲」素晴らしいです。


そしてdeweyはこのライブを最後に、長年着てきた軍服を脱ごうかと。

暑いので。


2017/06/29

(No.2532): 怪獣望郷


「ウルトラQ」は3歳の頃でリアルでテレビで見た記憶がほとんどない。後続の「ウルトラマン」も3歳から4歳にかけて放送されたので本人はリアルでテレビを観ていたという記憶はあまりない。後年、再放送や雑誌、ソノシート、あるいは映画などで全貌を理解した。
しかし本人はリアルで観た覚えはないのだが、物心がつくその当時、幼児の筆者は相当真剣に観ていたらしいので、結果、幼稚園から小学校低学年頃までは怪獣大好き少年になった。「ウルトラセブン」はリアルの記憶があり、ストーリーが大人向けっぽいものがあったので怪獣シーンもっと見たいと子供心に思っていた覚えがある。

夕方?だったかテレビでやってたウルトラファイト。着ぐるみがひどくて、且つ普通の工事現場風なところで怪獣同士が戦ってるだけのつまらなさが好きだった。
そして「帰ってきたウルトラマン」あたりからだんだんと怪獣関係に飽きてきた。以降は鉄道模型とかプラモデル、あるいはモデルガンなどに嗜好が変わってくる。

東宝の怪獣映画も大好きで「南海の大決闘」、「ゴジラの息子」、「怪獣総進撃」は映画館で観た。「キングコング対ゴジラ」、「モスラ対ゴジラ」はリバイバル上映だったか。
大映の「大魔神」三部作も大好き。大映といえばちょっと毛色が違うけど「妖怪百物語」も観た。「ガメラ」も。

その中でも特に印象に残ってて鮮明に覚えているのは武蔵小金井の映画館でリバイバル上映で観た「サンダ対ガイラ」だ。
何がそうさせるのか説明できないのだが、物語自体ではなく、あの映画の持つ空気感というか佇まいというか、何か得体の知れない匂いというかそんな感覚が圧倒的に押し寄せたのだ。それはとても魅力的で、そんな感覚が子供心に刻みつけられた傑作。後年、大人になってからビデオ購入し、セリフを覚えるほど観まくった。
昭和の名作。


2017/06/26

(No.2531): 20msec後の世界


7/14ライブ用の仕込み。
taira准将新曲へドラム補強を打つ。が、タイミングがぜんぜん合わない。ジャストに入れたのに合ってない。サンプルwav先頭を確認するとBPM136解像度128で1.8マスほど遅れて本編が始まっている。従って全ての拍はジャストから約20msec遅れている。
解像度を512まであげ、打ち初めを調整する。試聴するも、まだ喰っている。
1024まであげ13マス目分、ドラムパートを後ろへずらし再度試聴。これくらいでほぼジャスト。

打ち込みだからといって、0秒から始まるとは限らない。20msecの時間を経過したのち曲がはじまる。
ビッグバン後の20msecの世界ならフォトン、ニュートリノ、電子、陽子、中性子が生まれていたくらいの時間に相当する。音楽も。





2017/06/22

(No.2530): 杯の道 (streetcup顛末記) 其の十


水冷になったから暑くなくなるかなー
などと一瞬でも思ったあの頃の自分をここへ呼んできて鼻の穴に親指を思いっきり突っ込みたい心境だ。

Triumph StreetCup 、169cmの日本人が跨るとニーグリップの膝がタンクではなくエンジンに当たるのだ。左右ともに。イギリス人は足が長いからちゃんとタンクを挟めるのだろう。エンジン本体の取り付けの関係で、右膝の方が当たる面積は広い。
昨年12月に乗り始め4月ちょいちょいまではオーバーパンツを履いていたのでこれほどまでのその熱量を測れなかった。


断言する。前車、空冷DUCATI Monster696よりも「すこぶる暑い」。さらに言い募れば「熱い」のだ。

DUCATI Monster696の「暑さ」も物凄かったが、あちらは股間を中心にストーブによる熱波に近い感じだった。真夏の渋滞では意識が飛ぶほどのエネルギー。何度も危険を感じた。

一方Triumph StreetCupは直に接触する「熱さ」と空冷並みの熱波の「暑さ」の二重苦である。まだ夏本番前だというのに。
特にエンジンに”直接”接触する膝を中心とした脚部は「火傷」を伴うほどの温度だ。要するに直接膝を接触することができないほどの熱さなので、ニーグリップができない。筆者はニーグリップしないとうまく駆れないクチなのでこれは死活問題なのだ。
そこで、熱くてもニーグリップできるように革製の熱対策パッド(どうやらハーレー乗り向け)を右膝に巻き、耐熱足カバー(こちらもハーレー乗り用)を左膝に巻き、熱対策装甲で乗っている。

確かに、今思えば真冬でもオーバーパンツごしにエンジン熱がじんじんと伝わるほどの熱さだったので、夏はどうなることかと思っていた。案の定、いや想像以上に過酷な状況だ。
こうでなくちゃ。最高だ。

2017/06/16

(No.2529): M O M概論(導入編)


筆者は大学1年だった1981年、YMO/BGMとKraftWerk/ComputerWorldをリアルタイムで聴いて何じゃこりゃとゴロゴロとこちら側に転がり込んだのが最初。
転がり込みながらカセットデッキ2台でピンポン録音を編み出し、バイトで買ったカシオトーンとDR55のみでミュージックコンクレート風はちゃめちゃ音楽を作り始めた。
それから約20年はYMOやKraftwerkの呪縛から逃れられなかった。いや呪縛から逃れられなかったという言い方は正確ではなく、20年の間、「BGM」や「テクノデリック」や「コンピュータワールド」を凌ぐ筆者嗜好の音楽に出会えなかったということだ。

特に90年代は新しい音楽をほとんど聴かなかった。外界情報をほぼ遮断し、部屋に閉じこもっては自分の音楽のみを創っていたからだ。

21世紀になって再びバンド活動などを行い始めた時、遅れて90年代の音楽について情報が入り始めた。
いわゆるクラブカルチャーにまつわる例えば、The Chemical Brothers、Aphex Twin、Underworld、あるいはAutechreといった、今では大御所となってしまった方々の音楽をこのタイミングで聴いた。

当時筆者がやっていたstereogimmikというユニットはクラブでのライブオファーが多かったので、深夜オーディエンスのゆらゆら動く踊りの中、重低音で強力なミニマルが爆音で流れるガチのテクノをよく聴いた。いや浴びた。

そんな折、mouse on marsを聴いた。
細野さんもライナーノートで書いているが、最初はかわいいことしているという印象だけだった。一聴しただけではその凄さがわからなかった。盤を重ねて聴いてゆくと、そのとてつもない発想と音像と音響にいつのまにか虜になってしまうのだった。そして気がつくとYMOやKraftwerkの呪縛から解き放たれていた。

mouse on marsは筆者の音楽嗜好のど真ん中である。しかも年々、その技とアイデアは「凄さ」を増してゆく。

キチっとしたものよりも、杓子定規でない非正確な、その昔筆者がカセットデッキ2台でピンポン録音していたときのような偶発性に富んだ音。そんな音楽が筆者は好きだ。

http://www.mouseonmars.com

2017/06/07

(No.2528): 6月7日dewey「提唱録 壹」 一般発売の巻



改めまして、本日6月7日 dewey 「提唱録 壹」 ようやく一般発売となりました。

なんせできあがったのが3月でありましたので、iTunes、GooglePlay、spotifyなどの配信はもとより、ライブ会場では既に物販もしておりましてお買い上げ頂いた方もたくさんいらっしゃいますので、今更何を発売するのかというところではございますが、改めまして、本日6月7日 dewey「提唱録 壹」 ウルトラ・ヴァイヴから一般発売となりましてござります。

主な取り扱い店法人様は以下の通りです。
タワーレコード、HMV、TSUTAYA、ディスクユニオン、それとアマゾンです。(敬称略)


「提唱録 壹」はdeweyのライブ(提唱会)で演奏される楽曲の中からコンパイルした作品集です。
エレクトロニック音楽ではありますがいわゆるクラブ系とは異なり、多層的電子音塊の中でtaira准将の叙情的旋律と歌唱、筆者エフオピの直線的なビートとボコーダーで紡がれております。
ジャケットの絵は高川ヨ志ノリ先生による描き下ろしでございます。モデルは見てお分かりの通り兎と犬の二匹でございます。
track8「Floral rain -子午線上の光素-」(Floral rain作詞:mieuさん)では村上ユカさんにコーラスで参加頂いております。コーラスが入ったとたんに景色がぱぁーっと変わるところがすごいです。マジで。バックトラックミックスは杉本健さん、豊かな低域で且つ広がりのある音像に仕上がっております。

是非ともお手にとってくださいませ。



Hello1103さんによるdewey「提唱録 壹」トレーラー動画






品番:DEWEY3  JAN:4526180418498

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Special cover illustration : 高川ヨ志ノリ
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Track 8
Lyrics:mieu
Special chorus : 村上ユカ
Special mix engineering : 杉本健
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Distributed : tsuqugrow label and ULTRA-VYBE, INC.
Recorded at SoundStudio NOAH. - Yoyogi,studio F.O.P. & studio Carne
All photo : Edie.S (stereogimmik)
Electronic-devices / vocoder / synthesizers / mixing : エフオピ
Electronic-devices / vocals / synthesizers / mastering / jacket and label design : taira
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2017/05/31

(No.2527): パンダリーノニイッテキター(皆勤賞一歩及ばず)


2007年に筆者はFIAT PuntoからFIAT Panda100HPに乗り換えた。
FIAT Panda100HPはPanda2のスポーツバージョンという位置付けで確か初回は日本国内600台限定だったと記憶しているが、それよりも筆者は6速マニュアルというのに惹かれた。
実はFIAT Panda (所謂パンダ1)には1988年頃、山手通りと早稲田通りの交差点に存した今はなきJAXという輸入車ディーラで新車に試乗したことがあるのだ。しかしそのときはオースティン・ミニとあいみつをとっていて、紆余曲折後ミニの方を買ったのだった。(結局ミニにも8年乗った)

Panda100HPに乗ったとき、そういえばパンダ1にも試乗とはいえ乗ったのだったなと感慨深かったが、しかしどちらかといえば前車がFIAT Puntoだったので既に身も心もFIATで染まっていたから成るべくして成った的な塩梅だった。


そんな折インターネットを回遊していたら「パンダをめぐる冒険」というサイトを見つけた。パンダのファンサイトかなーと拝見するとかなりなマニアのような感じ、いっそ情報交換のつもりで「パンダの友」にエントリーした。ほぼパンダ1のオーナーばかりだったがPanda2の方もちらほらいらっしゃった。

翌年2008年、その「パンダをめぐる冒険」で「パンダリーノ」というパンダオーナーのオフ会のようなイベントを浜松で開催するという情報を得る。今までそんなオフ会なぞ参加したことがなかったのだが、パンダ自体を街ではあまり見かけないこともあり、新旧パンダがたくさん集まるのであれば行ってみようとエントリーした。
パンダリーノ第一回は88台集まった。それは壮観だった。パンダリーノは開会式と閉会式前のちょっとしたじゃんけん大会&玉入れくらいで、一日のほとんどはフリー。いろいろなパンダを見て自由に過ごすというまったり具合が非常に良いのだ。

2012年はタイコクラブに行くことになったので行けなかったが、それ以外の年は全部参加。
2017年今年は331台ものパンダ123とその他のクルマが集結。で、パンダリーノ10周年、筆者は皆勤賞に及ばず9回目だった。

10周年ということで一つの区切りというお話をされていた主催YUKIさん。恒例のパンダDE玉入れ大会も今回が最後かもというので気合い入れて投げたけどまたしても入らなかった嗚呼楽しい。
とはいえ来年は今までと違う形でパンダリーノをやるようなので期待して待ちたい。場所も変わるのかしら。

パンダリーノ オフィシャルサイト



写真はパンダリーノ2017の様子
筆者のパンダ








2017/05/25

(No.2526): dewey業務連絡(人生とは矛盾の連続である編)


過日Hello1103さん(ヒトミさん・yukakoさん)と会合。
7月14日 ななをさん主催「カレヰドスカフ的邂逅」のdeweyライブで映像をお願いするにあたりその打ち合わせを兼ねてお食事飲み会を催した。
その際Hello1103さん作品集「Mouseion」や「AIのための6つの感情曲」について制作に対する想いを拝聴し、その奥の深さと綿密な物語にただ頭を垂れるのみであった。世界観の確立に耐えられる音楽としての強度を十二分にお持ちである故安心してその世界に没頭できる。比して否比さずともdeweyの混沌とした矛盾だらけの世界観とは比べるのも失礼である。
とはいえ矛盾も真なり人生とは矛盾の連続であるとは誰の言葉であったか。

さてそんなdeweyという中年と初老の電子音塊を投げ合う兎と犬の世話係担当の男達がそれぞれ新しい楽曲を制作した。
何の打ち合わせもしなかったが偶然にもどちらもBPM136だった。
今は亡き王妃を慕う詩人の歌と出口のない迷路のような曲。お披露目は7月14日「カレヰドスカフ的邂逅」@渋谷ラストワルツ にて

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2017年7月14日(金)
『カレヰドスカフ的邂逅』
出演:YAZROCKETT/レンダ/dewey(VJ:Hello1103)
DJ:ななを

会場:渋谷Last Waltz
開場 18:30/開演 19:00
ご予約 3000円/当日 3300円(共にドリンク代別)
ご予約は、お名前・人数・ご連絡先を明記の上 ↓
nacht.licht.770@gmail.com 

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そして、6月7日 ウルトラ・ヴァイヴから
 dewey「提唱録 壹」
ライブで演奏している10曲をコンパイルしたフルアルバム
全国のタワーレコード、HMVにて発売です。

その「提唱録 壹」のPR動画をHello1103さんに作成頂きました。刮目。




2017/05/22

(No.2525): 杯の道 (streetcup顛末記) 其の九


Triumph StreetCup 退院。

Triumph社と協議の末メインハーネスの総取り替えを実施とのこと。メインハーネスとは言うなればオートバイの血管、動脈にあたる部分だ。配線の基幹ケーブルのこと。これを全取り替えした。

担当メカ氏の話によると、Triumph社からはハーネス自体の設計には問題がないとの回答をもらっているという。ハーネス自体の部品の品質、ハーネスの長さが設計通りになっていないものが多いことと、アッセンブリ作業のばらつきが原因。
つまりハーネス自体の長さに数ミリのばらつきがある上、それを取り付ける際に本国作業者によってハーネスを這わせる経路に違いがあってそれで余計にケーブルの長さが足らなくなるということらしい。
実際、新たに納車した2台のStreetCupではそのうち1台が筆者と同じようにハンドルを右に切るとケーブルがパツパツに引っ張られるようになっていたとのこと。

鳴り物入りで登場したStreetCupだけに、なんともお粗末な失態。初期不良というにはあまりにも甚大な影響がある。基幹ケーブル周りなので安全に関係する箇所に波及しないとも限らないので完璧に改修して欲しい。

なお入庫ついでにエンジンオイルも交換してもらったが全てサービスでやってもらった。
出庫後はすこぶる快調。
しかしエンジンの熱さは尋常ではない。



2017/05/19

(No.2524): dewey嗜好分析(下戸編)


deweyのメンバーは中年(taira准将)と初老(エフオピ上等兵)の2名で構成されている。気がつけば結成11年目であり、taira准将と知り合ってから14年は経っているだろう。
そんなdeweyだが、以前、taira准将のツイッタでも触れられていたが、この両者の嗜好は意外と合致するものが少ない。

例えば服。
お互い黒系の好みは共通だが、taira准将は基本開襟スタイル。筆者は可能なら立て襟で首の地肌を見せないスタイルを好む。

例えば食。
taira准将は肉食メイン、筆者は草食メイン。鰻が好きという共通点は最近知った。

例えば酒。
taira准将はライブ後は必ず呑んでいるのに対し、筆者は全くの下戸。

例えばバイク。
これは両方とも二輪乗りなので珍しく一致。

例えば音楽。
taira准将は中高域+美メロ+多層レイヤー+生歌唱、筆者は低域+リズム重視+単調で音スッカスカ+ボコーダー。


逆にこれほど嗜好が合わないからこそ、創作活動においてはうまくバランスが取れるのだと思う。
かち合うことなく、それぞれの空いているスペースにはまることができるのだ。

とはいえ、開襟も肉も多層レイヤーも筆者も決して嫌いではないし場合によっては胸開きシャツも着るし、焼肉も食べたいし、レイヤーだってバンバン重ねる度胸はある。
しかしどうしてもダメなものがある。それはお酒だ。こいつはどこをどうしても無理。


まずもって身体が受け付けない。正真正銘の下戸だ。
筆者はお酒を飲む習慣が全くないから普段お酒のことなど眼中にない。だから普通の人と食事するとたいがいビールなど注文するのでいつもハッとする。

酒が嫌いな理由は自分自身の身体が酒を受け付けないこともそうなのだが、人の人格を変えてしまうことを散々見ているのでそれも理由の一つだろう。
もう十数年も前だが、仕事関係飲み会の帰り、中央線車内でべろんべろんに泥酔した同僚が横にいた知らない乗客と喧嘩になってしまい、シラフの筆者が間に入って仲裁やら何やらやった経験がある。
酔っ払って酩酊した奴ってぜんぜん周りの迷惑を考えない。飲むなら人に迷惑にならないようにして欲しいと思う。

誤解のないように書いておくがtaira准将は呑んでもジェントルだ。酒飲みはこうあって欲しい。
せいぜいポンコツになる程度だ。



2017/05/15

(No.2523): 杯の道 (streetcup顛末記) 其の八


昔から二輪で駆るときはエンジン始動後必ず以下の項目を点検するようにしている。
ウインカー動作、前後ブレーキランプ、ロービームハイビーム、タイヤ空気圧、チェーン汚れと張り具合。

毎回確認しているので流れ作業となっており、且つどれも正常が当たり前(チェーンの汚れ以外)なので異常があってもそのままスルーしてしまうのではと思ってしまう。しかしそんなことはないのだ。

過日筆者Triumph StreetCup のエンジン自体がかからなかった時は目に見えて異常なわけでそういう場合はしょっぱなから認知できる。

そんな折、
先週エンジン始動後、いつもの点検でウインカーを操作したらウインカーが点かないではないか。ブレーキランプは点く。ヘッドライトもコンパネも問題ない。ウインカーだけ動かない。
うへ?いやいやいや昨日まで普通に動いてたでしょとウインカーのスイッチをカチコチ動かすがまったく無反応、前後ウインカーは暗く沈黙。また断線か、と思い一旦エンジン停止。

すると、ストンと全てが消灯した。いつもはキーをOFFにしたあと3秒くらいコンパネが点いたままになっているのだ。これはいうなればコンピュータのシャットダウン的なことをやっているのだがこの時はストンと落ちた。

もう一度エンジン始動。普通にエンジンはかかる。しかしウインカーは動作しない。コンパネをよくみると時計とトリップメータがリセットされているではないか。ウインカーが点かないことと関係があるのかわからないがとにかくおかしい。


トラ屋入庫。
担当メカ氏によればStreetCupは電送系配線取り回しに問題がありそうだとのこと。過日エンジンがかからなかった原因もハンドル周りへ送っている大元電源のケーブルがハンドルを切ることでテンションがかかりすぎてソケットから外れたことだった。筆者以外でも1件同インシデントが発生しているという。

今回もそのあたりがかなり臭い。試しにハンドルを右にいっぱいに切ってウインカーを操作したら、なんと動いた点いた!
やはり同じ原因で配線の取り回しのようです。とのこと。
時計やトリップがリセットされたのも同じ原因で、キーOFF後の数秒間でバックアップ処理を行うのだそうで、それ用のアースが断線して処理が動かずリセットされたのではないかという。

トラ屋さんも非常に問題視しており、筆者の場合もう2回目なのでハーネスごと総取り替えができるか検討してみるとのこと。同時に本国へ状況を説明し早急に問題を解消するよう依頼するらしいがこちらはUKなのでどうなることか。
とはいえ、ver2からは改善して欲しいところ。エンジンやシャーシ自体は大変良くできたオートバイであり微塵の異存もない。だから乗りたいと思ってる人にはお勧めしたい、ためにもしっかり改善して欲しい。
とはいえ実際リコールは出ないのかしら。

筆者StreetCup入庫中。

2017/05/09

(No.2522): 5/7 四谷LOTUS ライブ記録(dewey編)


5/7 四谷LOTUS
ELECTRIC LOTUS Ver.B-8 
Manato Hayashi /深々と。/Hello1103/dewey(敬称略)


10:00
代々木スタジオにてリハ。
新機材MX1の緑色LEDに目を細め、PO24の埋もれがちなノイズパーカッションをしてほぼ完璧な演奏を舞う。



13:30
デニる。
平准将:肉肉。
エフオピ二等兵:肉。


14:30
早めのライブハウス入店。
偶然見つけたいつもとは違う駐車場1800円のところにパンダ車を停める。いやーわりと安いところで良かったねーと言い合う。スタンドや板を前回ライブより持参しているので荷物運搬も多く早めに入る。


16:10
サウンドチェック。
霊障。
新機材MX1沈黙。
にもかかわらず、すんでのところでブチ切れずに平准将の復旧作業成功。


18:30
ライブ開演。


Manato Hayashiさん
electribeとmicroKORGによるテクノ。ライブは8年ぶりと仰られていたのが信じられぬほどの質感。
楽曲自体は大変筆者好み。


深々と。さん
HALL OF GLASSさん主催「暗闇の旋律」でご一緒してまたご一緒したくてお声を掛けさせて頂いた。聴きごたえのあるトラックは厚みのあるエレクトロニカ。それにとても芯の存在感のある声、歌が乗る。もっとたくさんの方に聴いて欲しいアーティスト。
Hello1103のyukakoさんがリアルVJで参加。とても素敵な空間になっていた。


Hello1103さん
前回ご一緒した時よりもさらにすごくなっていた。しっかりとしたコンセプトに基づく楽曲制作はもとより、その音楽自体の凄さに感動した。特に低域の使い方が別格。この空気感というか波動というか、フェスクラスだ。
フジロックの深夜レッドマーキーのオーディエンスに耐えられるクオリティと断言する(当社比)



dewey
ビャギャーブベベベー。

(photo:HALL OF GLASS カズロウさん: ありがとうございます)

22:30
撤収。
駐車場にて支払いのため精算ボタンを押したら3600円の表示。
え?1800円じゃねぇの
なんで故障か?などと改めて看板を見ると「最初の4時間まで」という文字が小さく横に書かれていた。


打ちひしがれながら、おろしポン酢牛丼で締める。


お越し頂いたお客様(毎回来て頂いている葉介さんガチありがとうございます)、共演者の皆様、四谷ロータスの皆様
ありがとうございました。



次回は
2017年7月14日(金)
『カレヰドスカフ的邂逅』
出演:YAZROCKETT/レンダ/dewey
DJ:ななを

会場:渋谷Last Waltz
開場 18:30/開演 19:00
ご予約 3000円/当日 3300円(共にドリンク代別)



レンダさん、YAZROCKETTさんとの初共演、楽しみです

deweyは映像関係で新しい試みをやります
あと新曲も追加!
乞うご期待

2017/04/30

(No.2521): ビートオリエンテッド回帰


新曲を打つ。
筆者がやっていたstereogimmikというテクノユニットの2005年UFO CLUBでのライブ映像を観て「若いー!」という感想を持ちつつ、あーこんな曲もあったなー、というか久々聴いたけど手前味噌ながらカッケー、などと思いながらそうだ僕はこういう路線だったのだと改めて気付かされ、すわこうしちゃおれんと思いのたけをAbletonLiveでカチコチと打つ。
エフオピとしてはstereogimmikの遺伝子を絶やさずにビートオリエンテッド路線を復活させようと思った。

今のdeweyとは少し方向が異なるが敢えて投入してみようとバリバリのクラブ仕様トラックをつくり始めた。しかもリズムはシンプルに8小節の繰り返しとし、ベースもほぼ動かず当然ワンコードだ。
仕込みは潔くドラムとベースのみ、上物なんぞ一切入れず上物はライブで自由に演奏できるようにするのだ。よし、いくぞー!どわりゃー!

と作業を始めて1時間後には上物をしっかり入れてしかもバリバリのクラブ仕様というよりは爽やかな可愛いらしいテクノになってしまった。
取り敢えず(command+Z Mac) (Ctrl+Z windows)


音楽って不思議楽しい。
7月ライブではお披露目できるかしらん。


2017/04/24

(No.2520): むかしはドラムをたたく人(偽物)


もう何年も前にブルース系バンドでドラムを叩いてたことがまるで夢の様だ。当時は毎日毎日パラディドルだとかルーディメンツをやりまくっていた、しかし一向に上手くならなくて結局ダブルストロークも出来ずじまいで、あれは2007年か8年かのライブを最後にそのバンドも消滅した。

オリジナルはやらずに全部カバーばかりで、概ね1960年代や70年代のブルース、ロック、あるいはGSなんかをやっていた。正直、そのジャンルの音楽にはまったく興味はなかった。(あ、でもGSは好き)ただバンドの一構成員として寡黙にドラムをやるのが好きだっただけだ。

当時のライブ録音を聴くと、自分で言うのもなんだが意外にもそこそこの出来栄え。このバンドの後だったのに初期deweyでの筆者ドラムの酷さに比べたら雲泥の差はある。しかしたぶん、轟音ギターや上手いベースがいたからうまく聴こえたのだろうと思う。
だから演奏することは好きだった。しかしやってる音楽はまったく自分に合ってなかった。

所謂四十代(当時)後半の男ばかり数人の所謂ロックとかブルーズ好きなそういう連中が集まってできたバンドのスタジオ休憩時間の音楽話しにはまったく着いて行けなかった。
やれジェームス・ブラウンだのボ・ディドリーだのキース・リチャーズだのと言われてもさっぱりわからぬ。
先人の偉大さはわからんでもないが、それを言うなら筆者の場合、やはりラルフ・ヒュッターとかフローリアン・シュナイダーとか細野晴臣とかあるいはアンディ・トマとかヤン・ベルナーとか、そいう方向なわけで、今思うとよく付き合っていたと思う。
なんだかんだで10年くらいはやっていたのだった。

しかし、以前もどこかで書いたが、この時の経験は意外と曲作りや発想なんかにも活かされているような気がするのだ。

そしてあの時やってた連中はみんな音楽やめて堅気になった。



2017/04/13

(No.2519): if(nanti == 0){ var dewey = '5/7仕込み中'; }


こうしてつまびらかに鑑みれば
2012年などこの屑日記様散文は
ほぼ毎日執筆(なぐり書き)
していたという 体であり
ご覧の有様にて年を歳を重ねるに従い
貧作となりて
とはいえネタに窮するというわけでもない
ところがまたアレだが
これがキミの前だけどもね
月に数回しか書かないと
書いたときは逆に期待感を持たれてしまう
というのも恥ずかしくなるばかりでありの
いや実際こんな
奇天烈なる珍妙なる日本語とも覚束ぬ
文法の放物線投棄式(特許申請中)文章など
何処のお方さまが見るものだらうか
一瞥の末記憶外へ
無意識投棄式であることは明白にして
それが故に男子たるもの
五十路をみつもよつにもなり
未だに分別もつかんで
斯様なところで
電子音楽の端を媒介しておれば
一体何をしておるのか
怠惰意思薄弱からして
かかる巷に賤業と相成り
耳に音棲
目に醜態をみて
無念無想
空々寂々と飛輪沈沈傾注寂寞として
人跡途絶え檄として声なきはちと心細いので
AbletonLiveを立ち上げに候。

やるぞー


(日常の一コマ)


2017/04/04

(No.2518): 0401エイプリルグール



4月1日 岩本町エッグマントーキョーイーストにてメテオールさん主催「エイプリルグール」、素晴らしいイベントだった。


今思い出しても心が疼く、横川理彦さんの圧巻のステージ。楽屋入りしたときのご挨拶でテクノ漫談ですからとおっしゃっていたが最強なテクノ漫談だった。
特に最後に演奏された曲にやられた。サウンド、旋律、帯域、構成、全てに感嘆した。楽屋でMacBooAirのAbletonLiveの中身を見せて頂き、ははーとこうべを垂れるdewey二者。


Julian Picotetteさんの見応えある一体感ステージ。あんなに縦横無尽に動き回ってよくギターが追いつくものだと驚く。しかも正確。すごい方だなーでも笑顔が爽やか。お客さんもみんな笑顔になる。元気もらった感。


メテオールさんの一曲目、ヘルフッフッフ! あ、これは噂に耳にしたコピマ二でやってたという曲ではないか。フルへのカバーというかアレンジというか。
そしてメテオールさんのステージでいつも思うこの渾然一体となる会場の盛り上がり。このアガる感覚を作り出す技量こそが魅力の一つなのだなと実感する。かっこいいなー。


そんなこんなで最後のアンコールには出演者全員でのセッションが控えていたので早々に楽屋へ戻るが、杯を重ねる相方taira准将の酔い具合になかばハラハラしつつ、しかし無事にお勤めを果たすことができた。横川さんからのイジりもきっちりとあって嬉しかった。
終演後、楽屋で全員と握手。
メテオールさん主催「エイプリルグール」、素晴らしいイベントだった。カズウさんヒロックさんお招き頂き本当にありがとうございました。