2018/01/30

(No.2560): 転倒の噺(雪とかじゃない)と 久しぶりの下北沢


これだけ派手に転倒したのは学生時代以来だろうか。東京は先日の記録的な大雪に加え先週は40年ぶりという最低気温マイナス4度の寒さである。
だから転んだと聞けば、雪や氷で滑って転んだのかとお思いかも知れない。しかし実は雪とはまったく関係なく転んだのだ。

先週の水曜日の朝6:55頃、JR中央線某駅で始発に乗るため駅構内コンコースを小走りに走っていたら、眼前の階段壁の後ろから突然小学生がひょいと出てきた。あなやと思い、身体を捻って小学生を避けたらバランスを失いそのまま前方へへたくそなヘッドスライディングをした。
リュックと尻ポケットのiPhoneがすっ飛んだ。右ひざと左腰骨の上あたりをしたたかに打つ。そばを通った若い女性が大丈夫ですかと声を掛けてくれたが、恥ずかしさから「大丈夫でーす」と元気に応えてそのままホームへ降りて行った。ほんとに「でーす」って言った。
直後は膝がものすごく痛かったが、10分もしたら痛みはあっという間にひいた。ところが左腰骨周辺の方はなかなか痛みがひかなかった。しばらくは押したり腹筋を使うと痛んだ。一週間たってほぼおさまったが今もまだすこーし痛い。

とりあえず他の人に当たらずに自損のみで良かった。これからは慌てずに行こうと誓う。転んだだけでこんなに痛いのだからバイクで転倒したらタダじゃ済まないことを改めて痛感した。そっちかよ。





金曜日
30年ぶりくらいで下北沢へ、村上ユカさん、ハッチャキさんのfairly hairy situation、そしてNeoBalladのライブに伺う。


村上ユカさん(VJ Hello1103)
白いお衣装の村上ユカさん、澄んだ歌声に沁みた。「願い」で村上さん歌にリアルエフェクト?(深いリバーヴっぽいやつ?)の見事な残響ブレンド。以前から感じておりますが、村上ユカさんのライブは杉本さんPAとともにお二人で創られているライブだなと。
そして「雲色のじょうろ」「銀河エレベーター」、よい曲だなー大好きだー。VJのHello1103さんによる映像、今回も素晴らしかった。「願い」の鳥に思いを馳せる。


イーラちゃん楽団さん
素晴らしい”間”と大人の演奏。お話も面白くて、MCこうあるべきと学んだ。音域違いのクラリネットを何種類も紹介して頂けて普段電子楽器ばかりを弄っているので新鮮だった。バイオリンの方のバイオリンでのモノマネが素晴らしかった。とくに美輪明宏さんが秀逸。笑った。
ハッチャキさんからは今回の出演者の中で「浮け」と言われたと仰っておりましたが、いやいやなかなかにハマっておりました。
ピアノ、クラリネット、バイオリンのアンサンブル。素敵だった。告知が2days温泉旅行とか。


NeoBallad
上領さんドラムはだいぶ前にCROWで拝見したことがありそれ以来なので10数年ぶり。始まったとたん、もう次元が違うというか、上領さんドラミングが場面をぱっぱと変える印象。
そして若狭さちさんの巧みな歌唱がこれまた粋で、1ミリの隙もないほどの完ぺきなショーを展開。技と気持ちが伝わりました。民謡は全国に5万8千曲もあるんですね。
上領さんのプレイ中の佇まいがもうね。当然トラックも渋くてこのベースラインにこの民謡歌唱が乗るのかとか感動。岩下さんVJがNeoBalladライブにこれまたぴったりで楽曲をうまくアシストしていた。
VJ映像も若狭さんも上領さんも全部美しかった。


fairly hairy situation
そしてこちらも始まったとたん、世界ががらっとかわるのを見た。ぐいぐいと。
ハッチャキさんドラムも久々でした。相変わらず恰好良いプレイ!まーりんさんの歌唱も超絶上手くてテクノトラックによくあってる。伸びやか。
佐々木宏人さんがプレイされてたprophet6の分厚いサウンドも堪能させて頂きました。最後の曲がすごくかっこ良かったなーまた聴きたい。歌の譜割が面白い。
ハッチャキさんのイヤーモニターから漏れるクリック音に心そそられるのは私だけではないはず。


2018/01/17

(No.2559): AbletonLiveにまつわるの噺(優先度低)


所用で鎮Zei録音技師と会う。

C「DAWはAbletonLiveを使ってるんだっけ」
F「あい」
C「2つモードあるでしょ」
F「セッションビューとアレンジビュー?」
C「あーそうそう、それの縦のやつ」
F「セッションビュー」
C「それの使い方よくわかんなくてさ」
F「いや僕等も同じくです」
C「吉祥寺スターパインズカフェのときセッションビュー使ったんだけど、あの時一回でやめちゃったしね」



確かに今一つ概念が分かり難いが、使い方にもよるのだろうがセッションビューだけならそれほどではないと思う。
クリップをどんどん作ってグルーブボックスのようにクリップをいろいろ組み合わせてプレイすればいい。しかしアレンジメントビューと一緒に考えるととたんに概念が破たんする。そんなことだから筆者もセッションビューはほとんど使わない。
それでも使う場合はこんな感じ。
クリップをいくつか作ってインプロごときプレイをした結果をアレンジビューに書き出す。セッションビューでは素材だけ作り出すイメージで、書き出したファイルはアレンジビューで普通に時間軸に貼って使う。だからメインはアレンジビュー。


筆者の打ち込み経歴はRoland SH-101の組込シーケンサー、その後のYAMAHA QX7ハードウエアシーケンサーにはじまり、MIDIシーケンサー時代のCubase1.0で初めてコンピュータを導入し、そのままDAWのCubase5までずっとCubaseユーザーだった。しばらくCubase5のままアップデートせずにいたのだが、deweyのライブ構成が変わったのを機に6年ほど前からAbletonLiveに変更した。

だから最初AbletonLiveのとっつき難さってなかった。Cubase系脳だとシナプスが何本あっても理解し難いのだ。
だから、鎮西技師の話もわかる。(鎮西さんは歴戦のNuendo使い)


そのAbletonLiveがもうすぐver10になるという。Live10ベータ版をdeweyタイラ研究員はさっそく使っており、どうせ10にあげるんだからお前もやってみろというのでダウンロードした。
ところがオーソライズに何度も失敗し何故わたくしを受け入れてはくれぬのだろうかと校舎の裏で半裸体育座りし爪を噛んでいると果たして許され、数日がかりでようやくLive10ベータを拝謁できたのだった。

噂のwavetable音源でのリアル演奏では厳しいレイテンシーで使えたもんじゃないとタイラ研究員からの報告を受けており、筆者はおっかなくて未だ軽いプラグインのみを挿して喜々としている。
曙は近い。


2018/01/11

(No.2558): 顔のないメロディ


筆者は昔からどちらかというと音楽は点で作るのが好きだ。点というのは感覚的な話で、具体的にいえば点のような音、つまりシンセサイザーでいうADSRのエンベロープ波形が「 ^ 」のような形の音のこと。当然音色はプリミティブな電子音がいい。
おそらく1981年のKRAFTWERK ComputerWorldに影響された可能性は高い。

このような点を複数ちりばめたハーモニー、ベースにキックスネアが軸になるカタチが好き。故に持続音的ストリングス系のアタック遅めサスティン・リリース長めといった全音符系で隙間を埋めるのはあまりやらない。いや、そういう音ももちろん必要であれば入れるしけっして嫌いではない。

1981年といえば、YMO BGM、同 テクノデリックであり、それらが筆者にとって最大最強のバックボーンであるのは間違いない。しかし同時期にKRAFTWERK 或いはVisage などにもひどく影響を受けた。そもそもYMO BGMやテクノデリックは点の音楽ではないし。

もともと点と点の隙間、音の間隔を認知できる時間というものに筆者はグルーヴを感じるのだ。だから結局は全てリズム要素として捉えているのかもしれない。
故に筆者の創る曲にメロディは基本、ない。うほほ。

2018/01/10

(No.2557): よみじの駄菓子


筆者が子供の頃の従兄達の家。東京下町の長屋。
叔父は江戸っ子の家系でありながら一人称は「僕」。叔父の兄妹(筆者の母含む)は皆、威勢が良くべらんめぇ口調であるのに、叔父だけ「ボク」。
そして叔父は叔母のことを「キミ」と呼んだ。
若い頃から酒もたばこも博打も打たず。物静か。几帳面。真面目。九十歳にして歯が全て揃っており一本も抜けておらず、歯医者さんが驚愕したという逸話。
今朝、齢九十と七カ月にて叔父が隣接次元へ旅立たれました。長い間本当にありがとうございました。




その長屋。
三軒長屋が横に二つ。裏も長屋だったっけ。
そうそう長屋の一番端は駄菓子屋だった。叔父の家から二軒隣。その駄菓子屋は今思えば訳あり風な中年女性が一人で切り盛りしていた。
夏になると、よしずの簾を立て掛けてかき氷の旗がひらひら。冬はおでん。その店には小さな鉄板もあってそこで焼きそばなんかもやるんだけど、子供にはすごく高価な食べ物だった。
子供の定番は赤茶色の甘いおふ(ふ菓子)、ビニールチューブに入った何だかわからない甘い粉、梅ジャムせんべいなど。
ローセキも売っててな、それで道に絵を描いたりした。
あと、こんなのもあった。コンピュータに読ませる小さな穴のあいた紙テープとか、一体あれは何に使うのか今持って不明だが、筆者は家の中に貼り巡らせて叔母を怒らせたりした。
昭和40年代のはなし。

2018/01/02

(No.2556): 戌年所信表明みたいな2018


謹 賀 新 年 2 0 1 8 d e w e y (闇雲にtabキーを叩きながら)

五十路をも半ばぐだぐだと匍匐前進するうだつの上がらぬエフなんとかオピという輩が身を沈めているdeweyと云フ唄ツキ電子音塊楽団を2018年も重箱の隅から隅までずずずいっとお引回しの上回して回して回し尽くしてオン願い上げ奉りまする。
(日本語文法放物線投棄式文章拡散評議会推薦)


これがキミ達のお父さんと同年代の文章だということを知ってさぞ驚愕しているだろう。
もうここへは来るんじゃないぞ。





筆者近影



2018年 現在決定しているdeweyライブ日程 こちら

2018.02.02(金) 
新宿MERRY-GO-ROUND
共演者の方々、素敵すごいよぉ
情報解禁お待ちください!


2018.03.17(土)
高円寺amp cafe
Sonikovev 伊藤さんとの2マン!!
ご予約受け付け中でーす
2018 3/17 Sonikovev × dewey