2015/01/27

(No.2299): あの頃の献立


あなたのソウルフードはなんでしょう
という問いをネットで見かけ、はて
自分のソウルフードとはなんだろうかと考えた。
所謂本来のソウルフードということではなく
つまり子供の頃から食べてて無意識に好きな
食べ物や献立という意味で、である。


ご飯とみそ汁(赤味噌+豆腐)と納豆と
胡瓜のぬか漬け。
この盤石の組み合わせ、東京に生まれ
昭和30年代後期から40年代にかけて
幼少〜少年だった筆者にとって食べ物の
初期の記憶には上述の献立が際立つ。

納豆は今のような味もそっけもない
ポリ容器ではなく藁に包んであるものだ。
当時は近くの乾物屋に行けば必ず売ってた。
納豆を藁から器に移してかき混ぜる。
醤油とからしを入れる。
薬味のネギを入れると大人の味になった。

親父の真似をして吸い喰いでぞろろろと
かっこむ。
鼻から抜ける納豆匂に食欲が増す。
その咀嚼中に胡瓜のぬか漬けを口に
入れる。
もはや右に出るものなし。




2015/01/24

(No.2298): デスクトップギャニュギャニュマシン


それでは最近筆者が気になっている
デスクトップギャニュギャニュマシン群
につきまして以下の通りご報告致します。



Waldorf 2 pole



Sherman Filterbank 2



Studio Electronics Boomstar 4075



Mutable Instruments





2015/01/22

(No.2297): ”サゲ”の研究


今年になってからここのブログの
乱れ具合といったらない。
乱れに乱れて乱れ切っている。
乱れ尽くしている。
特に昨日のはなんだいアレは。
読む人を置いてけぼりにするてぇな
あーゆーことをいうのだ。
そうだろう、なぁキミ。
キミもそう思うだろう。

ほら、みろ
また油断するとこれだ。
なんで、おまいさんはそーゆー
会話式になっちまうのかねー、
あのね、
ちゃんとだな、
ちゃんと人さまの立派な大人の
ブログみたいにだな、
キチンとしなさいキチンと。
もういい歳なのだから。

そうだ普通の日記みたく書こう。
今から。

一月二十二日(木)曇り雨
朝起きて電車で会社行って
仕事してそして帰ってきました。
寒い日でした。
おしまい。

小学生の日記より酷い。

そんな塩梅だからぜんぜん陽の目を
見ないんだよ
そんな見当だから俄然ショボクレ人生
なんだよ、キミは。

嘗てのあの友人たちは皆成功している
にもかかわらず、
キミは一体何をやっているのかね。
一体何をやっていたのかね。

32年前一緒にテクノ音楽やってたMT君は
今や東証一部上場の外資系IT企業の
代表取締役社長じゃないか。
27年前に同僚だったTT君だって
今は都内のweb系IT企業の社長だ。

翻って地元を見ても幼なじみのMMは
合気道の師範で道場長だし、MOは大学講師で
行政関係の法律家になって立派な事務所まで
建てている。
みんな社会的にそういう年齢なんだよ。
必要とされて社会に存在しているのだよ。
それなのにおまいさんはなんだい。
だいたいねおまいさんh

うるせぇ、黙って聞いてりゃべらべらと
つまんねぇこと並べやがって
おう、社長だか浣腸だか知んねぇが
それのどこが偉ぇってんだ
言ってみろこの丸太ん棒が
なにを、成功してるだとぉ
ふざけんないこちとらお願いされたって
まっぴらでぇシャチョーなんて願い下げだね
やれっていわれてもケツまくってやらぁ
べらぼうめ、いいか耳かっぽじって
よっく聞いとけよ
こちとら五十路も二つも越えて今まさによ
ヂューイっていう電子音楽の海原ん中によ
こうどっぷり浸かろうっていうおあ兄さんよ
そんじょそこらの兄さんとぁ兄さんが
違うわいわかったこのタコ
なに、落ちこぼれていろって
ああ結構ですよけっこうでしょう
けっこう毛だらけ猫灰だらけ
ケツのまわりはクソだらけ
見上げたもんだよ屋根屋のふんどし
大したもんだカエルのしょんべん
四ツ谷赤坂麹町、ちゃらちゃら流れる
お茶の水、粋な姐ちゃん立ちションベン
とくらぁ





小学生の日記より酷い。



2015/01/21

(No.2296): いつもの僕3 (突飛な告知含)


※事前解説※
今日の記事はまるでdeweyのライブのよう
ですのでじっくりとご堪能ください。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++


前回までのあらすじはココ




観る者をして非日常的感覚の感受。
deweyのライブで筆者が標榜して
止まないファクタの一つであーる。

あーるって書くとそれはカイゼル髭の
パンチョおじさんの台詞なんざんすぅ
であるからしてぇパンチョおじさんの
緊急度は赤い丸シャツと等価なのね
だから尻から着る技を決死のアレでね
どうかひとつ
皆様に憧憬感を与えて差し上げたい
皆さまにどうぞ差し上げていきたいと
存分にそう思う著るんです僕ぁ。

ちょるんですと打ったら著るんですって
変換されるくらいに憧憬感を与えて
差し上げたいのですオコガマシクも
deweyのライブでそれが叶うのか
叶わないのか叶うのかかなわなないのか
と、ななと連打する君のその横顔に
ピーナッツ(千葉県産に限る)を弾く
僕の心は静かに騒ぎます。



ここまで読んでくれた諸君に礼を云おう。
あリガとう、と。
であるれからして僕ぁお礼として
諸君にこれを進呈させて頂く。
これを これ ↓
++++++++++++++++++++++++++++++++++++


【deweyの世界観の欠如の巻】


ひにち:2015年1月30日(金曜)
ところ:渋谷ラストワルツ

東京ガジェット Vol.11

開場 18:30
開演 19:30

出演
メテオール、dewey、コルネリ

++++++++++++++++++++++++++++++++++++


「あるれからして」って誤字だと思ったでしょ
ちがふよ、わざとだよ

の巻








2015/01/19

(No.2295): 今日のできごと(一筆書き5級の見習い)


電気グローブのバッテリーを
満充電した氷点下の朝
六級改号との人馬一体を経て
ソロで5時間のJava8環境構築の
疲弊を圧して滞りなくingress指南を
授受せしめそれを以て3mmの
散髪を強かに著し復路体感氷点下
夜間二輪走行の鼻水軌跡を
かろうじて拭く申さじ。



お、更新したな、とここを訪れた諸君
すまぬ。
今日はこれで仕舞だ。


















Ableton Live9
若干マイナーバージョンアップしたので入れ替え中。
ライブ前だから勇気いる。





2015/01/15

(No.2294): 船の庇と庭の様子


砂と少しの砂利、未舗装。
丘は下り、その先は海らしい。
昼間。
雲の多い晴れ。
南風。

防風林の役目を担っていると思われる
背の低い常緑樹が前方に広がっており
海は視界に捉える事ができないが
道幅のみに植えられていないので
このまままっすぐ歩けば砂浜へ出ることは
想像に難くない。

針金細工のような白い自転車に、
拳ほどの小さな単気筒エンジンが
ペダル前のフレームに取り付けられている。
わたしはそれをゆっくり押しながら歩いている。

この白いエンジン付き自転車には錆が
あちこちに浮いていて長年海風にさらされて
いたことがわかる。
何十年もだろう。
エンジンのずっしりとした重みを感じる。
未舗装の道で砂の割合が増えてきて
その重みもさらに大きくなった。

ハンドルの左側にあるレバーは
ブレーキではなくクラッチだろう。
試しに握ってみた。
スカンと握れるほどの空振り感に
思わずレバーの根元を見る。
ワイヤーは切れていた。

丘を下ってくると砂の比率が一層増し
自転車の車輪が埋まってしまう。
しかしなぜかすいすいと車輪は回り
重さが感じられない。
ここはヒッグス粒子に満たされていないのか。


そう思いながら波打ち際の砂に彩った
波の染みを見ていたらある時ここが
割烹の社であったことを思い出した。
板の間の上。
中庭の坪庭に水が打ってあり実に清らかだ。
玉砂利に水琴窟。
煙草と酒と料理の匂いが沁み込んだ柱。
けっして嫌な匂いではなくしみじみとした
心が穏やかになる人の家の匂いだ。

和室。十畳以上もあろう大部屋。
障子は開け放たれ、坪庭が見える。
卓には料理。刺身の盛り合わせ。
白い和服の男性が坪庭を眺め座ってる。
初老。短髪。中肉中背。
見たこともない人だ。
この白和服男が言う。

「待ってても埒があかねぇ、もう行くぜ」

そういうと白和服男は船の庇に手を掛けて
ぐいと上半身を起こした。
船は勢いよく傾いだと思うとすぐに立て直し
速度を上げて波を別けた。

「ちきちょうめ、まだ見えねぇ」

船は沖の方ではなくだんだんと岸に
近づいてきた。
このままではコンクリートの護岸に
衝突してしまう。
衝突すればこんな木造の小さな船など
木端微塵だろう。
右舷にしがみつきながらわたしは絶叫した。
目の前にはコンクリートの陸が鋭角の
上り坂で存在している。
ついに護岸に衝突した。
しかし大音響と強い振動とともに
船はコンクリートの護岸の上を進んだ。
ものすごい揺れだ。
こんな衝撃でも船は壊れないのだな。
船はその先の水たまりに着水した。
小さな水たまりだ。


黄色い長靴をはいた小学生の男の子が
ばしゃばしゃと水しぶきをあげながら
水たまりを歩く。
男の子は何遍も水たまりを
ばしゃばしゃするものだから
いつのまにか傘もどこかに
うっちゃってしまいずぶ濡れに
なりながら水たまりの変化を楽しんだ。

木製の窓。部屋の中が暖かい所為か
窓ガラスは曇り水滴が落ちる。
窓ガラスは平面ではなくその表面には
僅かな歪みを認める。
昔はこんなガラスばかりだった。

窓の外は庭。
雨が降っている。小雨。
寒そう。
晩秋か初冬。
庭木の葉も枯れ落ちている。

ぼくは熱が出て学校を休んだ。
ほんとうはそんなに具合は悪くなかった。
でも熱はあったからお母さんが学校に休むと
電話した。
ぼくは庭の様子を確認したあと
ふとんに戻って教育テレビの続きを観た。
人形劇。




2015/01/13

(No.2293): 機嫌を直したメフィストは云った


カフェインが好きなメフィストをおだてるには
コーヒーを勧めればよいが生憎と切らしていた場合
チョコレートをあげればよい。
あまり甘くない板チョコならなお喜ばれる。
しかし相手は厄介な奴だ。
図に乗り始めたら笛を使って有利に話しを進めよう。


機嫌を直したメフィストは云った。

「それで用事はなんだ」

「それなんだけどねメフィスト」

「前置きはよせ。俺は時間がねぇんだ」

「じゃぁ単刀直入に云うよ、
今月の一月の三十日なんだけど」

「おい、その日は俺はだめだぜ」

「まだ何も云っちゃいないじゃないか」

「おめぇのことだ、どーせ百目のとこまで
乗せてけとか云うんだろう、
俺ぁタクシーじゃねぇぞ」

「違うよ、ちゃんと仕舞まで聞けよ」

「じゃぁなんだ」

「一月の三十日にdeweyのライブがあるんだ」

「デューイー? なんだそれ」

「デューイという名前のテクノ雑音楽のバンドがあるんだ」

「テクノ? 興味はねぇな」

「メフィストの嗜好は聞いてないよ」

「ふん」

「それでさそのdeweyのライブに魔法を掛けて欲しいんだ」

「どんなやつを?」

「■■■の■■■が■■■■になる魔法を」

「そういうのもう面倒臭ぇなぁ」

「頼むよ板チョコもう一枚あげるからさ」

「俺ぁ帰るぜ」

「待てよ、ソロモンの笛吹くぞ」

「わかったよわかりましたよ、そしたら板チョコ3枚な
場所と時間は?」

「ありがとう、ここだよ↓」


2015.01.30 金曜  
渋谷LastWaltz

東京ガジェット VOL.11

OPEN  18:30
START 19:30 

Live:
dewey
コルネリ
メテオール






2015/01/10

(No.2292): FIAT Panda100HP シフトブーツ交換


FIAT Panda100HPのシフトブーツを交換したので
後世のためにその作業内容を記録します。


1 
シフトブーツの調達
イタリア自動車雑貨店ではBLACK社のシフトブーツが
完売とのことだったので、国内で本革ハンドメイドで
製作されている「5038.net」さんでオーダーしました。
発注から納品まで30日以上かかります。



2 
交換前の状態







3 
シフトブーツの取り外し
もともと上部の一部が破けてしまっていたので
そこを広げるようにして取り外しました。

シフトブーツは下部に大きなリング状の
樹脂製のパーツにツメで取り付けられていて
インパネ自体にもそのツメが噛んでいるだけで
取り付けられています。

めくりあげたところ




全体を取り外したところ






4 
リングを取り外す
シフトブーツからリングを取り外します。
こういう部品。





5 
シフトノブを外す
これは写真のような工具がなければ外せません。
手持ちのペンチやプライヤーでもノブの直径まで
広げられなかったので急遽近所のホームセンターに
写真の工具を買いにいきました。
ちなみに最大300mmまで広がる工具です。




きっちりと挟んで、時計方向に回したらガキッと
動いてあとは上へ引き上げるようにして取りました。
けっこう力が必要です。
あと、シフトノブにすごい傷が付くのでウエスなどで
挟むと良いでしょう。最初試しに素でやったら
がっつりと削られてしまいました。



外れましたの図。






レバーの部品取り外し
シフトノブが外れるとバックギアに入れる為の機構を
司る部品が元シフトブーツと共に外れます。






レバーの部品(バックギアに入れるための部品)
元シフトブーツを取り外したところ。






グリスアップ
せっかく取り外したので稼働部にグリスを塗布しておこう。
グリスアップは、レバーの根元(ギア稼働部)とレバー全体、
バックギア部品など。






新シフトブーツの取り付け(1)
先ずはさきほどのリング部品を取り付けます。
リング部品ツメの位置とシフトブーツの切れ込みの位置を
確認しつつ、実際に稼働する方向も確認しつつ。

新シフトブーツの取り付け(2)
リングを取り付けたらレバーの部品(バックギアに
入れるための部品)をシフトブーツの穴に通します。
写真にあるようにレバー部品の下部から
シフトブーツの穴に入れます。
逆側のレバー部品の上部からだと大き過ぎて
入りません。





10
シフトブーツ取り付け
取り付け方向を確認して、インパネのツメ穴と
シフトブーツ、リング部品のツメとを合わせて
カチンとはめ込みます。
その時、シフトブーツの下部の余り部分を
リングに織り込むようにしてはめ込みます。





11
シフトノブの取り付け
先ほどの工具で今度はシフトノブを取り付けます。
レバーに差し込んだら強く押して入れます。
シフトパターン図が水平になるように調整しますが
少し傾いてついてしまいました。





12
完成です。












2015/01/09

(No.2291): 十九年後 豊田から鈴木へ


実家の国産四輪(豊田俥)はもう
十九年くれぇい経とうてぇしろもんで、
そこえ来て何年かめぇ(前)から
一晩停めるってぇとその四輪の下ぁ
黒い染みがべったりと着いちまうくれぇ
なんだかオイルが漏れちまってるってぇわけで
こなゐだ近所のデーラに診せに行ったと
思ゐねぇ、

オートマチックのオイルとエンジンの
オイルが大層漏れておりまして、
取りあえずオイルは補充しておきましたが
オイルパンやらエンジンヘッドやら
あちこちからふんだんに漏れておりやして
ひと月ふた月は持ちましょうがもう直すのも
面倒臭ゐですさようなら

と、デーラ殿も匙を投げやがったてぇやつで、
こりゃどうにかならねぇもんかと
思案に暮れてゐたんだがよ
世話になってる親方に聞けば何か
ゐ々知恵があるかも知れねぇってんで
親方に相談をぶったと思ゐねぇ、


てぇわけなんだが親方、ゐ々知恵ぁ
ねぇもんかね

おう丁度ゐ々あんべぇ(塩梅)に
脇で軽自動俥を手放してぇ奴が
ゐるんだがお前さんそれに替えちゃどうだ

親方そりゃ願ってもねぇ話なんだけど
年の瀬にいろいろ物入りだったてぇやつで
軽とはゐえ買い替えるってぇくらいには
御足がねぇんで

でぇじょうぶ(大丈夫)そのことについちゃぁ
心配はゐらねぇ、おいらの口聞きがありゃぁ
どがじゃかどがじゃかになるてぇやつよ

ほんとですかい親方、そうなりゃぁもう
渡りに船てぇやつで、で、俥はなんなんです

確かぁ二千何年の鈴木俥ってぇんだった

鈴木ってぇますと何でしょうね
アルトとかワゴンアールとか

おう思い出したよラピンってぇ云ってた

ラピン?
あラパンね





2015/01/07

(No.2290): スチームパンク改


今更感を幾つも満載に積み込んで
わたくしは今ここに滞りなく
カミングアウトする。

すなわち、筆者が嗜好している
deweyのライブ衣装のような服飾
についてそのカテゴリ、ジャンルという
ものが「スチームパンク」という名称で
存在していたことを昨年末わたくしは
初めて知り得た。


ご存知の通り現在deweyのライブ衣装は
軍装をベースに不可思議な物体を
装着しているコレである。
(編集註:現在は襟の白ラインは黒く塗装している)










音感式赤色発光ダイオード基板に始まり
電送用ホースを装着、チェーンを巻き、
金属フックも大小取り揃えて
最後は配管をも通すことになった
あのdeweyが着ているステージ衣装のことだ。


確かにこのような装飾を施している最中
taira師やmieu嬢から「スチームパンク」っぽい
などと言われていた。
実は筆者は知ったかぶりをかまし、
そうそうそうなんだよねー
などと生返事を繰り返していたのだが
実は「スチームパンク」という言葉はもとより
その存在自体を全く知らなかったのだ。

そんなことは枚挙に暇なく、昨年10月の
ウエストサイドトウキョウでのライブの際にも、
楽屋にてご共演者で古くからのお知り合いの
方からその服スチームパンクみたいですね
とお話を伺っていたのだが、その時も当然
筆者はさも知っているように
そうなんすよねー的な会話をしていた。




昨年末、dewey活動方針会議で
そろそろ衣装のアレをアレしませんか
という意見が出たので、どれどれわたくしの
嗜好に合うようなこんな形でこんな感じの
服はどこにあるかいなと電網を探っていた
ところ、筆者が探すどのページでも
「steampunk」という単語が踊っているでは
ないか。
ああそういえば皆がそんなことを言ってたなぁ
「steampunk」とはなんなのだろうか、
といよいよ調べてみてわたくしは驚愕しました。

100%ではないが60%以上は筆者嗜好に
合致している服飾や志向であったからだ。
なぜ60%かと言えば筆者は
「中世ヨーロッパ的服」には興味はないからだ。
しかし「蒸気機関時代をベースに架空の
科学技術要素を取り入れた世界観」
というのは好きだ。

そしてさらに調べてみて唸った。
明治時代のような世界でSF要素を入れた
小説/漫画作品なども「steampunk」に属す
傾向があり、しかもそれら作品群も世に出て
久しいことや、かのジブリ作品などでも同様の
世界観は多数見られることなど
実は調べてみて初めて知ったのだった。

そうか、自分だけの偏った嗜好だと
思っていたがそういうジャンルが既に
確立されていたのかという驚きがあった。




従って、言いわけではないのだが
かのdeweyのステージ衣装は
世の「スチームパンク」と呼ばれるものに
影響されたわけではないのだ。


実は筆者が最初にステージ衣装に
そういう改造を施したのはもう28年近くも
前になる。

当時ライブで着ていた灰色の人民服に
真鍮と銅板を使って半田付けして自作した
20cm四方ほどの大きさの得体の知れない
金属部品を胸の辺りに取り付けていた。
その金属部品から黒いチューブを伸ばして
ポケットに入れる的な、今とたいして
変わらぬ衣装だった。

人民服はYMOの影響であるが、得体の知れない
金属部品やホース類装着の発想は
非日常性の獲得を想い描いてのことだった
と記憶する。
(本心はぶっちゃけなんか変でカッコイイから)

その数年後、
平沢さんのソロアルバム「サイエンスの幽霊」
のジャケ写の衣装の非日常感を見て
ああ同じようなこと考えてる人がいるんだなと
親近感を得た覚えがある。




「スチームパンク」は歯車の組み合わせや
ゴーグルの装着が王道らしいのだが、
筆者はダースベイダーの胸の装置や
マスク外した時の生命維持装置的な機械
の方が変なリアリティがあって好き。
ぜんぜんスチームじゃないんだけど。
そういうところが60%の所以でもある。

ちなみに関連して調査したサイバーパンクは
筆者の琴線を揺らさなかった。





2015/01/06

(No.2289): 大電子音楽の逃げ水即ち一向に陽の目を見ずその名は


「と、云ふ訳なんだよ小瀬橋君」
「ハハア、要するに君はかう云ひたいのだらう
弾力のある低音は何処だ、と」
「うん、まァそんな処だよ、だけどもね小瀬橋君
僕の方ぢゃ其の弾力たらざる所以をだね
もほ少し柔らかい品位で供したいと想っている
処なんでさァ」
「其の物云ひぢゃ君、君の望を本懐させるにゃァ
ざっと恐ろしい手だてを考案させにゃァならないね」
「ア々、だから想った通りでせぁァ、三十日のこの日
になるのは五分で間違いはないんで」
「嗚呼其れはアレのことだね小瀬橋君」
「そうこなくっちゃァなんねぇ、瞬に吽の呼吸とも
云ひ及んでおくんない」
「語らずのデューイって云う」
「実らずのデューイって云う」


大電子音楽の逃げ水即ち一向に陽の目を
見ずその名はdewey[デューイ]

2015.01.30 金曜  
渋谷LastWaltz

東京ガジェット VOL.11


OPEN  18:30
START 19:30 

ご予約受付中
よしなに。。




2015/01/04

(No.2288): 生誕私信と新曲解説


一月の四日、艾服に二つ歳を重ねる。
これを読んでいる諸君。
この屑ブログッテンモルゲリッシュを
書いているdeweyエフオピという奴は
諸君のお父さん達と同じ世代だということを
知っているか。
君のお父さんが変な軍装コスしてしかも
ギャニュギャニュ系電子雑音楽の
ライブ活動を真剣に取り組んでいるとしたら
引くだろう諸君らは。

嗚呼なんと気持ちがいいのだろう。









あまり自楽曲の解説はしないのだが
あとで懐かしくなるから記す。


年末年始にかけてtugaiさんの楽曲の作業を
行おうとしたのだがdewey用楽曲のアイデアが
急に思い付いてしまったのでこれは忘れないうちに
記録せねばなるまい、と集中して取り組んだのが
下のリンク貼った「complexitate」という曲。
complexitateはルーマニア語で錯綜という意味。

「速めBPMで非ミニマル的もやもや感粘膜的であり
且つエンベロープグルーヴを標榜するも著しく
錯綜している私」というイメージ。

使用機材はドラム以外は全てCLAVIA NordLead2。
ドラムはMFB-502。ただしキックとスネアには
AbletonLive9のTR707を混ぜている。
近年では珍しくソフトウエアシンセはこのTR707
だけで残りは全てハードウエア楽器を使用した。
イントロとアウトロのギャニュギャニュ系音は
mouse on marsの作ったiPhoneアプリ
「Wretchup」を使用してドラム音と筆者の声を
ソースとしている。
楽曲中に喋っている声は筆者ではなく
某人工音声システムで発語させその音声を
レコーディングしている。
なお、詩は全てルーマニア語。
詩は非公開。


それではお聴きください。







2015/01/03

(No.2287): 4DX初体験譚


昨年末からいくつかの映画館で
新しい映画鑑賞効果として4DXという
特殊効果が実装されている。

ホビット三部作の最終話である
「Hobbit 決戦のゆくえ」の封切りを心待ちに
していたおり、この映画は4DX版もあるとの
ことなので昨年末さっそく4DXをば初体験した。

4DXとは映画のシーンに合わせて椅子が
動いたり、水や風や匂いの効果を得られる
映画観賞特殊効果システムのこと。
ここが詳しい→ 4DXとは



映画本編の前に他の作品予告編が流されるが
上記リンクサイトにもある4DX自体のプロモーション
CM映像が流された際、実際に4DXが作動した。
こんな塩梅ですということを事前に観客に教える
役目もあるのだろう。
初4DXに会場内は「おおー!」とか「きゃー!」などの
歓声にどよめいた。また、その後の他映画予告編
でも4DX対応版が上映され、戦闘シーンでの
激しい椅子の揺れに筆者は正直動揺した。
こんなのが2時間も3時間も続いたら身体が
もたん、と。

しかしだ諸君、そのように緊張しながら観た
本編だったが、
筆者は次回映画を観るならまた4DX版を
観てしまうだろうそうでないと何か物足りない
くなるのではないか
と思うほどの肯定的な感想を持った。

カメラが徐々に俯瞰してゆくシーンなどの
ゆっくりとした椅子の動き(傾斜)が
実によい効果になっていた。
加えて、水上戦闘シーンでの水しぶき、
矢が目の前をかすめるときの風、
空中を飛ぶ竜の視線での加速感、
なにより後半の戦闘シーンでの激しい振動と
重力感、など、
言うなれば、TDLのスターツアーズやUSJの
スパイダーマンなどのアトラクションの
体感に近い。
これは映画なのか?
愉しければ何でもいい。

しかしまだ発展途上であることも否めない。
例えば、竜の炎の風が冷風なのはイマイチ。
炎系は是非温風でいきたい。
あと、肩たたきみたいな背もたれの衝撃。
あれももうちょっと工夫が欲しい。
誰かに背中を叩かれている感じがしたので
後ろの人が蹴っているのかと思ったくらいだ。
ちなみに、「匂い」はまだ実装されていないのか
hobbitではなかった。

そして一番の鬼門は「金額」だ。
通常映画料金に加えて1400円加算される。
(ユナイテッドシネマ価格)
もう少し普及されば価格は下がるだろうか。
しかし新しい映画体験であることは間違いない。
是非体験することをお勧めする。

4DXって飲み食いできないよね。

今年2015年はSTAR WARS エピソード7が
12月に上映される。
当然4DX版もあるはず。
みないわけがなかろうて。



2015/01/01

(No.2286): 2015年 新年に寄せて


2014年年末の最後にと準備していた
この拙屑ブログ用の原稿があったにも
かかわらずやれingressだやれMH4Gだやれ
AbletonLiveだやれパンダ車だやれ六級改号だ
などとやることが山積状態であったので
そのことをすっかり忘れて気が付けば滞りなく
年が明けています謹賀新年。

今年も半世紀以上も齢を重ねたにも
かかわらず考えられない程の低いレベルを
維持し続けるためフィクションと
ノンフィクションの混ぜこぜ的内容を
筆者が開発した日本語文法放物線投棄式改
を用いてこの電網最果ての地で爪に火を灯す
ように書殴る所存にて併せまして
電子雑音を一に致しまするdewey
とやらのアレや此れも津々浦々まで
お引き回しの上オン願い上げ奉り候。


新年特別企画 1
dewey エフオピのプライベートスタジオ写真公開
(studio lumb.)





新年特別企画 2
卓の上のバラゴンとケムール人