2016/08/25

(No.2476): 8.23ライブ後記と9.24ライブのお知らせ


2016.08.23 四谷LOTUS ELECTRIC LOTUS Vol2.
deweyライブでした。
エフオピ、tairaともども予告通り電子音塊を投げ切った感。皆様のお声をお聞きする限りではおそらくは良い出来だったのかと、そんな塩梅で胸をなで下ろしているところです。
このロータスのイベントは共演者の皆様が素晴らしくhello1103さん、miku+ifさん、YutakaYanagiさん、など筆者の琴線を弾く音楽ばかりですこぶる楽しいですしいろいろ勉強にもなります。

さて今回のdeweyライブではハードウエア楽器としてtaira准将はKORG minilogue、筆者はYAMAHA refaceを新規投入したのですが、特にminilogueはシーケンスであったり手弾きであったり要所要所で活躍しておりました。
そして手前味噌で恐縮ではありますが、taira准将のライブシステムは制御信号系がUSBとMIDIで混在していたりマスタークロック発生が複数あったりとかなり複雑なシステム環境なのですが、一切のトラブルがなく遂行できたのはtaira准将の事前のテスト計画による綿密な動作確認作業の賜物かと。
音楽以外のことが多いと思われそうですが、テクノ音楽制作やライブというのはそういう技術的スキルや環境構築も含めて全てが「テクノ音楽」なのです。ということが最近になってわかってまいりました。


(photo by モモさん)


(photo by hello1103さん)


唐突にここで曲解説を。deweyライブ、最後の2曲について。
最終曲の一つ前の曲、「nos gwyn」 と書いて「ノス グゥイン」 といいます。作詞作曲は筆者エフオピです。miku+ifのmikuさんからあの曲はドイツ語ですかと聞かれました。発音がドイツ語っぽいのですが、詞はウエールズ語なのです。色について歌っています。
しかしこの曲調はなんなんでしょう。なんのジャンルだかよくわからないあまり聞いたことがない変な曲です。ボコーダー歌唱の節が一層そう思わせます。そういう狙いの曲です。はち切れそうではち切れないちょっとモヤモヤする曲です。

最終曲「Javelin」、作詞作曲はtaira氏です。6分近くある大作です。途中で曲調がガラっとかわるところがあり、そこから6/8拍子になります。しばらくすると4/4拍子に戻りますがまた6/8拍子になります。且つ、BPMがだんだん速くなっていきます。最初はBPM130ですが最後はBPM140になります。そして何と言ってもこの曲は同一帯域が何層にも重なっているので轟音です。「音響の弾幕」を地で行く曲です。そこへtairaさんの歌が乗り弾幕加減がさらに強調されます。


ライブ終了直後、taira准将の「あー終わった終わった」というひとりごとがしっかりPAされていたことはいい思い出です。



さて、そんな1歳垂れ耳うさぎと15歳黒柴C1号を配すdeweyの次回ライブは、村上ユカさん主催「電気音楽会 vol4」に出演致します。
共演者の村上ユカさん(http://yucafex.wix.com/yucafe)はもちろん、ARMADAさん(https://soundcloud.com/tamaki-armada-hirotoki)も素敵な電子音楽を奏でます。是非ともお聴き逃しなく。
deweyは末席にて場を温める所存にて、引き続きましてお引き回しの上おん願いあげ奉りまする。


http://lastwaltz.info/2016/09/post-19626/#more-19626

2016.09.24 (土曜)
dewey/村上ユカ/ARMADA

開場18:30 開演19:00
全席自由 ご予約 ¥3,000 当日¥3,500 (税込み ドリンク別)

メールでの予約はこちらまで、lastwaltz@shiosai.com
1.ご希望公演日時 2.お名前&フリガナ 3.人数 4.お電話番号
を送信下さい。

2016/08/19

(No.2475): 障害対応7割


8月ライブのリハで代々木スタジオ。
もともとはライブ当日までスタジオ予定のないスケジュールだったが、9月ライブとの兼ね合いでライブ仕込みで両者確認する事項が出てきたため急遽2時間だけスタジオでの音出しを決めた。

deweyライブのシステムは組み上げ結線するだけで優に30分は掛かる。ようやくセッティングが終わり、さぁ同期させてみましょうとマスターのAbletonLiveをスタートさせるが同期しない。
これでは。
動きません。
どうでしょうか。
だめです。
どうでしょうか。
だめです。
ふざけんなよキーー
taira准将は安定の半ギレモード突入。

切り分けてどこが障害箇所か探りましょうなどと筆者がISO27001で培われたスキルを発動しはじめたとき、同期ができるようになった。taira准将がなにやらいろいろ弄っていたら復活したのだった。
しかし結局1時間は音楽以外のことに使われた。

そしてその後、別な障害に見舞われた。
嗚呼もうこのままスタジオ終わってしまうのかと思われたが、しかしなんとかかんとか曲合わせや同期確認はひと回しのみできた。


這々の体で帰路。
スタジオ後、taira准将から障害の原因が全て判明しました。再発防止策を講じますと報告を受ける。まずは原因が判明してよかった。対策を打てるからだ。
テクノミュージシャンは常に機材リスクとともにある。




2016/08/18

(No.2474): シン・ゴジラで所感


シン・ゴジラ観賞す。ネタばれなんとなく少しアリで所感。

連日筆者TLでは話題持ち切りでどれどれどんな塩梅だろうかとしかし期待を込めて観た。
期待を越え想像以上の作品だった。ゴジラではあるが円谷系のそれとはまったく異質である。が、1954年の1作目「ゴジラ」とニュアンスは近似。

以下、所感箇条書き
・設定に虚がないと思えるほどのリアリティ
・自衛隊の作戦中、武器の使用までの命令伝達の経路など
・誇らしい日本の国防力
・おそらく日本国の対応はこうなんだろうというくらい現実的
・国家の意思決定のテンポ感
・初回上陸後の翌日に被災地以外は普通に通勤電車も動き日常になっている
・今の日本社会の思考を改めてみせられた
・1954年1作目のオマージュがあちこちに
・伊福部氏のオリジナル楽曲トラックに感慨深い

・そしてこの続きはないよね・・

この映画は怪獣映画ではない。
お子様向け映画でもない。
これは立派な成人向け映画だ。


2016/08/12

(No.2473): ヤマハのシンセの噺2(さぁいっちょうぶぁーっといくかー編)


ツクグロウ鳥の精霊に憑依されたことも知らずわたくしはその2次元状ボタンを押下しました。あれほど実機を触ってからにしなさいと口を酸っぱくして云っていたというのに。
それはサウンドハウスよりもさらに安い値を付けていた某ネットショップを見つけてしまったからだ。気付いたときは既に注文確定しましたメールを受け取っていた。

まぁいい。そういうことも長い人生にはままある。翌々日に玄関に打ち捨てられて着荷。どっしり感がある、実際この大きさにしたら重い。評判通りのしっとり感のある鍵盤。ミニ鍵盤といってもmicrobruteよりは大きく、いわゆるミニスリム型。
何より出音の振り幅の広さに驚く。シンプルな原波形音はもとよりどうやって作ったのか簡単にはわからないくらいの複雑な音も作り出せる。エフェクトも充実しており、派手さはmicrobruteの比ではない。
特に、オシレータの多彩さ。ここは根幹なだけに相当な設計上のこだわりが感じられる。オシレータの元ソースは5種類だが、ソースごとに当てがわれたパラメータを調整する二つのスライダーやLFOの掛け方によって相当複雑な音へ作り込める。

そして、さらに秀逸なのはフィルターのレゾナンス。発振がハンパない。また地味に内蔵エフェクトもかなりエグい。特にディレイのディプスをあげていくと自己発振するかのような強烈なピークが訪れる。

さらに話題のLooperという120BPMなら10分間MIDI記録できる仕組み。シーケンサーというよりはMIDIレコーダーという感じ。
当初外部同期できないかもと案じていたが、AbletonLiveからMIDIクロックを受けて同期走行を確認した。ただし、記録した内容は電源を切れば消えてしまう。だから、ライブ時は本番中にリアルレコーディングしながら被せるという暴挙を夢想している。





このシンセは音色メモリもない。しかし作った音色セッティングはiPhoneのアプリでセーブ、ロードが可能。アプリは無料。
こいつぁいいやと、さっそくアプリを落とすがiPhoneとシンセ本体を接続できるケーブルがない。シンセ本体はUSB Bタイプ、iPhoneはLightningケーブル。マニュアルにはApple純正のLightning-USBカメラアダプタを経由してUSBケーブルで接続とある。

結局、USB-BタイプとLightningケーブルが変換できればいいんだろうと思い、両ケーブルのUSB Aタイプのオス同士が接続できればいいじゃんとUSB Aタイプのメスメスの変換アダプタを購入した。さっそく試すが、iPhoneがシンセ本体をまったく認識しない。

改めて確認すると、どの関連サイトでも「Apple純正のLightning-USBカメラアダプタを経由して接続」とある。何?これはただ単にコネクタの物理的問題の所為ではなく、「Apple純正のLightning-USBカメラアダプタ」を使わないとそもそも認識しないってことか? 単純にUSBメスメスで繋げてもお話にならないってことか?

明日買ってこよう。しかしApple純正高ぇ。

そんなYAMAHA reface csの近況でした。
ここまではdeweyステージ上手側エフオピがお送りしました。そりではまた。







2016/08/06

(No.2472): CRへの旅(カフェレーサーっていう意味ね編)


あたくしのオートバイであるところのドカティモンスタァM696に乗り始めて今年でまる7年になりますれば、いわゆるの車検と云ふやつも今年の12月が来りゃぁ3回目であります。
総走行距離はさきほど44,000kmを超えたところで、オートバイにしては些か距離を稼いでおります。


次回車検ではまず間違いのうブレーキディスクの交換、リアではのう、フロントのディスク交換と相成ること違わず、それはもう膨大なる資金繰りに方々を駆け巡ることは必定。
今から何がしかの手を打っておかなければと思い馳せている一方、今更のライディングポジションについて年齢も相まってかそろそろ「楽」な方向で考えみてはくれまいかと云ふ噺もあるやなしや。

「楽」なライポジといふのは、今のやうな前傾姿勢からゆるゆるとした背筋伸び的着座姿勢へ変えること、ではない。「楽」なライポジを願っているのは股座の皆さんなのだ。
はっきり言おう、ドカティモンスタァM696に乗っている男性諸君、君たちの金◯袋の調子は如何かね。特に夏場、革パンツやオーバーパンツのないズボンのみの軽装(とはいってもジーンズ的なやつは履いてるよね)では、急斜面シートと急勾配タンクの谷間に己のそれがほぼ素の状態で激しく著しく押しつぶされ、打ちつけられるのだ。

つまり以前より拙ブログ((No.996): 超低速と珠と)でも記録した通り、己のそれの「位置」が少しでも正しい位置にいないと地獄を見る。さらに夏場では空冷デスモドロミックL型ツインエンジンから発せられる灼熱熱波が追い打ちをかけ、袋状のそれはもはや 体を成さずただ溶解するのみ。

であるからしてぇぇぇ(二丁目のタケルおじさんのモノマネで)ゆっくりとしかし急にある想いが首をもたげた。
バイク乗り換える?


現在のドカティモンスタァM696の容姿は筆者の評価は100点満点なのだ。超低い短いハンドルに粋なイモラミラーの組み合わせ、ずんぐりとしたタンク周辺と空冷デスモに伴った機械的なサーフェイス、そして全身がマットブラックなのでまるで無国籍の戦闘機のような風貌感で、筆者はそれが堪らなく好きなのだ。

筆者のオートバイに対する嗜好ファクタはまず「見た目」だ。「容姿」だ。ライディング系や性能などのプライオリティは極めて低い。従って今まで、前述の股間問題はインシデントではあったが正式に問題管理していなかった。「見た目」最高だから乗り心地とかは二の次。
だったのだが。。。

しかし、君、今わたくしのお眼鏡に叶う「現実的な」オートバイはあるのかね。と問えば、ありません、という回答となる。ドカティにこだわっているわけではないのだが、やはり見た目が好きなバイクは現状モデルでDUCATI Monsterになってしまう。しかし最近のMonsterは全て水冷になってしまった。いや、何より高価だ。中古バイクでもよいのだが、あまり積極的でない。

繰り返すがドカティにこだわっているわけではないのだが、やはり長年 デスモドロミックL型ツインエンジンに乗ってきたので愛着がある。(実はこだわっている)
先ずはドカティのラインアップを見てしまう。

昨年出たScramblerが人気らしい。人気はあるがトラッカーみたいだし、筆者はそういうのあまり好きでないし、現状ドカティで唯一の空冷だがいかんせん「見た目」にピンと来ない。

と、思っていたところ、セパハンを始めカスタム次第ではもろ嗜好ど真ん中になることを発見。

勢威調査中。



2016/08/01

(No.2471): ヤマハのシンセの噺(たぶん)


こんにちはお元気ですか。ぼくは元気ですが、最近とても気になる楽器があるんです。それは、ヤマハの「reface CS」というシンセサイザーです。

今年のフジロックの電気グルーヴのライブで石野卓球氏が弾いていたのですが、その出音が太く濃密で、でもコンパクトでかっこいいなーありゃどこのシンセなんだろうかきっとスイスあたりのマニアックな機材なのかしら、などと鼻息荒く調べてみたら、国産のYAMAHAだったのでした。
もう10年近くサンレコを始めキーマガもほとんど読んでおらず、機材情報に大変疎くなっており、このシンセが昨年発売されていたことも知らずにいました。

「reface CS」の気に入ったところはまず、電池駆動でも動く事です。なぜならdeweyライブ時に電源アダプタを挿さずに使えるからです。大変ありがたいです。
それとやはりコンパクトなこと。鍵盤はいわゆるスリム鍵盤ですが、現在使用中のmicrobruteよりは大きいので演奏しやすそうだなと。
自宅使用を考えても、スピーカー内蔵というところもポイント高し。いちいち結線しなくても音がすぐに出るところがいいです。
そして何より、アナログシンセの各種パラメータが物理的フェーダ等でほとんど揃っていること。つまみがフェーダ式なのも昔のヤマハ流で懐かしいところです。
iPhoneのアプリを使えば、作った音のセッティングをセーブしたりロードしたりできるそうなのでそれも大変ありがたいです。なんたってmicrobruteはメモリがないので作った音は一期一会なのです。男気。

しかし、ヤマハのCSといえば、今を去ること34年前、大学2年のぼくが最初に買ったシンセがヤマハの「CS01」でした。しかも新品じゃなくて友達から買ったんです。お金がなくて。ちなみにその後バイトして新品でRoland SH101を買ったので、CS01は別の友達に売っちゃったんでした。なお、SH101は今でも持ってます。

そんなこんなで、CS01懐かしいなーなどと思ってググったら、なんと今でもヤマハのサイトに載ってるんですね。驚きました。
これ↓
YAMAHA CS01


しかしまーぼくの場合、ヤマハといったらSRがパッと思い浮かぶんだけどねー。え?SRなんていうシンセはないって?シンセじゃないよ、SR400だよ。オートバイだよ。
これ↓
YAMAHA SR400


よく考えたらヤマハってすごいなー、楽器はアコースティックも電子楽器もあるし、しかも歴史に残る楽器も多いしDX7とかオートバイも歴史に残る名車多いし、すごい企業だなー


えーっと何の話だっけ。