2024/03/29

(No.2659): 早春講談 わたくしの音楽遍歴 (聴く方) 

2月9日 WildSideTokyoでのdewey deltaライブで
珍しくカバー曲を演った。
tairaさんも選曲されたのでそれではと私からもひとつ加えさせて頂いた。
それはYMOの1981年のアルバム「BGM」に
収録されている「CUE」という曲である。


YMO BGMのこと
筆者が音楽、というかテクノという音楽をやりはじめた
切っ掛けはこの「BGM」を聴いたことに由来する。
「BGM」はリアルタイムで聴いた。
「BGM」以前のYMOはもちろん知ってはいたが
正直、「ライディーン」や「テクノポリス」といった
商業的に大成功した有名楽曲には当時ほとんど興味がなかった。
ひょんなことから「BGM」を聴く機会があって
一聴してひどく驚いた記憶がある。
そして強く惹かれていった。
当時それまで音楽をちゃんと聴いてこなかったこともあり
今まで聴いてきた音楽とはまったく違う印象を持った。
当時、あの世界線で生きていきたいと想った。

そんな思い入れからの選曲。
実は「CUE」を自身のライブで演奏するのは38年ぶりだった。


音楽嗜好遍歴
80年代
クラフトワークは「BGM」や「テクノデリック」直後に
後追いで聴いた。
テクノ音楽に自身の方向性を確信した。

派生してウルトラヴォックスヴィサージなどUKの
ニュー・ウェイヴ勢に傾倒していった。
そして
ヤズートーキング・ヘッズヘブン17
クリス&コージーニューオーダー
ゲルニカ戸川純メロンなど。


90年代
YMOの呪縛から逃れられず80年代を引きずっており
新しい曲は平沢進ソロを聴くくらいだった。


2000年代以降
自身のユニット活動からクラブ系テクノに傾倒。
アンダーワールドケミカルブラザーズオウテカ
エイフェックス・ツイン、などいわゆる王道を。
(↑この動画クリス・カニンガムのやつだからえぐいヨ)

そして、マウス・オン・マーズに出会う。
彼らは90年代から活動していたが
筆者が知ったのは2002年ころ。
筆者の標榜するすべての電子音楽要素が
具現化されている音像。
以来、来日したときは必ずライブを観ている。
ドラムが入った3ピース時代が最も好き。
dewey deltaと同じ構成だが全ての次元が違い
到達できない境地。