2012/09/30

(No.1811): 特撮博物館


特撮博物館を訪なう。
来週には閉館してしまうので今見なくては
末代までの恥というせっぱつまり感を保ちながら訪なう。

結果から言うと
予想以上の素晴らしさに集中力は増すばかりだった。

前評判の巨神兵の映画だったり、
くだんのエヴァなんちゃらとかの系統だったり
ということはどこぞへ吹き飛んでおり
1960年代の映画で使われたそのアイテムが
「撮影オリジナル」という表記のもと
数点も展示されているのを目の当たりにして
是非もない、ずずっと奥まで、という感慨に
浸るのであった。

街のミニチュアセットが模型好き的な感性を
ころころとくすぐる感じは
もうハナからはっつきで見ていたい心境である。
特撮の技術を絶やす事なく受け継いでゆくという
意思を、くだんの巨神兵の短編にも見られる通り
全てをリアルの物理現象で創ってゆくという
昔ながらの特殊撮影の醍醐味に全てが集約されている。

「巨神兵東京に現る」はCGなどの仮想現実を
見慣れてしまった我々に泥臭い原点のホンモノの
太陽の陽を思い出させてくれる良い作品であった。
ストーリー的にはナウシカにつながってゆく
風ではあったが、
筆者はやはりメイキングビデオにもあったような
特撮映画職人たちの想いの方に深みを感じた。

クリエイターは職人だ。









2012/09/28

(No.1810): 江戸の華


弁当を食べる ではなく 弁当をつかう。
煙草を吸う ではなく 煙草を呑む。
蕎麦を啜る ではなく そばをたぐる。
お風呂に入る ではなく お湯をつかう。

平成の御世でせぇ、江戸のことばの奥義を
頂いちまうってぇんだから粋な話でござんしょう。

てぇげぇにしろなどと言わずに
話の下げまで聞いておくんない。

2012/09/27

(No.1809): Monster.Diesel.PV


もともと著しく冴えた造形であり
それは旧型に由来しそれ故旧型から所有し、
新型になって好みの分かれる容姿なれど
もともと著しく冴えた造形であり
それをさらに舞い昇るような造形の
悦ぶように冴え渡ったその佇まいと
すんでのところでの侘びと織り成し
駆ってなんぼという世界に媚びず
的確な造形の美しさに羨望の矢面に打つ。

DUCATI Monster Diesel







マジでほしいー



2012/09/24

(No.1808): 不適格な数日


クラブでの深夜エレエレライブとか
自分たちの出順がタイムテーブル午前4時とか
そんなの数年前まで普通な感じだったんだけど
さすがに31時間寝ずの19時間連続勤務は
ちょっと変な液が分泌しそうになるほど
研ぎ澄まされつつ朦朧とするという
仕事には不適格な状態になる。

そんな不適格な人生を送っている筆者の
この勤務体系ですら、我々の中では一番楽という
凄まじい状態の怒濤の数日間なのですお疲れ様です。

ちなみに一番すさまじい人の場合。
筆者と同じ勤務後、帰ってから約8時間後の
同日23時頃再び出社し、翌日の18時過ぎまで勤務、
一旦帰って、
さらにたった4時間後の22時に出社、
そのまま翌日の昼12時くらいまで続き、
一旦帰って同日20時出社、さらに
そのまま翌日の昼12時くらいまで続く。
以下ループ。
数日間の激務とはいえ、
マジでしぬわこれお疲れ様です。




2012/09/21

(No.1807): 雨洗車という


ボツボツボツという大粒の雨
あっという間にブドザーという擬音にかわり
数キロ走っただけでパンツの中まで
びちゃびちゃに濡れまくった久々の
夜間瞬殺豪雨内二輪駆動の掟により
なんもかんもなんもかーんも
水びだしにてまるで水中のようざんす。


もういい加減洗車しないと
雨洗車のみという体では申し訳ない。
六級改号DUCATI M696何某の装い。



明日21時出社。




2012/09/19

(No.1806): にしらの算段


朝起きたら豪勢な大雨なので
六級改号DUCATI M696何某で駆る。
久々のレインスーツフル装備で
こんな大雨の中出てきちゃって
ひょっとしてアンタ後悔してるんじゃないの
ううん後悔なんかしていないさ
うそ、その淀んだ目は後悔してる目よ
そ、そんなことないさ
いいえ、きっとそうだわ
そうにちがいないわという寸劇が
どこからかオカマ言葉っぽくなってきた
ことを受けて靴下まで
ぐっしょりと濡れてしまったので
コンビニで真っ白の靴下を求めた日。

ところで12月には六級改号と黒パンダ車の
車検でダブルブッキングな年なのだ。
訳:
今年の12月はバイクとクルマの車検が
重なってしまうのです。

にしらはろくな銭もねぇくせに
バイクだのクルマだのとけつかる。


旧友N
「アルファロメオの車検6万円で済んだよ」
筆者
「マジでか」
旧友N
「税金とか諸経費除いてだけどね」
筆者
「ディーラーもってけば20万コースだよな」
旧友N
「整備費とバッテリーとオイル、フィルタ交換だけ」
筆者
「それで十分だね」
旧友N
「パンダもみれるってよ」
筆者
「そこでお願いしるや」


2012/09/17

(No.1805): 得心の儀


父親の四十九日を終える。
納骨。位牌への入魂。
それぞれが流れるような読経により
儀式としての安堵感が参列者へ伝わる。
そんな読経を聴きながら、
ひとつ得心したことがある。

人の死に関する様々な儀式とか読経というのは
実は亡くなった人のためだけではなく、
あとに残った生きている人間にも向けられている
のではないかということである。

いやむしろ、人の死を通して
生きている人間へのこれからの生き様を
説いているような、そんな気がするのだ。
それが、さまざまな儀式だったり
その中を流れる読経だったり。
そうか、そういうことだったのだ。
と、得心した。

ありがとう。



PS
筆者
「びゃっこやのむすめのイントロの声って
ひらさわさん声をautotuneでやってるの?」
鎮Zさん
「しらないw サンプリングなんじゃないのかな
だって、全部できてからわたされるんだもん」
筆者
「そんなもんすか」




2012/09/16

(No.1804): 自戒の決壊


40歳代はなんて大人なんだろう
ましてや50歳代なんて初老の御大じゃん
などと10代や20代の頃には思っていたが
実際自分がいわゆるアラフィフ世代になってみると
そんな想いは全て幻影だったことがわかる。

いや、実際は、
本当にちゃんとした大人の皆さんが多いし、
例えば
人前でしっかり自分の意見を言えたり
物事を進める能力や人をまとめる能力で
会社でも偉い役職に就いていたり
社会的にもそれなりの地位だったり
ウチのお父さん部長なんだぜ的な
そんなアラフィフな皆さんが多いはずだ。

だいたい、未だに
屁の足しにもならないヘボい電子音響を
こねくり回して、たまにライブやったり
スタジオやったり、
ギョビョーンギョビャーンとか叫んだり
なんでそうなるのッウギャギャギャとか
くっそくっそ左手開始ムズくてできねぇや
(ドラム基礎練習)とか
六級改号の灼熱塊で股ぐらが最高ですとか
難解意味不明な発言を繰り返しているおっさん
など、
いやまて、そもそも
こんな屁の足しにもならない屑ブログを書いている
こと自体がもうぜんぜん駄目の領域なんじゃねぇか
と思うとウキウキする心持ちになります。

あー、今日もすごいや。


冒頭へ戻る。






2012/09/13

(No.1803): dig up once again


2012/09/13 00:42:39
ヘボいドラムって人をイラつかせるんだ。
人をイラつかせることが出来るんだ。
こいつは武器になる。



2012/9/12 21:23:59
では今から 印象の悪くなるような、
言ってはならないことを言う。
(某関係者のみ)



2012/9/09 10:37:58
そう言えば、B to C の会議体でやってること聞いたけど、
そもそも回収の発想が凡人過ぎて呆れた。
これだけ無料のwebサービスがあるのに
サービスそのものに課金しようという考え方自体が
ぜんぜんダメ。



2012/9/13 22:09:39
最近youtubeで17歳の男子高校生がアップしてる
実況モンハン動画を観るのが楽しいのだが、
それを見ている私はおそらく君のお父さんよりも
年上なので是非PTしたいなと思いながら仕事をしています。今。



2012/09/12

(No.1802): 長月と描く


23:30 東京都23区外西部 時速60kmで
走行する696cc 空冷二気筒デスモドロミックに
跨がって感じる風は、しごくひんやりとした
秋の色だったことを告げる。

特に、木々の生い茂る場所の横などは顕著。


2012/09/10

(No.1801): 三輪原付の秘密


いちはちまるひと、いちはちまるひと。
Bomb all these and destroy them,
bomb all these and destroy them.


朝、何度か遭遇した三輪原付。
うしろに箱を積んでいるあの三輪原付。
屋根こそないがピザーラお届け式な三輪原付。
筆者は嘗て、あのような三輪原付をみたことがない。

すなわち
とにかく、速い。
加速こそないものの、696ccデスモの巡航速度で
普通について来る。
いや、正確にはついて来ているのではなく
筆者を追い抜く事さえ普通にあるのだ。
よく筆者の真横に、ビタッーとくっついている。
筆者が法定速度で走行しているからという
理由もあるのだが、しかしもっとも顕著なのは
その走行ラインである。

はっきりいって、無茶苦茶。
アンド道路交通法完全無視。

例えばこうだ。
片側2車線の道路。ラインは黄色。
渋滞こそしていないが両車線ともクルマが
ぎっしりで、凡そ40km/hほどで走行している
そんな道を、クルマとクルマの車間を
まるで大きなスラロームのごとく
車線間を蛇行走行しながら
クルマを追い抜きつつ前へ前へと走るのである。

その蛇行走行がすごすぎ。だって、
屋根こそないがピザーラお届け式な三輪原付が
ギュインギュインと傾かない車体を無理に
傾けて車間をすり抜けて行くのだ。
車間もギリで、クルマの人もギョッとしているに
違いない。
っていうか、むちゃくちゃ危ない。
物理的にも感性的にも危ない。

彼はどれだけカッチョワルイか、事故るか
警察に捕まるかしないと気付かないだろう。

Bomb all these and destroy them,
bomb all these and destroy them.


2012/09/09

(No.1800): Monolake節炸裂的


せっかく、1800回記念だというのに
だというのに、すまんが、
まことにすまんが、詳細な感想はまた後日、
覚えていたらまた後日やるっちゅことでひとつ。


代官山UNIT を訪なう。
Monolakeのライブを観るため。
5.1chサラウンドでのライブ。

Ableton Liveの元開発者ということで
間違いなくAbleton Live使い。

Monolake節炸裂的重低音と鋭角な高周波と
はちかれるビートの音塊、ノイズ、
ホワイトノイズ、環境音、サンプリング、
ミニマルとは違った展開のある構成、
特徴的なお祭りのようなキックパターン
ハットが前後左右ぐるぐると回る。


あと、代官山UNIT
広さも音響も設備も良いハコだった。


2012/9/10 追記
元開発者じゃなくて今も現役の開発者なんでしょうか?

Monolake(Robert Henkeさん)インタビュー


2012/09/07

(No.1799): そんなつもりじゃ


復路、夜、22:25。
六級改号ducati m696 を駆る。

東京都某所、幹線道路を40kmで走行中。
その先を左折することで裏道へ抜けられる。
左折する数メートル手前で、前方に赤色棒を持った
警官が一名、こちらに止まれ合図をしている。
しているように思った。
止まって下さい的にお辞儀をしながら赤色棒を
横に向けているからだ。
間違いなく筆者を指していると思った。

ぜんぜん止まってもいいのだが、
その警官のいる場所は、今から私が
左折しようと思っている道の先なのだ。
つまり、警官の指示通りに止まらなければ
ならない場合、私は、私の曲がるべき道を越えて、
さらに越えてその先まで走らなければならない
ということになるのだ。
その先まで走ってしまうと、
私は相当な遠回りをせざるを得なくなるのだ。

どれほどの遠回りになるか言って聞かせよう。
どれほどの遠回りになるか言って聞かせよう。

今、西荻窪にいて吉祥寺まで行きたいのに、
新宿方面の電車に乗って東中野まで行って
折り返して吉祥寺に行くようなものなのだ。

だから、警官の手前で左折した。
当然だ。
だって私は左に曲がるんだもん。
なんの遠慮もない。


検問から逃げやがったと思われたであろうか。
いや、検問やるんだったら左折道の手前で
やるべきだ。

2012/09/05

(No.1798): 風をあつめて


風をあつめる季節にだんだんと
ゆっくりとだんだんとなってまいりました。

21:53 東京都下 時速60km 排気量696ccの
二輪に跨がる。
風をあつめるにはいい塩梅だ。
蒼空をかけたいんです 蒼空を。



2012/09/03

(No.1797): 評価はゼロ点


端的に言うならば、ライブがしたい。
スタジオでの音出しも当然だが
それにも増して、ライブがしたいのだ。
久々にスタジオライブではない、
ライブハウスかクラブでのライブがしたい。

定期的に、或いは精力的に、
どしどしライブをやられている
行動力のある右肩上がりバンド様達とは違い、
当然のことながら他力本願的塩梅式の
我々にとっては定期的に、或いは精力的に、
どしどしライブができない。

だいたい本気度が中途半端。
真面目に音楽に取り組んでいる方々に
申し訳ない、
というくらいテキトーな我々は
当然のことながら他力本願的塩梅式であるので
ぬらりくらりとしているんだけど
そんなんだったらライブやりたいとか
ぬかしてんじゃねぇよこのお返し控え表野郎がッ
だからさ、
混沌とした浮遊電子音塊、
40Hzあたりズンとくる低音に2KHzあたりの
鋭角音が加わったキック、
フィルターで裏打ちされた16シーケンス、
音程の外れた唄、
タイミングのずれたハット、
嗚呼、そんなイタズラされたい心持ちの
電子音塊で満たされたライブをやりたいものだ。

そんなイタズラされたい心持ちの
電子音塊いわゆるテクノデリック的
他力本願ライブを観たいだろう?
なぁ、君もそう思うだろう?



ぜんぜん



<そんな筆者の評価>
評価値; ほぼゼロ点(公私ともに)

なるほど、なるほど。



2012/09/02

(No.1796): 孤独の80年Riot


TVドラマ版「孤独のグルメ」シーズン2が始まるとの由。
願ってもないこってす。
TV版は久住さん原作の漫画とは少し雰囲気が違うが
とはいえ当の久住さん自身も制作に関わっている
だけあって、台詞のいいまわしとか、原作の漫画と
同じ温度を感じる。
シーズン2もそんな塩梅だろうと思うと
わくわくする。

TVドラマでわくわくするなんて
ありがとう」以来だ。





ところで、このRiot in Lagos かなりすごくいい出来。
80年のワールドツアー、ロンドン。


"Riot in Lagos" /world tour 1980(London)



1980年のライブでこれだけの音響的アプローチってやっぱり
すごいとしかいいようがない。
当時のロンドンの人なら理解できたでしょうが、
日本国内でこれやったら一般人は引いたでしょう。
凱旋で武道館かどっかでやったかもしれないけど
ここまでアバンギャルドっぽい編曲は確か
してなかったんじゃないだろうか。
(してた?違ってたらごめんなさい)
1981年のBGMとかテクノデリックの直前ではあったけど
既にこの調子の兆しがあったんだ。

1980年といえば筆者は当時17歳だったので
完璧なYMOリアルタイム世代であるけれども
その時はまだYMOといえばわかりやすいタテノリの
ライディーンとかテクノポリスとかで有名だったので
あまり興味はなかったのだ。

しかし1980年といえば「増殖」の「Nice Age」で
カッケー と思い、
スネークマンショーのレコードに収録された
「磁世紀開け心」で なんじゃこりゃマジでか と思い
1981年の「BGM」で 完全に心を打ち抜かれた。

そんな系図を辿る旅のしょっぱなの時点で
既にその空気を醸し出していたのだった。
改めてすごい人達だと思う。

2012/09/01

(No.1795): 位置をおさえる


六級改号(696ccの二輪)で駆っている。

前方を走行中のクルマ。
そのクルマのバックミラー及びサイドミラーに
映っているおばさんは一向にこちらを見ようとしない。
ただ一点、前を見てるだけ。


前方を走行中の原付一種。
そのバイクのサイドミラーに
映っているお兄ちゃんは一向にこちらを見ようとしない。
ただ一点、前を見てるだけ。


真っすぐ走るにしろ、常に後ろや左右は
気にしないのだろうか。
筆者はまめに視線を動かさないと落ち着かないのだが。
視線の基本は前方だが、
常に後方の状況は押さえておきたい。
「もしも」左横っちょから人やチャリンコが
急に出てきたら、右側に避難できるのか
とか
そういうことを常に考えて運転する。
だから、自分の「位置」がどんな塩梅か
押えておく必要があるのだ。
「もしも」の時の行動に直結するからだ。


「あ、コンビニ! 入らなきゃ」 
なんて思って後ろや左も確認しないで
急に左折するアンポンタンがいる。

実際、いるから信じられん。


だから、そういうアンポンタン避けという
意味もあり、自分の「位置」を押えていないと
ならないのだ。
さぁ今日も「位置」を押えよう。