2017/06/29

(No.2532): 怪獣望郷


「ウルトラQ」は3歳の頃でリアルでテレビで見た記憶がほとんどない。後続の「ウルトラマン」も3歳から4歳にかけて放送されたので本人はリアルでテレビを観ていたという記憶はあまりない。後年、再放送や雑誌、ソノシート、あるいは映画などで全貌を理解した。
しかし本人はリアルで観た覚えはないのだが、物心がつくその当時、幼児の筆者は相当真剣に観ていたらしいので、結果、幼稚園から小学校低学年頃までは怪獣大好き少年になった。「ウルトラセブン」はリアルの記憶があり、ストーリーが大人向けっぽいものがあったので怪獣シーンもっと見たいと子供心に思っていた覚えがある。

夕方?だったかテレビでやってたウルトラファイト。着ぐるみがひどくて、且つ普通の工事現場風なところで怪獣同士が戦ってるだけのつまらなさが好きだった。
そして「帰ってきたウルトラマン」あたりからだんだんと怪獣関係に飽きてきた。以降は鉄道模型とかプラモデル、あるいはモデルガンなどに嗜好が変わってくる。

東宝の怪獣映画も大好きで「南海の大決闘」、「ゴジラの息子」、「怪獣総進撃」は映画館で観た。「キングコング対ゴジラ」、「モスラ対ゴジラ」はリバイバル上映だったか。
大映の「大魔神」三部作も大好き。大映といえばちょっと毛色が違うけど「妖怪百物語」も観た。「ガメラ」も。

その中でも特に印象に残ってて鮮明に覚えているのは武蔵小金井の映画館でリバイバル上映で観た「サンダ対ガイラ」だ。
何がそうさせるのか説明できないのだが、物語自体ではなく、あの映画の持つ空気感というか佇まいというか、何か得体の知れない匂いというかそんな感覚が圧倒的に押し寄せたのだ。それはとても魅力的で、そんな感覚が子供心に刻みつけられた傑作。後年、大人になってからビデオ購入し、セリフを覚えるほど観まくった。
昭和の名作。


2017/06/26

(No.2531): 20msec後の世界


7/14ライブ用の仕込み。
taira准将新曲へドラム補強を打つ。が、タイミングがぜんぜん合わない。ジャストに入れたのに合ってない。サンプルwav先頭を確認するとBPM136解像度128で1.8マスほど遅れて本編が始まっている。従って全ての拍はジャストから約20msec遅れている。
解像度を512まであげ、打ち初めを調整する。試聴するも、まだ喰っている。
1024まであげ13マス目分、ドラムパートを後ろへずらし再度試聴。これくらいでほぼジャスト。

打ち込みだからといって、0秒から始まるとは限らない。20msecの時間を経過したのち曲がはじまる。
ビッグバン後の20msecの世界ならフォトン、ニュートリノ、電子、陽子、中性子が生まれていたくらいの時間に相当する。音楽も。





2017/06/22

(No.2530): 杯の道 (streetcup顛末記) 其の十


水冷になったから暑くなくなるかなー
などと一瞬でも思ったあの頃の自分をここへ呼んできて鼻の穴に親指を思いっきり突っ込みたい心境だ。

Triumph StreetCup 、169cmの日本人が跨るとニーグリップの膝がタンクではなくエンジンに当たるのだ。左右ともに。イギリス人は足が長いからちゃんとタンクを挟めるのだろう。エンジン本体の取り付けの関係で、右膝の方が当たる面積は広い。
昨年12月に乗り始め4月ちょいちょいまではオーバーパンツを履いていたのでこれほどまでのその熱量を測れなかった。


断言する。前車、空冷DUCATI Monster696よりも「すこぶる暑い」。さらに言い募れば「熱い」のだ。

DUCATI Monster696の「暑さ」も物凄かったが、あちらは股間を中心にストーブによる熱波に近い感じだった。真夏の渋滞では意識が飛ぶほどのエネルギー。何度も危険を感じた。

一方Triumph StreetCupは直に接触する「熱さ」と空冷並みの熱波の「暑さ」の二重苦である。まだ夏本番前だというのに。
特にエンジンに”直接”接触する膝を中心とした脚部は「火傷」を伴うほどの温度だ。要するに直接膝を接触することができないほどの熱さなので、ニーグリップができない。筆者はニーグリップしないとうまく駆れないクチなのでこれは死活問題なのだ。
そこで、熱くてもニーグリップできるように革製の熱対策パッド(どうやらハーレー乗り向け)を右膝に巻き、耐熱足カバー(こちらもハーレー乗り用)を左膝に巻き、熱対策装甲で乗っている。

確かに、今思えば真冬でもオーバーパンツごしにエンジン熱がじんじんと伝わるほどの熱さだったので、夏はどうなることかと思っていた。案の定、いや想像以上に過酷な状況だ。
こうでなくちゃ。最高だ。

2017/06/16

(No.2529): M O M概論(導入編)


筆者は大学1年だった1981年、YMO/BGMとKraftWerk/ComputerWorldをリアルタイムで聴いて何じゃこりゃとゴロゴロとこちら側に転がり込んだのが最初。
転がり込みながらカセットデッキ2台でピンポン録音を編み出し、バイトで買ったカシオトーンとDR55のみでミュージックコンクレート風はちゃめちゃ音楽を作り始めた。
それから約20年はYMOやKraftwerkの呪縛から逃れられなかった。いや呪縛から逃れられなかったという言い方は正確ではなく、20年の間、「BGM」や「テクノデリック」や「コンピュータワールド」を凌ぐ筆者嗜好の音楽に出会えなかったということだ。

特に90年代は新しい音楽をほとんど聴かなかった。外界情報をほぼ遮断し、部屋に閉じこもっては自分の音楽のみを創っていたからだ。

21世紀になって再びバンド活動などを行い始めた時、遅れて90年代の音楽について情報が入り始めた。
いわゆるクラブカルチャーにまつわる例えば、The Chemical Brothers、Aphex Twin、Underworld、あるいはAutechreといった、今では大御所となってしまった方々の音楽をこのタイミングで聴いた。

当時筆者がやっていたstereogimmikというユニットはクラブでのライブオファーが多かったので、深夜オーディエンスのゆらゆら動く踊りの中、重低音で強力なミニマルが爆音で流れるガチのテクノをよく聴いた。いや浴びた。

そんな折、mouse on marsを聴いた。
細野さんもライナーノートで書いているが、最初はかわいいことしているという印象だけだった。一聴しただけではその凄さがわからなかった。盤を重ねて聴いてゆくと、そのとてつもない発想と音像と音響にいつのまにか虜になってしまうのだった。そして気がつくとYMOやKraftwerkの呪縛から解き放たれていた。

mouse on marsは筆者の音楽嗜好のど真ん中である。しかも年々、その技とアイデアは「凄さ」を増してゆく。

キチっとしたものよりも、杓子定規でない非正確な、その昔筆者がカセットデッキ2台でピンポン録音していたときのような偶発性に富んだ音。そんな音楽が筆者は好きだ。

http://www.mouseonmars.com

2017/06/07

(No.2528): 6月7日dewey「提唱録 壹」 一般発売の巻



改めまして、本日6月7日 dewey 「提唱録 壹」 ようやく一般発売となりました。

なんせできあがったのが3月でありましたので、iTunes、GooglePlay、spotifyなどの配信はもとより、ライブ会場では既に物販もしておりましてお買い上げ頂いた方もたくさんいらっしゃいますので、今更何を発売するのかというところではございますが、改めまして、本日6月7日 dewey「提唱録 壹」 ウルトラ・ヴァイヴから一般発売となりましてござります。

主な取り扱い店法人様は以下の通りです。
タワーレコード、HMV、TSUTAYA、ディスクユニオン、それとアマゾンです。(敬称略)


「提唱録 壹」はdeweyのライブ(提唱会)で演奏される楽曲の中からコンパイルした作品集です。
エレクトロニック音楽ではありますがいわゆるクラブ系とは異なり、多層的電子音塊の中でtaira准将の叙情的旋律と歌唱、筆者エフオピの直線的なビートとボコーダーで紡がれております。
ジャケットの絵は高川ヨ志ノリ先生による描き下ろしでございます。モデルは見てお分かりの通り兎と犬の二匹でございます。
track8「Floral rain -子午線上の光素-」(Floral rain作詞:mieuさん)では村上ユカさんにコーラスで参加頂いております。コーラスが入ったとたんに景色がぱぁーっと変わるところがすごいです。マジで。バックトラックミックスは杉本健さん、豊かな低域で且つ広がりのある音像に仕上がっております。

是非ともお手にとってくださいませ。



Hello1103さんによるdewey「提唱録 壹」トレーラー動画






品番:DEWEY3  JAN:4526180418498

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Special cover illustration : 高川ヨ志ノリ
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Track 8
Lyrics:mieu
Special chorus : 村上ユカ
Special mix engineering : 杉本健
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Distributed : tsuqugrow label and ULTRA-VYBE, INC.
Recorded at SoundStudio NOAH. - Yoyogi,studio F.O.P. & studio Carne
All photo : Edie.S (stereogimmik)
Electronic-devices / vocoder / synthesizers / mixing : エフオピ
Electronic-devices / vocals / synthesizers / mastering / jacket and label design : taira
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