2018/07/01

(No.2570): 4ヶ月待ちのsub phatty雑感


え、ちょっと待って6月飛ばしたというのか。
気付けばここのブログ1ヶ月以上放置。なんと気持ちの良い。
放置って素敵。



唐突のmoog sub phatty雑感。
へっついの隅で爪を噛み半裸体育座りにて人生とはを問い続けて4ヶ月、そのオシレーターの素音の意外な細さに嗚呼待った甲斐ありと叫び、その10kg近い重さに嗚呼待った甲斐ありと咽び、今わたくしの眼前にはいぶし銀の体躯が横たわっております。



一番驚いたのは、シフトモードという見えているノブ以外にも多くのパラメータが存在したこと。
シフトモードはある特別な手順によりアクセス可能となる。パラメータは例えばLFO周波数レンジの選択(0.01Hz極超スローから100Hzまでを3つのパターンで選択)、フィルタースロープの選択(2ポール12dB、4ポール24dB)、擬似的なアルペジェータとして機能するアンプエンベロープリピートのON/OFF など
50種類以上のパラメータが存在する。それらを組み合わせれば百花繚乱音!
と言いたいところだが、現場でこれらのパラメータをリアルタイムにさくさくと触ることは困難である。だって種類がたくさんあって覚えられないんだもん。





でもメインの構成は至ってシンプル。オシレーター波形を連続可変式とした独特な機構はあるが非常に基本的な構成。
LFO、2VCO+noise、VCF、VCA、エンベロープはフィルターとアンプ、LFOモジュレーション先はピッチ、フィルター、オシレータ波形に掛けられる。




地味な評価ポイントとして
アタックを最短にした場合のパーカッシヴなアタック感が半端ない。
例えばRoland SH101でスネア的な音を作ってもコンプなどで潰さないと強烈なアタックにはならないが、sub phattyではそれを素でできる。moogの真骨頂なのか。
発音時の波形頭を鍵盤打の度に初期化するというパラメータもあるのでおそらくこのあたりの合わせ技なのだと思う。

あと鍵盤がアフタータッチ、ベロシティ対応なのも良い。今ではほとんどのシンセに搭載されている当たり前になった機能だが、前僕microbruteにはなかった。
ノイズはホワイトではなく、ピンク。これもmoogこだわりの逸品。


出力は男らしく1/4フォンのモノラル出力一本。ステレオアウトなど「ぬ」。
残留ノイズが若干あるのはご愛嬌。
他に1/4フォンのオーディオイン、CVイン、GATEイン、東横インがある。USBとMIDIインアウトも装備。
DAWからの同期信号経由でKORG SQ-1のCV GATE OUT から問題なく駆動できた。




sub phattyは単体で聴くとそれほど太く感じないが、ソフトシンセだけで作られたトラックを流しながらsub phattyを弾けばその存在でバックトラックが全て後方へ追いやられてしまう。やはり芯の太さゆえなのかもしれない。
今後現場での目標は、逆にその存在を消すことである。


0 件のコメント:

コメントを投稿