2019/01/24

(No.2577): 構成の改造 (Apollo Twin MK2ぽちった噺)


deweyライブでの最終音出しにはALLEN&HEATH ZEDi-10にビルトインのオーディオインターフェイスを使っていた。けっして悪い音ではないのだが、やはり専用のi/oを使うべきだろう、いや使うべきなんだよ。と年末のdewey納会でも意見は交わされたのであります。

そんなことをぼうと想っていた年も改まった或る日、得体の知れぬ自動書記にも似た不可思議な力に突き動かされUNIVERSAL AUDIO Apollo Twin MK2 SOLO をポチッた。
DUO、QUADの方をポチっていたらと思うと冷や汗が出る。SOLO、DUO、QUADはApollo Twin MK2に搭載しているDSPのコア数のことで、これによって相当な金額の差があるからだ。
Apollo Twinは同社のプラグインをコンピュータのCPUではなくこのDSPで処理するため、より多くのプラグインを同時に使用するにはDSPのコア数は多い方が良いらしい。



それでは、実質まだ2週間ほどだがApollo Twin MK2 SOLO を使ってみた使用感を。



先ずは、購入前から密かに暖めていたdeweyライブ母艦となっているハードウエアのアナログミキサー撤廃が現実に成り立つかを検証した。
検証結果:成り立つ

DAWとApollo Twin MK2の中間にUNIVERSAL AUDIOのソフトウエアコンソールが接続される形で用意されている。コンソールの目的は大きく二つあり、レコーディング時におけるプラグインの掛け録りと各種モニターである。
deweyライブの場合は主にモニターに主眼を置くが、ボコーダーなどで使用するマイク音声やMOOGを入力するときはアナログインプットチャンネルを使用する。
MOOG Sub Phatty、せっかくアナログのハードウエアシンセなのにAD/DA変換するのはもったいなくないかといった疑念は最後まであったのだが、結果まったく問題なかった。それはレイテンシーしかり音質しかりだ。むしろUAD プラグインが使えるメリットの方が大きい。


そしてtaira氏側の音の受け取り方法。
今までRoland MX1からアナログ2chで出力していたが、SPDIFで送出してもらいApollo Twin MK2ではデジタルで受けることにした。ただし両者間には物理的なコネクタ形状の違いがあるため途中に同軸光変換器を挟んでいる。

そしてもう一つ。
筆者ボコーダー及びWavesTuneRを挿したボーカル音声を2ミックスとは別に3-4OUTへ出力させる。ただし、ヘッドフォンモニターではボコーダーもミックスされて聴こえること。
コンソールではメインミックス以外に複数のサブミックスが作ることができ、それを切り替えることで実現できた。(詳細は割愛 メンドウくさい)
3-4OUTはライブ会場では実際に加工ボーカル音としてPAで受けてもらう予定。メインアウト(1-2OUT)とは別出し。

加えて、拍の取りにくい楽曲へのクリックトラックモニターも同様の対応で実現できた。モニターにはクリック付きで聴こえるがメインアウトにはクリック出さない。


1月中旬、スタジオにて各種確認を実施しつつレンシウ。
上記各種検証はもちろんだが、一番感じたことは 解像度の高さ だ。
あくまでも既存のALLEN&HEATHなどと比較しての場合であるが、44.1KHzであってもdeweyにありがちな中低域の団子状態が一切なかった。同じバックトラックを使っているのもかかわらず である。

改めてAD/DA変換の品質の良さを実感した。

ちなみに、筆者の使い方であればSOLOで必要にして十分だった。使用プラグインはボコーダー用マイクにニーブのマイクプリをユニゾンで、MOOGにRealVerb Pro、バックトラックにTeletronix LA-2A コンプ。これでDSP使用率50%くらい(だったはず)



かなり良い品です。
アポロツインMK2



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