2022/09/29

(No.2618): dewey delta(-f) になった噺 (痔瘻根治手術顛末記 第1話 )

9月18日の超電子COMPLEXではdewey delta(-f)として
筆者抜きのtairaさんとハッチャキさんで出演して頂きました。
なぜ筆者がライブに出られなかったのか。

実はライブの翌日19日は筆者が手術のために入院する日だったのです。
さすがに入院前日にライブはできないうえに、病院からの通告でコロナの関係上
入院前にライブハウスのような場所への出入りは禁止されていたからです。


さて、そも何の手術で入院することになったのかといえば、
それは痔瘻(じろう)であります。
痔瘻という病名を初めて聞く読者もいるかと思います。
「痔」という単語の通り痔の一種ですが、「いぼ痔」や「切れ痔」といった
いわゆる純然たる「痔」ではなく、どちらかというと感染症っぽい類の疾病です。

ググればどのような疾病かはすぐに出てきますが、簡単に言うと
肛門の内側にある肛門腺に細菌が感染して炎症が慢性化、
炎症が管となって皮膚を突き破って穴をあける症状です。
「皮膚を突き破る!」とか聞いただけで痛そうでしょ。
でも痔瘻が”完成”するとそれほど痛くなく、
むしろ痔瘻の前段階症状である肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)の方が
千倍痛いのです。
筆者も肛門周囲膿瘍→痔瘻というプロセスを辿り痔瘻が”完成”しました。
そんな痔瘻の根治治療は21世紀とはいえ外科手術しか方法がないのです。


筆者は日帰り手術は何度も経験をしているのですが入院は初めてです。
存分にビビりながら臨んだおよそ5日間の入院生活でありました。
手術前日、手術当日、手術後にわけてその状況と心情を3話に分けて記録します。

痔の手術なんて簡単だよ大丈夫ーなどと傍から励まされましたが、
あんた現実は聞くとやるとじゃ大違い、やっぱりそれなりの苦行でありました。
しかも、「痔」ではなくて「痔瘻」です。


以降は、痔瘻根治手術の生々しい表現が出てくるのでご注意ください。


【入院・手術前日】
入院したのは総合病院ではありますが肛門外科で有名な都内の大きな病院です。
筆者の病室は8階、6人部屋。当初は筆者入れて3人でしたが、
入退院で入れ替わり立ち代わり最後は満床になりました。
筆者の部屋はほとんど肛門外科の患者さんばかりでした。
22時消灯、6時起床。

事前に痔瘻手術入院のオリエンテーションを受けていましたが、入院日に看護師さんから、
麻酔のこと、手術内容や術後の過ごし方など改めて一通り説明を受けます。
腰椎麻酔という下半身麻酔で、手術当日は術後翌朝までベッドで安静が必要、
下半身が痺れて感覚がなくなりますがだんだん戻るので安心してください
と言われましたが一体どんな麻酔なのか恐怖に慄きます。

入院日は手術前日になります。前日と手術当日はいろいろやることが多いです。
・除毛(女性の看護師さんに電気シェーバでお尻の毛を剃ってもらう)
・排便(19時になったら長さ2cmほどの座薬を2個挿入)

座薬入れたら5分ほど我慢してから排便してと言われましたが、
2個なんて入んないよ、っていうか入れたけどぴょっと出てきちゃうし
そもそも5分も我慢できずにほぼ速攻で排便。
あの座薬、入れた刹那、肛門内でしゅわーっと発泡する感じですぐに液状になるのです。

夜ごはんは普通食でした。
術後の傷の治りを助ける飲料を渡されるので翌朝7時までに飲みます。
・21時以降禁食


緊張してほとんど眠れずそしていよいよ手術当日の朝を迎えます。
続きは第2話で。

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