2021/05/13

(No.2602): コールサイン

中学の頃(1977年頃)、筆者は鉄道模型が好きで、その辺りから電気工作にも興味が移った。その関係で「ラジオの製作」誌などを定期購読していた。
最初に作った電気工作は、AC100VからDC13.8Vを出力する安定化電源だった。設計は雑誌に載っているので僕たちはそれを見ながら秋葉原で部品を買ってきて自作するのだ。

お金も工具もないのでケースは買えず、かまぼこの板にトランスや端子の付いたベーク版を取り付けて配線した。

何故13.8Vかというと、その時持っていたソニーのトランシーバーの電源として使いたかったからだ。
無線機の電源は概ねこの規格だった。電気工作と共に興味があったのが無線だった。しかし中学の時はまだ免許を持っていなかったのでCB無線(合法のやつ)をやっていた。


高校では鉄研(鉄道研究部)に入った。
鉄研の部室の隣が無線部の部室だった。無線部は国家資格のいるアマチュア無線の活動をするクラブ。
同じクラスのI君が無線部だったので、彼に教わったり無線部の部室で先輩のQSO(交信)風景を見せてもらってるうちに魅了され火が付き、高1の秋に国家試験を受けてアマチュア無線の免許を取得した。



無線部の部長になったI君に、鉄研をやめて無線部に来なよと何度も誘われたが、筆者は鉄研の副部長だったので断っていた。が、実は無線部に入りたかった。
I君とは高校卒業するまで、毎週のように秋葉原へ出かけてはアマチュア無線や電子部品の海を泳ぎまわっていた。

この頃が一番アマチュア無線にハマっていた時期だっただろう。
その後大学卒業後数年間はHF~50MHz(専門用語ですみません。ググってください)を中心に運用していた。


別の章で書いているが、筆者は大学1年の初夏にYMOやKraftWerkと出会って突如テクノ音楽に目覚める。
シンセサイザーや録音機材が欲しくてアルバイトをしていたが、実はこのとき、所持していたHFの無線機を近所の質屋に持って行ったのだ。金に換えるために。
しかし筆者が未成年だったこともあり断られた。(結局は売ることができたがそれはまた別な話し)

その後、1988年頃乗っていたローバーミニでは50MHzのSSBとAMでモービル運用をしていたこともあった。QSLカードはそのミニの写真だった。
しかし、ミニを降りたのを境に急速にアマチュア無線への興味が薄れる。


それから30年経ったここ最近、アマチュア無線への興味がじわじわ復活してきた。
免許を取ってから既に40年、近況がまったくわからないので情報収集しつつある。

情報収集してて一番驚いたのは「旧スプリアス規格」の無線機が2022年11月で使えなくなるということ(2021年3月時点ではこの期日も延長されたとのことだが。。)
所持しているのは古い無線機ばかりなので、マジか!となった。
そして無線局免許状を見たら備考にそのことが書いてあった。ぜんぜん気付かなかった。
紆余曲折、調べたら筆者が所有している無線機は確認保障できる機種だったのでとりあえず大丈夫そうというところまでわかった。


ちなみに、無線従事者免許は生涯免許なので更新は不要だが、無線局免許は数年置きに更新しなければ失効してしまう。失効するとコールサイン(世界に一つ、自分の無線設備に与えられた呼び出し符号)がなくなってしまう。
40年前のコールサインは復活したときに使い続けたいと思っているので、無線局免許は忘れずに更新している。



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