2017/02/19

(No.2510): 杯の道 (streetcup顛末記) 其の六



筆者の灰黒路号別名Triumph Street Cupにこの数週間に起こった事象を記録するもの也。

初回点検も滞りなく完了し、極めて好調な機関を携えて日々慣らしを兼ねて駆っておった。その朝も早くから労使契約労働に赴くべくすっかりとバイク身支度を整えの、いつものようにエンジン始動。車庫から公道に出すためにバイクを押して行くのだが、バイクを起こすとガクンとエンジンが止まった。
冬の寒い朝とてStreet Cupはコンピューター制御のオートチョーク故、人の操作は不要であり自動的にガス濃度を調整してくれるのだ。筆者のようなバカでも扱える仕様なのだ。
だから、逆にここでエンジンストップは異常なのだ。などと1ミリも思わず、またまたー今朝は寒すぎなんでしょとひとりごちながらセルボタンを入れる。

セルが回らない。うんともすんとも言わない。計器類には電気は来ている。が、メーター内を確認すると、キーをONにしたときにいつも点灯するエンジンマークが消灯している。
あいかわらずセルは回らない。

ま、まじか。。

呆然と立ち尽くす。スタンドを出し、もう一度キーをONにする。
なに!エンジンマークが点灯した。セルボタンを押すとセルが回りドルンとエンジンがかかった。
やったーなんだ、”たまたま”セルがまわらなかっただけか(冷静に考えれば、たまたまなぞないのだが)ー、よかったよかったとバイクを起こすと、再びエンジンストップ。

ま、まじか。。

呆然と立ち尽くす。スタンドを出し、もう一度キーをONにする。
エンジンかかる。スタンドか?
一回エンジン切って、スタンドをだしたままバイクを立ててキーをONにする。
なに?エンジンマークは消えたままだ。案の定セルも回らない。

なるほど、スタンドではなくバイクを起こした状態だとセルに電気がいってないっぽい。これは断線くさい。断線くさいぞ。

スタンド出してバイクを傾けた状態でキーをONにする。ほら、エンジンマークが点灯した。エンジンかかった。ハンドルをまっすぐにしてバイクを立てるとエンジン止まった。


決定。
これはもうドナドナだ。トラ屋さん入庫だ入庫。レッカーだレッカー。自宅でよかった。とりあえず。
というか半休だ半休。

1時間後にレッカー到着。トラ屋さんまでドナドナされていった。



その翌日、さっそくトラ屋さんから入電。
「原因がわかりました。エンジン制御の大元電源ケーブルのプラグが抜けかかっていたのです。で、バイクを立てるとエンジンストップじゃなくてハンドルを左からまっすぐに切るとケーブルが引っ張られてプラグから外れちゃって電源供給が止まってエンジンが止まったのです。
なのでハンドルを左右に切ってもそうならないようにケーブルの遊びをたくさん増やしてプラグ類も全部新品に交換しました。
これは設計上の問題と思われ本国UKにも事象をあげておきました。だからひょっとするとリコール的なことになるかもしれませんならないかもしれません」
要約するとそんな内容だった。ちなみに日本でこの事象が出たのは筆者で2例目だそう。(2/6時点)

なのでstreetcupに乗られている方はその部分を点検されることをお勧めします。
場所はハンドルのヘッドライト下部にある電源類のプラグが集まっているボックスのところ。そこに数本のケーブルが本体側と接続されています。このケーブルがハンドルを左右に切るとちょっと無理に引っ張られてしまう場合があるようです。


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