筆者は以前、制作環境に常時、楽器や機材がスタンバっているのは好きではないと書いたことがある。
何故(なにゆえ)か。即ち、機材や楽器を出しっぱなしにしておくと、埃が溜まってしまうからだ。ぷふ。
すなわちって顔か。すり鉢みたいな顔して。という詰まらない突っ込みもされながら、そんな些細なことなのかと思われる諸兄の方々。
確かに、シンセや機材をずらっと並べればかっこいいし、モチベーションは上がるだろう。埃さえ溜まらなければ。埃。
ああ、あいつらときたら、ノブの、フェーダーの、鍵盤の、ボタンの、枚挙に暇がなく、重力に則って、降り積もる様。嗚呼ダセー。
え、ちょ待っ。。そんなのマメに掃除をすればいいだけじゃん。
掃除?!うむ。さうだ。掃除だ。さうしよう。さうあるべきだ。掃除をしようぞ。
という自己暗示を受けて昨年8月に筆者の音楽制作環境 studio D.E.L を大々的に断捨離+リフォーム改造したうえで、リフォーム後のぴかぴか状態を維持すべく試みが始まった。
実は改造の大きな目的のひとつとして、スタジオ用のモニタースピーカーの設置があった。
それまではヘッドフォン(SONY MDR-CD900ST)のみのモニター環境だった。
肝心のモニタースピーカーはドイツのADAM AUDIO T7V ニアフィールドモニターを選択。
T7Vは低域が39Hzからなのでモニターする位置によっては十分な低域の確認ができる。新開発とされる独自のツイーターが若干ハイ強めに感じられるが帯域は裏面にて調整ができる。このモニタースピーカーは小音量でもしっかりと定位の確認ができるのも良い。
運用としては、細かいところは900STヘッドフォン、全体の音像や各帯域の出音などはT7Vを使用する。
モニタースピーカーは専用のスタンドに設置し振動を抑え、さらにその足元には特殊な防振シートを敷いた。
窓には吸音材が貼れないので、カーテンを全て防音用のものに換えた。壁の吸音材と防音用カーテンの影響でかなりデッドな部屋鳴りになった。
音漏れについて。
スタジオでかなり大きな音を出しても部屋の外では遠くで鳴っていると感じるくらい。特に中高域の音漏れ具合はほぼ問題なし。ただし、キックやベースなどの低域は少し感じる。低い周波数は物質を伝搬し易いから難問。課題。
スタジオのリフォームは完成した。
この整った状態を日々の音楽制作環境として維持させてゆくために、筆者は決断した。
基本は掃除ぞ。その運用にあたって、揺るぎない掟を挙げる。
燃ゆるゴミの日(週二回)の朝、スタジオの隅々をガッツリと掃除するという決断だ。日本語の文法など捨ててしまえくらいの。
既に実施9か月目継続中。いまのところ埃一つない。
週2回のスタジオの掃除、がんばってます。
1行で済む話だ。
※この文章は2098年イギリス プリマス地方のタマートン湖の湖底から発見されたポリカーボネイト板に原始的なポラリ語の一種で書かれていた文字を現代語に訳したものです
0 件のコメント:
コメントを投稿