2024/07/11

(No.2664): 終わりのない探求(ライブ用板編)

ライブで使用している「板」の話しをしよう。

 板2枚を折り畳み式DIYで作成しライブに導入したのはもう1年以上も昔のことだ。
あれから何回ライブを重ねただろう。
自作のわりには使用における不具合はほとんどなく
目的は達成したかに思えた。

しかし長く使っていると改善点が出てくる。
例えば蝶番のガタつきなども目立つようになってきた。
重いシンセサイザーを置くのも慎重さが増した。
パーツ劣化などは改善していけばいい。
そう思っていた。

とはいえ、自身がDIYしたブツにほとんど信頼性がないことは
自分が一番よく知っている。
別な言い方をすれば、いつ壊れてもおかしくはないのだ。
ライブ演奏中に板が真っ二つに割れる予感は一度や二度ではない。
ステージ上手側板真っ二つシンセ落下Mac破壊
クリック消失バックトラック無音演奏中断茫然自失。
考えただけで笑えるいや震える。


そんなある日ある思いがふつふつと沸き上がった。
やはり信頼感のあるブツに変えたほうがいいのではないだろうか。
有事になるまえに。
そして信頼性もさることながら優先度高で改善したい事項を
正面から検討してみようと思い立った。
それは「重さ」と「運搬時のかさばり具合」だ。

現状の板は中身のぎっしり詰まったMDF合板で2枚で7Kgもある。
加えてX型キーボードスタンドも使用するため合わせて運搬が必要である。
移動は車に積み込むため、持って長時間歩くということはないのだが
車から降ろしてからの運搬が非常にかさばるのだ。
そもそも車載体積もそれなりに必要だ。


そこで考えた。
概念の転換だ。
持ち運び可能なスタンドと天板が一体となっているテーブル?机?
みたいなものが一番適っているのではないだろうか、と。

とはいえ、嘗て、
ライブで使用可能な持ち運びテーブルを物色したことがあった。
もちろんそんな目的に適った持ち運びテーブルなど存在せず
概ねキャンプ用品のテーブルだったりした。
そうした製品は高さが低いうえに耐久性や耐荷重に問題があり
いわゆるエレクトロニック音楽ライブには不向きだった。

そんなはずはない。探せば必ずそういった製品はあるはずだ
と根拠のない自信で改めてネットを検索し始めた。
(もはやDIYでどうにかしようなどとは1ミリも考えていない)


そしてそれは見つかった。
ほぼ業務用といったジャンルだが作業台的なカテゴリに
折り畳み式作業台(エスコ EA913YA-1)というのを見つけた。

天板の大きさも現在の板よりも少し大きいくらいで、
高さも立って演奏するには全く問題ない。
しかも高さは3段階に調整できる。
天板は中心から2枚に折り畳むことができ、
脚は折り畳んだ天板の中へ収納できる。
そして耐荷重は30Kgもある。

これだ!
まさに求めていたものだ。
折り畳んだ状態で運搬しやすいように取っ手まで付いているのだ。
しかも思いのほか安価だ。
これはもう勢いも何もあったものではない感じで購入ボタン押下。

折り畳むとこんな形になる。(現物)

早速届いて確認したら、
あんた、どちゃくそ重いよこれ!

製品ページに重量8.8Kgとありましたよ。
いや重さを見落としたわけじゃないんだけどさ、
折り畳み収納スペックに目移りしちゃったんだよねー
まぁなんとかなんじゃね
という根拠のない自信(2回目)で購入したのだ。

この時点で改善点「重さ」のことなどすっかり忘れている。
キーボードスタンドと板ならこれくらいの重さになるさ、ねえ君。
と言い聞かせています自分に。

都合よく生きよう。




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