2015/10/06

(No.2392): 音色メモリなど邪道(の反対)の巻


現在筆者がdeweyのライブで使用しているシンセサイザーはArturia MicroBruteである。
手持ちのCLAVIA NordLead2は出音は素晴らしく大好きな楽器で、もう所有して10年以上経っており、レコーディングでは必ず使用するほどだがdeweyのライブ現場では使用していない。その理由はdeweyのライブコンセプトにそぐわないからだ。
もともとは「カバン一つに入る機材のみで素敵なエレエレライブをあなたに」という主旨だった。現在は多少その辺りのニュアンスは曖昧にはなっているが、長年に渡って研究にケンキューを重ねた結果(嘘50%)、今の構成に辿り着いているのだ。だからNordLead2の筐体は我々のライブ現場では些か大きく重い。

そこで25〜37鍵クラスのシンセサイザーは適切なデヴァイスとして筆頭に挙げられるのだ。
Arturia MiniBruteが出た時はこれだ!と思った。鍵盤も標準サイズで格好宜しく何より出音が素晴らしかった。しかしコスト的な課題が解決できなかったため購入は断念した。
その後に出たArturia MicroBruteはど真ん中だった。MiniBrute同様完全なアナログシンセサイザーで、特殊なフィルターと相まって出音は太く変態音も出せる素晴らしい楽器だ。何よりMiniBruteよりも安価だった。
ただし、筆者的な欠点もある。一つは鍵盤がミニ鍵盤であること。もう一つは音色を記憶するメモリがないことだ。
つまり音作りは一期一会なのだ。

だいたい筆者がテクノ音楽をやりはじめた1981-2年に買ったRoland SH101も音色メモリはない。だからそんなこと何の問題もないじゃないか。などとうそぶいていた1年前の筆者をここに呼んで、前回のライブで作った「オルドビスの遺産」のベースシーケンスの音を再現せよ、作ってみろ、そうじゃねぇそんなひょろひょろ音じゃねぇ、もっとこうぶっとい感じの音だ、なに?再現できねぇって?おいおめぇ何年シンセいじくってると思ってんだてーげーにしろい、と渾々と言って聞かせてやりたい心持ちだ。

作った音色はメモリたい。
今頃になって心底そう思う。一番きついのはライブの本番中に曲ごとに音を作ることだ。deweyライブはショー全てがタイムラインで繋がっているので、曲間の時間のみで作るのがすごーくムツカシイうえに、他にも作業が山とあるので音造りがかなり中途半端になってしまい、楽曲的に、やべ失敗した、ぜんぜん聞こえねぇとか、もうね、あの格好良かった音ってどういうブレンドだったっけとか、何が一期一会だ、とか、もうね、アレです、もっと音造りもレンシウしろよとか、もうね、アレです、あr


Novation Bass Station II、音色メモリもシーケンサーもアルペジェーターもあるよ。
心動く。

オータムジャンボ買おう。


Arturia MicroBrute VS Novation Bass Station II



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