2016/04/13

(No.2447): ぼくとワイルド7


「ワイルド7」で特に好きなお話は「千金のロード」「緑の墓」「コンクリートゲリラ」である。自分の中では「ワイルド7」を以下のようなフェーズとして捉えている。
フェーズ1:「コンクリートゲリラ」、「千金のロード」〜「緑の墓」
フェーズ2:「野生の七人」〜「誘拐のおきて」
フェーズ3:「首にロープ」〜「地獄の神話」
次の「運命の七星」は読んだのだが、以降最終話に至るまでは実は未読であるのでフェーズなし。


筆者の中でのこのフェーズ別けは「ワイルド7」を読み始めに起因している。「ワイルド7」は筆者が小学生時代、昭和四十年代に「単行本」にて読んだのが最初だった。筆者は週刊漫画雑誌をほとんど読まなかった小学生だったので漫画情報は概ね単行本からだった。
実は最初に読んだワイルド7作品は9巻10巻の「千金のロード」なのだった。小学校5年生くらいかと思う。そのあと一つ前のお話しの「コンクリートゲリラ」を読んだ。だから、”世界”や”チャーシュー”の殉職は後で知った。そしてその後、1巻「野生の七人」から順に読み始めた。


当時父親がカセットレコーダー付きラジオ(いわゆるラジカセ)を買ってたので、それを使って友達数人とラジオドラマ風に「ワイルド7」をテープに吹き込んだりした。
(編集註)吹き込む=録音すること

4人くらいでやるから一人何役もやる。筆者は”オヤブン”、”テル”役だった。(千金のロード)あとたまに”草波さん”も。
「千金のロード」はベトナム戦争の戦場から始まる。冒頭は”オヤブン”の独り舞台だ。今でも覚えているセリフ。
「ハーレェェ」
(爆風に吹き飛ばされる)
「サワダキョウイチがおっ死んじゃうのも無理ねぇな」
「こわいねーいきなりバカバカきちゃってさ」
「どこまでが米軍でどこまでがパテトラオか境界線のわかんないところだねぇ」

断片的だけど、こんな感じだったか。40年以上も前のセリフよく覚えてるな。

そして中学生になると友達の間でモデルガンが流行った。これも「ワイルド7」が切っ掛けだった。当時のモデルガンは銃口が詰まった金属製で金色だった。実銃は黒なので中学生男子はやはり黒い金属に憧れる。そこで金属を黒く染める薬品(合法)を塗ってはみたがお世辞にも黒ではなく、しかもひどくムラのある薄墨の水墨画風の仕上がりになった。それでも中学生男子は悦に入る。
金属製モデルガンは火薬を詰めた弾を装填して実際のトリガーの衝撃で発火させて音と煙を楽しむ式。手入れしないと火薬の残りカスで酸化したりする。


えーと何の話でしたっけ?
そうそうワイルド7、ワイルド7


やはり筆者は銃身の上部に冷却用の四角い穴が空いている”オヤブン”の357マグナム・コルト・パイソンが欲しかったが最初に買ったのはデリンジャーだった。それからすぐにアメ横でモーゼルC96を買って(もらって)”世界”と同じやつだカッケーとか思っていたが、その後映画「ダーティハリー」の影響で44マグナム・S&W M29(銃身の長い方)を正月のお年玉で買ってしまい、そんなもの買って何になるのアンタ!と母親にひどく叱られた。
友達はワルサーP38とかルガーP08など持っていて羨望の眼差しだった。ちなみにオートマチック銃は大人になってサバゲーをやってた頃にベレッタ、デザートイーグルを求めた。


えーと何の話でしたっけ?
そうそうワイルド7、ワイルド7


え?バイク嗜好も「ワイルド7」が切っ掛けかって?いや実はバイクには10年ほど前までほとんど興味はなかったのです。
でも「ワイルド7」に出てくるバイクは地味に、いや中には派手に改造してるのがあるからカッコイイとは思ってました。wikiで見て始めて知ったのですが”両国”のバイクがノートンだったという渋さ。しかもサイドカーでロケット砲ですからねー
って見てたら”八百”もノートンかよ!あれフルカウルじゃなかったっけ。
は?”テル”がトライアンフ!トライデントT160のチョッパー風改造だって、ほほー”ユキ”嬢はドカティにも乗ってたのね。そして”草波さん”はアルファロメオだったのか!


えーと何の話でしたっけ?
そうそうワイルド7、ワイルド7


そういうわけで、あれです、読みたくなってきたなー
久し振りに読むか、
大人買いするか、大人買い。



望月三起也さん 追悼
素晴らしい作品を有難うございました。
「最前線」も大好きです。


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