2026/09/30

(No.2702): 床屋を訪なう。(温情編)

 約1年ぶりの「床屋」シリーズだ。
この1年の間、筆者は髪を伸ばし続けている。
それでもボサボサザッパザッパになった髪を整える目的で床屋さんへはたまーに行っている。とはいえ床屋さんに行く回数はグッと減った。
加えて、いつもの床屋さんにおいても以前のような笑いを我慢する事象が起こらなくなった。というか、筆者自身の耐性が高まったのか、ちょっとやそっとの出来事には動じなくなり、普通のこととして流せるようになったので、わざわざブログ執筆するほどには至らなかった。

本日、いつもの床屋さんを久しぶりに訪なった。
今回久しぶりに床屋シリーズを書こうと思たのは、店長と思しき前々からいらっしゃる大柄なおじさん理容師さんが担当になったからだ。
前にも記しているがこの人は超パワー理容師なのだ。凄まじき手の圧、高速動作、おおざっぱな施術等々、初見のお客は絶対尻込みしてしまう絶大なパワーの持ち主である。
上述の通り、それでも、凄まじい手圧で張り倒されても「はいはいそうだよねー」というくらいの耐性は持ち合わせているつもりなので、撮れ高はないだろうと思っていた。

ところがこの大柄理容師さんは真逆の非パワー系理容師さんへと変貌していたのである。

最初の髪をなじませる髪もみは、手圧で張り倒されまいと己の首の筋を張り、背筋をびっしりと伸ばし、耐える姿勢で臨むのがこの床屋の流儀だった。しかし今日は最初だけ「おお来た!」と思ったもののほぼ普通のパワー感で髪もみしていた。
どうしたのだろう、と思った。

そして一番驚いたことは、なぜか「概ね、丁寧」な所作になっているのだ。おおむね。
散髪も丁寧にやり、あれほどシャンプーをまき散らしていた洗髪も、「比較的」丁寧になっていた。

ただ、洗髪時に新しい動作に遭遇した。
筆者の背中に左腕を乗せて手を休ませているのだ。これには下を向いて髪を洗われている筆者は笑ってしまった。
これは新機軸だ。
けっしておおざっぱなパワー系所作ではないのだが、お客の背中に腕を乗っけるという新しい技を体験することができた。

もうパワー系路線はやめたんだなと独白していると洗髪後の頭と肩などへのマッサージタイムになった。

首を絞められた。

非パワー系に鞍替えしたと思った矢先の伏兵に襲われた。本人は肩をマッサージしているのだろうけど、手が大きいので首を絞める形になってしまうのだろう。

当然、「ほげ、苦ちい、おほーやった!」と感動したのは言うまでもない。
パワー系と非パワー系のハイブリッドになったのか。それもいい。

もっさりしていた髪を整えてくれて意外にも筆者の好みな風貌になった。なんやかんやあっても腕は確かだ。ありがとう。また数か月後。



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