2008/05/28

(No.469): 泰安に洋行


細野晴臣氏によって作られた楽曲で
好きなものを一点挙げよ、
と、某SNSのホソノ御大コミュでスレッドが
立って幾年月。

書き込みは百件以上にも及び
ちりぽりと紡がれている様子。
しかし、書き込みを見て思うのは
これほど多彩で多才なミュージシャンも
いないのではないかということである。

例えば
「PomPom蒸気」
「スポーツマン」
「恋は桃色」
「マス」
「はらいそ」
「ボディスナッチャーズ」
「ブラックピーナツ」
「プリオシーヌ海岸」
「東京シャイネスボーイ」
「ピクニック」
「ろっかばいまいべいびー」
「ラフガス」
「チャウチャウドッグ」
「ラップ現象」
「三時の子守唄」
・・・・

これが同一人物の作った音楽とは思えないほどの
まさに多彩な楽曲群である。
まさにホソノ御大の人生の軌跡をなぞるように
その時代時代に呼応した御大の嗜好や感覚が
そのまま音楽という形で具現化されているのではないか
とさえ思えてしまう。

「ラップ現象」と「三時の子守唄」なんて
作者が同じという以外にどこをどう転んでも
共通点を見出せない。
もちろん、双方とも大好きな曲である。

粋な日本語ロック、オリエンタルなチャンキーミュージック、
縦乗りのディスコティックサウンド、
難解な電子音楽、ビートのないたゆたう音響に、
ジャズやカントリーをも飲み込むその多彩で多才な音楽万華鏡。

まるで、おもちゃ箱のようだ。

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