2017/09/01

(No.2542): 杯の道 (streetcup顛末記) 其の拾


我が黒灰杯号Triumph StreetCupの夏も終わり、
灼熱地獄もいまや懐かしく、
などとこの涼しさを励みに言ってはみたものの、
まだ九月あたまだというから、
この後まだまだ容赦はないだろう、
いや真冬でもあんなに熱かったじゃないか、
と中空をぼうっと見つめるうちに、
私はあの時の、
そう、
8月9日あたりの最高気温37度酷暑日の、
その夜の、
鉄馬黒灰杯号Triumph StreetCupとの思い出を、
夜だというのに、
気温33度、
湿度80%、
などと大げさなくらいあって、
それだけでもひと汗かくというのに、
そこえ持ってきて、
我が鉄馬、
黒灰杯号Triumph StreetCupのエンジン熱ったら、
200度もあろうかという灼熱の鉄の塊が、
わずか数センチの距離で、
実際にはわたくしの膝に密着し、
いや密着せずともそも熱波が、
めくるめく熱波が、
わたくしの下半身に襲いかかる様は、
想像を絶する温度であり、
そして、
それが短時間ならまだしも、
まだ我慢もできようものの、
1時間以上も股ぐらに挟み込んだ、
あの前傾姿勢とあらば、
いやバイクなんだから、
走れば涼しいのではという堅気な人々は
皆口を揃えるが、
走っても熱風、
停まっても熱風、
灼熱の鉄の塊を股ぐらに挟み込み、
いつしかわたくしの意識は、
逃げ水のようなマイトレーヤを
どこまでも追っている。

1906年 海槇夫鈷流 著「花紅柳緑之神韻」より
(にほんご文法放物線投棄述式特許出願精査中)





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本日付けでTriumph日本サイト更新。
Triumph StreetCup リコール情報

このブログの通りメーカーから部品設計には問題なしとかなんとか言って製造工程での品質のバラつきであるとの回答だったが案の定そうではなくやはり設計上の問題だったのか。

なに?ハザードランプが点かなくなるだと?
そんな甘っちょろいもんじゃなかった。
最初に起きた時はメイン電源が断線してエンジン不動。
二回目はウインカー沈黙不動。
だった。
筆者の場合はハザードは正常に動作していたと記憶している。メインハーネスだから断線箇所によっては症状が違うのだろうか。なんにせよ、認めてリコールだしたのはよかった。

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