2025/07/11

(No.2678): SHURE Beta58A-J 真贋への道のり (その1)

 筆者はライブでSHUREのヘッドセットマイクを使っている。
最近声の乗り?が悪く感じることがあって
コンプやEQで調整していた。
どうやらマイクカートリッジの経年劣化による変化らしい。
同様のモデルに買い換えようとしたが、
どうせなら制作でも使えるダイナミックマイクを買おう。
楽器用のSHURE SM57は数本所有しているが
ボーカル用マイクは持ってない。
(自宅での歌録りはSM57にポップガードを立てて
レコーディングしている)

ヘッドセットは両手が空くし便利だけど
いっそライブではスタンドマイクにしてみようか。
うん、いいじゃないか。
どうせなら指向性の高いちゃんとしたマイクにしよう。

dewey deltaでもCiiFaでも
ライブでは自分の歌をエフェクト処理しているから
マイク出力を直接PAさんへ渡していない。
自分のシステムへ取り込んでからPAさんへ送っている。
なのでこの際マイ・マイク持参で。


そんなこんなでマイク市場を物色する。
やはり王道、万能なSHURE SM58系で
指向性も高いSHURE Beta58Aが良さそうだ。
ちょっと高いけど。

値段に張り倒されながら
いつしかメ〇カリへ物色の範囲は広がっていった。
「新品、未開封 6000円」
という実勢価格のほぼ1/4という安価のBeta58Aを
メル〇リSHOPで発見し、狐につままれたように
ふらふらと買ってしまった。
無知の極みであはるが
SHOP登録店だから大丈夫だろうと漠然と思った。

しばらくして我に返り、
値段がおかし過ぎることに疑い始めた。
そこから情報を調べまくった。
買ってから調べても後の祭りではある。
メ〇かリSHOPで売られている安価なBeta58Aは
全部偽物!という記事が大量にヒット。

数日後商品が届いた。
さっそく真贋検査だ。
参考にさせていただいたサイト
(ありがとうございます)

下手こいたぁ~!! ♯1

2405 :危険なブランドマイク偽物の常態化について

BETA58A の偽物をゲット


この時点で比較する「本物」が手元になかったので
上記の記事や他のネット情報だけで調べてみた。
購入したこのマイク、
実は記事にある本物の仕様に近いブツだった。
箱の中身内容物も本物と同じだったし。
XLRの1番と3番ピンもテスターで通電していないことを確認した。
なので「限りなく本物に近い」・・


しかし気になった点もある。
一つは「匂い」だ。
もう一つは付属のマイクホルダー。
なんたって臭いのだ、このマイク。
工業的な匂いは嫌いではないが
これはひどいビニール臭で鼻をつく悪臭だ。
SHUREのマイクがこんなに臭いはずがない!
マイクホルダーはネジを締めてもマイクの重さで
動いてしまうという粗悪品。

あと肝心の音。
実はそんなに悪くはなかった。
少し高域よりに感じたが音自体は悪い印象はない。
むしろ現状のヘッドセットよりすっきりとした音質だった。
痩せた音といえばそうも言えるが。

うーん、わかんないなー、本物かなー、
臭いけど。
あ、そうだ、箱の外側の日本語を確認してなかったっけ。


ボーカル マイクホソ
リードボーカルに最適を高精度マイクモホソ

マイクモホソ! 
モホソは偽物だ!
モホソ言うてる場合か。


安いからといって何てものを買ってしまったのか
猛省につぐ猛省。
自分への戒めも含め、
僕らのサウンドハウス様にて
ちゃんとした本物の「SHURE Beta58A-J」
しかも「J」という正統な日本仕様を
何の躊躇もなくもはや責務と覚え即購入。

比較対象の本物を買ったので
この「限りなく本物に近い」贋作と比較してみる。


(その2)へ続く



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