2016/03/14

(No.2442): 閉鎖的論理空間の技法


Nortonの新車。
350万円とか。
限定車529まんえんとか。
先日、公道でNortonを見かけた。一瞬だったので、タンクにある「Norton」のロゴだけが目に入っただけだった。本当にNortonだったのだろうか。メッキ剥がしタンクにNortonステッカー貼付式セパハンYAMAHA SR400の線も捨てきれない。




今まで何故思いつかなかったのだろうか。モニター環境の自己構築を。

我々のようなマイクで集音するものが歌以外なく、全てをラインで賄う電子音楽において自らのモニター環境でモニターすることがどれほど理に叶っているか、推して知るべしである。

いわゆる普通のギターバンド、5人編成程度での10年ほどのドラム経験から思い返すとバンドでのモニター、特にギターアンプなどから音が出る式の場合、ドラムの返し(コロガシ)からボーカルやベースを返してもらえば大抵の全体音はわかったものだ。

しかし数多電子音をソフトウエア上でこねくり回したものを2台、それに加えてハードシンセやガジェットからの音をミキサーでまとめそれをPAへ送るという閉鎖的論理空間において、その詰め込み過ぎた全帯域ギッチギチな音響をステージ上のコロガシのみで確認しながら演奏することは非常に困難を伴っていた。

モニターの良し悪しなど関係ない、どんな状況であっても常にベストなライブをお届けする、という零細レーベル所属deweyは常々標榜していたのである。しかし、70年代のスポ根もののように根性だけではそれは叶わないことを学んだ。

実は短所だと思っていたその閉鎖的論理空間こそが自己モニタ環境の構築には必要不可欠であった。次回スタジオにてその検証に臨む。吉と出るか凶を呼ぶか。
仕上げを五郎二郎。



(2016.03.04 Live at ヒソミネ)
photo by edie.S(stereogimmik)


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