2016/12/07

(No.2497): 杯の道 顛末記 その参


こんな日に限ってゴロゴロと岩が落ちてきて行く手を塞ぐのは、現代科学で解明できない得体の知れない力によるものだろう。行く手を阻む諸事謀を左から右へ受け流しつつ予定よりも30分遅れて現着。
Triumph Street Cup 納車ノ儀。
トラ屋閉店間際調整の段感謝に堪えませんと挨拶もそこそこに一通りの納車儀式を終える。各箇所説明時のエンジン始動、その排気音の凄まじさに口角は上がるばかり。

では初回点検でまた来ますと、ロボットの如くぎこちなく跨りしも、そ、そういえばStreetCupには試乗できなかったから初乗りじゃんとひとりごちる。
契約前に試乗したのは同じDNAである兄弟分の兄であるところのStreetTwinであったのだ。StreetTwinではスロットルの遊びが大きすぎて、きっとStreetCupも同じに違いないこりゃ慣れるまでたいへんそうだと思っていたが、StreetCupのスロットルは遊びもなく非常にスムーズだった。

そういえば慣らし運転の説明はなかった。最近の新車は慣らしがいらないのかしらん。とはいえ全ギアを使いつつ最大3000rpmくらいでしばらくは様子を見る。

熱い。この寒さなのに右ひざが異常に熱い。何この熱さ。ニーグリップの膝がエンジンヘッドに当たっている。左ひざもエンジンヘッドに当たっているのにこっちはあまり熱さを感じない。なぜだろうなぜかしら。
しかしこの熱さはなんとかしないとまずい。だいたい熱くてニーグリップできない。たぶん英国人なら足が長いと思うので膝がタンクに届くのだろうが、日本人の筆者ではステップに爪先立ちしないとタンクを挟めない。初冬でこの熱さなら真夏は想像を絶する。楽しみだ。

ギア比がDUCATI Monster696とぜんぜん違う。あたりまえだけど。時速60kmくらいで5速に入れてもぜんぜんフツウ。ノッキングしない。ドカならガッタンガッタンいってた。まぁあっちは6速だけどな。ドカは街中で5速に入れるのはあまりなかったように思う。

これもあたりまえの話だが、DUCATIと比べると乗り味が全く別物。ドカのL型空冷2気筒デスモドロミックエンジン、トライアンフの水冷SOHC並列2気筒8バルブ270°クランク。
ドカはバルブが機械式強制開閉で90度でピストンが動くのでけっこうドゴドゴ感がず太い。一方トライアンフのこのエンジンは270度なので付点8分的なタイミングのパルス感でズンドコ的な振動はあまり感じられない。水冷と空冷の違いはよくわからない。水冷だからあまり熱くならないのかと思っていたがそれは全く間違っていた。

そしてドカ時代では最大の鬼門であった、股間問題は圧倒的盛大に解消された。StreetCupはけっこうな前傾姿勢というライディングポジションだが股間はまったく問題ない。どこにも圧迫されることがない。フリーだ。オールフリーだ。
これで乗車前に股間位置を直さなくても大丈夫だ。いよいよ最高だ。


今日はここまで。
そいじゃ。



ガソリンスタンドにて。納車直後、すっからかんなのでガソリン入れる。



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