2021/03/23

(No.2595): 床屋を訪なう。シリーズ (あとがき)

拙屑ブログのオツな床屋さんシリーズをまとめた記事「(No.2233): 床屋を訪なう。シリーズ」。

このシリーズに登場していた「昭和50年代で時間が止まった床屋さん」は残念ながら廃業されてしまったようだ。
たしか2年ほど前、お店の前を通ったらドアに張り紙。暫くお休みしますと書かれてあったのだが、その後お店は開かず、今ではシャッターが降りてしまっている。

この床屋さんの以前に通っていた老夫婦の経営する「生活用品が散乱する床屋さん」は、今でも商いをしている。
たまには行きたいのだが、しかし筆者は数年前からこのようなオツな床屋さんに行かなくなってしまった。

筆者はもともと美容院が苦手であり、こ洒落た予約必須床屋も嫌いなのだ。だから、上述のようないわゆる町の昔ながらの庶民床屋さんが好きだった。
しかしここ数年は無表情でシンプルな1000円床屋をよく利用している。予約も不要だし、日時を工夫すれば待つこともほとんどない。それに筆者のようなちょっと変な髪形(ソフトモヒカン)も対応してくれるのでたいへん重宝している。
味もそっけもないチェーン店の場合、理容師さんの出入りが激しいので、ソフトモヒカンをお願いしても毎回髪形が異なるのも気に入っている。


ちなみになぜ美容院が苦手かというと、予約しなければならないうえに、仰向け洗髪の間が持てないからだ。カットだけならまだいいが。

そうそうカットで思い出した。
二十歳くらいのころ気取って初めて美容院へ行ったときの話なんだけどさー。

受付で「本日はどのようにいたしますか」と聞かれたんで、今まで床屋しか行ったことがなかった青年エフオピは、
え?ビヨウインって受付で聞くのか?と思いつつ、「あ、はい、ここを短く刈り上げてください。もみあげはテクノカットで、ここはツンツンに立てて云々かんぬん」とさんざん希望を言ったらさ、
受付の女性美容師さんが半笑いで「カットでございますね」と言ったのよ。

そうか、美容院って、なんか「カット」だとか「カラー」「パーマ」とかメニュー化されてるんだっけ! どわちゃー恥ずかしいー!ってなって、
「・・はいカットで・・」ってぼぞっと言った後、待合で待ってる時のほかの客の視線の居たたまれなさったら半端なかったよー って話が鉄板でした。


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