2014/10/12

(No.2257): キカイダー01とT池と胸元


小学生4年か5年か位の頃「キカイダー01」という
所謂仮面ライダー亜種のテレビドラマがあった。
その前に「キカイダー」があっての続編だったと思う。
特にファンではなかったがある切っ掛けで
観るようになった。
(筆者は変身ヒーローものよりも
昭和三十年代の東宝円谷怪獣が好きだった)

筆者の地元から自転車で1時間ほどのところ
東京と埼玉の県境にある人口湖のある場所。
その中に埋もれるように小さな自然の沼があった。
この沼は子供達の間では「たっちゃん池」と呼ばれていた。
小学生の頃友達とここによくザリガニ釣りに来た。
噂ではたっちゃんという子が溺れて亡くなったから
そう呼ばれているのだと言われていたが真相は知らない。

最寄りに私鉄の駅はあったがそこから小高い
山というか丘があって「たっちゃん池」はその先に
あった。周りは鬱蒼とした森の中で、歩道は
ある程度整備はされていたが当時は当然未舗装である。
このあたりはやけに湧き水がありあちこちに
水がしみ出していた。ちょっとした水たまりを
作っている窪地などもあった。所謂湿地帯的。

その日はいつものように友達数名とチャリンコで
麓まで来て、そこから「たっちゃん池」まで歩いた。
ところが来てみると、大勢の大人が池の周りに
いるではないか。
釣り客ではないだろうし、なにごとだと、僕らは
遠巻きにして見ていた。
それはなんと、キカイダー01の撮影だったのだ。

池の淵の護岸のところに一人の女優さんが
寝そべっているのを見た。
それを至近距離でカメラ撮影している。
レフ板の人が数名。

その女優さんは志穂美悦子さんだった。
そう、ビジンダー役の人だ。
しかもそのシーンは胸元を大胆に広げていたのだ。
子供心にこれは見てよいものなのかと思ったが
それでも視線は釘付けになり目に焼き付いた。
実はそれ以外あまり記憶に残っていない。
それほどドキドキしたことを覚えている。
それ以来キカイダー01は毎週観た。

いま調べたら志穂美悦子さん当時18歳くらい
だった。筆者と7〜8歳しか違わなかったのか。


最近たまたま「たっちゃん池」付近を通ったので
寄ってみた。約40年ぶりだ。
未だに森の中ではあるが道は大変綺麗に整備されて
公園化されていた。
今では岸辺には入れなくて柵が出来てしまっていたが
志穂美悦子さんが横たわっていた護岸は
今も残っていた。





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