2015/02/04

(No.2301): 三十数年ぶりに訪れたその医院は


三十数年ぶりに訪れたその医院は
外装はもとより待合室や診察室の内装まで
ほぼ当時のままだったので驚いた。
院長であるお医者さんは三十数年経った
その人ではなく、おそらく息子さんが
跡を継いだであろうことは想像に難くなく
なぜなら筆者と同じ年代くらいであったから。

三十数年前筆者が高校生の時分訪れた際
そこにいたお医者さん(つまり今のお医者の
お父上にあたる方)はテーブルに半ケツで
座り、しかもガムを噛みながらの診察だった。
今思うと驚異的な事態だがそのときは
なんか荒っぽいお医者だなー程度にしか
思わなかった。
しかし処置は手際が良くそして喋れば
べらんめぇ口調であったことが思い出される。


翻って跡を継いだであろう今のお医者さんは
至って普通であった。べらんめぇではなく。
なによりも先代と同じ医療科目を継いだのは
たいしたものだと思う。
所謂一般的な内科や外科等ではないので
なおさらそう思う。

お医者さんも高齢化が進んでいる。
筆者が子供の頃から診てもらっていた
近くの内科医院はお婆さん先生が
ご高齢で引退され一昨年閉院した。
こちらのように親子二代に渡り引き続いて
医院があるのは嬉しい。
待合室に貼ってあった診察スケジュールを
見たら、往診も週一でやられているようで
地域医療にも貢献されている。

三十数年ぶりに訪れたその医院は
外装はもとより待合室や診察室の内装まで
ほぼ当時のままであり、それはつまり
お世辞にも奇麗ではない。
しかしその質素さが逆に名医の予感を
孕んでいるとも言える。


さて
その医院は何科なのか
筆者はなぜ行ったのか

それはまた、別なお話し。






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