2015/02/13

(No.2304): 遠巒と思いきや報せの類(晃一郎と吉之助 番外編)


遠巒の廻廊」の次回プロットをみたらし団子を
喰いながら考えていたら蜜が床に落つるを知らず。
足袋がベタリと張り付きなんじゃこの蟠りはと
匂いを嗅げば即ちみたらしの蜜であることこれ
疑わざる事象。従って書斎の小窓を開け放ちて
隣家に向かって著しく絶叫す。
「みたらしの蜜に我屈す」
ある宵の口の出来事。

ちょうど同じ頃、本銀町角駅に着いた東京市電から
寒そうにして「晃一郎と吉之助」が降りて来た。
襟を立てた黒の外套の晃一郎の手には
一枚のわら半紙が握られていた。
そのわら半紙にはこう書かれていた。


dewey提唱会報せ
とき  二○十五年 三月十九日 木曜
ところ 大久保 ひかりのうま



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