2016/01/25

(No.2425): 冷却水のキミ(入庫の巻)


前回までのあらすじ

上記のリンクにある通り昨年の5月上旬に発覚した我がパンダ車のところのFIAT Panda100HP何某左衛門の冷却水漏れ?漏れてる?のか案件。
しかしこの時は漏れ箇所の特定に至らず、また急を要するほどでもなかったため冷却水を随時補給しながら、あの真夏炎天下を走り抜け、その紅葉の山麓を巡り、そして雪もちらつく今日この頃までそこそこの体でやってきたのだった。


ところが先週末、2週間ぶりにパンダ車のボンネットを開けたてぇやつで。その冷却水リザーブタンクのミニマム線よりもさらに下方に落ち込んだ赤い冷却水のキミの水平線を見るや否や思わず 何ツ!?と叫んだと思いねぇ。
そのまま踵を返すが如くエンジンの下を覗き込むならば、地面に直径30cmになんなんとする水たまり然とする沁みの水の沁みのキミを確認するため、クルマをちょいと動かしてその水たまりを観察すれば、僅かに赤みのある濡れ縁の指で触ればこれは紛う事なき冷却水のキミであることは間違いなし。

とはいえ普通に走行できるうえに水温計の温度も普段と変わらずではあるが、これはもはやフィアット屋さんへ行かねばなるまい。いつまでも冷却水と鬼ごっこをしているわけにもいかず、まして長距離走行時にいっそドバーっと冷却水が大漏れになってもマズイわけである。

ドバーッで思い出した。



ココデ回想
1983年くらいに1975年製初代ミツビシセレステに乗ってたときのこと。
走行中に冷却水が車内にドバーっと漏れたことがあったよ。熱くてねーあっはっは、あんときは緑色だった。バスクリンみたいなやつね。
同乗の友人は大ウケで、っていうか熱い熱いって笑いながら。何なのお前のクルマーとか言って。車内はもう熱いの臭いのでしかも当然オーバーヒートになりつつあって路肩に停めて、近所の家からやかん借りて水を足して、
そうそうしかもそのやかん借りた家のおじさんがすごい親切でねぇ、ちょっと見てやるといって懐中電灯(夜だった)もデカイの持ってきてくれて、ボンネット開けて、車内へ向かうラジエーターホース(ゴム製)を切って車内に行かないようにU字にまげてまたエンジン方向へ戻す的な応急処置をしてくれたんだった。
だからそれ以来、暖房なしのクルマになった。
当然冷房もないよ。ハナッから。

回想オワリ



話を戻そう。
ちなみにフィアット屋と呼称しているが、実はこのお店はフィアット専門ではなくイタフラ屋(イタリア車とフランス車)さんなんである。でもショールームの方はほぼイタリア車な感じ。工場の方の事務所内には普通にセレニアとか置いてあるし。
(セレニア=フィアット、アルファロメオの指定エンジンオイル)

そのフィアット屋さんの顔見知りのメカさんにジャッキアップして診てもらう。アンダーカバーを外したら、冷却水でびちょびちょだった。とはいえ圧をかけても漏れ箇所を特定できないのでテッテテキに調べますとのことでパンダ車を預け入庫。



翌日早くにフィアット屋のメカさんから入電。漏れ箇所がわかったとのこと。

「ラジエータからエンジンへ向かうパイプが漏れていました」
「あーそーでしたかー、わかってよかった(また昔の二の舞になるかと)」
「その場所に手が入らないので交換するにはマフラーへ接続してるエキゾーストパイプを外さなければならないんです」
「はー、そうですか」
「それでですね、お見積りなんですが、そんな作業もありますので部品工賃込みで○万○千円くらいになります」
「え? も、申し訳ありません、き、聞き間違えたのかもしれないので、も、もう一度お願いします」
「○万○千円くらいになります」


私のKORG minilogueは完全に雲散霧消した。



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