2015/04/20

(No.2331): 原作のリズムの本郷さんの34年前の


原作の漫画の「食の軍師」のリズムが好きだ。
今を遡ること三十と四年前、筆者がまだ大学生だったおり、手に取った単行本漫画「かっこいいスキヤキ」の冒頭作品「夜行」は「泉昌之」名義のデビュー作であった。トレンチコートの男(本郷播)が夜行列車の中で駅弁を使うだけのお話なのだが、何をどのように食べ進めるのか、いちいち独白しながら一喜一憂しながら、食べ進むのだ。嘗てこんな漫画があったろうか、と当時はそのニューウェイヴ具合にハマりまくった。

「食の軍師」はその時のリズムが34年経っても遜色なく描かれている。やはり筆者は「泉昌之」のコンビが好きだ。久住氏のネームには和泉氏の絵がぴたりとハマる。エロい作品も面白い。「エラーマン」とか。初期の作品だと「POSE」もいい。アヴァンギャルドで。
他の連載もので「泉昌之」作品といえば、「ダンドリくん」があげられるだろう。筆者も当然、単行本全巻持っている。この作品も新作を読みたい作品の一つだ。水野みどりちゃんと結婚したおじさんサラリーマンとなったダンドリくんなんてのも面白そうだし、サザエさん形式で年齢変わらずに未だに大学生というのもオツだ。

ちなみに、「食の軍師」4巻「町屋稲荷」でスキヤキの講釈をしている部分があるが(42-43ページ)あれはデビュー作単行本「かっこいいスキヤキ」の「最後の晩餐」という話と同じことを言っている。しかも登場している人々も「最後の晩餐」で登場している本郷さんの学生時代の友人だ。
「食の軍師」4巻 42ページのスキヤキ鍋を囲む4人、右から本郷播(神奈川県横浜出身)、長谷川辰哉(東京都青山出身)、林豊巳(鳥取県気高出身) 、田中好夫(埼玉県浦和出身) である。
さらに言うなら、来ている服は部活(体育会系と思われる)のユニフォームっぽい服だ。



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