2024/02/01

(No.2649): クルマ奇譚(三菱ランサーセレステ 編)

 前回のあらすじ


1983年9月頃。
年式も走行距離も忘れてしまったが、
相応にヤレた三菱ランサーセレステを譲り受けた。
色はくすんだシルバーぽかったと記憶している。

そこそこ加速も良くスポーティな走りだったが、
譲り受けた当初からエンジンの調子は良くなかった。
おそらく吸気系と思われるがよくノッキングを起こし
不完全燃焼気味だった。

この頃筆者はHORMONEという変態テクノユニットで活動していた。
そのユニットで発表したカセットブックの冊子に
筆者のアー写としてこの車を背景に撮った写真が掲載されている。
















さて、あれは1983年12月頃だったと思う。
友人3人を乗せて秋川渓谷方面へ向けて五日市街道を
夜ドライブしていた時のこと。

快調に走行していたのに、何の前触れもなく
突如車内にクーラント液(冷却水)がブシャっと大噴出した。
運転席と助手席は激アツ熱湯の緑色クーラント液を浴びた。
筆者(運転手)と助手席の奴は阿鼻叫喚。
後部座席の二人は大爆笑。
靴下はおろかズボンやパンツまでびしょ濡れになった。
っていうか、熱ち!熱ち!状態。

水温計はみるみる上がり路肩へ緊急停止。
急いで調べてみると、
暖房用に車内へクーラント液を引き込んでいる
ゴムホースが見事に断裂していた。
応急処置として断裂箇所をカットし、
車内へ引き込んでいるホースを車内へ引き込ませず、
そのままエンジンルーム内に戻るようホースを繋ぎ変えた。
要するに暖房無しの車となった。


一旦落ち着いてから、
緑のクーラント液がシートやシート下に
水たまりとなっているので、
それらを外へ掻き出す。もう全員どろどろ。

クーラント液をしこたま排出させてしまったので
このまま走ればオーバーヒートしてしまう。
予備のクーラント液なんぞ積んでるはずもなく
この際水を直接ラジエーターに入れるしかない。
夜も遅くなってしまったが、どうしようもないので
五日市街道沿いの民家に突撃して水を貰うしかあるまい。

すると、なんという偶然か、同乗の友人の一人が
この少し先に俺の親戚の家があるから
そこで水を貰えばいいよと言うではないか。
そのお宅までオーバーヒートギリギリで走り
無事に水を補給できたのだった。


以上が、セレステ緑熱水ぶちかぶり事件である。

結局その冬は暖房のない車で過ごしたうえに
相変わらずエンジンの調子もよくなかった。
その後速度計も故障して針が動かなくなった。
(当然アナログメーターだよ)
速度計なので修理しないと公道を走れない。


そのまま年が明けた1984年の1月。
以前マークIIを譲ってくれたおじさんが、
同僚が長年乗っていたスバルR2を手放すんだけど興味ある?
ワンオーナーで奇麗だよ、と言ってきた。
すわ!興味ありありますと即返事。

スバルR2編へ 続く


車歴参考年表





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