2024/02/11

(No.2657): クルマ奇譚(ルノー5TL 編)

 前回のあらすじ



1988年2月末
ルノー5納車。(ルノー サンク)
ルノー5GLだと思っていたが、この記事を書くにあたり
改めて確認したがGLというグレードはなくTLかGTLだった。
なので、たぶんTLだと思う。
そして年式は1979年だと思っていたが、
wikiによると1979年式TLだと排気量は956ccということだ。
今まで1300ccだったと思っていたのでわからなくなった。
ワンオーナーのディーラー車と聞いていたのだが
ひょっとすると並行輸入車だったかもしれない。


しかし当時の筆者はそんなことはどうでもよかった。
フォルクスワーゲン・タイプ3のトラブル地獄から
解放された喜びが大きかった。

所有車では初めての左ハンドル。
フランス車ルノーの真骨頂である優れた乗り心地。
ふわふわだった。
カーブする時けっこう身体が持って行かれた。


そして打って変わって故障らしい故障はなかった。
2速で加速する時に、時々ノッキング症状があったくらい。
修理というかメンテナンスとして、
コンデンサを新品に交換したことと、
忘れてしまったがどこかのゴムのブッシュが劣化して
抜け落ちてしまったので部品を取り寄せて
それを車体下にもぐって自分で交換した程度。



1988年4月頃 ルノー5運転中のテクノカット筆者25歳




実車の写真



車体色は写真の通りオレンジ色だった。
この色のルノー5は希少車だと聞いたが真偽の程は知らない。



1989年5月頃⇒訂正1988年12月頃(当記事を公開した後に判明) 
加速時のノッキング症状はそれなりに発生したが
普段乗りであれば特にどうということもなかった。

ルノー5に乗ってから、欧州車についていろいろ情報を
集めるようになった。
当時はネットなどないので概ね外車専門誌などで情報集める。
そして
そんな欧州車情報の中から筆者の琴線に触れたのが、
フィアット パンダとオースチン ミニだった。


当時、山手通りと早稲田通りの交差点の角に
Jという大きな外車ディーラーのお店があった。
そこに同級生友人Nとフィアット パンダの試乗に
ルノー5に乗って出掛けた。
(今思えばなんと羨ましいことかと思う。
だって初代パンダの新車だよ)

フィアット パンダのダッシュボードは布製で
ハンモックみたいになっており、友人Nが
しょぼい、なんだこれ布だよ
と、驚いていた。
そして、友人Nが外気取り入れノブを操作したら
ピコっとつまみが取れてしまった。
ええこんなにちゃちいの?
エフオピやめといた方がいいよこの車
あんたどうするまたガソリン、ピューってなったら
と筆者を諭すのだった。


当時、筆者も友人Nも若かった。
フォルクスワーゲン・タイプ3のトラウマもあり
そ、そうだね、やめておこうという
結論になった当時の筆者をここに呼んで
2、3時間お説教したいところだ。

(ちなみに今では友人Nはあの時
あんたに勧めてればよかったよ
あいつら全然わかってないね
と言ってる)



そんなことがあったその少し後。
自宅近所を走っていたら、
なんとオースチン・ローバーの
ディーラー店ができているのを発見する。
お店にはミニが何台も展示されている。

これを運命と言わずして何が運命ぞ
急転直下、早速ミニを試乗する。
やばいなんて楽しい車なんだ!
いやこれは車ではない
ミニだ。
ミニという別な乗り物だ。

イギリスの車はオーバーヒートしたトライアンフを乗ったが
ミニは新車だし。そうだ新車だよ。
まっさらの工場出荷そのままの新車を買うか!
まじか、ついに、このぼくが新車を。
ディーラーのお兄さんに
ルノー5は下取り可能でしょうかと聞くと
もちりん大丈夫ですという回答に食い気味で
かか買いますと言った。


オースチン・ローバー ミニ メイフェア編へ 続く


車歴参考年表







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