2015/01/06

(No.2289): 大電子音楽の逃げ水即ち一向に陽の目を見ずその名は


「と、云ふ訳なんだよ小瀬橋君」
「ハハア、要するに君はかう云ひたいのだらう
弾力のある低音は何処だ、と」
「うん、まァそんな処だよ、だけどもね小瀬橋君
僕の方ぢゃ其の弾力たらざる所以をだね
もほ少し柔らかい品位で供したいと想っている
処なんでさァ」
「其の物云ひぢゃ君、君の望を本懐させるにゃァ
ざっと恐ろしい手だてを考案させにゃァならないね」
「ア々、だから想った通りでせぁァ、三十日のこの日
になるのは五分で間違いはないんで」
「嗚呼其れはアレのことだね小瀬橋君」
「そうこなくっちゃァなんねぇ、瞬に吽の呼吸とも
云ひ及んでおくんない」
「語らずのデューイって云う」
「実らずのデューイって云う」


大電子音楽の逃げ水即ち一向に陽の目を
見ずその名はdewey[デューイ]

2015.01.30 金曜  
渋谷LastWaltz

東京ガジェット VOL.11


OPEN  18:30
START 19:30 

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よしなに。。




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