2015/01/07

(No.2290): スチームパンク改


今更感を幾つも満載に積み込んで
わたくしは今ここに滞りなく
カミングアウトする。

すなわち、筆者が嗜好している
deweyのライブ衣装のような服飾
についてそのカテゴリ、ジャンルという
ものが「スチームパンク」という名称で
存在していたことを昨年末わたくしは
初めて知り得た。


ご存知の通り現在deweyのライブ衣装は
軍装をベースに不可思議な物体を
装着しているコレである。
(編集註:現在は襟の白ラインは黒く塗装している)










音感式赤色発光ダイオード基板に始まり
電送用ホースを装着、チェーンを巻き、
金属フックも大小取り揃えて
最後は配管をも通すことになった
あのdeweyが着ているステージ衣装のことだ。


確かにこのような装飾を施している最中
taira師やmieu嬢から「スチームパンク」っぽい
などと言われていた。
実は筆者は知ったかぶりをかまし、
そうそうそうなんだよねー
などと生返事を繰り返していたのだが
実は「スチームパンク」という言葉はもとより
その存在自体を全く知らなかったのだ。

そんなことは枚挙に暇なく、昨年10月の
ウエストサイドトウキョウでのライブの際にも、
楽屋にてご共演者で古くからのお知り合いの
方からその服スチームパンクみたいですね
とお話を伺っていたのだが、その時も当然
筆者はさも知っているように
そうなんすよねー的な会話をしていた。




昨年末、dewey活動方針会議で
そろそろ衣装のアレをアレしませんか
という意見が出たので、どれどれわたくしの
嗜好に合うようなこんな形でこんな感じの
服はどこにあるかいなと電網を探っていた
ところ、筆者が探すどのページでも
「steampunk」という単語が踊っているでは
ないか。
ああそういえば皆がそんなことを言ってたなぁ
「steampunk」とはなんなのだろうか、
といよいよ調べてみてわたくしは驚愕しました。

100%ではないが60%以上は筆者嗜好に
合致している服飾や志向であったからだ。
なぜ60%かと言えば筆者は
「中世ヨーロッパ的服」には興味はないからだ。
しかし「蒸気機関時代をベースに架空の
科学技術要素を取り入れた世界観」
というのは好きだ。

そしてさらに調べてみて唸った。
明治時代のような世界でSF要素を入れた
小説/漫画作品なども「steampunk」に属す
傾向があり、しかもそれら作品群も世に出て
久しいことや、かのジブリ作品などでも同様の
世界観は多数見られることなど
実は調べてみて初めて知ったのだった。

そうか、自分だけの偏った嗜好だと
思っていたがそういうジャンルが既に
確立されていたのかという驚きがあった。




従って、言いわけではないのだが
かのdeweyのステージ衣装は
世の「スチームパンク」と呼ばれるものに
影響されたわけではないのだ。


実は筆者が最初にステージ衣装に
そういう改造を施したのはもう28年近くも
前になる。

当時ライブで着ていた灰色の人民服に
真鍮と銅板を使って半田付けして自作した
20cm四方ほどの大きさの得体の知れない
金属部品を胸の辺りに取り付けていた。
その金属部品から黒いチューブを伸ばして
ポケットに入れる的な、今とたいして
変わらぬ衣装だった。

人民服はYMOの影響であるが、得体の知れない
金属部品やホース類装着の発想は
非日常性の獲得を想い描いてのことだった
と記憶する。
(本心はぶっちゃけなんか変でカッコイイから)

その数年後、
平沢さんのソロアルバム「サイエンスの幽霊」
のジャケ写の衣装の非日常感を見て
ああ同じようなこと考えてる人がいるんだなと
親近感を得た覚えがある。




「スチームパンク」は歯車の組み合わせや
ゴーグルの装着が王道らしいのだが、
筆者はダースベイダーの胸の装置や
マスク外した時の生命維持装置的な機械
の方が変なリアリティがあって好き。
ぜんぜんスチームじゃないんだけど。
そういうところが60%の所以でもある。

ちなみに関連して調査したサイバーパンクは
筆者の琴線を揺らさなかった。





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