2015/03/28

(No.2323): 啖呵をきる噺


筆者が一番好きな噺家は古今亭志ん朝さんだ。
お父さんが5代目古今亭志ん生という大天才であるが
筆者はお父上よりも息子(次男)の志ん朝の方が好きだ。
(ちなみにお兄さんも噺家)

筆者の想う志ん朝師匠の真骨頂は流れるような江戸弁と
人物の演じ方の上手さ。もっといえば噺の「間」。

声だけでその人物の素性がわかってしまうような芸。
性別はもとより年齢、性格、立場、心の動きも緻密に
伝わる。
声だけでそれを演じきる芸の力が尋常ではない。
噺家だから当たり前といえばそうなのだが
しかし他の噺家と聞き比べてもその力量は顕著である。

とくに、筆者が大好きなのは江戸弁で啖呵をきる場面。
落語には啖呵をきる噺が多くあるが志ん朝師匠の啖呵を
堪能するにはこんなところがオツてぇもんです。



大工調べ




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